戦火のかなた [DVD] (詳細)
ロベルト・ロッセリーニ(監督), カルメラ・サツィオ(俳優), ロベルト・ヴァン・ルーン(俳優), ドッツ・M・ジョンソン(俳優), アルフォンジーノ・パスカ(俳優), ハリエット・ホワイト(俳優), セルジオ・アミディ(脚本)
Designer Music (詳細)
Carl Craig(アーティスト)
「Carl Craigの個性が光る」
美の呪力 (新潮文庫) (詳細)
岡本 太郎(著)
「瞬間!瞬間!瞬間に!強烈に!猛烈に!生きるってことが...」「買いです。」「本気で芸術を知りたい方へ」「岡本太郎は凄い人なんですよ」「宇宙的スケールの美意識」
Complete Discography (詳細)
Minor Threat(アーティスト)
「後半部分はハードコアに飽きた時に」「思想はそれぞれ、、。」「サッカー少年か、その短パン」「USハードコア基本中の基本」「パンクって何」
水いらず (新潮文庫) (詳細)
サルトル(著), Jean‐Paul Sartre(原著), 伊吹 武彦(翻訳), 窪田 啓作(翻訳), 白井 浩司(翻訳), 中村 真一郎(翻訳)
「不条理とは痛快でもあったり儚くもあったり」「読め、そして感じろ!」「甘い水よりも苦い水を」「これはきつい・・・」「まずはサルトルの思想に触れよ」
クサマトリックス/草間弥生 (詳細)
森美術館
「エネルギーのすさまじさ。」「ナンダ、コレハ!!」「すべてが作品」
戦慄の絆 [DVD] (詳細)
デヴィッド・クローネンバーグ(監督), ジェレミー・アイアンズ(俳優), ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド(俳優), ハイジ・フォン・パレスク(俳優)
「重くて暗いが忘れられない」「Dead Ringers=双生児、そして・・・」「シュワちゃんのせいで」「クローネンバーグのアボリアッツ映画祭グランプリ受賞作」
「本書を、皆で読んで、扱われている作品も読んで、話に花が咲くと思う。」「日本近代文学入門」
ジ・エッセンス (詳細)
ハービー・ハンコック(アーティスト), チャカ・カーン(アーティスト), グランドミキサー DXT(演奏), ビル・ラズウェル(演奏), チャーネット・モフェット(演奏), カーシュ・ケイル(演奏), ジャック・ディジョネット(演奏), DJ KRUSH(演奏)
江戸川乱歩―誰もが憧れた少年探偵団 (KAWADE夢ムック) (詳細)
河出書房新社
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「ブーデュは自由人。何故ってそれは・・」「アナーキーな人間と自然との交感」「対極にある者たちの、それぞれの魅力」
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ミケランジェロ・アントニオーニ(監督), ヴァネッサ・レッドグレーヴ(俳優), デビッド・ヘミングス(俳優), サラ・マイルズ(俳優)
「不可視の風景」「わかりませんでした。」「理由は分からないがもう一度見たい作品」「ミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画は好みが分かれる」
Big Shot (詳細)
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黒沢清(監督), 役所広司(俳優), 池内博之(俳優), 大杉漣(俳優), 洞口依子(俳優), 風吹ジュン(俳優)
「カッコいいぞ黒沢!」「もう一人のクロサワなんてもう呼ばせない!!」「傑作」「狂気は静かにやってくる」「人間社会を森に置き換えた抽象映画」
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「豪華すぎるメンツで損なし!」「UA、CHARA、MONDAY他が参加したこのアルバムは、今年の日本音楽界の最大の事件でしょうね。」「想像以上」
復讐するは我にあり デジタルリマスター版 [DVD] (詳細)
今村昌平(監督), 緒形拳(俳優), 小川真由美(俳優), 倍賞美津子(俳優), フランキー堺(俳優), ミヤコ蝶々(俳優), 清川虹子(俳優), 三國連太郎(俳優), 馬場当(脚本)
「名演、名演出!」「緒方拳の悪役が凄い・・・。」「「惜しくない。俺の人生こんなもの」」「荒ぶる魂の行方」「おどろ、おどろした圧倒的な存在感とリアリティ。」
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Mad Blunted Jazz (詳細)
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「全く色褪せない」「お買得!!」「チルできますねー☆」「かなりチルできます!!」「CHILLIN」
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カール・テオドール・ドライヤー(監督), トルキル・ロース(俳優), リスベット・モヴィーン(俳優)
「魔女というのは現在の超能力者?」「真摯な人類への視線こそコメディーだ」「謎の矢印マーク?」
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三船敏郎(俳優), 仲代達矢(俳優), 加山雄三(俳優), 団令子(俳優), 志村喬(俳優), 黒澤明(俳優), 菊島隆三(俳優), 小国英雄(俳優), 山本周五郎(俳優), 小林桂樹(俳優), 入江たか子(俳優)
「優雅で上質な喜劇と壮絶な殺陣シーンの共存・・・」「黒澤明の才能が最も感じられる一本」「極上の娯楽作品」「黒澤娯楽時代劇の決定版」「望遠レンズの二作目?」
IZUMI,this bad girl. Nobuyoshi Araki+Izumi Suzuki (詳細)
荒木 経惟(著), 鈴木 いづみ(著), Nobuyoshi Araki(著)
「とても好き」「時すでに遅し・・それでも其処にいづみが居た。」「不幸はいやだぜ」
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ジャン・ユスターシュ(監督), ベルナデット・ラフォン(俳優), ジャン=ピエール・レオ(俳優), フランソワーズ・ルブラン(俳優), イザベル・ヴェンガルテン(俳優), ジャック・ルナール(俳優), ジュヌヴィエーヴ・ムニク(俳優), ピエール・コトレル(プロデュース)
「面白い」「愛」
中原中也詩集 (新潮文庫) (詳細)
中原 中也(著), 吉田 ヒロオ(著)
「狂おしさと、愛おしさと。」「文学へのいざない」「ダダイズムマンセー」「昭和最大の詩壇」「若き才能」
● 聴けぃ
● 嫌悪感、感情逆なで系映画(好きなかたには大好きでしょうが・・)
● 吉本隆明にゅうもん X+Y=Z…よのなかクリアカットしたいやんぐ向けへん
● 最近JAZZ好き
● 「小洒落丸」
● 俺的好物映画
● 中原中也
・「Carl Craigの個性が光る」
選曲、アレンジともにCarlCraig独特の個性が光る。特に、淡々としたリズムがクールな5曲目はすばらしい。音はアナログな音が多用されている。
