アフリカン・ピアノ (詳細)
ダラー・ブランド(アーティスト)
「アフリカの大地の雄大さをイメージさせる名作」「アフリカン」「ジャズピアノソロの至宝」「果てなく広がる海」「抜群のバランス感覚」
At the Village Vanguard (詳細)
Great Jazz Trio(アーティスト)
「”グレ〜ト”」「大傑作、最強トリオ演奏、最高録音アルバム」「Post Bop」「本当にグレイトなジャズトリオ」「普通に良い程度 全4曲37分」
We Get Requests (詳細)
Oscar Peterson(アーティスト)
「雑誌でピアノトリオのベスト10をやれば必ず顔を出すアルバムです。」「バーゲンプライス?」「We Get Requests」「まるで音の空間に包容される様。。」「誰もが安らかになれるピアノトリオ」
ザ・シーン・チェンジズ (詳細)
バド・パウエル(アーティスト), ポール・チェンバース(演奏), アート・テイラー(演奏)
「なんと言ってもクレオパトラが魅力」「やっぱり「クレオパトラの夢」がいい」「ジャズの基本では・・・」「BN最後の名盤」「マイナー調の美しい曲」
フライト・トゥ・ジョーダン (詳細)
デューク・ジョーダン(アーティスト), レジー・ワークマン(演奏), ディジー・リース(演奏), スタンリー・タレンタイン(演奏), アート・テイラー(演奏)
「哀愁誘う美しいメロディが魅力」「枯れた名盤」「哀愁のバップ・ピアニストが残した唯一のブルーノート盤リーダー作」
The Art Of The Trio, Vol. 3 (詳細)
Brad Mehldau(アーティスト)
「光り輝くダーク」「Mehldauの評価を決定付けた傑作アルバム!!」「素材=(カヴァー曲)に対する柔軟なアプローチが見事」「モダン・ジャズって、個人技ですよね」「購入してもう8年」
Waltz for Debby (詳細)
Bill Evans(アーティスト), Scott LaFaro(アーティスト)
「奇跡のアルバム」「WALTZ FOR DEBBY」「ビル・エヴァンスの最高傑作の1枚です!」「ピアノの音に恋愛してしまうということ」「素敵な曲!」
From Left to Right (詳細)
Bill Evans(アーティスト)
「正当な評価を希望」「とても素敵な一枚です。」「フェンダーローズ大好き!!」「一つの素敵なレコードとして」「隠れた秀作」
Quintessence (詳細)
Bill Evans(アーティスト)
「5人の名プレーヤーの絶品ケミストリー」「クインテットものでは一番おしゃれ!かっこいいですよ、これ。」「七十年代の「サムシングエルス」」「あ、あの音だ,」
モントゥルー・アレキサンダー・ライヴ (詳細)
モンティ・アレキサンダー(アーティスト), ジョン・クレイトン(演奏), ジェフ・ハミルトン(演奏)
「ごきげんなトリオ」
My Funny Valentine (詳細)
Miles Davis(アーティスト)
「イエーーイ」「珠玉のバラードプレイが最高!」「もっとも脂の乗ったマイルス」「ballade」「マイルス・センチメンタリズムの真骨頂」
Kind of Blue (詳細)
Miles Davis(アーティスト), Wynton Kelly(アーティスト), Paul Chambers(アーティスト), Jimmy Cobb(アーティスト), Cannonball Adderley(アーティスト), John Coltrane(アーティスト), Bill Evans(アーティスト)
「クールな失敗作」「JAZZの代名詞になってしまうといわれている、"Kind of Blue"」「マルチチャネルとステレオのSACDです。」「Kind of Blue」「何といっても、格好良さに尽きると思います」
Thelonious Monk Quartet with John Coltrane - At Carnegie Hall (詳細)
Thelonious Monk(アーティスト), John Coltrane(アーティスト)
「半世紀を経て発見された歴史的名演!」「歴史的発掘音源の米国盤はCCCDではない通常盤!」「コレでしょう!!!無条件で推薦」「ビックリしたなあ」「歴史的発見」
ブルースエット (詳細)
カーティス・フラー(アーティスト)
「一度は聞いておいた方がよいでしょう!」「わが青春の“ブルースエット”」「演奏も音も素晴らしい!」「一度聞いたら忘れられない・・・。」「青春時代のジャズ 中低音の魅力」
ソングス・イン・ア・メロウ・ムード (詳細)
エラ・フィッツジェラルド(アーティスト), エリス・ラーキンス(演奏)
「絶頂期のエラの代表作」「渋いけど エラの最高のアルバム」
Live at Jazz Standard, Vol. 1 (詳細)
Dena DeRose(アーティスト)
Stockholm Kaza Session (詳細)
Rebecka Törnqvist(アーティスト)
「かっこうよい、女性JAZZボーカル」
デュエット(3ヶ月期間限定盤) (詳細)
ドリス・デイ&アンドレ・プレヴィン(アーティスト)
ナイト・ライツ (詳細)
ジェリー・マリガン(アーティスト), アート・ファーマー(演奏), ボブ・ブルックマイヤー(演奏), ジム・ホール(演奏), ビル・クロウ(演奏), デイブ・ベイリー(演奏)
「アーバンミュージックの先駆け」「夜の摩天楼」「俯瞰してみた夜の都市」「都会の夜の心」「ジャケット・デザインからして素晴らしいです!」
エドゥ&トム、トム&エドゥ (詳細)
アントニオ・カルロス・ジョビン&エドゥ・ロボ(アーティスト)
「深く味わい、深く愉しむ」「滋味あふれた逸品。」
カーザ (詳細)
MORELENBAUM2/SAKAMOTO(アーティスト), Antonio Carlos Jobim(その他), Vinisius De Moraes(その他), Billy Blanco(その他), Gene Lees(その他), Aloysio De Oliveire(その他), Chico Buarque(その他), Ray Gilbert(その他)
「ジョビンとドビュッシーと坂本龍一」「声がすばらしい。」「毎日、毎日食べても美味しい!って感じの音楽。」「ジョビンの音楽の幅の広さがわかる一枚」「マイナスイオン漂う名作」
ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード (詳細)
チューチョ・バルデス(アーティスト)
「キューバジャズ」
スペイン・アゲイン (詳細)
ミシェル・カミロ&トマティート(アーティスト), ファン・ルイス・ゲーラ(アーティスト)
「静と動」
「聞き込むほど」「かっこよいです」
グレン・グールド 坂本龍一セレクション (詳細)
グールド(グレン)(アーティスト), ベートーヴェン(作曲), バード(作曲), スクリャービン(作曲), ベルク(作曲), ブラームス(作曲), ウェーベルン(作曲), シェーンベルク(作曲), シベリウス(作曲), ヒンデミート(作曲), バッハ(作曲)
「バッハ以外のグールド」「坂本龍一の案内で、孤高のピアニストが歩いた道を旅する」「グールドの演奏を素材にした、坂本教授の美しいコラージュ」「もう一つの素敵なクリスマス・プレゼント」「グールドを乗り越えること」
● ★その場に立ち会いたかったJazz Live名演集(凄いplay・粋なvocal)
● わたしの愛聴盤
● 声の艶に引き込まれる名盤達(Jazz vocal女性編-1)
● ★BARのカウンターで、一人で聴きたいJazz Vocal特集(女性:その1)
● お気に入りのCD
● ★BARのテーブル席で、皆で聴きたいJazz Vocal特集(男性・グループ)
● 菱川勢一本棚
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・「アフリカの大地の雄大さをイメージさせる名作」
73年SJ誌ジャズ・ディスク大賞銀賞受賞作だが、録音は1969年10月22日、コペンハーゲン、カフェ・モンマルトル。ソロ・ピアノ・ライヴだ。学生時代にジャズ喫茶で初めて聴いてそのスケールの大きさに感銘を受けた作品である。ダラー・ブランドは昔の名前で今はアブドゥラ・イブラヒムと名乗っているが、1934年南アフリカ生まれの人。一応8曲に分かれているが、最初から最後まで連続して演奏されるから、8部構成の組曲と考えてよいだろう。ゆったりとしたリズムの反復にのって時にフリーな展開を交えつつ奔放なメロディが湧き出す冒頭のブラ・ジョー・フロム・キリマンジャロから魅せられ、後は緩急自在のペースに引き込まれる。全体を通してアフリカの雄大な大地のイメージが鮮明に伝わる名作だ。
特筆すべきは録音状態の良さ。キース・ジャレットの73年リリースのアルバム「ソロ・コンサート」より間違いなくピアノの音はシャープに捉えられている。私個人は2003年にリリースされたエディションのルビジウム・クロック・カッティングによって収録された音に満足している。キース・ジャレットのソロ・ピアノ・ファンにも是非聴いて欲しい。
・「アフリカン」
大傑作!!一曲目の最初のピアノの音がでてきた瞬間から、のめりこんでしまう。とてもソロ・アルバムとは思えない音の密度は、発表から数十年経った今も色褪せない。今後も愛聴するであろう一枚。
・「ジャズピアノソロの至宝」
1973年ジャズディスク大賞銀賞受賞アルバム。このときの金賞がマッコイタイナーのエコーズオブアフレンド(これもピアノソロ)。この年はピアノが熱かった。このときにレコードを買っておりにつけ本当によく聴きました。一応8曲になっていますが、組曲のようになっていて、ほとんど途切れ目はありません。レコードではA面の最後がフェイドアウトし、B面の最初がフェイドインしているくらいです。CDでは裏返す手間がなく最初から最後まで集中して一気に聴けるので、ありがたいことです。ピアノ好きの人必聴。
・「果てなく広がる海」
