人間この信じやすきもの―迷信・誤信はどうして生まれるか (認知科学選書) (詳細)
トーマス ギロビッチ(著), Thomas Gilovich(原著), 守 一雄(翻訳), 守 秀子(翻訳)
「目から鱗が。」「優れた知能とそれ故の誤りを楽しむ」「迷信・誤信はなぜ排除できないのかがわかります」「人の解釈は千差万別」「湾岸戦争の水鳥が教える物--誰がカルト教団の信者を笑えるか?」
第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳) (詳細)
M・グラッドウェル(著), 沢田 博(翻訳), 阿部 尚美(翻訳)
「直感を熟考して説明した本」「何だこの面白さは?」「「一瞥の力」を鍛える、とても実用的な心理本」「示唆に富んだ、刺激的な一冊。」「直感とは何なのかがわかります」
ティッピング・ポイント―いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか (詳細)
マルコム グラッドウェル(著), Malcolm Gladwell(原著), 高橋 啓(翻訳)
「バイラルマーケティングの原理」「なるほど!」「本当に愛せる人には限界がある(らしい)」「社会に影響を与えたいなら、この本を読むべき」「細部の神と悪魔、その実例と、社会への希望」
なぜITは社会を変えないのか (詳細)
ジョン・シーリー ブラウン(著), ポール ドゥグッド(著), John Seely Brown(原著), Paul Duguid(原著), 宮本 喜一(翻訳)
「英語版も楽しめるが、日本語版をお勧めする。」「良い本だと思います」「情報の社会的文脈について」「難解・・・」「多少無理してでも英語版を読みましょう」
人はいかに学ぶか―日常的認知の世界 (中公新書) (詳細)
稲垣 佳世子(著), 波多野 誼余夫(著)
「良書」「日常生活こそが学びの場になりうる」「人は学ぶときに学ぶ」「学び手に最適な「環境」と「教え手」とは」
結婚の謎(ミステリー) (詳細)
ウィリアム グラッサー(著), カーリーン グラッサー(著), William Glasser(原著), Carleen Glasser(原著), 柿谷 正期(翻訳), 岩井 智子(翻訳)
「なぜ人とうまくいかないのか?どうしたらうまくいくのか?」「結婚の謎(ミステリー)を読んでの評価」「「結婚≠幸せな生活」の謎に迫る」「結婚の謎解き」「人間のタイプ分析の本ですね」
無気力の心理学―やりがいの条件 (中公新書 (599)) (詳細)
波多野 誼余夫(著), 稲垣 佳世子(著)
「学習性無力感と効力感についての心理学・教育学書」「実は実践的内容」「無気力とやる気のしくみ」
「快眠」セラピー―いつでも、どこでも、ぐっすりと (カッパ・ブックス) (詳細)
高田 明和(著)
「内容は一般的ですが、よくまとまっていて◎」「快眠を得るための情報が少なすぎる・・・。」
タテ社会の人間関係―単一社会の理論 (講談社現代新書 105) (詳細)
中根 千枝(著)
「日本社会を的確に説明している」「現在でも通ずる名著」「今の方が、自覚がないだけ厄介だ」「日本を考える際に持つべき視点」「民族のメンタリティは簡単には変わらない」
フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか (詳細)
ダニエル ピンク(著), Daniel H. Pink(原著), 池村 千秋(翻訳)
「今の私の生き方を応援してくれた一冊!」「今まさに起こりつつ変化」「人生観が変わった・・・新時代の扉を開く衝撃の書です」「もっと力強く生きよう」「私もフリーエージェント宣言します。」
ファストフードが世界を食いつくす (詳細)
エリック シュローサー(著), 楡井 浩一(翻訳)
「ファーストフードの危険な実態、ファーストフード産業の闇の部分を暴いた本」「ハンバーガー食べられなくなります」「ファストフードから透けて見えるアメリカ」「食の安全を考える一冊です」「訳本もとてもいいです。」
「豊かさ」の誕生―成長と発展の文明史 (詳細)
ウィリアム バーンスタイン(著), William J. Bernstein(原著), 徳川 家広(翻訳)
「歴史的偶然が生んだ人類共有のレシピ」「ある意味最も優れた人類史(世界史)の教科書」「近代文明の科学的な解明」「お金を切り口にした近代史」「経済理念がしみわたってくる」
ビジネス・経済・キャリア>産業研究>サービス・小売>外食産業
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●人間この信じやすきもの―迷信・誤信はどうして生まれるか (認知科学選書)
・「目から鱗が。」
厚い本でしたが、一気に読んでしまいました。特に記憶に関することは
いかに先入観で汚染されやすいか、また、何故に短絡的に関連付けてしまう性質が人間にはあるのかが実験例と共に説得力をもって語られています。故に裁判などでは文章などの物証が証拠として重要視されるのだと改めて納得。日記をつけておいてよかった、と思ったことが私の実体験であったので。小難しい本かもしれませんが、読んでおいて損はしないです。ものの捉え方が確実に変わります。特にトンデモのもにはまりやすい人はぜひお読みください。(トンデモものにはまる人がそもそもこの本に出会うこと自体、まれかも。私も、もっと早くに出会いたかったです。しくしく・・。)
・「優れた知能とそれ故の誤りを楽しむ」
どうしてギャンブラーは繰り返し損をしても「今度こそ儲かる」と信じるのだろう...。どうして占いは当たる(当たっているように感じる)のだろう...。どうしてルーキーには「2年目のジンクス」がつきまとうのだろう...。
人の心はさまざまな情報を自ら統合しつつ外の世界を認識しています。情報量は膨大ですから効率的に処理しなければならず、要らない情報は取り除かれ、重要な情報は他の情報と一緒にまとめられて単純な形にされます。この合理化の機能こそ、コンピューターには到底真似のできない、人の心のすばらしさです。
ところが、この優れた仕組みがあるが故に、無いものを認識したり、意味の無いものに意味を見出したり、人はしばしば迷信や誤信や過度な自信に、極めてあっさりと陥ってしまいます。
そんな人の心の不思議な性質について、本書は認知・社会心理学の視点から考察をしています。著者は学術的な心理学のエキスパートであり、多くの実証研究を踏まえながら説得力のある論を展開していきます。