・「瞬間!瞬間!瞬間に!強烈に!猛烈に!生きるってことが...」
岡本太郎のいう「美」は、単に原色のハーモニーや、精密さや、非現実的さ、不思議さ、といった表層的な物ではなく、言い切ってしまえば「美しくある」必要すらないそうである。彼に言わせると表現すべくは、過剰な生命力のようなもので、それを線や色を媒介に叩きつければいいそうなのだ。彼はそういう行為を「爆発」と表現する。それは火薬が爆発するような稚拙な爆発ではなく、彼にとってそれは、火山の噴火のような、初夏の入道雲の膨張のような、そして銀河の星々の大爆発のような異様な力学の運行のようなものなのだそうである。
彼の美術感には本来だったら美術が関与しないような物が、平気で入り込んでくる。それは文化人類学だったり、宗教だったり、哲学だったり、戦争だったり。もう芸術は全てを包む春巻きの皮みたいな物なのだ。本書で彼は「ツァラトゥストラ」を語り、カミュを語り、そして原始の神々を語り、曼荼羅を語りと、おいおいおい、これホントは何について語った本なんだよ?ききたくなるほど、自由気ままに例の爆発的エネルギーで話を進めていく。
んがしかし、TVなどに映っている時の岡本太郎よりはずっとインテリな綿密に計画された語り口なのには、ちょっとビックリしてしまう。1つ1つの文のセンテンスもものすごい詩的だし、文法的にも美しいし。なんだやっぱ確信犯だったんだ。
・「買いです。」
なにかの本で横尾忠則氏が岡本太郎のことを、認めたこっちの見識が疑われるほど美術界から徹底して嫌われていた、あれほど世間から認知されているにもかかわらず美術界から無視されていた人も珍しいと述べていました。確かに美術全集なんかに岡本太郎が収められていることは皆無で、以前それを不思議に思ったこともあります。ただ、大宅壮一の「売れないポスターみたいだ」の発言の通り、絵についてはキャラクター抜きには鑑賞できないものも中にはあるかと思います(僭越ですが)。すこし話がそれるようですが、二子新地のかの子の実家近くにある「誇り」は、近所に住んでいたこともあり、何度も見に通いました。すばらしいモニュメントです。同様に、岡本太郎の著作と写真にはそのキャラクターから独立した作品がいくつもあり、本書は「沖縄文化論」「今日の芸術」と並んで著作の代表と言えると作品だと思います。
・「本気で芸術を知りたい方へ」
この本の面白いところは、素朴な古代美術や生贄儀式などのシャーマニズム、あるいは、異様におどろおどろしい美術作品を通し、美を観照すべき人間の本質といった、実に奥深い根源的なものを、岡本太郎の超人的な眼で暴き出そうとするところだ。人類が、なぜこれらのものを必要とし、それにより何を得たかを、岡本太郎の天才的直感と民俗学・哲学の博識をもって激しく迫り、それはもう、人間そのものから宇宙の謎を解き明かそうとするような迫力すら感じる。「今日の芸術」が限りない慈愛に満ちた芸術の入門書であるなら、こちらは岡本太郎そのものが乗り移った秘法と言って良いと思う。個人的には、祭りの本質の考察が面白かった。有名な「爆発」の意味を最も一般的に表現できる風習ではあるまいか?そして、それはあらゆる民族に例外なく存在することから、「爆発」は真に人類にとって重要なものであると思う。美術家に限らず、芸術に本気で取り組む方には強くお薦めしたい。
・「岡本太郎は凄い人なんですよ」
あの独特の存在感でモノマネ芸人のネタにされまくってたのでただの奇人なイメージの強い岡本太郎氏ですが、こうした彼の著作を読むと、彼の知的なバックボーンが強烈に厚いことが一発で分かるし、実に緻密で隙のない文章なのに驚きます。彼に取って芸術というものは美術館に置かれるかどうかなんてことは問題ではなく、古代遺跡の石像であろうが、人間の生死への畏れであるとか喜びであるとかそうしたものがありのままに出ていることが大事なのだ、ということなのです。これは彼が生前至る所で口にしていたことでもありますが。彼の作品にはある種偏執な感じの個性がありますが、そうした偏執的なことがアートとそれを取り巻く文化や宗教などへの目配りになって現われていて、非常に密度の濃い文章になっていると思います。芸術論として素晴らしいと思います。凄い人だなぁ、って思います。
・「宇宙的スケールの美意識」
超自然、宇宙的、呪術的なものを独自の美意識でとらえ、解説している。このようなものに美を感じるのは凡人にもあり得ることだが、岡本太郎は、読む人の理解度など気にせずに、それが何故なのかをもがきながら考え抜いている。その真剣さに感動する。
・「後半部分はハードコアに飽きた時に」
DC HARDCORE代表バンド
シンプルでキャッチーなハードコア・サウンドの前半はまさに傑作!!だけどなぜ後半部分の曲は評価が低いのだろう?たしかに前半のようなスピーディで荒々しくはないけど、後半部分は単調なハードコアにあきたと思ったときに聴いてみて下さい
絶対癖になりますよ
・「思想はそれぞれ、、。」
中心人物、イアン・マッケイはDischord labelを主催。現在はfugaziで活動中。現在でも生息するファッション志向punkの対極。ポスト・パンクに通じるのは間違いない系譜。 パステルズのスティーブン曰く「若い頃もっとusハードコア聴いていたら、人生変わっていたと思うよ」 らしいです。
ポリティカルなメッセージ。
こんな姿勢って好きです。現在も攻め続けている姿勢も最高。
・「サッカー少年か、その短パン」
通称「ジダンに似てるひと」のイアンマッケイが、階段で寝てる(泣いてるのかも)ジャケがまずカッコいいこの作品。内容もかなりカッコよすぎです。SxEの始祖と謳われる彼ら、実際その後の展開にとまどったってのは有名な話。そうしたNYHC的な彼らのマッチョイズムとは無縁の、知性的な面こそ彼らの最大の魅力であると信じて止みません。半ば爽やかですらあるイアンマッケイのスポーティーな短パン姿と絶叫スタイル、ベース人の知性的なメガネ、メロディックなメロディライン、何を取っても知性的であると言わざるを得ません。またワイヤーの12XUやピストルズのステッピングストーンのカバーもかっちょいい。HC聴くなら避けて通れないです。
・「USハードコア基本中の基本」
ワシントンDCを拠点に活動していたマイナースレットはUSハードコア黎明期のバンドの中でもとりわけ重要な存在だ。 それはサウンド、思想共に後のバンドへの影響が絶大であったからだ。UKハードコアと比べUSハードコアの特徴(とはいえ80年代の暫定的なものでしかなくその後の事態は複雑さを極める)は、スケードボードとの関係が示唆するように、相対的にダークさがなく、重さも控えめなところだと思うが、だからといってサウンドが軟弱なのではない。極端な反戦思想を掲げることだけが反骨精神の表明ではないのが自明なように、多くのUSハードコアバンドのモチーフである憤怒の対象は、日常に根ざしている分異なったフェイズでのリアルな迫力があるのだ。禁煙、禁ドラッグ、禁アルコール、禁フリーセックスといったストイックな思想である「ストレートエッジ」はそういったことの帰結でもあり、その発端はこのバンドの歌詞の一説にある。 サウンドは乱暴に言うと極限まで加速したシンプルなパンクロックといったところでメロディックな要素もある。必聴!!
