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▼読んでみたら・・・!?:セレクト商品

孤宿の人 上孤宿の人 上 (詳細)
宮部 みゆき(著)

「読みやすい!」「ひたすら泣ける時代ミステリー」「孤宿の人(上.下)」「宮部みゆきの新境地を開く傑作」「最後には涙が・・・」


孤宿の人 下孤宿の人 下 (詳細)
宮部 みゆき(著)

「じんわり。」「静かに」「ひたすら泣ける時代ミステリー」「久々に涙を誘う人物の創造」「感動の結末」


約束約束 (詳細)
村山 由佳(著)

「答えのない不思議な物語・・・」「発進僕らのタイムマシーン!」「幼き日」「思い出の秘密基地」「あの頃に戻りたい」


天使の卵(エンジェルス・エッグ)天使の卵(エンジェルス・エッグ) (詳細)
村山 由佳(著)

「泣ける・・・」「せつなくも美しい恋愛小説」「しばらく胸が苦しかった・・」「清冽な話、人物、文体」「キラキラ輝く」


星々の舟 Voyage Through Stars星々の舟 Voyage Through Stars (詳細)
村山 由佳(著), 小野田 維(イラスト)

「感銘」「この本は良かった」「村山由佳の意欲作!」「どこにでもいる家族なのかも・・・」「舟の行き着く先は?」


永遠。永遠。 (詳細)
村山 由佳(著)

「ぜひ、映画を先にご覧ください!」「じんわり来た。」「映画との良タイアップ書」「永遠。」「映画、「卒業」のサイドストーリー」


光とともに… (1)光とともに… (1) (詳細)
戸部 けいこ(著)

「これって私の事?」「身近な自閉症」「親戚・保育園等に配りました」「わかりやすかったです。」「泣きながら、読みました。」


誰か ----Somebody誰か ----Somebody (詳細)
宮部 みゆき(著)

「ライバル関係?」「劇的な展開ではないが」「これぞ宮部みゆき!」「「自転車ひき逃げ事件」をめぐる謎」「ちょっと変わったサスペンス」


バッテリー (角川文庫)バッテリー (角川文庫) (詳細)
あさの あつこ(著)

「久々にすごいと思える本に出会った」「不健全な家族と野球少年」「読む人による。」「青春」「生い立ち」


世界の中心で、愛をさけぶ世界の中心で、愛をさけぶ (詳細)
片山 恭一(著)

「出版社の努力による成功例?」「本の売り方の模範解答?」「この本の利用価値は、」「魂が浮上する小説」「救われた心」


いま、会いにゆきますいま、会いにゆきます (詳細)
市川 拓司(著)

「今、愛に「生」きます」「共感できる物語」「愛すると言う事。」「感動しました」「それでも、澪がうらやましい。」


グランド・フィナーレグランド・フィナーレ (詳細)
阿部 和重(著)

「作家として素晴らしく、作品はスタイリッシュ」「貫禄の第132回芥川賞受賞作」「好きです。」「完璧に圧倒された。」「壮大な「神町サーガ」生成に立ちあうよろこび」


東京タワー東京タワー (詳細)
江國 香織(著)

「女性の視点から見た作品も読んでみたい」「面白かった。」「やさしく自然体な二人」「大切なもの」「映画よりは原作!」


蹴りたい背中蹴りたい背中 (詳細)
綿矢 りさ(著)

「ただ者ではありませんでした。」「さらっと読めるけど」「綿矢りさファンの不安」「とても共感できました」「私も蹴りたい。」


鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫) (詳細)
浅田 次郎(著)

「浅田次郎作品はまずこれから」「あなたにも起こる、やさしい奇蹟!」「珠玉の小品集」「上手としか言いようが無い」「ヤクザと幽霊」


観覧車 (祥伝社文庫)観覧車 (祥伝社文庫) (詳細)
柴田 よしき(著)

「オススメ」「続きはまだ?」「恋愛ミステリー」「えぇぇ!」


バカなおとなにならない脳 (よりみちパン!セ)バカなおとなにならない脳 (よりみちパン!セ) (詳細)
養老 孟司(著)

「養老先生のコミュニケーションスタイルがよくわかる1冊。」「最良の養老孟司入門」「養老先生の子供メール相談室」「やっぱ、子どもは賢いですよ」「考えるヒントに」


人生ベストテン人生ベストテン (詳細)
角田 光代(著)

「どんどんページをめくりたくなる!」「流される生き方6ピース」「どうしようもない現実が少し変化する予感」「他人から人は学び成長する」「地味ですが、それが現実」


たったひとつのたからものたったひとつのたからもの (詳細)
加藤 浩美(著)

「言葉にならないお母さんの愛情と思いがあふれてきます」「その抱きしめ方が尋常じゃなかった」「新鮮な涙が出てくる一冊」「大変感動しました。」「涙がこぼれる」


いつかパラソルの下でいつかパラソルの下で (詳細)
森 絵都(著)

「切ないけれどステキな物語」「素敵な作品」「大人向け」「等身大」「さらりとしたなかに確かな手応え」


翼―cry for the moon (集英社文庫)翼―cry for the moon (集英社文庫) (詳細)
村山 由佳(著), 池上 冬樹(解説)

「翼・・・cry for the moon」「最高の人たち」「人生の教科書。」「食わず嫌いはいけません」「とにかく泣きました」


その日のまえにその日のまえに (詳細)
重松 清(著)

「心を揺さぶられっぱなしの300ページ弱」「自分自身や、自分にとって大切な人を失う「その日」」「本物」「逝く側送る側の心の持ち方」「「文庫のためのあとがき」を読むためだけに文庫も買うだろう。」


西の魔女が死んだ (新潮文庫)西の魔女が死んだ (新潮文庫) (詳細)
梨木 香歩(著)

「アイ・ノウ」「久々に胸打たれた素晴らしい本です」「ラストがとにかく”ぐっ”とくる」「大切なことを軽やかに教えてくれる」「私の心に一生残る本です」


14歳からの哲学 考えるための教科書14歳からの哲学 考えるための教科書 (詳細)
池田 晶子(著)

「直球勝負」「勇気をもってオジサンに読んで欲しい」「年齢はあまり関係ない本」「私の初めて読んだ哲学書」「哲学をしてみよう」


カラフルカラフル (詳細)
森 絵都(著)

「人生はモノトーンじゃない」「素直な展開に心が動く」「自分の魂と出会う」「深いテーマ」「『カラフル』という題名の意味」


▼クチコミ情報

孤宿の人 上

・「読みやすい!
とにかく読みやすくて良かったです。最後は感動で涙してしまいました。(上)は(下)への伏線的な感じがします。(下)に入ると本当に一気に話が進んで行きました。僕は時代物はあまり読まないのですが、これを機にさらに時代物が読みたくなりました!おすすめです!

・「ひたすら泣ける時代ミステリー
■薄幸の少女・ほう、10歳。数奇な運命から彼女は、讃岐国丸海藩に流された幕府の罪人・加賀殿の幽閉屋敷で下女として働くことに。やがて芽生える加賀殿とほうの不思議な心の交流。物語は、ほうを気遣う女性・宇佐をもう一人の主人公にすえて、藩に渦巻く陰謀とそれに翻弄される人々を描く。危険が迫る中、加賀殿がほうに授けた知恵とは? 哀切ここに極まり、クライマックスはひたすら泣ける。

・「孤宿の人(上.下)
 宮部みゆきさんが好きな人は宮部ワールドにどっぷりつかる幸せを味わえるし今まで読んだことない人はきっと新たな宮部ファンになることを確信します。 登場人物に一人として悪人はいません。時代の流れ、政治に翻弄され不幸な目に会う人はたくさん出てきます。それでも悲しい物語にならず、感動が残ります。 作者が自ら書いてるように悲しい物語だけどそれだけに終わらないようにした、というのがよくわかります。 でも私は下巻の最後のほうはティッシュをにぎりしめ泣きながら読みました。悲しい涙ではなく、せつなくて。 登場人物の中で、私はほう、と加賀さまが好きです。二人が出てくる場面が美しくて何度も読み返したくなります。そのほかにも魅力的な人物がいっぱいです。 宮部みゆきというすばらしい作家が生きている時代に自分も生きててよかったと真剣に思える作品でした。

・「宮部みゆきの新境地を開く傑作
これまで著者が描いてきた江戸下町の人情モノとはまたひとあじ違った時代小説。帯に「新境地を開く傑作」とあるが、期待を裏切らなかった。読み終わってしばし余韻にひたった。一気読みで、物語の中に入りこんでいたので、どこかに旅行にでかけたような疲労感。

『孤宿の人』とは舞台となる讃岐の国丸海藩に幽閉される「加賀殿」のこと。怪物・妖怪と呼ばれ、この地で起こる様々な怪異現象・事件の原因とされてしまう。その裏には様々な人々の思惑がうごめいているのだが。ここにもう一人の主人公「ほう」という少女が絡んで物語は展開する。後半「ほう」と「加賀殿」との交流がいい。

・「最後には涙が・・・
推理小説ファンがいつのまにか宮部みゆきファンになってしまって、新刊は必ず読んでいる。予約をして買った本だったが期待を裏切らず2日間睡眠時間を削って一気に読んでしまった。時代小説で作中に人殺しがいくつも出てくるのに、いつの間にか作中の人物たちの心の優しさに涙してしまう。謎解きの糸口は、いたるところに散りばめらて、思いもかけない方法で解決される。やっぱり宮部みゆきなんだ。

孤宿の人 上 (詳細)

孤宿の人 下

・「じんわり。
野育ち、あほう、と言われる「ほう」を中心にとつとつとした光景が描かれる上巻。登場人物が多く、藩の背景も丁寧に描かれているので中だるみ、と言う意見があるのも頷けるところですが、下巻に入って一気に読ませます。四国の丸海藩に流されてきた江戸の大罪人・加賀と、無垢なほうとの心のやり取り。人の心の闇を嫌と言うほど見てきて人生に倦んだ加賀と、人の心の闇によって丸海藩に居つく事になったほうの手習いのシーン、二人の別れのシーンは涙をこぼしました。小気味よい江戸ものも上手な宮部氏ですが、この作品は悲しい物語。でもじんわりと、心に響く何かがあり、読後感は悲しいながらもとても暖かです。

ほうはその後、どうしたのかな。幸せだといいな。と読み返すたび思う作品。

・「静かに
筆者自身も言うとおり悲しい話でした‥加賀殿お預かりという一つの出来事をきっかけに、多くの出来事が起こり、様々な人々の思いが行き交います。正しいからといってそれを貫き通すことが出来ず、知ってるのにそれを嘘で覆い隠す事が正しいとされる、そんな世の中に対し怒りを感じる者、それを上手く利用して暗殺を行う者、傍観する者。けれども、登場人物それぞれが自分自身の信念をもち自分にとって正しい道を探し、進んでいきます。悲しい話です、けれどもその中での人々の思い、信念に、胸を打たれ、読み終わったあとには静かな感動が広がる話です。

・「ひたすら泣ける時代ミステリー
■薄幸の少女・ほう、10歳。数奇な運命から彼女は、讃岐国丸海藩に流された幕府の罪人・加賀殿の幽閉屋敷で下女として働くことに。やがて芽生える加賀殿とほうの不思議な心の交流。物語は、ほうを気遣う女性・宇佐をもう一人の主人公にすえて、藩に渦巻く陰謀とそれに翻弄される人々を描く。危険が迫る中、加賀殿がほうに授けた知恵とは? 哀切ここに極まり、クライマックスはひたすら泣ける。

・「久々に涙を誘う人物の創造
失礼ながら、宮部作品を読んで泣いたのは久しぶりです。泣かせる場所とわかっていてもラストに泣いてしまったのは、ひとえにほうという少女の造形のうつくしさゆえです。スト-リ-の幕切れが見えているだけに、バタバタと筋書きが進んでいくのですが、ほうにだけは確かな手触りが感じられます。あとの人物はどうも、いかにも映像的というか(それもマンガとかアニメとか)、陰影にかけるというか、どこか浅い感じです。加賀殿にも宇佐にも、もう少し深みがほしかった。加賀殿の運命の悲哀も、書き込めばもっともっと読みごたえが出たでしょうに、もったいない。それを補ってあまりある最後の涙体験でしたので、ほうに☆5つとしました。(初期の宮部作品の物凄さはもう戻らないのかなあ。やや甘の☆5つにはその期待がこもっているのですけど。)