訳文の質の高さもあって文章は判りやすく、内容の充実具合とは裏腹に無味乾燥な学術書からほど遠い読みやすさです。アメリカでの話題が多いものの、心理学には縁遠い読者にも馴染みやすいトピックスが散りばめられており、読後には冒頭の問いの答えに気づくでしょう。
人の心についての知的好奇心を満たすだけでなく、迷信や誤信にできるだけ陥らない為にも大いに役立つ本だと思います。
・「迷信・誤信はなぜ排除できないのかがわかります」
誇大広告はなぜいまだになくならないのか。迷信、ジンクスと呼ばれるものが、先進国でも幅を利かせているのはなぜか。怪しげな民間信仰が現れるのはなぜか。超能力者が減らないのはなぜか。
これらの疑問は全て人間個々が生み出す「信念」による誤解の結果である、と筆者は説く。実験社会心理学・認知心理学の準教授を務める筆者の主張の展開は非常に示唆に富んでいて、興味深い。また、「こうであるかもしれない」というあいまいな(この「曖昧性」が筆者の攻撃目標の一つでもあるのだが)論理展開で話を進めていくこともないため、科学教養書として安心して読むことができる。
人間も動物である。進化の過程で、外界から全ての情報を得ようとし、それを元に推論を立てたり、その後の行動の予測につなげたりすることは実際的ではない。そのため、必要最小限の情報に基づいた判断(=信念)を確立し、それに則って行動を行う。その情報の取捨選択の中にこそ、「誤信」の生まれる余地があり、冒頭に述べたような、第三者的に冷静に見た場合、眉唾的なものに走ってしまうことになる、と筆者は述べている。
「ものを幅広く見て偏りを排除する」ことが大切だとよく言われる。しかし、本書を読むとなかなかそうしたことは現実には難しく、「誤信」がいかに生まれやすいものであるか、ということが良くわかる良著である。
・「人の解釈は千差万別」
魅惑的な目次通り、本文も人間を知りたい者にとっては魅惑的な内容。人間がいかに信じやすく、自分に都合よく考え、あいまいな生き物かを、実験と例文で淡々と述べてゆく様がなかなかに好み。読み続けると、何故情報が人づてに伝わると次第に変化するのか、その答えまでおぼろげに浮かんでくる。
・「湾岸戦争の水鳥が教える物--誰がカルト教団の信者を笑えるか?」
湾岸戦争(1991年)の時の事である。アメリカがイラク空爆を開始した直後、或る衝撃的な映像が、テレビを通じて、世界に流された。それは、原油にまみれた真っ黒な水鳥の映像であった。そして、その際、その映像に加えられた解説は、イラクが、ペルシャ湾に原油を放出した為に、ペルシャ湾が原油で汚染され、ペルシャ湾では、この様な深刻な環境汚染が発生して居ると言ふ衝撃的な物であった。 この映像に、世界各国で、イラクに対する怒りの世論が湧き上がった。そして、一部の国では、「イラクに対して、戦術核兵器を使ふべきだ。」と言ふ声すら上がったのであった。--この「イラクに対する戦術核兵器使用の声が上がって居る。」と言ふニュースを聞いた時の衝撃は、今も忘れられない。 ところが、それから間も無く、海流の速度などからして、その映像が撮影されたとされる場所で、報道が伝えた日に、「イラクが放出した原油」が海岸を汚染するとは、到底考えられない事が、指摘された。それから、テレビは、その水鳥の映像を伝えなくなり、更に後、湾岸戦争が終結して数ヶ月後、その海岸が原油で汚染された原因は、実は、何と、アメリカの空爆によって破壊された油井から原油が海に海に流れ出し、そこに流れ着いた為らしい事が、確認されたのであった。つまり、「イラクがペルシャ湾に原油を放出した」証拠は全く無く、それどころか、アメリカこそが、その水鳥を油まみれにした張本人だったらしい事が明らかに成ったのである。ところが、それにも関わらず、その映像が放送された直後には、世界中でイラクへの怒りが巻き起こり、一部では、イラクに対する戦術核兵器使用の声すら上がったのであった。--もし、あの時、あの水鳥の映像に関する解説がそのまま信じられ続けて居たら、一体、何が起きて居ただろうか? 人は、騙されやすい。そして、騙されやすいが故に、「国際世論」すらもが、この様に、核兵器の使用にすら、容易に傾く事を、この水鳥の事例は語って居る。--人間は、どうして、これほどまで、騙され易いのだろうか? 本書は、そうした人間の騙され易さを、様々な事例から分析した、アメリカの心理学者トーマス・ギロヴィッチ(Thomas Gilovich)の著作の日本語訳である。--心理学者である訳者(守一雄、守秀子、両氏)の日本語は、読みやすく、明確である。--本書を読むと、容易に騙され、踊らされるのは、カルト教団の信者ばかりではない事が、痛感される。この情報過多の現代社会で、人がどの様にして騙されるかを理解する為に、この名著が、多くの読者に読まれる事を切望する。
(西岡昌紀・内科医/オウム真理教信者による坂本弁護士一家事件から 16年目の日に)
・「直感を熟考して説明した本」
人間の直感、理屈を越えた直感的な何か、について考え、研究した本です。第4章「瞬時の判断力」の章にはアメリカでのインプロシアターの例もあげられており、インプロシアターとそのトレーニングに注目した筆者は、即興芝居が行き当たりばったりでも無秩序でもなく、「重圧にさらされた動きの速い状況で、瞬時の認知によっていかに正しい判断を下せるかどうかは、訓練とルールとリハーサルで決まる」と書いています。私たちが無意識に行っている、「考える以前の瞬間の判断」「直感」といったものに興味がある方に参考になる一冊だと思います。
・「何だこの面白さは?」
「直感」とか「勘」についての本である。「あの人は勘がいい」などとよく言うが、そもそも「勘」とは何なのか、いったいなぜ当たるのか?本書はそうした疑問に、あるいは今までは疑問にすら思わなかったことに、気持ちよく答えをくれる。豊富な事例にはことごとく発見と驚きがあり、読み終えたあとは自分を取り巻く世界が以前とは違うもののように思えた。知的な刺激にあふれた、全く新しいタイプのスリリングなノンフィクションだ。
・「「一瞥の力」を鍛える、とても実用的な心理本」
原題を"Blink"という本書、邦題が『第1感』ですが、私は「一瞥力」ってことか、と感じました。いろいろ考えて結論を出すよりも、最初に感じた「なんとなく」のほうが本質を突いてて正しい判断であることが多い。こういう経験はみんなあるでしょ。本書は、それを理詰めで検証し、自信を持って「最初のなんとなく」で決断できるようにトレーニングできる本です。とても実用的な心理学の本。
