鉄コン筋クリート (通常版) [DVD] (詳細)
マイケル・アリアス(監督), 二宮和也(俳優), 蒼井優(俳優), 松本大洋(原著)
「宝町は“ゆりかご”」「見て良かった・・・」「文句なしにおもしろい!!」「おもシロかった」「どっちが正しい…?」
コーヒー&シガレッツ [DVD] (詳細)
ジム・ジャームッシュ(監督), ロベルト・ベニーニ(俳優), スティーヴン・ライト(俳優), ジョイ・リー(俳優), サンキ・リー(俳優), イギー・ポップ(俳優), トム・ウェイツ(俳優), ジョー・リガーノ(俳優)
「見事!!!!!」「かっこよく笑える作品」「ぼんやりと観るなかれ!!」「となりのテーブルにいるくらいの感じ」「コーヒーで乾杯」
酒井家のしあわせ [DVD] (詳細)
呉美保(監督), ユースケ・サンタマリア(俳優), 友近(俳優), 森田直幸(俳優), 鍋本凪々美(俳優), 濱田マリ(俳優), 谷村美月(俳優), 本上まなみ(俳優), 赤井英和(俳優), 笑福亭仁鶴(三代目)(俳優)
「名優ぞろい!音楽もよかった♪」「有り得ないからこその…」「オセロの大逆転劇を見るような」「名優!森田直幸君と、とぼけた魅惑の美月ちゃん」「小説版とあわせてどうぞ!」
花よりもなほ 通常版 [DVD] (詳細)
是枝裕和(監督), 岡田准一(俳優), 宮沢りえ(俳優), 古田新太(俳優), 香川照之(俳優), 田畑智子(俳優), 上島竜兵(俳優), 木村祐一(俳優), 加瀬亮(俳優)
「笑顔が似合う侍」「優しさが溢れてます」「小話を一つw」「桜が潔く散るのは・・・・」「心温まる作品」
COSMIC RESCUE -The Moonlight Generations- ( 通常版 ) [DVD] (詳細)
佐藤信介(監督), 森田剛(俳優), 三宅健(俳優), 岡田准一(俳優), 戸田菜穂(俳優), 松本莉緒(俳優), 遠藤憲一(俳優), 菅野美穂(俳優), 岡田俊平(脚本)
「待ちに待った」「★一度は言ってみたくなる☆」「ファンじゃない方にこそ!」「勢いのある3人が・・・」「アイドルグループ映画ですね」
ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版 スペシャル・エディション [DVD] (詳細)
ジュゼッペ・トルナトーレ(監督), フィリップ・ノワレ(俳優), サルヴァトーレ・カシオ(俳優), マリオ・レオナルディ(俳優), ジャック・ペラン(俳優), アニエーゼ・ナーノ(俳優), ブリジット・フォッセー(俳優)
「完全版とオリジナル版の主題の違い」「all time Best3(星7つくらい)」「永遠に愛され続ける、映画のなかの映画、6つ星です」「泣くための映画」「人生の痛さと美しさよ 」
ゆれる [DVD] (詳細)
西川美和(監督), オダギリジョー(俳優), 香川照之(俳優), 伊武雅刀(俳優), 新井浩文(俳優), 真木よう子(俳優), 木村祐一(俳優), ピエール瀧(俳優), 田山涼成(俳優)
「若干32歳の西川監督恐るべし!!」「なぜ女性監督にこれが撮れたのか・・・。」「ゆれている心を描いた、素晴らしい作品。」「鳥肌」「二大名優の激突」
砂の器 DVD-BOX (詳細)
中居正広(俳優), 松雪泰子(俳優), 武田真治(俳優), 京野ことみ(俳優), 永井大(俳優), 渡辺謙(俳優), 松本清張(原著), ドリームズ・カム・トゥルー(その他), 龍居由佳里(脚本)
「格調高い渾身のヒューマンドラマ」「固定観念を捨てて観ることをお勧めします」「よかった」「美しく、切ない。」「叫ぶ男」
黄色い涙 【通常版】 [DVD] (詳細)
犬童一心(監督), 二宮和也(俳優), 相葉雅紀(俳優), 大野 智(俳優), 櫻井 翔(俳優), 松本 潤(俳優), 香椎由宇(俳優), 田畑智子(俳優), 松原智恵子(俳優)
「あの夏、僕らの涙」「黄色い涙」「ピカ☆☆ンチから2年。ほろ苦い青春時代に刮目せよ!」「嵐のそれぞれのカラーが出ています」「6畳の下宿に夢をいだいた青春 ^^」
THE 3名様 春はバリバリバイトっしょ! [DVD] (詳細)
福田雄一(監督), 塚本高史(俳優), 佐藤隆太(俳優), 岡田義徳(俳優), 安藤玉恵(俳優), 小林大介(俳優), 志賀廣太郎(俳優), 石原まこちん(原著)
「さうぃこう(笑)↑」「THE 3名様 サイコー!」「まっつんの顔芸には脱帽」「ちょっと違う…」「ステップアップ編」
キサラギ スタンダード・エディション [DVD] (詳細)
佐藤祐市(監督), 香川照之(俳優), ユースケ・サンタマリア(俳優), 塚地武雅(ドランクドラゴン)(俳優), 小栗旬(俳優), 小出恵介(俳優), 酒井香奈子(俳優)
「最高の脚本」「迷いなく5つ!」「見るべし!」「最後にオモチャを渡された感じ」「病みつきになりそうな作品」
12人の優しい日本人 [DVD] (詳細)
中原俊(監督), 塩見三省(俳優), 豊川悦司(俳優)
「最新舞台版を観た人も、むろん、観てない人も存分に楽しめる三谷幸喜、屈指の傑作。」「とにかく面白い。そしてほろり。」「人間模様の面白さ」「最高の和製コメディー!」「脚本で見せる映画!面白い!」
南極物語 [DVD] (詳細)
高倉健(俳優), 渡瀬恒彦(俳優), 岡田英次(俳優), 夏目雅子(俳優), 荻野目慶子(俳優), 蔵原惟繕(俳優), 山村聡(俳優), 佐藤浩市(俳優)
「大大大感動!」「おはなし、と割り切ろう」「タロジロは生きていた!−神の地での犬達の生命力と人間との絆」「人間のエゴなどものともしない犬たちの強靭さよ」「心を激しく揺さぶる素晴らしい人間とイヌのドラマ」
プラダを着た悪魔 (特別編) [DVD] (詳細)
デイビッド・フランケル(監督), メリル・ストリープ(俳優), アン・ハサウェイ(俳優), エミリー・ブラント(俳優), スタンリー・トゥッチ(俳優), ローレン・ワイズバーガー(原著), アライン・マッケンナ(脚本)
「仕事に疲れた人に」「女性だけでなく男性でも楽しめるかも」「あなたは何のために仕事をしていますか?」「メリルの演技に乾杯!」「元気を貰いました」
バベル スタンダードエディション [DVD] (詳細)
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(監督), ブラッド・ピッド.ケイト・ブランシェット.ガエル・ガルシア・ベルナル.役所広司.菊地凛子.二階堂智.アドリアナ・バラッサ(俳優)
「「傲慢」と「相手への無理解」、そして意思疎通の難しさ」「リアリティ」「神の目を借りる二時間半」「「連鎖」というアウラを持った監督」「上手くは言えないけれど」
UDON プレミアム・エディション [DVD] (詳細)
本広克行(監督), ユースケ・サンタマリア(俳優), 小西真奈美(俳優), トータス松本(俳優), 鈴木京香(俳優), 升毅(俳優), 片桐仁(俳優), 要潤(俳優), 小日向文世(俳優), 戸田山雅司(脚本)
「想像以上に深い映画」「香川レ・ウ・マ・ワールド」「取り合えず映画館で食べよう!」「豪華なキャスト、骨太のメッセージ!」「泣けました。」
約三十の嘘 特別版 [DVD] (詳細)
大谷健太郎(監督), 椎名桔平(俳優), 中谷美紀(俳優), 妻夫木聡(俳優), 田辺誠一(俳優), 八嶋智人(俳優), 土田英生(原著), 渡辺あや(脚本)
「詐欺師映画が大好き」「トワイライトエクスプレス内で起きるミステリー(シベ超とは違うぞ!)」「なかなかの映画」「NHK邦画特選で選ばれ放送されてました」「見所はミステリだけではない」
HERO スタンダード・エディション [DVD] (詳細)
鈴木雅之(監督), 木村拓哉(俳優)
「日本の旬の俳優が楽しめる」「ようやく、やっと発売。」「キムタクの人気と存在感」「うまいじゃない」「中井貴一 圧倒的存在感」
めがね(3枚組) [DVD] (詳細)
小林聡美(俳優)
「生き難さを感じている人に(ネタばれあり注意)」「受け入れる、流されてみる、そして、たそがれる」「あなた才能ありますね」「そんなモノは軽く越えてしまっている。」「何が大事か教えてもらいました。」
木更津キャッツアイワールドシリーズ 通常版 [DVD] (詳細)
金子文紀(監督), 岡田准一(俳優)
「ヨースルニ!ソウネー!」「笑いと涙」「笑いから感動まで…」「大好きです!!」「ぶっさぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
HONOR~守り続けた痛みと共に [DVD] (詳細)
森崎博之(監督), TEAM NACS(森崎博之、安田顕、佐藤重幸、大泉洋、音尾琢真)(俳優)
「もうパンダに頼らなくても大丈夫(笑)」「意外と・・・!」「たった五人で」「DVDだからこそ☆」「田舎が恋しくなる作品」
マッチポイント 初回限定版 (特別ブックレット付) [DVD] (詳細)
ウディ・アレン(監督), ジョナサン・リース・マイヤーズ(俳優), スカーレット・ヨハンソン(俳優), エミリー・モーティマー(俳優), レミ・アデファラシン(映像)
「セクシー美人x繊細な監督」「なぜだか分からないけど、胸が締め付けられる」「スカーレット・ヨハンソンはウッディ・アレンにとっての『めまい』なのか? 最新作『タロットカード殺人事件』近日中公開」「期待した結末」「悔しいけど人生の本質をついている作品」
花とアリス 通常版 [DVD] (詳細)
岩井俊二(監督), 鈴木杏(俳優), 蒼井優(俳優), 郭智博(俳優), 相田翔子(俳優), 阿部寛(俳優)
「若いって良いなと思った。」「バレエ少女」「絶賛です。」「ゆっくりとグッとくる」「やはりオススメ」
ティファニーで朝食を [DVD] (詳細)
ブレイク・エドワーズ(監督), オードリー・ヘプバーン(俳優), ジョージ・ペパード(俳優), パトリシア・ニール(俳優), バディ・イブセン(俳優), トルーマン・カポーティ(原著), ジョージ・アクセルロッド(脚本)
「Breakfast at Tiffany's」「永遠の名作」「すべてがすてき!」「すてきな映画です」「お洒落」
チョコレート [DVD] (詳細)
マーク・フォスター(監督), ハル・ベリー(俳優), ビリー・ボブ・ソーントン(俳優), ヒース・レジャー(俳優), ピーター・ボイル(俳優), ミロ・アディカ(脚本), ウィル・ロコス(脚本)
「珍しく邦題が原題よりもいいと思えた映画」「2人の未来にはほんのりと明るい灯火が見える・・・と思いたい」「罪と罰」「人生は 淡々と 過ぎ行く」「最後までスリリング、最後は感動!の恋愛映画」
・「宝町は“ゆりかご”」
一筋縄ではいかないなコイツは。左脳ではなく右脳で感じる作品。
そういう意味では評価割れるのも分かる。曖昧さ、ごった煮カオス、そんな感覚を許容できない人には意味不明で、煮え切らないよな苦痛を伴う作風かも。
シロとクロ、やくざとデカ、善と悪、光と闇、それら相反する要素が絡まりあって、宝町という箱庭の中で静かに激しく反応し、ドロドロした心の闇と感情が鮮烈な疾走感をもって迫ってくる。
勧善懲悪的に割り切れるキャラも居るっちゃ居るが、全体を支配するのは、曖昧で危うい均衡で漂うキャラ達。
人の中にある天使と悪魔は実はグレーな境界線上にあって、見方によっちゃぁ共にとても残酷なもの・・。 シロとクロは互いに共存しあう関係で、どちらか一方が居なくなると、アレルギー的過剰な免疫反応で暴走する。 そんな不器用な人間が持つ強さやもろさを体現してように感じるね。
彼らは神出鬼没で自由かと思えたけど、実はこの『宝町』に縛られて そこから出て生きていくことは出来ない、哀しく愛しい存在。
その本能的な不器用さが切なく、なんか泣けてくる。
清濁合わせ飲む胎内(町)と、そこに暮らす自律神経(シロ)と免疫(クロ)が、ウイルス(蛇・刺客)との戦いに打ち勝ち、生命の母たる海に帰着する・・・。
見直せば見直すほど新しい発見があり愛着も湧く、そんな名作^^
・「見て良かった・・・」
この作品を見て感動し、急いで原作も読みました。映像としてアニメーションの技巧やセンスが素晴しいのは、言う迄もありません。ただ、この作品の真に素晴しい点は、それだけを目的としていないという事です。作品から、原作の世界を愛し、映像化したいという思いが伝わってきます。わたしは『鉄コン筋クリート』をこの作品で知り、そして原作を読みましたが、その逆であったとしても決して期待を裏切らない素晴しい作品に仕上がっていると思います。
・「文句なしにおもしろい!!」
別に映画のテーマなんてどうでもいい。ただおもしろければ。
NHKの2007年3月27日放送『プロフェッショナル 仕事の流儀』スペシャル版において宮崎駿さんものたもうておられました。 ”メッセージなんていう前に、完成させるのに精一杯なんですよ。何かおもしろいと思ってもらえなければ、それで終わりですから。メッセージなんてあるんなら、ただ文章にして「命の大切さ」なんていえばいいんですよ。映画でそんなメッセージを伝えようなんていうのはいかがわしいから、私は信用しない。”
2Dぽく見せる3D、ハンディカメラのようなワーク、イメージの疾走、30年前のような懐かしさでありながらそれでいて無国籍風な風景、ほとばしるバイオレンス、ユニークな心象表現、荒唐無稽でいながらグイグイ引っ張る展開、映画に組み合わせるには斬新な音楽などなど、楽しみどころはいっぱいあると思います。 鉄コンは最高。ただそれだけです。
10/10
・「おもシロかった」
声優(とくにシロの蒼井優さん)がすばらしかった。テンポもよく、町の造りがこっててすごかった。初監督ってのも驚きです。久々に大満足な映画でした。
ただ、ストーリーはR12指定のような気がしました。
・「どっちが正しい…?」
静と動、信と疑、生と死、進と滞。あらゆる対立するものの中で、誰もが何が正しいのかで悩んでいるストーリー。
宝町は「俺の町」だから何を失っても守らなきゃいけないと思うクロは、町を支配しようとするヤクザとの争いの中で、何が正しいのか、何を守らなきゃいけないのかを見失って苦悩する。苦悩して葛藤して、何が自分にとって一番大事なのかをクロだけじゃなく、ヤクザの中にも考え始める人が出てくる。
最終的に、誰が何を選ぶのかは違うけど、誰が選んだものもその人にとって一番大切なもの。自分がクロだったらどうするだろう?と思ったりする作品です。
雑然とした色が鮮やかな町と、冷たいコンクリートのクロとシロの住処が印象的でこの対比が、血で血を洗うような争いに詩情を加味してくれる。映像もストーリーも、描かれるタッチの単純さに比べて実は深くて、僕は好きです。
・「見事!!!!!」
まさにショートショートの手本のような映画。全編、わずか2、3人の登場人物の会話だけで進む小話の数々。コーヒーとシガレットで雰囲気を作り、ごく普通の他愛ない庶民のおしゃべりをここまで面白く映像化できるジム・ジャームッシュ監督のセンスに脱帽。演じる役者たちの表情も素晴らしい。まさに人生の縮図(おおげさかな、笑)や、人間というものをあの短い時間でこれほどシンプルに表現している映画にはなかなかお目にかかれるものではありません。 最後のエピソードはとても余韻の残るものでした。まさに大人が愉しむ映画でしょう。
・「かっこよく笑える作品」
モノクロ映像がかっこいい!