・「感動の結末
上巻での事件の進展はあっというまに広がるが、その中で少女「ほう」と悪鬼として怖れられている「加賀様」の交流が始まる。二人の交流はおぞましい事件の中での癒しのシーンである。蕃全体がパニックになる中で純真な少女の動きが美しい。ラストシーンではいつもの宮部作品には涙を流さない私なのに、珍しく泣いてしまった。宮部ワールド大好きの私であるが、今回は最後にぐっとくる結末で本当に久々の大感動であった。

孤宿の人 下 (詳細)

約束

・「答えのない不思議な物語・・・
半絵本形式で、ページ数も少なくすぐに読み終わってしまいます。病気の友達のためにタイムマシンを作ろう、そんな夢を抱いた少年達の物語・・・。全体を包む思い出・空しさ・やさしさ…不思議な感覚に陥ってしまいます。何よりも感性で読む「物語」なのかもしれません。

村山由佳の小説は、いつも何か挑戦をしている、と思います。この物語では、答えがありません…。村山由佳は、話だけを提示し、何の結論も示しません…。全てを私達に委ねた、厳しい物語です。だから、最初読んだ時には、何か物足りなく感じてしまいました。でも、しばらくして、何かを思い直しました。そんな物語です。本当に不思議な感覚でした。

また、学習塾の生徒に薦めたところ、何人かの小学生の子が読んで、気に入ってくれました。小学生の生徒達はこの本を読んで何を感じるのだろう…と思いました。不思議です。子どもも大人も読める小説って大好きです。みんなに読んでもらいたい小説です。

・「発進僕らのタイムマシーン!
僕は、中学受験に出るかもしれないということでこの本に出会いました。その時はただ受験に出そうな部分を何回か読んだりしただけでした。しかし、受験が終わりもう1度読んでみると受験勉強中のときとは違い、この小説の奥深さに気づきました。僕よりも少し年下ぐらいの主人公たちの友情や病気のヤンチャとの約束を守るためにタイムマシーンを完成させること。そして約束。最後は、何とも言えない結末… 。本当に奥の深い本だと思いました。この本を読んでいると結構いろいろと考えてしまいます。       「発進僕らのタイムマシーン!」

・「幼き日
人は どうして幼き日に交わした約束を忘れてしまうのだろう。人は どうして大切なものを失わないとその幸せに気づかないのだろう。人は どうして幼き日の夢を忘れてしまうのだろう。

そんなことを考えさせてくれる本です。作品自体は挿絵が入れられていて短いのですが 短いからこそ文章に余計なものがなく素直に感動できると思います。挿絵自体も素朴な感じでこの作品とよく合っています。ぜひ、手にとって自分の幼き日を思い出してもらいたい一冊です。

・「思い出の秘密基地
友人に村山由佳さんの作品は良いと薦められ、村山由佳さん著の本で初めて私が読んだ本です。短いのですぐに読み終わりましたが、涙が出ました。

忘れかけていましたが、私自身も小学生の頃に友人数人と秘密基地に家を作った経験があり、そのことをこの本ははっきりと思い出させてくれました。思い出は年を重ねる度に薄れ、忘れていってしまう悲しいものですね。タイムマシーンに乗って小学生時代に帰りたーい!!

・「あの頃に戻りたい
小学校中学年の無邪気な仲良し4人組の男の子の話。その中の一人を不幸にも病が襲う。仲間たちは彼を助けようとタイムマシン作りに没頭する。でも間に合わなかった。そこで残った3人はある誓いを。それがこの本のタイトル「約束」。誰にでもある幼いころの思い出、そんななかで果たせなかった約束、日々の生活に追われながら、その記憶も年をとるにつれて薄れていく悲しい現実。またあの頃に戻れるのであればもどりたい。そして、無邪気な心を取り戻したい。

約束 (詳細)

天使の卵(エンジェルス・エッグ)

・「泣ける・・・
私は天使の卵大好きです。読み終わった後にボロボロ泣いてしまいました。本当に久しぶりに心から泣ける話です。この本を読んでから、私は村山さんの虜になってしまいました。最近泣ける本に出会ってないあなたにものすごくお勧めの一冊です。(心から泣いて欲しいので、話の内容は書きません。)

天使の卵と共に、私は青のフェルマータをお勧めします。この本でも泣かされてしまいました。村山さんの本はどの本も心がギュッと締め付けられるものばかりです。

・「せつなくも美しい恋愛小説
 村山さんの原点とも言うべき作品。のちの傑作群もこの作品に通じるところが多々あります。「おいしいコーヒーの入れ方」シリーズがその筆頭。 彼女の小説のパターンで多いのは、年上の女(ひと)に思いを寄せる男の子。ありがちな設定ですが、村山さんはその男の子の感情を表現するのがとても巧い、ということ。人にもよると思いますが、主人公の男の子に感情移入がとてもしやすく、男性が読んでもとても面白い恋愛小説になっています。 文体も優しく綺麗な文章で、物語のせつなさをいっそう際立てています。 ラストは唐突に訪れて、悲しい出来事が起こるのですが、読後はせつないながらも、感動の涙でうるうるしますよ。私の一番好きな恋愛小説です。 なおこの作品は「天使の梯子」という続編が書かれており、執筆と同じように、物語も彼らの10年後が描かれています。そちらを読むとより一層こちらの作品の感動度が上がりますので、ぜひ一読をお勧めします。

・「しばらく胸が苦しかった・・
とても薄くて短いお話しなんですが純粋な恋愛がこれでもかってぐらい詰まったストーリーです。偶然の出会いで好きになって奇跡と思えるほどの再会、お互いを知り、もっと知りたくなって自分を好きになって欲しいと思う、人の普遍的に変わらない感情がとてもシンプルな文章からじんじん伝わってきます。僕はどうしても男の子に感情移入

してしまいました。かなり気に入ったセリフは彼女が彼に「他に好きな人がいるの?」という質問に「あなた以外に誰がいるっていうんですか」このセリフが一番言いたくても言えない・・

・「清冽な話、人物、文体
村山由佳さんは主人公が恋をする春妃のことを「清冽」と表現していました。確かにこの複雑で強く、弱いヒロインは清冽そのものです。そして、主人公の若者も、この小説自体も、村山由佳さんの書き口―『約束』などの小説でも感じられるように清冽―美しく清んでいて色々な意味での冷たさがある、そう感じました。

登場人物の設定などもある意味ではありがちそのものです。うつの状態、苦境の中で一方ではもがき苦しみ、他方で必死にがんばる、そんな登場人物たちは純粋そのものです。私自身、そうした状態を味わったことがありますからひどく共感してしまいます。そうした設定で、本当に真っ直ぐ恋愛小説を作り上げているのに、感情を揺さぶられてしまう、ドキドキしてしまう、チクチク痛みを起こさせるような純粋で清冽なストーリー、文体は村山由佳さんでなければ書けません。

直木賞受賞作『星々の舟』のような挑戦的で意欲的な話ではなく(こちらもチクチクしてきて大好きですが)、あくまでストレートな小説で、新人時代の作品であるからか、心の微妙な動きをより感性的に捉えている気がします。『約束』のような読後の複雑な心境になりました。正直、これだけ真っ直ぐな恋愛小説を好きだ、というのも恥ずかしいのですが、この小説は心を揺さぶられてしまいました。一度読み始めたら止まらず、1時間半ほどで一気に読み進めてしまいました。村山由佳さんの読み手を引き込む感性的で清冽な文体はやっぱり特別だと思います。簡単に読むことが出来ますしぜひ読んで欲しいと思います。

・「キラキラ輝く
 恋愛、特に初めてどうしようもなく人を好きになってしまった時人はきっと純粋な気持ちといっぱいの不安に押しつぶされるような、苦しい恋から始まると思う。手が届かなくて胸が苦しくなったり、すれ違う気持ちに押しつぶされそうになってしまう。誰もが一度は経験する「焦がれる恋。」

 この「天使の卵」ではそんな気持ちを抱いてしまった予備校生の「僕」と憧れの女性から身近な存在に変っていく「春妃」のピュアな恋愛が始まる。この作品を読むすべての人が羨むような、純粋な二人の恋。そして信じられない結末…。でもそれが二人の引き起こした罪への代償だとは絶対に思いたくない。

 誰かを傷つけないで自分が幸せになると言うのは案外難しい事、乗り越えたものの大きさが「美しい力」になりえる事を教わった気がします。読み終わった後にはどうしようもなく悲しくて苦しくてボロボロ涙が出てしまう。ただその気持ちよりも再度手に取りたくなる魅力がそこかしこに潜んでいる作品です。村山さんのとりこになること間違いなしの一冊です。

天使の卵(エンジェルス・エッグ) (詳細)

星々の舟 Voyage Through Stars

・「感銘
一家族のそれぞれの立場から描かれたストーリーにとても感銘しました。一人一人が思い悩む自分と他者との関係性を深く掘り下げて、時に力強く、時に繊細に描き、そして作者の想いや魂を言葉一つ一つに込めた作品だと思います。読み終わった後、たった1冊の本でたくさんの感情を楽しめたような「お得感」を感じました。作者が紡ぎあげた言葉で、家族という視点から考えた人間というものへの想いを描いている、すばらしい作品だと思います。

・「この本は良かった
母志津子が死んだ後の水島家の人々、暁と沙恵のかなわぬ愛を軸にそれぞれの視点から過去の水島家、現在の自分たちの物語が展開される家族物語。小樽で骨董商を営む次男暁、モデルルームで働く次女美希、家で父重之の工務店を手伝う長女沙恵、市役所に勤める長男貢、貢の娘で高校生の聡美、まだまだ現役で工務店を切り盛りする父重之。

人物が丁寧に描かれていて、それぞれの物語が唯川恵的、宮本輝的に展開され余韻を残しながら終わるところは本当にうまいと思った、絶品

・「村山由佳の意欲作!
「直木賞受賞」というニュースを聞き、久しぶりに村山作品を読んでみた。「天使の卵」以来の村山由佳ファンだが、似たようなラブストーリーばかりなので最近はちょっと遠ざかっていた。しかし、この作品は今までの村山イメージからは一新、実に内容が濃くメッセージ色の濃い、優れた作品に仕上がっていて驚いた。

作品はある家族をモチーフに描かれている。祖父は戦争のかげを、息子や娘達もそれぞれに現代で生き抜くことの難しさを、というようにそれぞれが悩みを抱えている。

「現代家族の悩み」というテーマ自体は、ともすれば暗いだけの話になりがちである。しかし、作者はこれを一つの読み応えのある物語としてまとめるとともに、本来持っている明るさでカバーしているため読後には爽快感が残る。直木賞にふさわしいほどのできであるかどうかは読者の好みで分かれるところかもしれないが、作者の意欲作であることはまちがいない。

・「どこにでもいる家族なのかも・・・
それぞれが自分の問題を抱える家族。時代に即した,世代に即した,しかし自分だけの問題に向き合う家族一人一人を描きつつ,やはり家族としての姿を保っている。納得のいく作品です。

あなたは自分の家族のことをどれだけ知っているだろうか?私には,「こんな家族いない」と言い切る自信はありません。

・「舟の行き着く先は?
この物語に登場する家族一人一人が、何かしらのコンプレックス、悩みを抱えて生きている。

『人間』という生き物は、悩み、傷つきながら生きていくもの。

そんなことを教えられた気がした。そして、『悩む』ことで、人間本来の負の感情を浮き彫りにさせる。

”この世界で、悩みや心の傷を持たずに生きている人なんていない。”

著者は、”とある家族”を題材にして、これらのことを時には痛く、時には哀しく表現し、一つの作品として仕上げていると思う。

『直木賞受賞』云々に関わらず、純粋に一読の価値はある。

星々の舟 Voyage Through Stars (詳細)

永遠。

・「ぜひ、映画を先にご覧ください!
映画「卒業」のサイドストーリーとして書かれた小説。原作というものではなく、あくまでも映画「卒業」のサイドストーリーである。

映画の主人公・弥生の幼なじみである徹が、卒業式を終えてやってくる弥生を待っている間の回想と、再会してからの弥生との会話で成り立っている。

回想では、映画では語られなかった、弥生の生い立ちなどが明かされる。

映画で弥生が父親である真山に言ったことば、 「先生と私は、永遠だよ。」 が、心にすうっとしみいってくる作品だった。

映画を観てから、この本を読む、という順番をとって、本当によかったと思う。

・「じんわり来た。
すごく素敵な話でした。特に印象深かったのは,弥生が「お父さんのことは恨んでないの?」と尋ねたとき,葉月さんが「どうして恨める?あんたを,私にくれた人なのに」と答えたシーンです。家族ってこういうものなんだよなぁ…としみじみ思いじんわり来ました。村山さんの小説の中でもかなり好きな作品です!!

