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▼2007/12月〜2008/2月:セレクト商品

怪笑小説 (集英社文庫)怪笑小説 (集英社文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)

「練り上げられた充実のエッセイ集。東野氏の「笑い」へのこだわりに注目!」「ブラックユーモア満載」「放っておいても笑える作品」「おもしろいです」「秘密の最初と最後に感動して」


怪しい人びと (光文社文庫)怪しい人びと (光文社文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)

「面白いよ、マジで」「売れるには訳があった」「短編の見本のような出来。」「短編ぽくていいんじゃないですか」「日常にうずめくダークな部分に焦点」


犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫)犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)

「いくつか読んだ東野圭吾の短編集の中で1番かも。」「全てが良作の短編集」「やるせなさを感じます」「さすがです!」「秀作短編集」


光と影の誘惑 (集英社文庫)光と影の誘惑 (集英社文庫) (詳細)
貫井 徳郎(著)

「地味な一冊だが・・・」「貫井さんの魅力が集約された作品。」「うまい!」「サプライズエンドだけが魅力じゃない」「貫井さんの魅力が集約された作品。」


チルドレン (講談社文庫)チルドレン (講談社文庫) (詳細)
伊坂 幸太郎(著)

「伊坂流日常の謎」「おもしろかったです☆」「笑いながら、気持ちがほっこりする本」「子供の世界は、、、」「伊坂さん!!」


ウィークエンド シャッフル (講談社文庫)ウィークエンド シャッフル (講談社文庫) (詳細)
筒井 康隆(著)

「濃い部分」


レイクサイド (文春文庫)レイクサイド (文春文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)

「面白かった。」「さすがに。」「綿密な構成」「心臓がドキドキ」「一気読みできます」


暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫) (詳細)
乙一(著)

「感情の交差がたまらない泣けるミステリー」「胸に響きました」「切なくて、優しいです!」「タイトルと装丁が・・・」「乙一の中で最も好きだ。」


R.P.G. (集英社文庫)R.P.G. (集英社文庫) (詳細)
宮部 みゆき(著)

「意外なのは犯人ではない!」「やっぱり宮部みゆきは面白い!」「宮部テクを満喫!」「面白い」「さすがです!」


天使の耳 (講談社文庫)天使の耳 (講談社文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)

「車を運転する自分を、思わず顧みる。」「車の運転をする人は必読ですよ」「日常にありそうなことながら」「収録作全てが面白かった。」「交通事故が混じったオムニバス小説。」


インドなんて二度と行くか!ボケ!!―…でもまた行きたいかもインドなんて二度と行くか!ボケ!!―…でもまた行きたいかも (詳細)
さくら 剛(著)

「感性がいいですね」「面白いですよ」「ウァッハッハ」「ハラがイタイ・・・」「おもしろすぎる〜!!」


ジャンプ (光文社文庫)ジャンプ (光文社文庫) (詳細)
佐藤 正午(著)

「よく似た人」「少しくらい相手のことを知らない方が、楽しいです。そこにいてくれるなら」「大好きな作品」「誰でも経験のある「後悔」について考えさせられます」「後悔と自責とりんごの芯」


ステップファザー・ステップ (講談社文庫)ステップファザー・ステップ (講談社文庫) (詳細)
宮部 みゆき(著)

「突拍子なく、あたたかい」「ドラマ化して欲しい!!」「チクチクしない」「かわいらしくってあったかくなるお話。」「だから俺をお父さんってよ・ぶ・な!!」


天使の屍 (角川文庫)天使の屍 (角川文庫) (詳細)
貫井 徳郎(著)

「子供の考えって・・・」「自殺の真相」「思わず目を背けたくなるが、ぜひ皆さんに読んでほしい傑作!」「「慟哭」の流れをくむミステリの傑作。」「同じ中二として……」


卒業 (講談社文庫)卒業 (講談社文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)

「青春推理ミステリの第2弾における主人公は大学生。加賀恭一郎の原点ここにあり!」「加賀刑事のファンならぜひ読むべし。」「殺人以外の部分にも深い味わい」「加賀恭一郎ファンなら是非」「悲しい結末」


水の迷宮 (光文社文庫)水の迷宮 (光文社文庫) (詳細)
石持 浅海(著)

「サラリーマンのファンタジー」「清々しいミステリー」「ミステリーではなく、人間物語として読んで。」「ラストは微妙・・・。賛否両論?」「おしい」


ウインクで乾杯 (ノン・ポシェット)ウインクで乾杯 (ノン・ポシェット) (詳細)
東野 圭吾(著)

「赤川次郎っぽいと言ったら作者は怒るかな?」「いまいちだった・・・。」「軽い感じで読める通勤電車読書用作品」「軽いタッチの推理小説」「軽い探偵小説」


奇跡の人 (新潮文庫)奇跡の人 (新潮文庫) (詳細)
真保 裕一(著)

「文章表現力に脱帽」「読み止らない!!」「自分の内側と闘う物語」「奇跡の人の意味」「純粋に面白いです」


11文字の殺人 (光文社文庫)11文字の殺人 (光文社文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)

「転換を遂げた5作目」「無人島より殺意をこめて」「深いです」「要求と代償の相対性」「二時間サスペンス風の作品」


栄光一途 (幻冬舎文庫)栄光一途 (幻冬舎文庫) (詳細)
雫井 脩介(著)

「これが雫井脩介のデビュー作か!」「いい作家がでてきたね!!」「筋、キャラクター、柔道シーン。かなりの筆力で読ませます。」「佐々木家の先祖は、小次郎なのだろうか?(笑)」「重苦しさを感じない」


美しき凶器 (光文社文庫)美しき凶器 (光文社文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)

「恐怖と悲しみ」「めちゃめちゃ怖かったです」「アクションサスペンスの秀作」「怖いがおもしろい」「美しき凶器」


白馬山荘殺人事件 (光文社文庫)白馬山荘殺人事件 (光文社文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)

「1986年」「密室殺人に謎解きとして童謡マザーグースを絡めたストーリー」「理屈抜きで楽しめる」「暗号解読」「面白かった」


しのぶセンセにサヨナラ―浪花少年探偵団・独立編 (講談社文庫)しのぶセンセにサヨナラ―浪花少年探偵団・独立編 (講談社文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)

「しのぶセンセありがと」「痛快娯楽活劇推理小説!」「待望の続編」「もうひとつの東野圭吾」「お笑い系の東野作品」


殺人症候群 (双葉文庫)殺人症候群 (双葉文庫) (詳細)
貫井 徳郎(著)

「重くて、辛くて、切ない痛み」「正義のための殺人も悪なのか?」「あなたなりの答えを出してみてください!」「三作を順に読んでこそ」「次回作は「テロ症候群」!?」


虹を操る少年 (講談社文庫)虹を操る少年 (講談社文庫) (詳細)
東野 圭吾(著)

「未来は読者にゆだねられる。」「Pureな魂だけに響く光楽」「面白い」「あとがき(解説)に共感」「終わり方がいい」


▼クチコミ情報

怪笑小説 (集英社文庫)

・「練り上げられた充実のエッセイ集。東野氏の「笑い」へのこだわりに注目!
 本書はこれに続く『毒笑小説』と『黒笑小説』とあわせ3部作をなしている。今回残りの2冊を読み、東野圭吾氏の笑いへの「こだわり」をあらためて痛感させられた。3部作の出発点『怪笑小説』に所収された計9本のエッセイはどれも魅力的で練り上げられたものばかりで興味が尽きない。巻末には東野氏自身による異例ともいうべき「あとがき」がすべてのエッセイに対して付され、各エッセイの背景にある作者の心理や執筆動機などを窺い知ることができる。

・「ブラックユーモア満載
これは面白い。なんともばかばかしいストーリーがたくさん。特に「超たぬき理論」なんて最高だ。UFOがたぬきだと主張するのは読んでいて、面白くもあり、こんな奴は嫌だと思ってしまう。無人島大相撲中継なんかも最高だ。「毒笑小説」と一緒に読んでみてはどうでしょう?片方読んだらもう片方読まずにはいられないはず。

・「放っておいても笑える作品
様々な『毒』が、さりげなく添えられている作品。

客観的に見たら馬鹿げてる状況を作品中の登場人物は真剣に、かつ必死に生きている。それが無性に人間臭さを感じさせて、なぜか愛しく思える。

最初のうちは、ほのかに漂ってくる『毒』に腹をかかえ、必死に笑い声をこらえました(移動中に読んだので)。

けれど、だんだん胸の中にズンと重たいものが圧し掛かってきました。それは作品それぞれに違うのですけれど。

作者の考える『毒』は、徒に心をかき回していくだけでなく、ちゃんと置き土産をしていってくれるみたいです。全ての『毒』を読み終わったとき、そんなふうに感じました。

読んだ人それぞれが、それぞれに、

お気に入りの『笑い』を見つけられる素敵な短編集だと思います。ぜひ一読を!

・「おもしろいです
 東野圭吾はミステリー作家です。でも、こんなユーモア短編集を書いても秀逸なんですね。以前に『あの頃僕らはアホでした』を読んだことがあったので、 ユーモアのセンスがあることは知ってたのですが、長編ミステリー作品が多い東野さんですので、この作品はちょっと意外に感じました。 

 短編なので、軽く読めてなおかつ内容も面白いのでお勧めです。

「鬱積電車」「超たぬき理論」が私のお気に入りです。

・「秘密の最初と最後に感動して
東野圭吾さんの秘密を読んだ後、何かほかにも面白いものがあるんじゃないかと読んでみました。 案の定、凄く面白いものでした。 私のおすすめは超たぬき理論。 よくあそこまで…とフッと笑ってしまいました。

怪笑小説 (集英社文庫) (詳細)

怪しい人びと (光文社文庫)

・「面白いよ、マジで
短編ものなのに、思いも寄らない殺人のトリックが味わえます。おもしろい、コレ!!コメントより実際に読むべき。世にも奇妙な推理小説集です。飽きっぽい人でも、読む価値あり。話短くても、内容は濃い!!これって、推理小説の理想であり、基本でしょ。

・「売れるには訳があった
売れっ子の東野氏の昔の作品の出来栄えはどうだったのかと興味を持って読み始めた。短編集は実力がよく分かる。短いストーリーでこれほど惹きこまれる作品は珍しいというのが率直な感想。やはり売れっ子になるには理由があった。文章(読み易さ)やストーリー展開がかなり優れている。今後も活躍して欲しい。

・「短編の見本のような出来。
 長編を書いても、短編を書いても東野さんの面白さは損なわれませんね。まあファンの方ならご存知でしょうが(笑)。 今作も短編小説とはこうあるべきというような、見事にまとまった秀作ぞろい。飛びぬけたトリックなどがあるわけではないですが、ミステリアスにしかも、短い作品ながらキャラクターの造形の巧さはさすが。キャラクターが生きているため、作品が生き生きしてます。 コミカルなミステリーからダークなミステリーなど多彩なショートミステリーの中で、私のおすすめは「甘いはずなのに」。苦難の末のラストにともった明るさが見えそうな終わりかたがなかなかの出来です。