ソロピアノの作品は、ともすればトリオやカルテット形式での作品に比べ、単調になってしまうのではないか。そういった自分の浅はかな考えを、完膚なきまでに打ち砕いた作品です。はじめにリズムだけが浮かび上がり、そこから音が溢れてゆく。特に1曲目、10分を超える大作「BRA JOE FROM KILIMANJARO」は圧巻。ブランコを漕いでゆき、その振れ幅が徐々に広がってゆき、最後には天にも届きそうなほど高く舞う・・・そんなイメージが浮かぶ曲です。左手のゆったりしたリズムの反復はウッドベースの役割を、右手の美しいメロディから一転する叩きつけるリズムはドラムの役割をも担っているかの様。現実を忘れ、遥か遠く音の世界に溶け込む40分間。タイトル通り、大地の息吹、命の力強さがある音です。個人的には、何かする時のBGMではなくて、じっくりと向かい合って聴いてほしいです。
・「抜群のバランス感覚」
異質な、少しオリエンタルな、歪な、新しい、オリジナルな、と、キャッチコピーが延々と続きます。それだけ個性の強いあくのあるアルバムです。胡散臭い(村上春樹氏弁)キースより芯が一本通っていてみるみる演奏の中に引き込まれていきます。この人は無垢な人でただただ、自分の気持ちを音にしたのではないかと思います。残念なのは録音状態が悪いこと。多少聞き疲れがします。それを差し引いても、すばらしい作品で、ソロピアノの中でも五指に入るできです。
・「”グレ〜ト”」
日本のレーベルからのリリース。ハンク・ジョーンズ、ロン・カーター、トニー・ウイリアムスのベテランジャズマンによるトリオ。おまけにその名前が"Great Jazz Trio"とくる。あまりジャズ的とは思えないジャケットの写真。たとえニューヨークでのライブとは言え、こりゃ例の「年金ジャズ」に違いないと警戒心をもっていた。「年金ジャズ」とは、昔はバリバリだったが今パッパのベテランジャズマンが、生活費稼ぎのために日本のレコード会社のオファーで、日本人が喜ぶ「昔は良かったね」風のピアノトリオを録音することを指す。本作にも全くそのような要素がないとは言い切れないが、現代に生きるジャズとしても充分に通用するスーパーな内容を誇る作品だと実感した。17才からプロだったドラムスのトニー・ウイリアムスが凄い。あのトニーがハンク・ジョーンズと一緒にピアノトリオ。もう若年寄りになってしまったのかと勘違いしてしまった。素晴らしい録音状態でトニーのドラムスが捉えられているのに降参。アート・ブレイキーの様な生きの良さとスケール感、フィリー・ジョー・ジョーンズのようなハイレベルで小粋なスゥイング感、エルヴィン・ジョーンズのような手数の多さとコンビネーションの良さ。もう完璧です。彼がこのトリオの中心人物だ。ドラム好きの方は是非耳を傾けて下さい。トニーをサポートするのが、ベテラン名ジャズピアニトのハンク・ジョーンズ。トニーとは対照的に音数の少ない渋いプレイに徹する。だが、その一音一音がとても的確だ。所々で饒舌にプレイするパートもあり、ビ・バップ時代からの華麗なテクニックは未だ健在だ。見事なリラクゼーション効果をもたらす"Naima"でのめくるめく柔らかいタッチは聴きものだ。ベースのロン・カーターは相変わらずユルユル(笑)だ。だがトニーとハンクの白熱のプレーの間では良い緩衝材となっている。ピアノトリオとして云々と言うよりも、ジャズとして高レベルにある作品だ。聴いていて本当に楽しかった。最後に聴かれる今は亡きトニーのメンバー紹介のMCには感極まってしまった。本当にトニーはGreatest Drummersの一人だった。
・「大傑作、最強トリオ演奏、最高録音アルバム」
~1曲目ムース・ザ・ムーチのトニー・ウィリアムスのドラムのすごさ。必聴です。ハンク・ジョーンズ、ロン・カーターとのからみはトリオ演奏の模範です。~暴れるトニー、抑えるハンク、マイペースのロン。ライブならではの臨場感。まさにジャズが持っているドライブ感、グルーブ感。これを聞いて背筋がゾクゾクしない方は、あまりジャズには向かないと思います、と断言できます。このゾクゾク感はMiles DavisとのアルバムFour & Moreと同じです。録音はDavid Baker、制作は伊藤八十八氏ときては駄作はありません。David Baker氏のドラム録音は当代最強、最高です。一度このアルバムを高級オーディオで聴くことをお薦めします。バス・ドラムの音がボディにドス・ドスと迫ってきて、パシッとシンバル音で頭を殴られる感じがするはずです。私は、日本一のジャズ・スポット一関ベイシーで経験済み。David Baker氏も一度ベイシーに来て、自分の録音したこのアルバムを聴き、自分がすごい録音をしたということに感激していったようです。ムース・ザ・ムーチのトニー・ウィリアムスの飛んでくるシンバル音、はねるスネア音、うなるバス・ドラム。ジャズ好きには、た・ま・り・ま・せ・ん。イケイケイケと聴いている方がランナーズ・ハイになります。これを聴いてスゴイと思った方は、Roy HaynesのアルバムLove Letter 、Miles DavisのFour & Moreも併せて聴いてみることをお薦めします。
・「Post Bop」
なんだかわかりませんが鳥肌がたちますね。10年経過してなおも同じ感動が沸き上がるというのは奇跡的。やはりトニーウイリアムスやばいくらいなドラミング=神業なり。アンサンブルもばっちり。スィングばっちり。10点中10点
・「本当にグレイトなジャズトリオ」
英語圏で最高の賛辞はグレイトに他ならない。トリオの名称にそれを冠するのは少々おこがましいというのが日本人なら普通に思うところだ。しかしこの3人、その名に恥じぬ凄いメンバーである。大御所ハンク・ジョーンズは中間派からモダンまで幅広くこなすキャリアを持ち、自分の息子の年齢かそれ以上というロン・カーター、トニー・ウイリアムスの二人と共演しても全く違和感がない。ロンとトニーについては多言を要すまい。いわずと知れた60年代のマイルスコンボの最高のリズム陣としてあまりに有名だ。凄いのはメンツだけでない。単なるジャムセッションなどでなく、彼らは数度の共演の機会を経てレギュラーでヴィレッジ・ヴァンガードに1週間連続で出演し、そのコラボレーション、完成度の高さを見せ付けたのである。ここで聴かれる演奏はまさにそのドキュメント。録音のよさとコンビネーションの見事さからスタジオ録音と錯覚する。ムース・ザ・ムーチ、ネイマと続く演奏の随所に見られるスリルとテンションの高さ、そして安定感はハイレベルの技量を共有しなおかつ相互の信頼感を持ちえた者たちだけがなしうる領域なのだといえよう。当時このジャケットがジャズ喫茶に登場するとグレイト!と叫びたくなったものだ。
・「普通に良い程度 全4曲37分」
ベテラン・ジャズ・ピアニストHank Jonesの1977年のライブ・トリオ・アルバム明るく疾走する1曲目も自分としては乗りきれなかったし、2曲目のバラードもまあまあ良い程度だし、一番良かった3曲目も大推薦するほどではないし、4曲目はロン・カーターのオリジナル曲でそれなりに良い程度だし、他のレビュアーの人が書いているような傑作では間違ってもありえないです。Bass-Ron Carter, Drums-Tony Williamsのバックなら、ハービー・ハンコックの「ハービー・ハンコック・トリオ '81」のほうが何十倍も良いと思います。ハンク・ジョーンズのアルバムなら「Hank Jones Trio With Mads Vinding & Al Foster」(国内盤タイトル「ジャズパー91」)というアルバムがかなり良いアルバムなので推奨しておきます。
・「雑誌でピアノトリオのベスト10をやれば必ず顔を出すアルバムです。」
雑誌でピアノトリオのベスト10をやれば必ず顔を出すアルバムです。ひとくちにピアノトリオといってもその個性、魅力は千差万別なのですが、
選曲が(イパネマの娘とか)スタンダード中心であること。演奏が洗練されておりかつ、すべての曲のアベレージが高いこと録音が素晴らしいこと。(JAZZフアンのオーディオチェック用の定番としても有名)
などから初心者入門用の定番でもあります。
オスカー・ピーターソンといえば小曽根誠さんがこの人の演奏をライブで聴いてジャズピアノをやることを決意したというのは結構有名ですよね。
20年以上愛聴してきた私が一番魅力を感じるのは
むずむずと思わず足でリズムをとりたくなる心地よいスイング感でしょうか?
ピアノトリオの名盤数あれど、ミディアムテンポの曲をこんなに気持ちよくスイングさせてくれるトリオはそうは多くないです。
このスイング感を作り出しているのはベースとドラム。特にこのアルバムのベース(レイ・ブラウン)は大好きです。
名盤というと居住(いず)まいを正してでないと聴けないようなものも多い中
リラックスして水割りの一杯でもやりながら聴くのにうってつけの一枚です。
・「バーゲンプライス?」
ジャケットも音源も同じなのに通常CDとでは似て非なる物!まるで立ち見から特S席に席替えしたみたくピアノが際だつから不思議。紙ジャケでないのが唯一残念だけど、個人的には価格を超えた素晴らしいマスタリングに太鼓判
・「We Get Requests」
オスカーピーターソントリオの演奏するこのCDは昔1960年台にアナログレコードで発売され大変有名になりました。とくに6曲目のYou Look Good to Meはベースを演奏している名手レイブラウンのボーイング演奏によるベースの独奏が冒頭にありますが大変魅力的な演奏で聴く人の心に響きます。この曲は何度聴いても魅力があり私は30数年聴いておりますが聴くたびに新しい感動を覚えます。収録されている曲は有名な曲が多く皆に親しめる曲ばかりです。永遠の名曲の一つでしょう。
・「まるで音の空間に包容される様。。」
Oscar Peterson(piano), Ray Brown(bass), Ed Thigpen(drums)
オスカー・ピーターソンといえば、もう天性の演出力、表現力としかいいようがないピアニストで、人を楽しませることにかけては彼の右にでる者はいないだろう。そういう意味で聞けば本作はわりと純で自然な印象を感じ取れる一枚だろう。
スタンダードナンバーで埋めてある楽曲群は安心して聞ける。僕一番のお気に入りは「Time and Again」だ。この曲、ピアノタッチはウエットな感じで、いささか感傷的になりそうだが、そこを旨く調和してるのが、レイ・ブラウンの真心あふれたベース音だ。本当に温もりと安心をくれる。
そう考えてみると、オスカー・ピーターソンとレイ・ブラウンほど完璧な相性を持ったコンビはいないんじゃないかと思う。時に稚気のような限度を知らないタッチをするピーターソンをうまく緩和するのがレイ・ブラウンの地から優しく上がるベースラインで、逆に時たま無邪気な子供のように、ベースラインの輪郭がぼやけた時に、優しく戒めるように修正するのがピーターソンの端正なタッチだともいえる。この2人の場合粗を探しようがない気がする。子供のような表面的な輝きもあれば、大人の内に秘める深さもある演奏なんだ。