特に、好きなのは、イギーポップとトムウェイツのトークシーン。何気ない会話に嫌味があったり、その嫌味に笑いがあったり。不器用な男2人が絡み合うコメディー。トムの突っ込みに必死で耐えるイギーには、かなり笑った!
ニコラ・テスラはマニアック。
・「ぼんやりと観るなかれ!!」
Cousins? とCousins.がものすごーーくおすすめ。この映画はコーヒーとタバコの合間にぼんやり眺めるオシャレなモノクロフィルムという評価が多いようだが(私も見る前はオシャレ気分を味わうのが目的だった)、むしろ一つ一つの短編に凝縮された2人のやりとりはある種人間の本質をつくものであろう。各話のクオリティの高さは圧巻。
とにかく、各登場人物の会話の間の取り方は絶妙です。あ、あと、ロベルト・ベニーニをライフ・イズ・ビューティフルでしか見たことの無かった私にとっては、新鮮でした。
・「となりのテーブルにいるくらいの感じ」
襟を正して画面に向かうのは、さすがに恥ずかしい。 こっちもコーヒーやお酒を飲みながら、友人や恋人と会話しつつ、適当に眺めるのが一番正しいこの映画との向き合いかたでしょう。 この映画の面白さとか描写とか会話とか、そんなことより彼らの隣のテーブルにいるように、一緒にコーヒー飲みましょう。 隣りのテーブルだから、時々会話が耳に入ってくる。気になったら少し聞いてみる、興味がなければ自分の会話に戻る。そのくらいの態度でいたほうが楽しめると思いますよ。
・「コーヒーで乾杯」
コーヒーを頼んで、席に座ってタバコを取り出す。一番リラックスしているのはこういう瞬間かもしれない。リラックスすれば、ちょっとずつ言葉が出始める。商談なんかに喫茶店が使われるのはこういった理由からなんだろう。オムニバス形式でつづられる、コーヒーとタバコを巡る、ちょっとしたやりとり。コーヒーとタバコを前にして、いくつものストーリーがすっとぼけたテンポで進んでゆく。やっぱりイギーとトムウェイツのやりとりが一番面白いです。変に気を使うイギーと、ケンカする気マンマンのウェイツ。性格的にも、音楽のスタイルも微妙にかみ合わない。とても気持ちよくて、感情移入しやすくて、わかりやすい。楽しい映画です。
・「名優ぞろい!音楽もよかった♪」
家族の間で交わされる会話、友達との日常、思春期の心の動き・・・。そのどれもが、決してわざとらしくなく、でもとてもリアルで、みていてとても心地よかったです。ユースケは大好きな俳優さんですが、今回もやってくれました。最後の車のシーンでは、この先、決して明るくない、病との闘いが待っている家族らしからぬ、屈託のない笑い顔。でも人間って、こんな時でも、しょうもないことでこんなに笑えるんですよね。ジーンときました。いい映画でした。
・「有り得ないからこその…」
派手な展開もないし、冷静に考えてリアルさもない。でも、だからこそ、温もりや優しさが見えるのかもしれないと思った。そんな、後味の良い作品でした。
・「オセロの大逆転劇を見るような」
酒井家の長男,酒井次雄君がこの映画の主人公.
思春期の多感な心を抱えて一人悩む哀れな次雄君をよそに,周りの大人達は何て身勝手で愚かなのだろう.お父さんは外に恋人(しかも男!)を作って家から出て行くし,お母さんは何の相談もなしにいきなり引越しするとか言うし,傷心の次雄君の相談に乗ってくれた,頼もしいはずの親戚のおじさん(未婚?やもめ?)も,若い女の恋人の前では頭が上がらず情けないし・・・.
大人達は何て馬鹿なのだろう!誰もがそう思い掛けたとき,この映画の転機がやってくる.それはお父さんの告白.実はお父さんは不倫が理由で家出したのではなかったのだった.不倫と言う嘘を吐かねばならぬほどの切実な「大人の考え」があってのことなのだった.
この告白をきっかけにして,一見愚かで身勝手に思えた他の大人達の行動までもが,実はちゃんとした大人の考えに基づくまっとうなものであったことが判明する.例えばお母さんが言い出した引越しの話も,実は自分の都合ではなく,周りの人のことをちゃんと考えた上での話だったことがわかる.
もはや大人達のことを愚かだと言うことはできない.お父さんの告白がきっかけで,この映画における大人達のイメージがガラリと変わってしまった.たとえて言うなら,それはまるでオセロの大逆転劇だ.ゲーム終盤の決定的な一手で,オセロボードの上を支配していた色が連鎖反応式に逆の色へと一気に変わってしまうこと.そのようなことが,この映画の中で起きた.映画終盤のお父さんの告白は,それまで支配的だった「愚かな大人」のイメージを一気に変えてしまったと言う意味で,この映画における「決定的な一手」だった.
そう考えると,この映画の最も重要な場面は,次雄君が例の親戚のおじさんと実際にオセロをするあの場面だったと言えるのではないか.少年とおじさんのゲームは,最初少年が勝っていた.ところがゲーム終盤になると,おじさんも本気を出したのか,形勢が一気に逆転し,おじさんの勝ちで終わる.正に,今上のたとえ話で述べたような大逆転劇が,この映画の中で実際に起こったのだった.映画は,ちょうどこのオセロの場面辺りから流れが変わり,その直後の「お父さんの告白」の場面でついに転機を迎えるのだった・
次雄君は,このオセロゲームを通して「大人はやっぱり強いのだ」と言うことを知ったのだろう.と同時に,彼がこの「映画」を通して知ったことは,「大人はやっぱりちゃんと考えているのだ」と言うことだったのだろう.しかし,そう考えると,若いおねえちゃんの前で頭が上がらなかったあの情けないおじさんも,やっぱり「ちゃんと考えている大人」と言うことになるのだろうか.このおじさんの他にも,みっともない大人はこの映画の中に何人も登場するけれど,たとえば怒るとすぐ大きな声を出すオッサンとか,不倫相手とずるずる行っちゃうアホな女とか,そういう人達もやっぱり「ちゃんと考えている大人」と言うことになってしまうのだろうか.正直言ってそうとは思えないが,「そうなのだ」と説得するかのような終わり方をこの映画はしている,と言うことを私は言いたいのだ.少年から見た大人への畏怖,と言うか,まあそんなようなことが,この映画では語られているような気がする.呉美保と言うこの映画の監督は,まさか「大人は偉い(だから子供はそれに従え)」みたいな考え方の持ち主ではないだろうか.偉いものに従えと言うのは権威主義に他ならないから,そうじゃないことを願うが,この監督の今後の作品を見る上では,そこのところの判断が重要になってくるだろう.
・「名優!森田直幸君と、とぼけた魅惑の美月ちゃん」
森田直幸君が抜群にいいです。うぶな感じで自然な演技のなかに絶妙な表情を見せてくれます。 既に予告編でネタばれしてましたが、余命いくばくもない継父=ユースケさんの、なすすべもない泣き笑い的名演がじ〜んときます。友近さんの気丈な母親ぶりも見事なハマりかたで、二人のシーンはほんとにグッときました。ところで、お楽しみは谷村美月ちゃんです。体育館倉庫でHコミックをマジマジと読んでたり、「誕生日に・・・プレゼントもろた…」とか、直幸君にちょくちょくアタックしかけて、扇風機でスカートふわりとか、アイス溶けちゃって急接近!とか、(縁日のシーンで浴衣姿を期待したのに、これは無かった…)そしてラストにはあっけらかんと「じゃ、元気でね―」というオチ・・・・。貴重なキスシーン!もあって、ほんと美月ちゃんよかったです。
・「小説版とあわせてどうぞ!」
29歳の監督の初長編作品としては評価できると思います。ですが、俳優さんのよいところは引き出されているものの、全体としては何かが余計で何かが足りない気がする作品・・・うまく言えないのですが。
俳優さんたちの感想。次雄役の森田直幸くんは掛け値なしにすばらしかった。抑えた演技が求められる中で、微妙な感情を、表情で身体全体で実に能弁に表現しています。本格派として要注目!継父役のユースケさんは、キャリアに加え、持ち前の独特な存在感と丸まった背中で期待に応えていました。ここぞという時のセリフ回しがたまらなく印象的。母親役の友近さんは適役。なのに時折本業の「芸」がちらついて、作品の中の一人として見られないことも。うまいと言ったらとてもうまいのだけれど・・・頭を切り替えて見られなかった自分が残念。
テーマは家族ですが、次雄と友人たちの描写もよかった。学校の下駄箱のところで友人とじゃれあっている場面や、狭い部屋に男友達同士集まってバカっぽく(?)ゲームなどに興じている他愛ない場面が、好ましかった。ああ、男の子っていいなと思わせるものがありました。男の子を撮るのがうまい監督なのでは。少年の群像劇というのかな、彼らをフォーカスした作品を見てみたいと感じました。
監督による小説版も出ており、あわせて読まれることをおすすめします。よく語る次雄(小説)とあまり語らない次雄(映画)、両方味わうと一層興味深いです。
・「笑顔が似合う侍」
この作品は肩肘張らずに見れますね。マニアな方には有名な監督さんらしいですが、あまりそういうことを考えずに見てみました。
まず脇を固める人物がみな個性的で良いです。トイレ番?の人、紙拾いの人、世捨て人風の若者,子供と2人頑張って生きる後家さん主人公のことをなぜか良く知っている差配人でもないのに長屋を仕切っている人。
みな長屋に住む生きるのに一生懸命な人達です。僕は敵役の人さえ良い人にしてしまって最後どうするのかと思って見てましたがホントに納得の結末です。「武士としての死」より「人として天寿を全うする」ことを選ぶ。こんな侍がいてもいいのではと思いました。岡田准一さん演じるへなちょこ侍のあの笑顔。男も惚れてしまう笑顔ですね。見終わった時に心が温かくなる作品です。
・「優しさが溢れてます」
作品全体に流れる優しさ。人の気持ちの暖かさ。とにかく、静かに泣けました。
今でこそ「親の仇」「あだ討ち」なんて、時代遅れ、しかもハッキリ犯罪行為。しかし、親や家族を思う人の気持ちはかわらない。父から教えてもらったのが、憎しみみだけでなくてよかったと言った時の主人公の顔・・・曇りが晴れた、そんなさわやかさに溢れた、良い表情でした。
憎しみや、恨みの連鎖・・・
まさに今、いじめや虐待による、そういう人のドロドロとした気持ちを否定してくれる、さわやかな感動をくれる名作です。
ひとりひとり、こんな優しい気持ちでいられたら、いじめも、虐待も起こらない。そう感じました。
・「小話を一つw」
”仇討ち”というテーマをメインとしながら、また別に楽しい小話を織り交ぜるという落語仕立てに近い作品。
ひとつひとつの小話はしつこく掘り下げはせず、トントントンと歯切れ良く話が進行しますので、最初はその勢いに違和感を感じましたが、そこから先は連想してくださいというオチでかならず終わっているので、全体を通してみると無駄のない仕上がりを再認識させられました。
・「桜が潔く散るのは・・・・」
豪華出演陣なのに何故か話題にはなりませんでしたが、佳作です。
・「心温まる作品」
腕っ節が弱いのに仇討ちを課せられた主人公の侍が、長屋の人々とのふれあいの中で気づくものがあり、いかに自分なりの結果を出していくかという物語。時代劇でしかも仇討ちというぱっと見、重い話ではあるけれども、俳優陣がそれぞれにでしゃばり過ぎずにいい味を出していて、物語の展開も下手に重くなったりせず、気軽に心地よく観られます。人の心の暖かさを感じる作品なので、ちょっと気分がよくなりたいときに良いと思います♪
●COSMIC RESCUE -The Moonlight Generations- ( 通常版 ) [DVD]
・「待ちに待った」
『COSMIC RESCUE』。地方民にはちとつらい場所の限られた上映…。待ちに待って登場のDVD!「待ってたよー」と頬擦りしそうな勢いです。
演技のできる主役キャスト3人に、リアルなセット。豪華キャストに、SF映画。“…おぉっ、…ジャニーズ…”といったファン向けの変に気取った演技ではなく、一人、一人役者としての自然な演技。
彼らのファンなら勿論ファンでない方も普通に見られる映画だと思います。
カミセンファンも、そうじゃない人も。SFファンもそうじゃない人も。たくさんの方に見ていただいても大丈夫な映画なんじゃないかなぁ、と思います。
・「★一度は言ってみたくなる☆」
久々にSF見たよ。面白いな、これ。ハッキリ言って、ジャニーズには全く興味のない私。だけど、少し前に見た作品に岡田准一君が出演していて、そして今回の演技。うん。見ていて楽しい役者だな。元気な中にも暗さがあり、大胆な演技の中にもどこか繊細さがあり。見ていて飽きない。もういいや〜、と思わせない役者だと思った。これがキッカケで、CDを聞いてみる事にしたよ。久々に、しばらく注目していたいと思った役者さんでした。
一度だけ言ってみたよ「クルーズ・オン・ファイヤー!」ってさ。
・「ファンじゃない方にこそ!」
…見て欲しい作品です。私自身は、3人のファンとして観ましたが、正直その辺の「アイドル映画だよな」と期待していませんでした。しかし、この作品は意外とストーリーもしっかり作られているし、ストレートなメッセージを明示しているんだけど、割りと自然と受け入れられる。全編宇宙空間で、一度も地球が出てこない設定も、裏方さんの素晴らしい仕事のお陰で違和感無しです。凝った作りで細かい所にも目を凝らしてしまうセットは、とても身近な宇宙に感じます。1時間半弱という上映時間もまた、ストーリーの疾走感にマッチしていて飽きないので良いです。非常に感心した作品!カミセンに興味ない人にこそ観て頂きたい。出演者の段階で敬遠してしまっている方!もったいないです。是非、あの宇宙空間を感じて欲しいです。
……公開から数年経った今も、私の中では心に残る大好きな映画です。こんな素敵な作品が埋もれてしまうのが惜しいなぁ……
・「勢いのある3人が・・・」
岡田くん目当てで見ました。映像でなら見られることの多い、岡田くんの活発なこと。大声で叫ぶし、突発な行動が多いし。普段の素の岡田くんとはまた違う、映像ならでは、の彼の姿が見れます。ただ、内容的には微妙・・・。なんとも言いにくい作品ですが、カミセンが好きというかたにはいいんじゃないでしょうか?