・「短編ぽくていいんじゃないですか
短編ならではで、読みやすく、すらすら読み終えました。

個人的な感想は、それほどすごいトリックがあったとは思えませんが、それはそれで短編らしいのではないでしょうか。

私のお薦めは「甘いはずなのに」です。

本に集中すればするほど、グッとくるいい話。

・「日常にうずめくダークな部分に焦点
本書は日常にうずめくダークな部分に焦点を当てています。また、本書は短編小説でありながら、切れ味鋭い出来である。

各短編の紹介をします。・寝ていた女:ある日家に帰ってみると、見知らぬ女がベッドに寝転んでいた。その見知らぬ女は、なぜいるのか?・もう一度コールしてくれ:警察に追われ、侵入した家があのときの因縁のある人だった。この人のせいで、人生が転落していったと思っている。・死んだら働けない:仕事熱心な性格が皮肉な結果を招く。「仕事熱心は結構だけど、それに夢中で、人の気持ちだとか考えなくなったら終わりだよ。」という言葉が印象的でした。・甘いはずなのに:本書の中では、一番良かったですね。自分の勘違いが、もしかしたら無実の人を殺めることになるとは。・灯台にて:主人公の僕がその灯台に行ったのを伏せて、祐介にその灯台に行くように仕向ける。そこで起きた出来事から僕と祐介の関係はどうなるだろうか?・結婚報告:結婚報告の手紙が智美に来たのだが、そこに映っている写真は別の女性のものだった。それを解明するために、智美は金沢に向かう。その手紙と写真によって犯人が捕まることになるのだが。・コスタリカの雨は冷たい:カメラの電池のふたによって、犯人の手がかりが得られた。

怪しい人びと (光文社文庫) (詳細)

犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫)

・「いくつか読んだ東野圭吾の短編集の中で1番かも。
基本的に、東野圭吾さんの本は長編を選んで読むのですが、この本は、それぞれに面白みがあり、話の展開に意外性があり、どれも最後が気になり、すぐに読めます。

・「全てが良作の短編集
殺人についてはこれは法律上、罪には問えないであろうものや過失致死か正当防衛ではないかというものも見られます。しかし、この作品の最大のキモは「どうしてこんな悲劇が起きたのか」というもので、いわばミステリーとしての魅力よりもストーリーテラーの魅力だと思います。無論、ミステリーとしてもトリッキーで意外な結末には驚かされます。ただ、少々、後味の悪い部分がありますね。一部を除いては悲劇的な犯人ばかりですから。

・「やるせなさを感じます
表題作は作者特有のトリックではじめて読めばあっとおどろくが、何作も読んでいるとまたかという感じですが、それでもやはりうまい!と思ってしまう。 それ以外は結末がやるせなさを感じさせます。どうしようもない後味の悪さを感じたくない人はやめた方がいいかも。

・「さすがです!
ちょっとしたいたずらから大事件が起こる、相手に良かれと思ったことが、思わぬ方向に行ってしまう、殺す気など全くないのに相手を殺してしまう。どれもちょっとひねった一味違うミステリーだ。読みながら、謎解き、犯人捜しをするのもわくわくして面白い。どれも、身近で起こってもおかしくない出来事だから、よけいにのめり込んで読んでしまった。さすが東野さん!!

・「秀作短編集
 1985年〜88年にかけて雑誌に発表された短編7本。 高校を舞台に親友の転落死の謎を描いた「小さな故意の物語」,東京〜大阪間のアリバイ崩し「エンドレス.ナイト」などいずれも粒ぞろいの秀作。 特に「闇の中の二人」での赤ん坊の笑顔や,煙草の煙害で流産したと思い込んだ母の物哀しい復讐劇「白い凶器」のラストの子守唄などホラーの要素たっぷりで,読んでいてゾクッとする。 東野圭吾の作家としての懐の深さ,ストーリーテラーぶりを堪能できる好短編集。

犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫) (詳細)

光と影の誘惑 (集英社文庫)

・「地味な一冊だが・・・
貫井氏の著作の中では、地味な部類に入る中篇集だが、1つ1つの内容・完成度は極めて濃い。地味になってしまったのは、『崩れる』のようにテーマが統一されていないなどの事情だろう。

息子を誘拐され、誘拐犯になることを要求された親の孤独を描いた「長く孤独な誘拐」、貫井氏のほかの作品とは明らかに色の異なる軽妙なタッチで描かれた「二十四羽の目撃者」、表題作で、完全に「やられた」と思わされた「光と影の誘惑」、青春物語の色を漂わせる「我が母の教えたまいし歌」とそれぞれが貫井氏のそれぞれ異なった側面を見せてくれる。

貫井氏の作品は人を選ぶものも多いが、初めて読む。と言う人にはこの一冊を薦めたい。

・「貫井さんの魅力が集約された作品。
貫井さんの4編からなる中編集です。どれもまずまず良く出来ていますが、『崩れる』に比べると完成度ではやや落ちるような気がしました。ただ、『慟哭』には及ばないものの、4編ともかなりラストは驚かされますので、ミステリーとしてはかなり練られたプロットが楽しめます。

個人的には、「二十四羽の目撃者」がベストだと思います。この作品は、舞台がアメリカという事もあり、少しハードボイルドタッチで貫井さんらしくない(?)文章です。いつも貫井さんの文体は少し文章が固く(難しい2字や4字の熟語を使いすぎ?)、それにより緊迫感はあるのですが、少し流暢さに欠けると思いますが、この「二十四~」に関しては本当に楽しく読めました。初めて貫井さんを読まれる方には彼の魅力が集約された作品かなあと思ってます。

・「うまい!
貫井は文章がうまい。虚構を楽しませる業がある。私は「我が母の教えたまいし歌」がもっとも心に残った。どんでん返しのプロットの面白さを古典的手法ながら堪能させてくれながら、「母」と「女」の距離感を後から子供が追跡する心情が妙に痛々しかった。

・「サプライズエンドだけが魅力じゃない
貫井徳郎といえば、ミステリファンの中ではあっと驚くどんでん返しのサプライズエンドを仕掛ける作家として有名。

この本は誘拐や殺人、現金強奪など、犯罪をテーマにした4編の中篇からなる。もちろん今回もサプライズエンドが仕掛けられた話もあるが、ストレートな話も用意されている。個人的には、どんでん返しは読めてしまったので、ストレートな落ちの話に惹かれた。実は文章力も構成力も高いレベルの作家だから、トリックに凝らなくても、十分読ませられるのだ。

・「貫井さんの魅力が集約された作品。
貫井さんの4編からなる中編集です。どれもまずまず良く出来ていますが、『崩れる』に比べると完成度ではやや落ちるような気がしました。ただ、『慟哭』には及ばないものの、4編ともかなりラストは驚かされますので、ミステリーとしてはかなり練られたプロットが楽しめます。

個人的には、「二十四羽の目撃者」がベストだと思います。この作品は、舞台がアメリカという事もあり、少しハードボイルドタッチで貫井さんらしくない(?)文章です。いつも貫井さんの文体は少し文章が固く(難しい2字や4字の熟語を使いすぎ?)、それにより緊迫感はあるのですが、少し流暢さに欠けると思いますが、この「二十四~」に関しては本当に楽しく読めました。初めて貫井さんを読まれる方には彼の魅力が集約され!た作品かなあと思ってます。

光と影の誘惑 (集英社文庫) (詳細)

チルドレン (講談社文庫)

・「伊坂流日常の謎
『日常の謎』的な作品5本が収められた連作短編集です.

中心となる人物の言動や性格,やや気取った雰囲気など,登場人物や世界観がほかのそれらより丁寧に描かれていて,ただの『日常の謎』でおわっていないのが楽しいところです.

また,連作なのですが順に繋がっているのではなく,それぞれの作品の時間が前後しているのが特徴的です.とはいうものの,繋がりをややこしく感じることはなく,読んでいるうちに自然と気づき「ニヤリ」とさせられます.

ほかにも,全編をとおして絡んでくる父と子の関係や,盲目の成年をめぐる少しチクリとさせられるやり取りと,楽しいだけではない物語としての読みごたえもじゅうぶん.

短編ということもあって読みやすく,おすすめの1冊です.

・「おもしろかったです☆
ユーモアがちりばめられていて、めちゃおもしろかったです。登場人物が個性的なのと、強盗事件や誘拐事件が起きるのに、なかなかシリアスでにはならない。短編集だけど陣内を中心に全話繋がっていて、すらすらと読めるのにしっかり濃縮されていて読み応えがありました♪陣内は「俺と一緒に世界が時間を止めた」と言っちゃうくらい、型破りで自己中で破天荒だけどなぜか憎めない不思議な人。それが、面白いし魅力的で、時々爽快で。最初は鼻持ちならない感じもしたけど、読んでる内に好きになりました。読んだ後に気持ちがほっこりして、また読み返したくなりました☆

・「笑いながら、気持ちがほっこりする本
4人の視点から見た陣内物語!登場した途端は、「なんだ、この男っ?!」って思いましたが、読み進んでいくにつれて、快感になっていくんです!お友達にいたら、迷惑することもあるだろうなと思いつつ、同時にこんな人がお友達にいたらいいなとも思いました。

ところで、回りがどう思おうと(どんなに迷惑しようと)自分がやりたいと思う事はやっちゃうところとか、ギターが巧いこと、傍若無人でありながら人の心にどこか温かさを残すところが、島田荘司の御手洗潔に似ていると思ったので、陣内が好きな人は御手洗も好きだし、逆も真なりと思ったのですが、これは私だけでしょうか?!(笑)

人間的には、目の見えない永瀬が素敵でした!そして、一番印象に残ったシーンは、彼がどこぞのおばさんに5000円を勝手に寄付された時のエピソードです!あのシーンの陣内の普通ぶりは見事でした。そして、永瀬はさぞや嬉しかっただろうと思いました。

図書館で借りた本でしたが、これは買います!「死神の精度」以上に気に入りました。

・「子供の世界は、、、
日々成長がある、そんな生活はみな違っていて同類的友達とがひきあいながら進んでゆく。ちょっとしたきっかけが、ちいさな謎をつくりまたちょっとしたことが物語をおおきくしてゆくきひきつけられる。大人が読むとなーんだのようだが、少年の心の動き周りの状況がつぎの短編へとみちびく。

 たいへんにシンプルであり読みやすいが、なかにある主のジグソーパズルのようでもあり読後はさわやかだ。 一読推薦します。

・「伊坂さん!!
伊坂さんの作品で初めて読んだ本です。キャラクターがとてもよくて、お話にすぐ引き込まれます。私はこの作品に出てくる、陣内が大好きです。

伊坂さんの作品は話が繋がっているので全部読んでこその楽しみもあります。文の書き方も読みやすく、井坂さんならではの表現やwordがあり、絶対に一度読んだらはまってしまいます。伊坂さんの作品の中でチルドレンは私の一番のお気に入りです。

チルドレン (講談社文庫) (詳細)

ウィークエンド シャッフル (講談社文庫)

・「濃い部分
 短編集は作者らしさを自由に表現できるものらしい。筒井康隆の最も濃い部分が凝縮されているように感じる。

 はじめて筒井作品を手に取るのならば、「時をかける少女」あたりがお奨めである。

ウィークエンド シャッフル (講談社文庫) (詳細)

レイクサイド (文春文庫)

