カイロの紫のバラ [DVD] (詳細)
ウディ・アレン(監督), ミア・ファロー(俳優), ジェフ・ダニエルズ(俳優), ダニー・アイエロ(俳優), ダイアン・ウィースト(俳優)
「大好きな映画」「タイトル通り、ロマンチックな余韻に酔える名作です。」「初めてのアレン作品で感動した!」「映画ファンであることの幸福感を認識させてくれる傑作」「夢の世界が現実に。これぞ映画。」
カサブランカ 特別版 [DVD] (詳細)
マイケル・カーティス(監督), ハンフリー・ボガート(俳優), イングリッド・バーグマン(俳優), ポール・ヘンリード(俳優), クロード・レインズ(俳優)
「君の瞳に乾杯…」
キー・ラーゴ [DVD] (詳細)
ジョン・ヒューストン(監督), ハンフリー・ボガート(俳優), エドワード・G・ロビンソン(俳優), ローレン・バコール(俳優)
「40年代ワーナー映画の秀作」「40年代の良き時代のアメリカ映画」
終電車〔フランソワ・トリュフォー監督傑作選6〕 [DVD] (詳細)
フランソワ・トリュフォー(監督), カトリーヌ・ドヌーヴ(俳優), ジェラール・ド・パルデュー(俳優), シュザンヌ・シフマン(脚本)
「華、貫禄、美、女王!」
冒険者たち [DVD] (詳細)
ロベール・アンリコ(監督), アラン・ドロン(俳優), リノ・ヴァンチュラ(俳優), ジョアンナ・シムカス(俳優), ジョゼ・ジョヴァンニ(原著)
「この映画観て、感動しない女性たち!それが信じられない60歳」「40年後の冒険者:」「ロマンチシズム溢れる「青春映画」の永遠の名作。」「男の友情の物語」「夢と愛と友情の美しきレクイエム」
野良犬 [Blu-ray] (詳細)
黒澤明(監督), 三船敏郎(俳優), 志村喬(俳優), 清水元(俳優), 淡路恵子(俳優), 木村功(俳優)
「世界のKUROSAWA、ここに有り!!」
わが谷は緑なりき [DVD] (詳細)
ジョン・フォード(監督), ウォルター・ピジョン(俳優), モーリン・オハラ(俳優), ロディ・マクドウォール(俳優)
「名作です!傑作です!」「人生のパワーをもらえるような映画です」「昔はこんなに真面目で純粋な映画があったのです」
チャイナタウン 製作25周年記念版 [DVD] (詳細)
ジャック・ニコルソン(俳優)
「永遠の至宝」「フィルム・ノワールをほうふつさせる傑作」「ほろ苦い感じがなんともハードボイルド」「70年代を代表する映画」
イヴの総て [DVD] (詳細)
ジョセフ・L・マンキーウィッツ(監督), ベティ・デイビス(俳優), アン・バクスター(俳優), ジョージ・サンダース(俳優), マリリン・モンロー(俳優), メリー・オア(原著)
「名作です」「デイビスの台詞回しが素晴らしい」「ハリウッド映画の大傑作だが、少し物足りない気もする」
ハンナとその姉妹 [DVD] (詳細)
ウディ・アレン(監督), ミア・ファロー(俳優)
「ウッデイ・アレンの最高傑作のひとつ!」「姉妹っていいな!と思った。」「愛すべきダメ男」「ウッディ・アレンの描くN.Y.と家族の一面」「役者・演出としてのW.アレンを堪能できる最高傑作」
そして船は行く [DVD] (詳細)
フェデリコ・フェリーニ(監督), フレディ・ジョーンズ(俳優), バーバラ・ジェフォード(俳優), ピーター・セリエ(俳優), ピナ・バウシュ(俳優)
「所詮映画って作りもの」「そして船は行く」「誰がこの世を動かしている?」
ライフ・アクアティック [DVD] (詳細)
ウェス・アンダーソン(監督), ビル・マーレイ. オーウェン・ウィルソン. ケイト・ブランシェット. アンジェリカ・ヒューストン. ウィレム・デフォー(俳優)
「すべての登場人物のファンになります。大人になりきれない傷ついた人々に送る愛ある作品。」「凄いです!」「恵比寿ガーデンシネマ系」
ジャッキー・ブラウン [DVD] (詳細)
クエンティン・タランティーノ(監督), パム・グリアー(俳優), サミュエル・L.ジャクソン(俳優), ブリジット・フォンダ(俳優), ロバート・デ・ニーロ(俳優)
「大人の愛し方、そして駄目デニーロ」「大人の恋文…」「留守電の声の正体はタランティーノ監督自身です。」「Blaxploitationを現代に表現すると」「関根勉のおすすめだった。」
レナードの朝 [DVD] (詳細)
ペニー・マーシャル(監督), ロバート・デ・ニーロ(俳優), ロビン・ウィリアムズ(俳優), ジュリー・カブナー(俳優), マックス・フォン・シドー(俳優)
「二つの目覚め」「心洗われる作品」
誘惑のアフロディーテ【字幕版】 [VHS] (詳細)
ウディ・アレン(監督), ミラ・ソルヴィーノ(俳優), ピーター・ウェラー(俳優), ヘレナ・ボナム・カーター(俳優)
「ウディアレンの面白ムービー」「凝ったつくりの異色なコメディ」
パリ、テキサス デジタルニューマスター版 [DVD] (詳細)
ハリー・ディーン・スタントン(俳優), ヴィム・ヴェンダース(俳優)
「真摯で、痛切で、深遠な“愛”の神話。スタッフ&キャストとも完璧な映画史に残る傑作。」「どこまでも美しい映画」「静かなる映画」「空を眺めているだけでも満足」「やっぱり涙がでる」
怒りの葡萄 [DVD] (詳細)
ジョン・フォード(監督), ヘンリー・フォンダ(俳優), ジェーン・ダーウェル(俳優), ジョン・キャラダイン(俳優), チャーリー・グレープウィン(俳優), ドリス・ボウドン(俳優), ラッセル・シンプソン(俳優)
「民衆は生き続ける」「アメリカ文学の金字塔の見事な映像化」「ルート66、赤い河の谷間♪でお馴染みの名作」
生きる<普及版> [DVD] (詳細)
黒澤明(監督), 志村喬;小田切みき;小堀誠;金子信雄;千秋実(俳優)
「主人公を慈しむような味わいがなんとも言えず、胸にしみてきます」「秀逸な構成と印象的な名場面の多い傑作」「黒澤の傑作」「人生の畏るべき真実と創り手たちの気高さと」「本当に贅沢な作品」
ジンジャーとフレッド [DVD] (詳細)
フェデリコ・フェリーニ(監督), ジュリエッタ・マシーナ(俳優), マルチェロ・マストロヤンニ(俳優)
「偉大なフェリーニ」「「道」や「甘い生活」もいいけれど」「フィルムという教会へ」
ベン・ハー 特別版(2枚組) [DVD] (詳細)
ウィリアム・ワイラー(監督), チャールトン・ヘストン(俳優), スティーブン・ボイド(俳優), ジャック・ホーキンス(俳優)
「チャールトン・ヘストン逝去」「新約聖書をもっと面白く」「映画史上最強の映画!!」「これこそが映画!」「多くの人々が作り上げた名作」
市民ケーン [DVD] FRT-006 (詳細)
オーソン・ウェルズ(監督)
「切ない」「余韻 天才の技」「ラスト数秒の心理的衝撃」「500円の使い道」「後味が凄いです。」
パイレーツ・ロック [DVD] (詳細)
リチャード・カーティス(監督), ニック・フロスト(俳優), エマ・トンプソン(俳優), ケネス・ブラナー(俳優), リス・エヴァンス(俳優), クリス・オダウド(俳優), キャサリン・パーキンソン(俳優), トム・スターリッジ(俳優), フィリップ・シーモア・ホフマン(俳優), ビル・ナイ(俳優)
「音楽への愛に満ちた映画」「ハッピーな映画!」「音楽愛に満ちた作品。」「ロック好きなら見れば?」「映画としてはほぼ満点。けれどロック・ムーヴィーとしては・・・。」
スミス都へ行く [DVD] FRT-207 (詳細)
フランク・キャプラ(監督), ジェームズ・スチュワート/ジーン・アーサー/クロード・レインズ/エドワード・アーノルド/ガイ・キビー/トーマス・ミッチェル(俳優)
「人民の人民による人民のための政治」「映画で泣いたのは初めてです」「民主主義の腐敗、民主主義の素晴らしさ」「日本の現状を知るために見るべき映画」「熱い民主主義!」
サンセット大通り スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD] (詳細)
ビリー・ワイルダー(監督), ウィリアム・ホールデン.グロリア・スワンソン.エリッヒ・フォン・シュトロハイム(俳優)
日曜日には鼠を殺せ [DVD] (詳細)
フレッド・ジンネマン(監督), グレゴリー・ペック.アンソニー・クイン.オマー・シャリフ(俳優)
「グレゴリー・ペックの演技が素晴らしい」「ハリウッド映画らしくないところが高評価」
● Movies
● 詩の出てくる映画
● 再発希望DVD
● “運命の一本”と出逢う。感動したいときに観る...『座右の銘画』
● 日本映画1
・「大好きな映画」
これぞエンターテーメント、アメリカ映画らしい映画。繰り返して見た映画の一本です。虚構と現実がコミカルにロマンティックに混じりあいながら、最後には幸せな気分になります。ウディ・アレンのよい部分と、ミア・ファローの繊細な美しさがうまくマッチしています。彼の作品のなかでも見るべきひとつだと思うし、そうでなくてもすてきな映画です。
・「タイトル通り、ロマンチックな余韻に酔える名作です。」
DVDを選ぶ時、見たことのない作品は、タイトルのセンスで選びます。タイトルには作品のすべてが凝縮されていると思うから。そして、タイトルも中身も抜群にわたし好みの監督、ウディ・アレンとめぐり合いました。
