イスラームの日常世界 (岩波新書) (詳細)
片倉 もとこ(著)
「イスラーム入門案内書」「☆☆☆ 推薦 ☆☆☆」「イスラーム世界の理解を助ける書」「女性研究者ならではのイスラーム世界の体験的ルポルタージュ」「神秘のベールの向こうには…」
深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫) (詳細)
沢木 耕太郎(著)
「蒼味を帯びた風」「私の中ではベストブックです。」「でも一般的な初心者は下調べしような!(笑)」「旅に出るなら、読んでソンなし」「表紙の絵が素晴らしい」
一号線を北上せよ<ヴェトナム街道編> (講談社文庫) (詳細)
沢木 耕太郎(著)
「「ワレ到着セズ」の続き」「濃密で中身のない旅」
街道をゆく 5 モンゴル紀行 (朝日文庫) (詳細)
司馬 遼太郎(著)
イスタンブール、時はゆるやかに (新潮文庫) (詳細)
渋沢 幸子(著)
「イスタンブールに行きたくなる本」「旅した気分・・・!」「観光地化するイスタンブール」
さまよえる湖〈上〉 (岩波文庫) (詳細)
S. ヘディン(著), 福田 宏年(翻訳)
・「イスラーム入門案内書」
未だ日本人の多くは「イスラーム」を誤解している。連日のように取り沙汰されるテロ行為は、イスラームを暴力的で粗野な存在へと看過させる。しかしそれは極一部の原理主義者が行っていることで、真の「イスラーム」の姿では決してない。本書はそんな非日常的側面からではなく、より一般的側面からアプローチしたイスラーム入門書である。
イスラームの文化は日本人にも受け入れやすい一面を持つ。子どもたちにお年玉を与える伝統文化や、出会いを大事にする一期一会といった道徳的文化である。この他にも西洋的価値観とは一線を画し、独自に培ったイスラーム的価値観が仔細に語られている。著者が言及しているように価値観は文化の数だけ、また人の数だけ存在する。新しい価値観を目の当たりにした時、驚く反面、また好奇心をそそられる。そんな出会いをさせてくれる一著だ。
新書という限られたスペースの中で、見事に草の根レベルのイスラーム社会を描き出している点が大変興味深かった。入門書であると同時に、初めてイスラーム圏へ旅行する際のガイドブックとしても大いに役立つはずである。イスラームの日常を知るには打って付けの逸品だ。
・「☆☆☆ 推薦 ☆☆☆」
イスラームに関する良著です。
悪名高い「イン・シャー・アッラー(神の意志あらば)」、タイミングや場所など他人におかまいなく行なっているかのように見えるお祈り、女性抑圧の象徴のようにみられる「ベール」、どうして行うのかよくわからない断食月(ラマダーン)やメッカ巡礼(ハッジ)などなど、イスラームについて何となく不思議に思っていたことが、イスラームの側から見たとき、どのような意味をもつのかがわかりやすく説かれています。文章もとても読みやすく、ひきこまれます。「蒙を啓かれる」という読書の醍醐味を満喫できます。おすすめです。
・「イスラーム世界の理解を助ける書」
日本で普段知ることの少ない、イスラーム世界の意外な側面が描かれている。最近の同時多発テロやアフガン戦争をはじめ、中東からのニュースの多くは政治的・軍事的なものだ。また、彼らの礼拝や断食なども奇異に映ることが多い。けれどもこの本では、職場や家庭での人間模様をはじめ、最近の若い人たちの考え方など、人々のありのままの姿や肉声をとらえて紹介している。そして、それらの独特の習慣が、現地の人たちの「楽しみ」とさえなっている様子を生き生きと描き出している。正直なところ、私にも知らぬ故の偏見があったことを認めざるを得ない。
・「女性研究者ならではのイスラーム世界の体験的ルポルタージュ」
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・「神秘のベールの向こうには…」