・「パンクって何」
パンクと聞いてまず連想するのは、モヒカン頭でもなく、それ、自分に刺さらないの?というようなトゲトゲがついた腕輪でもなく、恐らく、青春時代は教室の端っこの方で目立つ事もなく過ごしてたんだろうなと思わせるような風貌をした、Minor Threatの面々が浮かんでくる。
正直、個人的にSxE思想は、僕如きには汲み取りかねる部分も多々ある。けれど、ストレートなサウンドで猛烈と畳み掛けるさまは単純に格好良く、そこに乗せられる歌詞はとても文学的で、知性をひしひしと感じる。
活動期間は3年と短く、この1枚でリリースされている音源のすべてを網羅できているので、是非聴いてみてくださいな。
「桜桜会いたいよ」って桜全く関係ねーじゃん。もしかして彼女の名前が桜?なんて毒付く人間がいる限り、Minor Threatの音楽が色褪せる事はないんだな。
・「不条理とは痛快でもあったり儚くもあったり」
この本はサルトル流の不条理が織り込まれた短編小説集である。
私ははじめ哲学者としてのサルトルを意識して彼の哲学書の参考書としてこれを読もうと構えて読み始めたらとても面白くて肩透かしを食らわされた。
同じ不条理小説でもカフカの「変身」やカミュの「異邦人」とは違って分かりやすくとっつきやすかった。
特に、中に書かれている「壁」や「エロストラート」は十分エンターテイメントして楽しめます。
・「読め、そして感じろ!」
サルトルの短編から中編の小説を集めた一冊です。この本のとっつきにくさは否定しません。翻訳作品の読み辛さに加え、内面描写が延々と続く点などは人によっては辛いかもしれません。でも、これ以上にとっつきにくい本なんて星の数ほどありますし、難解過ぎることも決してありません。これは、小難しく実存主義なんてお勉強してなくても、十分楽しめる一冊だと思います。確かに、ここに収められている作品には実存主義の思想が織り込まれています。しかし、それが知識として実存主義をよく知らない人に解釈を拒むことにはなりません。むしろこの本を通して、実存主義に関してよく知らない人でも、実存主義そのものを感覚として知ることが可能なのです。また、仮にこれらをはじめとするサルトルの小説が、ただ彼の思想を流布するためだけのものだったなら、今日、彼が作家として語られることは無かったでしょう。彼が哲学者という肩書きと同時に作家という肩書きを得たのは、彼の小説が純粋に小説としての面白さを持っているからではないでしょうか。私自身、実存主義なんて知らなかった時にこれらの小説を読みましたが、小説として大変刺激的で面白いものでした。「壁」の緊張感溢れる魅力、「一指導者の幼年時代」の自己欺瞞に対する視線。サルトルの鋭さに痺れること請け合いです。言葉を根気強く追い、流れに身を任せ、なおかつ想像力を働かせる。この本を読むには、実存主義の知識よりも、感覚を研ぎ澄まして挑むことが必要だと思います。
・「甘い水よりも苦い水を」
「実存主義文学の出発点に位する」「実存哲学のいわゆる限界状況を捉えた」などと、本書の背表紙には説明がある。が、しかしこれではさっぱりわけが分からない。こんな小難しいことを書かれては、読む気が失せてもしょうがない。
この本は小説の形をとっている。ならば、思想うんぬんよりも、小説として読めばいいと思う。「壁」「エロストラート」あたりは、心理描写の変化を描く物語として、十分に面白い。
「どう生きて死ぬか」、それがテーマなのだと思う。神の救いを否定し、人生の意味を否定するということは、一見ネガティブ極まる。しかし、そこには「神の道具ではありたくない、自分はここにいる人間である」という希望がある。
甘い水よりも苦い水を求める。そんな姿勢が気になる人は読んでみては。
・「これはきつい・・・」
正直な話……実存主義の知識ゼロでいきなり読んだ私にとってカミュやカフカやモーパッサンよりよほど読みにくく感じました。これに夢中になれる人には敬意を払います。私にはとてもそこまで読み取れませんし、読むことがやや苦痛でした。
・「まずはサルトルの思想に触れよ」
この作品は、しばしばサルトルへの入門として推奨される。しかし、私は、まずこの作品を読む前にサルトルの思想に親しむべきだと思う。なぜなら、この作品は、実存主義文学がしばしばそうであるように、実存主義の理解なくしては極めて退屈な作品だからである。
しかし、実存主義に対する深い知識があれば、それなりに楽しめるだろう。例えば、この作品を構成する1つである「一指導者の幼年時代」では、一人の人間がいかに実存主義に目覚めていくかということを、実感しながら読むことが出来るであろう。もっとも、そのような人は、先に「嘔吐」を読むべきである。
・「エネルギーのすさまじさ。」
以前TVに出演していたのを拝見した時にものすごいオーラに圧倒され、翌日購入してみたがすごかった。草間弥生のエネルギーが満ち溢れています。内容は森美術館で行われたクサマトリックスの作品集ですが、行ったことない方も行ったことある方も楽しめる作品だと思います。
作品ももちろんですが写真も素晴らしいです。荒木経惟さんと中野正貴さんが撮影しています。また、出品作品解説や草間弥生本人のコメント以外にも、坂本龍一さんや作家の町田康さんらが巻末にそれぞれ1Pほどのコメントを寄せています。
作者の作品だけでなく、本人のコメントも力強く魅力に溢れていました。端的ですが、草間弥生という芸術に触れられる入門書としておすすめです。
・「ナンダ、コレハ!!」
草間弥生はすさまじい。狂気と正気をコントロールする芸術家は多いけど、このひとは狂気のボーダー上にいる人だ。実際の作品を目にすれば、その異様なフォルムに圧倒されてめまいがして吐き気さえ覚えるほど、執拗なまでのドットの嵐。まさしく「ナンダ、コレハ!」の世界なのだ。ミラクルワールド・クサマトリックス。展覧会を見たら記念に一冊、おすすめ。
・「すべてが作品」
私が森美術館に行ったときは、もうクサマトリックスが終わって間もない頃だったので見ることはできませんでしたが、この本を見ると目に浮かび上がってくるようです。またいつか回ってきてほしいです。建物自体を侵食してしまう草間弥生は、どんな場所でも草間ワールドにしてしまう。。。本当に圧倒です。私にとってこの本は、本というよりむしろ、《手に取ることのできる草間弥生の作品》という感覚です。
・「重くて暗いが忘れられない」
エログロっぽいシーンも多少あり、内容は重くて暗めです。しかし、はっきり言えるのは、決して単なるホラーやスプラッタではないということ。静かに確実に、ストーリーが進んで行きます。
初めて見たのは十数年前。心の奥底に、こびりつき染み渡る様な、かつ強烈な印象が残った作品です。全面的に理解、共感できる心理や状況が描かれている訳ではないのに、自分自身の心の深淵を覗いたような気分になったのも事実。年月を経た今、再度見ても、それは全く色褪せていませんでした。好みは分かれる作品かもしれませんが、私の中では「芸術的な作品」のひとつです。
・「Dead Ringers=双生児、そして・・・」
英和辞書を引くと、原題名の和訳は「双生児」。原作のタイトルもそうだった。原作を読んで衝撃を受け、不安を持ちつつ映画館に行ったが、原作とは異なる結末も全く気にならず、その素晴らしさにひたすら圧倒された。静寂、美、耽溺、愛憎など、これまでのクローネンバーグ映画には見られなかった面が一気に開花、この後「運命の逆転」でアカデミー主演男優賞を取るジェレミー・アイアンズの名演もあって、個人的にはクローネンバーグ作品のベスト1。とにかく、残酷なまでに美しい。
・「シュワちゃんのせいで」
最初のタイトルは「ツインズ」(双子)だったそうですが、同名のコメディが公開され、急遽、変更になったそうです。原題は日本語に訳すと更に抽象的な感じがして、内容に結びつきづらいですね‥そんなせいもあってか「ザ・フライ」のヒットの後だったのに一般の方は、ほとんど知らない作品になってしまいました。
内容も監督おとくいのグロ描写は無いので、そちらがお好きな方には、あまり評判が良くないようですが、「文学」の映像化として観て頂ければ、とても良い作品です。軽い話ではないので気持ちの準備が必要ですが良い映画です。
手術用具が肋骨ぽかったりするのが、かろうじて昔からのファンがクローネンバーグだ!と思う箇所でしょうか‥
・「クローネンバーグのアボリアッツ映画祭グランプリ受賞作」
1989年アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭第17回グランプリ受賞作品。原題はDead Ringers。公開当時のチラシの惹句は「引き裂いてあげる・・・二人のあなたを。このままでは離れてしまうから。」
カナダのトロントで産婦人科医院を開業する名医、エリオットとビヴァリーは幼い頃から文字通り一心同体に育つ一卵性双生児だが、一人の女性に惹かれて行く過程で衝突し、お互いの心のバランスを崩して行くという映画になっています。
それまでは常にシンクロ・バランスして存在してきた二人だが、弟は心の弱さから薬に溺れてしまう。それと同期して兄の心のバランスも崩れて行くが、弟を「救ける」為に兄も薬を使い、お互いの心の奥底で結び付こうとする。弟が立ち直ったと思いきや、今度は兄が薬に溺れてしまう。弟は兄を救けるために自ら再び薬を試し、「兄の居るところ」へ落ちて行く...