これほど誰にでも愛される作品もないと思うが、確かにオスカー・ピーターソンのプレイに関してだけ言えば、これよか楽しくて魅力的な作品は幾らでもあるね。だから徒然と感じてしまう人もいるかもしれないが、どう間違っても嫌気をさす人はいないだろう。
万人に愛聴されて、万人に「安らぎ」をくれる一枚だと思う。
・「誰もが安らかになれるピアノトリオ」
オスカー・ピーターソンの数あるアルバムの中で、これがベストのものと誰もが選ぶ傑作アルバムです。数十年前から、音楽ファンばかりではなく、オーディオファンも必ず持っているべきアルバムと言われてました。そのせいか、LP、SACDに、CDもマスタリングの違うアルバムもありますので、5枚ほど持っています。LP版では、B面のトップ、レイ・ブラウンのベースで始まる、You Look Good to Meを何度聴いたことか。聴きやすい演奏ですので、ジャズファンならずとも満足度は高いでしょう。とにかく、何十年聴いても飽きないすばらしいアルバムです。
・「なんと言ってもクレオパトラが魅力」
パウエルがBlue Noteに残したリーダーアルバムとしては最後の作品。パウエルは、自身の体調によって好不調の波がありますが、ブルーノートの演奏はどれも高い水準にあると思います。この「シーン・チェンジズ」はすべてパウエルのオリジナル。本人の意気込みもその演奏から伝わってきます。1曲目の「クレオパトラの夢」はかつてCMにも使われ、日本のジャズファンにあまねく知られている曲。アップテンポで憂いを含んだ美しいメロディを弾くそのプレイで聞く者の心をつかんでいきます。クレオパトラ以外の曲もパウエルらしい魅力あふれる曲が多く末永く愛聴盤になるでしょう。
・「やっぱり「クレオパトラの夢」がいい」
この演奏時(’58年)はもうとっくに彼の全盛期を過ぎていた時期で、長年のそううつ病のせいか、演奏もかなり出来不出来が激しかったと言われるが。このアルバムは幸い健康にも恵まれた時期のもので、演奏にも非常に活気が見られる。なんと言っても昔、CM曲にも使われた「クレオパトラの夢」を含む前半部が最高に乗っている。あのうなり声さえ聞きようによってはなぜか演奏にマッチしたようにも聞こえるから不思議である。後半パワーが多少落ちるのが残念だが、彼のごろごろとしたピアノを堪能できるアルバムと言えよう。 私はかつて、このアルバムを聞く夜、雰囲気をつけようと、部屋を暗くして煎りたてのコーヒーを飲みながら思考に耽り、聴いたことがあったが面倒くさくなってすぐにやめた。 何のことはない、いいアルバムはどんなシチュエーションで聴いてもいいのだ。ジャズ愛好家のなかには、この盤を好まない人も多くいるときくが、やっぱり、ジャズの名盤には違いないと個人的には思う。 彼はその後60年代中頃まで多数の録音を残している。晩年の彼は(といってもまだ30歳代だったのだ!)なんとなくよっぱらいの千鳥足ごとく、よろよろとしたピアノタッチで弾いていたが、それはそれで人間臭くて私は好きだ。
・「ジャズの基本では・・・」
日本のジャズ初心者が、「ジャズらしい!!!」と納得できて、ジャズが本当に好きになりそうになる「確実」な1枚ですよ・・・
・「BN最後の名盤」
パウエルの最高傑作は、衆目の一致するところルースト盤「バド・パウエルの芸術」ということになろうが、より親しみやすいという点で、このアルバムはファンにとって欠かせない逸品となっている。親しみやすいからといって、決して安易に作られているわけではない。パウエル一流のブルース・フィーリングに支えられたソロを聴けば、及第点どころか、文句なしに名盤の称号を与えていい作品であることがわかる。「クレオパトラ」のせいか、初心者向けのパウエル作品として紹介されることが多いが、年季の入ったファンをもうならせるだけの骨太なものに仕上がっている。
・「マイナー調の美しい曲」
バド・パウエルと言えば「クレオパトラの夢」日本人好みのマイナー調の美しい曲。これぞ名曲中の名曲だ。ポール・チェンバース(ベース)、アート・テイラー(ドラム)と夢のようなメンバー。麻薬中毒だったとは信じられない指使い。バド・パウエル、やはり天才だ。(松本敏之)
・「哀愁誘う美しいメロディが魅力」
~ジョーダンは、全盛期のチャーリー・パーカーのバンドのピアニストを務めたキャリアの持ち主ですが、モダンジャズ・シーンに美しいメロディを持った曲で貢献したピアニストといえるでしょう。クリフォード・ブラウンが取り上げた「ジョードゥ」やジャズ・メッセンジャーズが取り上げた「危険な関係のブルース」などマイナー調の美しいメロディは、一度聞いた~~ら忘れられないものです。そのジョーダンがブルーノートに残した唯一のリーダーアルバムがこの「フライト・トゥ・ジョーダン」です。そのメロディメーカーとしての才能はここでも遺憾なく発揮されていて、今現在でも彼の代表作になっています。冒頭1曲目のアップテンポのタイトル曲で聞く者を引き込んでいきます。リースのソロも彼のベストプレイで答えま~~す。ジョーダンのピアノソロは、クリーンな透明なタッチが美しく完璧。2曲目の「スターブライト」は美しいバラード。「シ・ジョヤ」は、「ノー・プロブレム」としても知られる「危険な関係のブルース」のジョーダン自作自演の名曲。何度聞いても心にしみる名曲。これからジャズを聴く人、ジョーダンを初めて聴く人にまず聞いてもらいたいアルバムです。~
・「枯れた名盤」
ジョーダンがブルーノートに残した名盤です。どの曲をとっても素晴らしいですが、特に、LP時代のB面だった4〜6の三曲は、続けて聴いていくと、最後の「危険な関係のブルース」のイントロで、思わず背筋がゾクゾク!っと来ます。派手さはなく、どちらかというと枯れたわびさびの世界。日本人好みの名盤といえましょう。聴けば聴くほど味が出る、するめのようなアルバムです。
・「哀愁のバップ・ピアニストが残した唯一のブルーノート盤リーダー作」
ブルーノートの数々のセッションで名サポートを聴かせたジョーダンがリーダーとして魅力を全開した1枚。代表作「危険な関係のテーマ」の別ヴァージョンである「シ・ジョヤ」を筆頭に、聴きどころ満載。
・「光り輝くダーク」
1998年5月27・28日ニューヨーク・ライトトラック・スタジオにて録音。ブラッド・メルドー5枚目のアルバム。10曲中1.2.5.6.10がメルドーのオリジナル、4がRadioheadの曲(『OK Computer』に収録)である。全体に広がるダークさ、ただ単にダークなのではなく渋く燐光のような深い奥底の光を含有した希有なダークさがこの作品にはある。決して疾走しないブラッド・メルドーはここでも自らを見つめ続けるように立ち止まりそうになりながら音楽を作り上げていく。3の『Bewitched,Bothered and Bewilderd』の切るようにセンテンスを弾くピアノの美しさは特に絶品である。
ブラッド・メルドーは1970年8月23日生まれ、ドイツ人眼科医の養子として養女の姉とともに育つ。ホルヘ・ロッシィ、ラリー・グレナディアとの出会いはニュー・スクール時代に遡る。その才能に最初に気がついたのは母、そしてマット・ピアソン(ワーナー・ブラザース)だった。24才だったブラッド・メルドーはワーナーとの契約の時に一つだけ条件を出した。『アーティストとしての自分に忠実であることを何よりも大切にしたい、それを理解してもらいたい』である。
今や、自らの感性に正して良いものは自らのものに取り上げるというブラッド・メルドーの世界は見事にこのアルバムで完成したといえるだろう。誰が他にRadioheadをジャズ・トリオでやろうなどと考えるだろうか?27才のメルドーは既にジャズ・ジャイアントの仲間入りをこのアルバムで果たしたと言えるだろう。
ジャケットの中にブラッドの手が大写しになっているがわりと小さな手である。この手がこれから作り出す音楽はジャズの歴史を書き換えるだろう。
・「Mehldauの評価を決定付けた傑作アルバム!!」
Brad Mehldauの「トリオの芸術」シリーズ第3弾である。オリジナル曲,スタンダード曲にNick DrakeやRadioheadの曲を交えて繰り広げられる本作において,彼のピアノ世界がほぼ完成したと言ってよい大傑作。やり過ぎると嫌味になる,左右両手の独立したソロ・ラインもここでは美的なレベルで展開されているし,ほぼ全編ミディアム以下のテンポで展開される演奏は,ダークな響きを持ちながらも美しい。音楽的なテンションは前作のライブ盤同様かなり高いが,全編での演奏やサウンドにおける美しさ,デリカシーが勝っていることが,このアルバムをより優れたものにした。Grenadier,Rossyとのコンビネーションも完璧なまでの緊密度を示し,ピアノ・トリオとしては近年稀に見る傑作。いずれの曲も素晴らしいが,"Bewitched"や"Exit Music"が特に優れているように思う。
・「素材=(カヴァー曲)に対する柔軟なアプローチが見事」
ニックドレイクとは日本では『カルトでマニァックな人気が一部である人物』。個人的にはそれだけを聴いたのですが。他の曲も、メランコリーで繊細なタッチがすごいですが。ニックドレイクのカヴァーはなんだか、聴いていると、『さらに壊れやすいガラス細工みたいな』感触が吹き込まれている。これはブラッドメルダウが優れた吟遊詩人である証拠だ。ニックもまさにそう言う人物。メルダウという私人の朗読を聴くと私も『快活な世の中』から自分を守りたいと感じる。ニックは自閉症的ではなく、それは繊細なだけなのだ。メルダウもまた負けずに繊細なだけである。
・「モダン・ジャズって、個人技ですよね」