・「面白かった。
基本的に「殺人の門」や「白夜行」に比べて薄い本でしたが、でも、読み終わったときにはしっかりと本格派の本を読み終えた充実感がありました。

舞台は湖岸。事件自体は、場所が子供たちの勉強合宿の場という事を除けば、よくありそうな話。そんな話なのに、全然普通の殺人事件にはならず物語は全然別の方向に進もうとする。最初は登場人物のキャラクターが明らかでなく読み進めるうちに徐々に分かっていくという東野作品でよく見られる手法が今回も見事にマッチしていて事件が起こった後も、主人公以外の登場人物の非日常的な行動に驚かされつつも、次第にのめりこんでしまいました。

それにしても、伏線の張り方が上手いですね。ボート、靴、坂崎の豹変。もちろん他にもありましたが、私が気になったのはこの3つ。この3つの伏線にどういう意味があるのだろうと推理しながら読んでいましたが、物語最初からあった大きな謎と共に、最後にピタリと全てのピースがはまった瞬間は、やはり上手な魔術師にだまされたような騙されたけど清清しい気分になりました。

この本は読んだほうがいいでしょう。

・「さすがに。
軽い気持ちで読み始めたのですが、ラストが気になって途中で止めることができず、1時間余で読み終えました。ミステリーですが、単なる謎解きに終わらせずにさまざまな社会的問題を投げかけてくる「東野ワールド」には今回も脱帽です。ラストのおちのつけ方には思わず身震いしました。

・「綿密な構成
昨年映画化された作品「レイクサイド マーダーケース」が、それほどの出来ではなかったこともあって、手に取るのを躊躇していたが、読んでみると、流石東野圭吾という作品だった。全体の構成もそうだが、舞台劇を見るかのような語り口で、綿密に置かれた布石の数々と、最後まで真実を見せない書き方に、最後まで一気に読まざるを得なくなってしまった。こうして見ると、映画は余りに大事なものを切り落として、表面的な映画化になっていたのだなとつくづく感じた。

・「心臓がドキドキ
初めから終わりまで、心臓をバクバクさせながら、読んでしまえる本。(東野さんの作品を読破している家族に言わせると、この作品はベスト3に入るそう。)

ある夏、湖畔で中学受験合宿をすることになった、数組の家族と講師。そのうちの一人、並木俊介は、子供の受験に積極的な妻に合わせて、初めてお受験家族の集まりに参加するが、そこでは妙な違和感を感じてばかり。読者は彼の視線を共有し、心理的ホラーの世界に迷い込んでいく。殺人現場という異常な状況において、妻も含め自分以外の人間がそろって不気味な行動をとり始めたら、あなたはどうするか?

決して狂気の人間などではなく、普通の人が妙に怖いというホラー。 どうして? どういうこと? の連続でした。

さらっと読めますが、『幻夜』などの長編ミステリーにも負けない存在感をもった作品です!

・「一気読みできます
中学校受験のために避暑地の別荘で勉強合宿をしている4組の家族と塾の講師。そこに訪れた参加者の男の愛人が殺された。現場にいたその男の妻が犯人なのか。その4組の夫婦には妙な関係が感じられる。いったいどうなっているんだ?と2日で一気に読んでしまい、その謎解きと犯人には驚かされた。東野圭吾のミステリーは本当に読み応えがあるなと今更ながら思わせる作品である。東野圭吾ファンなら必読の作品である。

レイクサイド (文春文庫) (詳細)

暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)

・「感情の交差がたまらない泣けるミステリー
この作品は泣ける。男はその内向的な性格から、そして女はその身体的障害から、社会との関わりを断ってきた。一つのプラットホームでの突き落とし事件がその二人を引き合わせる。殺人犯にされた男と目の見えない女の奇妙な同棲生活。最初はお互いを怖れていた二人はやがてお互いの、そして人間の持つ本当の「優しさ」を感じながら、互いに惹かれあっていく。この微妙な感情の交差がたまらなく良い。真犯人とか事件の動機とかどうでもよくなってしまうほどの人間のあたたかさがここにはある。ラストは涙が止まらなかった。乙一の最高傑作だと思う。

・「胸に響きました
初めて乙一さんの著書を読みましたが、こんなにも胸に響く小説を読んだのは初めてでした。その時私は大学二年生でした。友達との仲がうまくいかず、でも大学生だし、授業や食堂で一人でも平気だと強がっていました。そんな時、この本は他人の大切さを教えてくれました。朝あいさつを交わす時、冷たいと思っていた周りの反応は、実は私の反応の裏返しだった。すごくショックでした。この小説には何らかの力があります。

・「切なくて、優しいです!
殺人事件の謎と、盲目の女性の自立、そしてアキヒロとミチルの生活。これはミステリー?それともヒューマン?けれどロマンティック!解説を読んだときに「結末がありきたりになりそう」と思ったら大間違い!初めは冷たく哀しい未来のない2人の人生を切なく思いましたが最後は穏やかな気持ちになれました。

繊細な情景と感情の描写が素敵でした。

アキヒロもミチルも心がとても繊細で、その心理描写が本当に上手いと思います。

言葉のない、生活の中での、互いの思いやる気持ちが、優しく暖かく、時に切なく感じます。アキヒロ、ミチルの両者の視点で物語が構成されているため二人に感情移入がスルリとできて、アッという間に乙一ワールドに入り込んでしまいます。

・「タイトルと装丁が・・・
初めて乙一さんの作品を読みました。デビュー時騒がれていた頃から気にはなっていたのですが、今までずっと「乙一=気味の悪いホラー」と思い込んでいて、特にホラー好きでもない私は何となく敬遠していたのです。

今回、思い切ってこの本を手にしてはみたものの、「目の見えない一人住まいの女性の家に、殺人の容疑者が隠れ住む」という設定がやっぱり気味悪そうだったし、冒頭では、視力を失いおまけに父を失ったミチルという女性の孤独な心のうちが描かれていて、「気味の悪いホラーで、おまけに絶望的に暗いのか?!」と、一瞬読むのを挫折しそうになりました。

が、しかし、途中から「あれ?」と思い、読み終わったときには、「なんだよ! 切ない恋愛モノじゃないか!」と思いました。孤独で不器用だけど心の優しい二人の、密やかで切ない心の交流に途中泣きそうにもなりました。冷静に考えれば無理がありそうに思える設定さえほとんど気にはならず、二人の主人公のどちらにも感情移入して、おまけに応援して読み進み、最後にはホッとしました。

サスペンス的な要素もあり、恋愛モノでもあり、最後にはそれなりのカタルシスもあり、久々に「やられた!」と思わせられた作品でした。タイトルと装丁がもう少し違っていれば、もっとたくさんの女性が手に取るだろうに、と思うとそこだけはちょっと残念なんですけれど。

・「乙一の中で最も好きだ。
乙一の作品はどこか、非・現実的だ。しかし、どんな夢物語よりも身近に感じるのだ。そこには人間くさい、温かみがあるからだと思う。

この話は、電車事故を起こしたとされる男、アキヒロが視力を失くしたミチルの家に忍び込むと云う一見変わった内容だ。ミチルはアキヒロの存在に少しずつ気づき、そして恐れる。しかし、意外にも2人は心を開いていくのだ。

最後の最後まで結末がわからない、素敵なお話。乙一の文章はとても読みやすいので、普段本を読まない方にも是非1度読んでいただきたい。

暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫) (詳細)

R.P.G. (集英社文庫)

・「意外なのは犯人ではない!
 意外なのは犯人が誰だったか、ではない。誰が演技者だったか。そういう点で、この本はうまく読者の視点をずらしてきた。 大きな盛り上がり、えぐみはないかもしれない。でもこの本はおもしろい。そして興味深い。

・「やっぱり宮部みゆきは面白い!
タイトルを見て、主人と「うーん、今度のはちょっと無理があるのでは・・・」と思っていたのですが、ところが、ところが!読むうちにどんどん引き込まれ、最後にはいろいろな伏線がひとつに結びついてしまいました。他の宮部さんの作品同様、読み始めると止まらないので、読むときはご注意を!(私は電車で読んでいて、乗り過ごしてしまいました)

・「宮部テクを満喫!
模倣犯は、後半やや冗長になったが、これはいっきに読みきって、満足感もいっぱいだった。 途中で「なんだ」と思った自分が甘かった。

・「面白い
正直宮部さんは風呂敷広げるのは上手いけど、畳むのは下手な人だと思っていました。読み始めは面白くてどんどん読み進んでいっても、終わりに腰砕けになるというか・・・・・今回の作品は今まで読んだ宮部さんの作品の中では最高に面白かったです。ミステリーの常道というか掟破りにガッカリした方もいるようですが、私はそれ程こだわらないので単純に面白くてよかったです。タイトルの「R.P.G.」がネット上の「擬似家族」だけではなく、もう一つ意味があった事にラストで気付かされます。ただそれに関してもいきなり提示されるのではなく、途中にはそれなりのヒントがあったりして推理する楽しみも提供されていました。もう一度読み返してもいい位の作品です。

・「さすがです!
こういうこと、現実にあるのかもしれない。 だけど、あったとしたら哀しすぎるかな。 現代における親子の繋がり、夫婦としての形、他人との接触。様々な"人"対"人"の深層心理がリアルに描かれていて、宮部ファンならずとも一気に読み進められること請合い。ファンならもっと楽しめる仕掛けアリです。

R.P.G. (集英社文庫) (詳細)

天使の耳 (講談社文庫)

・「車を運転する自分を、思わず顧みる。
交通事故がらみの事件の短編集。ずばり、運転するのが怖くなる。私だって、このぐらいの信号無視、駐車違反、・・・したことあるよな~。これは、特殊なケース。しかし、決して起こらないとは言えない過失事故だ。どの話も終末が一ひねりしてある。おもしろうて、やがて胸にぐさっと杭を打たれるような、東野圭吾の手腕を感じる一冊だ。

・「車の運転をする人は必読ですよ
ドライバーの人たち絶対読むべし。少しくらいならって気持ちで路上駐車したことありませんか? 車の窓から空き缶を投げ捨てたことはありませんか? 普段何気なくやってしまうことが あとで取り返しのつかないことになってしまいますよ。気をつけましょう。お互いに・・・ 

・「日常にありそうなことながら
東野圭吾の短編集をはじめて読んだ。予想とは違い、結構ブラックユーモア的な色が濃く、連作の核となる『ちょっとした車でのアクシデント』も本当に日常茶飯事に起こりそうな出来事ばかりで、読者それぞれが自分を省みる部分があるのでは。

しかし短編ながらトリックやどんでん返しもなども鮮やかで、

むしろ長編よりも仕掛けが凝っているかもしれない。純粋に楽しめた一冊。

・「収録作全てが面白かった。
私は小説の短編集はあまり読まない質です。何故なら収録作のうち何本かはぜんぜん面白くない場合が多いから。下手すると表題作以外は読む価値ナシの場合も多い!なのでこの本を本屋で手にした時、背面のあらすじだけで購入を決めず、開いて目次まで確認していた場合、買うのは見合わせていた可能性が高い…。幸い私は開いて確認しようとはせず、そのままレジに持っていき、購入しました。家に帰って開いて「あ、短編集だったのか…」と多少落胆しましたが、仕方なく読み進めていきました。しかし気が付けば面白さに次々とページをめくっていく始末。先ほど読了しましたが、全話が面白かったです。特に私の心を捉えたのは『通りゃんせ』『捨てないで』の2本でした。『通りゃんせ』はラストの前村さんの想いがとても切なかった。『捨てないで』はラストで「そういう事かΣ('Д`)」と唸りました。