主人公の一卵性双生児役を一人二役で演っているジェレミー・アイアンズ(クローネンバーグは後の「M.バタフライ」でも起用)の演技が光っています。公開当時、二役の合成が余りにも見事なので結構話題になりました。
映像的にはグチョグチョした内臓のような描写を好むクローネンバーグ監督にしては珍しい心理サスペンスになっていますので、クローネンバーグ映画を避けてきた人にもOKかも。ただし、全体に暗いし結末に救いが無いため、やはり見る人を選ぶかもしれません。
・「本書を、皆で読んで、扱われている作品も読んで、話に花が咲くと思う。」
一度は聞いたり読んだりしたことのある作家の代表的な、余りに代表的な著作を選んで、その作品と作家のツボをみごとえがく。ずば抜けた力量と年季の賜物で、語り書きからくる、文章の平板さが、最初著者らしからぬので、抵抗が僅かにあるが、青少年が読んでも、大人が読んでも良い配慮になっているとも云える。選ばれた作品は、しかし、私にとっては、この作家ならほかのものを選んで論じて欲しかった、と思うものもあったりで、また、そう思わせる主題は、私には、本書の中では面白いほうではなかった。漱石なら「こころ」ではなく、「道草」か「明暗」を、鴎外なら「高瀬舟」ではなく、「史伝」か現代ものの短編が、やってほしかった。しかし、芥川の「玄鶴山房」は、本書中傑作で、随分遠い昔に読んだこの作品に自分をもう一度再読させてくれた。本当に立派な作家だと思い、多くの頭でっかちな批評家に長らく不当に軽んじられたことが、本当におかしいと思い直した。ほかでは、花袋、安吾、谷崎は、我が意を得たりと思わせてくれた。一方、上手く書けていても、賢治の「銀河鉄道」のように、自分が馴染めない作品については、むしろ、吉本のこの紹介のほうが素晴らしく思え、そんなに素晴らしかったかな、と思って原典に当たると、肌合いが合わず、がっかりする、ということもあった。いろいろ楽しい本だと思う。決して解釈を押し付けず、どこか開いている語り口ながら、それでいて、「ほら」と作品を指差したその方向に、「どれどれ」と見に行きたくなる魅力があった。本書を、皆で読んで、扱われている作品も読んで、老若男女、話に花が咲くと思う。
・「日本近代文学入門」
「現代日本の詩歌」と同じく新聞連載の単行本化。著者が重要と思う作家と主要著作について触れている。ここから各論として著者の他の文芸評論へと渡りをつけることができる。 私は評論を除いてここに紹介されているものを全部読んだ。吉本の文学観が「夏目漱石を読む」とともにあらわされているといえる。
●江戸川乱歩―誰もが憧れた少年探偵団 (KAWADE夢ムック)
・「乱歩ファンの生の声」
とにかく乱歩、引いては少年探偵団にクローズした一種のファンブック。ミステリスキーなら知った名前の皆様の関連エッセイや、出版物リストなどが面白いです。 しかし『少年探偵団読本』が下敷きになっている感じなので、あっちがあればとりあえず事足りるかもしれません。 少年探偵団全盛期の人の声が聞きたい場合は『誰もが憧れた少年探偵団』の方がオススメですがv
・「一生青春」
この本は著者に金子さんが語った様々な好色話が載っています。即物的な表現が多いけれども、いくつになっても瑞々しい感性を持っていた人なのだということを認識させられました。やっぱ人生、「一生青春」なのですね。
・「ブーデュは自由人。何故ってそれは・・」
ルノワールがブーデュ(ミシェル・シモン)を自由に動き回らせているのは、思わぬ贈り物を期待しているからです。ルノワールは相手が俳優であれ登場人物であれ虐げることが嫌いです。それにルノワールは、ブーデュの中に自分自身を見いだしており、他人の口を通して語られるその哲学につい聞き惚れてしまいます。
ルノワールは「素晴らしき放浪者」を通じて、鮮明で汚れのないやり方で自分のかなりの部分を明らかにしました。
・「アナーキーな人間と自然との交感」
ルノワールが、人間と自然との交感に関心を寄せた自然主義時代の代表的作品。
主人公の浮浪者ブーデュは社会の制度や約束事から完全に自由な人物。映画史上で彼ほど、言葉の真の意味で「アナーキーな」人物(「究極の個人の自由を求める人間」)はいない。いい加減で気ままな人物。居候先の主人の妻や若い下女とアッケラカンと情を通じたりして、他人の家庭を混乱に陥れる。
人間社会の制約や規範から自由になろうとするアナーキーな人物は、最後には自然に向かう。後半では、ルノワールの好きな水と風(「ピクニック」)の描写が素晴らしい。ブーデュはこれらの自然の中でこそ、人間らしくのびのびとできる。 見る者も彼と共に社会の煩わしさから逃れて解放感を味わう。
制度にとらわれない人間を、そして水や風や緑との交感をこれほど感受性豊かに描いた作品はない。
・「対極にある者たちの、それぞれの魅力」
30年代のジャン・ルノワール監督のモノクロ作品。あるきっかけで浮浪者がブルジョワの書店経営者に拾われ、そこでひと波乱がおこる。社会通念にとらわれない浮浪者が、ミシェル・シモンの演技でキュートに描かれている。
しかし、この映画の魅力はこの放浪者にとどまらない。
ブルジョワの書店主も、台詞回しが気が利いていて、魅力を感じずに入られない。まったく対極にある者同士が、それぞれ対極にいながら魅力を放っている、希少な作品である。
30年代のパリの風俗も楽しい。
・「不可視の風景」
イタリアの風景には戦後があった。アメリカの風景には戦争があった。ではイギリスの風景は?大英帝国の栄光はすでに消え、アイリッシュの流行歌が皮肉っぽく昔日を哀れんでみせる時代。ファッションとは移ろいゆくものの仮の姿なのだろう。崩れやすき華。見えない本質とは別の次元に漂流する物体たち。フィルムに写る影もまた実態とは異質の存在である。引き伸ばしても粒子の固まりが浮き出てしまうだけだ。だから見えたと思ったものこそ観客たちの錯覚なのだろう。殺人も、死体さえも。それでもわたしたちはゲームを続行する。なぜならそれが掟なのだから。王様の耳はロバの耳というわけである。そしてそれに馴染んでゆく。疑うことを放棄する。すべてを日常の風景として承知する。結局公園では何事も起らなかったのだと。そして沈黙だけが残るのだ。これはカフカによって語り尽くされた寓話である。公園の風に棚引く草の緑が目に沁みる。
・「わかりませんでした。」
最初はまだ付いていけました。殺人が起きたらしく確認に出向くあたりまで。でも、それ以降の流れには付いていけませんでした。ましてラストのテニスコートのあたりには、もう完璧に見放された感じでした。「こちらが見放した」と言う方が正確かもしれない。
製作者達は、私のような「理解できない奴ら」の存在は100も承知でいたでしょう。その上で、製作したのよね。こんな私は「想定範囲内の人間」でしょ。どう反応したらよいのでしょう?ヒントを下さい。
・「理由は分からないがもう一度見たい作品」