具体的なエピソードをつらねながら、人間の感覚・認知メカニズムがどうなっているか、教えてくれます。エピソードはビジネス場面に即したものが多く非常に面白い。「古代ギリシア彫刻が売りに出されたけど、これは贋作なのか真作なのか」「何気ない夫婦の会話から、将来離婚するかどうかがわかる」「本人を面接するよりも、部屋を見せてもらうほうが性格がわかる」「“黒人=悪・不穏”といった無意識の偏見を克服するには」「顧客満足度が高く成績の良い自動車セールスマンと、並みのセールスマンの大きな違い」「米軍大演習で、ハイテクで武装した正規軍が、フセインもどきのならず者軍に敗れたのはなぜか」……
私の個人的な経験ですが、仕事がデキる人はみんな決断が早い。「今夜一晩考えさせてよ」と言う人は、例外なくダメ。本書を読むと、その理由がはっきりとわかります。そしてあなたも、勇気を持って正しい即断即決ができるようになります。本書はとても実用的で、ビジネスにすぐに役立つ、何より面白い、大変満足度の高い本でした。
・「示唆に富んだ、刺激的な一冊。」
読んでみて、う〜ん、人間って、こんなに無意識に支配されているのか〜、と、少し怖くもなった。でも、「じゃあ、どうしたらいいのか?」というところまで、ちゃんと書いてあるので、救いがないわけではない。そこが、本書のよいところかな、と感じた。
特に印象に残ったのは、第6章の「心を読む力」。極限状況に陥った警官たちが、善良な市民を4人がかりで41発も発砲して殺してしまった事件が、どのようにして起きたのか、とか。自閉症の人が映画を観ている時の目線の動きが、自閉症ではない人とはどのように違うか、とか。
また、第5章「プロの勘と大衆の反応」も、非常に参考になる内容。市場調査って、必ずしも当てにならないんだな〜、ということがよく分かった。
第3章「見た目の罠」も、ちょっとびっくり。というのは、恥ずかしながら、自分が実は無意識的な先入観に支配されていたことに気づいたから。
全体に、とても興味深い逸話が満載で、飽きずに読了できてしまった。示唆に富んだ、ある種、刺激的な一冊。
・「直感とは何なのかがわかります」
人間はロジックで理解するよりも多くのものを、直感で感じることが出来る。それは対象が複雑なものであれば余計に正しいというのが本書で伝えていることです。
これはこれで大いに納得したのですが、後半で著者が言う、「心の動きが表情に表れる。そして、反対に表情をコントロールすることで心の動きも制御出来る」という部分にはさらに納得です。
●ティッピング・ポイント―いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか
・「バイラルマーケティングの原理」
今、ビジネスの世界で注目のバイラル・マーケティングのメカニズムを含め、様々な分野で、世界が傾くポイント、“ティッピング・ポイント”について書かれている本。本書の中でティッピングポイントのことを、“あるアイディアや流行もしくは社会的行動が、敷居を越えて一気に流れ出し、野火のように広がる劇的瞬間”と書いているが、そのメカニズムを様々な実例を踏まえ、一つ一つと科学的に説明してくれるのがこの本。 この本に書いてある原理を実生活・仕事に応用できれば、スゴイ企業家になれそう。ほんとに、論理的でクリアに解説しているので、私はかなりお勧めです。
・「なるほど!」
本書では、口コミや流行が起こる要因・要素を事例を挙げて紹介しています。キーとなる要素、コネクター、メイブン、セールスマン役割を読んでいると、商品宣伝の仕方を考えさせられ、自分はどれに当てはまるのか、身近な人はどれに当てはまるのか・・・など、思わずいろいろ考えてしまいます。
マーケティングを勉強している方には是非読んでいただきたい1冊です。
・「本当に愛せる人には限界がある(らしい)」
ジェームズ・スロウィッキーの『「みんなの意見」は案外正しい』を読んだ際に、マルコム・グラッドウェルが推薦していたので、意思決定や集団行動、よくある、労働者の泡と消える努力などについて関連があるやもと思い、本書を手にした。 わが国でも近年、情報システムの分野では閾値とかthresholdの設定とかを目にすることが多くなってきた。tipという単語は多くの意味を持つが、本書では、傾く、転覆するという意味だと訳者の高橋さん。何が傾くのか。
根気強く、コツコツと着実に歩めば、最後には成果を得ることができる、と私達は信じている。ところが、ティッピング・ポイントの観点から評価すると、これには問題があるというのだ。われわれは戸惑うねえ。困ったら、バンドエイドで良いというのだから。つまり、最小の努力で問題を解決してくれるという意味では、バンドエイドは最善の方法だ、と。つまりだ。やたらと努力を傾注することが、必ずしもいつも可能ではない。どうするか。便利な近道があるならそれを使え、小から大を生む方法を知れ、これがティッピング・ポイントのポイントだ。本当に愛せる人に限界があるように、われわれは一定のところで限界に遭遇することを知ることだ。 ティッピング・ポイントにいたる指針として三つのキーワードを提示する。少数者の法則、粘りの要素、背景の力の三つである。一つ目、社会的伝染は一握りの例外的な人々の努力で広まる。二つ目、メッセージの印象は記憶に残る粘りに依存する。三つ目、人間の行動を変える鍵は状況のごく些細な部分にある。
よく読まないと理解を得にくいのが、第三章背景の力の「背景が環境より重要になる場合」だ。背景の力がある種の環境では、私たちの内面状態が意識せず、外部環境に決定される…以下。詳しい違いは、本文を。
目次詳しい。索引、参考文献なし。ひもあり。登場人物、事例多い。
・「社会に影響を与えたいなら、この本を読むべき」
どんな小さなことでも、何らかの影響を与えたいなら、この本を読むべきです。口コミのメカニズムをわかりやすく解説しています。
特に、大きな影響を与えたいと思うなら、ティッピングポイントについて知るべき。
わたしは、社内の革命に利用しました。小さな影響力でも、メカニズムは同じでした。
(本書を読んでいたので、コネクターの人選を間違うことがありませんでした。)
・「細部の神と悪魔、その実例と、社会への希望」
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・「英語版も楽しめるが、日本語版をお勧めする。」
英語版が出たときに購入し、その後日本語版が出たときにも購入した。双方を読了して、職場の仲間には日本語版を推薦した。まあ正直言って、日本語版のタイトルにはがっかりしたが、本文については、英語版を無理して読むこともない。これだけの内容の本を日本語で読むことができるのは感動ものだ。訳者も苦労したと書いてあるが、著者の
該博な知識がちりばめられた文章は、なかなか歯ごたえがある。
評価は、読者の力量によって分かれそうだ。この本をにんまりしながら読めるようなら、コンピュータ科学、社会科学、それに文学への深い造詣があると言えよう。力がないと、日英の単語を比較するしかなくなりそうである。そういう意味では、読者が試されているとも言えるだろう。