「ハンナとその姉妹」「ギター弾きの恋」「セプテンバー」etcなかでも、いちばんのお気に入りは「カイロの紫のバラ」。ハリウッド流なら壮大なドラマとなるべくタイトルですが、そこは人生の機微を淡々と描いて静かに酔わせるウディ・アレン。夢のような愛と現実の悲しみを、ただミア・ファロー演じる主人公セシリアの表情の変化のみで語らせています。ことにラストのスクリーンを見つめるセシリアの表情は圧巻。
観終わってもしばらく、渇いた砂にスーッと水が染み渡るような余韻が広がります。タイトルもラストシーンも忘れ難い名作です。
・「初めてのアレン作品で感動した!」
実はアレン監督作品はこれが初めてです。
勝手な思い込みですが、・NYにこだわる・わかる人にしかわからない内輪ネタを用いる・頑固で気難しいオヤジそんなネガティブなイメージがあったのですが、この「カイロの紫のバラ」は、鑑賞後にちょっと苦いけれども多くの人生訓を教えてもらったような、素晴らしい気持ちになりました。
何よりミア・ファローの表情の愛くるしいこと。ラストの彼女の表情がこの映画の全てを物語っているといっても過言ではないのではないでしょうか。
今までのイメージを覆してくれた作品に感謝です。これからも、彼の作品をもっと見ようと思います。
・「映画ファンであることの幸福感を認識させてくれる傑作」
「アニー・ホール」以後のウディ・アレンの作品は、ニュー・ヨークを舞台に洒落た都会風のコメディが多くなっていたが、そんな中でこの「カイロの紫のバラ」を見た時は、ウディ・アレンにこんなロマンチックでエモーショナルな面があったという新鮮な、そして意外な驚きに純粋に感動してしまった。いつものちょっとシニカルな面を抑えて、映画館を舞台にしたおとぎ話のようなストーリーは当時、単にウディ・アレンのファン層を越えて、多くの映画ファンをも魅了した。ミア・ファローのスクリーンを見つめる時の至福の表情に、我々も映画ファンの一人として大いに同調したものだった。まさに映画を愛する人のための映画で、「アニー・ホール」や「ハンナとのその姉妹」などと並ぶ傑作だと思う。
・「夢の世界が現実に。これぞ映画。」
映画の主人公がスクリーンを飛び出して来て、恋に落ちる。誰もが憧れる驚きのシュチュエーションが描かれている。不幸な毎日を送っていたヒロインの唯一の楽しみは映画。スクリーンに描かれる空想の世界に自分の姿を置いて、つかの間の幸せを感じる。その強い想いがスクリーンから主人公を飛び出させたのか。映画を愛する人が、誰しも一度は夢見る世界をロマンチックに描いた秀作です。
・「君の瞳に乾杯…」
バーグマンとボガートの味わい深い演技と小気味よい演出が楽しい不朽の名作。
何度もDVD化されおり、今後も作り続けられる作品だと思うので製品化にあたってはただ廉価版にするだけでなく工夫が欲しい。
賛否両論はあるだろうが、本作にはフルカラーバージョンがある。過去にメディア化されたことはあるが、最近では入手できない。豪華版として通常版とフルカラー版をカップリングして発売するとか…「ローマの休日」のようにデジタルリマスターにするとか(これは販売側では無理ですが…)色々と工夫を期待します。
・「40年代ワーナー映画の秀作」
マックスウェル・アンダーソンの戯曲を無頼派監督ジョン・ヒューストンが映画化した、骨太のアクション・ドラマ。
高飛びのために、フロリダの小さなホテルに篭城する伝説のギャング、ジョニー・ロッコ(E・G・ロビンソン)とその一味。かつての戦友の未亡人(L・バコール)と父が経営する、そのホテルを訪れたフランク・マ
クラウド(H・ボガート)は、ロッコ一味と戦うことになる…。
小さなホテルで話が展開するという密室性が、緊迫した状況を静かに、しかし、確実に高めていき、ハリケーンの到来とともに頂点に達するあたりのヒューストンの演出は実に巧い。主要人物3人(ロビンソン、ボギー、バコール)の心理的葛藤の描写は的確である。
それまで、「静かなる男」だったボギーが、ハリケーンの到来とともに暴力性を爆発させるという、閉塞から開放への映画的呼吸も素晴らしい。霧深い洋上の船上での対決は(狭い船なので、ボギーは戦略を立てて反撃に出る!)、手に汗握ること請合い。40年代のワーナー活劇の秀作の1本といえるだろう。
本DVDは、予告編が付いてる以外に特典映像などはない。しかし、本編の画質は、過去に発売されていたヴィデオ・LDより確実に向上している。惜しむらくは、味のあった「手書き字幕」ではなくなったことか。
・「40年代の良き時代のアメリカ映画」
フロリダ沖の小島キー・ラーゴを訪れた退役軍人フランク・マクラウド。第2次大戦中に戦死した部下の父親と妻がこの地でホテルを経営しているのだ。だがこのホテルはギャングのロッコ一家に占拠されており、マクラウドは一味のキューバへの逃亡の手助けを無理強いされ…。
1948年公開のクラシック映画です。勧善懲悪の分かりやすいハードボイルド、50歳に手が届こうというボギーの渋くて男くさい魅力、そしてまだ24歳のバコールの透き通る美しさが、この作品を当時の大ヒット映画に仕立て上げるに十分だったのはよく理解できます。
それでもなにしろ50年以上も昔の映画です。ストーリー展開のペースも現代の目から見れば遥かにゆったりとしていますし、銃撃戦も随分とおっとりとしたものに感じられます。
この映画に今も根強いファンがいることも十分承知しています。ですから悪く言うのは心苦しいのですが、あえて言うならばこのDVDは以下のような人以外には向かないと思います。
・ボギーのファン・バコールのファン・40年代の映画のファン
私には上記すべてに当てはまる40代のアメリカ人の友人がいます。彼女はケーブルTVの40年代映画チャンネルばかり見ているというほどのファンです。そういう人もいるのです。アメリカ人にとって40年代は、泥沼のベトナム戦争を経験する前の古き良き時代であり、「キー・ラーゴ」はそうしたアメリカの往時をしのばせる映画のひとつなのです。
こうした映画をひとつひとつ積み重ねながらハリウッドは躍進してきたのだな、ということに私もちょっぴり思いが至らないでもありませんでした。
●終電車〔フランソワ・トリュフォー監督傑作選6〕 [DVD]
・「華、貫禄、美、女王!」
30台も半ばを過ぎたカトリーヌ・ドヌーヴが、「暗くなるまでこの恋を」での失敗から12年ぶりにトリュフォー映画に戻ってきた。 もう言葉を失うほどの美しさだ。華が、貫禄が、女王としてのプライドが!すべてが彼女の一挙一動にあふれていた。 現実と虚構が入り混じった、いわば複雑な構成の部類に入る映画だが、トリュフォーは戦時下の(ドラマとしてはもってこいだ)パリを舞台に、謎だらけの劇場主をドヌーヴにあて、それは素晴らしい作品を送り出した。 ドラマの展開に注目するのも、ドヌーヴに見とれるのも、あるいは地下にかくまわれたルカ・シュタイナーにハラハラするのでも何でもいい。セザール賞10部門制覇のこの傑作を見ないわけにはいかない。
・「この映画観て、感動しない女性たち!それが信じられない60歳」
Les Aventuriers (レ・アバンチュレ)と発音する。正に「冒険者たち」と訳せる。1967年、二十歳のときに観た。いきなりレティシアのアップの画面とフランソワ・ド・ルーベの音楽から始まる。クレジット中に流れる音楽が良い。最も好きなシーンは3人での試行飛行が終わり、マヌー、レティシアはセスナ、ロランがぼろ車で帰るときの・・・セスナと車と素晴しき口笛をモチーフとした音楽の奏でる、何とも云えぬ一体感ある画面が凄く素敵だ!コンゴで財宝を見つけ、それを付け狙う一味との戦い中に流れ弾でレティシアは亡くなる・・・古い潜水服を着せての、海中への埋葬、流れる女性スキャットによる音楽、深く沈みゆく潜水服。これがグランド・ブルーに・・・は言わなくても良い。レティシアが自分よりロランを好きだと知ったときの、マヌー。レティシアからLa Rochelleの海に浮かぶ戦前の要塞に一緒に住みたいと告白され、マヌーを思いやるロラン。大人の青春が一杯だ。レティシア無き後に彼女の失敗した作品展の場所を歩くマヌー、監督の男心の描き方は素晴しい。マヌーが島に帰る、要塞での一味との戦いでマヌーは倒れ、マヌーを思うロランの言葉に「嘘をつけ」と唇を震わせて死す。ロランは手を頭に当てたまま、カメラは要塞全体を僅かに回転させながら全体を写したまま波の音だけが聞こえてFIN。私は何人かの女性誘って観ました。これは、大人になる少し前に必見の映画です。フランス映画詳しい人なら「モンパルナスの灯」でリノ・ヴァンチュラが別人の如き悪人を演じている事も知ってるでしょう。名監督ロベール・アンリコの映画で表現したいのは「生きる事」だそうです。この映画何度観ても私はあきません。しかし、この映画を有名にしたのは、今は亡き天才映画音楽家 Francois de Roubaix の存在が大きいと思っています。
・「40年後の冒険者:」