■「イスラムとは何なのか」が、頭だけではなく、感覚的にわかる一冊。私はこの本を読んでムスリムの人々の日常生活をのぞき、自らの世界との違いに驚くとともに、共通する部分も発見し、彼らを身近な存在だと感じました。■もともと、日本文化は様々な文化の組合せ。一見、混沌とした現代社会で「自分とはどういう存在なのか」を考える時、「イスラム」に触れることも有益なことかもしれません。
・「蒼味を帯びた風」
このシルクロード編を読んでいると、文中でも使われてる蒼味を帯びた風がスーッと吹いてくるようなそんな感じを受ける。最初の方の勢いというものが薄れていき、著者自身の内面描写にスポットが当たる部分も多い。だが迷い迷う姿には誠実さがあるような気がした。
ここでは乗り合いのバスがメインで淡々と進む所があるので、ある種起伏に欠けるが、それでも一台のバスの中に多国籍の放浪者達が集まる画は想像しただけで何か面白いし、バスの窓から時折覗く景色に非常に心が揺れるね。淡々としてるが、そこここに微妙に違う色があって感慨深いね。
最初の香港編から物乞いはずーっと出てきたが、ここで登場したロッテルダムの男という青年が、ほぼ限りなく文無しに近いのに、それでも物乞いの子供たちに自分の金をわけてやる姿には感動したし考えさせられたね。著者もそこで衝撃を受けて、ある意味解放されて自由になったと書いてるが、ほんとあげるのが良いとか悪いとかの理屈じゃないのね。生きるのも生きれるのも理屈じゃないと、、、。
ここから旅も冬に突入するのかも、蒼味を帯びた風が吹いたとき、それがどこから吹いてるのかと前に進めるか、その冷たさに震えて立ちすくむ、もしくは終わってしまう、そうゆう放浪の旅独特の転機を垣間見た気がした。
・「私の中ではベストブックです。」
私もこの本から大きな影響を受けた一人です。この本を読んだ後、沢木氏がこの旅をした26-27歳位迄に何度も海外一人旅をしました。この本には確かに特有の自意識の過剰さがありますが、それも彼の当時の若さゆえのところが大きいです。私は彼とは違いサラリーマンを続けてしまっていますが(沢木氏は3日?で会社勤めをやめた)、若いころの自分をこの本に投影できるような気がして、今でも時々読み返します。とにかく一度は読もう。お勧めです。
・「でも一般的な初心者は下調べしような!(笑)」
私はこのような旅はできない(というかそこまでしたくない)へなちょこなんですが、読んでいるとやはり面白いです。夜、窓のバスから見る風景に、テヘランの街が現れる場面は美しいし、そんな光景を見てみたいとも思いました。
女のバックパッカーもいるしバックパッカーやらない男もいるので単純に男女分けはできませんが、どちらかというとこういうのは、青年(男)の旅心なんだろうなと思います。
でも、つまらない真面目で穏当な意見を言いますと、当時とは世界情勢も旅行事情も違うし、これから実際に海外一人旅デビューしたい人は、フツーにガイドブック等で下調べしたほうがいいと思います。ほんとに旅券とお金と地図だけ持って出られたらかっこいいけどね。どのくらい「深夜特急」シリーズを手本にして大丈夫かは、ご自分の度胸と技量と相談してください。。。
・「旅に出るなら、読んでソンなし」
ボクはこの本を読んで、24歳のとき、バックパックをかついで一人旅に出ました。沢木さんのようにユーラシア大陸横断というわけでなく、東南アジアを半年近くかけて下っていくというものでしたが。
旅先で知り合った人々はかなりの割合で『深夜特急』を読んでいました。それほど影響力のある本です。
久しぶりに読み返してみましたが、やはり面白い! 時を経ても色あせないですね。旅に出たくてムズムズしてきました。
・「表紙の絵が素晴らしい」
深夜特急の内容はもちろん素晴らしいのですが、この本の表紙の絵が素晴らしいです。 1〜6の表紙絵の中でこの4がイチバン好きです。この絵を見ると、パキスタン北部のポプラ並木や中国奥地の柳(シルクロード特有の種類)の並木を思い出します。 この本を読んで旅に出たくなった方は、ぜひ思い切って旅に出ると良いと思います。この本を読んでというわけではないのですが、私も世界一周したクチです。欧米は高くつきますが、アジアならかなり安く済むはずです。