M!!arvin Minsky の The Society of Mind を彷彿とさせる良書である。
・「良い本だと思います」
著者は「トンネルデザイン」という言葉を使って、世にあふれる技術至上主義のお粗末なデザインを批判しています。「われわれが見落としていると考えられる資源」の重要性や「デザイナーとして自らの限界を理解すること」を説いています。良い本だと思います。
・「情報の社会的文脈について」
社会的文脈から、情報について、あるいは今後の情報技術について論考した本。内容は包括的で明快。技術的文脈ではなく社会的文脈から徹底して、情報について論じているという点で、重要かつ貴重だと思う(なかなか類書がない)。個人的には、知識の管理、プロセスはプラクティスから生まれる、教育を見直す、といった章が特に印象的で有益な内容を含んだものだった。他の方もおっしゃっておられるように、タイトルの付け方はひどい。本の売上げ向上を狙ったかのような姑息なタイトル(原題は「The Social Life of Information」)。著者らは確かに、情報や情報技術がすべての社会問題を解決するわけではないと言っており、まさにその点が本書の出発点ではあるものの、情報や情報技術が社会を変えないとは言っていないし、それが結論ではない。
・「難解・・・」
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・「多少無理してでも英語版を読みましょう」
Tばかりが重視されるIT革命の中で、Iの役割が如何に重要かを様々な事例を通じて紹介し、I軽視によるヒズミをなくすための多様な示唆を与えてくれる。内容は斬新かつ明快で良書だと思います。ただ、いかんせん翻訳が…。まず表題からして本の価値を貶めるトンでもない誤訳。元の英語の構文が分かる日本語訳なんてプロの仕事じゃないと思う。
英語版をお奨めします
・「良書」
教師から学ぶだけでなく日常生活からも内省することによって深い理解を得るようにできる。事例を説明しながらみずから学ぶことが可能なことについて実証してある。各章ごとにわかりやすいまとめもあって理解の助けになる。文章の構造も理解しやすくすらすらと読み進めていくことができる。
・「日常生活こそが学びの場になりうる」
本書は、人間が何かを学ぶ過程に於いて、いかなる状況が相互に連携しあっているのかを分析した本です。「現実的必要から学ぶ」では、学校に進学出来ない街角のキャンディ売りが、その体験からだけで、四則計算を正しく身につけていることを明らかにします。ここで驚くのは、学校で計算方法を習った生徒よりも、根元的な部分での理解が深く、応用が利くと言う点で、まさに必要は発明の母を実証しています。
またこれら学びには、人間が生活している地域に於ける文化がとても大きな役割を果たしていると言う点もとても興味深く読めました。
本書は全体的に、ひとつの結論に収斂する書き方をしていませんから、各章をつまみ食い的に読むだけでも、十分楽しめるはずです。知的好奇心を満たすために支払う金額としては、安くてお買い得な本だと思います。
・「人は学ぶときに学ぶ」
従来の教師は有能で教わる側は劣っているという教育観を廃し、人は本来優秀な学習者であるとの教育観を説く。
知的好奇心により生まれながらにして有能な学習者である人が学ぶ状態である必要からの学習・能動的学習・言語の学習・数の学習、そしてそれを助ける文化・学習した内容に焦点を当て、それらを踏まえた上での新たな教育観を構築する。
・「学び手に最適な「環境」と「教え手」とは」
効率のいい学習が自分でできているかを確認したくて購入、通読読んでみると、人間の学ぶという行動を分析した上、学び手が外的環境に対してどのように接する、接されるのが学習を行う上で適しているかを記載されている本でした。興味をひかれたのは「メタ知識」「知的好奇心からの学習においては心的余裕が必要」「納得したい理由は安心したいため」などです。特に安心のために学ぶという姿勢は新しいことを学習において学習結果を自分の中でイメージするという姿勢につながると思います。また「メタ知識」についても、学習を上位から分析することの価値を改めて認識。教え手として他者と接する人にはどのように、学び手と接するべきかのヒントが記載されていると思います。
・「なぜ人とうまくいかないのか?どうしたらうまくいくのか?」
本書は全米ベストセラー作家で世界的な心理学者でありカウンセラーのウイリアム・グラッサー博士の著書。
彼の提唱する選択理論を取り入れたヨーロッパ、全米の学校は、劇的に生徒の人間関係や成績が向上し、世界的なモデル校として注目を浴びているらしいです。
本書は、世界中で起きている「世界で最も強い絆を持つ夫婦が、なぜ最もうまくいかなくなってしまうのか?」に切り込んだもの。
その人の抱えている問題の8割は人間関係の問題である。と著者は述べて、実際に、人間関係が改善すれば、全ての物事がうまくいくようになることがわかりました。
人間関係の問題の根本になる「ヒトの心」の問題とそれを解決するための著者の具体的なカウンセリング技術が織り交ぜられていて良かったです。
学術書とは違い、小説仕立てで、読みやすく、サラリと読め、読めば読むほど新鮮な気づきが得られてのめり込んで一気に読んでしまいました。
普段、気づかずに、自然と人間関係を壊しているヒトの曖昧な行動の原因と対策がわかる一冊。
著者の考え方に気づけば、難しいノウハウはなく、明日から簡単に実践できそうです。
人間関係の問題を夫婦に置き換えているだけなので、配偶者の有無に関わらず、オススメです。
・「結婚の謎(ミステリー)を読んでの評価」
ベストセラー作家の勝間和代さんの2冊で、おすすめ書籍として紹介されていたので、読んでみました。
著者はアメリカの精神科医が書いたもので、そこに夫婦生活に悩みをかかえた人が来るという話です。結婚当時から数年経って、気持ちに変化がでてきてしまったという小説のようなストーリーから始まり、「自分のまわりにもこういう人いるな」という自分に近い感覚で感じ取れ、いっきに読める本でした。
離婚率が上昇している日本においてはかなり有益な本なのではないでしょうか。お互いの距離感が離れていく原因から、そこからどう対処していくのかまでが具体的に書かれています。結婚生活を送っている方で問題を抱えている方は必読ではないでしょうか。また結婚生活に問題のない方やこれから結婚したいと思っている方も、問題が起こる前の事前対応として読むのは良いかと思われます。喧嘩の多いカップルは必読。