この映画が好きで、好きで、大好きで、最も印象的な場所、フランスはラロシェルの近郊、海に浮かぶ要塞、『Fort Boyard』に行ってしまった......という程に好きな映画。実際は、その要塞を一望出来る島から眺めただけですが、今も映画と殆ど変わらぬ素朴な佇まいでした。ドロンがベンチュラを追って島に。そして、ボートで要塞に渡る場面がそのまま残っています。今では、フランスのテレビ局が買い上げ、その名も『Fort Boyard』(ボイヤード砦)として、探検をしながらクイズに答える、という番組で今でもフランス人に親しまれている様です。
・「ロマンチシズム溢れる「青春映画」の永遠の名作。」
「青春」というモノが、「夢」や「浪漫」、「友情」、「恋愛」について、臆面もなく、熱く、過剰なまでに情熱的に語ることが出来る幸福な時期といえるならば、公開後40年余り経った今日でも、映画ファンの間では永遠の「青春映画」の名作と呼んで相応しい作品。映像の抒情詩人ロベール・アンリコによるロマンチシズム溢れる世界の中、一度聴いたら忘れられないフランソワ・ド・ルーべのレテシィアのテーマ、リノ・ヴァンチェラの優しさとシブさ、アラン・ドロンの水も滴るイイ男ぶり、そして今作で映画ファンを虜にしたジョアンナ・シムカスの清新な美しさに惚れ惚れしてしまう。失意の3人が宝探しのロマンを求めてコンゴの青く澄み切った海のもと幸せに戯れるさまや、唐突に訪れる悲劇に対しての言い様のない深い悲しみ、レテシィアの面影を残す甥っ子の少年に躊躇なく分け前を渡す連帯感、そして、軍艦島でのラストの男ふたりのやり取り等いつまでも語り継がれるべき名シーンに、暫しの間酔いしれて欲しい。それにしても、数年前のアカデミー授賞式での、夫シドニー・ポワチエの名誉賞受賞時において、一瞬カメラに映し出されたジョアンナ・シムカスの変わらぬ美しさは、懐かしさと同時に、キラ星の如く現れて、若くして結婚、引退した彼女の今作そのままの潔い生き方が垣間見えて感動する。
・「男の友情の物語」
若きパイロット教官マニュは複葉機で凱旋門をくぐりぬけるという賭けに挑むが、失敗し、飛行免許を剥奪される。中年のロランは自作のレーシングカーを試走中に爆発する。その2人の間に登場したのが、美人前衛芸術家レテイシアだが、彼女も個展での悪評で失意の淵にある。この3人が次に挑戦したのが海底に沈んだ宝探しだ。莫大な宝を手にするが、その代償としてレテイシアを失い、意気消沈する2人。生前のレテイシアとの夢を追い求めるロランとマニュだが、財宝を取り返しに来たギャングとの銃撃戦でマニュは倒れる。男の友情と夢、冒険。複葉機・BMWのオートバイ・ジャガースポーツカー・とびきりの水着美女・ベンツのオープンカー・ルガー拳銃など男の好きなもの全部が登場する。私の中で最高の映画。音楽が泣かせる。
・「夢と愛と友情の美しきレクイエム」
「サムライ(ジャン・ピエール・メルビル監督)」「太陽がいっぱい(ルネ・クレマン監督)」とともにアラン・ドロンの3大傑作だと思う。ちなみに4番目は「山猫(ルキノ・ヴィスコンティ監督)」だ。小沢一郎氏が民主党代表に就任したさい、この映画のセリフを引用して最脚光を浴びた。「冒険者たち」は三角関係を描いた作品の最高傑作だろう。男女間だけではなく男同士の友情も切ない。三角関係ものでは、映画通のあいだでトリュフォーの「突然炎のごとく」の評価が高いが(個人的にはメリル・ストリープの「ソフィーの選択」も素晴らしい)、断然「冒険者たち」のほうが格上だと思う。ジョアンナ・シムカスの葬送シーンは映画史上不滅の名シーンだろう。映画「グランブルー」におけるエンゾの水葬は明らかにこの映画に対するオマージュである。多少無邪気すぎるが、強い夢を持った3人の登場人物がみな魅力的である。その3人がそれぞれ三様の軽い挫折の末、一緒に宝探しに出かける。軽妙洒脱な作品だと思っていたら、映画はどんどん意外な方向へ展開をしていく。映像も美しい作品だが、それ以上に美しいのは二人の男たちの心意気である。ラストの舞台となる海に浮かぶ美しき要塞(古城?)も死ぬまで私の記憶から消え去ることがないだろう。
・「世界のKUROSAWA、ここに有り!!」
拳銃を満員バスの中で掏られた復員刑事の話。若い刑事がベテラン刑事と共に犯人を追い詰めて行きます。ストーリーはありがち……。しかしその映像は、フランシス・フォード・コッポラ監督『地獄の黙示録』の冒頭部分に出て来るオーバーラップの三面合成。その本家がこれ。そして『汗』、『埃』、『雨』、等々。それらどれもが、ハリウッドに影響を与えています。多くハリウッドの刑事もの映画は、この映画をお手本にして作品を作っています。コンビ物の映画はまず間違いないと思ってください。派手なアクションもないのに、グイグイ引き込まれるその演出と脚本の力。改めて感服です。見所満載。「黒澤明はチャンバラだけ」とか「晩年の黒澤明はちょっと……」と言う方。この映画で黒澤明を見直して見て下さい。きっと惚れ直す事、間違いありません。是非、ごらんあれ!! モーツアルトの流れる中の格闘シーンは、必見です。
・「名作です!傑作です!」
西部劇で有名なジョン・フォードによる、『怒りの葡萄』に続く文芸映画です。ウェールズの炭鉱町に住むモーガン家の末息子ヒューの回想、という形でリリカルに綴られており、あたたかい家族が織り成すドラマに、最後まで引き込まれてしまいました。この物語では、炭鉱のストライキ問題をはじめ、失業、村八分、意にそぐわぬ結婚、いじめ、心ない噂など、様々な苦難が一家を襲います。こう書くととても重苦しく聞こえますが、そんな中でも家族が寄り添い、励ましあい、一生懸命苦難を乗り越えていく様子に、何度も何度も涙ぐみました。どちらかといえば決して裕福ではなく、悲しく辛いエピソードも多いのに、なぜかこの映画を見ると心が洗われ、すがすがしい気分になるのです。実は最近まで、私はこの映画のことを全く知りませんでしたが、今では一番のお気に入りです。物語の内容は素朴ですが、まさに名作、傑作と呼ぶにふさわしい作品だと思います。ぜひぜひ観て下さい!
・「人生のパワーをもらえるような映画です」
1941年はゲーリー・クーパー主演の『ヨーク軍曹』とこの『わが谷は緑なりき』がヒットした年で、アカデミー賞でも2分するぐらいの人気となった。そして、フォード監督にとっては、前年のヘンリー・フォンダ主演の『怒りの葡萄』と合わせ、2年連続のアカデミー監督賞に輝いた年でもある。
19世紀末の英国は第二次産業革命の終焉の時代で、それまで英国産業革命の推進役でもあった石炭も石油へのエネルギー革命によって衰退する時期を迎えていた。英国は石炭が豊富でウェールズ地方は製鉄業で栄えていた。そんなある炭鉱の村の光と影を壮大に移したのがこの作品です。単純には炭鉱で支えられてた村にも不況の嵐を迎え、さらに炭鉱に付き物の災害が襲うという設定はとても時代を反映しリアルにとらえられている。
主演の2人よりも助演のドナルド・クリスピとサラ・オールグッドの父母役がすばらしい。一見家父長的に映るモーガン家であるが実は母親の力強い存在と上手く絡み合っているところがよくでていた。
この映画を観終わって振り返れば、人生の全てがここに凝縮されていることに気づく。特に人間愛を前面にどんな困難なことにも負けない不思議な力がこみ上げてくる感じだ。
キャスト陣が地味な分、この作品にめぐり合う方も少ないと思うが、是非おすすめの一品です。
・「昔はこんなに真面目で純粋な映画があったのです」
個人的にはジョン・フォードの一番好きな映画。今まで何度観たかわからないし、観るたびに何度も大泣きしてしまう、1941年製作の超名作。
・「永遠の至宝」
全てのハードボイルド映画の最高峰であろう。それまでの“ハンフリー・ボガート”“チャンドラー、ハメット”といった様式的ブランドに、敢然と終止符を打った誇り高き作品だ。言い換えれば、悲愴なラストシーンは、“探偵やギャングの活劇”“スリリングなミステリーもの”という安直なハードボイルド(ノワール)のイメージを見事に崩壊させたといえる。そう、何ひとつ解決せず、誰ひとり救えないのが、正しく本物のハードボイルドなのである。
DVDの特典は、オリジナル予告編とスタッフのインタビュー集。ポランスキーは勿論、脚本家の話も興味深かった。
・「フィルム・ノワールをほうふつさせる傑作」
本当に魅力的な映画です。この作品で、ジャック・ニコルソンもフェイ・ダナウェイもオスカーを受賞しなかったことは、アカデミー賞の誤りだと、私は思っています。彼らは、キャリア最高の演技とはまり役で受賞できず、のちにその穴埋めとして別作品で受賞しました。残念です。
ロマン・ポランスキーも脂ののった時期でした。ダナウェイは、見事にファム・ファタールを演じました。彼女の魅力を最大限に引き出した最高の役でした。
偉大なるフィルム・ノワールの巨匠、ジョン・ヒューストン監督も演技者として出演しているのでそれも楽しいです。
ジャック・ニコルソンは、下馬評をくつがえして主演男優賞を「ハリーとトント」のアート・カーニーにもっていかれた後、「来年は俺に同情票が集まるよ」と予言しました。その通り彼は「カッコーの巣の上で」で受賞したことは、有名です。私の勝手な解釈ですが、彼がチャイナタウンで受賞していたら、その後に彼にオファーされる役柄が、違う方向性にいったのでは?と思っています。「カッコー〜」の彼の演技ももちろん素晴らしいですが、それ以後エキセントリックな役のイメージが強すぎて、彼の演技の方向がオーバーアクターに変わったのでは?