ジャケットの予想通り全くそのまんま期待を裏切らないで視覚、聴覚的には体中がうずくほど満たされるが物語としてはよく分からない作品最後に顔面白塗りパントマイム集団が球もラケットもなしにテニスをするフリをするそしてコートからそれた見えない球が主人公に転がってきた主人公は見えない球を拾ったふりをし、見えない球をコートに投げ返してあげた(フリをした)主人公はカメラをぶら下げていたのに転がってきて静止した見えない球とグラウンドを撮影する前に投げ返した撮影すればもちろん絵になる風景だっただろうカメラはあるけれど撮影はしないという作品カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した問題作ですが、審査員もなんとなく選んだんだろうと思いますが、自分のセンスを世の中に叩きつけるには最適です家族で☆☆☆☆友達と★★☆☆カップルで★★☆☆一人で★★★★な個人的推薦環境
・「ミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画は好みが分かれる」
この映画は不条理の世界を描いたミケランジェロ・アントニオーニ監督の代表作と言われていますが、ストーリーの展開が難解で、個人的には見ていて辛かったです。冒頭とラストの顔を白塗りにした若者集団のシーンや主人公のカメラマンのスタジオでの仕事風景などが感覚的に素晴らしいと感じられる人には傑作かもしれません。但し、若い頃のバネッサ・レッドグレーブはさすがに綺麗ですね!若い女性が多数登場するこの映画の中でも一番光っていました。
・「カッコいいぞ黒沢!」
これまでの黒沢作品よりずいぶん抽象的な作風だ。しかも監督自身が言っているように、作品が一切のジャンルに属さない。ホラーになったり、サスペンスになったり、と思いきやアクションがあって、それでいてコメディみたいな。ナンなんだ!?と嘆きながらも、その異様な世界観に引き込まれていく。
不気味で荘厳と思いきや、俗的で馬鹿げたやり取りが出てきたり、ワライダケむしゃむしゃ喰らって、ケラケラしたかと思ったら、半ば白骨化した死体が吊り下がってたり、驚くほど生々しいハンマー殺人がスローで延々行われたり。少しもこちらの想定内に収まらない演出だ。しかも登場人物たちのバックグラウンドがほとんど何も分からないまま物語は終始する。そもそもどう物語が始まって、終わっていったのかが、曖昧である。
一本の樹木を巡って、それぞれの人間たちがそれぞれの意見をぶつけ合い、間に挟まれた役所はどう現実を捉えたらいいのかと呆然とする。カリスマはマイペースに森を破壊し、逆に森はカリスマに歩み寄る。なんか今日の世界政治や宗教戦争みたい。一つ(もしくは一人)のカリスマが資源を略奪し続けているにも関わらず、人はそこに擦り寄っていく。そしてそれを囲む人間たちが、それぞれのファクターを抱えてカリスマや森を議論する。
法則を回復せよ。役所に与えられたテーマだが、あまりにも広大かつ果てしない難題だ。そして役所の選択は、全てを生かし、全てを殺す、あるがままに。そして「CURE」を彷彿させる役所が神格化してしまったかのような、謎のラスト。う〜ん...、悩ましげ。しかし「アカルイミライ」も含めて、黒沢監督ってのは自然界をテーマにするね、といって単純にエコロジストというようなわけでもなく、そもそも自然界は人間界を考えるキッカケになっているようだ。
どうでもいいけど、役所の着てたコートよこせっ!
・「もう一人のクロサワなんてもう呼ばせない!!」
カリスマと呼ばれる木を守る青年とその木を倒そうとする女そしてその木を外国に売り飛ばそうとする一団の間に入って話を聞いてまわるうちに揺れ動く刑事がたどり着いた答えとは?森の奥深くでうごめく人々の闘争を美しい映像で描いた衝撃作にして問題作!!この映画は難解とよくいわれますがカリスマの木を日本と置き換えて考えるとわかりやすいのでは?
ラストの衝撃映像は是非とも見ていただきたい!
・「傑作」
カリスマというたった一本の木が大勢の人間を巻き込んでいく最後の木を破壊する場面は強烈です凄い
・「狂気は静かにやってくる」
刑事が足を踏み入れてしまった不思議な森。そこの住民は何かにとりつかれている。一本の木をめぐり対立する住民たち、そこでは何が真実なのか、何が正義なのか全くわからない。しかし自らの価値観のみを信じた住民は争う・そんな争いに巻き込まれた刑事も何かにとりつかれていくのだか、それがあまりにも静かである。その静寂は余計にこの作品に不気味さと独特の雰囲気をかもし出している。理屈ではなく感性で見る映画。
・「人間社会を森に置き換えた抽象映画」
まったく何の映画かわからない状態で見たので、余計にわからなくなったが、森の中の一本の木(カリスマ)のみをかたくなに守ろうとする少年と、森全体を救う、しかも救うためにはすべての森を焼き払わなければならないと信じる女性教授、そして確たるポリシーはないが、とにかくカリスマを破壊しようとする森に巣くう謎の住民たちのなかに、一人の刑事(役所)が紛れ込む。役所はそのなかでさらにポリシーがなく結局流されていくのだが、何もかも終わった後で目覚め、あたらしいカリスマを見出す。 この映画のメッセージは、あきらかに、人間社会だ。一対多、どっちをとるか。最後の最後に森が焼き払われるかわりに街が焼き払われてしまうのが印象的だ。
・「豪華すぎるメンツで損なし!」
夢の競演、とはこのCDのためにあるのでしょう。本当に素晴らしいアーティストがKJMのために最高の曲(カバー)を披露してくれています。KJMの代表曲がそれぞれのアーティストの個性を通して新しい魅力を放っています。個人的におすすめの曲を紹介すると…#1 Cosmic Village feat. Chara / Mind Expansions…かっこいいビート、CHARAの流れるようなヴォーカルがマッチ。歌えて踊れる曲です!#2 Yukihiro Fukutomi feat. Ernesto / Deep In Your Mind…大ベテラン・福富さんは爽やかさが漂っていたオリジナルを大胆に福富流Brokenに乗っけてしまいました!曲がわりとエレクトリックなので北欧のJamiroquaiことErnestoの声の甘さが抑えられ、これがものすごくカッコイイ。#3 Jazztronik / Shine…ノリにノッてるJazztronikこと野崎良太はなんとイントロ4分、全部で11分の超大作を提供!それでもハマると4分のイントロが苦にならない、素晴らしい曲です。さすが!#5 Sleep Walker / Eclipse…どのパートを取ってもプレイが冴え渡っています!サックスがかっこいい。オリジナルがわりと打ち込み系だったので、こうして生楽器になると新鮮。改めてメロディの良さが際立ちます。#8 Electric Sheep feat. UA / The Brightness Of These Days…ゆったりしたシンセにゆったりしたUAの歌声。いいです。このほかにもまだまだおすすめしたい曲がたくさん…いえ、全ての曲を自信を持っておすすめできます。ぜひ聴いてください!