専門用語もなく、読みやすいので、読書の苦手の方でもOKだと思います。
・「「結婚≠幸せな生活」の謎に迫る」
「(結婚について)こんなはずじゃなかった…」という既婚者に薦めたい一冊。
スリランカでは、結婚することを「刑務所に入る」と言うらしい…。※レビュアー注
本書は、「大好きな人と結婚したのに、どうしてこんな…こんな…#%&○’&▲@!!」という「幸せな"はず"の結婚」の「謎(不満)」の原理を「外的コントロール」や「5つの基本的欲求」といったモデルを使いながら解題し、「本来あるべき結婚関係=友人関係」を構築するためにはどうすべきか?について事例を交えながらわかりやすく解説している。
著者であるW・グラッサー博士(心理学博士)の持論である「選択理論」がふんだんに盛り込まれており、「良き結婚生活を送る」というテーマを超えて、「自律した人生を送る」という観点からも十分楽しめる一冊。
ベストセラー作家の勝間和代さんも推薦する良書。結婚を控えているカップルは必読。
・「結婚の謎解き」
既婚者だけでなく未婚の方にも参考になると思います。人と人とのコミュニケーションの方法を中心に書いてありますので、結婚だけでなく友人関係などにも参考になりますし、恋人関係を良好に続けていきたい方にも参考になると思います。星を4つにしたのは、身近にグラッサー博士のような方がいないので。
・「人間のタイプ分析の本ですね」
本書は、結婚生活をうまく続けるために、妻と夫がどのように価値観を共有するのが良いのかを、「5つの基本的欲求」というプロファイルに分けて説明をした本です。
ここでは、・生存の欲求・愛と所属の欲求・力の欲求・自由の欲求・楽しみの欲求と分類し、それぞれに自分の性格を採点していくというやり方を勧めています。
確かに結婚生活というのは、なかなか他人に相談が出来ず、「一人で悩む」か、「友人に愚痴をこぼす」くらいの対処法しか無いように思われており、そう言った人たちが読むと一定の効果は期待出来そうです。全体的に女性寄りの立場で話が展開されていますので、女性には伝わりやすいと思いました。
しかし個人的には、「これってエニアグラムの方が良くない?」という印象も受けました。
・「学習性無力感と効力感についての心理学・教育学書」
本書は、内発的動機づけを扱った『知的好奇心』(この本はとても面白かったです)の続編と言えそう。心理学書・教育学書。内容は、学習性無力感と効力感について。 会社をやめてすっかり無気力になっている頃読んだ。だけどこの本、教育者の立場から書かれているから、無気力から脱しようとしている本人が読んでも効果なし。
・「実は実践的内容」
一貫していかに無力感を排除し、効力感を獲得するかが論議される。この本では
無力感とはいくら努力したところで自分のおかれている状況に何の変化も起きないと思ってしまうことをいう。
効力感とは自分の努力によって周りの環境を変えていけるという感覚のことをいう。 新しい点は無力感とは後天的に獲得されるという点だ。自分が状況を変えられない耐え難い苦痛に長期間さらされると無力感が強まってゆく。そしてこの状態が続くとその他の変えうる状況に対しても変えようとする意思がなくなってしまう。
こういった無力感と対極に位置する感覚が効力感だ。これを獲得するには次のようなことが有効だとされる。 1、「自分は環境を変えることができる」という成功経験を持つこと。 2、失敗の原因をどこにおくか?これには自分の能力不足と考える人と努力不足と考える人がいる。そして能力不足と考える人は無力感を感じがちだ。何故ならば能力とは短期には変わらないものであり、これに対しその時どれ程努力するかどうかは比較的に自分の意思で変えられることだからだ。 3、人間には自分のことを自分で決めたい、自分にことを自分でコントロールしたいという欲求がある。この自立性を獲得できるかどうか。 4、教えあいによって得られる他者から役に立っているという感覚。 5、自己の向上判断基準が外部基準ではなく内部基準であること。熟達者たちはその分野に関して構造化された知識(=schema)を持ち、あらゆる判断を行う。これを用いて自己評価を行う。よって自律性を得られやすい。
どの主張も科学的実験による裏づけがとられていて信憑性が高い。
・「無気力とやる気のしくみ」
人はなぜ無気力になるのか,どうすればモチベーションが向上するのか.これは自分自身にとっても是非知りたい話題です.
本書では,実験などによって無気力になる原因や効力感(モチベーションややる気といったものでしょう)を育てる方法などを検証しています.ただ,結論としては概ね予想の範囲です.また,下位の欲求が満たされないことには,より上位の欲求に対するモチベーションが湧かないという,マズローの欲求階層説と似たような結論を得ています.
最後の章に,効力感の獲得に関する日本とアメリカの比較があります.文化や取り巻く環境によってこの効力感の形成のされ方が違ってくるというのは,人間が回りとの関係の中で生きていく生き物なので当然なのですが,日本人に生まれたからには日本人なりの育て方があるというのは興味深いですね.
●「快眠」セラピー―いつでも、どこでも、ぐっすりと (カッパ・ブックス)
・「内容は一般的ですが、よくまとまっていて◎」
本書の内容は、快眠、安眠に興味のある人なら、一通り見聞きしたことのあることばかりかもしれません。人体のリズムや、入浴、寝具、ストレス、ツボ…などなど、です。しかし、コンパクトな新書に、それらの内容がよくまとまって収められていて、重宝な一冊と言えると思います。
特に、入浴法やストレッチ体操、ツボ押しなど、すぐ始められるテクニックに重点が置かれており、安眠に興味のある初心者(!?)にはいい入門書だと思います。まあ、重度の方はこんな本に頼らないと思いますが…。
ケータイやゲーム、インターネットによって、生活のリズムがおかしくなっているのは事実だと思います。やはり、たまにはハイテク機器から離れて思いっきり体を疲れさせるのが、快眠のための王道でしょうね。
・「快眠を得るための情報が少なすぎる・・・。」
著者がうつ病や不眠に関して権威であるのは知っていて、本当は最初に一万円以上するe-bookを購入したかったのだが、安いこの本を見つけたので、内容を確認したく購入した。結論から言うと、睡眠のメカニズムを解説が大半を占め、肝心の快眠のための方法論の記載があまりにも少ない。「絶対に眠れます」と書かれている方法を何日も試してみたが、全然効果がなかった。私は医者から「抑うつ神経症」と診断されており、会社でのストレスで眠れない人より重症なんですかね?高いe-bookも同じような内容なんでしょうか?誰かご存じありませんか?
