バットマン ビギンズ 特別版 [DVD] (詳細)
クリストファー・ノーラン(監督), クリスチャン・ベール(俳優), マイケル・ケイン(俳優), リーアム・ニーソン(俳優), ケイティ・ホームズ(俳優), ゲイリー・オールドマン(俳優), トム・ウィルキンソン(俳優), 渡辺謙(俳優), モーガン・フリーマン(俳優)
「今までとは路線が違います。」「結構難しいのでは?」「バットマンの始まりと「新世代の」バットマンの始まり」「鳥肌モノのかっこよさ」「このスタッフの続編が見たい!」
ダークナイト 特別版 [DVD] (詳細)
クリストファー・ノーラン(監督), クリスチャン・ベール(俳優), マイケル・ケイン(俳優), ヒース・レジャー(俳優), ゲーリー・オールドマン(俳優), アーロン・エッカート(俳優)
「2008年の洋画は大当たり無しと感じてましたが」「こころの底を問うた作品です。」「最狂」「コミック原作、ヒーロー物で、くくれない名作。ただ尺が結構長い」「日本人は映画のセンスが無さ過ぎる」
プレステージ コレクターズ・エディション [DVD] (詳細)
クリストファー・ノーラン(監督), アンディ・サーキス(俳優), デヴィッド・ボウイ(俳優), パイパー・ペラーボ(俳優), ヒュー・ジャックマン(俳優), クリスチャン・ベイル(俳優), スカーレット・ヨハンソン(俳優), マイケル・ケイン(俳優)
「偉大なる仮説」「人生とはなにか」「映像化された喜び」「驚き!」「本年屈指の傑作ミステリー」
リベリオン -反逆者- [DVD] (詳細)
カート・ウィマー(監督), クリスチャン・ベール(俳優), エミリー・ワトソン(俳優), テイ・ディッグス(俳優), ショーン・ビーン(俳優), ヤン・デ・ボン(プロデュース)
「爽快」「私は好きです」「魅力はアクションだけじゃない!」「観れば解る。」「「動」と「静」のシーンの対比が美しい。」
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メアリー・ハロン(監督), クリスチャン・ベール(俳優), クロエ・セヴィニー(俳優), ウィレム・デフォー(俳優), ジャレッド・レト(俳優), リース・ウィザースプーン(俳優), ブレット・イーストン・エリス(原著)
「パーフェクトなクレイジーさ」「アメリカン最高」「いまの日本人はパトリック・ベイツマンを笑えない」「おもしろかったよ」「身近な殺人鬼。」
マシニスト [DVD] (詳細)
ブラッド・アンダーソン(監督), クリスチャン・ベール(俳優), ジェニファー・ジェイソン・リー(俳優), ジョン・シャリアン(俳優), マイケル・アイアンサイド(俳優), スコット・コーサー(脚本)
「こうもり男の、その前。」「気味の悪い映画」「★がりがりベイルの役者魂★」「狂気にむかっていく「機械工作者」の生々しい話し。」「他のレビューのほとんどがラストについて語っている! 未見の方は要注意!」
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トッド・ヘインズ(監督), ユアン・マクレガー(俳優), ジョナサン・リース・マイヤーズ(俳優)
「グラム!!」「しんみり、でも希望あり」「とにかくかっこいい」「キレイなモノ」「時代は味わえる。」
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トッド・ヘインズ(監督), クリスチャン・ベイル(俳優), ケイト・ブランシェット(俳優), リチャード・ギア(俳優), ヒース・レジャー(俳優), ベン・ウィショー(俳優)
「素晴らしいです。」「よろしいんじゃないでしょうか」「6本の光線の交錯の中から浮かび上がるVisions of Dylan」「難解でちょっと分かりづらいけれど、面白い!!」「なんだろこの充足感は。。」
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ロブ・ボウマン(監督), マシュー・マコノヒー(俳優), クリスチャン・ベイル(俳優), イザベラ・スコルプコ(俳優), ジェラルド・バトラー(俳優), マット・グリーンバーグ(脚本)
「マシュー・マコノヒーとクリスチャン・ベイル」「楽しめました」「リメイク版「キングコング」みたいだな。」
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テレンス・マリック(監督), コリン・ファレル(俳優), クリスチャン・ベール(俳優), クオリンカ・キルヒャー(俳優), クリストファー・プラマー(俳優), オーガスト・ジェレンバーグ(俳優), ウェス・ステューデイ(俳優), デヴィッド・シューリス(俳優)
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クリスチャン・ベール(俳優)
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ジョン・シングルトン(監督), サミュエル・L・ジャクソン(俳優), ヴァネッサ・ウィリアムズ(俳優), ジェフリー・ライト(俳優), クリスチャン・ベイル(俳優), バスタ・ライムス(俳優)
「かっこいいサミュエル。アイアンマン カメオ。」「黒人向け娯楽作品」「ブラックパワーvsホワイトマネー」
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・「今までとは路線が違います。」
好みもあるのでしょうが、なかなか面白い内容でした。 いままでの作風がダークファンタジー色にちょっとお惚けをミックスして漫画ぽっい作風(最後のミスターフリーズは論外)にしていたのですが、近作は一転、ダーク面を前面に押し出して、とても硬派でシリアスなダークファンタジーに仕上ています。以前の作風が好きという人には意見の分かれるところでしょうが、正直、ここまでシリアスなのも結構面白いですよ。 いかにしてバットマンが誕生したのかをブルース・ウェインの成長物語として描いています。 またキャストが豪華。ただの豪華ではない。リーアム・ニーソンやゲイリー・オールドマンなど、出演作品のセレクトにはうるさい人たちが多く出演しています。彼らが何故出演を決めたかは作品を見ればわかるような気がします。 マイケル・ケインは貫禄満点。ルトガー・ハウアーさんも出てましたが、違う貫禄がついてましたね(おなかに・・。笑)。渡辺兼さんは、「そんなところでしょう」の役どころ。他にも今話題のケイティ・ホームズさんなど、脇がしっかりしてます。 脇が光って見えるのは、主演のクリスチャン・ベールが良いこともポイントになっています。彼はこんなにいい表情が出せる俳優だったかとびっくりです。 やはり監督がいいのもポイント。クリストファー・ノーランはかの「メメント」の監督。いままでにないダークに満ち溢れたゴッサムシティを見せてくれます。 ただ唯一の不満点は、最後にあるキャラクターを暗示するものが出てくるのですか、それならば、あのシーン(ネタバレなので詳しくは・・)の犯人が違うというのは正直がっかりでした。どうせつなげるならあそこでかかわってほしかった、ティム・バートン「バットマン」のファンでもある私の思いでした。