・「交通事故が混じったオムニバス小説。
どれも身近にありそうな出来事。6つの短編集からなります。以下、【ネタばれ】も含みます

・天使の耳 目の前で交通事故が起こった。でも同乗していた死んだ男性の妹は、目の見えない少女。 人一倍耳を頼りにして生きてきた彼女の証言とは。・分離帯 夫が交通事故で亡くなった。 日本の道路交通法とは。車の運転手への責任とは。 とても考えさせられるものでした。いい人が損をして、ずる賢い人が得をするのでしょうか・危険な若葉 速度が遅く、煽られ事故を起こした若葉マークの女性。彼女が見たものは。 自分を守れるのは自分だけなのかもしれないと感じました・とおりゃんせ 路上駐車により受けた被害。 でもこの場合は、路上駐車のことを問題にすることがすべてではなく、 親の守備範囲が甘かったことがそもそもの原因。でも自分を責めるだけでは気持ちがおさまらなかったのかもしれません  こんな態度の人と接するのは、笑顔を作るだけでもつらいことでしょう・捨てないで 高速道路走行中、前の車から飛んできた空きカンで片目の視力を失った真智子。 空きカンを捨てた晴美は斎藤の愛人だった。そのことが妻にばれ、離婚を迫られていた斎藤は 資産家の妻、愛人晴美、との関係を都合のいいようにある計画を企てる。 今まで読んできた中で一番すっきり感が得られるものでした・鏡の中で 車とバイクの衝突事故。信号で停止していたバイクに右に曲がってきた車がつっこんだ。 事故にあった息子の親はどう思うのでしょう 納得しにくいものでした

天使の耳 (講談社文庫) (詳細)

インドなんて二度と行くか!ボケ!!―…でもまた行きたいかも

・「感性がいいですね
笑わせてもらいました!一気に読んでしまったし。めちゃ腹筋痛いよ〜(引き締めトレーニングになるか?)

旅行記っていろいろあって、哲学風、エッセイ、実用等々これは何になるんだろう?

・・・どうでもいいやっ 面白かったから(^▽^)

著者と同世代だったのがさらに笑いポイントを増やしました。だから、彼と同じ時代を生きていない人、真面目すぎる人なんかには笑えないかもしれません

不真面目だと感じる人は怒らず、読むのをただやめればよしここには格差や貧困、世界情勢、温暖化などの問題提起は一切ありません「インドであった出来事を、一青年の感性を通して体験できた」それだけなんです

でもだからこそ、素直に笑えました!他の著書も是非読みたいです



 

・「面白いですよ
今までになかった斬新な構成の旅行記です!(なか見検索で見てください)始めから終わりまで全く退屈せず笑わせてくれました。

下のレビューで「途上国の貧しさを笑い事にするのはけしからん」というような内容がありますが、この本の見た目からして内容は想像がつくでしょうからそのように考えている方は始めから買わなければいいと思いますよ。「これを読んで笑える人は異常」とありますが、それでは哀れみ悲しみ、インドをなんとか救わなければなどとでも考えればいいのでしょうか?

私は面白すぎて笑わずにはいられませんでした。

・「ウァッハッハ
このレビューでの星の数の理由がめちゃくちゃわかる!!!こんなに夢中になって本を読むなんてなかなかないよ!いやー、面白かったインド人って純粋で素敵な人だって思えた(∀σ)単純さもまた魅力的…

豆知識も時々出てくるから、いいよねぇ〜♪私、絶対インド行きたい!!って心から思った!あなたも絶対行ってみたいって思うハズ!!…ん…ん…多分ね

・「ハラがイタイ・・・
笑いすぎてハラが痛いです。絶妙な例えとテンポの良い文章が相まって、一晩で読んでしまいました。そして、また読んでいます。2回目でもまだ笑ってる自分っていったい・・・。

時にはインドの貧しい人たちの生活を考えたりする・・・のもつかの間、期待を裏切らない作者さんとインド人のバトルがもう最高です。

本書の内容はよく抱腹絶倒のニュータイプな旅行記と評されていますが、それだけじゃないですよ。

本書を通して、インドへ行く前に「覚悟」をしてから行くという使い方も出来ますよ。

何にせよ、面白いです。

・「おもしろすぎる〜!!
こんなに面白い旅行記はこれまで読んだことがありません!間違いなく今までに発売された旅行記の中で一番笑えるのではないでしょうか・・・!!絶妙な言い回しが最高です!私はこの本を深夜から読み始めたのですがどうしても爆笑が抑えきれず、隣の部屋で寝ていた弟を起こしてしまいました。

これからインドに行こうと思っている方にも参考になると思います。かなりおすすめです!

インドなんて二度と行くか!ボケ!!―…でもまた行きたいかも (詳細)

ジャンプ (光文社文庫)

・「よく似た人
取り返せない選択を日々することでしか、いられないんだった、と思い出す作品。山本文緒の解説が面白い。突き詰めなくても生きられるタイプの男と、突き詰めずにいられないタイプの女。主人公を揶揄する向きもあるようですが、こういう男は実際とても多いので笑うに笑えない。こんなときに必死にならないでいつ必死になるんだ?女なら思いあたることが多々あり、それだけでも面白い。突き詰めるべきか、突き詰めないべきか…。選択が自分でできるなら、小説は要らないかも。そういう意味で、とても面白い味わい深い作品。

・「少しくらい相手のことを知らない方が、楽しいです。そこにいてくれるなら
この作品も『Y』と同様に、「あのとき、ああしていれば」という誰もが思う後悔について、書かれています。

佐藤正午の「かっこつけ(キザ)文体」にはまれるかどうかがすべて。はまるひとはずっぽりはまるでしょう。私はそうでした。あと、もうひとつ。完全に男性、それも、私のような、「優柔不断、かつ、かっこつけ」男性向けのおはなしです。

作中に出てくるアブジンスキーというカクテルが飲みたくて仕方なくなり、バーで飲んでみました。調子にのって5杯。もちろん、前後不覚状態におちいりました。

読み終わったあと、男性は、自分の隣にいる女性(奥さんとか彼女とか)のことを少しだけ疑ってしまうかもしれません。

・「大好きな作品
 だれが何と言おうとこの作品が好きである。「リンゴを買って五分で戻ってくる」と言い残し、そのまま消えてしまった恋人を、主人公は血眼になって捜し求める。手がかりらしきものは見つかるが、いずれも決定打にはいたらない。やがて主人公は彼女のことを忘れてゆき、他の女性と結婚する。五年後、全くの偶然から二人は再会し、思いがけない真実が明らかになる――。 冒頭の一文から引き込まれ、読むのをやめることができない。緻密な描写は実話かと見まごうばかりのリアリティにあふれ、会話のやりとりも絶妙である。全篇を覆うサスペンスタッチの語り口と、最後に待っている意外な哀しい(そして怖い)結末。ラストシーンは何度も読み返し、すでに結末が分かっているのに胸の高鳴りを抑えることができなかった。 読み終えた後にもう一度冒頭部分を読み返して欲しい。主人公は「これでよかった」と思っているのか、それとも後悔しているのか? 言葉とは裏腹の行動によって主人公の心情を浮き彫りにするのは佐藤正午の得意技である。「失踪をテーマに現代女性の意志を描いた…」云々というキャッチコピーは鵜呑みにしない方がいい。そんなものとは関係なく純粋に楽しむことができる恋愛ミステリーであり、間違いなく佐藤正午の最高傑作であろう。もともと純文学出身の作家だけあって、みずみずしい文体にはわざとらしい表現は一つもない。個人的には日本の文学史に残るべきと言い切ってしまいたいくらいの名作である。

・「誰でも経験のある「後悔」について考えさせられます
パートナーが急にいなくなったらどのように思いますか?しかも日常生活の中で特に何も問題が無く、ちょっと買い物に行ったまま帰ってこないとしたら?

何が原因なのか考える主人公の心情が理解でき、物語につい引き込まれてしまいます。「あれが原因だったのか?それとも・・・・」結末が早く知りたくて、じらされている気分になって一気に読んでしまいました。

佐藤正午氏の作品らしく、優柔不断な主人公が不思議な魅力を発している物語です。

・「後悔と自責とりんごの芯
「あの時こうすればあの人と別れることにならなかったのかもしれない」という後悔の記憶が、この本に共感できた最大の原因だと思う。実際はどうしたってすぐ別れたのかもしれないし、適切な対処をして別れずにすんだとしても、ある期間付き合った後、恋愛経験の一部としての平凡な「いい思い出」に収まったのかもしれないのにね。あんなに誰かを愛したことはもうないかもしれない、といつまでも思ってる人にこの本をお勧めします。

ジャンプ (光文社文庫) (詳細)

ステップファザー・ステップ (講談社文庫)

・「突拍子なく、あたたかい
宮部みゆき、ていったら「模倣犯」や「理由」がきっとまっさきに浮かぶかもしれません。だけど、この作品こそみんなに読んでもらいたいです。泥棒とふたごの兄弟の生活、という、突拍子もない設定に驚くかもしれないけど、読んでいてそのヘンテコさなんか全然気にならない。社会の闇といった重〜い内容ではないので、本読むのが苦手な人でも楽しくスラスラ読めてしまうはず。宮部みゆきファンはもちろん、まだ宮部さんの作品を読んだことがない人、さらには本読むのはなんか苦手、て人にも薦められる、軽快で暖かい作品です。

・「ドラマ化して欲しい!!
こういう宮部さんもいいですね!一晩に一章読んでいたのですが、毎晩が楽しみでした。ドラマコンプレックスで山上兄弟が演じてくれたら・・など考えてしまいました。最後の解説も宮部さんの背景など書かれていて、興味深かったです。皆さんも書いてらっしゃいますが、ぜひ続編も読んでみたいです。それからスイートホーム殺人事件も読みたいです。

・「チクチクしない
宮部さんの作品は大好きなのですが、どうしてもチクチクしてしまいます。人物があまりにリアルすぎて、井戸の中を覗き込んでいるような気分になるからです。

この本の中の事件もチクチクしないわけではないのですが、事件よりも双子の兄弟と継父である泥棒の「俺」の交流にほのぼのとしました。

ケナゲでしたたかなしっかり者の双子クンと「俺」は最高のチームです!