●タテ社会の人間関係―単一社会の理論 (講談社現代新書 105)
・「日本社会を的確に説明している」
今では、常識になっている縦社会(日本)、横社会(西欧)という概念を最初に提示した、古典的な本である。初版本は昭和42年であるが、今でも現代の日本社会に当てはまる内容である。逆にいうと、それほど日本社会における普遍的な構造を捉えた本と言う事ができる。
本書によると、社会集団の構成の要因を、資格(構成員に共通したもの、例えば、氏、素性、学歴:出身大学、地位、職業、資本家、労働者、など)によるものと場(一定の職業集団、所属機関、地域、など)によるものに分類し、どちらの要因で社会構造が構成されているかで、社会が特徴づけられている。日本は場により構成される社会であり、その中での順序:通常は年功序列、が重要な縦社会である。 日本のような縦社会は、分業が成り立たない社会(競合メーカーはフルセット戦略をとりがち)、能力平等という非現実的な事柄を前提とした悪平等社会、中央集権の政治構造を持つ社会、派閥の功罪の生じる社会、である。一見すると縦社会であるということとの因果関係がわかりにくいような現象についても、縦社会という社会構造が原因であると、分かりやすく説明されている。 また、契約精神の欠如のために、共通の目的・仕事の達成に責任感が乏しく、往々にして、それ以上に感情的な人間関係が重要視される社会である。 この本で解説されている縦社会における特徴は、企業という組織(社会構造)に勤めるものにとって、日々直面しており、実感と共感を感じるものである。
本書は、結構読み易く、日本社会の特徴に対する理解が進む本である。ぜひ、日本社会のことを良く知りたい、縦社会って何、人間関係が難しい、と思っている人にお勧めの本である。
・「現在でも通ずる名著」
本著は、日本社会の構造について、わかりやすく理論を展開し、現在でも、十分通じる名著である。
私が大学受験で小論文対策をする際にこれほどの名著であるとは知らずに読んだ本でありますが、15年前と今回と2度読んでみたが今でも、違った観点から新たな発見があり私がそうであったように高校生にも是非読んで頂きたい一冊であると思います。
・「今の方が、自覚がないだけ厄介だ」
著者は、本書が書かれた当時の日本社会を客観的に分析している。だが、今の若い人がこの本を読むと、「今はここまでひどくないよ」「俺はもっと自分をしっかり持って生きてるよ」と思うのではないだろうか。それが怖いところである。皆が本書に書かれているような倫理観や社会のスタイルにどっぷりつかっている頃は、少なくともそれに適応できている者にとってはあまり問題はなかっただろう(外から見ると滑稽ではあっても)。しかし今は、皆が自分では近代的な個人主義で生きているつもりになっているが、実は本書に書かれている「タテ社会」や「場」の倫理に無意識のうちに動かされている。本書が書かれた当時よりさらにやっかいな状況になっているのだ。それについての解決策は、もちろん本書には書かれていない。ただ、自分たちの状況を客観的に把握しないことには何も始まらない。まずは、一人一人がこの本を読んで、「自分を外側からみるとこう見えるのだ」と認識することが大切だ。本書には昔のことや他人のことが書かれているのではない。他ならぬ読者であるあなた自身のことが書かれている。
・「日本を考える際に持つべき視点」
欧米の社会に対して日本社会の人間関係というものを見事に説明した本だと思う。ウチとソトを意識しながら,場というものを大切にするという考えは、日本人の人間関係をよく表している。日本の社会を考える際の根本には,日本人がどのようなものであるのかということを強く意識しなければならない。そのひとつの視点を見事に描いている本だと思う。
・「民族のメンタリティは簡単には変わらない」
本書が執筆されて40年、世の中は大きく変わった。グローバリズムが声高に叫ばれインターネットの登場で世界はフラットになった。しかし、われわれ日本人のメンタリティはこの本に書かれているまんまである。相変わらず「ムラ社会」的な意識は根強く残っているし、健全なヨコのつながりが形成できないままタテのつながりは歪んだものになってしまった。とにかく名著であるので多くの人に読んで欲しいし、出版し続けている講談社さんに感謝する。
●フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか
・「今の私の生き方を応援してくれた一冊!」
私は2年前障害者になった32歳(女)である。現在soho環境でメールマガジンの編集を主に行なって給料をもらっている。自分の強みを活かした仕事を数社あるいは数人と契約し生活を送っていくにはどうしたらいいか、ずっと頭の中でもやもやしていた。この本を読んだらその答えが書いてあった。知人でSOHO生活を送っている人はまだいない。そんな私に『今の君の生き方は間違っていない!むしろ応援するよ、アメリカには君のような人がたくさんいるんだ、その事実を僕の言葉で伝えよう』という著者の足で集めたフリーエージェントのためのアドバイスがちりばめられている。自分サイズのライフスタイルを送りたいと思っている人にオススメの一冊!
・「今まさに起こりつつ変化」
大変すばらしいく鋭い分析がなされた書物であった。
アメリカ社会を対象にした分析論であるが、日本でも今まさに起こりつつある話であると思う。
組織に忠実な「オーガニゼーションマン(組織人間)」の時代から組織に縛られず独立して働く「フリーエージェント」が急増しており、アメリカでは全労働者の4人に1人がすでにフリーエージェントであるという。
フリーエージェント時代のビジネスのあり方についての記述が最も知りたいことであるが、本書の結論は特定のプロジェクトのための適材適所のための人材を集められるプロジェクトマネージャが従来の管理職にとって変わってくると言っている。
内容については、自分が普段している仕事の中でゆっくりだが着実に訪れてきている変化に合致していると思う。それでも、依然として従来型の大企業がまだまだ市場を支配している現状を気にしつつも、本書の著者の主張をがっちりと受け止めたいと思う。記述も、翻訳も大変ユニークで本当に楽しく読める。
・「人生観が変わった・・・新時代の扉を開く衝撃の書です」
随所で言及されて話題になっていたので、以前から気になっていた本です。
米国を中心に丹念な取材のもと、脱工業化社会をフリーエージェントという概念で、わかりやすく説明し、今後のトレンドというか、労働革命が進行している姿がよくわかります。
組織と個人、仕事のあり方を、テイラー主義と、オーガニゼーションマン(組織人間)(ホワイト)を原点とし、その後の産業の隆盛と組織の肥大化が、今日のユビキタス社会、ネット社会にあわなくなっている様を克明に描き出します。
実は、毎日会社へ出勤して仕事をして、定時になったらプライベートな時間を過ごす、という、いわば多重人格的な労働者像は、歴史的にみれば、産業革命、工業化の時代に歴史的に作られたシステムでこれが昔から未来永劫あったわけではない、という、あたりまえですが、あまり気にすることのない、そんな話も随所に出てきます。