最初に述べておきますが、私も独学で少し楽器をやります。ジャズのピアノトリオも、若い時には真似事も少しやっていました。それが、ある時からパッタリと止めてしまいました。それは「(地域の)お客さんが求めているのは、(私の音楽でなく)有名ジャズプレーヤーの音楽なのだ」と悟ったからです。修行中の学生ならまだしも、一介のセミ・プロが他人の音楽のまねをするほどバカバカしい事はありません。そんでもって、今は他人様の前では極力弾かないようにしているのです。 ところが、ここ数年でいろいろ変化が起こりました。ヤン・アッカーマン(ギター)、とかマイク・ノック(ピアノ)とか「好き勝手にやっている(誰の音楽にも似ていない)」人の音楽に触れてみて、「やっぱり他の人と違う方がオモシロイじゃん」と悟ったのです。 このブラッド・メルドーもそうなんですね。誰にも似ていないんですけど、彼独自の世界を持っているんです。「やってますねえ」という感じで、「もっとヤッテちょ!」という気分にさえなります。かつて、ジョージ・ガーシュインがラヴェルに弟子入りしようとして尋ねた時「一流のガーシュインが二流のラヴェルになる必要はない」と激励して断った話があります。そんな感じのメルドー、私は陰ながら応援しています。このCDでは2曲目が素晴らしい。ドラマーの繊細さが、ピアノを盛り上げています。
・「購入してもう8年」
好きな曲は1,4。1はベースとピアノの左手のユニゾンで始まります。ベースとピアノの低音がとてもソフトに調和しており、まるでソファーのような暖かみを感じました。そこに右手のメロディが氷のような透明感と鋭さをもって現れます。すごく緊張感があり、印象に残る曲です。4はテーマのメロディがすごくきれいだと思います。メルドーは速いテンポの曲も良いですが、スローテンポの曲も素敵だと思います。スローテンポの曲ではインプロビゼーションの自由度が高いのでしょうか。静かに躍動的です。
・「奇跡のアルバム」
私にとって奇跡のようなアルバムである。ジャズを聴き始めた頃、5枚目のCDとして購入した。初めて聴いた驚きは忘れられない。自分の聴きたかったジャズが、まさにそこにあった。以来20年間、Jazzだけで500枚以上、ビル・エヴァンスだけでも100枚近くを集めて聴いたが、依然として色褪せない。
たまに取り出して1・2曲目を聴く。苦しいとき、集中力を出したいとき、何度も世話になった。くつろぎたい時にも聴いた。たった10分で気持ちが変わる。音にのめり込み、メロディーにのめり込み、すると私の中の何かが変わる。確かに他に好きなアルバムや曲もあるが、この10分は、やはり他には変え難い。
もう何度も名盤として語り古されてきたように、音色のつや、タイミングの絶妙さ、ベースとの相互作用、ジャケットの良さ、全てが確かに良い。何度も分析され、語られ、伝説とさえ言える程であるのは、ファンとして嬉しい反面、つまらなくもある。しかし、どんなに他人に語られようとも、言い古されてしまったことも含めて、このアルバムを愛せるのだ。全て了解した上で、それでも、聴いたときには好きだと明言できる。人間の作る芸術が、すごいものだと実感できる時である。
・「WALTZ FOR DEBBY」
彼は、1980年9月20日に来日して、公演する予定でしたが、直前の9月15日に亡くなりました。楽しみにしていたコンサート、とても残念でした。ヴィレッジバンガードでのライヴで、ワルツフォーデビーは名演ですが、マイロマンスもいいです。マイフーリッシュハート(LPの時も同じですが、最初の曲で少し前にNHKラジオでは、「愚かなりし我が心」と呼んでいました。)は、レコード針を置いた時から、曲に引き込まれてしまいます。A面とB面を何度もひっくり返し、聴いたものです。CDになって便利になりましたが、レコードで聴いた時のノイズもたまらなく良かったです。
ワルツフォーデビーは、当時3歳だったデビー(兄ハリーの娘さん)の為に書き下ろした曲です。マイロマンスも、彼のお気に入りで何度も演奏しています。私も毎日、車の中でCDを聴いています。
いつも、ピアノにくっつく位前かがみに演奏するスタイルは、独特のものでした。アルバム 「ライヴアットザヴィレッジバンガード」のジャケット写真には、彼の両手が写っていますが、少し浮腫んでいるようにみえます。ドラッグのせいです。とても真面目(打ち解けたりするとそうでもなかったようですが。)な性格で、いつも自分の仕事を完璧にこなそうと考えていました。ライブなどでは、細かい打ち合わせなどせず、カウントもなく、演奏に入っていったそうです。11年もコンビを組んだエディゴメスは、「最初のビートを彼が出すと、次のビートに私が乗っていくんだ。自分が、ベースを弾いている時には、余りにもスウィングが素晴らしくて、我を忘れて至福の時を何度味わったかしれない。」と、語っています。
日本には、彼のファンが多くて来日の度に、とても歓迎されたので(子供のように)喜んでいたと、プロデューサーのヘレンキーンが、あるジャズ雑誌で話していました。
・「ビル・エヴァンスの最高傑作の1枚です!」
ジャズをあまり聞いたことがない初心者の人にもおすすめします。ジャズの世界ではあまりにも有名な名盤のひとつです。
ビル・エヴァンスはジャズピアニストで、とても詩的で繊細な音楽を奏でる人です。まるでポロポロと水滴がはね落ちるような、美しい響きです。
表題曲の「ワルツ・フォー・デビー」は、メロディーもとても美しく、親しみやすく、かわいらしく、とても素敵ですよ。
ジャズに慣れていない人は、最初はいまひとつわからないかも知れませんが、何度も聞いているうちに、ほんとうにこの曲が好きになるんじゃないでしょうか。
おすすめです。
・「ピアノの音に恋愛してしまうということ」
ビル・エヴァンスが語られるとき、必ず出てくるのがインタープレイという言葉。このアルバムは彼のピアノトリオのキャリアにおける「インタープレイ」の極致と呼べる最良の姿を記録している。なにしろこの収録のわずか11日後に、彼の人生最高のパートナーだったベースのスコットを交通事故で亡くしてしまうのだから。
ビル・エヴァンスの登場以前のピアノトリオと言えばバップスタイルが主流で、ベースとドラムはピアノの単なるリズム隊にすぎず、ピアノに追従していくだけの存在であった。ところが彼が提示したインタープレイとは、ドラムとベースをピアノと対等な立場まで引き上げることによって、お互いの演奏に反応し合い、あたかも3人で対話をしているような自由なやりとりが可能になったのである。これを踏まえてこのアルバムを聴いてもらえれば、インタープレイというのが何か分かってもらえると思う。そしてそれ以降のジャズピアノのあり方ををがらりと変えてしまった。
ここでは彼らが三位一体となって、その最後の喜びを伝えている。ピアノトリオの最良の姿であり、饒舌なベース、爪弾かれる可憐なピアノの音。ピアノの音に対して恋愛してしまうということはつまり、ここにあることを言うのであって、そしてここまで心を奪われてしまっては説明する言葉さえも意味を無くしてしまう。
・「素敵な曲!」
Bill Evansの最高のtrioでのCDとよく言われているこの作品。 有名なCDなのでこのジャケットを目にした事がある人も多いのでは? 本当に絶品です。 特に2曲目、タイトルにもなっているwaltz for Debbyは最高!jazzでは珍しく3拍子の曲ですが、上品,優しさ, かわいらしさ,などすばらしい形容詞をならべてもたりないくらいです。
jazz好きの人の100選なんかにも絶対入っています。
・「正当な評価を希望」
彼の全カタログの中最も異色の内容で、数年前ようやく再発された作品です。中身は彼自身のエレピとアコースティックピアノに大胆なオーケストレーションが絡むもので、エヴァンスはアコースティックでなければならない!というジャズ・マニアが多かったことから比較的冷遇されてきたかわいそうな作品と言えます。
しかし、これまで埋もれていたというのが信じられないぐらいの奥深い響きを持った名作。エレピこそ弾いているものの、彼自身のリリカルなフレージング、ピアニズムは健在だし、そこに絡む優雅かつ哀しげなオーケストレーションの美しさは絶品の一言。エヴァンスとしてはこれまた異色のボッサ・ナンバーもあり、そのピアノとオーケストラの完璧な調和は、あのアントニオ・カルロス・ジョビンの名作「波」に匹敵するといってよいほどです。これを機会に正当な評価をされることを希望します。
・「とても素敵な一枚です。」
傑作か駄作かなどの評価はこの作品にはあえて必要ありません。美しいものは美しい!それ以上でもなくそれ以下でもない。特に1曲目や4曲目のメロディーの美しさは絶品。Luiz Ecaの名曲「Dolphin」のカヴァーはまるでJAZZ BOSSAのようなライトできらびやかな演奏に心を奪われます。聴き終えた後に不思議な温もりを感じる素敵な一枚です。
・「フェンダーローズ大好き!!」
フェンダーローズの癒される音+ビルエバンスの内面からにじみ出てくる熱、とでもいうのでしょうか。一曲目のテーマに移る所なんか最高です。涙が出そうになります!
・「一つの素敵なレコードとして」
エヴァンスがエレピをやったってことで、往年のファンの間ではあまり評価の対象として捉えられなかったという作品(70年作)。
確かにエヴァンスがエレピを弾いている。それにいつものトリオ編成ではなくオーケストラまで使っている。なるほど珍しい。そういう観点で見れば、いつものエヴァンスとは違うというのは分かる。では純粋に一つの作品として見た場合どうなのか。答えは単純に素晴らしいということだ。正直、ここまで良いとは思っていなかった。エレピとグランドピアノの間を行き来(まさにfrom left to right)しながら、ひたすら美しい世界を築き上げている。オーケストラといっても、エヴァンスのピアノをあくまでも柔らかくサポートしている感じで仰々しさは皆無だ。そしてエヴァンスのピアノの音は、エレピであれ何であれ、どこまでもリリカルで透明な音だ。また、この作品の特徴としては、非常にアルバムとしての流れが良いという所だろう。各曲が、3-5分程度の小品でまとめられており、中弛み感が全くない。またメロディーもソフトロックやブラジル系の優しくポップな曲調が多く、清涼感と温もりが同時に体感できる。
これを聴いて、改めてエヴァンスの奥深さに感嘆した。こういう作品を残せているから、いつまでもアップ・トゥ・デイトな存在として、次々と新しいファン層を広めていけるのだろう。このピアノの王者は本当に強い。
・「隠れた秀作」
アコースティック・ピアノと電子ピアノを行き来しながらビル・エバンスが一風変わった演奏を披露.全体のトーンはデリケート,エモーショナルでビル・エバンスの他のCDとは全然違う感触だが彼独特のリリカルなタッチは健在.The Dolphinsの2つのバージョンが特にすばらしい.ビル・エバンスとはこうだ,という通俗的固定観念からすれば,このCDはかなり異色すぎるが,そういう色眼鏡を外して聴けば「隠れた秀作」と呼べるのでは.