・「かわいらしくってあったかくなるお話。
双子と「お父さん」のやりとりが微笑ましい。だんだんと泥棒さんが「お父さん」らしくなっていくところがまた◎とてもかわいらしいお話です。

・「だから俺をお父さんってよ・ぶ・な!!
■ プロの泥棒である俺は、遠い親戚からたんまりと受け継いた遺産で一軒家をぽーんとおったてちまった品の悪い女――つまり運のよすぎる女から、ちょろっとその運を分けてもらうことに決め、今まさに隣家の屋根からその女の家に侵入しようとしていた。万事快調、遺漏なし。しかし北叟笑む俺を待ち受けていたのは万事休すの大失敗! なんと俺はアスクレピオウスよろしく雷に打たれ、無様にも屋根から落っこちて気絶してしまったのである。天網恢々疎にしてなんとやら、意識を快復した俺を見下ろしていたのは、お神酒徳利そっくりの不気味な双子の兄弟。どうやら隣家の子供らしい。「僕たちの両親ね」「居なくなっちゃったの」「だから」「保護者が必要なんだよ」「おじさん」「お父さんになってくれない?」 ああ、もう一回気絶してもいいだろうか――

■ 両親がそれぞれ手に手をとって愛人と駆け落ちしてしまったにもかかわらず、妙に明るく途方に呉れる双子の兄弟と、ひょんなことから「父親」にされてしまった泥棒さんの「俺」が繰り広げるミステリな日常をコミカルに描いた連作短編集です。双子の兄弟が互いを思いやり、泥棒の「お父さん」を思いやり、逃げてしまった両親を思いやる様子がたまらなく愛しく、まただんだん「お父さん」な気持ちになってしまう泥棒さんが、双子の一挙一動にハラハラする様子も愛らしい。それぞれの短編をしっかり長篇としてまとめている宮部みゆき氏の手腕もさすがです。もう 6 回ぐらい読み直しているのですが、読み直すたびに優しい気持ちになれる一作です。

ステップファザー・ステップ (講談社文庫) (詳細)

天使の屍 (角川文庫)

・「子供の考えって・・・
次々と同級生が自殺していく・・・”なぜ自殺するのだろう?”と子供の考えが読み取れず突き進みましたがラストでは非常に考え深い結果になりました親としてすごく子育ての難しさを感じさせられましたまだまだうちの子は小さいですが 果たして自分の育て方でいろんな面で的確な判断ができる子供に育つのだろうか!すごく不安に感じましたがすごく考えさせられ勉強になった内容でした話のテンポもよく大変読みやすかったです

・「自殺の真相
 14才の普通の少年、どちらかと言えば、クラスで成績優秀な少年たちのあまりにも突然の自殺。何故?何故?何故?という思いが駆けめぐる。 少年たちに一体何があったのか。心の奥底にはどんな思いが潜んでいたのか、真相を知りたくて、どんどん物語にのめり込んでしまった。 私にとっては、衝撃的な結末でした。

・「思わず目を背けたくなるが、ぜひ皆さんに読んでほしい傑作!
中学のとき、親とも揉め事はなく成績も優秀、何不自由なく生活を送っていていた優等生は、何を考えているでしょうか??

優等生の中学生の頭の中を支配しているのは、「成績」。クラスで何番をとった、模擬試験で何番をとった、それが彼らの最大の関心ごとなんです。

そう。この物語に登場する「天使の屍」とは他でもない、そういった中学生男子。彼らの自殺なのです…

この話は作品が作られた頃中学生だった私には、紛れもない現実といえるだけのリアリティーがありました…だから読んでいて、正直つらかった…反吐が出そうだった…気持ち悪かった…

しかし、中学生という、大人とは違ったルールを持つ人間達を必死で理解しようと立ち向かう父親、青木の姿には感動しました!自分が、自殺した息子、優馬にとって本当に父親としてふさわしかったのか、彼が途方もない旅で得た答えとは…

…途中からページをめくることを止めることが出来ませんでした!

成績や体裁なんか気にするな!まずは生きろ!ありきたりかもしれませんが、そう強く訴えかけてくれる本作には強く心を打たれました!疑う余地無しに本作は『慟哭』や他のミステリーに勝るとも劣らない最高傑作です!

・「「慟哭」の流れをくむミステリの傑作。
初期貫井作品群でも出色の傑作。初っ端から物語にぐいぐい引き込む力は「慟哭」に優るとも劣らず。何せ「早すぎた傑作」ですから(オビ)。「慟哭」のラストが辻褄があわんと思ったシニカルな読者も「屍」にはやられるでしょう。とにかく読んでないひとはタッチ・アンド・バイです。

・「同じ中二として……
 私も自殺する子供達と同じ「中学二年生」だ。 そこでいつも思うのは、最近の作品は中学生が出てくると、活劇になったり、好奇心旺盛や未来への希望たっぷり……そんな作品しか見たことが無い。そんな作品には「ありえない、中学生をわかっていない」の一言で片付けてしまう。

 だが、これは全く違った。 自殺する中学生も、状況が違えど今現在の「中学生」とぴったり合う。ちなみに、大人にも読んでもらったが「こんな中学生いるの?」 といわれた。でも、今どきの中学生は物語の中のように冷めているのだからしょうがない。 著者の貫井さんは、「中学生」というものは何なのか? を理解してくれていた数少ない大人だと思う。僕としては、「大人ってこうなのか……」と大人に疑問に思ってしまう。どうも大人と中学生の壁は分厚そうだ。

 ぜひ大人たちは「現代の中学生」を理解してほしい。そのためにもこの本を読んでほしい。

天使の屍 (角川文庫) (詳細)

卒業 (講談社文庫)

・「青春推理ミステリの第2弾における主人公は大学生。加賀恭一郎の原点ここにあり!
 27歳の若さで乱歩賞を受賞した作品『放課後』で鮮烈なデビューを果たした著者による第2弾作品。主人公らはT大学に通う大学生である。ベストセラー『赤い指』(単行本)で今なおその活躍を見せ続ける加賀恭一郎が初めて登場する作品であり、ファン必見といったところだろうか。彼の大学時代の様子を窺い知るにはもってこいだ。

 シンプルなタイトルではあるが、この「卒業」という言葉の意味を私はあまりよく考えたことがなかった。卒業しても大学時代の友人との付き合いは続くわけだし、いつになっても大学時代の想い出は永遠に消え去ることはない。10年以上も前に卒業したにもかかわらず、大学での4年間は何にも換え難いまことに貴重な日々だった。こうした感覚はすぐに分かるものではなかろう。やはり10年くらいの期間を経たのちに得られる特殊な感覚なのかもしれない。本書を読みながら自らの大学時代をフラッシュバックさせていた。東野作品の青春推理ミステリはいまだに色褪せることのない新鮮な魅力を秘めている。登場人物の会話・行動様式や価値観(思考様式)などは決して古びていない。「解説」で指摘されているとおりである。本書はとくに若い世代の記憶に残る作品であるに違いない。むろん私もその一人である。

 友情や信頼とは一体何であろうか。仲間を信じる「根拠」とは何であろうか。そんな根拠などなくとも自然と振舞える人間同士の付き合いこそ「仲間」なのかもしれない。本書を読むと、「友が友にとって殺害される」という生々しい描写が活写されている。若いからこそ友情や信頼に悩むのかもしれないが、本書に潜む難解なテーマは「青春」という華々しい言葉の裏に歴然とその姿を曝しているように思われるのだ。初登場した加賀恭一郎は本書でも独特の存在感を放っている。推理力もなかなかのものだ。彼に自らの大学時代を重ねる読者もいるだろう。「卒業」―人は何から卒業するのだろうか。

・「加賀刑事のファンならぜひ読むべし。
 加賀刑事の大学生時代のお話。トリック・謎解き、というよりは、青春小説として楽しみました。この密室のなぞって、多分最初から丁寧に読んでも解けないと思う。

 ラストシーンを読んで、このタイトルがとてもしっくりしているなあと思いました。できれば、彼の思いが沙都子に届いてほしかった。これを読むと、彼がどうして人の哀しみを理解できる心優しい刑事なのかがわかる気がします。

・「殺人以外の部分にも深い味わい
この作品は東野圭吾が『放課後』で乱歩賞を受賞して鮮烈なデビューを飾ったその次に発表された、著者2作目の長編です。彼は『放課後』で乱歩賞を取れなかったら次は『卒業』で応募するつもりだったそうです。卒業を控えた大学生たちの物語で、仲間たちの中の2人が殺され、どうやら仲間たちの中に犯人がいるらしいという設定。割とよくあるパターンなのですが、東野圭吾の手にかかると妙にリアル。仲間を疑わなければならない辛さや、事件をきっかけに友情が壊れていく悲しさが痛々しく描かれています。犯人が殺人に至らざるを得なかった苦しみだけでなく、事件に関わりを持つ周囲の人の苦しみもきちんと描いているところが東野ミステリの魅力だと思います。探偵役は剣道部主将の加賀恭一郎。後に多くの東野作品で刑事として活躍することになる人物です(但し、この時点では作者にはシリーズキャラクターにする意図はなかったそうです)。『放課後』も見事な作品でしたが、私はこの『卒業』でいよいよ本格的に東野圭吾のファンになりました。

・「加賀恭一郎ファンなら是非
記念すべき加賀恭一郎シリーズ第一作目。加賀の登場する他作品を先に読んだためか、加賀の学生時代をこっそり盗み見ているようでわくわくした。内容は決してわくわくするものではなかったが…

読み終えた後に残る喪失感。綺麗にまとまっていると思った。雪月花のトリックの複雑さには思わず唸ってしまった。正直言って読みはしたが理解はできていない…

ミステリーとはちょっと違う気もしますが、青春小説としては非常に良い作品だと思います。

・「悲しい結末
男女7人が、しかも高校からそのまま友人でいてつるんでいるというシチュエーションって現実にはありえないと思うんだけど、だからこそ、最後の大学卒業というところで別れてしまうのは悲しい。トリックはわかりにくいが、東野氏のその後の方向性の分岐点になった作品なのか?トリックと人の描写とが交差している作品。

卒業 (講談社文庫) (詳細)

水の迷宮 (光文社文庫)

・「サラリーマンのファンタジー
水族館の裏側などの細かなディテールと、そこに働く職員たちのキャラクターが立った描写が面白くて一気に読みました。そして片山の夢の全貌が古賀の頭の中でトレースされる場面で、思わず涙してしまいました。この話は、将来の夢を描きつつ日々の仕事やトラブルに追われるサラリーマンたちのファンタジーではないでしょうか。

・「清々しいミステリー
水族館で続けられる脅迫、さらに殺人事件があり、どちらも3年前の死亡事故(?)と関わりがあるように思われ・・・。この脅迫事件犯人の手口は、変な言い方ですが、エレガントで知的で良いです。でも、まぁミステリファンには、事件の一部は容易に解明できると思いますが・・・。最後の犯人に対する処遇とか、ちょっと現実ではあり得ないのですが、そこは小説と言うことで勘弁頂いて、これほど清々しいエンディングのミステリーも珍しいです。

うだるような猛暑の中で、水族館の細やかな描写は楽しかったです。

・「ミステリーではなく、人間物語として読んで。
物語の序盤に、登場人物のキャラクターがほぼ説明されきっている。「別にこんなに説明しなくても・・・」とも思うけれど、そうやって理解してしまうことで、その後の展開を、主人公と同じ視点に立って読み進められるというメリットも。殺人事件は確かに起こるが、この話全体の中でそれは大きなウェイトを占めるわけではない。ミステリーというよりは、現実の社会と夢の実現の狭間で頑張るサラリーマン達の物語という感じがする。物語の最終決着の仕方がすんなり飲み込めないという印象は確かに残るけれど、それも人間物語として読めば、まぁこんなものか。でも、この作者さんの書く雰囲気は好き。なんというのかな、落ち着いた世界があって。

・「ラストは微妙・・・。賛否両論?
3年前、水族館で職員の片山が死んだ。その命日の日に事件は起こった。次々と発生するトラブル。そのたびに送られてくるメール。脅迫者の真の目的はいったい何か?翻弄される職員たちだが、ついに最悪の事態が起こった!!