また、資本、土地、設備、労働、大量生産という、マルクスが唱えたような資本主義は、IT革命の登場で、資本すら不要となったし、設備はネットとPCがあれば、実際には、時間に縛られずにどこでも、自由に仕事ができる、というところもおもしろい。
仕事をする自由、一つの仕事をいやいややることなく、複数の仕事を選択し、経済的自由を得る自由とリスクの話も出てきます。
とにかく、ページ数は多いですが、文章は平易で翻訳もこなれています。これからの社会を生きるための、必読の一冊です。
・「もっと力強く生きよう」
日本では会社で働かない「ニート」が社会問題になる一方で、組織の問題で自殺する人も増えている。勝ち組、ゴージャスを良いとする風潮もある。これらの前提には未だに「一流大学を卒業して一流企業に入ることが良い」とする思想がありありと残っている。個性や多様化が叫ばれながら、画一的な成功モデルが未だに存在する。おかしいだろう。矛盾が多いのに、その前提を疑うことがないのもおかしい。
この本では、会社に属さず自立して仕事をこなす人間像が描写される。組織に属し、組織への忠誠に基礎を置く縦ではなく、横へと張り巡らされた個人的ネットワークで仕事をする。その絆の根本にあるのは、「信頼」。信頼を基礎に、個人が単位としてつながりを形成する。個人は自由と自分らしさを保ちながら、仕事に責任を持つ。そして成功は、各人で定義する。だから、画一的な成功モデルは意味が無い。教育を受ける必要さえ、個人で決めたら良い。今でもフリーランサーとして生きる人もいるが、より多くの人が同様の形態で仕事をする社会を描いている。アメリカでは既に、組織に属さずに仕事をする人が増えているらしい。
もう人が決めた価値観で生きるのは止めよう。自立し、自分で決めた考えに沿って生きるのだ。勝ち組と呼ばれ、贅沢に暮らせば満足なのか?僕はそう思わなくなった。自分で決めて生きないと、死ぬときに後悔する。そんな人々にとっての、仕事を中心とした生き方のガイドである。参考になる。2001年に書かれた本であるが、日本ではマスコミの論調は未だに20世紀を引きずっている。生まれてからずっとそんな考えに浸かってきた世代にとっては、生き難くても、それ以外の方法に気付けないのかもしれない。だったら、この本が、新たな社会との関係を気付かせてくれる契機になる。もっと読まれ良い本だ。
・「私もフリーエージェント宣言します。」
金持ち父さん貧乏父さんや、隣の億万長者等では経済的に自立するために自営業をすることを述べていたが、この本では近年増えつつある組織に属さずに仕事をする人々の労働に対する考え方の変化について述べている。彼らはひとつの組織に属することにリスクを感じる。なぜなら給料の出口がひとつしかないからである。フリーで多くの顧客を持つ方が安定を得られると考えている。また、事業の寿命が短くなったことにより忠誠を誓う関係が上司のようなタテの関係から元同僚やプロジェクトを通じて知り合った人同士のヨコの関係に変化しているとも指摘している。こうした人々が利用する場所がスターバックス等のカフェであり、キンコーズなどのビジネスコンビニである。こうした働き方を可能にしているのは情報通!!信技術の発達により、一人であっても仕事ができるようになったことである。また、こうした働き方の変化から従来の均質化を目指す教育が教育という意味を為さなくなるとも指摘している。トムピーターズ好きには一読して頂きたい。
・「ファーストフードの危険な実態、ファーストフード産業の闇の部分を暴いた本」
この本は、マクドナルドなどのようにハンバーガー、フライドポテト、コーラなどを販売する業界(ファーストフード業界)の闇の部分を暴いた本である。記述の半分位は、業界の発展史、アメリカの経済や社会に与えた悪影響などを取り扱っている。しかし、「対岸の火事」では済まないことも多く、日本の消費者に役立つ情報も多い。
例えば、ハンバーガーの食材である牛は、何を食べて育っているのか? 牛のどの部位がハンバーガーに使われているのか? 肉の部分の使用量が少ないにも拘わらずあの味が出せるのは何故か? ファーストフードがあれ程までに多くの食中毒を引き起こすのは何故か? 何故、あれ程多くのリピーターがいるのか?などなど。これらの延々と続く疑問について、この本は、調査に基づき、明快な答えを与えてくれる。その答えを知ってしまったら、ファーストフードなどは、とても怖くて食べられる代物ではない。子供の健康に気を使う親ならば、子供がせがんでも、ファーストフードの店に入らせないようにする筈である。
健康のことを考えたら、ファーストフードは、やはり「安かろう悪かろう」なのである。此の本の他の部分は別として、少なくとも、問題食品としての実相を暴いた章の内容は、消費者団体やPTAの活動を通じて広く、一般消費者に知られるべきだと思う。因みに、この本は、アメリカのアマゾン・ドット・コムのランキングでは、トップ100に入っていた社会派の本である。未だ翻訳本が出ていないし、仮に翻訳本が出ても特定の箇所では誤訳が多発すると思われるので英語が出来る人は、原書で読んでしまったほうが良いと思います。
・「ハンバーガー食べられなくなります」
邦題が扇情的、装丁が安っぽくていまいちですが、内容は極めてまじめかつ深刻な問題を提起しています。米国のファストフード産業が、社会の仕組みそのものを根本から変えてしまう横暴さを有しているという事実を、データと取材に基づいて丁寧に暴いており、普段のフレンドリーな外見からは想像もできないまがまがしい素顔を垣間見るような思いでした。アメリカのマクドナルド社は当期利益率20%(2006年第三四半期まで)と驚異的に儲けていますが(例えば日本のモスフードの19年3月期中間決算での当期利益率はわずか0.8%)、本書を読むと「むべなるかな」と納得できます。
それにしても米国滞在中、日本では考えられないくらい頻繁にお腹をこわしたのですが、そのたびに「Stomach Flu」、すなわち腹風邪と言われ、自分でもそう思っていました。でもこの本を読んで、実は食べ物に入っていた大腸菌が原因だったのでは、という強い疑問に変わっています。
・「ファストフードから透けて見えるアメリカ」
ここ数十年で瞬く間に世界を席巻したファストフード。明るく耳障りの良いキャッチコピーで宣伝され、今や私たちの生活にも深く根を下ろしているこの食品の真実に、大部分の人は関心を持つことすらありません。
私もそうした人間の一人でしたが、この本を読んで、ファストフードの中身だけでなく、それを生み出し、支えてきた「アメリカ」という国の実態にも非常にショックを受けました。
味は香料で何とでもなる、労働者は使い捨てで何の問題も無い、利益が出ればどんな手を使ってもいい、労働者や消費者の健康など考えたことも無い、不正は金と権力で押さえ込める…。 なるほど、資本主義と個人主義を徹底的に進めるとこうなるものか、とアメリカ社会の姿を興味深く読みながらも、気持ちは暗!くなりました。
最近、「ボウリング・フォー・コロンバイン」などのように、アメリカ白人のエゴを取りざたした作品が多く見られるようになってきました。「ボウリング…」は銃を通して「自由の国ともてはやされがちな『アメリカ』の真の姿をしっかり見極めよう」とするものでしたが、この本も同じ流れの上で書かれていると思います。