・「5人の名プレーヤーの絶品ケミストリー」
エヴァンスのミニコンボものといえば若き日のフレディハバートのラッパが聞き物の"Interplay"が有名だけど、本作はこの日のためだけのエヴァンスクインテット:Bill Evans(p),Harold Land(ts),Kenny Burrell(g),Ray Brown(b),Philly Joe Jones(ds)による、ヴェテランプレーヤー達のじっくりと聴かせる化学反応に酔わされる作品。触媒としての役割を果たしているのがレイブラウンのベースで、ゆっくりとしたテンポを設定し、ダークで美しいメロディを奏でる。それに乗ってコクのある音色を聴かせるハロルドランドのテナーが好きだ。微に入り細に入ったプレイぶりで、まるで走馬燈のように切ない。そこに絡むビルのリリカルなピアノとバーレルのあのゆっくりとコードを刻むギターが美しい。いつになくおとなしいフィリージョーも場にピッタリと合っている。この5人のインナーファイヤーが燃える、静かな化学反応が絶品の一枚だ。ビルのトリオ作とは趣を異にするけどリスナーの心に染み込んでくる味わい深いハードバップジャズだ。タイトルのQuintessenceは元々は物事の本質という意味だけど、5人(Quintet)のVeteran Jazz MenのEssensceつまりQuintet-Essence溢れる演奏に、ただただ聴き惚れるだけの37分間だった。
・「クインテットものでは一番おしゃれ!かっこいいですよ、これ。」
最初に買ってしまった頃、エライ後悔した。なぜなら、エヴァンスハピアノトリオでしょって先入主があったから、うっかりクインテットものを買っちまった!というだけのことですが、先入主とはおそろしいものでこんなになじむ(和むではない)かっこいい、小じゃれた音楽なのを理解するまでにはずいぶん遠回りしたものです。エヴァンスには同等の作品にinterplay(1961年)やWe Will Meet Again(1979年)がありますが、フレディハバードが入ることによって強引にハードバップ化してしまった前者や「日本人好み」でくくられそうな安っぽいロマンチシズム臭が強い後者(すいません、個人的な趣味ですから...)に比べ、このアルバムはジャケ写ままのクールで突き放した寂寥感がたまらなくかっこいい!フィリージョーも成長したって事か!うるさくなく、渋くサポートしているし、やはりジムホールよりもケニーバレルノブルージーさがプラスしたか、それよりもエヴァンス自身ひげが生えた分、いろいろあったって事だよね。A Child Is BornとかMartinaとか、やっぱ40、50代の(まだ知らないけど)のやるせない感じが迫ってきます。そうするとWe Will Meet Againがそんなでもないのが不思議だけど、それはまた別の機会に。このアルバム、マイナーだけどいいですよ、ほんと。
・「七十年代の「サムシングエルス」」
実はワタシが高校時代、リアルタイムに新譜で聴いたビル・エバンス初体験がこれです。いやぁもう驚きました、何に?って録音です、当時としては驚愕の高音質盤でしょ、ある意味ハードバップをでかい音で流しゃオッケー!みたいなジャズ喫茶やファンのオーディオ観を確実に変えたよね、ここから高音質ジャズのアルバムがバンバン出て、果てはダイレクトカッティングまでいっちゃう凄い時代の第一歩がこの盤だと思う。何せ、ジャズの人じゃない竹内まりあ、山下達郎まで録りに行く、バークレイのファンタジースタジオったら言わば聖地だった!そういう意味で五十年代、ヴァン・ゲルダースタジオ品質を確定した傑作「サムシングエルス」と同じくジャズ録音の金字塔として評価されるべき作品です、ほぼ新譜と変わらないクオリティだよね、何度聴いも凄いです。
嬉しいオマケが付いてますね… ひょっとしたらエバンスファンは喜んでないか(笑)ワタシはこの作品聴いてケニー・バレルのブルースフィーリング溢れるプレイと彼の曲「ベースフェイス」のハードボイルドな格好良さに痺れ(ギター弾きだからしょーがない(笑))この盤は買わず「ミッドナイト・ブルー」に走った捻くれモンなので凄い嬉しい!本テイクでは大人しくバックやってるフィリー・ジョーが水を得た魚の様です!七十年代の終わりに他界するフィリー・ジョーの最も高音質なプレイ(笑)有り難い、てかフィリー・ジョーってスネアかなり緩めに張ってたんだね、流石です。いやぁ在庫一掃セールの棚で見つけた懐かしい拾い物でした。(とほほの助)
・「あ、あの音だ,」
多分、エヴァンスの全作品の中でランク付けされたとしたら、TOP50には入らないかもしれません。久しぶりにトリオメンバー以外のオールスターキャストを実行した割には、「これだ」と言えるような決めの一曲が存在しないのがその理由です。では、評価できる点はないかというと、そんなことはありません。このアルバムに参加したベーシスト、レイ・ブラウンがスコット・ラファロの死とともにエヴァンス・トリオから消えてしまった大事なことを教えてくれるからです。
ラファロのすごさはどこにあったかのでしょう。メロディアスなソロ?力強いランニング?そのどちらとも彼の才能からくるのは疑いありませんが、加えて、非常によく通るアコースティックなベースの音色とその音の大きさを忘れるわけにはいかないと思います。ファースト・トリオのすばらしさは、インタープレイのすごさに加え、エヴァンズの硬質なピアノの音(そして波紋を描くようなハーモニー)と時にぶつかり、時に包み込むラファロのベースの音色にも大きな魅力があると思うのです。レイ・ブラウンのこのアルバムでのプレイは確実にそのことを思い出させてくれます。彼のベースも重厚に響きかつブレンドするベース本来の音だからです。
ラファロのすぐあとにエヴァンスとプレイしたチャック・イスラエルは悪くはありませんでしたが、ベースの音はゆるゆるでした。ゴメスはそのリズムパターンを組み合わせた非メロディアスなベースソロゆえに革新的ではありましたが、重厚なベース音は作りえませんでした(早いベースソロのために弦高が非常に低かった、指板にあたる弦の音がよく聴こえるほどに。)マーク・ジョンソンもすばらしいソロを聴かせてはくれましたが(Paris Concert - Edition One の Beautiful Love を聴いてください)、ことベース自体の音色と音量ということに関してはラファロに遠く及びませんでした。
ここで再びレイ・ブラウンに話を戻すと、さすがに全盛期のオスカー・ピーターソンをサポートした手練れだけあって、プレイは自信に溢れエバンズに対する気後れなどは微塵も感じさせません。そして、ペースの音色と音量。リスナーの多くが忘れかけていたエヴァンズのピアノとアコースティック・ベースの見事なブレンドがそこにはあります。
惜しむらくは、すべての曲がミディアム以下のテンポであること。超先乗りのブラウンがエヴァンスとアップ・テンポの曲を弾いていたのなら、と考えるのは私だけではないでしょう。そうすれば、Under Current における My Funny Valentine のようにアルバムの価値を決める決定打になるとともに、他のミディアム・テンポの曲の価値をアップ・テンポの曲との対比によって、引き上げることも可能だったでしょうに。
とにかく星3つは保証できるビル・エヴァンスの佳作です。
・「ごきげんなトリオ」
このアルバムは、とにかく最初から最後までご機嫌なナンバーをご機嫌なタッチで演奏したおすというとても分かりやすい内容です。終始ノリがとてもよく、元気なときに聞きたい一枚ですね。ライブなので演奏はやや荒いところがありますが、ドラムとベースが地に足ついたプレイでしっかりとサポートしています。爽快感あふれるノリノリアルバムです!
・「イエーーイ」
このアルバム、観客の一人が出す「イエーーイ」の叫び声に尽きます。聴衆が思わず声を上げてしまう歓喜の瞬間。その全てがこのアルバムに収められている気がします。
・「珠玉のバラードプレイが最高!」
いきなりタイトル曲のスローバラードから始まる本アルバムは、発表された当時ドキモを抜かれた記憶があります。H・ハンコック、R・カーター、T・ウイリアムスから成るリズムセクションのプレイは、斬新の一言で今聴いてもゾクゾクします。唯一不満はやはりテナーのG・コールマンでしょうが、彼のプレイはマイルスの脇役に徹していて邪魔には成っていません。マイルスのバラード、若々しいリズムに注目して聴くべき1枚です。なお、本作はマイルスは全編トランペットを吹いています。
・「もっとも脂の乗ったマイルス」
マイルスと言えば「カインド・オブ・ブルー」やキャノンボール・アダレイとの「サムシング・エルス」が超名盤とされているが、この盤も負けず劣らず素晴らしい。マイルスに最も脂の乗り始めた時代の一枚。1964年、ニューヨークはリンカーン・センターでのライヴ盤で、ライブ独特のノリの良さが楽しめる。トランペットの音の美しさと「瞬間」に紡ぎ出すアドリブの妙は天才ならではのものだ。表題曲以外に、「オール・オブ・ユー」「星へのきざはし」「オール・ブルース」と、スタンダードの名曲がザクザク。バック陣もロン・カーター(ベース)、ハービー・ハンコック(ピアノ)トニー・ウイリアムス(ドラムス)、ジョージ・コールマン(テナーサックス)当時の最高のプレーヤー揃い。名盤であり、いつまでも持っていたい一枚。(松本敏之)
・「ballade」
バラッド集。ペットの音がココロに突き刺さる。ジャケットもめちゃくちゃ格好良い。
・「マイルス・センチメンタリズムの真骨頂」
60年代前半のフリー・ブローイング時代は、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウイリアムスというすばらしいリズム・セクションに恵まれ、思いっきりライブでトランペッターとしての実力を発揮できた。おそらく楽器奏者としてのマイルスにとって、この時代が絶頂期だといえるのではないだろうか。そんな中でマイ・ファニー・ヴァレンタイン、ステラ・バイ・スターライト、アイ・ソート・アバウト・ユーといったスタンダード・スロー・バラードがまとめられたこのアルバムは50年代の静的リリシズムとは一味違ったセンチメンタリズムの総決算のような演奏である。65年を最後にスタンダードから離別したマイルスにとってこの演奏は甘く、切なく、美しいジャズへの最後の別れを惜しむかのごとく入れ込んでいる。個人的にはステラ・バイ・スターライトが最も愛着の持てるトラックだ。ジョージ・コールマンのソロやハンコックのドライブ感あふれるピアノもすばらしいが、やはりマイルスの後半のテーマ解釈は美のレッドゾーンの極致の領域に踏み込んだ事を自覚して、自らそこから身を引いたのではないかと思わせるほど美しい。過剰なセンチメンタリズムが危険であることを知っていたマイルスは、この後ウエイン・ショーターとともにあらたなハード・ボイルドな神秘的モード・ジャズへと突き進むのだ。