・「映画との良タイアップ書
「言葉にすると終わってしまうこともある」や「一度芽生えたつながりはお互いの中に永遠に続いていく」というフレーズが印象的でした。何でもあけすけにするのが良い訳ではない、言葉は慎重に使わなきゃな~と思わされた一冊です。普段は特に村山さんのファンではなく、映画「卒業」の影響で読みましたが映画同様いい本だと思います。(ちなみに村山さんは映画のパンフでも弥生の「父に渡せなかった」幻の手紙を代筆なさっているんですよ~)

・「永遠。
私の大好きな村山由佳さんの新作です!!

泣くほどの感動はありませんでしたが、読んだ後に心があったかくなれる本です。優しさがいっぱい入っている本だと思います。きっと、みなさんも、読んだあとは幸せになれるんじゃなでしょうか。村山由佳さんのファンの人もそうでない人も、ぜひ読んでみてください。そのほかの、村山由佳さんの本も、どれもお勧めですよ~♪

・「映画、「卒業」のサイドストーリー
私の大好きな村山由佳さんの新作です!父親一人に育てられた徹。夜の仕事をする母親一人に育てられた弥生。その弥生の母、葉月は愛し合っていたはずなのになぜ弥生の父を別れたのか?この三人の話です。私は、とくに葉月さんの昔話が印象的でした。

私は、この本を読んで、こんな愛の形もあるんだなぁ、という感動と新鮮な驚きを覚えました。切ない話ですが、後味はすっきりしていて、とても読みやすいと思います。描写がとてもきれいで、その情景が目の浮かぶようでした。

長編が好きな私としては、短めのこの話はちょっと物足りなく感じたので星は4つにしました。でも、長いのが苦手な方には、ぜひお勧めですよ!!

映画「卒業」のサイドストーリーですので、映画を見るとなおさら楽しめると思います。早く映画が見たいなぁv

永遠。 (詳細)

光とともに… (1)

・「これって私の事?
教育テレビで紹介されていたのを見てすぐに購入しました。読んでいて「これって私の事?」と思うくらい自分とダブル事が書いてあって「そうそう、こういう事あったなー」と思い出し、思わず泣いてしまいました。この本は光君の事だけではなく、周りの方の気持ちとかも書いてあります。

自分が言われた時には気づかなかった事でも改めて本で読んでみると「あの時言った人にもこういう事情があったのかなー」と思え、自分のトラウマも癒せたような気がしました。そういった意味でもこの本にはとても感謝しています。

・「身近な自閉症
思わず涙しながら一気に読みました。この、難しい、理解されづらい障害について、まだまだ日本では誤解も多く、せいぜい、「レインマン」か、フミヤや、ともさかりえのドラマね、という認識しかありません。現実問題として、まさに本の内容に日々直面している私達の気持ちや、自閉症児の理解の為に少しでも役に立つことを願ってこの本が広く読まれることを望んでいます。

・「親戚・保育園等に配りました
ここまで丁寧に真実の生活を描いてある本は少ないのでは?コミックスということもあり読みやすいので、親戚や保育園に配りました。本当の自閉症、自閉症の子を持つ親の姿をわかりやすく描かれていて良書だと思いました。

・「わかりやすかったです。
私は自閉症とは何の関わりもなく生きてきましたが、この本はとてもわかりやすく、また、この本だけでは表現しつくせないことだとは思いますが、何も知らない私が、少しだけでも分かったように思います。難しい本だと、よっぽどの興味がないと読まないと思いますが、コミックになっているので、子供にでも読みやすく、理解が深まるだろうと思いました。

・「泣きながら、読みました。
息子が自閉症であることがわかってから、すぐ買って読みました。私と息子の事がまるでそのまま書いているようで辛かったけど、自閉症を知らない人たちに是非、読んで欲しいです。(2004年4月からテレビドラマ化されます。)こういう障害をもった人もいる事を世の中の人にご理解いただきたいです。これを読んでいる学校関係者の方、

都道府県の図書館の関係者の方、1~5巻までご購入お願いします。

光とともに… (1) (詳細)

誰か ----Somebody

・「ライバル関係?
兄と弟、姉と妹、同性だとどこかライバルのような関係でもあったりすると思う。この作品の姉は年の離れた妹を両親に愛された家族の一番星だと思い、妹は両親とおぼろげだが過去を共有する姉を親に頼られた存在だと思い、それぞれがうらやましく感じている。その二人を彼女たちの父親の本を書くために見つめる主人公。

派手な事件はないが登場人物の心のうちを細かく描いた作品。

・「劇的な展開ではないが
事件の発端は、自転車に轢かれて死んだ、という地味なもの。劇的な展開があるわけでもない。大どんでん返しがあるわけでもない。結末はある程度予測がついてしまう。しかし、さすがに宮部みゆき。小さな事件の裏に潜む人間模様の絶妙な描写は見度の一言に尽きる。文章も上手い。

・「これぞ宮部みゆき!
最近、ブレイブ・ストーリーや、ドリームバスターといったSFものが多かった著者の待望の現代ものです。数時間で読破しました!一昔前の宮部みゆきが帰ってきた、そんなふうに思わせる一冊です。

これから読む方のために、内容には触れずに起きますが、SFものや模倣犯など、最近の著作に感動した方は「あれ?こんなに地味なの??」と思ってしまうかもしれません。とはいえ、やはり買いです。これまでと変わらず、著者の人間に対する深い洞察が随所にちりばめられており、改めて宮部さんの本質を見抜く鋭い目に脱帽です。

・「「自転車ひき逃げ事件」をめぐる謎
■真夏の東京。大型マンション前の歩道で、65歳の男が自転車にはねられ転倒、頭を激しく打って死んだ。自 転車は逃亡。ひき逃げだった。死んだ男性は今多コン ツェルン会長の個人運転手だった。遺族である2人の 娘は、犯人をつきとめたいと願っている。妹は父の思 い出を本にして、犯人を追及したいと考えた。■コ ンツェルンの広報室編集者・杉村三郎は会長の特命で 、本作りに協力することになった。だが10歳年上の姉は 、その出版計画に反対だった。姉によると、死んだ父 親は個人運転手として雇われる前、職を転々としてい た時期があり、危うい仕事に手を染めていた節もある らしい。また、自分が4歳の頃誘拐された記憶があり 、それは父に恨みを持つ者の犯行だったのではないか 、という。今回の自転車によるひき逃げ事故も、単な る事故ではなく、殺人事件ではないかと疑っているの だ。結婚を間近に控えた姉は、延期も考えていると語 る。信じがたい思いで調査をすすめる杉村。やがて物 語は、意外な事実を浮上させ、展開してゆく――。■宮部みゆき2年ぶりの現代ミステリーは、小説の面 白さをたっぷり味わわせてくれた。

・「ちょっと変わったサスペンス
主人公・杉村三郎はひょんなことから義父の運転手・梶山の死にまつわることを取材することになります。しかし、その事故とも事件ともいえる出来事の裏にはたくさんの人間模様が隠されていました。著者は相変わらず社会の事象を作品に取り入れるのが上手である。思わずこんなことも会ったなぁ、今の世の中こんな感じだよなぁと納得することが多い。

愛する妻と幸せな日々を送る杉村にもいろいろな人間模様はあり、姉妹にはお互いを妬み暮らしてきた日々がある。サスペンスもさることながらヒューマンドラマです。

誰か ----Somebody (詳細)

バッテリー (角川文庫)

・「久々にすごいと思える本に出会った
たまたま出来た空き時間に、ぶらっと本屋に入り、平積みされていた文庫で一番高く積まれていたので、取りやすかったし、値段も安かったので児童書と知りつつ購入。読み始めて、気付いたらもう読み終わってた。「すごいな」というのが印象。まず、女性が書いたということにすごいと感じた。登場人物がそれぞれ魅力的だし、内容も濃い。巧の精神的な強さに「おらんやろー、そんなやつ」と思われる向きもあるだろうが、プロに行こうと思っている子供たちには巧のような子はいっぱいいるだろう。とにかくすごさに圧倒されて、翌日書店が開くのももどかしく、6巻まで買いに走った私でした。「バッテリー」売れているのは知っていたが、たかが児童書となめてたらえらい目にあった。これが児童書?完全に大人向けの小説やん。最近テレビでたまに見かけるあのおばちゃん、恐るべしやね。参りました。

・「不健全な家族と野球少年
主人公の巧が抱える孤独感に胸がつまり、何度か泣きそうになった。巧の家族は一見どこにでもある普通の仲の良さそうな家族であるがその内情は不健全でところどころ歪んでいる。人はいいが、仕事一筋で子供のことに関心が薄い父。天真爛漫だが病弱な弟。その弟を大事に思うあまり依存性が高く、また長男の巧を省みない母。そして内に孤独を抱えながらも慣れすぎて自分自身で気がつかない巧。

この一家が、父の転勤によりある田舎町に引っ越してくるところから物語は始まる。環境の変化は個々、あるいは家族の関係を変化させ時に傷みを伴って問題が噴出したりもする。どうか最後には健全な家族になりますようにと願わずにいられないほどに自分は物語にひきつけられ、はまり込んでしまった。野球の中に自分の居場所をみつけ、なんとか自分を保っている巧がバッテリーを組むことになる豪と出会い、どう成長していくかが楽しみである。

・「読む人による。
個人的には好きな作品。野球に興味はなかったが、この作品によって少しは興味を持てたと感じている。どこがそんなに良かったか。それは、心理描写である。とにかく凄いとしか言いようがない。中学生の、少年の、ベースボールプレーヤーとしての心情が、しっかりと描かれている作品だ。それは主人公・巧にしてもそうだし、彼のキャッチャーである豪にしても同じである。私たちが中学生の時に感じたであろう、不安や些細な出来事に対する気持ちなど細かく書いてあり、非常に共感する部分が多かった。 私はこのように思うが、中にはBL的だとか野球小説ではないと考える人もいるだろう。しかし、これから成長していく子供達にとって、こういう小説こそ読まれるべきだと思う。いろいろな世界、考えを知ることにより、豊かで自分なりの思考を持つことができるのではないのだろうか。 これからも、是非この作者に注目していきたい。

・「青春
自分は文庫本ではじめてこの本を手にしました.そして,ビックリ!読み始めたら止まらない!物語のスピード感,そして,主人公巧の野球に対する熱い思いに,引っ張られていくカンジ.

また,この小説は1人称とかではなく,その時々の核になる人の心情が描かれています.巧と親の関係とか普通に描いたら,どちらか悪になってしまうような場面でも,

お互いの気持ちが良くわかるから,登場人物全てを好きになってしまう作品です.

読み手がどんなに歳をとっても,青春というモノを通り過ぎてきた人なら誰でも,中学にあがっていく青春真っ只中の巧の感情を共有できる作品な気がします.