この本を読んで、ファストフードに対する警戒心が強くなると共に、日本はアメリカと同じ轍を踏んではいけない、と強く思うようになりました。
・「食の安全を考える一冊です」
HACCPを(Hazard Analysis and Critical Control Point)と言わずにHACCP ( Have a Cup of Coffee and Pray;コーヒーでも飲んであとは祈るだけ)と皮肉っています。
マクドナルドなどのファーストフードは香料、特に牛肉の脂の匂いを付けて美味しさを子供の頃から脳に焼き付けていると説いています。日本でもカップヌードルの匂いを嗅ぐと何故か食べたくなるのと同じ事です。チキンナゲットもチキンと言えばヘルシーな気がしますが決してヘルシーな食べ物ではありません。
ファーストフードで安い牛肉を手に入れるために、本来守らなければいけないコンベアのスピードを上げてしまってO-157などを防ぐ手だてを取っていないと説明しています。食の安全を考えるときに是非読んで頂きたい一冊です。
・「訳本もとてもいいです。」
埼玉県深谷市のハードカバー本の読者から翻訳への懸念が表明されていましたが、楡井浩一さんの翻訳はとても読みやすく、いい訳書と思いました。とくに環境問題に関心の薄いわたしも思わずひきこまれ、どきどきしながら読みました。米本国であれだけ売れたのも納得の良書。多くの人に読んでほしいですね。
・「歴史的偶然が生んだ人類共有のレシピ」
これはすごい本。古典古代から今日に至るまでの経済成長の歴史およびその要因と、地球上の各国・各文化圏における経済成長の遅速発生の理由−経済成長に関する歴史的および地理的事象をこの1冊で展望しようという野心作なのです。
著者は、第1部で成長のきっかけを次の4要素にまとめます。(1)私有財産制の確立(2)科学的合理主義の定着(3)安定した資本市場の形成(4)通信・輸送インフラの整備。それぞれに1章ずつ当てまずイギリス・オランダにそれらが根付いていくところの記述は、各章がそれだけで法制、科学、投資、技術等に関する立派な小史といってもよい位の内容が。そして第2部では、西欧諸国、日本、イスラム圏等で4要素の形成がなぜある国では早く根付きまたある国では遅れたのか/現代に至るまで形成が至難なのかを見てゆきます。第3部は現状と将来展望に当てられています。
以上の歴史的知識を縦の糸とするなら、横糸は正確・豊富な経済学・社会学的知識と統計尊重の姿勢といえるでしょう。特に第10章であげられているマズローの欲求段階と経済的豊かさ、さらに民主主義の定着ぶりの相関関係そして因果関係(豊かさ→欲求内容の高度化→民主制の導入の順に進んでゆく)が統計で把握されている事実に感銘を受けました。そのうえでイラク・アフガン・カンボジアなどにおいていきなり民主選挙や土地分配などを強行するよりも、まず地道に4要素を育成する方が先であることを説いている点は説得力があります。
通読しての感想は、経済成長の4要素は、その国民の主観的努力というよりも何世紀もの蓄積に基づく歴史的偶然によるものであること、そうであるが故にどの国でもどの文化圏でも長期的には移植可能なものであろうということです。著者は、英・蘭のように先駆けとなった国々ではいざ知らず、その後キャッチアップした国々(独、日、東アジア諸国etc.)では意識的にかつ先行する国々よりも素早く4要素を物にしていったことに注意を向けます。そして、4要素は経済成長を志向する場合、最早なくてはならぬ「レシピ」である、として筆を置くのです。 少し分厚いですが知的好奇心を満足させてくれること疑いなしです。おすすめ。
・「ある意味最も優れた人類史(世界史)の教科書」
「優れた社会運営とは何か」については多くの場合イデオロギー論争になるが、本書は「豊かな社会運営に必要とされる4条件」を経済史他に立脚し客観的に示している。(ある意味最も優れた世界史の記述でもある)「1)私有財産制(=法治国家かつ適切な税制)、2)科学的合理的な思考、3)効率的な資本市場、4)充実した通信と流通網」の全てが揃えば豊かな社会が建設され、一つでも欠ければ一時的に豊かさを享受できてもその成長率は極めて低く継続しないと言う。この指摘の一部を、「より多くの市民が意欲的に社会建設に参加でき、結果として個々人がその豊かさを手にすることが出来る社会が豊かな社会」と受け止めるのは適切だろうか?4条件の大部分は「自由・市場主義経済」が合致するが、結果として大きな経済格差が生じワーキングプアが生じるような社会運営を「豊かな社会」と筆者は定義していないように受け止められる。今日の日本は、政治的には平等だが経済的には固定的な階級社会に向かっているとの見方もある。イデオロギーではなく、社会経済運営の客観的科学的な指標として本書の指摘が活かされるべきだと思う。
・「近代文明の科学的な解明」
社会科学の各専門分野に限定して歴史を紐解く書籍は数多くありますが、 何れも分野を限定していることから説明が過度に単純化される傾向があります。
しかし本書は、 政治(私有財産権の確立等の法律の重要性や司法・立法・行政の分立の重要性など)、 文化(科学的合理主義の重要性や宗教的寛容の重要性など)、 経済(資本市場の重要性やロジスティクスの重要性など)、 さらには人の心理(マズローの欲求段階説の取り込みなど)、 といった多岐にわたる分野にわたって綿密な統計処理を踏まえたうえで、 近代・現代文明の成長と発展の鍵をそれらの相互作用の賜物であることを立証しています。
本書の内容そのものについては、各方面からの異論がでそうなものですが、 立証するために使用した情報の多さから、適切に反論することは容易ではないと思わされます。 一方で、本書の展開そのものが科学的合理主義を踏襲しており、 適切な情報の入手・分析による反証可能性を用意していますので、 新情報の発見や更なる分析によって、より洗練されていく余地があるものとなっています。
なお、本書と同水準の以下の書籍を併せて読まれると更に理解が深まると思います。 ポール・ケネディ「大国の興亡」 マイケル・クック「世界文明一万年の歴史」 アルジュン・アパデュライ「さまよえる近代」 ジャレド・ダイアモンド「銃・病原菌・鉄」
・「お金を切り口にした近代史」
豊かさイコール経済活動の変遷を、近代に絞って、産業革命前後から、各国の勃興・衰退を丁寧に紡ぐ出した労作です。これを読むと、繁栄が出来た国と、そうでない国にどのような環境的相違、政治的環境、社会制度があったのか、それらが相互にどのように関係していたのかがよくわかります。
本書ではこのような繁栄の条件を、・私有財産権・科学的合理主義・資本・動力、スピードの4つに総括し、繁栄するためには、これらすべてがそろう必要があると解説します。何かが微妙に欠けている気もするんですが、本書の中ではこの論が綺麗にまとまっているため、違和感はありません。
・「経済理念がしみわたってくる」
経済の丸裸のところから、現代まで雪だるま的に進歩してくるのが、体感できるいい本でした。経済を学んでいる人でも、結局何を学んでるか実際のところ数字でしか理解していなかったり、形式的にしかわかってない人が読むと、それが実体的にとらえられるような気がします。
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