ぜひ本当は受賞するべきだった二人のオスカー級の演技と、複雑なプロットを楽しみながら、ロマンスキー版ハードボイルド・ミステリーの世界を楽しんでください。救いようのないエンディングが、今見ても古びない一つの理由かもしれません。
・「ほろ苦い感じがなんともハードボイルド」
ジャック・ニコルソン、ファイ・ダナウェイ、ジョン・ヒューストンどの俳優も素晴らしく、良い作品に仕上がっていると思います。脚本も素晴らしい。意外な展開とファイ・ダナウェイの生い立ちが明らかになっていくに従って観客は目が離せなくなっていくことでしょう。作品全体に横溢するほろ苦い感じがなんともハードボイルドです。だけど今の感覚としてはちょっと渋すぎるのかな?笑いの要素は全くないし、かなり地味に展開するので中盤まではちょっと退屈に感じられるかもしれない。1974年の作品なので映像もきれいだし、かなり自然に見せてるけど車やセットとか結構お金かかってると思うな。こういう良質な作品をみるとちょっと得した気分になれて悪くないです。
・「70年代を代表する映画」
すでに歴史的評価のなされてる映画ですが何か未完成な印象の映画です。何も解決しないラスト(事件現場から主人公を家に帰してエンドロール)など、結末は見る人にお任せするみたいな感じです。人物描写などディテールに拘っていて生々しく感じられます。同監督の初期のこりにこったカメラアングルを記憶してるとなんともそっけないカメラワークです。ニコルソンの背中ばかり映しています。製作経過を聞くとニコルソンは外せないのはわかりますが何か合ってない。全盛期のミッキーロークなんかがぴったきそうな役柄です。今日的な目から見ると演出が淡白でドキドキするシーンはありませんが、ストーリーの妙で興味を最後まで引っ張っていきます。
・「名作です」
俳優人もはなし展開も満点です!豪傑的有名女優役のデイビスのイメージに反する優しさ・甘さ・かわいさが、相手役若手女優の見かけだけ聖女で最高嫌な女役のバクスターが演じる嫌な悪女性でさらに際立って面白み抜群です。細かい人物設定で中年すぎたデイビスに若くて人間的にもいい男が彼氏について、バクスターの二面性を見抜き、色目にやられないなんていう細かい設定がまた深みプラスでよくできてます。
・「デイビスの台詞回しが素晴らしい」
一般に言われるとおり、B.デイヴィスの一つの頂点というのにふさわしい。ブロードウェイの舞台裏のどろどろした人間関係の中に、サスペンスのような要素を入れたマンキーウィッツ監督の脚本も素晴らしいが、なんといってもB・デイヴィスの歯切れのいい台詞回しが印象的。役者も監督も脂がのったbestな状態で造られた名作といえます。
・「ハリウッド映画の大傑作だが、少し物足りない気もする」
まずこの映画を評価する前に、アカデミー賞14部門にノミネートされるという快挙は、あの『タイタニック』まで破られない記録であった。そのうち6部門にオスカーを受賞したわけであり、ハリウッドを代表する名作であることには間違いない。なのに内容としては、それほど凄いということではない。
男優陣はすべて女優陣の引き立て役にしか映ってなく、ベティー・デービスを筆頭に、アン・バクスターとセレステ・ホルムの3人の女優の見事な演技が光っていたにすぎない。
バクスターはタイロン・パワー主演『剃刀の刃(1946)』、ホルムはグレゴリーペック主演『紳士協定(1947)』でアカデミー助演女優賞をそれぞれ受賞しており、どちらかといえば、この作品までは助演役が主だった。それに比べると、デービスはそれまでのキャリアからすれば2人との格の差は歴然だ。その辺も含めてこの作品を観ると、ストーリと現実が交差し、「デービスの時代はもうお終いよ」と言いたくなってくる。
この映画の総てはラストシーンにあり、常に栄光と挫折はくり返されていくことがわかる。
マリリン・モンローが出演していたが、彼女が世に知れ渡るのは2年後の『ノックは無用(1952)』になってからで、まだ脇役にしかすぎない。
それにしても、アン・バクスターが今作でアカデミー主演女優にノミネートされているが、ベティー・ディービスは当時どんな気持ちだったのだろうか?おそらくストーリーと同じような嫉妬があったのではないでしょうか? ああ怖い。
・「ウッデイ・アレンの最高傑作のひとつ!」
長らく再発売されるのを待っていましたが、ついに発売されますね。ウッディ・アレンの作品では「世界中がアイ・ラブ・ユー」と並ぶ傑作だと思います。ウッディ・アレン監督の作品はアレン自身が脇に回った作品の方が秀作が多いような気がします。ウッディ・アレンは彼の十八番の神経症的に病気にこだわる男を演じています。他には、好きな女性と偶然出会ったようなふりをするのが微笑ましいマイケル・ケインや、頑固なマックス・フォン・シドー、キュートなバーバラ・ハーシーなど出演者が豪華で、この作品以後は彼の作品には低いギャラで多くのスター達が(おそらく俳優たち自身の希望で)出演するプチ・オールスター・キャストの作品が多くなりますが、アレン自身は出演場面は減っても監督として円熟味が増して以後現在まで、秀作の連打で年1作程度のハイペースで作品を発表しています。これで「カイロの紫のバラ」と「カメレオンマン」「地球は女で回ってる」などのDVDも発売されると嬉しいのですが。
・「姉妹っていいな!と思った。」
マンハッタンで暮らす3姉妹の物語です。それぞれが抱える悩みや人間関係が複雑に絡み合ってストーリーが進んでいくんですけど、家族、夫婦、兄弟(姉妹)、恋人…、いろんな人間関係の良い面・悪い面が描かれていて、共感を誘います。
・「愛すべきダメ男」
この映画を見ると私はほっとします。なぜなら愛すべきダメ男(夫)の話だからです。3姉妹の長女ミア・ファローの夫、マイケル・ケイン演じるエリオットは三女のリーと不倫しながら、妻を見るとやっぱり妻を愛しているなどと言って、その優柔不断ぶりは、女性には「まったく男って生き物は!」って思われそうですが、エリオットがリーへの気持ちを我慢できなくて言うセリフ「最高の教育を受け分別もある。それでも押さえられない」は人という生き物の性(サガ)を見事に捉らえていてドキッとします。マイケル・ケインはほんとにはまり役で、アカデミー賞助演男優賞を受賞するのも頷けます。ウディ・アレンは今回脇役に徹していて、長女のミア・ファローの元夫で次女の恋人という役でダメ男ぶり全開です。ミア・ファローとのからみはほとんどなく「ブロードウェイのダニーローズ」とは違う位置関係になってますね。うーんマイケル・ケインには本当に親近感を覚えるなあ。
・「ウッディ・アレンの描くN.Y.と家族の一面」
この作品は芸術家一家に生まれたハンナ(ミア・ファーロー)、ホリー(ダイアン・ウィースト)、リー(バーバラ・ハーシー)の三姉妹が絡んだ恋愛劇をユーモアたっぷりに描いた作品。ウッディ・アレンの三姉妹もの「インテリア」とNYを愛情たっぷりに描いた「マンハッタン」を合わせたような作品だが、「インテリア」のように家族の愛憎をシリアスかつストイックに描いているわけでもなく、あくまでダメ男達(マイケル・ケインとウッディ・アレン)の恋愛劇中心に姉妹の確執をうまく織り込んだ絶妙なバランスの作品になっている。また、「マンハッタン」と異なりNYの全景やアップタウンを中心としたシーンは極力抑え、公園、住宅、本屋、レストラン、JAZZ BAR、レコード・ショップといったNYの日常を巧みに盛り込んだところも素晴らしい(JAZZ BARではまるでウッディ・アレンがクラリネットを持って出て来そうな雰囲気だった)。まるで観るものがハンナ姉妹とNYを日常として感じられるような自然な雰囲気を醸し出している。だから逆に芸術家一家といった設定やウッディ・アレンお得意の家族パーティー(この作品では復活祭のパーティーが3回出る)も遠い存在にならず、ダメ男達の行動も笑って受け入れられる。そんな自然さが魅力の作品だ。構成も凝っており、短い複数の章にわかれてその章ごとに主人公を変えて描いている。そんな構成もおしゃれなところ。音楽も「マンハッタン」ではラプソディ・イン・ブルーでNYを表現していたが、今回はカウント・ベイシーのJazzでNYの日常を表現している。気取らないNYと家族の内面をユーモアたっぷりに描いたウッディ・アレンの手腕が際立つ作品だ。
・「役者・演出としてのW.アレンを堪能できる最高傑作」
役者としてのW.アレンも堪能でき、演出家としても三姉妹の人間模様をコミカルに(といってもユーモアたっぷりに)、風刺も交えて描き、題材が多岐にわたっているにもかかわらず全体をシンプルにかつ短時間でまとめ、非常に観易く面白いW.アレンの最高傑作ではと思います。相変わらずアメリカ・ニューヨークのいい味をも感じました。
・「所詮映画って作りもの」
ラストシーン、所詮映画って作りものなんです。そう思って笑ったら、なぜか涙があふれた。
偉大なオペラ歌手(マリア・カラス!?)の遺灰を乗せ出航する客船。
乗り合わせた人々は、オペラ歌手、劇場関係者、科学者、政治家、貴族、ジャーナリスト。もちろんフェリーニの映画に独特の、これらの人々の性格描写。目的地、遺灰の主の故郷の島に向かう船海の途中、夜明け、突然船上に現れたものは!
フェリーニの傑作は他にもあります。道、カビリアの夜、甘い生活、カサノバ、8と1/2、女の都・・・・・。これらの作品を観た方々にも、この作品を是非リストのひとつに加えていただきたいです。この作品もチネチッタで撮影されています。地中海を航行する船、フェリーニは波をどうやって撮ったでしょう?カサノバを観たあなたはすぐにお分かりですね!