・「クールな失敗作」
マイルスが本作を失敗作と言っているのは事実。60年代の作品群を聞いた後、改めて聞き直すと、基本はモードでも、個々の演奏スタイルはバップスタイルと何ら変わりないのが理由だと思う。マイルスは60年代黄金クインテットのような自由奔放な演奏スタイルを目指したのではないか。
しかし失敗作だと言われようが、本作の魅力が損なわれるものではない。理屈ではなく、カッコいいものはカッコいいのである。曲が良い。編曲が良い。何より雰囲気が良い。So Whatのイントロからは「何か新しいことが始まりそうだ」という変革の気配が感じられる。このクールな変革の気配・雰囲気が本作の魅力である。失敗が幸いした稀な作品で、中途半端になった分、保守と革新が共存する聞きやすい作品になった。ジャズの最初の1枚としては最適な作品だと思う。
本作はマイルスの代表作だが最高作ではない。ショーター、ハンコック、カーター、ウイリアムスとの一連の作品がマイルスの目指したジャズの革新であり、ジャズの臨界点だと思う。
・「JAZZの代名詞になってしまうといわれている、"Kind of Blue"」
JAZZのアルバムの中で、世界中でもっとも売れるこの"Kind of Blue"は、JAZZの代名詞となってしまうかもしれない、という日本のJAZZミュージシャンがいる。数十年後の世界では、JAZZというものを紹介するときに、このカテゴリーに他のもの、例えばチャーリー・パーカー等のビバップなどは入らないことさえ考えられるかも、と。
それはさておき、Kind of Blueである。マイルスのアルバムの中でも、押さえたムードの中でお洒落で都会的なサウンドが静かに展開される。タイトルどおりちょっとブルーな雰囲気。十代の頃に何十回も聞いたアルバムだ。一言で言うとマイルスのアルバムの中でも特に格好いいのだ。マイルスの口癖でもあった"So What?"(だからどうしたってんだ?)から始まるこのアルバムの曲は、いつでも頭の中でリフレインする。マイルスは、最晩年に至るまで、常にJAZZ界に新しいアイデアを提供してきた。多くのミュージシャンがこのアルバムを聴きまくって、いろんなヒントを得たのも事実だ。マイルスが亡くなったときにキース・ジャレットが「これからは誰がアイデアを提供するのだろう」と嘆いたのは有名だ。モード奏法の確立したアルバム云々、このアルバムについての解説は恐ろしいほどの量だ。だけど、虚心坦懐にこのサウンドに耳を傾けてほしい。マイルスの終生変わらなかった洗練された、繊細なサウンドを楽しんでほしい、と思う。
そして若いリスナーには、”音楽の秘境”へと突き進んでいき、つねに驚嘆すべきサウンドを作り上げていった、この天才ミュージシャンの70年代、80年代、90年代のアルバムも聴いてもらえたら嬉しい。
・「マルチチャネルとステレオのSACDです。」
このアルバムの国内版のSACDは通常の2Chのステレオ版ですが、この輸入版のSACDには、マルチチャンネルとステレオの2種類の音源が収録されています。マルチチャネルで再生すると、小さなライブハウスで、ステージの直前で聞いているような感覚がします。演奏者の汗が飛んでくるような臨場感を味わえます。一方、ステレオで再生すると、比較的広いジャズハウスで、ステージから20mほど離れた座席で、静かに落ち着いて聞いている感じです。これは有名なアルバムですので、このアルバムの解説は、簡単に入手できます。そのため、日本語のライナーノーツがなくても困りません。SACDのマルチチャネルの再生環境がある方は、こちらの輸入版をお勧めします。
・「Kind of Blue」
アシュリー・カーン著「カインド・オブ・ブルーの真実」はこの歴史的な傑作の誕生の瞬間を捕らえた読み物として、非常に興味深く読み終えたが、20世紀音楽史上の最大傑作のひとつとして、「カインド・オブ・ブルー」をお持ちでない方は今すぐ、お買い求めになることを強くお薦めする。この傑作の傑作たる所以は、当時のジャズ・シーンがもつ雰囲気と異質のグルーヴ感、ということに要約できると思う。当時のジャズ・シーンを席巻していたファンキー・ブームは所詮はハード・バップを源泉としており、ハード・バップの亜流に過ぎない訳であるが、マイルス・デイヴィスのこの作品は、ある日突然涌き出た泉として小生には映る。この異質なグルーヴ感は「モード」という手法が導入されたことによるものなのだそうだが、そんな小賢しく、専門的な言葉での論議はともかく、いままでの音とは全く違う感じを受ける。ここが重要と思う。確かにマイルスは「モード」という方法論で音楽を構築したのかもしれないが、しかしマイルスという人間がいなければ、この音は絶対に生まれなかったと確信する。リーダーとしての統率力がメンバー各々の卓越した技量(特にビル・エヴァンス)を引き出した傑作と思う。このCDをお求めになり、お聴きになって、なんか面白くないと思った方は何度も聴いて欲しい。世紀の傑作と楽しさは決して同義語ではない。楽しみたいのなら、ピーターソンを聴けば良いだ。絶対に感動するするときがかならず来る。小生はそう思う。蛇足ながら、このCDの海賊盤(当時のレコーディングがドキュメント風に記録されている)と上記の「カインド・オブ・ブルーの真実」を同時進行で読むと、セッションの状況がわかり、まるで自分がスタディオにいるかのような臨場感であった。貴重な体験であった。
・「何といっても、格好良さに尽きると思います」
59年発表のアルバムにして、「私の好きなジャズアルバム」等々のアンケートがあると、必ずといってよいほど、トップに来るアルバムです。特徴としては、「このアルバムで、マイルスはモードを確立した」を始め、様々な薀蓄が語られますが、要は格好いいのです。言葉でいえば、「静謐」といえばいいのでしょうか。静かに、けれど確かに刻まれるチェンバースのb、コブのdrのリズム隊をバックに、ここぞという場面で出される帝王マイルスのトランペット。中山氏でなくても、「くう〜、たまらん」と唸る格好良さなのです。そして、マイルス以外のキーパーソンは、やはり、ビルエヴァンスのピアノ。美しい旋律で、マイルスのプレイを引き出すだけでなく、時には、アルバム全体をリードする役割を果たしています。最初に聞くジャズアルバムではないと思いますが、いつかは聞きたいジャズアルバムの名作です。
●Thelonious Monk Quartet with John Coltrane - At Carnegie Hall
・「半世紀を経て発見された歴史的名演!」
マイルスが1957年に一時グループを解散した後、コルトレーンは4月からの9ヶ月間、モンクの教えを乞うために、毎朝ベッドで寝ていたモンクを起こし、練習に励んだ。4月16日には早速「セロニアス・ヒムセルフ」というソロ・ピアノアルバムの最後に「モンクスムード」をウィルバー・ウェアのベースとともにトリオ演奏の録音をしている。このCDの1曲目であり、モンク独特のタイム感覚でここでも演奏されています。 このCDは、2005年2月に発見された38cm/秒のテープスピードによるモノラル録音テープが音源となっています。CDが実用化されるまで、家庭用オープンリールデッキは38cm/秒が最高峰だった事を見ても、音質的に充分! 11月29日のコンサートは、午後8時30分からのステージと深夜の2回演奏され、5曲目までが最初のステージ、6曲目からが2回目のステージとなっており、5曲目までは、ほぼモンクのピアノを中心とした演奏ですが、2回目が凄い! 7曲目の「スイート・アンド・ラブリー」の中盤4分58秒からテンポが早まり、モンクは伴奏に徹し、コルトレーンの強烈なサックス「シーツ・オブ・サウンド」の完成された演奏を聴く事が出来る! ここに至るまで、6月26日の「モンクス・ミュージック」と「セロニアス・モンク ウィズ ジョン・コルトレーン」の録音、7月からのファイブ・スポットへの出演という過程を踏み、ついにこのCDでは「コルトレーン」の誕生を耳にする事が出来ます。これは素晴らしい! 上記3枚と合わせて聴く事により、コルトレーンの進歩する姿を聴く事ができます。このCDだけでも無論充分ですが、興味をお持ちなら是非、聞き比べてみましょう。熱心に修行した「コルトレーン」の成果がここに有ります!素晴らしいテープが存在していた事に感謝!
・「歴史的発掘音源の米国盤はCCCDではない通常盤!」
MonkとColtraneの共演盤の発掘というだけでも,歴史的快挙であるが,この予想を上回る音質の良さにはある種の驚きさえ感じざるを得ない。演奏はMonk,Traneともに好調であるが,本録音(1957年11月29日)の段階でTraneのフレージングにはかなりの成長のあとが見られるし,既にシーツ・オブ・サウンドの萌芽が見られることがわかる。注目がTraneに集まるのは仕方ないところだが,最良の共演者を迎えたMonkの演奏も素晴らしい。いずれにしても本年最大の発掘音源の一つであることは間違いないところ。尚,欧州,日本ではCCCDやセキュアCDで発売されている本盤も,EMIの毎度のパターンのとおり,米国盤は通常CDフォーマットでの発売である。デリバリーに多少の時間が掛かっても,米国盤の入手にこだわるべきアルバムである。
・「コレでしょう!!!無条件で推薦」
ああ、遂にこんなものが聴けるとは!!50年近く、その存在が捜し求められてきた音源を耳にできるとは!!しかも素晴らしい音質で!!
実際、ファイブスポットではなく、大観衆を前にしてのカーネギーホール、ということもあって、やや前半は少しおとなし気味ながら、段々と…アルペジオ、ダブルタイムを多用したシーツオブサウンドの世界へ!こんなサウンドは、勿論それまで存在しなかった。
少しオフマイク気味のトレーンですが、実際の音はこんな感じだったのでしょう。素晴らしい。モンクのピアノもいいですよ。聴きながら、立ち上がってクルクル同じところを回りたくなりますね。怪しさ100%!