水族館という限られた空間、しかも大勢の客がいる中で、次々に水槽に仕掛けをする犯人。職員の努力もむなしく、事態は悪化の一途をたどる・・・。その過程のストーリーの展開が早く、読み手を飽きさせない。途中で犯人について思い当たる人物が浮かんでしまったが、すんなりとラストに行かないところに作者の巧妙さが光る。ラストは、「これでよかったのかも・・・。」と思う反面、「これでいいのか?」という気持ちがあり、微妙だった。賛否両論?読み手の意見が分かれるのではないだろうか。

・「おしい
水族館の中でおこる、脅迫事件。3年前の不慮の死を遂げた水族館員とのかかわりは?

設定が面白い。水族館の中の風景も浮かぶようで、なかなかです。

でもね、ちょっと話の緊迫感が足りない。人が死んでも、なんか淡々と盛り上がり足りない感じです。

おしい作品だな。

水の迷宮 (光文社文庫) (詳細)

ウインクで乾杯 (ノン・ポシェット)

・「赤川次郎っぽいと言ったら作者は怒るかな?
東野圭吾が祥伝社に初めて書いた作品は、同社の傾向を意識したのかずいぶんと軽いタッチの作品となりました。コンパニオンを勤める主人公・香子が玉の輿を狙って仕事先のパーティで知り合った男性にアプローチしていたところ殺人事件に遭遇。事件の解決と彼のハートを射止めることを目指して活躍するというもの。赤川次郎あたりが書きそうな題材ですね。

トリック的には密室殺人と暗号の2種類が使われているのですが、どちらも長編を牽引するには役不足なもので、むしろこの作品はキャラクター造形の魅力で持っているという感じです。自分は暗くないミステリも書けるんだぞということを主張したかったのでしょうか。こうした作風は後にユーモア路線で結実することになります。

・「いまいちだった・・・。
コミカルなタッチで描かれたミステリー。香子は刑事の芝田と絵理の死の謎を調べる。二人のやり取りが、読んでいて面白い。香子の、玉の輿に乗るための涙ぐましい努力もとても愉快だ。真相が明らかになるにつれて、さまざまな人間関係も浮かび上がってくる。だがこの事件の大元となった出来事にはちょっと疑問を感じる。ビートルズの歌の謎解きも「えっ!そうなの?」という程度だった。さらさらと読める読みやすい作品だったが、心に残るというほどではなかった。

・「軽い感じで読める通勤電車読書用作品
東野作品の中ではかなり軽めの作品。

主人公のコンパニオン香子が現代的な女性観に満ちたキャラクターで、推理の本筋とは関係ないところでも楽しめる作品になっています。真犯人も、推理過程も東野作品にしては意外性が少なく、氏が「たまにはこういうオーソドックスな作品もいいかな」と思って書いた作品のような気がします。

通勤電車の中で読むのもよし、お酒でも飲みながら読むのもよし、とにかく気軽に楽しめる、東野圭吾ワールドの入門編のような作品です。

・「軽いタッチの推理小説
コンパニオン仲間の自殺を疑問に持つ主人公の香子が、刑事の芝田と密室の謎などの事件究明を行う。軽いタッチの推理小説です。

携帯電話が登場しなかったり、昭和63年の作品ならではの古さを感じます。また、女性の心理描写など、当時の東野氏は下手だな〜と感じてしまいます。

推理小説としては、まずまずの作品でした。

・「軽い探偵小説
パーティ・コンパニオン小田香子の同僚である牧村絵里が、毒入りビールを飲んで死んでいた。続いて絵里の親友由加利が自室で扼殺された。香子はこれを他殺だと思い、警察の芝田とともに犯人探しを行なう。これには過去の高見雄太郎殺害事件とも関係があるようだ。

まあ結構香子と芝田の掛け合いが面白いなあという感じがして軽い感じで読めます。また、専務の高見俊介に気に入られるための香子の涙ぐましい努力もとても愉快だ。

ウインクで乾杯 (ノン・ポシェット) (詳細)

奇跡の人 (新潮文庫)

・「文章表現力に脱帽
 交通事故により、記憶を失った31歳の相馬克巳が病院でのリハビリを終え、社会に出てから自分の不可解な過去を探す話である。

 体は大人だが精神年齢・社会経験は中学生レベルしかないため、主人公の行動は大人の部分と子供の部分が交差しており、その行動に対し、「いや・・その考え方おかしいぞ」と読んでいて突っ込んでしまう自分がいる。真保裕一先生の文章表現力によりまんまとその策略に嵌ってしまう。

 かなりのページがあるのにスラスラと読めた所を考えてみると、結構面白く、また、人の人生について考えさせられた小説でもあったと思う。

・「読み止らない!!
この小説は、主人公が8年前に事故で無くした記憶を探すというストーリーなのですが、とにかく、話が進めば進むほど、引き込まれ、この主人公がどうなるのか気になるばかりで、最後まで、読み止らなかったです。そして、最後の結末には驚愕。とにかく、最後の最後まで非常に読みがいのある小説です。

・「自分の内側と闘う物語
事故で記憶をなくした主人公が、0から「生きる作法」を身につけていく感動の前半。過去の自分を探し、病院→事故→住まい→ご近所→友達→恋人と見つかっていくアドベンチャーな中盤。後半では、読みにくい部分で、「醜い」自分の発見。

過去の記憶がクリアされた主人公にとって、その「醜さ」は持って生まれたものか、記憶のない過去の経験から体の奥に刷り込まれたもの。

ラストで、その「醜さ」と闘おうとした「新しい」主人公に共感しました。

最後に、真保裕一さんは「ホワイトアウト」も「奇跡の人」も文章のリズム感が良いので、声に出して読むにはピッタリでした。

・「奇跡の人の意味
「みんながぼくを奇跡の人だと言う」本中に何度も出てくるセリフ。奇跡の人とは、あくまで周りから見たことで本人にとっては人間として生を全うしていただけのこと、奇跡が起きたからと言っても人間なのだから悪いこともするし、失敗だってある。リアルで現実味があり、引き込まれました。「奇跡の人」というタイトルだからと言って、神秘的な空想の世界を想像していたらいい感じに裏切られます。でも、私はそこがとても面白かったです。人間の見たくない汚い部分がストレートに描かれているが、そこから脱しようとする主人公の奮闘振りがたまらない。

・「純粋に面白いです
文庫発売当初に購入したものを久々に再読してみました。

母から克己への手紙から始まり、亡くなった母の日記とぼく=克己目線で語られる物語。

脳死の1歩手前の状態から奇跡的に回復し、まだ左足と左手がスムーズには動かないものの杖を使って歩けるまでになった克己。過去の記憶は全て失って、赤ちゃんのように何もかもを一から覚えなおした克己。8年間の長い長い入院生活を終え、周囲の人の手を借りてひとりで生活を始めた克己。そしてずっと疑問に思っていた過去の自分を知るために調べ始めた克己…

後半は、たくさんの人に迷惑をかけストーカーのようになってしまう。このことから厳しいレビューが多いように感じましたが、私は読んでいて何の疑問も不快感もなかったです。事故で全ての記憶がいったんリセットされたということは、克己は8歳の子供と同じようなレベルに考えないといけないんだと思う。お母さんや院長先生などいろんな人に社会の常識を教えられていたとしても、8年間病院で生活していた8歳児のすることだと考えれば、自分勝手に行動して周囲に迷惑をかけまくることも別に不思議でも何でもないかなと。

それもこれも他の方のレビューを読んで、自分には違和感がなかったけど何故?と考えてみて出した答えであって、読んでる最中にはそんな深くも考えませんでした。エピローグも否定的な意見が多いようですが、母のプロローグから始まった物語なので、全体的に見ればよく出来きた作品じゃないかと思いました。初めて読んだとき、「上手い!」と思った記憶があるし…再読後の感想としては、あの夫は捨てて「母」になってもいいんじゃ?と思いました。

好き嫌いはあると思いますが、私にとっては奪取やホワイトアウトと並ぶくらい好きな作品です。純粋に面白かったです。

奇跡の人 (新潮文庫) (詳細)

11文字の殺人 (光文社文庫)

・「転換を遂げた5作目
1~4作を全て密室トリックで通して来た東野圭吾は、5作目にあたる本作で初めてそこから離れました。密室に代わるものとしてアリバイ・トリックが使われています。しかし、このアリバイ・トリックはさほど気合の入ったものではなく、むしろトリッキーな作風から離れて人間心理のみに焦点を当てる作品を書いたと言うべきでしょう。犯人の動機のみならず、犯人を殺人へと追い込んだ人々の側の事情もうまく描かれています。

たいていの推理小説では悪人は一人しか出て来ません。殺人者が悪人か、殺人者を殺人へと追い込んだ者が唯一の悪人です。中には悪人が一人も出てこない推理小説もあるくらいです。ところが本作では大部分の登場人物がなんらかの意味で“悪”なのです。しかし、読者は彼らを単純に糾弾することはできません。彼らの“悪”は私たち誰もが抱えているような性質のものだからです。その点を突いたこの作品は、非常に読後感が悪く、“ドキリ”とさせられます。

・「無人島より殺意をこめて
恋人を殺された女流作家は、担当編集者であり、友人でもある萩尾冬子の助力を得ながら、事件の真相解明に乗り出した。女流作家が真相を突き止めようかというときに限って、また新たな殺人が起きてしまう。ポイントは、以前に起きた無人島での出来事なんだろうか。

「無人島より殺意をこめて」という言葉には、犯人の憎しみが詰まった言葉だなという印象だ。自分たちの保身を考えていた人たちに対して、犯人はにくかったなあという感じがこの言葉には表れていたんでしょう。

読んだ感想は、いたって普通の推理小説ですね。まあ、それ以上でもないし、それ以下でもない。

・「深いです
東野氏の本は犯人が一度分かっても、そこから一転、二転するものが多く、この本もそういう感じだと思います。人を殺すってどういう感じなんだろう?できれば、一生感じたくない気もするのですが、いろんな感情や動機があって行動に移すものなのでしょうか?人を殺すなんて、一切肯定してはいけないのでしょうが、殺すほうにも理由があるんだろうな‥なんて思ってしまいました。

・「要求と代償の相対性
 話の進行のスムーズで読みやすかった。毎回謎が出ては、主人公の持ち前の行動力で解決してく。しかし後半の殺人の動機の部分は、不十分であった。というか、動機として成立していない。あなたねー、いくら憎いからといって簡単に連続殺人しませんよ。まとめ、作品としては不完成ながらも文章力(登場人物の魅力、描写力、展開力)はあり、最後まで読める。まあまあといえる。 引用「なにもしなかったあなた方に何も言う事はできない。彼が無理な要求をしたからといってリスクを承知で行動した彼のどこがいけない」 俺は彼の意見を言うタイプかな。無理な要求をしなくても、代償は求めるかもしれない。ありがとうですむことと、すまないことはあると思う。

・「二時間サスペンス風の作品
読み終えて思ったのは、「なんだが、二時間サスペンスになりそうな作品だなぁ〜」というものであった。物語のスケールや殺人の動機…etcが、二時間サスペンスを連想させ、少々チープな感があるのは否めない。また、犯人がなんとなく分かったという人が多いのではないだろうか?そういった意味では、代表作にはなりえない作品だと思う。ただ、そういった面を差し引いても、物語に引き込むだけの面白さがあり、中々読ませる作品であったと思う。本作品の良いところは、単に「犯人はこいつ!」というラストにならないところである。様々な人間模様が交錯して、一つの事件があったことが、最後に明らかになる。それが、良く書かれていて、「犯人が誰それだ!」といったものとは別にまた面白い。話の内容も分かりやすく、ページ数も300程度と、気楽に読める。読んで損はない一冊である。

11文字の殺人 (光文社文庫) (詳細)

栄光一途 (幻冬舎文庫)

・「これが雫井脩介のデビュー作か!
著者の作品をさかのぼるように読んでいるが、このデビュー作には驚かされた。柔道と薬物の話から、最後は思いもしない結末。それ以上に、柔道の描写がすばらしい。読み手に休むことを許さない、流れがある。もう、この作家から目が離せない

・「いい作家がでてきたね!!
「火の粉」を読んで雫井氏のファンになり、他の作品も一気に読んでしまいました。その中のひとつが「栄光一途」です。柔道界のドーピング問題を題材にしたサスペンスものですが、人をひきつける文章力と人物描写には天才的なものを感じます。結末はちょっと強引なところもありますが、読者を本の中に引きずり込む技は(いつのまにか寝技にもっていかれたっていう感じかな?)一流です。ですからどんな展開になろうと最後はお手上げ状態で私は全く気になりません。どんな批判があろうと雫井流を押し通して欲しいと思います。星四つにしたのは、これからの期待が大きいからです。早く次回作を書き上げてください!!