そして、この映画のラスト、涙の分けがわかるかも。
・「そして船は行く」
晩年のフェリーニ監督の作品のなかでは最も魅力的な映画“E LA NAVE VA”がビデオ化されました。
欧州大戦の頃の貴族やオペラ歌手らが乗る豪華船内の日々、そこへ急遽同乗することになった難民たち、...。ともあれフェリーニならではの独特の美的な世界が楽しめる最後の映像作品と言ってよいでしょう。ただし、コステューム担当がダニーロ・ドナーティではなくなっていますけれど。
・「誰がこの世を動かしている?」
今も昔もヨーロッパでは、日本で言う所の「インテリゲンチア」と「ブルジョワ」に属する人間が世界の方向性を決め、またリードして行くとの「幻想」に近い思い込みが色濃く存在しておりますが、この作品は、カバを乗せた船の旅中、世を達観する素振りを堅守しながらも、上記の人達が、人種的にも衛生的にも不潔と感じた人達(難民)に振り回され、国際間の紛争に身を縮め、そのくせ一般庶民には理解しがたい崇高な目的の為に心をくだいていく物語です。
たとえば、この世界は労働者がリードするべきなのか?を問われれば、答えは勿論「NO」。じゃあ、政治家?財界人?、それとも商店主?主婦?学生?、やっぱりこれも「NO」。
そして勿論「インテリゲンチア」や「ブルジョワ」でもないのですが、少なくともこの国のやれ「右」だ「左」だと言っておられる方々や、情感溢れるBGMや薄っぺらなナレーション付きで流れるニュース(!!)をそのまま鵜呑みにしておられる方々にはおよそ無縁の作品である事は、間違いありません。
・「すべての登場人物のファンになります。大人になりきれない傷ついた人々に送る愛ある作品。」
60年代〜70年代の子供の描く未来の夢的な独特な世界感。本当に子供が描いた見取り図のような夢の船内シーンやカメラを背負ったイルカ達、(時々丸窓からのぞく姿が最高にかわいっくて笑えます。)不可思議な海洋生物、昔っぽいベタなイメージそのままの潜水艦、あえてリアルを追求せずわざと作り物感をだして子供の夢ワールドに近づけようとしたセンスと努力がすばらしいです。冒険王やら宇宙ステーションやら海洋生物学やら地底探検やらクストーなどにあこがれた愛すべき子供時代を思い出し本当にうれしくなってしまう世界です。
音楽もすばらしいです。まずテーマ曲(シャーク・アッタク・テーマ)にやられました。特に乗務員全員がお揃いのユニフォームで昔のスパイ映画ののりで救出作戦に乗り出すシーンでの音楽の効果は見事でユーモア+うれしさもあまって思わず笑ってしまいます。セウ・ジョルジによる60年代的弾き語りボサノバ演奏が全編にちりばめられていてヌーベルバーグ風小粋な感じで素敵です。
でも音楽や美術だけでなくきちんとねられたストーリーと脚本、キャラクターがあってからこそ生きてきているのがまさにウェス・アンダーソンの素晴らしさです。笑いあり、涙ありで大人になりきれない傷ついた人々に送るまさに愛ある作品です。
毎回ながらウェス作品の登場人物のキャラの描き方の見事さにはホントまいります。主役のビル・マーレイの演じる破天荒な船長は当然ながらウェス・アンダーソンファミリーといっていいオーウェン・ウィルソン、意外なおよびでない3枚目的役所なのに見事にはまっていたウイリアム・デフォー、かっこいい妻役のアンジェリカ・ヒューストン(女性からみてほれぼれします。ホントかっこよかった)、ケイト・ブランシェットなどなど豪華な顔ぶれ。そしてどの役にもはずれなし。登場人物全員が大好きになります。すべての登場人物のファンになりました。
・「凄いです!」
本当に楽しい映画で、監督のウェス・アンダーソンという人は本当にすごいと思った。言いたいことがありすぎて、言えるのは「とにかく見てください!」ということだけです。中原昌也の阿部和重との対談での「これが駄目ならもう僕らのこと信用しなくていいよ」という言葉はマジでした(この人はいつも大マジだと思うが)。
本当にたくさんのシーンが印象的ですが、私はエンディングシーンが特に忘れられない場面です。あの感じは胸を打たれました。あといきなり「サーチ・アンド・デストロイ」が流れるところです。
・「恵比寿ガーデンシネマ系」
久しぶりの恵比寿ガーデンシネマ。たしか5,6年前に『54』を観た気がするが、ここ最近は好きな映画がけっこうやっている映画館なのになぜだか遠ざかっていた。『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のウェス・アンダーソン監督だけあって話題性はあるし期待はしていたが、いかんせん僕は『ザ・ロイヤル〜』が好きではない。不思議な映画だとは思ったが好きではない。しかし、この映画は傑作であった。色彩、ストーリー、どれをとっても味がある。渋谷の魚力という定食屋のおばちゃん(手に乗せたマグロに醤油をかけて食べていた)なみに味がある。そして人が死ぬ時もあっさりとしていて(まるで黒沢清の映画のよう)、これといった描写もないのにそれがコレっていう描写になって余計にグイグイ引きこまれる。そもそも映画制作集団という設定が最高である。ニューシネマパラダイスに通じる設定の時点でのレベルの高さというかズルさというか、映画好きなら憧れてしまうシチュエーションである。この作品を発見した時のバイヤーの感動はまさにマンガ『行け!稲中卓球部』で神谷ちよこを発見した井沢に似ているだろう。それにしてもビルマーレイはいい役者だと思う。サタデーナイトライブ出身、ゴーストバスターズで大ブレイクした後、ロストイントランスレーションで復活した彼の今後の活躍に括約筋なみに期待だ。
http://www.yoyogicafe.com/
・「大人の愛し方、そして駄目デニーロ」
当時のタグラインには、"Six players on the trail of a half a million in Cash. There's only one question... Who's playing who?"ー6人のプレイヤーが50万ドルを賭けた勝負にでる。ただひとつの疑問は、"誰が"、"誰を"騙しているのか?ーって、明らかにクライムものの方向性なんだけど、ロバート・フォスターとパムの、静かで、尊重しあって、大人な愛しあい方をラストに持って来るあたり、やっぱりこの映画はヒューマンドラマ(or ラブストーリー)でしょ、って思ってしまいます。
最近『Lの世界』にも出演中のパムグリアーの、とにかく格好よく、強い女性像が魅力的なこの映画。タランティーノが『Coffy』での彼女のファンでなのは納得。でもこれが主演にしては復帰作?90年代は特に脇役でしか姿を見かけなかった様な…(マーズアタックのお母さん役とかね。)
他のレビュアーさんも書いてらっしゃいましたが、タランティーノらしくないこんな女性像を描けるなんて、主演が彼女でなければ無かったかも知れない。この映画こそがタランティーノの、パムに宛てたラブレターだよね。
脇役も豪華な顔ぶれながら、自然で、本当に皆フツーのLAの住人の顔で、本当にパムが生きてくる。その中でデニーロが、『でてたっけ?』ってくらい地味でダメなのがいい。
・「大人の恋文…」
この映画を最近改めて観て大変感動している…それはタランティーノ自身の恋愛表現についてだ。公開当時からだいぶ時間が経って、私自身もいろいろな経験をしてきて、違った観方が出来るようになったようだ。
・「留守電の声の正体はタランティーノ監督自身です。」
『パルク・フィクション』でオスカーを手にし、絶好調の勢いで今作も個性豊かなキャスト起用するところはタランティーノ監督ならでわですが、見所は、お馴染みのサミュエル・ジャクソン、パム・グリアー、そしてロバート・フォスターらの演技に尽きます。
・「Blaxploitationを現代に表現すると」
タランティーノ監督が70年代のBlaxploitationに大きな影響を受けており、影響だけにとどまらずそれを現代に再現してくれた事は個人的にはとても嬉しいです。パム・グリアーの真の強さ、サミュエル・ジャクソンの名演、切れるデ・ニーロそして息を呑むストーリー展開など映画ファンとしても楽しめると思いますが、デルフォニックスやボビー・ウーマックが各所にちりばめられ、音楽ファンとしても70年代ソウルの持つ独特の雰囲気をふんだんに味わえる内容だと思いました。Across the 110th Streetを口ずさみながら車を運転するパム・グリアーは言葉にならないほどかっこよくて、ノスタルジックです。
・「関根勉のおすすめだった。」
確か、某局のなんとかブランチだったと思うが、関根勉のイチオシだった。決して長いコメントではなく、とにかくいいから見て、みたいな短いコメントだったが、これは間違いないと思って映画館に行った。そして期待は裏切られなかった。関根勉さん、ありがとう。なにがいいかというと、大人としてクールに生きるってどういうこと?に対する答えがビシビシ入っている。わりと地味。そしてやるべきときにやる。そんなクールな女性をジャッキー・ブラウンとして表現したタランティーノが大好きになった一本。
・「二つの目覚め」
古典的名作の最新の廉価版。オリヴァー・サックスの原作を患者レナードを中心に大胆に翻案した傑作。デ・ニーロの迫真の演技もさることながら、他の患者や医療スタッフ役の俳優の巧さも見逃せない。何と患者役にはリリアンという当時まだ存命していた女性が本人の役で出演している。科学者としての慧眼からまだ新米の医師は、パーキンソン病の治療に使われ始めたL.DO−PAを自分の担当する嗜眠性脳炎患者に試用してみる。その劇的な効果。長年アキネジア状態にあり、殆ど半昏睡の中にいた患者のまさに目覚め。しかし、その劇的な効果は永続せず、投与量に見合う効果が得られぬばかりではなく、制御できない不随意運動に苦しめられる患者たち。当惑する医師。彼は否応なくこの現実に、また患者一人一人の状況に向き合わざるをえない。そして、その医師にも目覚めが。医師は、臨床医はどうあるべきかに、彼は目覚めるのである。原題がAWAKENINGSと複数形になっているのは、このことを表しているのだ。しばしば患者の心をなおざりにする現在の医療の状況に疑問を持っている人に、何よりも医師の方々・医師を目指している方々に是非とも観ていただきたい映画だ。
・「心洗われる作品」
ハッピーエンドではないけれど、見終わった後にすがすがしい気分になれる良い映画だった。レナードが目覚めた場面、母親と再会した場面が特に感動した。結局、レナード、その他の患者と家族にとっては一夏の短い奇跡だったけれど、それでも幸せだったのか、それとも知らないままのほうが幸せだったのだろうか。ロビン・ウィリアムスの笑顔は素敵すぎる。
・「ウディアレンの面白ムービー」
WОWОWで見ましたDVDは無いんですね 僕はこの映画すっかり気に入っちゃいましたウディ・アレンの語り口の面白さ パロディーの面白さが良く出てます リラックスムービーとして気軽に楽しんでは如何でしょうか。