日本盤はCCCDで、大分問題になって、輸入盤を求める人も多いと思います。まあそれを抜きにしても、この内容なら今すぐ聴くべきだと思います。
・「ビックリしたなあ」
もはやジャズ史の伝説と化している、1957年のセロニアス・モンク・カルテット・ウィズ・コルトレーンのライブ。十数年前に出たファイヴ・スポットでのプライヴェート録音(トレーンの最初の奥さんのナイーマさんがポータブル・レコーダーを持ち込んで録音していた!)のCDの音質があまりにも悲惨だったので、本作の音の良さには感動します。
演奏が若干おとなしくて、キッチリしすぎているのは場所がライヴハウスではなくてコンサートホールだからか。それでもトレーンのソロの随所に「シーツ・オヴ・サウンド」の萌芽が垣間見られるのがスリリング。
一般的にわが国ではコルトレーンが大化けしたのは、マイルズ・デイヴィスのバンドにいるときにモード演奏を吸収および学習してから、というのが定説になっているが、それは誤りで「シーツ・オヴ・サウンド」のアイディアはモンクから得たというのが真実らしい。
あのソニー・ロリンズもモンクから多大の教えを受けていて、「モンクは教師というよりヒンズ−教でいうグールー(導師)のような人だった」とまで発言しているのである。そう考えるとモンクはわが国では過小評価されすぎですよね。
・「歴史的発見」
モダンジャズファンにとって偶然見つかったというこのテープの発見は歴史的です。これから聞く人はスタジオ録音の「モンク・ウィズ・コルトレーン」は聞いておいた方がいいでしょうが、これも歴史的と言われ心震わせて聞いたあの録音状態のライブ「ファイブスポット」はもう聞く必要がないでしょう。曲目はお馴染みのものばかりですが、前述の2枚に比べ、コルトレーンは自信満々で吹いてます。なお、私のは輸入盤のCCCDですが、安物のミニコンポ・CDラジカセ・カーステでの再生は全く問題なしです。
・「一度は聞いておいた方がよいでしょう!」
カーティス・フラーのトロンボーンはイイですね。ブルーノートとはまた一味違って・・・さすが名盤と言われるだけあって、つい聞きたくなってしまいます。ピアノに名盤の陰の立て役者トミー・フラナガンが入っていたりしてますますイイ。一曲目がやはり名曲なのですが、他の曲も絶対良いので、値段も安いし一度は聞いておかないといけないと思います。
・「わが青春の“ブルースエット”」
30年位前京都の大学に通っていた頃、初めて買ったジャズのレコードがこのブルースエットでした。それ以来ロックしか聴かなかった私の人生にジャズという音楽は欠かせなくなりました。それほどこのアルバムの印象は新鮮で強烈でした。ジャズの入門としてこのアルバムがよく引き合いに出されますが、当然と言うべきでしょう。モダンジャズ史上永遠の名作だと思います。私とジャズが出会うきっかけを作ってくれたのがこのアルバムです。
・「演奏も音も素晴らしい!」
今まで聴いていたのがステレオ盤だったので、聴いてビックリ!元はモノラルだったのですね。でもそんなことはどうでも良いくらい、音が素晴らしいです。くもりがなく最近の録音かと思うくらいです。特に音にこだわっている人、お薦めです。
・「一度聞いたら忘れられない・・・。」
トロンボーンを吹く人には自然と名曲として伝わっているかもしれません。やはりファイブスポットアフターダークは名曲で、あの独特のリズムと音は一度聞いたら忘れられません。もちろんそのほかの曲もいいんです。
ただ1曲目は・・・なんとも言えない不思議な魅力があり、好きになったらずっと聞いていたくなる曲なのかなと思います。
ジャズが好きな人、楽器を演奏している人、ジャズを聴きはじめたい人、どんな人にもお勧めです。
・「青春時代のジャズ 中低音の魅力」
若い頃ジャズ喫茶で必ずといっていいほどかかっていた人気盤。リクエストするのがやや恥ずかしいくらいの頻度で、かけられていた。カーティス・フラーとベニー・ゴルソンのユニゾンが同じく人気盤、クールストラッティンにおけるトランペットとアルト・サックスとのコントラストを見せていた。すなわちこのフロントラインは中低音の落ち着いたサウンドが魅力でもあった。ファイヴ・スポット・アフター・ダークは、一度聴いたら忘れられないメロディであり、58年というハード・バップの爛熟期に開花した完成度の高い名曲だ。標題曲ブルースエットもファンキーだが、マイナー・バンプのスピード感とぐいぐい迫るアドリブのドライブ感がもう一つの聴き所だろう。カーティス・フラーはJ.J.ジョンソンという帝王の牙城は崩せなかったものの、50年代終わりから60年代前半にかけて最も活躍したモダン・トロンボーンの一人であり、後にジャズ・メッセンジャーズでも何度か来日を果たした。また、同じくジャズ・メッセンジャーズに在籍し音楽監督を務めたベニー・ゴルソンは、作編曲者としてだけでなくもっと評価されてもいい実力派のサックス・プレイヤーだ。50年代の古きよき時代の青春のエッセンスがぎっしり詰まったアルバムだといえよう。
・「絶頂期のエラの代表作」
ハーレムのアポロ劇場のコンテストで名を挙げたエラは、10代でチック・ウェッブ楽団のバンド・シンガーとしてデビューし、瞬く間にその実力を高く評価されることになるが、思いもかけないバンマスの死によって、バンド・マネージメントまで背負うこととなった。若かりしそんな時代のみずみずしい歌唱も素晴らしいが、エラの歌が円熟して、麗しい味わいを醸し出すようになったのはデッカ入りしてからのこと。このCDは、そんな絶頂期にあったエラの代表的傑作である。全編スタンダード・ナンバーのバラードで、エリス・ラーキンスの美しいピアノだけが伴奏を務める。エラの歌唱はまさに”メロウ”というべきもので、モノラルながらデッカの優秀な録音も、彼女の絶唱を見事にとらえて、名盤のお膳立てをしている。カーメン・マクレエの「ブック・オブ・バラッド」と並ぶバラード歌唱集の最高傑作である。
・「渋いけど エラの最高のアルバム」
エリスラーキンスのピアノとエラだけのアルバム。非常に渋く、聞き込むうちに良さがわかる逸品。エラ好きの私のイチオシ。
・「かっこうよい、女性JAZZボーカル」
一曲目がすごく印象的で、これを聴いて購入した。スウェーデン人らしいが、英語の歌詞で、ややハスキーな声だが、全体的に心地の良いボーカルを聴かせてくれる。録音も良いと思う。
・「アーバンミュージックの先駆け」
もう40年も前のアルバムですが今聞いても十分アーバンミュージックとして通用するのは驚きです。全曲オススメですが特に3曲目の「IN THE WE SMALL WORLD]が一番です。深夜の高速道路を走らせる時はぜひセットしておきたい一枚です。ジェリーマリガンのバリトンサックスが流れた瞬間、その場の空気が変わります、至福と時が訪れます。
・「夜の摩天楼」
ジャズを聞くのは初心者で、ネットで名盤として紹介されていたので購入しました。大人の世界に浸りきれました。名前が「ナイトライツ」なので夜にばかり聞いています。夜に、このCDをかけると、ジャケット通りの摩天楼のイメージが開けて広がり、包み込まれます。とても気にいってしまいました。旋律もいいし、個々の音も魅力的です。大事にしたい盤です。
・「俯瞰してみた夜の都市」
CDよりもLPで持っていたくなるほど、ジャケットのデザインが美しい。遠くから見た夜の都会は、その喧騒や騒音を忘れさせるほどにロマンチックに揺らめいている。
1曲目の表題曲では、マリガン自身のピアノが聴ける。非常にスローなこの曲は、まさに都会の夜の美しさをバックに流れているのがジャストな感じで、とても大人な雰囲気に満ちている。CDでは、ボーナストラックとして、ラストにもこの曲の65年バージョンが聴けるのだが、こちらでは、マリガンはバリトン・サックスで主旋律を吹いている。全体を「ナイトライツ」という曲で挟むというこの試みは、なかなか粋な計らいで、とてもしっくりきている。また間に挟まれた5曲には、マリガン自身の曲が2曲や、「黒いオルフェ」の主題歌「カーニバルの朝」やショパンなど、かなりポピュラーな楽曲にも取り組んでいる。そうありながらも、全体のムードはあくまでシックでアダルトな雰囲気だ。スピーディな曲が1曲もないというのも、俯瞰してみた夜の都市のけだるい美しさを感じさせてくれ、アルバムに強い統一感を生み出している。
・「都会の夜の心」
そう、まさにこのCDに収録されてる曲達は一言で夜の心・・・・この曲達を聞いていると不思議と闇に光る都市その中で交錯する人々の心が見えてくる派手さは見えないでも、曲からは繊細な華やかさと静の優しさが滲み出ている全ての仕事を終え帰路につく時夜を静かにすごしたい時にこのJAZZは優しく聞き手を包んでくれるだろう
・「ジャケット・デザインからして素晴らしいです!」
Miles Davis 「Birth of the Cool」で4曲を提供した Gerry Mulligan。その作・編曲能力が遺憾なく発揮された所謂クール・ジャズの面目躍如ともいえる、 Mulligan 率いるセクステットは余りに心に染入る1963年傑作です。一曲目からいきなり抑制された見事な旋律で、アルバム・タイトルどおり夜の暗闇が一気に深くなります。
Art Farmar のくすんだ音色のトランペット、Mulligan のかすれ気味で繊細なバリトン・サックス、Bob Blookmayer のふくよかなバルブ・トロンボーンの3管フロントがとにかく最高で、まさにため息がでるソフト・トーン。しかも [2][4] のみならず全7曲、思わずタイトルを確認してしまうほどの名曲が続き、最後に配置された冒頭曲別バージョンがまたセンチメンタルで、アルバムが終わったあとも長い余韻。夜がいとおしいです。
・「深く味わい、深く愉しむ」
選曲は渋めかもしれません。でも、1曲目は心から愉しそうに、以降は互いの世界の異なりやわかりあえる部分がすばらしい形で曲として昇華されています。シコ・ブアルキとの「黄金の季節」(アルバム「アパッサリン」)もよかったけど、このアルバムも男性ふたりのハーモニーが素敵です。辛口のウイスキーのオンザ・ロックでも味わいながら聴きたいアルバムです。
・「滋味あふれた逸品。」
ジョビンの数あるディスクの中でも上位に入る傑作だと思います。コンポーザーとしても超一流な二人ですが、ビタースイートなロボの声と、やや塩辛いジョビンの声が醸し出すハーモニーが絶妙。もうたまりません。有名なエリス・レジーナとの名盤の影に隠れているのがもったいないくらいで、男性同士のデュエットの味わいはまた格別の味わい。大人のボサノヴァ・デュエットのアルバムの中では必聴の一枚。一時入手困難でしたが、メモリアルイヤーのおかげで再発しています。是非是非お勧め致します。
●カーザ
・「ジョビンとドビュッシーと坂本龍一」
ドビュッシーを聴いてる感覚に似ている。
ジョビンはボサノヴァのというより、クラシックにも通ずる音楽建築を知り尽くしているんだという印象を受ける。
人が音楽の「快感」にハマるツボを知っていて、膨大な音楽的情報の中からすっと無理なく人を「中毒」にさせる「魔術」を心得ているのだろう。それは確かに坂本龍一との共通点でもあり、彼がジョビンを敬愛する理由の一つでもあるだろう。
完璧な「建築」に、パウラの瑞々しい生命力に満ち溢れた「声」と、ジャックの温かみと叙情溢れる「チェロ」が加わったこの作品には、もはや突っ込みどころなど、何処にも見当たらない。
・「声がすばらしい。」
モレレンバウムの声がすばらしい。モレレンバウムのチェロがすばらしい。坂本龍一のピアノがすばらしい。
買わない理由がどこにあるのでしょう?