・「UA、CHARA、MONDAY他が参加したこのアルバムは、今年の日本音楽界の最大の事件でしょうね。」
沖野兄弟の国内人脈が結集した日本人アーティストによるKJM楽曲のカバー集。 アンダーグラウンド・シーンからJ-POPまでを網羅したその幅広い交流は、この10年でKJMが日本の音楽シーンに与えた影響を伺い知る事ができるだろう。そして新た なアレンジによるKJMメロディーの再発見によって、沖野兄弟の才能が改めて評価されるに違いない。
・「想像以上」
ミーハー心から買ってしまいましたが 買ってよかったと思うCDです。 参加しているアーティストたちが 聴き手(私だけではないはず)の想像以上のモノを作ってくれてるのがいい。
・「名演、名演出!」
「復讐するは我にあり」とは聖書の言葉ですが、緒形拳扮する連続殺人者の父親が三国連太郎扮する神父ということで、まさに人間存在の原罪をテーマに見事な作品に作り上げました。今村昌平監督としては、傑作「神々の深き欲望」以来10年ぶりの本格的な映画作品で、前作をも凌ぐ気合の入った作品になりました。相手を務める女優陣(小川真由美・倍賞美津子)がとても魅力的で、小川真由美は年齢とは別にとてもかわいらしいし、倍賞美津子は義父さんとの入浴シーンが素晴らしいです。ラストは骨になっても空から2人を見張るように、空に舞う遺骨のストップモーションで終わりますが、最後まで見る者を圧倒する演技と映像で迫ってきます。今村昌平監督、日本映画の真の巨匠でありました。
・「緒方拳の悪役が凄い・・・。」
公開された時に観ましたが、今回何年かぶりに観ました。この前の作品「鬼畜」で初めて悪役に挑戦した緒方拳さんは2作目のこの「復讐するは我にあり」で悪役の演じ方をモノにしたと私は感じてます。ストーリーは殺人を犯し逃亡中の犯人の76日間の東京、浜松での人間模様を描いた作品です。観察と性の深淵を描いて定評のある今村監督の実力と緒方拳、小川真由美、清川虹子、倍償美津子、父を演じる・三国連太郎。 この人達が素晴らしい演技を四つに組んで魅せてくれます。検閲でかなりカットされた場面があるそうですが、被害者の心情を慮れば相当でしょうから。当時は上映を禁止する県もあったということです。はたと気付けば2時間半近い長編なのに全然疲れないし眠たくならない濃い映画でした。 もし、完全版が出るなら観てみたい作品の1つです。
・「「惜しくない。俺の人生こんなもの」」
「どかーんと冷えちょるじゃろうねぇ、留置場は・・・」
「貴様においは殺せん。恨みのなか人しか殺せん種類たい」
「殺すなよ、榎津」
「とぉくへ・・・」「・・・はる」
20年以上たっても子供の頃の悪夢のように脳裏に鮮明に残っている場面の数々。さしたる深い動機がある訳でもなく男は罪を重ねていく。深層にあるものは父への憎しみかも知れないが、監督・今村昌平は決して断言はしようとはしていない。人間の心の暗黒部分を同じ人間が判るわけが無い、と突き放すかのように。魂の救いの手を差し伸べる慈母のような女と、その中に宿った我が子を男は自らの手で抹殺する。まるで天使の降臨を拒否するかのように。男の魂は死刑になった後も救われる事無くまさしく「どかーんと冷えた」永遠の煉獄を彷徨うのだろうか?それが神にすがっても救われない父と幸せとは無縁の妻に永遠の呪いを残す事の代償だったのか?恐るべき映画だ。「人間の業」をここまで描ききった作品は他に見た事がない。
総じて今村作品に相対するには体力がいりますが、本作はその最たるもの。未見の方は心してください。ちなみに劇中で事件当時のの映画館、と言う設定で在りし日の池袋文芸座が使われています。すげぇ、懐かしいですよ。
・「荒ぶる魂の行方」
実在の連続殺人者を本歌取りとした、佐木隆三氏のノンフクションを今村昌平がとことん掘り下げ、人間を描ききったドラマ。幼少の頃からの非行、青年期には何度も前科を背負い、最後には何人もの人間を殺しながら逃亡を続けた人物の光と影を描く。殺人を犯しながら詐欺を続ける主人公を緒形拳が、圧倒的な迫力で演じ、その周辺を固める父親役の三國連太郎、ミヤコ蝶々、小川真由美、清川虹子、倍賞美津子らとの複雑で不条理な人間関係が濃密に描かれる。日本映画でも類を見ない重厚なストーリーの中で、あぶりだされる「生きる事の業」は観るものを圧倒する。このすさまじき世界と卓越した完成度は今の日本映画にはすっかり無くなってしまった。~居場所をなくした荒ぶる魂の咆哮。一観の価値あり。
・「おどろ、おどろした圧倒的な存在感とリアリティ。」
実際に起きた事件をもとにした原作の映画化。この事件、リアルタイムで記憶しています。犯人はなぜああも必要のない、自暴自棄ともとれる犯行を重ねたのか。何度見てもよくわからない、というか想像の域を超えません。昨今と違い、この事件は当時きわめて日本社会では異質な事件だった。それはかれの家が五島列島(たしか)の切支丹で、戦後、補償金で本土に移り、温泉旅館をはじめた。父親との確執が遠因なのだろうが、それにしても突然の凶行、そして、逃亡しながら犯行を重ねていく、最後は、自分の味方で子供まで身ごもった女性を母親ともども殺害する。きわめてウエットな犯罪という意味では日本的、しかし、犯行数と手口は日本人ばなれしている。とにかく、密度の濃い映画で体力、気力を要する。映画公開時、映画を見終わったあと、どっと疲れたことを思いだす。とにかく今村昌平監督の代表作のひとつであり、傑作と言える。
・「全く色褪せない」
もうリリースから10年近く経つ作品ですが、今でも非常に新鮮味を感じさせてくれます。基本的にはインストのHip-Hopであり、その点では第一人者のDJ SHADOW等を連想させますが、この作品はよりアンビエント色が強く、もっとリラックスして聴く事のできるアルバムです。と云っても決して「ユルい」訳ではなく、リズムはミドル・スローでもしっかりタイトなものになっております。
2枚目のライブ盤は、1枚目に比べるとやはり若干攻撃的なものになっています。特にスクラッチを入れるセンスは見ものです。
六畳一間の部屋からダンスフロアにまで通じる1枚です。
・「お買得!!」
どこかで聴いたようなメランコリックなピアノのサンプリングと骨太なビートの絡み。時折入るスクラッチ。ジャズとヒップホップを自由に行き来する当時のCAMのベスト版みたいです。ちなみに2枚組のdisc2は、今となっては入手困難かと思われる1995年にフランスのレンヌで行われたフェスティバルのライブ音源でinflamableからも出ているUNDERGROUND LIVE ACTというCDと同内容。これは聴きごたえあり。え!なんでここでインド系女性vocalが!?という自由な発想が面白い。洗練されてしまった今のCAMよりも当時の試行錯誤を繰り返しながら作ったという印象を受ける作品のほうが個人的には好き。
・「チルできますねー☆」
穏やかなビートにピアノの音色が絡んでくる。そして、展開が読めないつなぎ方。ヒップホップとジャズの融合といえる音楽です。かなりおすすめです。96年の音源なのですが今聴いてもとても新鮮です。かなりヘビーローテです。ゆっくりと時間を過ごしながらタテノリな感じを味わいたいなら絶対に買いです。オシャレ☆
・「かなりチルできます!!」
ダークな感じのトラックをベースにジャジーな音を絡ませつつ心地よいリズム、テンポで攻めてきます。かなりオリジナリティな作品です。また展開が読めないのもかなり良いと思います。くつろぎつつタテノリな感じを味わいたいならピッタリだと思います。95年くらいの作品ですが今聴いてもかなり新鮮です。2CDでお得だし☆これは完成度の高い作品です。買いだっ!!