・「アイドルグループ映画ですね」
カミセン(21世紀になった今ではカミセンもトニセンもないので、V6をそのように分けないかもしれない)の3人主演ということで焦点ぼけしてるが、アイドルグループ映画だからいたしかたない。だからおもしろくないかと言えば、そこそこおもしろい。 特にSF宇宙ものにしては、中継基地の内装や服装や小道具の殆どを現代もののアレンジで済ませているが、このギャップ感は逆にいいネ(笑) レスキュー時に連結部のはしごを昇降するシーンで強い重力を感じさせたり、宇宙ゴミと激突して制御不能に陥っている癖に、微回転すらしないで他の宇宙ゴミ群の中で全く静止した位置関係を保っている宇宙船などほほえましい感じさえした。 さて本作は堀北真希が中二で芸能界入りして、翌年の2003年7月に公開されたもので、映画初出演作という記念碑的なものだ。同年の10月から連続ドラマ「ケータイ刑事銭形舞」に主演して人気女優へのステップを踏んで行くことになる。公開時期からすると中二の終わり頃に撮影された可能性が高い。ういういしい真希ちゃんの出演シーンは短いが貴重だろうね。
●ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版 スペシャル・エディション [DVD]
・「完全版とオリジナル版の主題の違い」
完全版とオリジナル版の違い。この映画をまだご覧になっていない方が一番気になる点だと思うが、単純に長い、とか短い、だけの違いだけではない。オリジナル版でカットされた部分は、物語の主題にも大きく関わってくる重大なエピソードが入っており、これがあるかないかで全く主題が変わっているのだ。 端的にいえば、トトの人生の中で映画と同じくらい大切な存在であったある女性との別れについて、オリジナル版では語られなかった事実の存在が明らかになる。その事実とはアルフレッドのある行為だった。 完全版だけで明らかになるこの行為は、アルフレッドのトトに対する愛情には強烈な厳しさが伴っていたことを表現している。結果、ラストシーンにも、違った余韻を残すのである。 オリジナル版を見、男泣きに泣いた何年か後、劇場公開された完全版を見にいった。全く違う印象で驚いた。冗長だし主題が乱れているな、という印象を当時は受けたのだが、あれから10年。完全版は完全版で、オリジナル版とは違った人生讃歌が読み取れるようになった。 しかし、全く展開の違うどちらを見ても、それなりに色々なものを感じ取らせてくれる主人公のラストシーンの演技には脱帽。すごすぎる。
どちらを最初にみるべきかといったら、100%オリジナル版を先に見た方がいいと思うし、無理に両方見る必要もないと思います。
・「all time Best3(星7つくらい)」
これから死ぬまでにどれだけたくさん映画を見るかはわからないが...。Best1とは断言できないが、Best3から外れることは絶対にないと断言できる作品。某生保のCMにメインテーマ曲が使われているが、許せない。いくら谷川俊太郎の詩が朗読されていようとも。劇場版の潔さが良いとも思えるし、大成したトトの帰郷時の話が詳しく見られる完全版が良いと思うときもある。アルフレード、トトの母、高等教育を受けたわけではない人達のトトへ贈る珠玉の言葉の数々。「古きよき時代」というだけで済ませられない、人生のエッセンスがそこにはある。ラストシーンはもう...。そこにいたるまでに十分涙腺はほどけているので。最初に見たのは学生時代で、そのときももちろん感動したが、わが子を持ち、「教育」というものを実感し始めてからは、余計に登場人物の一言一言の重みが感じられるようになった。あらゆる年代の人にぜひ見ていただきたいと心から思える作品である。
・「永遠に愛され続ける、映画のなかの映画、6つ星です」
いまのかみさんと、友人と3人でみにいったとき、泣けて泣けて、映画館から立てなかった。
映画を愛するひとのための、映画のなかの映画。あらゆる”泣ける映画チャート”の上位を飾りつづける、永久に語られつづける不朽の名作。
イタリアの田舎町、映画をこよなく愛する少年トトと初老の映画技師アルフレードとの出会い、はぐくまれる熱い友情、それは少年がやがて青年となり、さらに大都市の成功者となってはばたくときまでも、永遠に、変わることはない。
この美しい映画のなかでも、とくに印象的なのは青年記の恋の場面、アルフレードがトトをさとすように話する、王女に恋してしまった戦士のものがたり。そして数十年ぶりに帰郷したかれを待っていた母親のしずかだけれど奥深い愛情表現。そしてアルフレードが最後に残した映像とは。。。結婚したとき牧師さんがおしえてくれた聖書の一節をおもいだしてしまう。「最後まで残るのは、愛である」。。。
みるもののたましいを揺さぶり続けてやまない、感動の、そして至福の映画です。
・「泣くための映画」
3時間近くにもなった完全オリジナル、DRM版。ひとつひとつのエピソードに涙がにじみ、また、ハナ水が垂れ、耳たぶが熱くなり、他方、あちこちでアハハと笑い、クスクスと笑い、顔がほころび、目が輝き、シチリアの風景とエンニオ・モリコーネの音楽に流されて、ラストに向けて!思いっきり!死ぬほど!泣きましょう。
・「人生の痛さと美しさよ 」
すみません。最近まで劇場公開版を贔屓にしてました。でも、この完全版のあるシーンを見て考えを変えました。それは監督になったトトが昔のパラダイス座にやってきて、壁にはってある「映画上映のメモ」を探す場面です。あのシーンにやられました。どのシーンにもやられっぱなしですけれど。おじさんとトトの関係は、親子を超えたものですね。おじさんはトトの恋路を邪魔することになる。その痛みを死ぬまで抱えていたのではないかなあ。トトの一生をおじさんが決めてしまった。これはある意味では許されないこと。おじさんは苦しんだろうな。おじさんが残した「ラブシーン」を見ているトトは、自分がおじさんの手の平に乗せられていたんだ、と気付くのね。その瞬間のトトのしてやられた、という苦笑いと、愛と、感謝と、懐かしさが混ざった顔のシーンはもういつ見ても胸が一杯になる。人生のある歳月を共有した二人の人間の関係を、こんな風に描いた映画は古今東西ないのでは。もう笑いっぱなし、泣きっぱなし、感動しっぱなし。アルフレードおじさんに扮したフィリップ・ノワレさん、永眠なさいましたね。おじさん、ほんとうに大好きでした。ありがとう。
・「若干32歳の西川監督恐るべし!!」
人間の心理の複雑さを巧みに、そして、スリリングに描いていています。
本作で描きたかったのは、兄弟でも特に弟の心理。自分のことしか考えない男だから、他人との記憶が曖昧で、結果、他人もしくは自分を欺いてきた。そんな弟が、やっと素直に自分のことを振り返れるようになるまでの話なんだろうと思います。それを描くため、ひとつの出来事の解釈が二転三転するトリッキーなサスペンスドラマ様式をとったのでしょう。これが、黒澤明監督の「羅生門」を思い起こさせ、裁判シーンの出来のよさもあって、見ごたえ十分です。はたして実際は何が起こっていたのか? 曖昧な記憶が感情を揺さぶり、その感情が引き金となった出来事でまた揺さぶられる。観客はそんな彼らの心情を読み取るうちに、自然と揺さぶられていくという構図ですね。 オダギリ・ジョーのある種ナルシスティックな演技も自然にドラマに溶け込んでいる。終盤、兄弟二人が向き合う面会室のシーンは本当に凄いです。それにも増して凄いのは香川照之。いい人を演じ続けてこなければいけなかった長男の苦悩、その仮面の下で抑圧されていた嫉妬、劣等感といったドロドロとした感情をさらけ出す生々しさ。
それにしても、「蛇イチゴ」もそうだったけど、本作もラストシーンまでの、すべてのシークエンスが長いプロローグのようでした。
・「なぜ女性監督にこれが撮れたのか・・・。」
寂れた地方の山村の、これまた寂れたガソスタの店長をしている兄と、都会に出て成功したカメラマンの弟。
ほとんどすべての重荷を背負い込まされてもなお、弟の成功を手放しで喜んでくれる人のいい兄と、その人のよさに心を痛める弟。
気まずいながらもそれまでは安定していた兄弟の関係が、一人の女の死をきっかけにゆれはじめて・・・。
取り残された地方と都会という対比もさることながら、家を守っていくことに人生を犠牲にした兄を演じる香川照之がすばらしい。「人はいいんだけど何から何までうまくいかなかった人」を演じさせたら、彼の右に出るものはいないのではないだろうか。
男兄弟の家庭で育った者ならおそらく誰もが、身に詰まる思いをする作品。不思議なのは、これほどまでに繊細な兄弟愛をなぜ女の監督が描ききることができたのかということ。
・「ゆれている心を描いた、素晴らしい作品。」
ゆれながら展開する心理描写が実にスリリングでした。田舎町の旧家でしょうか。二人兄弟の運命は決まっています。兄は跡を継ぎ、弟は都会に出る。兄は旧家のしきたりに生き、弟は奔放に育つ。家を出て都会暮らしに慣れた弟は、因習に縛られた生活を見下ろし、家に残ったものたちはその視線に気づきながらも今を生きています。そこに事件が起こります。兄弟と弟と理由ありで兄と一緒に働く女性がハイキングに行き女性が死亡します。兄が自分が殺したと証言したことで状況が一変。事件は裁判に持ち込まれます。兄は積年の鬱憤を晴らすかのように変わってゆく。一つの事件を巡って兄と弟、二人を取り囲む人達のこころがゆれます。このゆれる心理こそがこの作品の主題なのでしょう。見応えのある映画でした。兄弟役のオダギリ・ジョーさん、香川照之さんは表情の動き、目の動きで微妙な感情を演じています。素晴らしい作品です。
・「鳥肌」
この映画を観ていて、いったい何度鳥肌が立っことか。すごすぎる。主演のオダギリ・ジョーも、香川さんも真木さんも。そして、脇を固める全ての俳優さんたち、みんながすごかった。検察官役のキム兄の演技も素晴らしかった。そして、西川美和監督による脚本の上手さ。前作の『蛇イチゴ』を凌駕するミステリアスでサスペンスフルな空気感。そして、随所に散りばめられた滑稽とも言える笑い、メタファーの数々が作品全体をとてつもないほど奥行きのある世界へと仕上げています。
そして、観た人それぞれの解釈が求められる衝撃のラスト。こんなにも鳥肌を誘発され、涙を流した映画は久しぶりでした。西川美和監督、次回作を心から待っています。
・「二大名優の激突」
いいものを見させてもらいました。
見る前に色々とレビューを見て かなり「ドロドロ」したものを想像していたのですが、 私の感想としてはそうでは無かったです。
もちろん「重い」話ではありましたが・・・
「狭い街で実家の家業を継いだ長男」:香川照之 「父親との折り合いが悪く、家を出て、東京でカメラマンとして成功した次男」:オダギリ・ジョー
全くタイプは違えども二大名優のすごさを堪能できました。
特に香川照之の ちょっと壊れた人間の 演技は鬼気迫る素晴らしさです。
裁判物としても良くできてる脚本で、 弁護士「蟹江敬三」、 検察「木村祐一」もかなりいい味でした。
一時の激情。奥底に眠る感情。自分でも気づかない思い。
人間の感情の複雑さを感じさせられた映画でした。
余韻のあるラストは主題歌で補完されます。
・「格調高い渾身のヒューマンドラマ」
近年類を見ない絶品のテレビドラマ。よく映画と比較されますが、これは犯人視点で描かれており時代設定も違いますので、映画とは全く異なった作品と考えた方が良いでしょう。ただその根底を流れるテーマの重厚感には共通のものがあります。
テレビの域を超えた映像美や音楽、細部への拘りからはこのドラマに関わるあらゆるスタッフの並々ならぬ意気込みが感じられます。 あまりにも切ないドラマ。単なるサスペンスではないヒューマンドラマです。視聴者は本来なら憎むべき犯人に同情し、感情移入させられてしまうからです。
主演中居正広の息を飲むような美しさが、回を追うごとに哀しみを増強させます。「白い影」でシリアスな役者としてブレイクした中居氏ですが、今回さらにその「表情による演技」が光ります。普段のイメージとのギャップが快感にさえ思えるほど。
その他のキャストも個性派揃いですが、当然のことながら刑事役、渡辺謙の渋さ、迫力が物語に深みを与えています。前半接触することのなかったこの二人が初めてツーショットで画面に現れる場面は衝撃的なシーンです。 見る側の資質を問われるような格調高い作品。ぜひ大画面で見たいものです。
・「固定観念を捨てて観ることをお勧めします」
この作品は松本清張原作の小説の時代設定を現代にアレンジしたもので、一言で言ってしまえばまあサスペンスなのですが、単なる謎解きモノとは違って最終回にただ主人公の過去を振り返るだけで2時間もかかってしまうという壮大なスケールの作品です。うーん、続きが見たくなる終わり方だったなぁ。
僕が一番印象に残ったのは最終回の「三木さんを殺してしまいました」「父ちゃん!」の場面。今西に和賀の過去を聞かされた後のあさみの号泣もじわっと来ましたが、やっぱり何日か経って思い出すのは前者の方。
SMAPの中居が主演だから見ないという人が結構いると思うけど、この作品だけはそういう固定観念を捨てて観る事をお勧めします。
・「よかった」
BGMに誤魔化されているんじゃないかと疑いながら、しかし泣いてしまった。子役の父ちゃんコールには我慢できなかった。やっぱり人を泣かすのは、ああいう単純な愛情だと思う。
原作における重要なファクターが抜け落ちていたり、現代版にしては捜査手法が古典的だったり、スポ根みたいな永井大のキャラクターに違和感を覚えたり、
ツッコミどころは結構あったかもしれないが、最終話まで見終わってしまったら、そんなことはどうでもいいように思えた。喫茶店とか旅館とか、一個一個のシーンに拘りが感じられるし、その上、物語は骨太に出来てる。
それから、親子の放浪シーンをじっくりと時間をかけて見せてくれたことが良か
った。単純に綺麗なだけの風景ならば他にいくらもあるが、やはり、道のないところを人が歩いていると、それだけで風景が違って見える。放浪シーンが手抜きだったら全てがぶち壊しになるだけに、さすがに頑張ってる。
キャストについても、「白い巨塔」が華やかな俳優を数多く揃えたのに比べて、
こちらは、重くて渋みのあるキャストを組んでいる。確かに、「白い巨塔」のキャストは豪華で素晴らしいが、同じことを「砂の器」でやったら、かなり嘘臭い感じになると思う。刑事ドラマらしい、ごく真面目で手堅い配役で良いと思った。あと、「模倣犯」以来、俳優としての仲居正広は結構好きです。
・「美しく、切ない。」
音楽も出演者も景色も、美しい作品です。綺麗で儚くて、切なかったです。
なのに、人の心の奥底には、とても醜い鬼が住んでいます。自覚のないまま、その鬼が表面に出ていることもあるでしょう。いつでも真っ直ぐに生きる事は理想ではありますが、人はどんなときでも強くなどあれないものです。
相手を思い遣る心とは何か。本当の優しさとは何か。
何が罪なのか。犯罪を犯さなければ、罪ではないのか。真実とは何か。何が救いなのか。幸せとは…?