・「筋、キャラクター、柔道シーン。かなりの筆力で読ませます。
オリンピック柔道81キロ級の有力候補である二人の「シンジ」。ドーピングしているのはどっち?そして通り魔的暴行を繰り返しているのは・・・?引退した金メダリスト・現コーチの望月篠子が、友人の女剣士・佐々木深紅らとともに調査に乗り出す。

おもしろい。柔道なんて特に興味もないのに、どんどん世界に入り込んでしまう。それは筋の楽しさはもちろんだけど、登場人物がみんな、魅力的で一癖あるやつらだから。

主人公・篠子と深紅たち、女探偵?四人組。類型的でない個性がそれぞれにあり、好感度が高い。いつの間にか感情移入して、キレ者の彼女らに喝采し、無鉄砲な彼女らにはらはらしてしまう。どんどん動いてくれるから、ページをめくる手が止まらない。

闊達さを装い大言を吐く信司。寡黙で何を考えているのか判らない新二。どちらも腹に一物ありそうで、うさんくさく怪しい。篠子たちに気持ちが入ってるから、ものすごく真剣に「ドーピング野朗はどっちだ!?」と考えてしまう。

その他のわき役の面々も、「いるねーこんなん!」って感じのおっさんたちで、すごーくリアル。(特に菊原。こんな人・・・いるよね!?)

そして!!素晴らしいのは、柔道の試合場面。生中継の谷亮子の試合を見てるくらい、手に汗握ります。すごい迫力。圧巻です。

ラストもかなり衝撃的。・・・を・・・させなくてもよかったんでは・・・。でもまあ、後味の悪さの残る結末を、うまく光の見える方向へ導いてまとめてるとは思う。

読了後、柔道にちょっと興味が湧いてる自分を発見すると思います。

・「佐々木家の先祖は、小次郎なのだろうか?(笑)
 柔道界を舞台にした、ドーピングの問題提起的な情報小説として楽しみました。 書き手は雫井脩介、現在「犯人に告ぐ!」が高評のデビュー作。 著者はなかなかに筆力が高く、文章自体は読みやすく、わりとさくさく読めました。少し表現不足といったところも無きにしもあらずですが、デビュー作でこのレベルというのは凄いと感じました。 キャラクターの描き込みは若干バランスがいまいち。主人公の望月篠子も魅力は確かにあるキャラクターなのですが、佐々木深紅というキャラクターが魅力的過ぎてどちらが主役かわからないかんじも受けたのがやや難点と感じました(欠点というほどではないと思います)。 ラストも好みの分かれるところ。どんでん返しのラストですが、これが読む人によっては非常に後味の悪さを残すものになっています。 昨今いろいろと話題になるドーピングですが、これを読むとなかなか単純な問題ではないと改めて考えさせてくれる小説です。

・「重苦しさを感じない
日本発祥の柔道。五輪などでは常にメダルの期待をかけられ、一方で「武道」という観点から常に清潔さを求められる。そんなところへ「ドーピングしている選手がいる」という怪文書が・・・。

「吉住と杉園、2人のシンジのどちらがドーピングを?」という謎解きを中心にして、上記の問題点が出てきて・・・と話が展開していくわけだが、軽妙なタッチで描かれているためか、その重苦しさを感じずにどんどん読み進められた。これが雫井氏のデビュー作とは恐れ入る。

この作品の評価が分かれるのは最後のどんでん返しだと思う。個人的にこういうのもありなのだろうな・・・と思う反面で、どうも好きになれない、という人もいる事は間違い無い。その意味で、評価が厄介だ。というわけで、その部分を考慮して4点とした。

栄光一途 (幻冬舎文庫) (詳細)

美しき凶器 (光文社文庫)

・「恐怖と悲しみ
とりあえず読み始めると止まらない。読んでいると恐怖で読むのをやめたくなるが先が気になるので読み続ける…の繰り返しだった。最終的にタランチュラが一番の被害者であり犠牲者だったように思う。純粋なうえの行動だったのだなと思った。彼女が可哀想で仕方がない…

・「めちゃめちゃ怖かったです
 4人のスポーツ選手が過去に犯した過ち(ドーピング)の証拠隠滅をしようとしてかつてドーピングの手ほどきを受けた仙堂の別荘に忍び込み、データを盗もうとしますが手違いで仙堂を殺害してしまいます。その模様の一部始終を監視カメラの映像で見ていた仙堂の教え子の娘に見られていたため、4人はこの娘に命を狙わてしまいます・・・。 簡単に言えばこんなストーリーなんですが、この娘がただものじゃありません。仙道に秘密の地下室で鍛えられたせいで超人的な肉体の持ち主です。 身長190センチ、筋骨隆々、山梨から東京まで自転車で移動してしまうというツワモノです。 この娘に命を狙われたら、生きた心地はしないでしょう。 ハラハラドキドキしながらページを捲りました。 最後に娘の女性らしい一面がうかがえる文面があります。 娘が子供を身ごもっては、流産してしまっていたことを思うと、普通に生活をしたいという願望があったのかと思います。

 少し古い作品ですが、とても面白いです。みなさんもぜひご一読を!

・「アクションサスペンスの秀作
過去を隠すために犯した罪人たち。彼らが追いつめられていくさまは、アクション映画を観ているみたく、ハラハラどきどきとさせられます。

ただ、作者が東野さんだけあって、単純なサスペンスものに、なっていないのが、さすが、という感じです。

また、最後のシーンも、雰囲気があり、東野さんの作品の中でも、秀作の部類に入る一冊だと思います。

・「怖いがおもしろい
東野さんの本でまだ読んでない本があったので読みました。

この本も、やっぱり先が気になり、続きが読みたくて読みたくて仕方ない感じです。やっぱり東野さんの本はおもしろい。おすすめです!

・「美しき凶器
この作品の主人公はいったい誰かというと、やはりタランチュラだと思う。最初は4人が主人公と思っていたが、読んでいくにつれ、彼女があわれになった。名前や年齢も明らかにされておらず、おそらく普通の教育は受けてないと考えられるが、頭のいい人である。それだけに仙堂に洗脳されてしまった彼女が悲しい。最後に「美しき凶器」の本当の意味がわかった。彼女に対する凶器となったものは、銃でもなく刑事でもなく彼女が本当に欲しかったものだから。 この作者の小説のいいところは、現実にありえないがその気になれば本当にありそう、と思わせるところである。「変身」「分身」など、本当にあったらすごいが怖いと思う。ただ、「幻夜」「白夜行」とか読んでると、東野さんってひょっとして女性恐怖症?なんて思ってしまう。

美しき凶器 (光文社文庫) (詳細)

白馬山荘殺人事件 (光文社文庫)

・「1986年
事件があるのかないのか、あるとすればその謎をどう解くのか、誰がどのような意図で解こうとするのか、不確定な設定が徐々にきれいに整理されていきます。探偵小説に分類してよいでしょう。昭和時代の佳作ですね。

・「密室殺人に謎解きとして童謡マザーグースを絡めたストーリー
本書は、密室殺人に謎解きとして童謡マザーグースを絡めたようなストーリーです。

公一がなくなったが、それは密室だった。兄が亡くなったあとに、ナオコのところにある手紙がきたという。「マリア様が、家に帰るのはいつか?」という暗号めいたものが気になる。手紙の内容と自殺というのが結びつかないので、ナオコはマコトと共に兄が泊まっていた別荘にいって来る事にする。主人公の兄である公一がなくなったかという真相を探るために、別荘の各部屋にかかっているマザーグースの額縁の謎を説くことになる。

マザーグースの額縁の謎を解いている間に、大木氏が殺された。これは、兄がなくなったことと関連するのか。また、川崎氏がなくなったこととも何らかに関連するのか。

マザーグースの額縁の謎を2人が解明する姿は爽快である。古典的なミステリーなんだろうとは思うが、それなりに楽しく読めました。

・「理屈抜きで楽しめる
 舞台はあまり観光客のこないペンション。そこにはある時期、なぜか同じメンバーが顔をそろえる。

 そのペンションで、兄が自殺したことに納得のいかないナオミは自分で調査を開始します。

 そこにあつまるメンバーがいかにもうさんくさいし、自殺した状況が密室だし、『マザーグース』の謎まで絡んでくる。そこかしこに伏線であろうと思われるものがちりばめてあり、自分もナオミになった気分で謎解きが楽しめます。

 冒頭部分にも、ちょっとした”仕掛け”が施してあるし、ラストも一筋縄ではいきませんよ~。

・「暗号解読
東野先生のファンで、最近昔の作品を読み漁っていますが…

このお話は漫画の「金田一少年の〜」を連想させるような話だったと思います。東野先生といえば巧妙なトリックが魅力ですが、白馬山荘ではプラス暗号。ちょっとやりすぎ感は否めないですが、まあ楽しめました。山荘の見取り図はいいとして、トリック解説の図までつけてしまったということは文章でそこまで表現できなかったのかな、とも少し思いました。わかりやすくてよかったといえばよかったですが。ミステリー初心者には楽しめる作品だと思いました。

・「面白かった
これから読む方の為に細かくは書けませんが、主人公の名前がカタカナで表記され、途中で漢字になってることに作者のひねりを感じました。犯人が誰か分かっても、その後に登場人物の意外な正体も出てくるので最後まで飽きずに読めました。あちこちにひねりがあり、読んでいくにつれ、既に読んだ部分がこういう事情を用意する為だったんだな、と納得させられたりしました。

白馬山荘殺人事件 (光文社文庫) (詳細)

しのぶセンセにサヨナラ―浪花少年探偵団・独立編 (講談社文庫)

・「しのぶセンセありがと
言葉はがさつで、教え子の頭をすぐポカンと殴るけど、子供を愛しており、子供のような恋人が好きで、頭が良くて、情にもろくて、行動力は抜群。そんなしのぶセンセの活躍がもう読めないのがなんとも残念ダ。彼女の活躍を読んでいるこの一週間、一章ごとに元気のビタミンをもらいました。しのぶセンセありがとう。そしてサヨナラ。今作しのぶセンセは二年間の内地留学をしていて教師の道を再度勉強中。けれども何故か回りで事件は起きる。金に汚く情に厚い大阪の妙味を味わって欲しい。