・「毎日、毎日食べても美味しい!って感じの音楽。」
毎日、毎日食べても、飽きない物ってありますよね。炊き立てのご飯とか、よく冷えたビールとか。食べ物以外だったら、何度見ても夕日ってきれいだなとか。そんな音楽です。モーツァルトを何度聞いても飽きることないですからね。いちおうボサノバってことになっていますけど、いい音楽はジャンルなんか、何でもいいんだなとつくづく感じます。生涯で出会えてよかった音楽の一つだと思います。
・「ジョビンの音楽の幅の広さがわかる一枚」
このCDで彼らが演奏している曲は、アントニオ・カルロス・ジョビンの作品中あまり知られていないものなので、「イパネマの娘」や「ヂサフィナード」といった名曲を期待して聴くと、肩すかしを食うかもしれません。しかし、ジョビンの音楽が、「ボサ・ノヴァ」という言葉で括ることのできない幅の広さを持っているということを、このCDは雄弁に物語っており、トリピュート・アルバムとして的を射た選曲だと思います。ジョビン自身、こんなCDを作りたかったに違いないと思います。
・「マイナスイオン漂う名作」
素晴らしい! ボーカル、チェロ、ピアノのシンプルな構成ながら、音楽は深く、洗練を極めている。偉大な作曲家ジョビンの自宅で、ジョビンのピアノを使った演奏には、ジョビンの魂が乗り移っており、ミラクル(奇跡)が起きている。ジョビンの名曲群を、モダンに味付けしたアレンジのうまさにも唸らされる。全曲、全編「透明感」に溢れており、部屋中がマイナスイオンで満たされる。朝、夜、昼、どんなシチュエーションにも合う。とくに「夏の朝」「夏の夜」いや「秋のドライヴ」なんかにもいいな。ボサノヴァ好きだけに独占させておくのはもったいなすぎる。すべての洗練された大人の人に、このCDを配りたいくらいだ。ありがとう、坂本龍一!
・「キューバジャズ」
初めてキューバンジャズを聞いたが、・・・感動した。今までに聞いたどんなジャズピアニストの演奏よりもダイナミックでパワフル、それでいて繊細でやさしい音色を放つ彼のピアノは必聴である。また、アレンジも今までに聞いたことのないもので、ノリがよく、楽しい。このCDを聴くと、もっとキューバジャズを追求したくなる、そんな1枚だ。
・「静と動」
ミシェル・カミロとトマティート、二人とも超絶技巧の持ち主なのでそれだけでも聴きごたえ充分なのですが、際立って素晴らしいのは音による静と動の波が繰り返されている点です。叙情的で澄んだ音のあとに思わず踊りだしたくなるような熱に溢れたプレイが待ちかまえています。超一流の技巧を持ちながらそれを見せつけず、演奏には歌心がありとあらゆるところにちりばめられています。この二人の出会いに拍手!!
●黒い涙
・「聞き込むほど」
大好きなBeboとのコラボだったので買ってみたら初めはCigalaの声が強すぎてどうも聞き辛かったのですが、聞き込むほどに彼のしがれた声、フラメンコのリズムとBeboのピアノ、そして歌詞にこめられた思い、などなど。聞き込むごとに大好きになっていった一枚です。
特にお勧めはタイトルと同じLagrimas Negras。
最初は聞き辛くても、ちょっと我慢して一日聞いてみてください。必ずはまります。
・「かっこよいです」
良さは他の方がレビューで書いてくださってるので、そちらのとおりだとvbebo&cigalaはBebo Valdes,とDiego El Cigalaだよ。と。あと、買ったら「GRAMMY AWARD WINNER」のシールついてきた。賞とってたようです。
かっこうよいので是非どうぞ。
・「バッハ以外のグールド」
バッハは入れない!方針がユニーク。それでも、最後の最後に、マルチェロのオーボエ協奏曲のバッハ編曲版を入れたのがほほ笑ましい。録音順になっていて、1956年のベートーヴェン:ピアノソナタ第30番から、1979年マルチェロ編曲版の遺作まで。ベートーヴェン、ブラームスやモーツァルトはともかくとしても、グールドファンでも、ベルクやスクリャービン、グリーグ、ヒンデミットはあまり聴かないと思うのだが、どうだろうか。25年以上聴いているファンでありながら、バッハやブラームスばかりの私としては、グールドの新しい世界に眼が、耳が開かれる、ありがたいアルバムである。2枚組、2,835円。お勧めです!
・「坂本龍一の案内で、孤高のピアニストが歩いた道を旅する」
音楽家・坂本龍一が選び、録音年順に配列されたグレン・グールド・ピアノ・セレクション。演奏を聴いていくなかで、あたかも巡礼者のように孤独な道を歩いて行ったひとりの天才ピアニストの姿が浮かんできて、しんとした心持ちになりました。
ブラームスの作品117の『間奏曲』2曲やバードの『パヴァーヌとガヤルド 第1番』、シベリウスの『ソナチネ 第1番』の第3楽章、ヒンデミットの『歌曲集 マリアの生涯』の第1曲「マリアの誕生」といった曲でのグールドの演奏に心惹かれましたが、白眉は何と言っても最後に置かれたバッハの『マルチェルロによる協奏曲 ニ短調 BWV974』の第2楽章の音楽、これでした。「A journey to the polar north」(極北への旅)と名付けられた2枚組のこのアルバムの最後を飾るにふさわしい音楽、演奏で、じーんとしびれましたねぇ。胸が熱くなりました。
また、坂本龍一がグールドへの親近感、今回選んだ演奏への思いを語っていく「坂本龍一 + 宮澤淳一 グールドを語る」(2008年9月22日 NY 〜 東京 電話対談)、8頁にわたるライナーノートが、読みごたえありましたね。<グールドはビートルズと同じくらいに強烈な存在で、ガーンときましたから、自分でお小遣い貯めては買いに行くという調子でした>とか、<グールドの好きな音楽の路線と僕の好きな路線はかなり近いんです>とか言っているところ、興味深く思いました。
あとですね、この解説書の中に、坂本龍一とグレン・グールドのツーショット写真が掲載されているんですよ。「ふたりの異才、ベンチにて邂逅を果たす」ってな感じで、くすりとしちゃった。2007年1月、トロントにあるカナダ放送協会の建物の外での記念撮影。グールド先生が石像と化して固まっていたのは、かえすがえすも残念ではあるけれど。
・「グールドの演奏を素材にした、坂本教授の美しいコラージュ」
グールドのバッハ以外の曲の演奏を中心にした選曲・配列に坂本教授の冴えが光る、傑作コラージュだ。ディスク1冒頭からディスク2最後まで録音順に並べており、例えばディスク1でブラームスからウェーベルン、シェーンベルクに飛び、それからベートーヴェンに戻ったりする時代を超えた配列が面白い。グールドと坂本教授の時代に関係なくいい曲はいいという考えがしっかり伝わる。現代音楽の曲も意外に聴きにくさはなく、これまで敬遠してきた私にはいい勉強になった。どちらかというとディスク2の方が、やはり選んだかと思うモーツァルトのトルコ行進曲の他に、歌の伴奏(M2、12、13)やシューマンのピアノ四重奏曲(M3)のようにグールドが歌手・他の演奏者を盛り立てる曲にもしっかり着目していて私には面白かった。特にヒンデミットの歌曲との出会いは嬉しい驚き。個々の曲や表現のオリジナリティが素晴しいのはもちろん、全体としてグールドの精神性、特にロマンティシズムがくっきりと浮かび上がる。ブラームスや最後に1曲だけ置かれたバッハの「枯れた」味も魅力。もっとも私はブラームスの曲には叙情を強く感じるのだが。そしてバッハを選ばないことで却ってバッハの光を感じさせる構成のねらいは成功していると思う。ブックレット所収のグールド像と教授の写真が象徴するように、グールドと坂本教授の魂の共鳴が生み出した稀有のコンピレーションの力作。これでグールドのバッハ演奏に関してはグールド自身の選曲したCD1枚のリトル・バッハ・ブック、バッハとそれ以外の両方にはCD2枚組のイマージュ、バッハ以外の曲には本作、という3種類の名品が揃ったことになる。何れも入門者だけでなくグールドに詳しい人にも発見の多い優劣つけがたい作品だ。
・「もう一つの素敵なクリスマス・プレゼント」
普段はJazz(特にVocalとかPiano)が好みだが、Rolling Stonesだけは今も厭きずに聴き続けている。その縁でとあるBarが馴染みになったが、ママは若いころ彼らを追いかけ欧米のコンサートを渡り歩いたという「つわもの」で、アルテックのSPをマッキントッシュで鳴らす居心地の良さが気に入っている。彼女は他にもグールド(殆どのCDあり)とかピアソラの大ファンでもあり、しばらく通うほどに、いつしかグールドが心に沁みることに気が付いてとても驚いている。大昔ウィーンに留学経験のある幼馴染みの影響を受け、ポリーニのレコードは十数枚残っているものの、クラシック系の音源を手に入れたのは実に三十数年振りのこととなる。
坂本龍一氏の選曲というのも購入理由の一つだが、何よりピアノ・ソロのみならず歌曲や弦楽曲も入っており飽きることがない。滔々と流れるようなブラームスや「のほほん」としたモーツァルトなど唄うようなピアノが素晴らしいが(ジャケット写真も!)、あまり知られていない『小惑星とか彗星のような魅力的な作品』(坂本氏と宮澤氏の対談より)が並んでいるのも興味津々。門外漢で僭越ながら、個人的には一枚目後半のベートーヴェン→バード→スクリャービンという曲の流れが特に気に入っている。それと適所に納まるベートーヴェンのソナタがアクセントとなり、このセレクションを大いに引き締めているようだ。録音年度順の並びだそうだが、選曲の妙というか坂本氏のセンスの良さと茶目っ気に嬉しくなる。
昨年のクリスマス・イヴ当日に2つのCDが届いたのだが、本命はストーンズの「60年代スペシャルBOXセット」(金四万円也)の筈だった。ところが、このアルバムはそれを差し置いて聴くほどのお気に入りとなっている。難解なところが殆どなく、日頃から『クラシックなんて・・・』と敬遠している御仁にこそお薦めしたい。それと蛇足ながら、周りを見回すとグールド・ファンは意外とストーンズとも反りが合うようなので、『ロックなんて・・・』というお方も是非とも彼らをお試しあれ!(山ほどあるアルバムの中から、まずはSHM-CDの2枚組ベスト盤を。どれか1枚ということなら『Sticky Fingers』あたりで・・・)
・「グールドを乗り越えること」
坂本龍一が グールドを選んだアルバムである。これはもう聴くしかない。
坂本のバックグラウンドはクラシックであることは知られている。坂本のアルバムを聴くにつれて 時折 きちんとクラシックに還ってきている点は 音楽を聴く耳が弱い僕にしても聴き分けることができる事実だ。そんな坂本が 演奏者としてのグールドを選ぶという企画は楽しい。ましてや バッハを抜きにしてという 極めて野心的かつ実験的なアルバムである。この「バッハ抜きのグールド」というところに 坂本のケレンが見てとれる。
坂本はライナーで 最後に こう言っている。
「だから 今 グールドの後に演奏家になるってのは ほんとに大変なことだと思います よ。でも みんな乗り越えてやってほしいとは思いますけどもね。やっぱりグールドの ような演奏家はなかなか出てこないでしょうね」
演奏家としての坂本の視線が見えるような素直な発言だ。この言葉が 坂本が このアルバムを作るにおいての一番の動機だったのではなかったろうか?
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