本当に、いろんな事を考えさせられました。
・「叫ぶ男」
正直に言うなら、俳優・中居正広の仕事にはあまり期待をしていなかった。が、この「砂の器」に関しては話が別だ。中居正広という人に、こんなに「哀しさ」が似合うとは、思っていなかった。
ストーリーが後半に差し掛かり、和賀の過去が明らかになるにつれて、どんどん表情が変わっていく様には驚いた。元の名前を捨て、他人になりすまし、自分の人生でありながら嘘の人生を生きる、その苦しさ、しかし、過去の自分にはどんなことがあっても戻りたくない。幼少期は、子役が別に演じていたはずなのに、中居正広の表情から、ドラマで流れる「和賀の過去」がしっかり1本の道になっていることが見て取れた。過去と現在を繋ぐアイテムである古びたピアニカを見つめる目、かつて自分が住んでいた町の小さな駅での表情。引き込まれた。
ラストシーンの「とうちゃん!とうちゃん!」という叫びは、忘れられない。和賀が、秀夫に戻ったあの瞬間は、本当に忘れられない。
・「あの夏、僕らの涙」
甘酸っぱい青春を描いた映画ですね。夢と現実の狭間を、今にも壊れてしまいそうな危う気な脆さを抱えながら一間に身を寄せ合って過ごした彼らのひと夏の日々。なんて自然体で演じるひとたちなんだろう、って改めて嵐メンバーの大きさを感じました。誰一人としてジャニーズ・グループ“嵐”の面影なく分を守って平々凡々とした等身大の男たちを嬉々として演じています。
主役の漫画家役の二宮くんはやはり群を抜いて巧いですが、他メンバーも各々良い味出てます。リーダーの「現実はキビしぃ〜!」の言い回しが可愛い!(笑)普段TVで見られる様なトボけたキャラそのままだけど、肩の力の抜けた可笑しみの中に情けなさや夢と挫折をさり気なく演じていてやはり演技力がある人なんだと感心。ラストのナレーションはしみじみとして泣けました。
現実に折り合いをつけて大人にならなくてはいけない、なんていつ頃気付いたんだろう?でも彼らがそれぞれの夢に没頭し情熱を一身に注いだあの夏のうだる様な暑さと笑い合った時間、そして人知れず流した切ない涙は私たちの心に染み込んで忘れられない思い出となりそうです。
“あの頃のぼくらはいつもいつでも笑ってた。涙がこぼれないように…”
素敵な青春映画。友情っていいなと思いました☆☆
・「黄色い涙」
1960年代生まれの方にはもってこい作品ですね、特に年配の方達には懐かしさを感じられるような作品だと思います。若い人やファンの方はやっぱ嵐が出演していることでしょう。相葉さんが演歌を歌っている所が印象的でしたね。
・「ピカ☆☆ンチから2年。ほろ苦い青春時代に刮目せよ!」
「ピカ☆ンチ」「ピカ☆☆ンチ ダブル」から約2年!
嵐の次なる作品は“昭和38年の若者たちが織り成す青春群像劇” !
まず嵐五人の主演なのでとても期待して見ていましたが、その期待すらも上回るほどの出来映えでした!まず作品の雰囲気ですね!見てみると平成ではなく昭和なか頃に作られたかのような背景とシーン。それは近年の「ALWAYS 三丁目の夕日」をも凌ぐほど再現されていました!たまに現存していたスライドや昭和ラジオやフィルム、ニュース(もちろん白黒)が流れ、さらに作品の時代背景を引き立てています!
次に嵐五人の役どころ!
誰も元々アイドルだけあって、昭和の青年に変身するとスゴいギャップを感じました!服装・性格・言動 まさに昭和の青年逹!そのギャップがいいんだけれど。特に櫻井くん(小説家)と松潤(仕入れの勤労青年)の変貌振りがスゴイ!
松潤→おばんでがんす!
アトはストーリの結末!言うとつまらなくなるので割愛しますが、とても切なく、昭和の和気あいあいとした楽しい終わり方でした!
今まで「ピカ☆ンチ」「ピカ☆☆ンチ ダブル」「黄色い涙」を観ていて共通して思うことは、嵐の五人は人物の性格雰囲気の出し方が上手いですね!そこには監督の力もあるだろうけど、きちんと時代に応じた人物の個性と性格が良く差別されてます。
ホントに上出来です!今の若者と懐かしさを求める、団塊の方にもお薦めです!
・「嵐のそれぞれのカラーが出ています」
お友達にいいよ!と勧められて買いました嵐のそれぞれの良さが充分に出ていて引き込まれるように見ましたまた、このような映画を作っていただけたらと思います
・「6畳の下宿に夢をいだいた青春 ^^」
ちょうど私の世代のちょっと先輩の世代。東京オリンピックの前後、青春の真っ只中にいた人たちのお話。最初ね。この話は、漫画家たちが集まったという「ときわ荘」をモチーフにして、こんな時代を過ごした私たちは・・・とかいって、みんな漫画家の大家になっていった”貧乏だったあの頃”とかいう感じのストーリーかと思ってみていました。6畳一間と、炊事場だけの下宿に集まった4人が、自分の「自由」を求めて、ひと夏一緒に過ごすのです。それを見守る人間たち。・・・ けれど、本編は、そんなシンデレラストーリーとは少し違うものでした。
ちょうど、高度成長期に突っ走っていく日本経済の中で生きていった、隣の普通のお兄さんたちのストーリー。
当時の風景も楽しみながら、ちょっとノスタルジックな切ない気持ちにさせてくれる作品です。
菅井きんさんが、たんたんとした雰囲気でよかったと思います。
・「さうぃこう(笑)↑」
とにかく最高です↑↑自分は1巻からのファンなのでずっと期待してました!!結果は予想と同じく大当たり☆とてもいい感じのグダグタ感が今作も健在でした♪グダグタで何もヤル気が無いのに少しでも前に行きたいというちょっとの希望がある故に起こる笑い↑↑もう迷っている余地はありません!!速攻買いです☆(≧∪≦ゞ)ここまで面白いと来作が待ち通しい限りです!!映画化ぐらいしてもいいような気がしてきます☆ってかして欲しい限りです☆☆
・「THE 3名様 サイコー!」
前作といい全く期待を裏切らないできです!パフェおやじ(もはやレギュラー?)も登場します。くりかえし見るほど衣装など細部わたってつっこんでしまう『3名様』はそんな作品ですね。
・「まっつんの顔芸には脱帽」
本人は顔芸のつもりはまったくないでしょう。まっつん(岡田さん)のキャラがすばらしく引き立つ作品!THE 3名様 を初めて観るヒトもハマること間違いなし!!THE 3名様ファンなら是非お手元に!!!
・「ちょっと違う…」
最近、原作の漫画をよみました。ミッキーはまんまだけどまっつんとジャンボは原作の方がいいなーと感じました。全体的にコントみたいなので原作みたいな自然な感じがいいと思いました。でも今のまんまでもとってもおもしろいから次の作品も楽しみです〜★☆
・「ステップアップ編」
言わずと知れた3名様第三弾。落ち着いてきた感があり、自由な作風の「春はバリバリバイトっしょ!!」。そう、正に自由です。前作から本編が三分延びた力作の63分。
・「最高の脚本」
近年の邦画で小説や漫画に頼らず、ここまで脚本の力で魅せてくれる映画はなかなかない。映画作りは原作本探しからと思っている映画製作者に天誅を下す良作です。
・「迷いなく5つ!」
めちゃくちゃ面白い。
・「見るべし!」
とにかく誰が欠けても成り立たない!素晴らしいキャスト陣が大暴れです(実際は暴れてません)
ワンシチュエーションの傑作ですね。まるで舞台を見ているような臨場感があります。劇場公開を見逃してしまった方はもちろんリピーターにもオススメです。私は絶対買います☆
・「最後にオモチャを渡された感じ」
気軽に観て、立場が二転三転する登場人物達の演技やニヤリと出来る小ネタをまず堪能し、後半謎解きも楽しみ、最後バカバカしく終わって、次の日には忘れる…という楽しみ方も出来てしまう、非常にテンポのいい映画です。しかしやはり本質は、伏線マニアを悦ばせるところにあります。初見でも、「だからあの時あんなセリフ…」とか、「ああ、そういえば!」とかいった快感のオンパレードになります。
蛇足と言われるラストシーンについてですが、制作者の意図をかいつまんで言うと、「続編の構想の一端を示したものだけど、どう考えても一作目より面白くならないので作れない」とのことだそうです。そう言われちゃうと身も蓋もないのですが、どちらにせよあの終わり方には共感できるところがあるので、減点できません。
というのも、この映画には、ラストでスッキリしてなお、どんでん返しを仕込めるような深読みスペースがあるんです(というかまぁ、どんな映画にもですが)。それを探しながらもう一度観たり、深読み仲間と競ってみたりと、能動的に遊んでくれよ、という制作者の思いが表れているように思えます。単なる受け手として見るよりも、制作者の提供した遊びに、前のめりになって乗っかって行くほうが楽しいぜ、という一種の意見表明に、クリエイター魂を感じました。彼らもきっと、そういう遊びの中でスキルを磨いて行ったのでしょう。今後、本作よりもっと面白くできるような仕掛けを新たに思いついて、続編が製作されることを期待したいものです。
・「病みつきになりそうな作品」
今まで観た密室セットの映画の中で、一番エンターテイメント性溢れる作品。例えば、『笑の大学』より展開と台詞の交錯スピードが速く、飽きないし、偶然そこに出くわした人間達の人生の交錯点が少しずつ現れてくる過程は、『マグノリア』よりシンプルでわかりやすい。味のある役者陣の演技力はさることながら、脚本による力も無視できないほど、よく完成された脚本。再鑑賞すると、前半で繰り広げられる役者たちのわずかな表情の演技が必見。キャスティングもここまで絶妙な作品は数少ないであろうと思わせるほど、それぞれの存在感は相手を喰うことなく際だっている。『何か映画みたいんだけど、重い映画を観る気分じゃないな』というような時に最適な作品。『病みつきになる』映画というジャンルに入りそうな作品のような気がします。
・「最新舞台版を観た人も、むろん、観てない人も存分に楽しめる三谷幸喜、屈指の傑作。」
私事で恐縮ですが、2006/1/21に大阪のシアター・ドラマシティで、三谷幸喜の最新作「十二人の優しい日本人」を観て来ました。数多い三谷作品の中でも屈指の傑作だけあって、場内は終始、爆笑の渦、隣で、時にお腹をかかえて笑っている妻の横顔を眺めながら、凄ぶる楽しい舞台と感じながらも、他の観客と、明らかにテンションが違う自分がいました。何故って?それは、自分は、14年前に、既に同名のこの映画を観てしまっていたからなのですね(笑)。当時、まだこの日本では議論にも挙がっていなかった陪審員制をモチーフに、日本人の縮図ともいえる12人の"小市民"たちが織りなす、二転三転どころか、五転六転する議論の途方もない逸脱ぶりと、すっ呆けた会話の数々に漂う底知れぬ可笑しさ、それでいて、果たして被告は有罪か無罪か、という法廷劇としてのサスペンスなルーティンもしっかり押さえてあり、存分に映画を楽しんだ後で、三谷幸喜、恐るべしと感じたものです。今回、舞台を観ながら驚きだったのは、この映画版と、舞台の戯曲のセリフが、ほぼ100%近く一緒だった事。「ラヂオの時間」でも「笑いの大学」でも、過去の傑作舞台を映画化したものが、それなりに映画的に脚色されていた事から考えると、これは意外でした。シチュエーションが一幕物の舞台劇の様な審議室内での話という事もあるのでしょうが、それだけ、三谷が、この"本"に自信を持っているからなのでしょう。最新舞台での生瀬勝久も好演でしたが、やっぱり、ヘンリー・フォンダにはなれなかった男(笑)、陪審員2号を演じた相島一之(東京サンシャインボーイズのメンバーであり、オリジナルの舞台にも同役柄を演じた)の、時にマゾヒステックなまでの駄々っ子振りは、必見です。
・「とにかく面白い。そしてほろり。」
学生時代、この作品が大好きなあまりに人に勧めまくりましたが、10人に見せたら10人が面白かった!という感想が返ってくる、ある意味、本当に珍しい作品です。騙されたと思って観てみてください!