・「凝ったつくりの異色なコメディ」
ニューヨーク在住の中年夫婦,レニー(アレン)とアマンダ(ヘレナ・ボナム・カーター)。アマンダがレニーの反対を押し切って養子マックスを迎え,いつしか夫婦ともにこの可愛い子供に夢中になる。やがて親バカ極まったレニーは将来マックスが知りたがった時のためにと,彼の実母探しを始め,女優を目指しながら娼婦で暮らしを立てているリンダ(ミラ・ソルヴィノ)を見つけ出す。
客としてリンダに逢ったレニーは彼女に足を洗って幸せな結婚をするように勧める。ヒモのヤクザと話をつけ,故郷に帰って農夫になるという青年ケヴィン(マイケル・ラパポート)を紹介するが,ポルノ映画の出演歴がバレて破談。同じ頃,アマンダは仕事上の後援者ジェリー(ピーター・ウェラー)に言い寄られヨロメきつつあった……。ウディ・アレンはどんな立場のどんなヒトの役でもウディ・アレン以外の誰でもないんだが,ギリシャ悲劇みたいな石舞台で踊る進行役達,という斬新な演出が奏功してなかなか新鮮な印象。随所に顔を出す彼のシニカルな人生観と,にも関わらず訪れるハッピーエンドのミスマッチがまた良い。これがなんちゅうか,つまりは「ウディ・アレン・テースト」なんだよね。
・「真摯で、痛切で、深遠な“愛”の神話。スタッフ&キャストとも完璧な映画史に残る傑作。」
言うまでもなく、ロード・ムービーの先駆者ヴィム・ヴェンダースの最高傑作にして、映画史に永遠に語り継がれるべき傑作。既存のBOX集からの待望の単品セールスだ。4年もの間、何かに取り憑かれたごとく荒野を彷徨し続けた中年男トラヴィス。行き倒れ状態で病院に担ぎ込まれた男は、何事にも答えず、唯一持参していたのは、1枚の古びたポラロイド写真、即ち、自己のアイデンティティと愛の原点であるパリ、テキサスの風景写真だけだった、、、。果てしなく続く西部の荒涼で乾いた原風景が、“かけがえのないもの”を失い、魂が空洞化してしまった主人公の心象を表している。以下、トラヴィスが弟夫婦に引き取られている我が子と再会、確執と和解の後、別れた妻を捜しに行く、ただそれだけの物語であるにも拘らず、146分間一分の隙もなく、ストイックかつエモーショナルな雰囲気に心底酔わされる。観る者全てが一度観たら決して忘れられない、それまで寡黙であったトラヴィスが一転赤裸々に心情を吐露するマジック・ミラー越しの妻とのモノローグは、サスペンスと苛酷さを持ち併せつつ、かって、これほど“痛切”で“深遠”な“愛”の告白があったであろうか、と思わせる名シーンだ。70年代、コッポラ、ペキンパー、ミリアスら名監督に重宝がられたハリー・ディーン・スタントンの初主演にして圧倒的な名演と、最も美しかった頃のナスターシャ・キンスキーの2人の、セリフを極力拝した中での表情だけの感情表現が素晴らしい。特典のトラヴィスのかけがえのない至福の瞬間を切り取った8mmホーム・ムーヴィーは必見もの。脚本は俳優でもある作家のサム・シェパード(「ライト・スタッフ」!)、音楽はライ・クーダー(「ストリート・オブ・ファイヤー」!)とスタッフも超クール。
・「どこまでも美しい映画」
ストーリーや内容については、他の多くの方が既にレビューを書かれていますので、そういう情報を一切抜きに、ただ私のこの映画についての想いを・・・。
一言で表すなら、『どこまでも美しい映画』です。青い空も、果てしなく続く乾いた砂漠も、よれよれになって放浪する主人公トラヴィスの立ちすくんでいる姿でさえも。
どのシーンを切り取ってみても、そのまま絵葉書にして誰かに届けたくなるような、そんな映像がひたすら続きます。映画とは本来「観る」ものだということを、あらためて感じられたのがこの作品です。
しかしながら、映像の美しさだけではない、真の美しさをもっているのがこの作品の本当の素晴らしさです。登場人物たちの心の深いところでひっそりと放つ魂の輝きを、彼らの淡々とした静かな振る舞いと絵葉書的風景のなかに溶け込ませているところが、この映画の醸し出す品格につながっているように思います。
まさに上質、珠玉の一本。
・「静かなる映画」
本作品のこれまでソフト化されてきたものとの比較ですが、いずれもスクリーンサイズ(ヴィスタ)は変わらず、輪郭・色調・明暗がかなり異なっています。個人的には最初の80年代のSONYのVC/LD版(ジャケ最高!)も捨てがたいのですが、新版に慣れると画面が暗いかも…。90年代に出たLD-BOX版(「アメリカの友人」「ニックス・ムーヴィー」)は輪郭はかなり鮮明になったものの逆に明るすぎる印象を受けました。初のDVD化となったCinefil版は基本的にはLD-BOX版と同じだと思いますが、字幕のon/offの切替が出来ない点とジャケのデザインが満足度としては今一つでした。今回の最新版DVDは、まずジャケがなかなか良いし、画質(色調・輪郭・明暗)・音声は最高ですし(修復の跡がわかるのはご愛嬌)、特典も納得できる内容であり、本作品を家庭で鑑賞するには最高のクオリティーと言えます。個人的には80年代アメリカ映画のベスト3(「シャイニング」「ブレードランナー」「パリ、テキサス」)の一本でもあり、今回のリリースは大歓迎です。
・「空を眺めているだけでも満足」
「最初の1時間は眠らないように我慢しろ!!」
この映画を私に薦めた友人は、私に警告しました。
「後半から、一気にストーリーが動き出すから、
それまで我慢。絶対に観て後悔しないから・・・」
半ば強制的に私にこの映画を観させた友人に感謝。
前半一時間・・・眠るどころか、目がスクリーンに
釘付けになる美しさ。
生涯でベスト5に入るお気に入り映画です。
様々な時間帯、天候によって色を変える
アメリカの空を眺めているだけでも幸せな気分に
なります。
夕立、雷などもいいです。
・「やっぱり涙がでる」
サムシェパードという人がいかにアメリカの狂気を正確に伝えることのできる有能な作家であるかがこの映画の脚本で発揮されているように思う。もちろんベンダースの表現力があって初めて映像と言う形で結実することは言うまでもないのだが。おる日突然帰ってくる兄。弟夫婦が我が子同然として面倒をみている息子。別れた妻。息子が父に馴染まないところから、徐々に関係を取り戻すように慣れてくる様子が実によく描かれている。飛行機に乗れないで車で移動するというエピソードはサムシェパードの実話である。実にアメリカ的な状況をベンダースというドイツ人監督が正確に表現している映画である。
・「民衆は生き続ける」
不作、不況の情勢の中で、新天地カリフォルニアを目指して故郷オクラホマを出発した農民一家。仕事にありつけるかどうかわからないし、ありつけても少ない賃金と重労働で、とてもいい条件とはいえない。生きる気力を失くしそうなくらい絶望的な環境が、この物語の舞台です。そんな過酷な暮らしにもめげず、厳しい現実に真っ向から立ち向かう家族たちの姿にたくましさ、力強さを感じました。辛い時は家族で団結し、隣人や友人、時には同じ道を進む見知らぬ人とも手を取り合い、共に生き抜いていこうとする姿が印象的でした。 スタインベックの原作をだいぶ省略しているものの、作品のメッセージは十分に伝わってくるつくりに仕上がっているように思います。白黒の画面からはもうもうと砂埃が今にも立ちこめてきそうで、当時の中西部の雰囲気がよく出ています。ジョン・フォード監督というと真っ先に思い浮かぶのが「西部劇」ですが、逆境の中を生き抜いていこうとする人々の姿を着実に描いた名作だと思います。
・「アメリカ文学の金字塔の見事な映像化」
この映画版は、映画自体としては一級の出来とは言え、ローザシャローンの死産、最後に行きずりの男に彼女が乳を与える、という原作のクライマックスが省略されているのは残念だ。だが、時代を考えると、それらを映画で描くこと自体が困難を伴うことだったのだと思う。ヘンリー・フォンダのトムは見事で、さすがの存在感だ。独立自営農民というフロンティアの理想を裏切る形で進んだ、アメリカの産業資本主義を指弾する作品と見られ、原作が発表された当時は、スタインベック自身共産主義者のレッテルを貼られるようこともあったが、大恐慌期のthe other halfを描いた作品の映像化として、この作品も映画史上不滅の輝きを放っている。
・「ルート66、赤い河の谷間♪でお馴染みの名作」
1929年のアメリカで起きた大恐慌は30年代に入っても続き、その上アメリカ西南部を襲ったダストボール(砂嵐)はオクラホマ州の農家を壊滅状態にさせた。そして、それに付け込んできた大資本家達によって、自営農民らは土地を奪われ、カリフォルニアへの新天地を目指すことを余儀なくされた。
オクラホマからカリフォルニアへの道のりは今は廃道となった国道66号線(通称マザーロード)が夢に向かって西へ続いている。そんなオクラホマの平凡な1農民家族の希望を描いた名作です。実際に西部は東部よりは開拓がすすんでいる時代で土地が肥沃なため、オレンジ,グレープなどが大農園で盛んに栽培されていた。ただ、現実はこの作品のように多くの移住農民たちは苦労の連続だったようだ。
主演のヘンリー・フォンダは小説を実際に読んで感銘を受けて、20世紀フォックスに主演を嘆願したことは有名なエピソードとなっている。ジョン・フォードとのコンビ3作目にしてフォード監督にアカデミー監督賞をもたらした。また、母親役のジェーン・ダーウェルは見事な演技でアカデミーー助演女優賞に輝いた。
何度も流れる名曲(アメリカ民謡)『赤い河の谷間』が実に情緒よく聴こえ、この作品にぴったりでした。どちらかといえば、フォンダも踊りながら歌っていたようにフォークソングとして知られている。
いつ観ても名作は永遠に名作とたらしめる『怒りの葡萄』に出会えてよかった。
・「主人公を慈しむような味わいがなんとも言えず、胸にしみてきます」
雪の舞い落ちる中、志村 喬が「いのち短し 恋せよ乙女」の歌を口ずさみながらブランコを漕ぐシーン。分かっていても、あそこでじわっときてしまいます。この話の主人公の人生に、スポットライトがやわらかく降りそそぐあのシーン。いいですねぇ。 それと、このシーンまでの話の持って行き方、関係者の証言の構成の並べ方が巧いんだなあ。エピソードをひとつ、ひとつ振り返っていく感じで、主人公の変貌と執念にも似た必死の気持ちが描き出されていくのですね。伊藤雄之助の小説家との歓楽街めぐりや、市役所の同僚・左 ト全が「なんで・・・・・・なのかなぁ」と首をしきりにひねるところ、弔問に訪れた警官の談話といったシーンが、この雪の日のブランコのシーンに収斂し、溶け込んでいく。主人公を慈しむような味わいがなんとも言えず、胸にしみてきます。 作られてから半世紀以上経つ映画ですが、こういう作品は古びませんねぇ。人の心を揺さぶる力強いものとあたたかみを感じます。志村 喬のどんぐり眼と、ぽろぽろこぼれる大粒の涙が忘れられない映画です。
・「秀逸な構成と印象的な名場面の多い傑作」