・「結構難しいのでは?」
クリスチャン・ベール、リーアム・ニーソン、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマンと俳優を並べただけでも何の映画かというぐらい豪華な布陣。ゴードンを演じたゲイリー・オールドマンが特に素晴らしいと思います。
ところで、今までのバットマン映画で悪役を片っ端から出してしまったために、今回はスケアクロウ。ビギンズということで、ゴードンも細かな説明無しで出てきて、普通の人は分かるのかなと心配してしまいます。アメリカ人にとっては結構常識的なバットマンの知識が日本人にはないため難しい面もあると思います。
そこら辺を全部ひっくるめてもこのバットマン・ビギンズは大変味のあるいい映画だと思います。
映像特典も満載で、裏側を見ると興ざめする映画もありますが、バットマン ビギンズは丁寧な作りをしているということがわかり、ますますこの映画が好きになることと思います。
・「バットマンの始まりと「新世代の」バットマンの始まり」
僕は5歳の頃バートン版を見てからバットマンに憧れ、以来バットマンの映画とともに成長していきました。しかしバートンから監督が変わってからははっきり言って「ダーク」さが無く面白くないしバットマンもかっこよくは見えませんでした。しかしこのビギンズは素晴らしく、バートン版が好きな僕は劇場に2回ほど足を運びました。前半はバットマンが出ないもののブルースの心の闇とも言うべき回想がうまく入り、「ダーク」さを出しています。バットマンになってからは絶え間なくバットマンは登場し、バートンに似ている「ダーク」さがよく出ています。バットモービルも最初は好きではありませんでしたが映画の活躍や設定を見ると納得しましたし、普通に気に入りました。個人的にクリスチャンの演技はとても素晴らしいのですがどうもバットスーツを着ると口周りが膨らんでいるように見えてちょっと変に見えます。僕の憧れたバットマンは「キートン」が演じた「バットマン」であって「クリスチャン」の「バットマン」ではありませんが、それはただ子供の頃に見たという単なる思い入れのため、バートン版が一番好きですがそういう思い入れが無かったら間違いなくトップのバットマン映画であると思います。バットマン&ロビンのひどすぎる内容から見事に立ち直ってくれたバットマン。「ビギンズ」という始まりの映画でありこれが「新世代」のバットマンであると思う。是非僕のようにこれを見てバットマンを好きになってくれる子供たちが出てくれると嬉しいです。スターウォーズと重なり客が取られているように見えましたが僕はスターウォーズの何倍もこちらのほうがいい映画だと思っています。
・「鳥肌モノのかっこよさ」
バットマンが飛翔する姿に心奪われる。 震えが来るほどカッコイィーのだ!!!このシーンだけでも観に来てよかった…と感謝した。(まぁ、もちろんそれだけじゃないのだけれど)
それにしても同じバットマンでありながら、こうも監督の個性が出るものなのか…。今までとはもはや別物と考えていい。
ティム・バートン(『バットマン』『リターンズ』)は得意のダーク・ファンタジーな世界観で創り、ジョエル・シュマッカー(『フォーエバー』『Mr.フリーズ』)は遊園地やサーカスのような派手で豪華で刺激的な(そして中身の無い)バットマンを作った。そして今回、クリストファー・ノーランは、それまでの人間を超越した超人のようなバットマンから一転、「普通の人間」としてのバットマンを創りあげた。普通の人間が体を鍛え、最新テクノロジーで悪と戦うのが本来のバットマン。『ビギンズ』に今までのバットマンには無いリアリティがあるのは、バットマン=ブルース・ウェインが限りなく人間として描かれているからだ。過去のトラウマに苦しみ、悩んで惑って、そして決意して戦う姿に心動かされないわけない。そう、リアル・バットマンの誕生だ。
豪華な出演者も魅力の一つモーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、リーアム・ニーソン… そして、われらが渡辺謙
しかし最大の驚きは、ゲイリー・オールドマンなのだ。ゲイリーと聞いて思い出すのは、 ヤク中のパンクス(『シド&ナンシー』)、 悪徳警官(『レオン』)、 化け物みたいな復讐鬼(『ハンニバル』)、 最凶の囚人(『ハリーポッター』)などなど。…全部悪役じゃん!? しかもかなりキてるヤツ。
それなのになんと今回のゲイリーは正義の警官!(今までを考えれば「スケアクロウ」や「デュカード」や「ファルコーネ」系なのに)こんな顔してたっけ?という感じです…。
・「このスタッフの続編が見たい!」
バットマンの誕生秘話を描くストーリー。正直あまり期待せずに見た。原作の縛りがあるから大して目新しい部分は描かれないだろうと思っていたのだ。
しかし、予想に反して細かな所までうまく描かれてる。アクションシーンもズッコケシーンがあったりして笑える。
これを見終わったら続編を見たくなるが、今まで作られた作品でなく、このスタッフで新たに続編を作って欲しいと強く思った。それくらいこの作品は完成度が高い。
このスタッフでリメイクでもリターンズでもいいので作ってもらいたいなあ
・「2008年の洋画は大当たり無しと感じてましたが」
これこそ唯一の成功作だと実感しました。
ゴッサムシティーの平和を守るのがバットマンの使命であり、それを脅かすジョーカーは、倒すべき悪。これまでのスパイダーマンやX-MENなどのアメコミは、善と悪との戦いが主なテーマだったが、ダークナイトのテーマは、真の正義及び真の悪とは何かであり、今までのアメコミ映画とは全く違う、新しい作品だと感じました。
敵であるジョーカーは、強力なパワーを持つわけではなく、単なる狂人でしかない。目的は、世界征服でも特定の相手を倒すことでもなく、混沌と恐怖を招くこと。彼の真の力は、人の心を悪に染めることであり、彼の手にかかった正義感溢れる男ハービーは、悪の存在トゥーフェイスへと変貌する。故にバットマンは、自身の存在理由を問うこととなる。