・「生い立ち
「スカウト」(後藤正治 著)と言う本を少し前に読んだ。プロのスカウトは、最高球速や通算本塁打数と言ったスペックは勿論のこと、選手の性格や育った環境も知り抜いておくものだそうだ。"生い立ち"によって培われた人間性が勝負を左右するからである。その為、一般の人とは全く異なるだろうが、私は「一つの才能が(仮に)プロに入るまで」と言う観点を持って読んだ。家庭環境、一緒に居たメンバー、土地柄・・・全てが野球選手として意味があるのだ。

この本には野球選手一人一人に"生い立ち"がある事に思い至らせる力がある。それ程、登場人物の内面描写と台詞が卓越している。

主人公は早熟の天才である。故に中学入学前にしては尋常でない自負と目線を持ち合わせている。あり得ない、かもしれない。だが、彼も3年後には甲子園、6年後にはプロ入りしている年齢なのだ。逆算すれば、おかしくない。

※注意※一部の方が書かれている通り、野球そのもののシーンが多い訳ではないので、野球小説目当ての方はその点斟酌願います。

バッテリー (角川文庫) (詳細)

世界の中心で、愛をさけぶ

・「出版社の努力による成功例?
最近の国語ワークに教材として載っております。この本は宣伝が効果を発揮して本を読まない読者を泣かせた出版計画の成功例と言えるのではないでしょうか?私はこの主人公の行動が謎です。祖父に言われて墓を暴くとか、ヒロインを自分で連れ出しといて「助けてください!」と叫ぶとか、あとこの話を聞かせている今の彼女の気持ちを考えてるのか、など疑問点はいっぱいです。病院から連れ出すにしても一歩間違えたら犯罪行為でしょう。しかし、これが「純愛」という言葉の怖いところ…「純愛」の前では犯罪だって許されるのだ。否定的に見ればこの話は「純愛によって犯罪行為にはしった無垢な少年の物語」にも読めるのです。(エアーズロックから散骨するのは世界遺産に落書きする学生と変わらないように思える…)

・「本の売り方の模範解答?
編集及びマーケを担当した確信犯たちの高笑いが聞こえる。現在において売れる本の必要条件は・中学生でもわかる内容(小学校高学年だと読者のプライドが許さないのでダメ)・タイアップでキャラクターの立った旬な人間を起用すること・美しくかつ無内容な装丁・すぐ読めるボリューム、でかい活字読後には内容ではなくこんなことを考えた。

テキストについてはここで皆さんが酷評されるとおりだと思う。内容の良し悪しで本が売れるわけではないという好例じゃないでしょうか。星の数はテキストではなく、すぐれたマーケに敬意を表したものです。

・「この本の利用価値は、

・「魂が浮上する小説
  とにかく不思議な世界を引きずったまま、  私の魂だけが身体の外に抜けてて浮遊している状態だ。  この小説は・・・忘れていた姉を亡くした時の  あの言葉にできない感覚を呼び起こし、いいようのない  気持ちと、生身の人間としての痛みというものを思い出させる。  この小説についての感想、レビューをネットで見ると

  意外にも「愛する人との死についての絶望感が伝わってこない」  とか、「淡々と死を捉えている」とか、否定的なレビューが多かっ  た。    私は、絶望的な愛する人との死を実際に体験した。  私には逆にこの小説の淡々としているようで  繊細なとらえどころのない死に対する人間の感情を

  よりリアルに、表現できている!素晴らしい作品だと思った。  このレビューを書いた人は、逆に愛する人の死を  体験したことがないのだ。  だから、この繊細な淡々とした中での切実な叫びが聴こえないのだ。  私はこの小説の中にある、そうした  本物の叫びを叫びとして書かれていないところに

  本物の悲しみを作者は表現していると感じていた。

  時が経ち、残されたものの想いの形の変化は  生きていくための人間の本能であり、  誰にも咎められない。  決して、愛する人を忘れたわけではない。  しかし・・・死を受け入れるという時の歳月というものも  作者はしっかりと捉えていると思う。  

  久しぶりに魂に響いた。  死というもの・・・それは自分への出逢い。 この小説は、ただ悲しいだけではなく、  純粋で痛々しい愛の形の中にある命の唄が存在している。    目を伏せていた現実に、もう一度蘇る姉の死に向き合わされ  私は、ちょっとだけ遠い世界に旅に出た気分だった。

・「救われた心
私はいま77歳。9年前、最愛の妻が倒れ、2年間の看病ののちこの世を去りました。そしていままで私の苦しみと孤独感が続きました。この本に出会って初めて寂しさを忘れる癒しの本だと思ったのです。あたかも亡妻が送ってくれた気がしました。生と死の課題にヒントを与えて頂いた片山恭一氏に深く感謝します。

世界の中心で、愛をさけぶ (詳細)

いま、会いにゆきます

・「今、愛に「生」きます
未来を知ってしまうことは恐ろしいことかもしれません。ましてやそれが死であるならば。それでも愛することができたのならば、失う悲しさ以外のものもきっと感じるはずです。

現実的ではない謎の現象を設定に物語は進み最後にその謎の紐が解かれた時、悲しみを超えた感情に心が震えました。

別れは二度目のほうが悲しい。

確かにそうですが、その後に残ったのは本当に深い愛でした。

この本は悲しいだけで涙する本では決してありません。

・「共感できる物語
昨年母を亡くして、49日を過ぎた頃にこの本を父に勧められて読みました。私は、父よりも結構色々なジャンルの本を読む方で、それなりに目が肥えている所為か、他の方がレビューで書いている通り「書き方」としてはイマイチのようにも思えます。

ですが、その立場に立った人間には、その悲しみ、想い、喜び、全てが共感できる、すばらしい物語だと思います。私には「夫の心境」はわかりません。ですが、主人公の「息子の心境」はよく解ります。子供にとって、どんな形であれ、短い期間であれ、母親が還って来る事は何よりも嬉しい事です。喩え還って来た母が、自分を息子、娘だと解らなくても、子供にとっては母親で、その母親がほんの一時でも傍にいてくれるのは嬉しいです。言葉、感謝、想い、伝える事ができなかった事を伝えられるのですから。

文章が上手い人の物語は確かに面白いですが、物語に「共感」できる作品は少ないです。その数少ない物語が、この作品だと言えるでしょう。同じ境遇は誰もが通る事と思います。遅くても、早くても。妻が、夫が、母が、父が。その時、もう一度読み返したいと思える作品ではないかと、私は思いました。

最後になりましたが、無神論者の私は死後が「アーカイブ星への旅行」が一番しっくり来ます。あやふやな天上論よりも、その方が、忘れなければずっとその星に居る、いつか私も星へ行くから、また会える。母を亡くしたことで精神的にダメージが大きく、そう思う事で安定を図ってました。立ち直り方は人其々なのでしょうが、私はこの本に出逢えたおかげで、普通に暮らせるだけの元気を貰えました。

とてもレビューとは言えず、感想文になってしまいましたが、ご拝読感謝いたします。

・「愛すると言う事。
著者の市川さんを知った時、魅力を感じこの本を手に取ったのだが、最後は涙で先に進めなくなる程感動した。

最後の部分で巧や佑司が澪に話す言葉のひとつひとつに、最愛の人をなくす事がどれだけつらく、悲しい事なのかが涙が出る程伝わって来た。そして、別れの後も残された人は生きてゆかなければならないと言う事も強く感じられた。

人を愛するとはこういう事なんだと教えてくれる素晴らしい作品だと思う。

・「感動しました
当初想像していたのとは違った「いま、会いにゆきます」の意味。知ってしまった悲しい自分の将来。他の選択もできたのに「あなたに会いたかったから」と運命を受け入れる澪の姿に、ママとしての温かさ、妻としての優しさを感じました。涙なしでは読むことのできない一冊です。

・「それでも、澪がうらやましい。
「優しい」とか、「悲しい」とか、「切ない」とか。ありきたりの言葉では語りつくせない、もっと深い何かが胸に熱く迫ってきました。読み終えてすぐに2回目を読もうとして、ページを開くと、どこを開いても言葉の一つ一つに意味があって、ふたりの愛の深さに涙が出ます。

私も絶対、この生き方を選んだと思う。巧と祐司に会うために。

たった一人の人を愛するために。

そんな風に生きられた澪が羨ましい。たとえ、短い生涯でも。

いま、会いにゆきます (詳細)

グランド・フィナーレ

・「作家として素晴らしく、作品はスタイリッシュ
この作品の帯に「文学が、ようやく阿部和重に追いついた」といわれている。しかし、もう文学という高尚な言葉で阿部和重を囲ってしまう必要はないように思う。この作品は、小説という枠の中だけで面白い作品ではなく、すべての表現のなかでも通じるほどの作品だと思う。

この作品の話

グランドフィナーレという壮大な題から始まる物語は、ロリコンのちっぽけな話だ。しかし、物語のラストは「グランドフィナーレ」に相応しい、希望に満ちた最後になっている。もともと、この作家は物語をうまく終わらすことよりも物語が進んでいく過程の圧倒的躍動感を主として書いていた。しかし、この作品で、過程の躍動感とラストのカタルシス(読み終えたときの後読感)を両立した作品である。

おそらく物語構成能力や自己追求欲望が高すぎてなかなか一般的な評価が低かったかもしれないが、阿部和重が一般性を持ちえて初めてこの作品ができたのではないかと思う。面白い、面白い、まだ誰が読んでも面白い作品ではないかもしれないが、何度も読み直してみよう!!!

・「貫禄の第132回芥川賞受賞作
発表に前後してロリコンに関係する事件が発生し、評価への影響が危惧されていたものの、「事件と小説は関係ない」という選考委員の理解により芥川賞受賞を成し遂げた阿部和重最新作。主人公はロリコンのために家族、特に愛する娘と別離してしまった男。娘との距離や、特殊な仕事をしていた男の過去が描かれる前半と、離れ離れになってしまう二人の少女と出会う後半に分かれています。時事説明や主人公の周囲の描写に徹する前半とは変わり、後半では過剰なほど悲哀の感じられる二人の少女の登場と、主人公が抱く彼女たちへの疑惑のため、最後の数行まで緊張感が持続し、飽きさせません。過去の作品、『インディヴィジュアル・プロジェクション』や『ニッポニアニッポン』のようなスリリングな展開はありませんが、その分、人間を仔細に描写する、貫禄が窺える良作となっています。

・「好きです。
阿部さんの作品は、初めて読みました。最近読んだ中での久々のヒット!話の運び方が、もの凄く上手。次はどうなるの?って、ワクワクしながらページを進めていました。ただ、主人公はロリコンで人生を棒に振ってしまった訳だけど。作品の中では全くの普通の人間であり、そこが不気味でした。阿部さんの他の作品も読んでみたくなりました。

・「完璧に圧倒された。
この小説のレビューを書くことに、少し勇気がいる。この小説には本当、本当に圧倒されたからだ。文体はいつもの阿部和重だ。しかし、インディヴィジュアル・プロジェクション、ニッポニアニッポンのように目的の観念がこの小説には存在せず、リアリティーが追及されている。

作品は、一部二部構成となっている。一部では、自分の娘との話が主体となっており、本をあまり読まない人には阿部和重の文体はかなり厳しいものがあるだろう。また、一部に登場するIやYといった存在が、誰であるのか、それは阿部和重の他の作品を読まなければ解読が出来ない。阿部和重を知るには、この作品だけでは無茶だ。二部の舞台となる阿部和重の故郷「神町」は、グランド・フィナーレだけならず、他の作品でもいくつも登場しているように、他の作品との関連性が深い。彼の小説というものは、読者に仕掛けが与えられているのだ。それに気付かず、最後まで読み通してしまうと、この作品というものは、本当なんの意味もない。何度も読み返し、阿部和重のほかの作品にも目を向けない限り、魅力というものが誕生しないのだ。そういった意味で、他の作品をいくつも読了していた僕にとって、この作品はありえないほど圧倒するものであった。本当に完璧な作品だった。

また、阿部和重にしては、珍しい終わり方である。その終わり方を悲観的ととるか、楽観的ととるかは読者次第。どこまで仕組みやがるんだ、阿部は!と叫びたくなるくらいに、魅力が隠されている本だ。一般的な読者にはまるで受付けない部分があるかもしれないが、のめりこんだら抜け出せない、阿部和重の世界は充分に堪能できる。

これ以上の作品が他にあるだろうか。完璧に圧倒された。

阿部和重を知るものぞ味わえる、最高の楽しみを。祝・芥川賞受賞!