大好きな映画の3本のうちに入る一つです。映画は何億円もかけてとれば良いってもんじゃないんだ・・・と衝撃を受けた。三谷氏の絶妙且つ緻密な脚本。
どんでん返しにつぐ、どんでんがえし。そして、日本人の人の良さ&優柔不断さが非常にコミカルに描かれています。全ての出演者が主役!”脇役”がいない!これ、まさに、三谷作品の原点ですね。
そして心温まる、最高に素敵な作品です。
・「人間模様の面白さ」
そぉ~っと忍ばせた数々の伏線が後半一気に繋がっていく仕掛けがきっちりスクリーンで再現されてて知らず知らずに引き込まれます
そして何より人間そのものの面白さ謙虚で実直誠実と思われたひとが実はとっても傲慢だったり豊富な経験と高い見識を持った紳士が実はだだっこだったり無気力なお人よしかと思えば土壇場でウルトラC的役割を果たす
こんな人間模様はひとが好きじゃないと作れないよなってつくづく・・
あ~面白かった!!
・「最高の和製コメディー!」
『12人の優しい日本人』は、ぐるぐる急展開、ジェットコースターに乗っているような・・・アクション映画みたいな作品です。しかもそれが、ひとつの部屋で交わされる、12人の会話だけで、ほとんど成り立っているから圧巻です。このアイデアは、本家『12人の怒れる男』のものですが、「外国製品を真似て、より良い製品を生み出す」日本の伝統とも言える得意技は、ここでも発揮されています。内容までそっくり、アメリカ映画を真似ながら、日本独自のものになっているんです。
日本で陪審なんて、まだまだあり得ません。良くも悪くも、変わりつつあることですが、西洋人的論理性は、日本人に浸透しきっていないからです。そんな過渡期にある、今の日本だから、『-怒れる男』とは全く別の意味です。『-優しい日本人』は面白いんです。この映画では、西洋人的論理性を持った新しい日本人と、感性で勝負する古典的日本人の、陪審員対決になっています。制度そのものが、論理的思考の上に成立していますから、現実同様この映画でも、「感性」は圧倒的に不利な立場で、無視されそうなんですが・・・結果は、是非映画を観て欲しいんです。
何と言っても、『-優しい日本人』はコメディーです。三谷幸喜も中原俊も、巧みに、観る人を楽しませようとしています。そして見事に、おもしろ可笑しい映画に仕上がっています。気軽に楽しめて、観れば観るほど味が出る、素晴らしい映画です。
・「脚本で見せる映画!面白い!」
三谷幸喜の脚本と着想が素晴らしいです。ヘンリー・フォンダの「12人の怒れる男」のパロディなのですが、そこからちょっとひねって、普段良く言われる日本人の優柔不断な面や長いものに巻かれる面などを描いているうえに、最後に見る側を驚かせるドンでん返しも用意されています。出演者では、豊川悦司がいいですね。この映画で、彼を意識し始めました。
これは、買って損はしないと思います。
・「大大大感動!」
20年以上前に親に連れられて見に行きました。今見て、まさか自分もこんなに泣けるとは思いませんでした。昔の映画って感じが全然しませんよ。
犬を置き去りにしてしまい苦悩する人々、どんどん命を落としていく犬達、涙もろい方はタオルが必要です。ラストも感動の嵐です。
また、CGも使わず広大な氷の大地に犬だけ走らせて一体どうやって撮影してるんだー!と思いました。すばらしい映像でした。
・「おはなし、と割り切ろう」
例えばプロジェクトXの南極編などを見れば、第一次越冬隊そのものは大いなる挑戦であり、苦闘の歴史であったことがわかる。宗谷は小さなボロ船であり、犬を救えぬまま氷海を離脱しなければならなかったのも、当時の背伸び一杯の日本にとっては悲しい限界。
犬たちを置いていかざるを得なかったのは事実。
犬は嬉しければ素直に表情に出す。その様は過去に悔いを残す人たちの心を癒すものだ。自分も犬を飼っているから機微はなんとなくわかる。
そもそも、首輪抜けをした犬たちの消息がここで描かれるようなドラマ仕立てでわかっているわけもなく、これはあくまでおはなしである。
南極観測の歴史をこの映画以外の筋で知っていれば、
この映画そのものは素直に感動できると思う。
・「タロジロは生きていた!−神の地での犬達の生命力と人間との絆」
主人公は犬です。そして神々しい南極大陸の姿です。そこに置き去りにされ、必死に生き抜き、又は死んでいった犬たちです。真っ白な氷原を走る犬たちの戦いを、恐怖を、ヴァンゲリスの音楽が厳かに盛り上げます。ようやくやってきた春の海氷上をタロジロが走る南極空撮シーンは命の輝きでまぶしいです。
しかし助役である人間も感動を盛り上げる役を地味に果たしているようです。犬係り(=健さんと渡瀬さん)との犬橇旅行、犬達に対する思いや葛藤(日本ロケは余計なシーーンとしか初めは思えなかったのですが・・・)を描いたからこそ、最後の感動が、ヴァンゲリスの音楽とともに爆発するのでしょう。最後の空撮シーンには、うれしそうに走り回るタロジロと共に健さんと渡瀬さんがいます。犬は、アザラシでもなければペンギンでもない。犬を愛してくれる人間とともに生きる動物なんですね。
・「人間のエゴなどものともしない犬たちの強靭さよ」
この映画の一方の主役である人間たち――犬を置き去りにした彼ら越冬隊にも確かに理由はあろう。高倉健の抑えた演技はその葛藤をよく表現していると思う。
しかし、この映画においてはやはり犬たちが本当の主役だ。流氷に流される犬。シャチに食われる犬。白夜とオーロラにおびえる犬、犬、犬・・・・。大自然は過酷であり、容赦など微塵もしてくれない。そこには剥き出しの生と死があるのみだ。しかし、そんな中にあっても彼ら犬たちは決して諦めない。仲間がどんどん減っていっても、生に対する執着は微動だにしない。集団で行動する犬も、そうでない犬も、それぞれが自立しており、逞しく、孤高ですらある。
この映画のテーマは生きることの厳しさと素晴しさだと思う。躍動感あふれるヴァンゲリスの雄大な音楽と聴き合わせると、それを感じざるを得ない。それぞれの命を輝かせ、人間の都合などものともしない犬たちの強靭さと純粋無垢なる高貴な姿に、ただただ生命賛歌を感じるのみ。しっかりせーよ、人間様よ。
・「心を激しく揺さぶる素晴らしい人間とイヌのドラマ」
日本ではお馴染みのカラフト犬タロ、ジロの、極寒の中で生き抜く様を見事なスケールで描いた作品です。その内容たるや今でも鮮明に記憶に残っているのですが、イヌが大好きな私には、南極に置き去りにされるイヌ達が不憫でしょうがありませんでした。飼い主(南極観測隊)からの見放しによる絶望感、それからほどなくしてやって来る飢え、死への恐怖、本能的に求める生への道筋、極寒のなかでの自然との戦いがこの映画に描かれているのです。また、越冬隊も「この手で殺したやれば良かった」と、その無念さを語る。ある一匹のイヌが飢えのため隊列から離れ、氷に閉ざされた小さな海老を取る為に、氷にしがみつく‥‥。氷は割れ、その狭間に足を取られ、海へと沈んでいく時の恐怖の叫び‥‥。仲間達の必死の叫び声‥‥。ハンカチ無しには見ていられない程です(/_<。)少女期の私の心を激しく揺さぶる素晴らしい人間とイヌのドラマでした。この映画で、悲しみ、怒り、歓びそんな感情を巡らせていたのを覚えています。
・「仕事に疲れた人に」
とにかく最高に面白かった。でも、それと同時にちょっとしんみりもした。上司に仕事ができないと怒られて落ち込んでいる人、仕事と家庭の両立に悩んでいる人、仕事に恋にと精一杯頑張って疲れている人。そんな人は必ず見て下さい。何かしらきっかけがつかめるかもしれません。なんてね。
そんなこと抜きにしても、とてもゴージャスでユーモラスな映画です。男の人も女の人も大好きな人と一緒に見て下さい。とても素敵な気持ちになれるはずです。
・「女性だけでなく男性でも楽しめるかも」
最初はあんまり見る気はしなかったんですが恋と仕事に頑張ってる主人公は共感できますね、初めは誰から見てもダサかった主人公も段々と綺麗になっていく、いろいろな経験を積んで試練を乗り越えて外見内面共に成長していく何度見ても飽きさせません、あなたは何がしたくて今の会社で働いていますか?自分を見失わないで頑張るのって大変です
・「あなたは何のために仕事をしていますか?」
始まった瞬間から目が離せませんでした。それは音楽のテンポがよかったからかもしれません。主人公と年齢が近かったからかもしれません。劇場に一緒に見に行った人の影響もあるでしょう。
ただそれ以上に
「この映画がパワフルで力を与えてくれるものだったから、」
だと思います。
誰が見ても先が見えているような、といっては失礼ですがAmazonに載っている解説だけでもそれなりの情報でwebサイトに公開されている劇場予告を見ればもうどんな話かは大体想像がついてしまうでしょう。
それでもこの映画は面白いです。
音楽と会話のテンポのよさ。主人公の使われっぷり、ミランダの心の裏側、そして最後は自分は何のために働いているのか、何を生活の中心にしたいのかを考えさせられます。自分の生き方ですね。就職活動中の息抜きに見るのも非常にいいかな、と思いました。
もちろん、ファッションに興味のある人にとっては自分もアンディみたいに働いてみたいなーなんて考えながら見て幸せになる、なんてのもいいでしょう。
・「メリルの演技に乾杯!」
とにかく痛快!ゴージャス!な物語だ。絢爛豪華な最新ファッションの素晴らしさに目を奪われながら、ヒロインの奮闘ぶりを面白おかしく追っていくので、少しも退屈しなかった。何はさておきメリルの演じる鬼編集長がすごい。他の誰も真似できないほどの頂点に昇りつめた人間の持つ強烈なオーラと半端じゃない傲慢さ。シゴキなのかイジメなのかはっきりしない超無理難題を部下に放りつけるのは、あまりにすごすぎてむしろ感心してしまう。ヒロインのアン・ハサウェイもいい演技でハマリ役だったが、やはりこの映画、メリルの演技が圧巻だ。ラストシーン、オフィスビルの前でアンドレアと視線をかわす車中のミランダの表情が好きだ。この時、アンドレアに対する暖かい気持ちがまるで雲間から一瞬だけ差した日光のようにミランダの顔に浮かぶのだが、次の瞬間には、元のクールな女傑の顔に戻って、何事もなかったかのように運転手に支持を与える。表情だけで気持ちを伝えることのできるメリルの演技力はさすがだ。最後にひとこと、登場人物がみんなお洒落でスタイル抜群なので、ダイエットしなくちゃ!と私的に反省させられてしまった。
・「元気を貰いました」
映画館でこの作品を観て、これは家族にも観てほしいと意気込んでDVDを購入しました。が、反応はイマイチでした。「ブランド物=おしゃれって感じで嫌」「主人公が意味分かんない行動してる」と、うちの家族は辛口評価でしたが、私はやはり何度観ても、素敵な作品に仕上がっていると思いましたし、人が前向きに生きている姿は美しいなぁと思いました。大人になると、「夢をみる」とか「夢を叶える」ということは、出来ないんじゃないかと思っていた私には、とても励みになりました。頑張っても上手くいかない・・、自分には無理・・ そんなネガティブな気持ちになったとき、アンディがこころの支えになってくれる気がします。
・「「傲慢」と「相手への無理解」、そして意思疎通の難しさ」
本作の題名は創世記第11章のバベルの塔から取ったことは間違いないでしょう。だから「言葉、心が通じない」ということが招く悲劇を描いた作品であるのは当然なこと。でも、僕はこの作品における悲劇の根源には、「傲慢」があると思う。それも、登場人物たちは気が付いていない、という意味でより絶望的な・・・。この先は、思いっきりネタばれを含んでいるので、映画を見ていない方は読まないほうがいいです。
ブラピとケイト演ずる裕福な米国人夫妻は、子供のひとりの死がきっかけとなった夫婦間の危機の解決のためか、はるばるモロッコまでやってくる。暖かい人間性を持ち、残る2人の子供たちを良く世話を見るものの、法的には不法就労者であるメキシコ女性のサンティアゴ一人に任せて。そのサンティアゴは、息子の結婚式に出席したいあまり、代理の乳母が見つからないため、夫妻に無断で子供たちを連れて国境を渡る。役所広司演じるハンティング好きだった綿谷ヤスジロウは、銃による妻の自殺から立ち直れず、さらに聴覚が不自由な一人娘チエコとの不仲に悩んでいるが、都心の高級高層マンションの壁には、猟銃を持ったハンティング姿の自分の写真が何枚も飾ってある。チエコが死んだ母親の最初の発見者であるにも関わらず。
この大人たちが、自分達の都合を優先したあるいは相手の気持ちを良く理解しようとしない結果、一人苦しみ迷走する子供(チエコ)を生み、米国人夫妻の子供達は砂漠で生死をさまようことになり、銃の恐ろしさを知らないモロッコの子供たちに、偶発的とは言うものの悲劇を起こさせてしまう、といったことにつながる。