これほど素晴らしい映画だとは予想もしていませんでした。作品のテーマもそうですが、狂人ジョーカーを演じた、今は亡きヒース・レジャー氏の熱演も見事です。アカデミー助演男優賞も受賞しました。
今思うと、劇場で観なくて本当に損した気分です。米国では興行収入5憶ドル以上(歴代2位)のメガヒットであったのに、日本では17億円程度という悲しい結果に。あまり取り上げられていなかったとはいえ、非常に残念です。
最近わかったことですが、この映画は日本でほとんど取り上げられなかったにかかわらず、アカデミー2部門受賞及び5部門ノミネート、その他ゴールデングローブなど30近い映画賞を受賞という結果なのに対し、去年一押しの洋画だったインディ4がアカデミー無冠な上、ラジー賞最悪続編賞受賞。日本メディアがこれほど映画評価センスがなかったことを知って失望しました。同じ日本人として恥ずかしいです。
・「こころの底を問うた作品です。」
2時間半に及ぶ上映時間もさることながら、まさしく暗い闇の世界を交錯させた内容の濃い仕上がりとなっています。「バットマンはヒーローではない、それを超越したものだ」というメッセージがよく伝わってきます。緊迫感とオカルティック、それにスリルたっぷりのアクション展開はもちろん見ものですが、単なる正義感や満喫に漂うのではなく、バットマンというシリーズもののヒーローを期待するタイトルを越えたこの作品のタイトル「The Dark Knight」からして、今までとは違うおとなが観てこころに感じ、こころが打たれるシリアスなヒューマンドラマに仕立てているところが巧妙です。
・「最狂」
この作品はクリストファー・ノーラン監督が「同じことは繰り返さない」と言っていた通り、オープニングの部下達を次々と殺す銀行強盗から、人間の心の闇を突き詰めた殺人ゲームを繰り広げるラストまで、どこかで観たようなシーンは1つもなかった。特に終盤にかけては、「たぶんこれがラストだろうな」という推測が(嬉しい意味で)見事に裏切られる。 おそらく、脚本だけでもかなりの出来なのに、それをクリスチャン・ベールとヒース・レジャーというどこか普通じゃない演技派俳優が演じ、ハンス・ジマーとジェームズ・ニュートン・ハワードがテーマ曲を作曲し、メメントを作った奇才監督がメガホンを取れば、面白くなるのはある意味必然と言っても過言ではないだろう。 今作でジョーカーはいくつもの罠をバットマンに仕掛け、バットマンもそれに対抗する。バットマンがジョーカーに尋問するシーンも演技派俳優2人が見事な類を見ない緊張感をかもし出している。 しかし、メインの悪役がジョーカーということもあってか、2人の直接的な格闘シーンは思っていたより少なかった気がする。ラストから考えて、もしかすればもう1作ぐらいジョーカーがメインの悪役の作品を作るつもりだったのかもしれない。(作らないにしても、どこかで登場させないと不自然ではないだろうか?)しかし、ジョーカーを演じるのに現在最も相応しい俳優はこの世を去ってしまった。亡くなった俳優がアカデミー賞を受賞するのは、これまでで一度しかないが、どうか彼に受賞してもらいたい。ヒース・レジャーが演じた、あの恐ろしいのにどこかユーモラスな悪役は、ダース・ベイダーやハンニバル・レクターのようにこれからずっと人々を魅了し続けるのは確実だからだ。
・「コミック原作、ヒーロー物で、くくれない名作。ただ尺が結構長い」
コミック原作ものは必ずチェックしているのですが、その中でも出色です。もう言うまでもないのですが、ヒース・レジャーのジョーカーのしゃべり方、しぐさといった役作りが凄い。ヒーロー物というと荒唐無稽な感じがどうしても漂うのですが、本作はキレた犯人の出てくる犯罪映画みたいで、真剣に見入ってしまいます。前作ビギンズもそうですが、普段と声色を変えるバットマンとか、細部のこだわりが何ともいいです。実は結構長い作品で、そこが好みの別れるところの一つだと思うのですが、アクション娯楽作風の中国篇?、デント検事大活躍、そして彼のトゥーフェイスへの変化と、流れにメリハリがあって、一回引き込まれると、尺の長さは苦になりません。
ヒーロー物の根底には、人が人を裁くこと、暴力に暴力で対抗すること、そもそも正義とは何かといったテーマがあったりするのですが、たいていは、安っぽい勧善懲悪とか荒唐無稽な描写で隠れてしまいがち。ここまで、それをはっきり映画のテーマにしたものはまずありません。ただ、何も考えないで見るデートムービーじゃないので、高評価だけに引っ張られると、合わない人もいそう。
・「日本人は映画のセンスが無さ過ぎる」
確かに、外国でヒットしても、日本ではさほどという映画はごまんとある。しかし、この映画だけはなぜ日本でヒットしなかったのかが理解出来ない。この映画、個人的には「日本で公開された洋画ランキング」みたいなものがあったら、間違いなくダントツ一位でもいい位の作品だ。評価も五つ星じゃ全く足りないくらい。おそらくコレがヒットしなかった理由は、邦画というヌルい映画に見慣れてしまった日本人の最低すぎる映画センスが引き起こした悲劇だろう。
・「偉大なる仮説」
この映画は、期待を裏切らなかった。面白い!ひとつはエンターテイメント作品としては十分見応えがあるという意味で面白い。もうひとつは、結末における興味深い仮説が面白い。
ストーリーの舞台は19世紀ロンドン、究極のマジックに挑戦する二人のマジシャンーの競い合いを描く映画である。究極のマジックのひとつ「The Transported Man(人間瞬間移動)」のトリックにおける仮説は、この映画の最も価値所在だと監督・脚本のクリストファー・ノーランに拍手を送りたい。
M・ナイト・シャマラン の「The Six Sense」やリサ・ランドールの「ワープする宇宙−5次元時空...」には負けない勢いだ。
・「人生とはなにか」
あまり評判よろしくないようですが、私はこの映画大好きです。人生で偉業を成すには何が必要でしょうか?あなたはそのためにあらゆるものを犠牲にできますか?まさに「鬼才」。決して天才じゃない。すべてを犠牲にした上で成り立つもの、それこそまさに「プレステージ」でしょう。最後の10分にすべてが詰まってます。この映画の真のメッセージは「面白い」「つまらない」といった次元を超えています。あとDVDの箱がカッコいいですよ♪
・「映像化された喜び」
何度も繰り返して読んだ「奇術師」。キャストが代わり、完成が遅れた映画。待っただけの甲斐があった作品だった。原作の幻想的な描写は少ないけれども、世紀末の怪しい雰囲気がとても良く表現されていた作品だった。また繰り返し観ることになるのだろう。
・「驚き!」
アッと驚く仕掛けやオチなど何にも知らずに試写で見てビックリ。
「タネがバレると人の心は離れる」といったセリフや決してそうではなかった話の展開などトリックだけではない魅力がつまった作品です。
ヨハンソン奇麗!!