時代劇でもアクション映画でもない黒澤明の現代劇の中では、もっとも評価の高い作品ではないだろうか。主題としては少し説教くさいような道徳感はあるが、ドラマを描く構成として無駄がない。主人公が公園建設を決心してさあこれからという所でいきなりお通夜に切り替わる展開も秀逸で、映画の中で重要な公園建設の場面を時系列で直線的に描かず、すべて回想で描くというアイデアは通常は思いつかないであろう。起伏のあるストーリーでないにもかかわらず、盛り場の場面、雪のブランコの場面など印象に残るシーンが数多くあり、映像作家たる黒澤明の本領が発揮されている。志村喬の黒澤映画における主役としての役割はこの作品と続く「七人の侍」で最後となり、以後は脇へまわることになるが。この2本に主演しただけでも日本の映画史の残る名優となった。
・「黒澤の傑作」
志村喬の名演も良いし、才気溢れる頃の黒澤の凄さを感じさせる作品と思います。脚本にも無駄がなく、画面構成や照明も工夫されています。 私の中では七人の侍と並んで黒澤映画の傑作です。伊藤雄之助もはまり役で前半を引き締めていい感じです。 日常生活はこの主人公ならずともついついマンネリ化して死んだような生活を送りがちですが、この映画を観ると一時的にでも発奮する気になります。 若い方にも是非観てもらいたい作品ですが、本当に自分の事として受け取れるのはやはり40は過ぎてからかもしれません。
・「人生の畏るべき真実と創り手たちの気高さと」
これと“七人の侍”は言うまでもなく黒澤監督絶頂期の作品なわけですが、とりわけ私は“生きる”が好きです。 この作品にはまさに畏(おそ)るべき人間の真実が描かれていると思うからです。 確か立川誌らくさんがエッセイの中で書かれていたと思うのですが、主人公の渡辺さんは決して子供達のために公園を作ったわけではありません。 彼は死ぬ前に一度でいいから己の生を燃焼させてみたかっただけで、その媒体としては公園だろうがなんだろうがかまわなかったわけです。 結局、本当に“生”を実感したいのなら、人間は自分に正直な生き方をするしかない、というのがこの作品にこめられたメッセージだと思うのですが、このシンプルなメッセージ、捉えようによってはいくらでも歪曲可能なものです。 例えば、とにかくお金を儲けて豪勢なくらしをしたいーと、本気で願っている人も世の中にはたくさんいるでしょう。 また、私の友人(アメリカ人)の知り合いの中には、どうしても人を殺してみたかったからイラク戦争に志願した、というとんでもない人間もいます。 “真実”は道徳と同義語ではないので、使い方によってはこのようにいくらでも下賎なものに成り下がってしまう、と私は思います。
しかしこの作品において、創り手たちは、決してこの“真実”を茶化したり、下世話なものにしたりはしませんでした。 大抵の人間は自分に正直になろうとしても、家族や世間やその他もろもろのしがらみにがんじがらめにされていて、本当に納得のいく人生を生きている人というのは少数派でしょう。 そこに真実と現実の絶望的な隔たりがあります。 作り手たちはそういった大部分の普通人の視点を忘れることなく、この真実が最高に輝いて見えるような物語と映像を創ってくれたーそこに私は感嘆してしまいます。 真実を知っていることが偉いのではない、それをいかに使うかが大事―この作品の存在自体がそのことを体現してしまっています。 この作品を見るまで、私は映画というものがこんなことまでをも表現可能なメディアだとは夢にも思ってみませんでした。 日本人が人類に贈った宝物の一つだと思います。
・「本当に贅沢な作品」
死に至る病を得た主人公が残された日をどう生きるかというテーマの映画は巷間に沢山ある。その中で 世界的に見ても 本作がその頂点に立っているといっても過言ではないと思う。それほどの傑作だ。
主人公の病と生への意志。それを縦糸として「親と子」、「官僚と民間」、「やくざと市民」、「男と女」、といったテーマも見事に盛り込み しかも それが十分に有機的に融合している。
こんな凄い脚本が日本人の手で産まれたことには 本当に誇りを感じる。
また 僕が更に力説したいのは この重いテーマにまぶした上質のユーモアだ。実際 僕らは 涙ながらに笑い声をあげるという極めて希な体験を得ることが出来る。
黒澤映画の大きな魅力は 僕の持論だが そのユーモアのセンスにあると考えている。その一つの証拠が この「生きる」である。
こんな贅沢な映画はそうそうあるものではない。本作を黒澤映画の最高傑作とする向きも多いが 確かにそうかもしれない。
・「偉大なフェリーニ」
このような素晴らしい映画に出会えた事を神に感謝したい!フェデリコ・フェリーニの偉大さを知らない人、あるいは「道」にそれほどの感動を覚えなかった人にも是非観てもらいたい映画だ。きっとあなたは、「笑いあり、涙ありのコメディーでしょ。」と思いながら観始めるかもしれない。そして、「なんだ?このヘンテコな映画は!?」という動揺を経て、「うん、なかなか悪くないじゃないか。」と思ったりするだろう。そこまで来れば間違い無く最後にはこの映画の虜にあなたはなっているはずだ。なにを隠そうこの僕も、その通りの順序をたどった(フェリーニの偉大さを知らない)ひとりの映画ファンだった。本当に映画を愛する人が作った、映画を愛するすべての人に観て欲しい映画。
・「「道」や「甘い生活」もいいけれど」
映画音楽家のニーノ・ロータが亡くなり、コンビを組めなくなって以降のフェリーニ作品は、評論家の間では、あまり評価が高くありません。しかし、この「ジンジャーとフレッド」は決して悪くない作品だと、私は思います。
「道」や「カビリアの夜」などに出演し、フェリーニの妻でもあったジュリエッタ・マシーナと、「甘い生活」でおなじみのマルチェロ・マストロヤンニが、実はこの作品で初共演したということも、フェリーニ・ファンとしては注目したいところですが、それよりも何よりも、お話が心温まる内容なので、観終わったあとにじんわりとした余韻を味わえる点が、この作品の素晴らしいところだと思います。画質も充分に満足できるレベルなので、ストレス無く鑑賞することができます。
定価が少々高めに設定されていることが、消費者としては残念なところですが、このメーカーから発売されるDVDは、総じて低価格になりづらく、廃盤になりやすいので、もしも興味のある方は、品切れにならないうちに購入を検討されることをお勧めします。
・「フィルムという教会へ」
切ない映画です。本当に切ない映画です。フェリーニはフィルムの中で荒々とした風をびゅうびゅう吹かすんです。人々はその中で、人生という刹那の中で時にグロテスクに時に滑稽に、そして必死に舞い踊るしかないのです。そしてたどたどしいダンスのステップは祈りへと人々をいざないます。フェリーニの映画はどれも、最後には祈りに行き着いてしまいます。娼婦の弱々しい笑顔・手をつないでの円舞・オーケストラの演奏・呼び交わすトランペットこの映画をみて、私たちもちょっぴりの間、祈りましょう。そしてそこに、ほんのちょっぴりの救いの時間があることが発見できるはずです。
・「チャールトン・ヘストン逝去」
*****チャールトン・ヘストン逝去。享年84歳。ヘストンの代表作といえば、なんと言ってもこの「ベン・ハー」だ。逝去の報に接して改めて観たが、DVDの片面に入りきらない長編を一気に見終えた。今見てもやはり傑作である。他に記憶に残っている作品は、「十戒」(1956 年)、「大いなる西部」(1958年)、「猿の惑星」(1968年)、「ソイレント・グリーン」(1973年)などだ。こうして列挙してみると、1950年代に代表作が出そろっている。ヘストンは歴史劇でブレイクした。歴史劇はたいてい大作だが、劇場の巨大なスクリーンに負けない大型俳優だった。
・「新約聖書をもっと面白く」
「旧約聖書」の「出エジプト記」をベースに描いた「十戒」に対して、この映画は「新約聖書」を豊富化するように、イエス・キリストの時代をもっと面白くした映画です。 ローマ時代のユダヤ人貴族・ベン・ハーの物語ですが、イエス・キリストはじめ聖書の登場人物が映画の中にちりばめられていて、聖書物語を見ている感じです。チャールトン・ヘストンの存在感は最高です。この映画は彼にとっても、その後のイメージを作った作品かもしれません。必見の価値ある映画です。
・「映画史上最強の映画!!」
製作当時120億円という巨費を投じた大作。120億円あれば当時なら東京タワーを2つ建設できるだけの費用。今なら1200億円くらいだろうか?もう二度と訪れないなだろうハリウッド黄金時代に製作された作品だけに贅沢な作りである上に、スタッフやキャスト共に超一流だ。アカデミー賞11部門を獲得しているのは近年では「指輪」や「タイタニック」などと並ぶが、受賞の内容は特撮や音響賞などがなかった時代だけに濃い。実質的には最も主要部門での受賞数が多い作品だろう。CG技術がない時代だが、マットペインティングという特撮技法(背景の絵と合成)が上手でパレードのシーンなどどこまでが実写か分からないほど良くできている。(あのシーンの群衆の多くはマットペインティング)原作は「赤毛のアン」が熱中して読んだほどの大ベストセラー。何度も劇場公演をされており、映画化も本作が2回目なのでリメイクになる。内容は原作とは後半がだいぶ違うが個人的にはこれこそが「ベンハー」だと思う。原作は読んでみたがベンハーの性格が肌に合わなかった。これだけの大作が2000円以下で購入できるようになったことも驚きの時代である。次はデジタルリマスターにして、ブルーレイで発売して欲しい。MGM社が思い切って、マットペインティング部分を最新のCGで作り直したらもっと凄い。やってくれないかしら…。
・「これこそが映画!」
重厚長大な映画の最高峰といえる作品。プロローグから続く重厚なメインテーマ曲をじっくり聞くことは、これから始まる三時間長の映像世界に集中するための儀式とも言える。内容はキリスト教万歳な映画なのだが、そんなことも気にならずに圧倒的な迫力の画面に魂が揺さぶられ続ける。そして最後のゴルゴダの丘の場面と共に幕が下りる頃には途方もなく疲れている。ただ、心地よい疲れというか、何かいい経験をした後の気分になれる。誰もが見るに値し、人生観に影響を与えることになるかもしれない程のパワーを持つ作品の一つだと言える。惜しいのは、こういう作品は絶対に映画館の大画面で見るべきで、自宅のテレビではこの作品の迫力は味わえない。余談だが、スラングだらけの最近の映画に比べてセリフもきれいである。少しだけでも英語に慣れていると、字幕無しでも十分観賞できる。
・「多くの人々が作り上げた名作」
人間が真剣に演技をして作り上げた本物感というか、リアルな感情表現がなされている作品です。友情は感じつつ、お互いの立場が分かつ気持ちのズレ。ほんの小さな出来事から大きく変わる運命。奴隷と貴族。ガレイ船での闘いや戦車でのレース。復讐に燃える怒りがもたらす破壊と、許しにより得られる癒し。たった一杯の水が物語る人と命のやりとり。宗教と暴力。家族愛や男女の愛。そういったことが、一つの映画に凝縮している映画はこの映画ぐらいではないでしょうか?