・「CHILLIN」
けっこうお洒落な感じでいいんですが、全体を通して少し落ち着きすぎな感じがします。まったりというよりかはチルしたい時なんかに聞くのがいい気がします。ただ2枚目のラストの曲はかなりかっこいいし疾走感があって個人的にはこんな感じの曲をもっとやってほしかった・・
・「魔女というのは現在の超能力者?」
女主人公の目に、初老の夫の言う純粋で子供らしい輝きではなく、夫の先妻の子供、恋人の言う、ミステリアスな輝きでもない、自らのアイデンティティで生きようとする意思を感じました。その意思は夫の死を願い、願いは叶います。願いを現実にできる力は現在の超能力かも知れません。主要な登場人物の内、欲しいものを手に入れるため、”欲望”から、罪を犯す夫と女主人公、拷問による死を避けるため、”弱さ”から罪を犯す恋人、嫌いな嫁を貶めるため、”悪意”から罪を犯す夫の母親、それぞれは、神の最終審判の日(怒りの日)にどのような裁決を受けることになるのでしょうか。モノクロ画面が、宗教性に満ちたストーリーを際立たせていると思いました。
・「真摯な人類への視線こそコメディーだ」
ヨーロッパ大陸で戦争が最も熾烈を極めた1943年のこの映画が、現代においても名作と呼ばれるのは勿論あのドライヤーの一作だからなのは勿論だが、それ以上に魔女狩りというこれ以上の露骨な隠喩はあり得ないナチスに対するプロパガンダとしてであろう。だが一寸待ってほしい。逃げる女を良心というよりは嘗ての借りから一度は匿うがそれ以上は何も出来ない若い女、再開を喜ぶ以上にその若い女に心乱されることを選ぶ父子、その父子を含む僧衣に身を包んだ男たちの教団ぐるみでの拷問、死を目前にして尚一縷の望みを秘密の暴露に賭す老女、それらとまるで無関係を装う美しい声の少年合唱団。いったいこれが本当にナチス批判という明け透けの政治映画と紋切り型に括る視点が甚だ見当違いの、普遍的な人類というものへのカリカチュアでなくて何であろう。家族、教会、宗教、社会、そして男と女、いたって貧しい志の我々の未だ考えうる全てを包含し、なおかつそれを「神=十字架=映画を見つめる視点」から見透かしてしまおう、という壮大にして笑止千万な、これはコメディ映画だ。だから最後の十字架に傘がつくアニメーションで、オレは思わずアイスクリームを撒き散らしてしまったではないか!ドライヤー恐るべし。
・「謎の矢印マーク?」
ベルイマンの『第7の封印』『処女の泉』などと同じく宗教を題材としているが、根底にナチス・ドイツへの反発があるらしい。神の存在や信仰の意味について深く掘り下げたベルイマン作品とは異なり、自己防衛のため立場をヒョイヒョイと変える人間の醜さ・弱さが描かれている。
ベルリオーズの『幻想交響曲』にも登場するグレゴリオ聖歌による主旋律は、映画を見終わった後でも、長い間耳にこびりついて離れない、怒りに満ちた荘厳さを醸し出している。対照的に、魔女として告発された老女の断末魔の叫び声は、この映画の<真のテーマ>を我々に思い起こさせるのだ。
自分の青春を奪った夫を呪い殺したアンネ(トルキル・ローセ)は、義母から魔女であることを告発され、密会を続けていた息子からも裏切られる。『裁かるるジャンヌ』のごとき絶望の涙を流すアンヌのアップから、ヨハネ黙示録の一節を経て、十字架の影がスクリーン中央に映し出される。これがハーケン・クロイツにでも変わればたやすく理解できるのだが、十字架はなぜか矢印マークへと変化する。このマークが一体何を意味するのか?今もって謎につつまれたミステリーシーンだ。
・「優雅で上質な喜劇と壮絶な殺陣シーンの共存・・・」
黒澤作品の中でどれか一作だけを選ぶとなると、僕は随分迷った末に『椿三十郎』をあげることにしています。 この頃の三船敏郎さんの格好良さと存在感は群を抜いていて、それはこの映画においてもそうです。特に居合抜きのような殺陣シーンは壮絶で必見です。 しかし、この映画の魅力は孤高のヒーローとしての椿三十郎(三船敏郎)の格好良さにあるのではなく、全篇を通して漂う何とも言えないほんわかとした、優雅でおかし味のある雰囲気にあります。 三十郎もついそれに巻き込まれていき、「なんだか調子が狂っちまうぜ」と苦笑いしているような空気が漂ってくるのが、上質な喜劇を観ているようで楽しいです。 何度観ても飽きのこないエンターテーメント映画の代表のような作品ですね。
・「黒澤明の才能が最も感じられる一本」
黒澤作品の中でも親しみと笑いをもって楽しめ、最も親しみを感じられる作品。
若者達の拙速さと、人付き合いに不器用な大人の主人公がお互いを引き立たせながら、豊かな感情表現を織り交ぜて物語が展開していく。物語自体はそれ程内容が濃くないのに、時間を忘れて楽しめる作品に仕上がったのは、配役、カメラワーク、音楽、効果音に至るまで計算され尽くした結果だと思う。また、本当の意味での悪人が登場しないことも、この映画を軽快たらしめているのではないだろうか。
随所にちりばめられたユーモアがこの作品を明るく楽しいものにし、緊迫した殺陣シーンとのコントラストも示すことで、物語がテンポよく展開している。メリハリのある映画が面白い事を証明する一本。
・「極上の娯楽作品」
用心棒の続編となるこの作品は、前作の中盤から終盤にかけての悲壮感を取り除き、人が何人も斬られていながら喜劇要素の濃い作品に仕上がっている。ついつい構えてしまう黒澤映画の中でもこれほど単純に楽しめる作品はかなり異色といえる。山本周五郎原作だが、この作品の脚本、とくに台詞回しが秀逸で、役者から発する言葉ひとつひとつが含蓄に富んでいて小国、菊島、黒澤の尋常ではないセンスを感じる。また、「小林桂樹」(捕らわれた見張り役)のユーモアあふれる演技と存在感は必見で、後で知った話だが、彼には台本にはないアドリブ要素が許されていたのには驚いた。私はこのシリーズの「三十郎」が大好きで肝っ玉、技量、知恵、そして優しさが理想としている人間像にこれ程近いキャラクターを他に知りません。そして、三船さんが最も輝いて観えるのは私だけではないと思います。気楽に映画を楽しみたい時などに打って付けの作品。そして、単にアクション映画を観終えた時とは比べ物にならない充実感が得られる事を約束します。