・「本年屈指の傑作ミステリー」
美術や描写もいかにもそれっぽいし、時間軸をズラすことにより、新たな事実を観客に突きつけるタイミングを計算している。マジックや手品の要素を物語の様々な個所に当てはめていくと同時に観客にもこの作品の“タネ”を考えさせるという手法、そしてそれの見せ方と監督の手腕。また、どちらに感情移入して行けばよいのか分からない演出で、冒頭に示されるボーデンがアンジャーを殺した犯人として裁判にかけられている画は、一体何を示しているのか勘繰りながら、紐を解いていきたくなる。
はたして、アンジャーとボーデンの「瞬間移動」のトリックは? たしかに、トリックが違うんですね。
以下、少々ネタバレ気味 ボーデンのトリックは、彼の奥さんが「本当に自分を愛している時」と、「本当に自分を愛していない時」がどうのこうの、と言っていたり、クリスチャン・ベールの演じ分け等で予想できるかもしれない。一方、アンジャーのトリックは、SF的でズルイと思わないでもないけど、まぁ、これはアリでしょう。科学的には完全に破綻していますが、それでも腹が立たないのは、秘密自体ではなく、それによる“副産物”の処理法にこそ驚きとドラマがあるからだ。
あと、映画では数々のシンプルなマジックのタネを公開していましたが、ビックリしたのは小鳥を○○していたこと! 金魚鉢を出す中国マジックと対照的でした。
・「爽快」
見終わって「ああ、面白かった」と素直に言える作品ですマトリックスを思い出させますがあちらとは違って、話も単純で理解しやすくガン=カタと呼ばれる新しいガンアクションがとにかく凄い見ていて気持ちいいです
・「私は好きです」
私は、単純に、かっこい〜〜と思いました。私は基本的に、アクション映画はあまり好みではないんですが、この映画だけは別!アクションのかっこよさに、惚れ惚れしてしまいました。あんな均整の取れた、キレイなアクションには、なかなか出会えるものではないと思います。女性におススメ!愛する人へのせつない想いを抱いて、戦いに挑む姿は、せつなすぎて、かっこよすぎ。でも、一番のポイントは、子ども。最後は、ゾクッとしてしまいました。この親子に幸あれ、と思ってしまったのは、私だけでしょうか。私にとっては、めずらしく、とっておきのお気に入りアクション映画になりました。
・「魅力はアクションだけじゃない!」
あまり話題にならなかったんだろうと内心悲しく思っていたこの作品。友達に薦めても、実際に観てくれる人もなく、隠れファンの一人を自認していたけれど…このサイトのレビューで絶賛されている方か多くて、すごく嬉しかった。だって本当に面白く、素敵な作品だから。掘り出し物とはこのこと。
一番の魅力はやはりカンフーと銃を合体させた無敵のアクション、ガンカタのかっこよさだろう。その速さと美しさは、華麗なる殺人舞踏を見ているようだ。しかし、この映画の魅力は断じてこれだけではない。 ストーリーは確かに多少無理がなくもないが、余計な枝葉をつけることなく一本筋が通っているので大層わかりやすく、あまり頭を悩ませずに話についていくことができる。それに、主人公や他の登場人物の内面が案外ていねいに描写できているので(役者も演技派を使っている)アクションのないシーンも退屈せずに感情移入しながら観れた。特にクリスチャン・ベールが感情を取り戻していく過程は、彼の内心の葛藤や緊張がよく伝わってきて、はらはらどきどきした。
中盤はアクションシーンがなく、最後の最後に炸裂するのも、物語の構成としては優れていると思う。静謐なシーンと過激なシーンのバランス感覚が秀逸だ。大作でないがために日の目を見ないのは誠にもったいない素晴らしい映画。決してB級ではないと断言できる。未見の方は、一度観てほしい。
・「観れば解る。」
原題は「Equilibrium」-秩序、均衡-。 確かに政府に対してrebelを起してはいるが、「反逆」部分だけに焦点を当てたがる日本の宣伝の仕方には疑問を覚える。もう少し原題と作品全体の意味を考えて欲しい。
「第三次世界大戦」後、生き残った者達は4度目を起さない為にプロジウムという薬を使って全ての「感情」を抑制する社会を作り上げた。絵画の鑑賞、詩の朗読、音楽などを「感じる」心を取り上げられることに抵抗するレジスタンス達は、ガン=カタと呼ばれる武術を習得したクラリック(聖職者)によって取り締まられていた・・・
マーシャルアーツを使ったアクションということで「マトリックス」と何かと比較されるが、その作品とは内容が違うことは鑑賞すればすぐに解る。(この作品にワイヤーは使㡊??れていない)
ガン=カタは確かにある意味新鮮で格好良いが、この作品はアクションだけが目玉ではなく、むしろ主人公プレストンの感情の芽生え、人間性を取り戻していく過程の描写にあると思った。(主演クリスチャン・ベールの繊細な演技に注目)
登場時間は少ないものの、主人公の相棒パートリッジことショーン・ビーンのイェーツの詩の朗読と碧の瞳は、強烈な印象を残す。大聖堂でのプレストンとパートリッジの会話は間違いなく前半の山場だと言える。
見終わった後に心に残るのは、アクションではなくむしろ静かなシーンばかり。 光と影、静と動の対比が興味深い。
・「「動」と「静」のシーンの対比が美しい。」
無機質なビル群、感情を抑制された灰色の人々、指導者の映る大型ヴィジョン、飛行船。レトロで懐かしい近未来描写がノスタルジーを誘う。
SFアクション作品と喧伝されがちだが、むしろ静かな場面が印象深い。とにかく「動」と「静」のシーンの対比が美しい。そして、二丁拳銃や日本刀によるアクションのキレも良い。
流行のワイヤーやスローモーションに頼らないアクションのスピード感が爽快。馬鹿馬鹿しいほど無敵の「ガン=カタ」。とにかく格好いい。
俳優陣も演技派揃いである。クリスチャン・ベールの演技に感情移入し、どんどん引き込まれる。エミリー・ワトソンの瞳の輝き、テイ・ティッグスの笑みから目が離せない。
ショーン・ビーン、ウィリアム・フィッチナー、アンガスメ?マクファーデンも大きな存在感で作品を支えている。子役の演技も良い。
ハリウッド式の派手なラブシーンが無いのも新鮮だ。クラウス・バデルトによる、重さと激しさと美しさを備えた音楽も素晴らしい。様々な銃が登場するのでガンマニアにも嬉しい。
「完全な平和」か「人間性の回復」かの選択という、作品のテーマも良い。本当にハッピーエンドといえるのかどうか難しい結末も深い。1時間47分の後、あなたは何を思うだろうか。
・「パーフェクトなクレイジーさ」
とにかくコワイ。と言っても、映画公開時はホラー要素を前面に出していたから、スプラッターモノを期待して観た人は肩透かしを食らうだろうが、とにかく、人間が一番コワイ、サイキックなシーンの連続。80年代に繁殖したヤッピーのライフスタイル、NYの雰囲気はパーフェクトに再現されている。そしてこの映画は近年稀に見る程の強力なブラック・コメディ。この映画は2度見てみたがC.ベール演じる超ナルシストなヤッピーの殺人鬼はとにかく笑える。ヒッチコック映画へのオマージュも感じられる映像は美しい。原作者のブレット・イーストン・エリスはかなりの風刺を込めてこの作品を書いたらしが、狙い通りスノッブないやらしさは満載、極まりなく不愉快で残酷な映画に仕上がっている。80年代の香りを楽しむにも最適(?)「再会の街」や「ナイン・ハーフ」「ウォール街」なんかのNY舞台の80年代映画と比べて見てもおもしろいと思う。その時代の様々な人間が浮かび上がって見えてきそう。