・「痛快娯楽活劇推理小説!
しのぶセンセは黙っていれば美人の小学校教師。でも中身は男勝り。口より先に手が出る…いや、口も手も出る行動的な浪花女である。情が厚くて生徒に慕われ、内地留学中で現場を離れていても元教え子たちが集まってくるような、頼もしい姉御、いやセンセである。周りで事件が起こると警察に任せてはおけず、首をつっこみまくり、鋭い観察力と行動力で真相究明に貢献する。

とにかくしのぶセンセのバイタリティーが強烈で痛快。悪ガキたちとのやりとりは軽妙で面白く、しのぶセンセに惚れ込んだ、ヒラ刑事とキザ会社員のバトルもばかばかしくて笑える。

ほろりとさせる人情話的要素もあって、ドラマにしたら面白そう。しのぶセンセ役は、中沢裕子あたりでどうでしょう。ちょっと年は上ですが。

・「待望の続編
『浪花少年探偵団』の続編です。前作の最後でしのぶ先生は教職を休業し、内地留学で大学に通うことになります。これによって今作では学校という地理的束縛から解放され、様々な事件に関わることが可能となりました。草野球に助っ人に行ったことによって関わることになる事件や、自動車教習所に通う中から関わることになる事件など、事件の性質は様々です。しかし、いずれの事件でも元教え子がサポート役として登場することによって、『浪花少年探偵団』というタイトルを裏切らないものとなっています。

これまでの作品群には大阪の地理に疎い僕にはわかりづらい部分もあったのですが、しのぶ先生が上京する話には東京の地理が出てきて楽しめました。最後は先生が教職に戻り、新藤刑事との恋愛関係にも一応の決着が付いてめでたしめでたしです。

・「もうひとつの東野圭吾
シリアスな作品が氏の中心だと思いますが、氏のもうひとつの本質は、大阪お笑い系楽天家のような気がします。たぶん・・・。そんな風に思ってしまう作品です。「名探偵の掟」「名探偵の呪縛」など、もろお笑い系の作品ともまた一味違う、心暖まるユーモア推理連作短編。浪花少年探偵団の続編です。さりとて、謎は小粒ながらピリリと光るこの作品に相応しいもので、こんな軽い作品でも、氏の才能に改めて脱帽してしまいます。

・「お笑い系の東野作品
氏は大阪人であることは有名で、実際に大阪を舞台にした作品は数多い。そのなかでもベタベタな大阪ドラマ。一応ユーモアミステリー仕立てにしているが、その妙味はしのぶ先生をはじめとする登場人物のキャラ。私の妻も大阪市の旧南区出身で、まったくこの本の登場人物のまんま。他にも書かれている方は多いですが、連続ドラマにすれば面白そうです。

しのぶセンセにサヨナラ―浪花少年探偵団・独立編 (講談社文庫) (詳細)

殺人症候群 (双葉文庫)

・「重くて、辛くて、切ない痛み
「症候群三部作の完結編! きっと今回は倉持の過去が・・・いや、今回かなりぶ厚い本だから環の過去も書かれていたりして。わくわく〜〜〜」・・・・・・なんて読み始めたら、いきなり書かれていたのはショッキングな犯罪とそれに引き裂かれる被害者の家族の悲惨な姿。最後は巨大な悪の組織が相手かと思ったら、法律で無罪になる犯罪と臓器移植がテーマとは・・・。「まずい、このまま進んだら、絶対前ニ作のように“犯人を捕まえてハッピーエンド”でなんて終わるはず無い」と、思いつつ、読むのを止められませんでした。だんだん胃が重くなって、痛くなって・・・・。そして、「読まなきゃよかった!!」と思いつつ読了してしまいました。読まなければ、あのチームはいつまでも不協和音を奏でつつ一緒に事件を追いかけている存在として覚えていられたのに・・・・。

残されたのは、きっと現実にたくさんいるであろう罪にならない犯罪の被害者とその家族たちの心の痛み。いや、そんな事言ったら『おまえにゃ、わからないよ』と言われるんだろうな。

「復讐は正義か」なんて、結論なんて誰にも出せない。ただ、復讐を夢見ないと生きることができない人間の弱さが、切ない。

・「正義のための殺人も悪なのか?
未成年というだけで、精神を病んでいるというだけで、殺人を犯してもたいした罪には問われない。数年の後には社会復帰して、何食わぬ顔で普通の生活をする。そんな加害者の姿を見たら、被害者の家族はいったいどう思うのだろうか?まして、加害者側の人間に反省の色が見えないとしたら?おそらく憎しみでいっぱいになるに違いない。それは、相手を殺したいほどの憎しみかもしれない。「法が裁いてくれないのなら、自分の手で。」愛する家族を失った者がそう考えたとしても、それは無理のないことだ。この作品に登場する人たちの心に残る深い傷。それを死ぬまで抱えなければならないつらさは想像を絶する。もし自分がその立場になったなら、「復讐のための殺人はいけない。」とは言えないだろう。何が悪で何が正義か?この作品が読者に問いかけるものは、あまりに大きすぎて重すぎる。とても深く考えさせられる作品だった。

・「あなたなりの答えを出してみてください!
精神異常、未成年。こんな理由でもしあなたの大切な人を殺した犯人が釈放されていたら、どんなふうに感じますか??

警察に彼らの情報を問い合わせても、個人情報の保護という名目で教えてもらえない。「ただ、加害者に謝ってほしい、遺族の気持ちを分かってほしい。」そう思って裁判を起こせば、「慰謝料目当ての卑しい家族」というレッテル。踏み倒されて支払われない慰謝料。そして、長い裁判によって精神的・肉体的にボロボロになっていく家族…そんなときにあなたの代わりに加害者に裁きを与えてくれる「職業殺人者」がいたら、あなたはどうしますか??

この作品は、「不起訴処分になった殺人犯に復讐することは許されるか、否か?」という大きな問いを軸に話が展開していきます。

また、前作「失踪症候群」で姿を現した環と他のメンバーたちの遺恨も、今回の話の展開上重要な要素になります。興味をもたれた方はぜひ、前作・前々作を先に読むことをオススメします。

相変わらずの貫井ワールドの素晴らしさ!社会への大きな疑問の提示、「追う側」「追われる側」「殺す側」「殺される側」という様々な視点からの繊細な描写、そしてユニークな「解説」(笑)

極めつけは、あのラスト!!僕にとっては、貫井さんなりの、法という名の絶対正義に対する挑戦状に思えてなりません!「この人はやってくれたよ!」って感じです(^^)

・「三作を順に読んでこそ
『症候群』シリーズ三作を続けて読みました。 解説にあるように、「一作目からキッチリと読む方が絶対に楽しめ」る作品だと思います。 それぞれのキャラクターに愛着が湧いてから読んでいたので、一気にストーリーに入れました。 一、二作目からは想像出来なかった倉持の過去が、こんな形で関わってこようとは…。 「少年審判や精神鑑定の是非を問う」ような作品は色々ありますが、この作品は考えさせられるというより、純粋なエンターテイメント作品として楽しめました。 貫井作品は他にいくつか読んでいますが、個人的には『慟哭』と同じくらい好きな作品です。

・「次回作は「テロ症候群」!?
やっと文庫本が出ました。一気に読んだ。解説子が言っているように、この小説に限っては第一作「失踪症候群」第二作「誘拐症候群」を読んでから、この三作目に入ったほうがよろしかろうと思う。

設定自体がまるで現代の「仕掛け人」なのであるが、三作目に至ってはまるで仕掛け人VS仕掛け人。というエンタメ性と、最愛の人を殺されたのに、加害者は法の網をくぐりのうのうと生きている。果たして彼らに復讐することは許されないことなのだろうか。という重厚性とが上手くブレンドされている。重い問いに対して、安易に倫理的な理屈を持ち出して解決しようとしていない。そこがいい。

いつもながら、視点が次々と変わることによる、「何かある」と思わせる構成。傑作です。長い間待っていた甲斐がありました。

ところで私、この本は三部作で完結したことになっているらしいのですが、わたしはぜひとも四作目をつくってもらいたいと思います。なぜなら主要登場人物で、ひとりだけ過去が明らかになっていない人がいるということがひとつ。失踪、誘拐、殺人、とだんだんと犯罪性が高くなってきたなら、最後まで行かないといけないでしょう。というのがひとつ。今回ひとつの罪の根源に迫ったのだとしたら、次に「敵」として相対するのは「国家」でしょう。だとすれば次の題名は決まりです。「テロ症候群」。

殺人症候群 (双葉文庫) (詳細)

虹を操る少年 (講談社文庫)

・「未来は読者にゆだねられる。
東野作品の中では、SF系です。 推理的な要素は、ほとんどない。 でも、こういうのけっこう好きです。

ずっとあやしいと思ってた人が、違ったとか、普通の人が巻き込まれていくとことか、そういうところは、やっぱり上手。

後半は一気でした。 終り方も、好みです。 しっかりした感動的なエンディングではなく、回復の兆しを提示して、あとは読者にゆだねる。 ずるいというか、そうだよな、と思う。

小説の中で、少年が操る虹、光楽。 光に人の思想を託して見せるというもの何となく、ありそう。 小説だから、文字での表現で、イメージしかできないけど、それが余計に良い感じ。

最後は、あなたたちの番だよ、ってことですね。

でも、このあなたたちって、小説だと、「20歳より若い人」なんだよなぁ。

・「Pureな魂だけに響く光楽
純真な魂だけ見ることができる光楽。光の音楽にメッセージを込めて、曲がってしまった心たちを打ち破ってゆくストーリー。 忘れしまった、あるいは忘れたフリをしている「何かに対しての鋭敏な感性」を、ヒーローに対する憧れとともに思い出させてくれるかも・・・。

・「面白い
今回は何かSFっぽくて、でもファンタジーっぽくもあり、面白かったです。東野作品の中で、これが一番好きかもしれません。

・「あとがき(解説)に共感
「あとがきの解説がいい!」て感覚に初体験(解説:井上夢人)。コンダクターカラヤンが搭乗した飛行機の左右プロペラの回転の違いを聞き分ける。絶対音感を持った人の育った家のピアノの調律が狂っていた為、世の中の音楽が狂って聞こえる。この本を読み、解説を読んだ後、多くの方が東野圭吾の超人的才能に嫉妬心を持つことがおわかり頂けると思います。

・「終わり方がいい
幼少の頃から抜群の色彩感覚と知能の高さを発揮した光瑠は高校に入る頃からひとつの計画を始めていた。光そのものがメッセージを持つ音楽ならぬ光楽の演奏である。しかしそれは彼の計画のほんの端緒に過ぎなかった。

東野作品でここまでサスペンス色の少ない作品は初めて読んだ。しかし全然ないというわけではない。「虹を操る少年」が色を定量的に表現しているのを真似てみると、「SF色57%、ポリティカル色7%、サスペンス色8%…」もちろん私は『本物』じゃないから、この数字を信用してはいけない。後味爽やかな読み物だった。一人の『超人』が世界を少しずつ変えていくというテーマは、古今東西たくさんあるが、どれもが悲劇的な結末で終わっているか、『終わらない物語』になっている。それだけ終わり方が難しい。この物語は絶妙なタイミングで終わってる。多くの人は不満を覚えるだろうが、少し不満に覚えるほうがいいのだ。いい終り方だった。

虹を操る少年 (講談社文庫) (詳細)
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