この映画の凄いところはやはり多くの人の力が結集しているところだと思います。本物の馬と人との交流。多くのエキストラの参加。実際に俳優が馬が引く戦車を走らせることで得られる演技を超えた臨場感が本物を感じさせます。キリストの姿を直接写さなくても、周囲の人をきちんと描くことでその存在感を充分表現できているところは凄いですね。そういった沢山の人の力が作り出した名作です。アカデミー賞11部門を獲得した映画は沢山あるけれど、やはり本物に触れながら作る映画には力があると思います。
チャールトン・ヘストンは亡くなってしまいましたが、彼の演技は永遠ですね。
・「切ない」
ラストシーンで明かされる「ばらのつぼみ」の意味。あまりに悲しい。アメリカ映画で歴代ナンバー1に選ばれたのも納得です。とりあえずラストまで見て下さい。
・「余韻 天才の技」
バラの蕾を巡る謎解き。一言で言うとシンプルな出来事を見事に隙なく盛り上げる。
人の心に住み着く様々な煩悩を見事に描き切っている。
孤独と家族愛。
何とも奥深い史上空前の傑作。看板に偽りなし。
・「ラスト数秒の心理的衝撃」
子どもの頃に観た覚えはあるが、内容をすっかり忘れてしまっていた。今回全く新鮮な気持ちで鑑賞、観終わった時、深いため息が漏れた。 ある大富豪が“バラのつぼみ”とつぶやいて息をひきとる。その意味を巡って展開されるサスペンス。謎の言葉に関係する人物もしくは事柄が、いつ出て来るのだろうと、全編にわたって緊張感が続く。しかし、謎は謎のまま、ついに迎える終幕。その最後の最後に現われた映像が、実に衝撃的だった。 すべてはバラのつぼみから始まったのだ。それは人生の分岐点であり、少年時代への郷愁であり、失われた家族愛の象徴であったのだ。お金では買えない彼の人格そのものであったのだ。そして、人は晩年に童心に返るものなのだ……。 こうした思いが、ラストシーンの数秒で一気に溢れ出す。真実は誰の目に触れることもなく、この世から消えてしまうのに……。 観客心理の裏の裏をかいた意外な結末、この作品がアカデミー賞“脚本賞”を受賞した理由がよく解る。
【追記】 ラスト数秒間に映し出される映像の意味が解らなければ、この映画は単にケーンの伝記に終始しているように見え、「なんだ、もう終わりか」という印象しか残らないと思う。 この映画は、最後の最後で“生きる”のだ。本作を見て“ちっとも面白くなかった”と言う人は、本当にラストシーンの意味を理解しているのだろうか?
・「500円の使い道」
500円てのは不思議なもので、コンビニにでも行くとすぐになくなってしまうのに、こんな名作映画を手に入れることもできるんです。
誰もが一度は聞いたことのある「市民ケーン」。その圧倒的な完成度には、人生すら変えられるかもしれません。
500円をどう使うか、それが人生の分かれ道・・・かも
・「後味が凄いです。」
観終わった後の後味が凄いです。こんな凄い後味はあまり味わったことありません。。。
実はこのレビューもいろいろ書いていたのですが、、もはや言葉はいらないかと。。。
「真の映画好きには時代を越えて必見」です。
・「音楽への愛に満ちた映画」
全編に渡って音楽への愛が満ちた映画です。60〜70年代の音楽が好きな人にはたまらないでしょう。ストーリー自体はベタなストーリーで最後も予定調和ですが、予定調和を超えた感動を与えてくれます。音楽好きは必見の映画です。
・「ハッピーな映画!」
ラストの展開はお約束ですが、それまでの過程で満足♪
音楽でノリノリになって、思いっきり笑いましょう!
あと、夕陽のガンマンの音楽が使われたのは嬉しかったなぁ
・「音楽愛に満ちた作品。」
これは放送する側に重点を置いた自由と音楽愛に満ちた作品だ。同時に聴いている側の、主に若者の青春を描いたグラフィティでもあり。作り手側の音楽愛を感じ、それがまた心地よかった。そして作り手にも喜びや悲しみがあるんだぞというのを描き、それを音楽に乗せ半分ミュージカル風にしていたところも。政府からの圧力が主なのだが、どんなことがあっても音楽を愛する、それは聴くほうも同じというところも素晴らしかった。これらをうまく演じた役者もよかった。
・「ロック好きなら見れば?」
自分はこの映画をちゃんとお金を払って見に行ったんですが、かなり良かったです。卑猥なシーンもあるんですが、ロックがこれでもかというくらい流れ、キャラクターもしっかりしているので、見ていて疲れませんでした。ラストは展開が読めてしまった点は残念ですが、一回見る価値はある作品です。
・「映画としてはほぼ満点。けれどロック・ムーヴィーとしては・・・。」
反骨精神むき出しの魅力的なDJが織りなす、最初から最後までハッピー良作です。ロックの楽しさ、格好良さはしっかりと描けていますね。とにかく音楽の使い方が上手く、当時のファッションを格好良く見せています(特にビル・ナイのバリッとしたスーツとリス・エヴァンスの斬新なファッションは最高)DJがいちいち魅力的で、少ししか出ないけれどヒロインの女の子も可愛い。ギャグとシリアスのラインを絶妙にはみ出すケネス・ブラナーの演技もお見事。ただ主人公が後半空気なうえ、そもそもこれだけ素敵なキャラクターがたくさんいる中で、本当に彼は必要なのだろうか?と思いました。映画としてはそこだけ少し減点ですが、とにかく終始ノリノリな雰囲気で気軽に楽しめるので、些細な欠点でしょう。エンタメですからご都合主義な展開もマル。
ただしこの映画がロックの全てを伝えているかと言えば、それは少し疑問。音楽以外は9割方セックスのエピソードしかなく、扱いも軽過ぎます。当時のロックやフリーセックスの精神はドラッグ中毒や中絶、主人公のような親の無い子、HIVのまん延と言った暗い側面もあり、決してそんなに明るいものではありません。政府が禁止したのも単に趣味が合わないからだけではなく、このような社会風潮や労働者階級の白人たちの過激な政治メッセージを危惧しての事です。けれど逆に言えば、このような問題を孕むぐらい衝撃的なパワーを持っていたからこそ、ロックというのは魅力的なのだと思います。上っ面の楽しさだけでは、ここまで語り継がれるものではありません。そして更に残念なのは、これだけの曲が使われていながら、ロック史では避けては通れないはずのビートルズの曲が1曲も使われていない事。名前すら出てきません。色々大人の事情があるのは分りますが、そもそもこの映画は真っ向からそういう大人の事情と戦う人々を描いた映画です。もう少し頑張って欲しかった。
・「人民の人民による人民のための政治」
1939年は多くの名作がリリースされた年で、アカデミー賞11部門にノミネートされたことは立派。
・「映画で泣いたのは初めてです」
実直な成年議員が政治腐敗に立ち向かうというストーリー。
「素晴らしき哉、人生!」で有名な、キャプラ監督の作品。キャプラ独特のコメディや軽妙なテンポが小気味良く、政治腐敗という暗いテーマを明るく彩っている。
終盤の壮絶な演説シーンは感動もので、誰しも心打たれることだろう。
・「民主主義の腐敗、民主主義の素晴らしさ」
腐敗している民主主義を、「腐っている!」というドンキホーテ的な行為。しかしその行動を応援せずにはいられない気持ちにさせる力をこの映画は 見るものに与えてくれます。
こんな映画を作れる風土、時代は素晴らしいです。またこんな映画が作れて、上映できる時代がやってきますように・・・。
・「日本の現状を知るために見るべき映画」
この映画に出てくる大新聞社の社長とその子飼いの政治家たちが企てるマス誘導の様子は、そのまま今の日本に当てはまっていまうところが困る。日本の場合は、芸能タレント、文化人や学者も含めてF1・F2・F3という女性層に対する煽情的な世論誘導に日常的となっている。最近の麻生首相に対するバッシングや中川財務相降ろしといった事象を見ていても、それがますます悪質になっていることは明らかだ。
・「熱い民主主義!」
こどもたちに慕われるジェームス・スチュワートが、突然、政治家になってしまった。そこに待っていたのは、醜いおとなの世界。しかし、ジェームス・スチュワートは、筋を曲げない。曲げないどころか、戦いを挑み始め、叩き潰されそうになりながらも、一人、戦い続ける。 ジェームス・スチュワートのことを「単なる田舎者」と見ていたジーン・アーサーも、次第に、彼を応援し始める。こどもたちも立ち上がった。議院の議長さんも、どことなく、彼に好意的。彼の演説は続く。演説を続けるしか、勝つ方法はない・・・。 この作品は、今でも、アメリカで、根強い人気があるという。フランク・キャプラ監督の熱い傑作。
・「グレゴリー・ペックの演技が素晴らしい」
DVD化を待ち望んでいた作品です。3大スターの競演ですが、なんと言っても、グレゴリー・ペックの演技が素晴らしいです。母親が既に病死したことを知っていながらも、自分の死に場所を求めて、最後の戦いに赴く老いた革命戦士を好演しています。フランスとスペイン国境(素晴らしい山並み)を背中を丸めて最後の戦いの場に赴くシーンには感動します。
・「ハリウッド映画らしくないところが高評価」
名匠ジンネマン監督にしては異色な作品の出来と思われるかもしれないが、ハリウッド映画なのにキャストのほとんどがイタリア人を中心にした外国人で占めている。映像はとても暗く、どこかB級映画的な出足であったが、観ているうちにどんどんとのめり込んで来るから不思議だ。
西仏国境を象徴するピレネー山脈を挟んでの両国の国境の町が舞台だ。ただ、撮影全てはフランス側で行なわれていて、そのほとんどはポー、そしてベルナデットの奇跡の泉で有名なルールドが中心。
子役のパコが良い演技をしていたが、後半あまり出てこなかったのが残念。ペドロ役のパオロ・ストッパーはマカロニ・ウエスタンでお馴染みで、マヌエルの母親役(ベッドで寝たきりの演技)はこの時代の助演女優ではチョッとは知られたミルドレッド・ダノックだ。
主演のペックやクインよりも神父役のオマール・シャリフの存在が目立った。
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