・「アメリカン最高」
クリスチャン・ベールが怪演するこの作品の見所はなんといってもブルジョワ合戦でしょう。「シリアル・ママ」で主人公の主婦が些細な理由で殺人を犯したようにこの作品の主人公、パトリック・ベイトマンもまたそんなサイコパスの一人であるわけです。企業のエリートでエクササイズ好きで音楽好きでおそらく潔癖症。
この監督は女性であるというからまた驚き。こんなセンスを持った女性映画監督がいたなんてと息巻いてます。また原作ブレッド・イーストン・エリスの過激小説の映画化としても有名。この作家による「ルールズ・オブ・アトラクション」も03年秋口に公開予定だとか。こちらにはベイトマンの弟が出てくる模様ですよ。
・「いまの日本人はパトリック・ベイツマンを笑えない」
そうとうにアクの強い内容なので、何を期待してみるか、で正反対の感想をもってしまう作品と思われます、私は「80年代ヤッピーのライフ・スタイルを笑う作品」として見たので、とても楽しめました、シリアル・キラーものとしては好き嫌いがでるでしょう。 本作と同時代の「ウォール街」の主人公バド・フォックスがN.Y.市立大学卒業で成りあがった人物なら、本主人公パトリック・ベイツマンは裕福に育ちハーバード卒業としてすでに成功が約束された人物となります、そんなパトリックの"I want to fit in"合わせたいんだ、というセリフがすべての核でしょうか。蛇足の感想として、ブランド品とはベイツマンほどの財力をもつものがライフスタイル全体の演出の中で使ってこそ活きるもの、それゆえに現在の日本人の一部のブランド愛好家への強烈なアイロニーの内容になっている、名刺の些細な違いに衝撃を受けるベイツマンを、ラーメンの些細な違いを毎日のようにテレビでみている日本人は笑えません。有る意味拍子抜けするラスト・シーンですが、はたして本当に彼はシリアル・キラーなのか、映画はすべて彼の妄想で、ラスト・シーンで彼は真に殺人を決意したように私には見えました。
・「おもしろかったよ」
おもしろかったーっ、の一言。ずぅっと笑いっぱなしでした、私。だって、この人、絶対おかしいもん! 動機もなんか変だし。殺人の場面があんまりなくて、殺人鬼の話っていうか、お金持ちの変な人の話って感じです。バブルの時の日本にも、こういう人いそう、と思いながら観てました。
・「身近な殺人鬼。」
殺人犯す人間って、事情は色々あれど要はみんな病んでるんやねって思う人。一見の価値あり。殺人鬼って以外に身の回りのことがエスカレートして変身しちゃうのかもしれないよって言いたげに俺には思えたな。この映画。フェチズムや脅迫観念、優劣感、嫉妬・・・。言葉にしちゃうとなんかエグイけど、人間なら誰でも日々の生活の中感じてるじゃないかなあ。それで人を殺してえ!まで思えるのは異常だけどね。現代社会の中で、物質的なものでしか自分の存在を認識できない事を殺人っていう最も極端にして残忍な行為によってしか代謝できない男が、異常に身近に感じる・・・、そんな監督の皮肉なメッセージを感じる作品ですね。ただ、血みどろの殺人鬼を神格化したような映画とは一味違います。
・「こうもり男の、その前。」
おいおい、落ちがまさかそんな・・。すべてが理解できつながるけど、結局それじゃかれは○○○ー○、の○○症状ということなのですかい。劇中の雰囲気がよかっただけに落ちの軽さにちょっと残念。もっとも「セッション9」も雰囲気だけの映画だったもんなあ。あまり期待大でみず、軽く鑑賞するほうがよいのでしょう。 ただしクリスチャン・ベイルは必見、ジャケットにもなっている気色悪い骸骨男は特殊メイクなしの、本物の彼です。なんと絶食して-30kgだとか。そのあとこうもり男のため筋トレで+39と・・、彼の役者魂には敬意を表しますが、健康のほうが心配ですね。P-51を「空のキャデラックーー!!」と叫んでいた少年は本当にいい味出す役者になったので長くご活躍を期待したいものですので。ということで星5つは彼に敬意を表したものですので、あしからず。 しかし、ジェニファー・ジェイソン・リーはいつもこんな役ばっかりだなあ。昔からの彼女のファンとしては、ちょっと複雑な心境になりますね(笑)。
・「気味の悪い映画」
最後まで飽きなかった。
オチは予想出来てしまう人には出来てしまうんだろうけれど、物語の所々で何かしら起こる。これが見ている側を混乱させるし、ハッとするシーンが多いため眠たくならない。(腕が工場の機械に巻き込まれたり)
それより評価すべき点は、小道具やセットなど小回り夢なのか現実なのか、その境を、ぼかすのが上手い。特にお化け屋敷のシーンこれが一番印象に残った。あの流れで、あのお化け屋敷を見ると画面ごしなのになぜか怖い。気味が悪い
唯一残念なのはこの監督の他作品を見ている人は早い段階でオチが読めてしまうかも知れないということだ。
・「★がりがりベイルの役者魂★」
CGなどを使わず、本当にガリガリに痩せたベイルはすごい!だからこそ、すごく痛々しかったり、悩ましかったりする姿に、真実味があります。実際本当に体力が衰えていたようですが・・・ストーリーも、まさかちゃんとオチが用意されているとは想像つかないほど、ベイルが寝れない理由が分からなくって、ただの不条理ドラマかと思った程です。それだけに、最後は本当に衝撃というか、寝れないのにはキチンと理由があるんだとすごくナットクしました。音楽が合わないと感じる場面が多々あり、それだけが残念でしたが、物語にはすごくはまります。オススメです!
・「狂気にむかっていく「機械工作者」の生々しい話し。」
この作品は、狂気にむかっていく人間の過程を生々しく描いている。いい加減ではない。狂気に進んでいき、最後は「病気」と診断される。観客は主人公の体験を共有していく。いったいどうなっているのだろうか。困惑する。 この作品は 具体的、そしてその過程を キチッと描こうとしている。監督の異様なこり方、アメリカで撮影したのではなくスペインで撮ったという。こりにこった作品である。観客は唖然とする。残念なのは、最後に、単純な「オチ」をつけたことである。 精神医療現場で出会うのは、このような「単純なオチ」ではなく、多くは不明であり、しかし、このような 経過をたどる人たちが多いことを知ってほしい。 ある複合した状況がその人を追い込ませ、このような過程を経る。私たちは いつ このような 不思議ではあるが苦しい世界に入っていくのか...。誰でも その可能性はある。この作品への無念さは「オチ」がついていることである。主人公も必死の演技。最高。でも、「オチ」があるのがさびしい。これも、私自身の一人想いかも。
・「他のレビューのほとんどがラストについて語っている! 未見の方は要注意!」
満足できるサイコサスペンスだったのが率直な感想。 サスペンスは冒頭1分から、その世界に引き込まれていく力が必要だと思う。
主人公は、365日眠れずに悩む不眠症で、猜疑心が人一倍強い。それでいて、記憶力がない。 今の自分と何となく似ていて、個人的には物語に、すんなり入ることができた。