・「壮大な「神町サーガ」生成に立ちあうよろこび
 阿部和重氏は長編「シンセミア」を第一部とする三部作を構想中で、その舞台は全て神町になるらしい。「ニッポニアニッポン」と「グランド・フィナーレ」はその中に派生的に置かれる、いわば間奏曲のような作品で、それら全てが壮大な「神町サーガ」を形成することになるようだ。 「グランド・フィナーレ」の舞台神町は、多くの殺人や事故死、洪水が起きたあとの黙示録的な町だ。だから、どんよりとした冬空の下の客の少ない文房具店も、陽の当たらないぼろ屋も、はじめから死の匂いを発している。そしてそこで迎えられる筈の、小六の亜美・麻弥と主人公沢見の「グランド・フィナーレ」、すなわち最終場面はあえて宙づりにされる。ロリコンの沢見が小六の時に手をつけて、以来疎遠になったという少女美江は、自殺の可能性を仄めかされることによって、明らかにドストエフスキーの「悪霊」でニコライ・スタヴローギンに手を出され、縊死した十二歳のかわいそうなマトリョーシャを思わせる。読者は不吉な予感を捨て切れないが、阿部氏はあえてここでは「シンセミア」で試みた、“完璧な構図”を用いない。 代官山の猥雑なクラブにカウガールのいでたちで颯爽と登場し、沢見の罪を糾弾する魅力的な人物Iは、作者本人の予告によれば、沢見とともに別の大きな作品に登場することになるらしいし、しばらくこの「神町サーガ」から目が離せない。 ところで芥川賞の選考では、ロリコンというモチーフがリアルに描けているか、ということが争点になったようだ。しかし、私が期待するのは、息詰まるようなリアルな犯罪小説なのではなく、ある種こちらの期待を上手に裏切り続ける阿部氏の「神町サーガ」生成の場に同時代的に立ちあうことで、そこに紡がれるのは作者本人の自虐的な弁によれば“安っぽい”小説なのかもしれないが、“大作”になることを周到に避けながら突き進む阿部氏の姿には、何か崇高なものすら感じるのだ。

グランド・フィナーレ (詳細)

東京タワー

・「女性の視点から見た作品も読んでみたい
大学生の男の子二人と、年上の女性との恋愛の話です。男の子二人の視点で描かれています。二人の女性は夫を持っていて、この本には描かれていない部分でそれぞれの夫との生活を営んでる・・・こんなに狂おしい程に、夫以外の男性に惹かれた女性はどうい感情を持って生活しているのか、それがとても知りたくなりました。

物事に動じなさそうでいつも穏やかな詩文、情熱的で感情を剥き出しにする喜美子、全く正反対の二人の心の中の声を聞きたい、そんな気持ちにしてくれすとても素敵なお話でした。

・「面白かった。
「...でも、わたしはあなたの未来に嫉妬してるのよ。」

ドキリ、としました。もしかしたら、年齢の離れた年下の恋人を持つ女性が、みな同じように感じることなのかなぁと思いました。男のこが主人公で、それも二人いて、彼らの視点が興味深かった。今までの江國作品とはちょっと感触のちがう、おもしろい物語でした。

・「やさしく自然体な二人
 年上の女性との若い男性との恋。はたから見ると、不自然な気がするけど小説の中の二人は、二人にしかわからない愛が静かに流れている。やさしい筆致で描かれていてだけど、主人公たちの行く末が気になりせつなくなる。女性はいくつになっても突然降ってくるような恋愛を避けずに大切にしてしまうところがあるかもしれない。ただ相手の若い男性の女性を想う気持ちがまたよく伝わってきていたたまれない若さに共感してしまう。

・「大切なもの
この本を読んで大切なものを愛する気持ちやせつなさを感じました。周りからは幸せそうに見える家庭でも、人それぞれ事情を抱えて生きているんですよね。不倫、恋愛、夫婦、親子、友人・・・どんな形であれ人には大切なものがあります。結婚して何ものにも変えがたい人に出会えても、人それぞれとる行動は違うと思いますが。私はひっそりとその人を愛していく方法をとると思います。

・「映画よりは原作!
透&耕二と同世代の男の子にほのかな憧れを抱いていた時期に、この本を見つけ読んでみました。私は喜美子より少し年下で既婚者。最初は透と詩史の恋を中心になんとなく読み終えたのですが、その後、私自身もその男の子と「耕二と喜美子」のような関係に陥ってしまい、今度は完全に喜美子の視点で読み浸かりました。不倫物語というのは、既婚者の方が悪者に思えてなりませんでした(実際そうかもしれませんが)が、耕二を想う喜美子の気持ちが分かりすぎるほど伝わって胸が痛みました。映画は、退屈しないようにいろんな出来事が盛り込まれていましたが、原作では特に大きな事件は起こりません。けれど私は、原作の方が現実的で、恋愛の純粋な部分が際立っていて好きです。

東京タワー (詳細)

蹴りたい背中

・「ただ者ではありませんでした。
彼女とこの本に対する批判は私の耳にも届いていました。しかし、そんなものは読んでみたら吹っ飛びました。

この本を読んで本当にこの少年の背中を蹴りたくなりました。本当に心の底から蹴り飛ばしたくなったのです。登場人物に対してこれほどまで強い感情を抱いたのは初めてです。

どんな本でも単なる登場人物と思ってそれほど深い感情を持ちませんでしたが、この少年は本を飛び出し私の感情に直接触れたようでした。

感触のある人物がこれほどまでに豊かに描かれているこの作品が芥川賞であることに何の不満もありません。

・「さらっと読めるけど
 普段人が言わないようなこと言いたがらないような部分、普通なら話が重くなりそうなところをクールな言い回しで表現していたので、読んでいて気持ちがよかったです。

今までずっと見てみないフリしていた部分を、スラスラと語ってくれて胸のつかえがとれたような気がしました。ただ共感できるだけじゃなくて、主人公ハツのかっこよさに

も惚れました。オリちゃんのこと以外には全く無関心な、にな川の無頓着さも好きです。

書き出しの部分は何回も読み返しましたけどこういう書き方なんだな、と思うとスンナリ入り込めました。

にな川を好きだからこそ蹴りたかったんですよね、背中を。終わり方もよかったと思う。自分なりにいろいろと想像してしまいました。

・「綿矢りさファンの不安
最年少芥川賞ということで作者綿矢りさが話題となりましたが、そのこと自体が賛否両論飛び交いました。作品についても賛否両論で大きく三つに分かれそうな感じです。

日頃から本、活字、特に純文学をあまり読まない人にとっては、「だから何が言いたいの?」という感じでしょう。ハリウッド映画のように派手なアクションや分かりやすい恋愛がある訳ではありません。そういう人は『インストール』を先に読んで、もっと読みたいと思ったら『蹴りたい背中』に取り組んだ方がいいと思います。

逆に普段から難しい本を多く読んでいる人からは、「世界が狭い」「物足りない」という批判が出るのではないでしょうか?そういう人は読まないか、暇潰しか気分転換に軽く読み飛ばす程度にしておくのが良いでしょう。とりあえずそれなりに良く纏まっていて大きな破綻が無い、という部分については否定する人はまずいないと思いますので。

両者の間の層の人にこそ『蹴りたい背中』はオススメです。内容については、話題作だけあって、ネット上のあちこちにもレビューがありますので、ある程度参考にしつつ読めば色々な発見があると思います。位置づけとしては、あっさりと読み易い純文学、あるいはプチ純文学的な軽小説、といったところでしょうか。

・「とても共感できました
 わかるな〜、「十代特有のあの脱力感」を見事に描いています。 「感情移入できない」とか、「主人公が嫌い」とか、この本を批判している人は、きっとクラスの中でも人気者で、社交的で、外見もよいような人たちなのでしょう。だから、私やこの小説の主人公のハツのように、内気で、あまり友達もいないような人間の気持ちが分からないんだと思います。 それはそれでしょうがないので、せめてこういう風に思う人もいるということを知ってほしい。 わかる人にはわかりすぎるくらいわかる小説。私は楽しめました^^。

・「私も蹴りたい。
MUJIカフェでもののけ姫になりきれなかった初実。それが自分よりも悪く言えばガキなにな川と出会う。自分よりも自然に”もののけ姫”を演じている、健気にオリちゃんを追っているにな川に嫉妬して蹴ってしまった一度目。それなのに、気付いてしまった。オリちゃんが遠い存在だと。その瞬間、にな川は初実からも遠い存在、もののけ姫を卒業して先に大人になってしまった。それで更に嫉妬して足を伸ばした2回目。丁度劣等感で悩む年頃、どんなときでも自分にとってほんの少し優位な位置にいるにな川。私にもそんな人がいる。私も蹴りたい。妙に同感してしまった。

あくまで私視点で見れば5つ星です。

蹴りたい背中 (詳細)

鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)

・「浅田次郎作品はまずこれから
今や誰もが認める大作家の浅田次郎さん。「でもどれから読んだらいいか分からない」という方はますこの作品はいかがでしょうか?浅田さんはこの作品のようにシリアスものの短編集や、他にも長編、ちょっとコミカルなものや歴史ものなど、そのジャンルは幅広く、それぞれに印象が異なります。もちろんどれから読んでも正解ですが、私のオススメはこれ!

直木賞は伊達ではありません。「買おうかどうしようか・・・?」と思っている方は是非ご一読を きっと損はしません。

・「あなたにも起こる、やさしい奇蹟!
「あなたにも起こる、やさしい奇蹟」は、著者があとがきで使用している言葉です。この短編集を巧く言い表しているように思いました。人生に棹差して生きてきた人たちが、心のつっかい棒をはずしてみた時に起こる奇蹟。その人にとってだけの奇蹟。人生の中で起きる小さくて大切な奇蹟。そんな話を集めた作品集です。

この本は、短編が8つ収められています。表題作の「鉄道員(ぽっぽや)」は最初の一編で、直木賞受賞作であり、高倉健出演で映画になりました。何と言っても、この一編は見事な作品です。短編ならではの、簡潔で余韻の残る読後感は素晴らしいです。

映画で見た方も是非、原作を味わってほしいと思います。小説の魅力が詰まっていますし、私は映画以上の深い感銘を受けました。 それ以外の作品も、「鉄道員(ぽっぽや)」がお好きになる方なら、どれも好きになるような物語ばかりです。

・「珠玉の小品集
 浅田次郎、直木賞受賞作。

 映画の方を先に観て、その世界観に親しみを感じ、サントラをよく聴いていたのだけれど、初めて小説版を読んでみました。

 この本は短編集になっていて、  ・鉄道員  ・ラブ・レター  ・悪魔  ・角筈にて  ・伽羅  ・うらぼんえ  ・ろくでなしのサンタ  ・オリヲン座からの招待状  の八編が収録されています。

 鉄道員(ぽっぽや)は北海道・美寄駅から、かつての炭鉱町・幌舞へと続く幌舞線を舞台にした物語。幌舞駅にはたった一人、風の日も雪の日も、奥さんが亡くなった時も、娘さんが亡くなった時も、旗を振り続けた孤独な駅長が定年を迎えようとしていた。そこで起きる一夜の不思議な出来事。  ラブ・レターは、名前にそぐわずポン引きの男の、名義貸しで結婚した外国人女性が亡くなって、それから顛末と手紙について描いた物語。  悪魔は・・・

 とこういう調子で、それぞれ舞台も視点も異なる物語が八編続く。北上次郎の解説によれば、読み手によって好きな物語が変わる、リトマス試験紙のような本、らしい。

 個人的にも鉄道員、ラブ・レター、角筈にて、うらぼんえ、ろくでなしのサンタ、オリヲン座からの招待状・・・どれも選べない。

・「上手としか言いようが無い
 まあ 他のレビュアーの方と ほぼ同様に涙無しに読むのが難しいということを まず言い切ってしまおう。

 それにしても 比較的辛口批評も多いこのコーナーで 涙涙の大雨であり 冷静に考えて 何で かように皆さんの紅涙を絞っているのか。

 やはり 設定 道具立てが抜群に日本人には効いてしまうのだと思う。

 雪国、鉄道、駅、廃線最後の日(定年最後の日にも読める)、仕事一途、無口、娘、茶碗、赤い半纏、

 並べているだけで 目頭が熱くなってくるぐらいである。日本人の泣き所をことごとく「攻めている」としか言いようが無い。例えば逆を書いてみると

 南国、飛行機、空港、開業日、遊び好き、話し上手、親父、フォーク、白い水着

となり これはどう見ても泣ける話でもなく コメディーの匂いがぷんぷんしているではないか。

 そう考えると 誠に浅田次郎は「悪党」であると 目を拭いながら苦笑いしてしまう。

 小生も中年男ではあるが たまには 本を読んで泣くことも「誇りに」思わせてしまうような本です。誰かも仰っていますが 電車の中では読まないように。読んじゃって 泣いちゃって 周りの人にじろじろ見られちゃったら 表題をその人に見せてやればよいと思う。向こうも 案外 思い出し泣きをするかもしれませんから。