・「黒澤娯楽時代劇の決定版」
「用心棒」に続く、黒澤娯楽時代劇の名作。「用心棒」よりもユーモアが強調され、キャスティングも小林桂樹、入江たか子、伊藤雄之助、田中邦衛など少しとぼけた面々が適材適所で配役されています。三船の豪快さ、仲代の冷徹ぶりも健在です。「用心棒」の続編ではなく姉妹編なので、この作品だけ独立して観ても十分面白い。むしろ始めての黒澤映画だったらこちらの方が面白いかもしれません。織田裕二主演でリメイクされていますが、スチール写真を見るかぎり、今の若手俳優特有の前髪を下ろしたおかしなマゲ(若くではなく幼く見える)を見ただけで、ゲンナリです。三船敏郎の男臭い豪快さは表現できないでしょうね。この価格で出るなら絶対に買いです。少なくともリメイクのロードショーにお金を払うよりは有意義だと思います。
・「望遠レンズの二作目?」
私の個人的見解はでは「用心棒」が良くできていると思う、ラストは三船敏郎の居合い抜きがあり、子供の頃玩具で、何回も練習しました。又、化けネコ女優として評価のひくかった、入江たか子を復活させた、黒澤は偉い。
●IZUMI,this bad girl. Nobuyoshi Araki+Izumi Suzuki
・「とても好き」
パワーのある時代だったからかも知れないけど、60年〜70年代のアラーキーの写真はもの凄くエネルギッシュです。最近の高彩度と高コントラストだけで誤魔化してかっこよく見せている写真家とは違います。ケミカルな作風の中に猥雑さがいい感じに表現されています。とても好きな写真集です。
・「時すでに遅し・・それでも其処にいづみが居た。」
表紙を見た瞬間、即座に脳がやられた。そこには妖艶な裸体で薄ら笑いを浮かべている「鈴木いづみ」が待っていた。今回の写真集では、エキセントリックで甘美な芸術的エロスを撮らせたら右にでる者がいない、あのアラーキーこと、荒木経惟と初めて出会った1970年から1973年まで4年間のコラボレーション写真集である。
まさに鈴木いづみの集大成であり、幻の作品であることは言うまでもない。中身はコアなファンでもない一般の人がご覧になっても彼女の計り知れない雰囲気とレトロ感に即座に誘惑され、虜になるだろう。最後に、帯に書かれた「あんたもつめたい男ね」が最高の〆言葉だ。
・「不幸はいやだぜ」
写真はとても優秀なメディアだ。写真集というメディアも現存するすべてのメディアの中でも最高かもしれない。この前横浜美術館での中平卓馬展を見てそう思った。
展示されていた写真のほとんどはすでに見ているものがほとんどだったけど彼をとりまく人間関係を感じることができたのが良かった点だったが変わりやすいものを止めようとする点が写真の唯一の欠陥だ、というのが自分の写真論です。
・「面白い」
3時間40分を越える作品の中身は、ひたすら恋愛と青春の倦怠を描いている。愛とセクッスについての監督自身の体験が物語るだけあり、キャストは数える程度にも関わらず話の内容はとてつもなく濃い。
・「愛」
この世に娼婦などいないと、子供を作るセックス以外は不純なものだと、手塚治虫のアポロにもカラックスにも通ずる。男は分かったふりをしてすぐ忘れてしまうだろう。
・「狂おしさと、愛おしさと。」
中原中也の詩に出会ったのは高校一年の時でした。当初から独特のリズム感、詩が持つ世界の空気感に惹きつけられていました。高校二年の時、教科書に載っていながら授業で取り扱わなかったのをきっかけに購入、有名な詩以外にも魅力的な詩ばかりで買ってよかったと素直に思いました。哀切な響きと、それを包み込むような言葉の柔らかさと温かさ。またそれとは違って、悲しみに胸が締め上げられるような攻撃的なものまで、本当に感動しました。
・「文学へのいざない」
高校時代、現代国語の教科書に中也の「朝の歌」が載っていた。その耽美な世界に惹かれ、繰り返し読んだ。今でもそらんじることができる。
最近の国語の教科書から遂に鴎外が消え、俵まちが掲載されているというような話を聞いたことがある。さて、中也はどうなのか?確かに鴎外は比較的難解であるため、文学アレルギーを起こさせるという懸念は分からぬでもない。だからといって「サラダ記念日」ではないであろう。
中也の詩は現在の少年少女達の心と比較的容易にシンパシーを生じるのではないか。中也の詩は文学の深淵なる世界への扉になってくれるのではないかと思う。
比較的平易な言葉で耽美で切ない世界をえがく中也の詩こそむしろ文学の入門書として恰好なのではないか。
多くのファンを持つ中也だが、代表的人物として、元YMOの高橋幸宏さんがいる。(幸宏さんの世界もまた耽美で切ない)
本書は中也の世界が網羅された必携の一冊であると考える。
・「ダダイズムマンセー」
自分も趣味で詩を書いたりしますけど、この人の詩からはだいぶ影響を受けています。 休むことを知らずに繰り返される日常の中に消えてしまいそうな切ない感情を表現することが、本当に上手い人だと感じました。
・「昭和最大の詩壇」
文豪と形容される者、数多くいれど中也ほど類まれに見るユニークな詩人はいない。ヴェルレーヌから影響を受けたカトリック的方法論を軸に独自の視点で詩という枠の水準を高めることに成功。またデカダンスな側面が、多くの近代詩人に影響を与えたことは想像難しくない。武田鉄矢氏の引用で有名な「頑是ない歌」
の一節、”思えば遠く来たもんだ~”など立体的な表現は読む者にいやがおうにも活字を浮かび上がせる力を持つ。ここに世紀を超え語り継がれる一冊がある。
・「若き才能」
無論、ダダイズムに関して異論などを唱える気をおこさせない。また、ノスタルジア。当時の若者の中で秀でていたことが青臭さとともに胸に沁みいる詩ばかりである。また、詩に関していちいち解釈をする形式ではない為、自分の心で素直に感じることができる一冊である。中也の詩はやはりいい。
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