最近のサスペンス映画は「衝撃のラスト」とか「予想もつかない展開」と、安直のキャッチコピーで宣伝する傾向にあるが、鑑賞した人間は必ずと言っていいほど、それにケチをつけたがる。 評価があまり高くない理由がそこにあると思う。 展開はリズム感があっていいし、登場人物のキャラクター全てが魅力的で、枷(かせ)と葛藤があるから感情移入できると思う。 サスペンスはアラ探しをすればキリがない。 脚本が現在のマーケティングにマッチしないという理由で、映画制作に漕ぎ着けるのに苦労したとのことだが、逆に新鮮なものが観れた。時間も1時間40分と疲れなくてちょうどいい。 ヒッチコックのレベルには充分到達している作品。 眠れない夜にお勧め。
・「グラム!!」
この映画が日本で公開された時、私は高校生でした。その頃私は映画に興味が無く、この映画を見たのも映画好きの友人に「すごく面白そうな映画がやってるから」と誘われて一緒に見に行ったのがきっかけでした。グラムロック、70年代、男同士の恋愛・・。とにかく知らない世界ばかり!!男同士でキスしてる!!でも美しい!!かっこいい!!何なんだろうこれは?ものすごい衝撃でした。一緒に行った友達と結局3回見に行き、それっぽく見えるようにファーのマフラーをして出掛けたのを覚えています。当時はまだ60年代や70年代、についても詳しくなかったのですが、これをきっかけにきらびやかでグルーヴィーなあの時代に憧れるようになりました。今改めて見返すと、あの頃解らなかったシーンが理解できるようになって、また楽しんでいます。「あなたはモッズ?それともロッカーズ?」なんてセリフは、60年代好きの人には思わずニヤリと言う感じかもしれません。
・「しんみり、でも希望あり」
お話としてはある新聞記者が、自分が青春真っ只中の頃大ファンだったグラムロック・シンガーが今どうしているのかを調べて記事を書くよう
上司に言われ、取材を始める話です。大人になり、社会に順応していくために忘れた物を、今度は思い出すことが仕事なんて・・と気がすすまなかったのですが、そのシンガーの元プロデューサーや元妻の元を訪れて、彼がデビューした時の話、成功、そして衰退・・といった話を聞くうちに、自分が彼に熱狂していた時の事も思い出して行くのです。
誰でも青春時代に熱狂した事ってあると思うのですが、大人になる為にそういった思い出を捨ててしまう。でもこの新聞記者はそれと改めて向き合った事で、少し成長できた。結局かつて自分がハマっていたモノは今となっては廃してしまっていたけど、それを見つめなおしたとき、そこには、これから自分が生きていくうえで大切な原動力となるような、メッセージがあったわけです。そんなちょっぴり切ないけど希望の残るラストシーンが大好きでした。
またグラムロックの話だけあって、画面も音楽もいきいきとしていて、ビジュアル的にも聴覚的にも楽しめました。そしてオスカーワイルドや宇宙人の話なんかも色々絡めてあるのも面白いし、上手いなぁ~!って思いました。
・「とにかくかっこいい」
ストーリーはあれ?って思うようなところもあるけど、スタイリッシュで楽しめる作品でした。
・「キレイなモノ」
本作は一見して、70年代のグラム・ロック・ムーヴメントを題材にして、架空のスター、ブライアン・スレイドを筆頭に流行の中心となったアーティストたちの光と影、山と谷、成功と挫折を追った映画に見える。が、全編を通じてアーティストを取り巻く人々への批判が強烈に印象に残った。
その人々とはアーティストを「食いもの」にする人々のことで、大きく2つに分けられる。アーティストと利害が一致する者と、そうでない者だ。前者はマネージャーやプロデューサーに始まり、メイクやスタイリスト、プロモーション・ビデオを撮影する人まで、いわゆる「同じ釜の飯を食う」人たち。そして後者は、ジャーナリストや批評家連中のことである。彼らは時にスキャンダルを探し、時にアートを一つ離れた場所から観察し、分析し、冷笑して金を稼ぐ。 本作の70年代グラム・ロック・ムーブメントは一例に過ぎず、音楽、映画、文学、絵画、さらには度々アートと謳われてきたサッカーに至るまで、アーティストが居る所、彼らが存在する。
今現在、ジャーナリストや批評家だけに限らず、「アートは“飯のタネ”」と言い切る人間が少なからずアートを牛耳り、アートを語っているのだ。「キレイゴト」かもしれないけど、アートは「飯のタネ」になるためじゃなくて、本作のスチュアートのように「アートをオカズにしてイクことができるやつ」のために生まれてきたと信じたい。アートこそはどんな「キレイゴト」も通用する神聖なものであって欲しい。「ベルベット・ゴールドマイン」の戒めは、今これを書いている僕自身にも向けられていると感じながら、これからもアートでイクことができる人間でありたいと、ひたすら願う。
・「時代は味わえる。」
ジギーよりもカルト的じゃなくメジャーなのがイタイ。やっぱり、デビッド・ボウイは特別なんだって再確認させられた映画。あの時代はホントに凄まじかった。グラマラスで奇怪なライフスタイルやファッションが庶民権を獲得した時代だったんだもん。今だったらカルトで終わるような、特異な人たちの集まりって感じなんじゃないかな。やっぱり、時代なんですよ。不況の真っ只中で、失業者も沢山いたし、みんなユートピアを求めてたんですね。そんな空気感だけは味わえるので、グラムを知らない世代には教科映画として観て下さい。それにしても、ビートルズの次にあのムーブメントがきたのが未だに信じられません。飛びすぎでしょ!ってくらい極端ですもんね。長髪で長髭の男臭さから短髪カラフルで髭なしのユニセックスって・・・。まぁ、それはボウイぐらいだけど、グラムファンはカラフルだったから。やっぱりカルチャーの飛躍が凄いですね。
・「素晴らしいです。」
DYLANを知らない人に見て貰いたい。 この映画を見てDYLANのファンになったと言う人もいます。
DYLANとゆうレンズ越しに見無いでほしいものです。大変、素晴らしい映画だと想います。
・「よろしいんじゃないでしょうか」
顔も性別も人種も異なる六人の俳優が、てんでバラバラなディラン像を演じております。しかも、それぞれのエピソードが誇張というか、ずらしているというか、かなり歪んだ演出になっています。「なんなんだ?」と思っても見たんですが、要するにこれはアメリカ人の頭の中にあるボブ=ディラン像、もしくはボブ=ディランに重ね合わせている物語を映像でつないだってことなんでしょう。
だから、ボブ=ディランの伝記映画を期待する人から観たら無茶苦茶としか言いようが無いし、無茶苦茶な割には当時のTV映像やら映画を巧妙に引用しているあたりも神経を逆撫でされて腹立たしくもなるのでしょう。
この映画を観た後で「ニューポート・フォーク・フェスティバル」の映像を見たんですが当時の会場風景を丹念に再構築した上で、映像を捏造しているのがよく分かりました。単に無茶苦茶なのではなくて、かなり綿密に映像は作り上げられています。
その上で、「俺はそんなところには居ない(I'm not there)」というタイトルが重なってくるのが、この映画の妙味でした。こういうのを嫌いな人はいるだろうし、実際、そういうレビューも出ていますけど、たいへんに知的操作をやっている映画です。