・「ヤクザと幽霊
 かなり以前にこの本をよんだが、推薦したいと思う。鉄道員という書名だが、この短編集は二種類の話に分かれる。一つは幽霊の話、もうひとつはヤクザの話である。どちらも一般人ではないので、これがファンタジーの素になるのだろうと思う。そのファンタジーがリアルと交渉する所が、この作品の味になっているのだろう。

「ラブレター」は泣けた。二度読んで二度泣けた。たどたどしい不法滞在の中国人女性の手紙が情緒を揺さぶる。 ラブレターを扱った文学は多い。連城三紀彦の恋文もラブレターの話である。また、ジャック・フィニイの「ゲイルズバーグの春を愛す」という作品集の「愛の手紙」などである。 このようなラブレターという仕掛けをつかった作品の中でも

傑作だと思う。

鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫) (詳細)

観覧車 (祥伝社文庫)

・「オススメ
失踪した夫の残した探偵事務所を続けながら夫が帰ってくるのを待つ主人公。一つ一つの依頼(事件)が短編になっているので気軽に読める半面、主人公唯の気持ちのせつなさや不安、夫の失踪の謎が魅力的で素敵。あっというまに読み終えてしまった。とにかく唯がせつなくてやるせなくて、だからといって決して可哀想なわけではなくて、だから余計に切なくて。恋愛かつミステリーでもあるというおいしい1冊でした。

・「続きはまだ?
連作短編のような形になっていて、徐々に徐々に波がたってきて、最後には主人公がまるで嵐のような海にボートで漕ぎ出すことを決意するかのような終わり方で、続きが気になって仕方ありません!最初の方の章と後の章では、作家の飛躍的な成長を感じることができます。これ出版されてから結構経ってるし、この作家は初めて読んだので、もしかしたら続編はもう出ていたりするのかしら…。ああ、題名だけでは分からない!まだ出てないなら早く出して!

・「恋愛ミステリー
1つ1つの事件を解決しながらも、少しずつ過去を振り返り、失踪した旦那のことに触れていく物語の展開がよかった。どれも不倫、浮気、過去の失恋など恋愛に絡むミステリーで読み応えがあった。ある事件で突然旦那を見かけたところから、今度は失踪事件が中心となって描かれるが、結末が分からなくて非常に残念だった。失踪事件の謎は別の作品で発表するとあとがきに書いてあったので期待したい。

・「えぇぇ!
既にこの本について評価されている方のように、私も話にのめり込んでいきました。失踪した夫がやっていた探偵事務所を夫の帰りを待って続けているものの帰って来ない、っとゆう全体の軸となる話が進みつつ、探偵事務所に来た依頼者の短編集の形になっています。短編のミステリーなので、起承転結が早く、あっとゆう間に読んでしまいましたが、のめり込んで読んでいた分、結末にガッカリしました。えぇぇ!ここで終わりなの!?!? っといった感じです。その先は想像しろ、っとゆう事なのでしょうか。。。個人差はあると思いますが、私はハッキリとした結末が知りたかったです。消化不良な最後でした。

観覧車 (祥伝社文庫) (詳細)

バカなおとなにならない脳 (よりみちパン!セ)

・「養老先生のコミュニケーションスタイルがよくわかる1冊。
子供はみんな、かしこくなりたい。大人もだけどね。

養老センセは、リアリストだ。わからないことはわからないと言うし、わかってることはそのように答える。客観的な第三者的視点で物を見て、わるいことはわるい、いいことはいいと言う。そして最後は「でしょ?」と突き放す。

子育てだとか、賢くなりたいだとか考えるとあたまでっかちになりがちなんだけど、この本は「自分で考えて、行動するから学べるんでしょ?」というメッセージがあふれています。そだね。

知識のバックグラウンドを提示しながらの解説で説得力も高くて、こういう大人が身近にいると、じじむさくて達観した賢い子供が育ちそうな気がするなぁ。

・「最良の養老孟司入門
養老さんの一般向けの本はスラスラと読めるので簡単だと誤解してしまいがちですが、本当にそうでしょうか?私は、奥深く複雑な内容を的確に解明しようと努力している姿勢に頭が下がることが多いです。この本は子供達からの様々な質問に養老さんが答えるという形式になっていますが、まさに最良の養老孟司入門になっていて、大人の人にもお勧めできます。「解剖は残酷だと思わないのか?」との問いに、「肉親の死に対して感情的になることは解剖に対する自分の無知を正当化することになる」という主旨の回答をするあたり、ドキッとさせられます。個人的には「解剖すると家族に怒られませんか?」という質問への回答が面白かったな。笑えます。くどくどとした冗長な説明がないので、自分自身で考えてみる余地が多いのもこの本の良いところです。養老さんって、やっぱりすごいです。

・「養老先生の子供メール相談室
小中学生からメールで届いた悩みや質問に答えるという趣向。子供電話相談室ならぬ「子供メール相談室」である。いつもの調子で、

 ・バカって治るのか? ・早く寝ないとバカになるのか? ・こころはどこにあるのか?

といった「難問」にずばずば答えていく。

養老氏の著作は直截なものいいとハギレのよさが大きな魅力であるが、その内容は時に非常に難解で、脳化社会というキーワードや、二言目には農業をやれ、体を使え、というお説教も、本当のところは実はよくわからなかった。

ひとつには養老氏が解剖学というかなり特殊な職業をバックグラウンドにしていることがあると思う。養老氏は人間や社会を論じるとき、脳やココロを特別扱いせず、ひとつの臓器の機能として扱う。解剖学者からみれば胃や心臓と同じ臓器だ、ということなんだろう。「たかが脳」である。

筆者も養老氏のものはかなり読んだが、この観点がなかなかスッキリと理解できず、いつも今ひとつ消化不良であった。が、本書は子供向け、ということで、いつもの難解さが一切、排除されている。それでいて養老氏の主要な主張はほぼ含まれているので、これまでの著作でよく理解できなかったこともわかる。

そういうことで、我が子にももちろん薦めたいが、筆者がこれまで読んだ養老作品の整理ができた、という点で大変よい本であった。養老氏の著作を読んだことがない方にも、これまで何冊か読んだがよくわからなかった方にも、大人にも、子供にも、万人にお勧めできる一冊である。

・「やっぱ、子どもは賢いですよ
 養老孟司さんの著書は「バカの壁」以来、3〜4冊読みましたが、やはりこういう「当たり前なんだけど、誰も言わない」ようなことをはっきり言ってくれるのは面白いですね。今から20年ぐらい前に、どこかの大学教授の子どもが「うちの親は大丈夫なんでしょうか?」という質問をラジオか何かに出したらしいんですけど、それと同じようなことがこの本にも書かれてます。生まれた時の大脳皮質がマッサラというのは、大事なことだと思うんです。でも、大抵の大人(というより親)は、子どもは大きくなればちゃんとなる、と思い込んでいる所に問題があるのだと私は思っていますが(独身者が何を言うか!と憤慨する方もいらっしゃるでしょうけど、違う世界から見るからよく見える、と言うことも真実です)、親がしっかり育てないのに子どもがちゃんとなるのは、親の代わりに誰かがしっかり育てている訳で、その部分を学校がやってるのだとしたら、学校本来の役割はどこかへ吹っ飛んでしまうのは当然です。その繰り返しが戦後から今の日本を作ったんだと・・・。いろんな事を考えさせてくれる名著です。

・「考えるヒントに
クリック一つでいろいろできる、便利な世の中。便利さを享受する中で、「見失ってしまったことは無いのか?」そんな問いに、ヒントを与えてくれる、一冊でした。

大人の視点、子どもの視点、様々な視点でいろいろ考える事は楽しい。

もう一つ、「形式」と「内容」 という視点にも気づかせてもらえました。

子どもと関わっている人、必読子どもたちにも読んでほしいな。小学校4年くらいから大丈夫かも。

バカなおとなにならない脳 (よりみちパン!セ) (詳細)

人生ベストテン

・「どんどんページをめくりたくなる!
どの作品もどんどんページをめくりたくなりました。冒頭から、主人公はこの先どうなってしまうのだろう~? とグイグイ引き込まれます。やや“作り過ぎ”の感は否めないものの、角田さんの長年にわたる作家生活で培われた「プロの技」を堪能できました。そして、『対岸の彼女』とは違って、読みながらガハハと笑えるシーンもかなり多い。ユーモラスでいて、最後はほんのりせつなく癒される。1冊読み終えた頃には、世の中いろんな人がいていろんな日常があるんだ、私も私の日常をせっせと生きることにしよっと、という気持ちになりました。読んで本当に良かったと思える1冊です♪ 

・「流される生き方6ピース
 性別や年齢のさまざまな人を主人公に、確かな人間観察を基に書かれた短編集。ほんの、かすったような短い他者との遭遇を描写する。ときにユーモラスに、時に辛辣に…。 それまで流されてなんとなく生きてきた主人公が、つかの間ハッと足を止めたような或る期間が、鮮やかに切り取られている。同窓会でのハプニング「人生ベストテン」と、離婚直前に出張ホストを買う「貸し出しデート」の後半2編に、特に力がある。

・「どうしようもない現実が少し変化する予感
日常の中でのささやかな出会いを軸にすすむ6つのストーリー。どの作品もちょっとしたエピソードや情景の描写にリアリティがある。「これじゃいけないかもと思いつつ現状に流されている」主人公たちのうだうだした心情が、他人とのかかわりによって化学変化を起こしていく。爽快感とまではいかないけれど、読み終わったあとちょっと元気になれる本。

・「他人から人は学び成長する
6つの短編集だが、共通するのは胸の内と実際の行動のギャップ。胸の内でバカにしておきながら、自身も同じような発言や行動をしてしまう。主人公の胸の内を最初明かされているだけに読者である私は何度か突っ込みをいれたくなった。人は第三者の発言や行動にはシビアだが、自分にはやっぱり甘い。胸の内で批判している人と自身はそんなにかわらない。人間にはレベルなんてないのだ。ただ、他人の発言や行動がある人を揺り動かす。人との摩擦を通じ人は成長してゆくしかない。何故なら自分には甘いから。なんてことをこの本から漠然と感じた熱烈に奨める本ではないが、作者の力量が全作品に及ぶので時間の無駄ではない。主人公の批判がベースになるので、地味は地味。

・「地味ですが、それが現実
地味な登場人物たちの日常に訪れた、ほんのささいな(なおかつ地味な)事件の数々。仕事先の人妻。観光旅行先でのはた迷惑な親子。同窓会で久しぶりにあった同級生との一晩。飛行機で隣り合った女との会話。

全ての話に、地味な主人公の「相手」となる登場人物がいる。そしてその「相手」も、一様に地味。でも、たとえ地味同士であっても、人と人とが出会うことでそこにドラマが生まれる、そのことを書きたかったんじゃないかな。

読んでも、さほど大きな衝撃は残らないけれど、たとえば短編のどれかと同じシチュエーションに遭遇した際(マンション探すとか、同窓会に行くとか)に、ぼんやりと思い返すんじゃないかなー、なんて思う本です。

人生ベストテン (詳細)

たったひとつのたからもの

・「言葉にならないお母さんの愛情と思いがあふれてきます
「あなたに会えて ほんとうに よかった」との小田和正の歌とともにCMで話題となった秋雪くんと周りの人たちとの交流をお母さんの視点でつづった六年間の記録です。

六年間も1日1日をがんばって生き続けて、そして今も多くの人の心の中で生き続けている秋雪くん。おかあさんの淡々とした文章の行間には、言葉にはなっていない多くの思いが切々と伝わってきて、読んで行くにつれ胸が熱くなります。

 今の命を精一杯 病気の人に限らず、すべての人間に言えること

一見、不幸と思われる状況でも、当人の受け止め方や生き方で必ずしも不幸にはならないんだと、そう確信させてくれる、すばらいしお母さんお父さん、そして秋雪くんの幸せなひとときの思い出のアルバムです。