モロッコ人の父親もサンティアゴも、過ちに気付き、報いを受ける。しかし、米国人夫妻は最後まで自分たちの「傲慢」に気付かず、逆に「被害者」と思っているように見える。ヤスジロウがチエコを理解し始める兆しを見せるエンディングは、ほのかな希望。こう書いている自分だって、知らずに同じ傲慢さを持っているはずと痛感させた本作、こんなに「重い」ものとはとても想像できなかった。
・「リアリティ」
俳優陣が上手いです。この人たちの演技を見るだけでも価値がありそうです。特に印象に残ったのはアメリカ人旅行者の妻(ケイト・ブランシェット)、チエコの父(役所広司)、メキシコ人家政婦(アドリアナ・バラッザ)、アメリカ人夫婦の男の子、モロッコ人の兄弟、チエコの親友の聾唖の女の子、メキシコ国境警備官などです。
この映画を特徴付ける要素としての「リアリティ」、彼らの演技はその中核をなすものでした。ストーリーもまた非常にリアルなものに感じました。ドラマではなくドキュメンタリーを見ているような錯覚を覚えたほどです。モロッコで銃撃された観光客で助かる確率が一番高いのはやはりアメリカ人なのではないでしょうか。チエコが刑事に渡した手紙、チエコと父との関係など様々なことが謎や未解決のまま放置されていますが、現実とはそういうものではないでしょうか。
「私は悪いことをしたのではない。ただ少し愚かだっただけだ」これはメキシコ人家政婦が語る一言ですが、まさにその言葉が不幸な人々を結びつけるキーワードとなります。不幸の始まりとなる一発の銃弾。それを放ったモロッコの少年の悪意無き愚かさを思うと胸が詰まります。
現実はいつだってそういうものではないでしょうか。悪意無き愚かさがとてつもない不幸を引き起こす。
人間の傲りに神が怒り、塔と共に言語をばらばらにしたという余りにも有名なバベルの塔の逸話。それを題名にした映画の意図は明らかです。国による言語の違いや聾唖者とそうでない人の間の意思疎通の困難さだけでなく、同じ言葉を話すもの同士ですら心を通わせることの困難な人間。しかしばらばらになった人間同士を結びつけるのはやはり言葉でしかないのです。
・「神の目を借りる二時間半」
無力ゆえにもどかしく 知ってしまえばおそろしく たまらなくせつない。
それはきっと、 起きる全てのことが あまりにも普通だから・・・。
自分が住んでいるごく普通の世界が、いかに強烈な、しかしごく自然な感情に囚われているか。 自分であり家族であり友人であり他人である 人間というものの限界。 見ていて全くフィクションという気がしなかった。
2時間半の間、 観客は神の目線を借りることになる。 現実世界では、我々が目にするのはせいぜい日本のテレビでの報道の一部、ぐらいであって、 これだけの事実を全て目撃することはあり得ない。 神が見ていたなら愚かだと感じるのかもしれないが、 私は生まれた時から人間で、これから死ぬまで人間だから、誰のことも責められないし、ただただやるせなかった。 真実を見ずにものを述べることは危険。それはわかる。 しかし真実は、人間にはどうあがいても見えないものなんじゃないかと ほんの束の間、下界を見下ろしながら思った。
見ずして、知らずして、それでも尚おもんばかる気持ちというのを持てるかどうか。 持ちたいかどうか。 そして、なぜ。
この映画は人間の心まで神にはしてくれない。 そして、彼らの「その後」を見ることも我々にはできない。 想像の余地を残したところも実に巧みで気に入った。
このストーリーを「バベル」と名付けたのは素晴らしい。 神に分かたれたものは言葉だけではないことを誰もがつきつけられるだろう。 同じ東京にいて同じ日本語を話していたって、本当に通じ合えてますか、と。
この映画を見なかったことにして生きていくのが いちばん簡単かもしれない。
・「「連鎖」というアウラを持った監督」
「アモーレス・ぺロス」「21g」と過去2作に愕かされてきたが、やはりこの作品も物語が「連鎖」していく快作だった。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトウ監督は、アウラを持った監督である。心して見ないと感情移入できない。「何かをしながら」見る映画ではない。
さて物語りだが、この「バベル」の塔とは銃なのだろうか?人間の発明した銃のもたらす愚かさに神が怒り、コミュニケーションを絶つ言語が生まれたというのだろうか?モロッコ編ではそのことを感じるが、そこに連鎖するメキシコ編と日本編ではさらに悲しみを増幅させる。
メキシコ編の乳母は、悪人で無いだけに愚かで哀れだ。乳母の甥は一体どうなったのか?それは描かれておらず観客の想像の連鎖を余計掻き立てる。日本編の聾唖の女子高生の悲しみは、とてつもなく深い。若い警官に渡した手紙に何が書かれていたのか?想像の連鎖は尽きない。
話題の菊地凛子は「トーリ」では魅力を微塵も感じなかったが、この作品では「孤独」という難しい演技にチャレンジしている。監督、脚本、配役パートナー等々が質を高める例だろう。痛々しく目を背けたくなるが、日本代表選手として素直に拍手を送りたい。
・「上手くは言えないけれど」
愛の変化が見えました。赤子のようにただひたすらに愛を欲しがった女子高生。失ってはじめて知る幼き少年自身の愛。一つの譲れない愛を優先し、もう一つの大事な愛を失った女性。憎しみを許し合った夫婦がなしえた愛。上手くは言えないけれど、愛を求めること、与えることを諦めてはいけないと思う。
・「想像以上に深い映画」
この映画は讃岐うどんブームをつくった実在の「麺通団」がモチーフとなっており、実在の人気うどん屋さんがそのまま映画にでてきます。本物の讃岐うどんを知っている方には拍手モノの内容だし、知らない方は讃岐うどんを食べたくてしょうがなくなります。
表面的にはけっこう派手なシーンもあって楽しい映画なのですが、内面的には主人公の心の葛藤がとても深い映画です。父親に反発してコメディアンを目指す息子ですが実は、自分は父親と同じモノを目指していたという事に気がつくのです。ネタバレになるので書きませんが、そこには全ての商売の根幹をなすモノがあります。
それに気がついた主人公は父親と和解し、なぜ自分が失敗したのか気づき、そして最後には成功を手にするのです。そのきっかけがうどんだったというのがこの映画のミソですね。
・「香川レ・ウ・マ・ワールド」
今、香川県は「レ」ジャーは「う」どんに「ま」かせろ状態。そのブームを面白おかしく、最後にはほろっとさせてくれる映画です。フジテレビお得意の軽いノリや、間に入るCGアニメには好き嫌いが出るかもしれません。
この映画は単にうどんブームに乗った、美味しそうなうどんを見せてくれるガイド的な映画で終わらない魅力を持っている。映画ではTJ Sanuki(映画中のタウン誌)を通してうどんブーム盛衰を皮肉ったりもしているが、今の日本では希薄になってしまった親子の絆や近所付き合い、地域社会の結びつきの大切さを語っている。
安い一杯のうどんの美味さ。それはお金や食材だけじゃない、作り手の気持ちが伝わる物だからなのかもしれない。自分は単純な人間かも知れないが、うどんに限らず「食」に感謝しないといけないなあと改めて思った。最近、給食費を払わないとか、子供に「いただきます」と言わせない親の話題が出るが、ちょっと複雑な気分になる。
ま、難しい話は置いて、気軽に楽しめるファンタジーです。
・「取り合えず映画館で食べよう!」
うどんがとっても美味であることを実感させられる。お金が全てを優先するニューヨークと¥100で食事が出来る讃岐のギャップは象徴的。でも、同じ地球内で生活の糧としての仕事が事実として存在している現実。その両側に親子でそれぞれが生き抜こうとする厳しさも現実である。両者が同じベクトルに達した瞬間、観ている側にも最終目的が見えてくる。その瞬間、人間としての生き方を思い知らされる。どちらにしても厳しさはあるけれど、やはり人間としての愛情が生きていく上には最重要課題であるといえる。これまで感動を与えてくれた様々なものには”愛こそすべて”が語られていたように改めて感じた。何処までいっても人間は一人では生きていけないということを実感して欲しい。
・「豪華なキャスト、骨太のメッセージ!」
豪華なキャストに彩られた本作ですが、きちんとしたメッセージがストーリーを貫いています。厳しくもあたたかいユースケのお父さんが非常に印象的な映画です。
キャストの力か、そのメッセージは非常にPOPな色彩を帯びています。それぞれのキャラクターがあまりに個性的すぎるので、脇役が出てきただけであきらかに色彩感が変わります!それを監督の方か、演出の方がうまーく包み込んで物語をゆっくりと一方向に流していきます。音楽も展開が予想しやすいように使われてます。
だから、長い上映時間中に「途中ダレた」と感じてしまうかもしれません。でも、その後の展開をきっちり味わったほうが楽しめます。
テーマが重いからあえて軽妙でおもろかしく作ったのかもしれないですし。20代の男の子は見ておいて損はない!と思っちゃいました。
もう一つ!「サマータイムマシンブルース」を見ている方は、途中何箇所か楽しめる場面があります。ユースケが空港についたあたりですでに一笑いが待ち構えてますよ!
・「泣けました。」
讃岐出身東京在住です。まず、昔はオッサンの食い物といわれたうどんを全国区にのしあげた讃岐出身の本広監督と麺通団団長の田尾さんに敬意を表したい。どの場面をみてもなつかしいよ景色。においまで伝わってくるような感じ。涙がでました。そしてもう1つ、、頑固な田舎の親父がなにか自分の親と重なってまた涙が出ました。ユースケさんや小西さんがところどころ讃岐弁イントネーションになるところは意図的なものか現場の空気でうつったものか。不満な点といえば要さんは香川出身なのだから讃岐弁バリバリのほうがこの際よかったのでは。という点と松本明子さんの讃岐弁がなんとなくおかしかった点(忘れたんか?)うどんとはとりあえず関係ない県民ならだれでも知ってる鳥料理屋がでてきたり、うどん巡礼セットのかごが某スーパーのものだったり、唯一ケチのつくうどん屋が監督の弟さんのうどん屋だったり(現在は予定閉店)、車のリアウインドーのこんぴらさんのお守りステッカー?がさりげなく張ってあったり、、香川出身の監督ならではの分かる人だけニヤリとさせるスパイスがきいててたのしい作品でした。
・「詐欺師映画が大好き」
上映時、就活真っ只中でうまく時間が作れなかったのですが、どうしても見たくて、最終日最終回にスーツ姿で梅田を走り、予告途中に映画館に入る事が出来ました。大谷監督作品の中では1番好きです。映画見終わって、絶対DVD買おうと思った程の作品です。
大谷監督は、人間の普通さを描くのがとても上手です。ただ、「アベックモンマリ」「とらばいゆ」では描く対象が、普通の男女であったり、女流棋士という変わった職業であっても、舞台が家庭の中であったりと、普通の中の普通さを描いていたので、少し物足りませんでした。しかし、この作品では、登場人物が詐欺師集団で、話の舞台が詐欺ツアーの往復の電車内という、100%普通じゃない物の中の普通さを描いてくれました。詐欺師としては二流だったけど、人間臭さのある登場人物が微笑ましい作品です。
・「トワイライトエクスプレス内で起きるミステリー(シベ超とは違うぞ!)」
ストーリーは3年前、斬れ者リーダー引き入る詐欺しチームが大金を手に入れるが、裏切り者に現金を持ち逃げされ、チーム解散に・・・。その詐欺しチームが再び大阪駅に集まり、トワイライトエクスプレス(激予約待ち列車)に載って北海道で荒稼ぎを目論む。そして見事に大成功!大阪駅行きのトワイライトエクスプレスで寛ぐメンバーだが、再び問題が起こる・・・(殺しでは無いよ) 出演者も若手演技派が揃っているし、マスコットキャラ『ゴンゾウ』も活かしている(笑)詐欺し達も人間性があって良い「みんな何か欠落している」詐欺しながら人を騙す事が不器用なメンバー達。そんな各人が何を求めて、何を企てるか・・・。最後はさすが詐欺し『嘘も方便』
私も遊び関係のチームに入った事があるが、少数の我がままからチーム内の数名が豹変し、チームがボロボロになった経験が何度もある。この作品と同じ境遇に感じた。このようなチームにはルールは存在せず、チームを維持するのは信頼関係しかない。詐欺しチーム!『騙し』と『信頼』の異なる物が存在する中で起こる作品!お金が有っても良し、仲間が居ても良し、意外と奥が深い作品!