ボブ=ディランを知るための映画ではなくて、アメリカ人がボブ=ディランについて何を深層意識レベルで感じていたのかを観る映画と思ったほうがよろしいかと。突拍子も無いイメージも笑えましたので、私は好きです。
・「6本の光線の交錯の中から浮かび上がるVisions of Dylan」
評価の分かれる作品だ。ディランのクリスチャン時代までを役名(ボブ・ディランという役名はない)の異なる6人の俳優で演じ分け、特にデビュー前を11歳の黒人少年(ギターも歌もうまい)に投影し、フォークからロックへの転向時期を女優(ケイト・ブランシェット)が演じ、そして彼の隠遁生活〜カントリー時代を米国開拓時代の無法者に投影してリチャード・ギアが演じるという破天荒な設定。そして物語は自在に時間、場所を行き来する。久しぶりに見たアート志向で難解な映画だ。ノー・ディレクション・ホーム、ドント・ルック・バック、ニューポート・フォーク・フェステイバルといった先行するディラン関係の優れたドキュメンタリー作品を観ておくことを勧めるが、そうするとフォーク〜ロック時期に関してはこれらの多大な影響を受けていることがわかる。本作をそれら過去の作品の陳腐で退屈な変奏と捉えるか、俳優(特にケイト)のディランへのなりきりぶりに感心するか。私は両方の感想を持った。
本作は妻サラとの出会いから別れまで、およびクリスチャン時代も描いており、私にはそれらの映像は新鮮だった。特に故ヒース・レジャーによるスターの孤独を感じさせる演技が良い。そして、ディラン自身、俳優(ケイトの歌は吹替え)、他アーティストにより歌われるディランの有名・無名の曲の音楽の圧倒的な存在感。最初は本作を退屈に思った私だが、6人の俳優が放つ6本の光線が混交し、ヴィジョンかもしれないが、最後にはディランの巨大な個性・精神が浮かび上がるのを感じた。本作は理解する映画ではなく、映像と音楽によって、転がり続けたディラン的なものを感じる映画だ。最後のディラン自身のミスター・タンブリンマンのハーモニカ(「ロイヤル・アルバート・ホール」での演奏だろう)で私はそう確信した。
・「難解でちょっと分かりづらいけれど、面白い!!」
6人の俳優たちが演じ分ける実験的なスタイルが話題に。同役に女優で唯一キャスティングされたケイト・ブランシェットがヴェネチア国際映画祭で女優賞を獲得するなど賞賛されました。とはいえ、一部のファンを除きマイナーな作品であることは間違いありません。なんてったて、あのボブ・ディランの映画なんですから。そして、「ボブ・ディランの伝記映画」だと思って観ると、いったい何のことやわからないことになりますね、これは。
詩人だったり、スターだったり、ロッカーだったり、少年だったり、世捨て人だったりするボブ・ディランが、それぞれまったく別の人物になってそれぞれが展開する訳です。さっきまで黒人少年が旅をしていたかと思ったら、今度はロックスターのケイトが出てきてインタビューをかまし、次に離婚協議中のヒースが出てきてと...。しかもそれがシャッフルされている上に、それぞれのエピソードの時制までもシャッフルされているから、この話がどこに向かっているのかとまどってしまうというのはあります。
ここで描かれる6つの人格は、それぞれに面白いし、それらは、ディランの「ハイブリッド」な個性と、異なる時代の彼の多様な人生とリンクしています。役者の圧倒的な演技という点では、ケイト・ブランシェットが演じた部分がたしかに良かった。一番わかりやすいからね。なりきりぶりは一番です。歌もけっこう上手いしね。女性にディランを演じさせるというアイデアもいい。
監督のトッド・ヘインズは、ビジュアル的な部分にすごくこだわりを持っている監督というイメージなんだけど、今回もそのセンスが冴え渡っています。ただ、予想はしていたものの内容が難解でちょっと分かりづらかったかな。でも、人間誰しも多面性はあるわけだし、ディランの場合はそれが顕著というだけのことでしょう。
・「なんだろこの充足感は。。」
ディランの頭の中をスクーターで走ったらこんな感じかな。とにかくテンポよく音楽が流れ、素敵な詞に気分も満たされる。ディランの人生を案内されるというより、私のようなディラン初心者にはあまり考えずに観たほうが楽しめる作品じゃないかなと思います。6人の俳優の演技もそれぞれの物語の個性に合っていて凄く良かった!外見が似てる似てないとは別に人にはいろんな顔があるから、そのパートによって物語を区別しても、それがみんなディランなんだな。って感じながら観れました。当たり前の事ですが、人が人を語るには限界がある。監督はそういう事を前提に作ったのではないでしょうか。そんな真摯な姿勢が垣間見れた佳作です。
・「マシュー・マコノヒーとクリスチャン・ベイル」
何に驚いたって、マシュー・マコノヒーの姿に驚いた。いったい何時から変わったの?「評決の時」「コンタクト」のあの見るからに優しい彼の面影はこれっぽっちもなかった。ストーリーは目の粗いものだったしドラゴンもイマイチ。突っ込みたくなる矛盾いっぱい。しかし私の頭はスキンヘッドで筋肉の塊みたいになってるマコノヒーでいっぱいだった。カッコイイ!!一方クリスチャン・ベイルもがんばっていた。彼は彼でマコノヒーに負けないくらい筋肉マンだった。「リべリオン」よりカッコよかった。そこそこ内容を知っての上で見たのだから内容に一切モンクは言うまい。そんなにつまらない出来の作品ではなかったと思う。私にとっては2人の存在で満足できた怪獣映画。
・「楽しめました」
制作費120億円?そんなにお金かけてこの内容かと思う方も多いとは思います。内容も、突っ込みどころ満載のむちゃのあるストーリーですが、私には、それなりに楽しめる点はいくつかありました。
マシュー・マコノヒーのイメチェンにびっくり。『評決のとき』のイメージが強かったので、今までとは一味違う彼が楽しめます。
DVDとしては、DTSなので迫力のある音声が楽しめます。こういう作品なので、監督の音声解説が聞いてみたかった。
あまり、考えずに見ると結構楽しめますよ。
・「リメイク版「キングコング」みたいだな。」
性格上、どうしてもドラゴンに肩入れしてしまう自分がそこにいました。だから、この映画を観て心底楽しめることはないだろうと思っていましたが、ドラゴンに肩入れしていない人も消化不良を起こすのではないかと思われます。そーゆう人は「ドラゴン・ハート」を観ればいいわけだ。ジャケットを見た限りではかなりイケるのではないかと思っちゃうし、キャストも豪華です。しかし、資金の問題でジャケットのロンドンで大暴れのドラゴン映像は作れなかったそうです。そう、ジャケットのシーンは無いのです。まるでリメイク版「キングコング」みたいだ。クリスチャン・ベイルの少年時代の母を演じるアリス・クリーグはクエイ兄弟の「ベンヤメンタ学院」からキング原作の「スリープ・ウォーカーズ」までなんでもござれのマニアックな女優さんで、僕的には彼女が見所でした。
・「脳みそ映画の最高峰」
ポカホンタス伝説の映画化。 登場人物の思考レベルが全員哲学者レベルなので、どいつもこいつも新大陸に来てまで内省か独り言の反芻しかしない狂った映画。
最近流行りの脳みそ映画の最高峰。
でも基本ラブストーリーなんで『シン・レッド・ライン』よりは世間向きじゃありませんか?