・「その抱きしめ方が尋常じゃなかった
始まりは、明治生命の「たった一つのたからもの」という名前の写真CMだった。お父さんがダウン症とわかる子供をぎゅっと抱きしめている。その抱きしめ方が尋常じゃなかった。小田和正はその後ろで「あなたに会えて、本当によかった うれしくて うれしくて 言葉にできない」と歌っていた。この本には、子が親を思う心に勝る親心の本質が、ぎっしり詰まっている。

僕も、自分の子供を失ったことがある。命を取り替えてもいいと思ったことは初めてだった。わが子が死んでも、不思議に自分のほかの子供(兄弟)や親に、そして妻に気をつかって泣くことも、はばかられた。(もちろんそんなのは自由だし、それを我慢する必要なんてなかったのだけど、僕が泣いてしまえば、妻もどうしていいかわからなくなるのではないかと、それを恐れたのだ。)それで、死亡診断書を役所に出しにいくときなど、車の中で、大声で叫んだ。「うわぁー!!なぜだ!どうして神様は連れて行っちゃうんだ!!」

今でも、車の中など、一人になれて、誰にも迷惑のかからない場所では、叫びたくなる。大声で「うわぁー!!」って。そういう気持ちを思い出させてくれた。そうして、やっぱり「たからもの」なんだなって思った。

誰にでも、輝く命がある。それを、どれだけ大切にできるかが、人生の真の勝負かもしれないと思う。

・「新鮮な涙が出てくる一冊
偶然本屋で見かけ、「そういやぁ、大学の講義で先生が紹介したっけ?」と、最初は軽く購入。家に帰ってリビングで「さぁ、読もう」と思って本をとり、プロローグに目を走らせる。「むむ・・・」まずい。。。プロローグで涙が出そうだ。。。さすがに父の前で本を読みながら涙を流すのは恥ずかしい。自室で再度本を読み直す。

入っている写真、言葉ひとつひとつに新鮮な涙がこぼれていきました。

自分の愛するもの、守りたいもの、守るもの。自分にできる「何か」を見つけたいと思う本でした。

・「大変感動しました。
明治生命のTVCFを見て以来、いつかこのような本を出して頂けないかなぁと思っていたので、思わずすぐに購入してしまいました。あのCFをご覧になられた方はあのCFの背景にこんな思いがあったのか、又ご覧になられたことのない方も、心を動かされるものがきっとあると思います。

・「涙がこぼれる
小さなことに不満や苛立ちを感じたり、わがままを言ったりする自分を見つめ直すきっかけになるかもしれないと思い、購入しました。

CMでも使われていた、お父さんが秋雪くんを抱き締めている写真。愛情、燃え尽きそうな命の炎、止められない時間……すべてがあふれていて、こちらに伝わってきて、涙がこぼれました。

秋雪くんのように、毎日を真剣に、一瞬一瞬を楽しんで、精一杯生きていきたい。生きていかなければならない。そう思いました。

本当は、星○○個などと評価してはいけないのだと思いますが、評価しなければいけないので五つをつけました。小さな命の、無心な輝きを感じることができる、切ないけれど素敵な本です。

たったひとつのたからもの (詳細)

いつかパラソルの下で

・「切ないけれどステキな物語
家族というもの、夫婦というもの、兄弟というもの、そして恋人というもの。お互いをよく知っているようで、知らない。わかっているようで、全然わかってない。それぞれの間にある感情や確執。それでもいっしょにいるということ。自分の身を合わせみて、いろいろ考えさせられる物語でした。永遠に訪れることのなくなってしまった「いつか」が、ちょっと切ない、でもステキな物語です。大人向けも、子供向けも、やっぱり大好き!と思いました。

・「素敵な作品
最近大人向けの本が増えてきた森絵都さんですがこの本では相変わらずのリズミカルな会話が展開されていてツボにはまってしまうこともしばしばです。

15歳の少女も登場しますが、やっぱり絵都さん。と思わせる描写が素敵です。

・「大人向け
父の過去をこれ以上、知りたくない。知ってもどうせ死んだんだから。

しかし野々は何かと父の過去について色々調べてしまう。きっと切り捨てることの出来ない、そういう存在の父。生まれ故郷も、どういう人生を送ってきたのかも語ることの無かった父。それに加えて、とても厳格な性格だった父。父について不快なことがあっても、調べるとそこには野々が知らない何かがあった。

森絵都は本が出る度に文章の表現力がとても上手になっていると思います。素晴らしい感性があるというか、そんな感じがします。

・「等身大
さわやかな表紙から一転、出だしはどきっとするシーンから始まるのですが、最後まで初夏のさらっとした風が吹いているような作品でした。

亡くなった父親の過去をたどる旅。3人の兄妹の絆が復活していく様子が、とてもほほえましかったです。野々と達郎の恋愛もとてもわかりやすくて、最近の若者っぽいのですが、不思議と絶望感がなく明るい未来が見えるようでした。最後は短いセンテンスで場面が変わるのですが、とてもスムーズな展開で、読者の疑問に思っていること、知りたいことをきちんと伝えてくれています。きれいな終わり方でした。

設定は現代なのですが、全体に流れている雰囲気が20年前に読んだ恋愛マンガっぽいなぁと思いました。

・「さらりとしたなかに確かな手応え
森絵都氏は初めて読みました。何気ない日常をさらりと描き、そこにきらきらした光を与える作品でした。情景描写にしても心理描写にしても、この作家はすごいたくさんの語彙を持っています。時に笑わせ、時にうならせ、時にしんみりさせる。さわやかな作品です。

後半で「イカイカ祭り」の最中に胃の中のものを吐き出しながら主人公が「生きるということの尻尾を掴んだ気がした」くだりは、誰が読んでも納得できる人生の指針でした。

ストーリー的にはよくあるファミリードラマのような感がありますが、味わい深い作品で、これは本で読んでこそ醍醐味が味わえるといえましょう。

いつかパラソルの下で (詳細)

翼―cry for the moon (集英社文庫)

・「翼・・・cry for the moon
久しぶりに手ごたえのある一冊だったよ。1人の女性の生き方とアメリカのネイティブインディアンの英知ある言葉と・・・・忘れかている大切なメッセージが沢山詰め込まれている一冊でした。

・「最高の人たち
村山由佳の小説には、傷を負った人たちが多い。というか、どの作品にも大抵出てくるのではないだろうか。この本で出てくる人物たちも、それぞれなんらかの傷を負っている。だからだろうか。その分素敵な人物たちが非常に多い。人の内面を分かってくれる人物を登場させることで読者をも癒すのが

村山由佳の小説だと思う。この本は私にとってその頂点をなす一冊だった。

素敵な風景・人物の描写はやはり最高。ストーリーは少し重いかもしれないが、一気に読みきらせてくれる一冊。

・「人生の教科書。
この本はすばらしい!!私が今まで読んだ村山由佳さんの作品の中では、「翼」が一番好きです。「天使の卵」ほどドラマチックではなく、「おいしいコーヒーの入れ方シリーズ」ほどはロマンチックではない。でも、なんだか心に響くし、読んでるだけでなんだか自分がアメリカの大地にいるような気さえしてきます。自分の人生の教科書みたいなかんじです。愛がよくわかる。

・「食わず嫌いはいけません
私はこの作品は食わず嫌いならぬ、読まず嫌いをしておりました。だって、やたら分厚いし、アリゾナが舞台だとかで難しそうだったし。でも、読んでみたら素晴らしかったです。村山由佳さんのなかでも私はこれが一番好きです。他の作品は割と男の子が恋愛をするといった生易しい感じの作品が多かったのに対して、この作品は非常にスケールが大きくて素晴らしいです。そして、飽きることなく読めます。それに、何より全てのキャラクターに好感が持てます。途中でナヴァホ(インディアン)のエピソードが何度か挟まれているのですが、これがちょっと難しいので、そこは飛ばして話を全部読んでから後でそこだけ読みなおすくらいでもいいかもしれませんwとにかく、オススメです!最後は泣けます。

・「とにかく泣きました
 幼い頃に心に深い傷を負ってしまった主人公は、優しい周囲の人々と共になんとか立ち直ろうともがき続けています。日本という故郷を捨て、アメリカという新しい土地で奮闘する主人公はやがて自分を心から愛してくれる男性と、その息子に出会い、過去に虐待の経験を持つその息子と共に再出発しようと決意したその瞬間、主人公の手から全てが奪われていきます。 ページをめくること数十ページで既に涙し、とにかく最後まで涙の尽きないお話でした。それでも物語の終わり方はなんともいえない清々しさを残す感じで、読者を少し元気にしてくれる、そんな作品でした。

翼―cry for the moon (集英社文庫) (詳細)

その日のまえに

・「心を揺さぶられっぱなしの300ページ弱
愛する人が、明日「末期ガン」だって告知されたらどうする?自分自身がどうだったらどうする?自分の愛する人、子供たちのことを考えたらどういう気持ちになる?

心を揺さぶられっぱなしの300ページ弱でした。帯には涙!涙!涙!なんて書いてあったけど「死」がテーマの小説って可哀相すぎるだけじゃないか、買うのよそうかなと何度も丸善の平積みの前で悩んだ一冊でした。買って良かった。

一昨日に引き続き、通勤電車で涙しました。それも朝のラッシュ時から。ああ恥ずかし!でも、涙が止まらなくなってしまったのです。

全て自分に置き換えて読んでゆくと、どうしようもないほど涙があふれてくる。あたりまえの明日があたりまえでなくなる愛する人の死を直面したらなんて思うとどうしようもなくなってくる。

今日はきちんと早帰りして家族みんなに暖かいスマイルを贈りました

・「自分自身や、自分にとって大切な人を失う「その日」
2006年 本屋大賞 5位

自分自身や、自分にとって大切な人を失う「その日」。この作品は、「その日のまえ」から「その日」までの本人や家族を描いた連作短編集である。言葉にしてしまうとありがちのテーマであるが、読者に「悲しさ」だけではなく、何かを考えさせる、その筆力には感嘆させられた。私に取って、人に薦めたくなる本は年間1〜2冊だが、この本は、自信を持ってお薦め出来る作品である。特に30代から40代のかたは感情移入しやすい作品と思うのでお薦めである。

なお、この作品に感銘を受けた方は、「流星ワゴン」もお薦め。

・「本物
 愛する人が近く死んでしまう、というモチーフは、あんまりにも安易過ぎて(昔は「お涙頂戴モノ」と言って揶揄したものだ)好きじゃない。『その日のまえに』の帯を本屋で見たとき、重松清もこのモチーフを持ち出したか、とちょっとがっかりしたけれど、読んでみると「さすが重松清」と思わずにはおれなかった。重松清の、誠実で丁寧な筆致が、あまりにも有り勝ちなモチーフを、有り勝ちではあるけれど誰にとっても身近で真摯なモチーフなんだと胸に訴えかけてくる。

  重松清の小説の言葉には嘘がない。老若男女どんな登場人物の言葉にも嘘がない。「こんなこと言わないだろう?」というような、リアリティに欠け、話に集中させなくなる白々しい言葉がない。例えば『ヒア・カムズ・ザ・サン』のトシくんの次の言葉。

 「悪い癖というか、弱い性根というか、情けない根性というか、まともに向き合うとパニックになりそうなほど困った状況に陥ったら、考えるスイッチをオフにしてしまう。(中略)なにも見てない、なにも聞いてない、と自分に言い聞かせ、「なかったこと」にしてしまう。」

 こういうふうに逃げ込んでしまう若さ。こんな風に説得力ある言葉で、このモチーフの物語を語られると、至るところで目が潤んでしまう。人が死ぬこと、人が死んだあとのこと、人が死んだ後のことを「その日のまえに」考えること、ひとつひとつ本当に丁寧に語られていて、「真剣に考えましょう」なんて言われなくても読んでいるだけで自ずと真剣に考えてしまう。本当にいい小説だと思う。

・「逝く側送る側の心の持ち方
最も近い存在を失う時の、逝く側の心の持ち方、送る側の準備のあり方を、考えさせられます。友を送る小学生、遭難した息子を送る母、友を送る友、母を送る息子、母を送る夫と息子たち、そして、夫と息子たちに送られる母、それぞれの視点で、何をどう伝えていけばよいのか、深い悔恨と諦念とが交錯します。山田太一「異人たちとの夏」、東野圭吾「秘密」をはじめ、亡き者への強い思いを描いた作品は数ありますが、送り送られる過程を描き切った数少ない傑作だと思います。泣けるかと問われれば、「鉄道員(ぽっぽや)」と並ぶ、トップ2に入る泣ける作品です。