・「なかなかの映画」
職場の人に教えてもらって知った映画だったけど、キャスト、ストーリーが興味深くて期待して見に行きました。最後までどうなるのどうなるの?と思わせる展開。人情が一貫している内容、個性ある役柄。なかなかの映画でした。
・「NHK邦画特選で選ばれ放送されてました」
佳作。予算をふんだんにかけた映画もいいですが、こういう映画も独特の良さがありますよ。読後感も爽やかなので、友人達と一緒に観るのにも向いてます。
・「見所はミステリだけではない」
自分は大好きなので低い評価が多いのに驚いた。他の方も言っていられるように舞台でもおもしろそうだが、車窓の景色など映画ならではの映像も旅情を感じさせて楽しい。謎解きに重点を置くと期待はずれかもしれないが、根本は社会的にダメな人間たちの再生の物語じゃないのだろうか。ある程度人生経験のある人のほうが理解できるかもしれない。中谷美紀さんが凄絶に美しい。
・「日本の旬の俳優が楽しめる」
Heroのドラマを見ていなくて、映画だけ見ました。出演する俳優の個性が十二分に発揮されていて、とてもおもしろい映画でした。木村拓也と松たか子のなんとなくはがゆいカップルも魅力的です。日本でいま一番光っている俳優が揃い踏みという感じで、とても楽しく拝見することが出来ました。素直に見れば、面白い映画だと思います。
・「ようやく、やっと発売。」
少し前に劇場版を見て真実を知りたいという他の映画の警視庁の刑事さんの話を思い出しました。この映画にもある通り映画に限らず真実を知りたいという心理は、次第に世界中に浸透をしだして来ています。ようやくというかやっと、発売開始となりましたが、事件の大小にかかわらずに真剣に取り組む姿は、実在する警察や検察と政治家は模範とするべきです。これ以上、国民を悲しくてつらいめに合わせないように、この作品で学習して、役立てて下さい。蛇足ですが、レッテルだけで判断するのは許せる行為ではないので、お知らせをしておきます。
・「キムタクの人気と存在感」
人気TVシリーズの劇場版。キャストもストーリーもそれなりにスケールアップしていて、見ごたえ十分・あっという間の130分でした。欲を言えば、タモリの代議士役は少し迫力不足でした。それほど悪賢いヤツには見えませんでした。それにしてもキムタクの人気と存在感はすごいですね。
・「うまいじゃない」
面白かったけどなぁ…。なんでこんなに評価が低いんだろ?? 映画のレビューしちゃってるんだもん。DVDの評価をしなくては。
・「中井貴一 圧倒的存在感」
中井貴一の圧倒的存在感に全てが霞む迷作。
特に木村拓哉 の茶髪の長髪ぶりは、全く場違い。脇役陣も締まり無し。
田舎の美しい風景は一見の価値有り。
中井の存在だけで、5星の迷作。
・「生き難さを感じている人に(ネタばれあり注意)」
DVDにて鑑賞しました。
「(編み目が揃ってるけど)、面白みがない」とほぐそうとしている主人公の台詞に象徴されている、優等生特有のコンプレックス。普段社会的規範やら、様々なしがらみに縛られているだけに、ホリデーくらい人のことは気にせずのんびりしたい、放っておいてほしい、と思っていながら、やっぱり最後は優等生になってしまう。
でも、そんな人たちが集まると、それはそれでここちよい。
何もおこらないのに、見終わったらぽろりと涙が落ちました。精神的にデトックスされたのかもしれません。
何回も見直す映画になりそうです。
・「受け入れる、流されてみる、そして、たそがれる」
『かき氷はキライだから、いらない』『なにかの集まりに誘われたけど、行かないで1人で食べる』『朝、勝手に部屋に入ってこられるのは迷惑』『ヘンな体操なんて、ぜったい無理』
何をすすめられても、自分がよしとしないものは、きっぱり断る。素直に「ノー」と言っているだけなのだが、こうしたタエコの態度は、この映画の中では、かたくなに見える。
ターニングポイントは、マリン・パレス。わずらわしいことから逃げたら、もっとわずらわしいところへたどり着いてしまった。あわてて飛び出すが、帰る道のりは果てしなく遠い。道の真ん中で途方にくれていると、のんびりとサクラがやってくる。みんながうらやむ自転車の後ろカゴに乗って、ハマダへ帰る。サクラに目で諭され、タエコは迷わず、いろいろ詰めこんだ重い荷物を、その場に置き去った。
ハマダから抜け出したはずが、またハマダへ戻っていた。最初のタエコなら、そのまま空港に向かっていただろう。それから少しづつ、周囲に耳をかたむけるようになる。キライだったかき氷も、口にしてみようかという気になれるほど。
意味はわからなくても、気がついたら海を見て、たそがれていたタエコ。いろんな人からの「どうですか」という誘いに、「はい」と返事をして受け入れたら、気持ちよく時が流れていった。めがねが飛んでいっても、気にならない。
本意ではないことでも、時には流されてみるのも悪くない。こだわりを貫くだけじゃ、気づかないこともある。そんなことをさりげなく教えてくれる映画だった。
・「あなた才能ありますね」
本編観るまではめがねの才能かと思ってた…
萩上直子監督が好きです、だから期待してました。バッチリ期待通りの映画…いや、期待以上だったかも。かもめ食堂より良かったかもしれないです。本当に何も起こらない映画ですが、とても不思議な世界に感じました。
買ったらメルシー体操覚えるぞ!!!!!
・「そんなモノは軽く越えてしまっている。」
荻上監督は、「バーバー吉野」→「かもめ食堂」→「めがね」と、どんどんシンプルな演出になっている。なのに、どんどん深くなっていく。次はいったいどんな映画になるのだろう?木皿泉の「すいか」が好きな方なら、当然のごとくハマる作品。癒しとか、エコとか、スローフードとか、自分らしい生き方とかそんなモノは軽く越えてしまっている。音楽の金子氏は「すいか」のサントラも手がけている。
・「何が大事か教えてもらいました。」
離島の海、砂浜、緑……そしてめがねの人々。 そのそれぞれが、私たちの日常に必要なこと、必要でないことをゆっくりと教えてくれます。 一日の終わりのリラックスタイムとして見ると、最高にストレスフリーになれます。
ビールを飲みながら見るとなおさらいいかも知れませんね。
・「ヨースルニ!ソウネー!」
今回の作品は前作(日本シリーズ)とドラマとは違い笑いというよりは、ぶっさんとの別れがテーマです。仲間達、キャッツのメンバーとの別れ、美礼先生や山口さん、公助さん、ユッケ、猫田監督、そして今まで見守ってきた私たちとぶっさんとの本当に最後の別れだと思います。是非、言い忘れた、ぶっさんの最後のメッセージ"ばいばい"を受け取ってあげてください。今までたくさんの感動と仲間の大切さを教えてくれたぶっさん。本当にありがとう!そしてお疲れ様☆
・「笑いと涙」
日本映画の「勝利の方程式」は涙と笑い、義理と人情につきます。どんなに時代が変わっても、これは不変です。そして「木更津」は愚直にその方程式を貫き、代金を払って映画館に入る人のために、まさに「映画」らしい「映画」を作りました。その職人芸に感銘を受けます。このシリーズも永遠でしょう。
・「笑いから感動まで…」
前半はいつもの木更津キャッツアイで笑って、後半は涙、涙…特にぶっさんと公助との別れのシーンでは涙なしでは観てられません…ぶっさんの親に対する感謝の言葉、当たり前だけど、ぶっさんには意外な言葉だったので映画館で号泣でした…今まで楽しませてくれてありがとう!木更津キャッツアイ!
・「大好きです!!」
映画館で見た時に号泣しました!!ほんとにほんとに大好きな作品です。ドラマ、映画前作そして今作すべてがすばらしいと思いますがこれが一番の最高傑作だと思います!ただの笑いだけじゃないキャッツを是非見てください☆あちこち謎だらけなので何回見ても新しい発見のできる飽きることのない作品だと思います!大満足の☆☆☆☆☆!!
・「ぶっさぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
マジでオススメです!
映画館で観たけど、周りを気にせず大爆笑&大号泣!!!DVD発売を心待ちにしていました★
キャッツ好きなら絶対買いです!
・「もうパンダに頼らなくても大丈夫(笑)」
長いこと「大泉洋が入り口でした」というファンが多かったTEAM NACS。そこからハンサム(笑)や笑いへ引き込んでリピーターを着実に増やしてきた。特にここ数年の彼らの伸びは、全国に露出し始めたことで得た経験も確かに大きいが、彼ら自身が“いよいよ引き返せない、小さくまとまってはいられない”と自覚したことによる気がする。
・「意外と・・・!」
私にとって、NACSの舞台は『笑い』を期待して観るものでした。確かに今回も笑えました。おまけに今回の主役は『平成の怪物』安田顕。おもしろくないはずがない。(まぁ、『COMPOSER』でも他者を食い散らかすほどの演技でしたが・・・)が、今回のこの『HONOR』は、不覚にもかなり泣かされました・・・。自分で自分にビックリ!でも、この作品、本当にいい!故郷を思う気持ちがどれほど大切なものか・・・一歩間違えると、説教じみた芝居にもなりかねないのに、そういう気持ちが自然と湧いてくる。観終わった後は本当にあたたかく、月並みな言い方かもしれませんが、じーんと来ました。メンバー5人の和太鼓演奏、凄い迫力です!安田さんの演じた五作、とにかく彼には泣かされました。まぁ、ケンタウロスはヒドいもんでしたが(でもおもしろかった。いいキャラ。)
・「たった五人で」
客演もなく、たった5人で70年の物語を創るわけですから、もちろん一人何役もやっています。ナックスのお芝居に慣れている人は馴染みやすいかもしれないけれど、初めて見る人は若干混乱するかも。時代も変わったりするけれど、五作を中心に見たら理解できると思います。舞台は合計4回見ましたが、何度見ても感動できました。ナックスのファンでなくても十分楽しめるお芝居だと思います。そしてファンには副音声と特典ディスクも楽しみですね。仲のいい彼らの姿が垣間見える、道外のファンにはこのディスクがうれしいです。
・「DVDだからこそ☆」
NACSファンじゃない人も、演劇を見るのが初めての方でも、誰もが心温まる作品だと思います。
客演を交えていない、5人だけの舞台。一人何役もこなし、最初は混乱するかもしれません。台詞が聞き取りづらい所もあるかもしれません。
しかし、DVDだからこそ、何度も見返すことができ、物語をより深く理解することが出来ると思います。
それにより、演出・脚本を手がけたリーダー・森崎博之の、TEAM NACS全員の、本当に伝えたい想いというものがわかると思います。
見終わったあと、涙と心温まる気持ちが残ると思います♪
特典映像もおもしろく、舞台では見れない、NACSの素顔が満載で、ギャップを楽しめると思います。
・「田舎が恋しくなる作品」
初めて観た時、ストーリー構成が把握出来ずに居ましたが、何度か観ていてストーリー構成が解ってくると楽しく拝見出来ました。五作の、恵織村を愛する純粋な想いがひしひしと感じられ、涙無くしては観れませんでした。クライマックスの恵織村龍神太鼓の披露で、五作が優しく微笑みながら教え子4人と太鼓を叩くシーンがとても印象的でした。(ケン・タウロスは正直、ド肝を抜かれました。笑)
自分も仕事がら、田舎の祭りに帰れず一年一年と過ぎて行っていますが、この作品を観て田舎の祭りが恋しくなってきました。今年こそは田舎に帰って祭りで弾けたいな〜(苦笑)
●マッチポイント 初回限定版 (特別ブックレット付) [DVD]
・「セクシー美人x繊細な監督」
DVDが出ました!しかも今ならテキスト付き!ウディ・アレンの世界は言葉と(ブラック)ユーモアが秀逸。非常に繊細な人なのでしょう。常にユダヤ人としてのアイデンティティも持っています。今回はロンドンへ。スカーレット・ヨハンソンもすっかりおなじみになりました。駄作(のように思える)「ブラック・ダリア」でも一人光っておりましたし、「アイランド」でもセクシーでございました。今回の「マッチポイント」も彼女がいなければチト違うものになっていたでしょう。しかし、作品は彼女のセクシーさに負けないホンモノの良い出来です。品性があり、安定感があります。セクシー・サスペンス分野ではダントツです。「偶然」を重要なテーマにしているのも、ウディ・アレンの映像哲学を見るようです。
・「なぜだか分からないけど、胸が締め付けられる」
映画館で見ましたが、胸が締め付けられるような思いでした。なぜなら。たぶんきっと主人公の男の方に感情移入したから。いつ自分もちょっとしたことで犯罪者になるかもしれない、コントロール出来ない感情と計算高く自分のことだけを考えるエゴイスティックな側面。たぶん誰もが持っているものを「マッチポイント」という極限状況を描いてスクリーンに映し出したウッディ=アレン。テニスコートのネット上で転がるテニスボール。あっちへ転がるか、こっちへ転がるか。胸が痛くなる映画でした。もう一度、観たい。
・「スカーレット・ヨハンソンはウッディ・アレンにとっての『めまい』なのか? 最新作『タロットカード殺人事件』近日中公開」
W.アレンの映画は嫌いなのですが、随分評判が良いのとS.ヨハンセンのエロエロ度が抜群だと風評を聞いて満を持して見てみました。そしてびっくりしました。今までのW.アレン映画と違いますね。大して面白くないいつものギャグは一切なし。そして執拗に不倫の顛末とクリスの見苦しい言い訳が描かれ、なぜかシリアスでしっとりとした深みある物語になっています。監督もここに来て映像作家として一級品であることを示しました。 それでやっぱりS.ヨハンセンは抜群にエロエロで、彼女は今までに幾つも名作に出演していますが、きっと後世彼女の2000年代の代表作は?と聞かれたら必ずこの作品が挙がるものと思われます。小悪魔的で匂い立つような色気を発散し、しかし米国の片田舎から女優修業のため出てきたが芽が出ない鬱屈・劣等感を内に秘め、凋れてしまいそうな自我をタフに支えて自立しようとしている…。卓球してるだけなのにフェロモン全開だったり、クリスを待ち伏せて罵倒するおぞましいシーンなど名場面が幾つもありますが、私は最後の幽鬼となって現れてクリスの罪を詰問する時の何とも言えない凄みある演技にやられました。『ゴースト・ワールド』の少女はいつの間にか見事な女優になっていたのですね。 最後に余り指摘する人がいないのでヒッチコック作品との関連について述べます。例えば主人公がテニスプレイヤーであり上流夫人との結婚でのし上がろうというプロットはまさに『見知らぬ乗客』。イギリスを舞台にして『フレンジー』、美術館とK.ノバック風にS.ヨハンセンをファッショナイズして『めまい』…。そしてこれらはいずれも自分にとって邪魔な女性を(意識的にせよ無意識にせよ)始末して別な女性と宜しくやる物語です。特に『見知らぬ乗客』との類似が顕著。キャリアの最後まで見事な映像を作り続けたヒッチコック、W.アレンもその域まで辿り着いてきたものと評価できましょう。必見です。