クリスチャン・ベールが「君は私を愛していないのだな」「では私は愛されるまで待とう」なんて言えば人類の半分落とせそうですね。クリスチャン・ベールしか言えませんが。
・「美しい」
17世紀初頭のアメリカ大陸を舞台に、イギリスの冒険家ジョン・スミスとネイティブ・アメリカンの娘ポカホンタスとの言葉と文化の壁を超えたピュアな愛(メロドラマでもありますね)の物語が、ストーリーの起伏はとても少ないが、壮大なスケールと美しい映像で綴られてゆきます。
迫力の戦闘シーンとかは、そこにありません。映像中心に鑑賞すべき映画なのかもしれません。お芝居を、あたかもドキュメントのように撮った作品で、ワンシーン、ワンショットをゆっくりと、何度も何度も違う角度から見せます。ほんとに美しい。澄んだ大気まで感じられるよう。モーツァルトピアノ協奏曲が印象的に何度も使われます。さらにそこにノイズが重ねられる。それは「ノイズ=雑音」という意味ではなく、地球上の音という意味なのかな。
タイトルもうまくつけたと思う。新大陸にやって来たのは西欧人たちだった。しかしポカホンタスもまた様々な困難を越えて『New World』へと踏み出していったのだ。まだ見ぬものへの不安と憧れや夢。場所としてではなく、未来もまたその意味では『New World』だ。コリン・ファレルは、相変わらずの野暮ったさだけど、この役には合ってたと思うし、クリスチャン・ベールが予想以上によかった。というより儲け役でしたね。ポカホンタスを演じた新人は、雰囲気は悪くないんだけど演技はもう一つでした。
・「ポカホンタス」
American Lit研究の私には、願ったりのJames Town周辺の歴史の映画化。しかも、哲学的な脚本を作る、もっとも敬愛するテレンス・マリック監督がメガホンをとった。シン・レッド・ラインで余すところ無く発揮された彼の哲学的なモノローグは健在で、静かに美しい映像で物語が丁寧に紡がれていく。実在のCaptain Smithよりもポカホンタスによりフォーカスが向けられ、彼女がどのようにイギリスの文化と原住民の文化の架け橋となるのかを描いている。娯楽作品とはいかないが星は4つ。前作ほどの感動には及ばなかった・・・ DVDの特典では、ポカホンタス役の新人の女性がL.Aのオーディションで選ばれる経緯や、原住民の動き、振り付けの裏舞台が見れますので、そちらも注目
・「複雑な心境」
イギリスからの開拓者と、アメリカ原住民の酋長の娘ポカホンタスとの物語。開拓者のコリン・ファレルがいきなり鎖に繋がれてるので、それが反逆罪だとわかるまでに時間がかかりました(^_^;) その後、ネイティブに捕えられ、そこでポカホンタスと出会い、心を通わせていく。このへんはいいですね。“純愛”って感じで。詩的な映像が多いので、純粋な気持ちが伝わってきます。しかし別れなくてはならない時が来る。コリン・ファレルは「死んだことにしてくれ」と、イギリスへ戻る。ポカホンタスはアメリカに残る。そこで新たな男性との出会い。結婚もするんだけど、ある時、コリン・ファレルが死んでないことを知るんですよ。複雑ですよ、これは。悩みますよね。愛しているのはコリン。でも、結婚して出産もしたのはクリスチャン・ベール。どうしよう…、と。最終的にはなんか清々しいラストでしたね。あぁ、こういう展開になるのか!と。開拓前のアメリカの大自然の感じと、近代的なイギリスの騒々しい感じの対比がうまかったですね。
・「地球にニューワールドがたくさんあった頃」
ニュー・ワールド・・・ それは、列強各国が世界に乗り出し 新しい土地を見つけ出したときの言葉。 神が与えたもうたこの新しい土地を切り開き 自由と平和の国を作ろう・・・ それは、先住民の意思を無視した言葉。
しかし、実際にはそこに古くから住まっている 先住民がいる。 文化の違い、生き方の違いが 開拓民と先住民との間に軋轢を生む。 その中で絶対の矛盾は、先住民の土地に 自分たちの論理で入り込み、開拓していった 人たちと、古くから土地を守ってきた人たちの 土地争い。 キリストの名の下に開拓していった事実に 私は、苦しさを覚える。 キリストの望んだことは、そういうことではないと・・・思う。 人は、キリストの名の下に人を殺し、十字軍を派遣し、野蛮人と称して幾多の人々を殺戮していった。 それは、本当にキリストの意思・・なのだろうか。 仏教でも、比叡山の焼き討ちに代表するように宗教の違いに名を借りて、人間通し殺戮を行う。
ここで もう一度 良く考えてほしい。 キリストの名の下にといって、殺戮・開拓と称して、ニュー・ワールドに入り込む理由を、考え出したのは人間だということ。 キリストの思想を具現化し、行動するのは人間。そして、人間の行動が誤っていると、キリストの名の下に過った道に進む。 おろかな人間を・なかなか欲に逆らうことのできない人間を・・神よ 許してください。 そして、少しでも その心に近づくことのできるよう・・ 私たちを 導いてください・・・
新世界開拓の歴史の1ページである、この映画を見ながら・・ そう感じたのはわたしだけであろうか・・
・「かっこいいサミュエル。アイアンマン カメオ。」
アイアンマンにエンドクレジット後のカメオでシールドのリーダー、ニックフューリーで登場してかっこいい姿が続編に期待をもたせてくれたサミュエルですが、そのイメージに一番近くてかっこいいのが本作です。
・「黒人向け娯楽作品」
70年代風味の刑事もの。とはいえ軽快で見やすい作品ではある。これ、多民族国家故に深刻な人種差別問題を抱えているアメリカを肌で感じることもなく、深いところで理解していない私には、被害者は黒人・加害者は白人でガンガン進行していくストーリーには食傷気味で正直引く。あーやっちまったなぁ的な?ラストシーン、黒人視聴者からは拍手喝采だっただろうねえ・・・パルプフィクションからサミュエル・L.ジャクソンは大好きだけど星3つ。
・「ブラックパワーvsホワイトマネー」
大ヒットを飛ばしたブラックパワー・ムービー『黒いジャガー(原題:SHAFT)』のリメイク作品。『黒いジャガー』で主演したリチャード・ラウンドトゥリもシャフト(サミュエル・L・ジャクソン)のアンクル役でカメオ出演しており、マ○ー・フ○○カーなアフリカンパワーはオリジナルから忠実に引き継がれている。この映画の登場人物は当然ほとんどがアフリカ系なのだが、作品に不思議と閉鎖的な空気は流れていない。サミュエル・L・ジャクソンをはじめ、ヴァネッサ・ウィリアムス、ジェフリー・ライトといったメジャーな俳優を揃えているからに他ならないのだが、最近暴力沙汰を起こして逮捕されたBAD?MANことクリスチャン・ベイル(ウェールズ出身)の存在感が効いていたからではないだろうか。
最近はヒーロー役などもこなしているクリスチャン・ベイル。しかし、この人の真骨頂はそんなきどった正義の味方ではなく、『アメリカン・サイコ』のパトリックや本作品のウォルターのようなキレ系WASP役が大ハマリする危ない男優である。後ろ手に手錠をかけられたベイルがニヤッと笑いながら前方見つめる暗ーい目つきは、この人がゲーリー・オールドマンと並ぶ天賦の悪役であることを如実に物語っている。正義のヒーロー映画を成功に導くカギは、実は悪役がいかに悪く見えるかにかかっているといっても過言ではなく、その意味でこのクリスチャン・ベイルは貴重な存在であり、けっしてヒーローを演じさせるべき俳優ではないような気がする。
一方、アフリカン系の悪玉親分ピープル役のジェフリー・ライトは弟が死んでからのブチギレた演技はなかなかだったが、まるでラップ・ダンサーのような身のこなしは親分にしてはちょっと軽すぎる。その闇の世界を牛耳るピープルでさえ、ウォルターが属するWASPの世界にはなかなか食い込めないことを、この映画は皮肉を込めて観客に伝えている。理不尽な殺人を犯したにもかかわらず、莫大な保釈金を払ってもらってその罪を逃れるウォルター。本当の巨悪の肌は何色なのか?正義の鉄槌は意外な人物から下される。
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