・「「ワレ到着セズ」の続き」
「深夜特急」の著者沢木耕太郎氏が50代になってベトナムを旅した時のエッセイです。近藤紘一という人の「サイゴンから来た妻と娘」という著作とカメラマン横木安良夫の「サイゴンの昼下がり」という本に触発されてホーチミン(サイゴン)に向かいます。沢木氏が書いているように、「深夜特急」のころのような若さと体力に任せて好奇心が向くままにあちこちに首を突っ込む、という印象は比較的少ないかもしれません。それでもこの方の人の好さなのでしょう、面白い人たちが集まってきて起こるエピソードの数々は「深夜特急」と同じようにスイスイ読めて、相変わらず「この旅(本)が終わらなければいいのに!」と思わされてしまいました。
・「濃密で中身のない旅」
・この旅をせずにいられなかった、一号線を北上せよという内なる声は、著者の中に遂行せずには未完了のままにあった思いとしてくすぶっていたのだろう。・旅が最も象徴的だけど、内なる声に惹かれて行動に移さざるをえないものは、ひとの中にいつの間にか生まれてしまう。・だからって、旅をしたことで何か具体的なものを得る訳でないし、かえってもっと袋小路にはまることもある。・でも著者の旅をいいなあと思ってしまうのは、描き込まれた描写に自分も一人の男と同じ目線でものを見る疑似体験をさせてくれ、読後に旅を終えたような思いをさせてくれるからだろう。・フォーや屋台の食事がすごくおいしそう。
・「イスタンブールに行きたくなる本」
この初夏に次男がバックパックを背負いシルクロードをイスタンブールに向かって旅を始めた。ほぼ半年後イランからトルコに入ったとメールが来た。イスタンブールでも最近イスラム過激派の自爆テロが発生したが、この本は今よりもっと平和な1981年から12年間著者が毎年イスタンブールを訪れトルコ各地をバックパックで旅した紀行文。現地で偶然知り合ったトルコ人の青年とその家族たちとの12年間の温かい交流記でもある。著者が最初に泊まった海辺のホテルは私と妻が4年前に泊まったホテルの近くで,にわかに親近感が沸いてしまった。トルコは親日国だが周辺の国々からは疎まれている歴史的理由も簡潔に説明されている。読んだあとイスタンブールにまた行きたくなった。これからトルコを訪れる人に特にお勧めしたい。
・「旅した気分・・・!」
知り合いを訪ねてトルコに行く予定があるため、この本を手にしました。この作者のことを何も知らずに読み始めましたが、女性作家ということもあってか、まるで彼女と一緒にトルコを旅してきた気分です。私は津田塾出身の彼女ほど英語が出来ないし、一人旅をするつもりもないのですが、随所の描写が上手で、絵が浮かぶ文章だなぁと思いながら読みました。
トルコに行くのが楽しみ・・・!行く予定がある方もない方も、是非、想像の中のトルコ周遊、体験してみてくださいね!
・「観光地化するイスタンブール」
1994年に出たハードカバーの文庫化。 著者は澁澤龍彦の妹で、文中には「兄から借りた本」なども出てくる。歴史的な説明をするときには、ちょっと澁澤龍彦っぽい感じになる。 著者が初めてイスタンブールを訪れたのは1981年。トルコを訪れる日本人など、ほとんどいない時期のこと。彼女はトルコの人々に珍しがられ、とても親切にされる。それから毎年のようにトルコを訪れ、トルコ語にも習熟していく。そのうちにトルコに行く日本人は増え、トルコ人も日本人に慣れて行く。そのあたりが物語のように綴られていて、単なる紀行文とは一線を画した奥行きになっている。 アジアの国々で、日本人に心からの好意を示す国は少ないという。が、トルコは間違いなく、そのひとつであることがわかった。
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