・「期待した結末」
人生は「運」だという主人公、クリス。テニスボールがネットにあたって、向こう側に落ちるか、こちら側に落ちるかと同じような面がある。令嬢のクロスと結婚。一方、義兄となるトムの元婚約者となるノラと恋に落ちる。クロスとなかなか子どもができない。皮肉なことにノラとの間にはできてしまう。そこから問題の事件は起きる。というか、起こしてしまう。
世の中の出来事には不条理、理不尽なことがたくさんある。いい人間が悪い目を見たり、悪い人間が高く評価されたり。決してそんなことがあってはならないだろうと思うが、現実そういうことがあるものだ。勧善懲悪とか、Happy Endとかで感じさせられるものではないものを感じさせて欲しいと願った。この映画は、世の中の現実について考えさせられる点がテーマになっていると思う。
・「悔しいけど人生の本質をついている作品」
まるで精巧にできたパズルのように、よく練り上げた脚本。美しいクリアな映像と音楽。登場人物のまとう衣裳もインテリアも品があって小粋。それだけでもこの作品は私にとって十分な魅力があるが、やはり一番はっとさせられたのはラストの衝撃。初めて観た時は、あまりのことに開いた口がふさがらなかった。え、それでほんとにいいの?監督はいったい何が言いたいの?と。しかし何度か見直してみて、何となく理解できた。世の中にはこんなことが実際にたくさん起こっているんだろうな、と。殺人までの罪は犯さなくても他人に対して悪事を働いても運がよくて罰をまぬがれて生きていくケースが。もちろん、その「運のよさ」をラッキーと受けとめて良心の呵責も感じずに生きていける人とそうでない人とがいるだろうけど。クリスはたぶん後者だろう。物語のラストの彼のまなざしの暗さが、彼がこれから一生心のとがめを引きずっていくだろうことを物語っているから。監督は、人間の弱さ、罪深さ、そして人生は運に左右されることもありうるのだという皮肉な真実を、おしゃれで洗練された物語を通して過不足なくきっちりと描いている。その訴えるものに共感はできないけど、映画としてあまりにも見事にまとまっているので、やはり賞賛を贈らざるをえない。まるで名匠の手による緻密な芸術作品を見せてもらったような感じがした。
・「若いって良いなと思った。」
正直、全く期待はしていなかった。作品としてどうこうと言うより、岩井監督が鈴木杏と蒼井優を撮りたかっただけなんだろうと安直に考えていた。結果的にそれは事実なのだが、僕の想像を遙かに超えたすばらしい作品にまとまっていた。特に際だってすばらしいのは鈴木杏と蒼井優の演技だろう。この二人の演技力にはまったく脱帽だ。脚本の良さもあるのだろうが、何よりコミカルな二人の会話は楽しくて楽しくてしょうがない。絶妙な間だったり、表情だったり、しぐさだったり、何でこんなに見せ方がうまいんだろうと感心してしまう。脇役陣も非常に魅力的で作品に彩りを添えているが、こんな有名な人がたったこれだけ?と驚いてしまうような場面もある。吉岡秀隆などは声だけの出演である(しかし、十分に存在感を感じさせるが)。そうした実力者たちが出しゃばらず完全に脇役に徹しているという点もこの作品の魅力だろう。物語としては冗談のようなストーリーだが、個人的にはアリス(蒼井)とその父との親子関係が物語に奥行きを与えている点が好印象である。蒼井優は魅力的な女優だ。これからも魅力的であり続けるだろう。ラストのバレエを踊るシーンは眩しいほどの魅力に溢れている。
・「バレエ少女」
クラシック・バレエ。それは、ごくごくフツーに生きている男にとって、絶対の聖域。僕はこの作品を観て、「オシャレ系役者」と勝手に称して今まであまり好きになれなかった蒼井優さんに、いともたやすく「マジホの字」してしまった。あのとんでもないトゥシューズで、しかもミニスカートの制服で、「減るもんじゃないんで」とか言って、クラシック・バレエ。もうオシャレ系とか言ってられませんでした。共演の鈴木杏ちゃんとのやりとりがまた、凄く自然なのにちょっとおかしくて、良い。お互いを呼び合う「きみ」という言葉が、なんとなく文学的で耳に残ります。少女って凄いなぁ。美しいと言ってしまうにはちょっと可愛すぎる草花みたいな、あどけない強さを感じました。フツーの男の若干いかがわしい憧れと、少しの畏怖を込めて、この作品を猛プッシュします。
・「絶賛です。」
最近の邦画はなんとなく雰囲気だけで終わってたり、ストーリーは色々謎を含んで終わりってのがありがちですが、この作品は起承転結がしっかりあって楽しめました。描写しているのは日常の風景なんですけどね。
岩井監督独特の、まるでシフォン越しに撮ったような淡い色彩。粒子の粗いような映像。それは今作品でももちろん健在で、ふたりの女の子+男の子の三角関係を出すぎず控えず彩っています。
そんな詩的な映像ながらも、随所に盛り込まれる<笑い>。花役・アリス役の鈴木杏、蒼井優の等身大演技が笑わせます。そして彼女らをとりまく宮本先輩やそれぞれの親といった主演以外のキャラクターも、かなりイイ味をだしています。そして、沿線の駅名や、多数のカメオ出演、はてはショッピング袋にいたるまでちりばめられた小さな遊び。
「四月物語」にて「雨」を喜びのイメージとして演出した岩井監督に感銘を受けたのですが、今作も花のほうのクライマックスにて相反するイメージを取り混ぜ、場をいっそう盛り上げていたのが印象的でした。ネタバレになっちゃうんで詳しくは書けないんですが。
最後に。少年と少女の話なので、大きなことは起こりません。人によっては「それほどでもなかった」という作品かもしれません。それでも私には、「人間」が面白い、「日常」が面白いと思わせる、迷わずお気に入りと言える1本になりました。いや、邦画で一番です!
やっぱ岩井俊二作品は好きだっつって!!
(しかし今どきの女の子は「ハンニバル」を見るのかぁ...)
・「ゆっくりとグッとくる」
少し前にキットカットのお菓子に触りのDVDがおまけでついてたものの本編映画。あまり期待していなかったけど見終わった後は結構残るものがあった。意外とよかった。
ものすごくゆっくりとしたテンポで話が進んでいくが後半に行くにつれて綺麗につながってくる。「花」と「アリス」それぞれがハマリ役。顔をクシャクシャに崩しながら花が独白するシーンとアリスが気持ちよさそうにバレエを踊るシーンはグッとくる。ちょっと泣きそうになった。
アリス役の子の手や指がものすごく綺麗なのに驚いた。花のちょっとしたセリフ回しもキャラが立っていてよかった。
・「やはりオススメ」
2回目を観る。やはり観ていて気持ちがいい。リラックスできる。
鈴木杏のちょっとした一言にかわいさを感じ、蒼井優のいたずらっぽい顔がまたかわいいと思う。それぞれの違った魅力。端々から感じる友情。真剣さ。
スローテンポで意味不明な前半が、後半でうまくつながっていく。
ちょい役で出ているゲストがすべてハマり役。音楽と映像の綺麗なシンクロ。後味がものすごくいい、という感じ。バレエに疎い私にもわかるバレエの迫力。
少女マンガのような空気の映画。特に女性にオススメ。
・「Breakfast at Tiffany's」
ティファニーで朝食は冒頭だけのシーンでしたね。その後はアパートでのドタバタ劇が中心の作品です。全体にマンシーニの曲が流れ、これがかなりストーリを盛り立てるのに効果的でした。『ムーン・リバー』はカラオケでも良く唄っている人が多く、日本人にはお馴染みで、映画以上に音楽の方が印象に残るのも、やはり1962年アカデミー賞ベスト・ミュージックを受賞したことから納得です。
・「永遠の名作」
まさに女優としてのオードリー・ヘプバーンのすばらしさ。銀幕上の彼女の表情〜かわいらしさ、美しさ、バカさ、上品さ〜は今でもこれを超えるものはないと思います。マンシーニの音楽も先般のアカデミー賞の席上、その長年の功績が称えられました。「ムーン・リバー」に乗せて流れる画面に限りないあこがれを持ったものです。永遠の名作ですので、より鮮明なDRM、DST版をお願いします。
・「すべてがすてき!」
N.Yのティファニーの前で黒のドレスでクロワッサンをかじって許される(絵になる)のはオードリーだけだろう。
自由奔放で、何かに縛られる事から逃げ、派手な生活を続けるホリー、貧乏な作家と出会い、「愛する事」「愛される事」は誰かのものになる事ではなく、不自由なんかじゃないということを学ぶ。
ホリーの気持ちにとても共感できた。
窓辺でムーンリバーを弾き語りする場面も何だか切なくて可愛い。
何より、猫足のバスタブのソファー、ゼブラの敷物、などのインテリアも、ホリーのファッションも、あの時代の世界が、すべて素敵。
・「すてきな映画です」
オードリー演じるホリーのキャラクターが魅力的過ぎで、最後までほかの事に意識が止まる事無くのめり込んで見れました。もう、お洒落なんですよ。町並み、服装も。何もかも!どっちかというと、アメリカって高貴というか庶民のイメージが強いんですけど。「これ、ヨーロッパ設定でもいけるよね」っていうくらいに、品がある作品vv非常階段から、部屋に忍び込んだり。ホームパーティーで金持ちを誘惑したり。お菓子のオマケの指輪にティファニーでイニシャルを入れてもらったり。ああ、素敵vv場面ごとに、驚いたり、笑ったり、怒ったりと表情がコロコロと変わるオードリーは本当に綺麗ですよ!
ここは、マイナー映画よりメジャーな映画を見てよかったなと久しぶりに思いました
・「お洒落」
今、見ても古臭くないオードリー。とんでるコールガールだけど、本当は何か陰がある。気ままな子猫のような役にぴったりです。オードリーファッションも女性にとっては、目が離せない。軽すぎず、重すぎず、音楽とともに印象に残る映画でした。
・「珍しく邦題が原題よりもいいと思えた映画」
ハル・ベリーがアカデミー賞主演女優賞を受賞した言わずと知れた傑作映画。原題は『MONSTER'S BALL』で、邦題は『チョコレート』。もし原題のままだったらあまり日本ではヒットしなかったでしょう。原題を改変した邦題ってあまりいいのがなかったりしますが、この『MONSTER'S BALL』に至っては『チョコレート』という邦題は抜群だと思います。素晴らしい。原題のままだと観る前に少し構えてしまうと思いますが、『チョコレート』だと比較的軽めの気持ちで観始めますので、衝撃が大きくなる。『チョコレート』というタイトルと映画の内容とのギャップが素晴らしいのです。それだけではなく、作中に出てくるチョコレートアイスと相まってメタファーを上手く表した邦題になっていると感じました。
この映画の見所と言えば、やはりハル・ベリーの演技に尽きるでしょう。こんなにも重い内容の脚本を表現しきったハル・ベリーのすごさ。そして体当たりの演技。すごく魅力的で、キレイで完全に彼女のファンになってしまいました。
この映画、近所のレンタルビデオショップで「恋愛コーナー」に置かれていたのですが、確かに恋愛も軸の一つとはいえそれはないだろうと思ってしまいました。もし、この映画を「恋愛映画」として観るのならある程度の覚悟をしてから観たほうがいいです。ただの「恋愛映画」ではないです。
・「2人の未来にはほんのりと明るい灯火が見える・・・と思いたい」
この映画最大の収穫は主役2人にビリー・ボブとハル・ベリーを得たことだと思います。ハル・ベリーの類いまれな魅力と渾身の演技、体当たりの熱演だったと思います。ビリー・ボブの圧倒的な存在感にも唸らされます。地味な映画ですが、この2人によって映画が胸に迫るものになりました。
ビリー・ボブは前半部分では冷酷で非情に思える男の顔が、息子の自殺をきっかけに一転して弱弱しさをさらけ出していく、その対比が切なかったです。「自分の殻を破ろうとしてもそれが出来ないもどかしさ」というセリフが泣けます。
しかし最大の見せ場はラスト、不思議な静けさのあるシーンでした。肖像画を見て真実を知り激しく揺らいでしまった彼女、どう彼と対峙するのかドキドキしながら見つめてしまいました。呵責の情を懸命に克服しようと戦っている様子がハルによって見事に表現されていました。アイスクリームを食べさせてもらった時の絶妙の表情は忘れられません。そこで一緒に真実も飲み込んでしまったかのように思えます。いつまでも余韻を残すラストでした。2人の未来にはほんのりと、明るい灯火が見える・・・そう思いたい私です。
・「罪と罰」
脚本がとにかく素晴らしい。あらゆる所に伏線が張り巡らされ、人間の汚さとか、愚かさとか、その上に成り立つ綺麗さが見事に表現されている。
人生において何かを得るためには常に代償が必要なのだと、この物語は語りかけてくる。そして罪には常に罰が科せられることも。
ラストのシーンについては、果たしてレティシアがハントを許すのか、許さないのかの二つの解釈ができるらしい。私自身の解釈では後者ではないか……と思っている。
この映画では所々で執拗なほど「銃」が登場する。冒頭でハントは猟銃で黒人の子らを追い払う。息子のソニーが自殺したのも銃。レティシアが結婚指輪を売るときも、店のショーケースに銃がちらつく。そしてラストの直前。「レティシアのお店」と書かれた看板のスタンドをハントが立ち去るその時。給油機のトリガーが意図的にアップになる。これはレティシアが銃を手に持つ姿を想像させないだろうか。
運命の因果が絡み絡まり、ハントは銃弾をその胸に受けてすべての贖罪を果たすのだろうか。
ラストがすべてを語らないように、真実はあなたの心の中に。というのが脚本者の意図なのだろう。
・「人生は 淡々と 過ぎ行く」
息子を突然失うと言う、人生最悪の不幸に、直面した、男と女。全ての人々に、不幸と幸福は、平等に、神によって、配分されるのだろうか。
許しと贖罪が、この作品のテーマらしいが、御気楽平和平等大国日本の平均的市民の私には、どうも、幸か不幸か、実感出来ず。
原題MONSTER'S BALL をチョコレートに粉飾したため、深遠な脚本の主題が、呆けたのは、残念。
難し過ぎる、暗黒の闇の歴史に、敬意を表し、☆、83個。
・「最後までスリリング、最後は感動!の恋愛映画」
出会うまでの二人の人生がこんなに丹念に、濃密に描かれた恋愛映画ははじめて見ました。とにかく脚本がすばらしい、手探りで生きていく緊張感が張りつめた作品です。
喪失によって生まれた空白が、マイナスではなくプラスへ人生を変えてしまう…お互いの悲しみの震えと人生への希望が愛の奇跡を起こしてゆく…静かなトーンの中で最後までスリリング、最後は感動!のいい映画です。
「大切にされたいの…」ハル・ベリーのせりふが印象的でした。
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