・「「文庫のためのあとがき」を読むためだけに文庫も買うだろう。
「死」をテーマにした本では感動しない。ましてや落涙することなどありえないと思っていた。なぜなら、「死」は特別なことではなく、誰にでも訪れる。死なない人間など存在しないからだ。当たり前のこととして「死」を受け入れることが出来るから、「死」をテーマにした本では感動したことがなかった。

そこで、本書である。私は、情けなくも、通勤電車で本書を手にして、涙を流していた。泣くために本書を手にしたのでは決してない。それは不意に訪れたのだ。231ページから232ページを読んでいたとき、不覚にも涙してしまったのである。なぜか。それは、私にも子供がおり、「遺される子供」に思い至ったからだろう。このページに書かれている子供たちの姿は、少なくとも私にとってはいい意味でショックだった。子供を持つ人が読めば、あなたの琴線に触れること間違いない。

しかし、重松清はうまい。そして、本書は歴史的名作だと思う。「その日」関連の章もいいが、「潮騒」だけでも十分満足させられるだけの名作である。

これから本書を手にする方は、心して読まれたい。不意に揺さぶられますよ、心が。

文庫がでたら、それもきっと買うだろう。「文庫のためのあとがき」を読むためだけに。

その日のまえに (詳細)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

・「アイ・ノウ
私には分かる。おばあちゃんが西の魔女。イギリス生まれのおばあちゃんが、孫が学校に馴染まないときに、生きることの大切さを教えてくれる。植物や動物と人間との営みで、生きるということを教えてくれる。

・「久々に胸打たれた素晴らしい本です
シャーリー・マックレーンの娘さんが西の魔女を演じるとの大きな特集を読売新聞で読み、この本を読んでみることにしました。

児童書でもあるようですが、40台半ばにさしかかった私には、主人公の中学生の気持ちも、その母親の気持ちも、そして主人公の祖母の気持ちも、どれもが手に取るように理解できました。

読みやすく、描写も文体も美しいです。 「おばあちゃん」の一言一言がものすごく大切なことをさらっ、と言っているので、何度も読み返してしまいました。

テーマはとても奥深く、スピリチュアルで、人がなぜ生まれてなぜ苦労をしながらも生きていくのか、本質をついていました。

読みながらも目頭が熱くなりましたが、読み終えた後は、自分でも理解できないぐらいわんわん泣いてしまいました。

心の豊かさがどのようにして育まれるのか、経済的に余裕がなくても、母親として子供にしてあげられることの中で、何が一番大切なのか、あらためて確信した次第です。

物を沢山持つことが、文化ではないことがよくわかる一冊です。

・「ラストがとにかく”ぐっ”とくる
 不登校の中学生まいは田舎のおばあちゃんのところで暮らすことになる。英国人の古き良き時代の伝統を引き継ぐおばあちゃんは「私たちは魔女の家系なのだ」と告げる。魔女になるには規則正しい生活と何でも自分できる事が大事なのだ。山に囲まれた自然豊かな家で少女の心は次第に緊張がほぐれていく。

 生活描写がとてもいい。特に食べ物に関して。野いちごのジャムは作り方が克明だし,ハーブ入りののサンドイッチや朝食のハムエッグ,そしておばあちゃんの得意料理のキッシュはとても美味しそう!  ラストがとにかくぐっとくる。(種をあかすと「ぐっ」とこなくなるのでここでは言わない。)いつか訪れるであろう人生の予行練習とも言える一冊です。

・「大切なことを軽やかに教えてくれる
不登校になった中学生の女の子「まい」は、喘息の治療を口実に山間のおばあちゃんの家に預けられます。イギリス人のおばあちゃんは今で言うナチュラルでエコな暮らしの実践者で、自分には魔女の血が流れていると言い出します。自分も魔女の子孫であるのなら、雑音の多いこの社会を生き抜いていけるかも知れない。そう考えたまいは、おばあちゃんに魔女修行を申し込む。その日から数週間のおばあちゃんとまいの物語です。

英国の伝統的な暮らしを異国で頑なに守るおばあちゃん、母親に反発して家事より仕事に精を出すママ、流行ってるかどうかが物事の視座のパパ、年頃の女の子が学校で踏む手続きに抵抗を感じる孫娘。なげかけるテーマは私たちの生きる現代を何層にも切り取る大きなものですが、そこには説教臭さもなければ、切実さもない。あるのは爽やかな読後感。そして最後に訪れるカタルシス。

人生に大切なことをこんな軽やかに教えてくれる作品はそうないのではと思います。

私は、梨木さんの英国留学中の下宿屋での日々を描いたエッセイ「春になったら苺を摘みに」がかなり好きなのですが、フィクションもノンフィクションも両方うまい作家に久しぶりに巡り会いました。端正で磨き抜かれた文章を書く方です。

・「私の心に一生残る本です
普段は読まない感じの本なのですが、感動する、泣けるという評判を聞き、購入してみました。

読んでいる間も「ほんとに泣けるのかよ・・」という気持ちでいましたが、みなさん同様泣きました。電車の中だったのでこらえるのに必死でした。

小さな頃、おじいちゃんおばあちゃんっ子だった私は成長するにつれて、だんだんと離れていきました。

おじいちゃんおばあちゃんを大好きだったことを忘れていた気がします。この本で、やっとそのことに気づいた今でも祖父祖母4人とも健在であることがどれほど幸せなことか・・

何年か先、彼らの死に直面したとしても、この小説を思い返して「死ぬことが悲しいこととは限らない」と自分に言い聞かせたいと思っています。

西の魔女が死んだ (新潮文庫) (詳細)

14歳からの哲学 考えるための教科書

・「直球勝負
14歳までに直面するであろう問題に、直球勝負で考えるきっかけを与えようとしている。もし、池田晶子の他の作品を読んだことがあるひとなら、素直に読めるかもしれない。内容は、その通りのことが書かれており、疑問を差し挟む余地はない。しかし、本当に直球勝負で考えることができる14歳は、半分くらいかもしれない。それ以外の14歳には、もっと違う方法がよいかもしれない。

・「勇気をもってオジサンに読んで欲しい
タイトルに惑わされてはいけません。私と同じような30代、40代の働き盛りのオジサン、あなたこそこの本を読むべきだと思います。「14歳から」の本かもしれませんが、「なぜ生きているのか」「何が本当のことなのか」を考えることに年齢制限はありません。そして、それは一生続きます。それは、あなたが会議に出ているときでも、奥さんや子供といっしょにいるときでも、ずっと続いているんです。だって、今、生きているんだから。この本は、僕たち大人がわかっているようでわかっていない「本当のこと」に気が付くための手助けをしてくれます。そのことに気付いたからと言って年収が上がったりはしませんが、それよりも大事なことがあるのかも?と思うようになれるかもしれません。最後に、こういった書物を通じて僕たち大人が「本当のこと」を知ろうとすることこそが、今の「14歳たち」にとって、すごく大事なことなのだと思います。いつの時代でも、子供たちは身近な大人たちを真似て育つのですから...

・「年齢はあまり関係ない本
私はタイトルにもある14歳ですが、親に進められた時は「どうせ理想の押し付け本じゃないの」と読む前から自分でそう思い込んでいました。ですが内容は決してそうではなくて、当たり前だけど今まで気づかなかった事を意外な観点から教えてくれたり、分からなくて考えたくなかった事も、本当はそんなに悩む必要はないと、気づかせてくれます。

この本を読む前の固定観念も自分の思い込みでした。正しい答えの押し付けではなく、これから考える切欠がこの本にあります。読みやすいので最後まで面白く読めました。

・「私の初めて読んだ哲学書
私は、今まで生きてきた中で考えてもみなかったことが沢山有ることに気が付きました。人としてのあり方とか、とにかく恋愛、法律、友達・・・等々沢山のこの本の中にあるジャンルを読んで、だいぶ生き方とか価値観とかが変わったような気がします。この本の中では、当然なことほど難しいと書かれています。当然なことは、当たり前だと思って普段考えないから、それ故に難しいと。実際に読んでいくと、何がなんだかわからない部分も多々ありましたが、何回も読み直して、そして意味がわかって感銘を深く受けました。これほど、人生の価値観に影響を与える本が有ったのかと・・・他の哲学書も影響を与えるんだろうか、とか思います。

私みたいに初めて哲学書を読む人は、とても入りやすい本だと思うので、是非是非読んでみてください。

・「哲学をしてみよう
中学生や高校生が哲学をしてみようと思ったら、是非、この本を読んで欲しい。中学生や高校生が思索すべき事がたくさんのっています。でも、ソクラテスのように問いがあるのみです。本書と一緒に考えてみましょう。考えてみる価値はあります。読み終わったら、少し、人生が変わります。世界を深く理解出来るようになります。大人も読んでみる必要も大です。

14歳からの哲学 考えるための教科書 (詳細)

カラフル

・「人生はモノトーンじゃない
家族のこと、学校のこと、友達のこと、自分の体のこと、恋や異性のこと・・・人生ってうまくいかないことだらけ。「なんで自分だけが!」「苦しいだけの人生なんて意味なんてあるのかな?」そんな風に考えてしまうことってみんなあると思う。

でもこの本を読めば分かります。そんな風に悩む自分はおかしくないし、むしろ普通なんだってこと。見渡せば不器用で頼りないけど一生懸命、自分を支えてくれるひとたちがいること。

僕たちはみんな、前世の記憶を消され、生きることの意味を教わらないまま、期間限定でこの体にホームステイさせてもらっている。どうせ数十年の期間限定だ。傷つき苦しみながらも自由に生きたらいい。

悩める中学生に是非読んで欲しい本。非常に重要で重いテーマなのに、軽快にさらりと読めて前向きな力が湧いてきます。人生にちょっと疲れた僕たち大人にもおすすめです。

・「素直な展開に心が動く
子どもから大人まで読んでほしいと思える本でした。「生きる」っていう一見重々しいテーマが、ソフトタッチで明るく描かれています。見知らぬ人間の体に宿りながら、自分自身を見つめ直し、その中で「家族」「友情」「生きる」っていうことが、主人公のハートの中で上手く熟成され、読み手に伝わってきます。

文句なしの五つ星★、たくさんの人たちに勧めたい一冊です。

・「自分の魂と出会う
 危機に瀕した魂にパワーを与えてくれる。あらためて世界を見わたすとこんなに色どり豊かだったのか、自分が世界の中でこんなに思われていた存在だったのか、世界の中にちゃんと自分の場所は用意されたいたのだということを鮮やかに再発見させてくれるし、そういう、同じように多彩な人間の存在を受け入れるゆとりを与えてくれる。要するに、人生捨てたもんじゃないよという、すばらしい本。

・「深いテーマ
簡単な書き方なのでとても読みやすい。でも、テーマの筋がしっかりとしていて、都合よく・・・というわけでもないのにピタリとはまる感じ。一言一言の文字から作者の想いが伝わってきて、悲劇でもないのに泣けてきた。一人一人の色という点では、何よりも作者、森絵都さんの信念・想いが込められていたと思う。児童向けなので、大人にも中学生にも読んで欲しい作品。いろんな見方で人間の難しい所が素直に書かれていたと思う。勉強になると思う。

・「『カラフル』という題名の意味
 柔らかく、あたたかい女性的な文章というのが本書を読んでの感想ですが、だからといって決して男性の共感を得られないような作品ではないと思います。そのような文体によって編まれる本書ですから、産経児童出版文化賞に輝いたこともあり、性別や年齢を問わずに読める作品であると言えます。

 結末はよめないでもありませんが、若者らしい感性や欲、将来への不安と葛藤、大人(親)の子どもには見せづらい醜い部分など、それらをうまく織り交ぜながら直接的にしかもソフトに書き上げる森氏の筆力は素晴らしいものでありました。 1、2時間もあれば十分に読める作品です。一読の価値はあります。自分のもつ色と、世の中の色鮮やかさ―カラフル―を一度考え、比較できるいい機会となるのではないでしょうか。

カラフル (詳細)
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