ゆれる [DVD] (詳細)
西川美和(監督), オダギリジョー(出演), 香川照之(出演), 伊武雅刀(出演), 新井浩文(出演), 真木よう子(出演), 木村祐一(出演), ピエール瀧(出演), 田山涼成(出演)
「若干32歳の西川監督恐るべし!!」「カリフラワーズの楽曲もピッタリの奥の深い心理劇」「なぜ女性監督にこれが撮れたのか・・・。」「すべては「ゆれる」」「鳥肌」
ノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD] (詳細)
ジョエル・コーエン;イーサン・コーエン(監督), トミー・リー・ジョーンズ(出演), ハビエル・バルデム(出演), ジョシュ・ブローリン(出演), ウディ・ハレルソン(出演), ケリー・マクドナルド(出演), ギャレット・ディラハント(出演), テス・ハーパー(出演)
「耳のかくれた髪型のおやじはきもい!」「「暴力」という名の魔物」「トミー・リー・ジョーンズの目線で観なければダメ」「人生は理不尽だし何が起こるかわからない。」「現実」
フライトプラン [DVD] (詳細)
ロベルト・シュヴェンケ(監督), ジョディ・フォスター(出演), ショーン・ビーン(出演), ピーター・サースガード(出演), エリカ・クリステンセン(出演), ケイト・ビーハン(出演), マーリーン・ローストン(出演), ブライアン・グレイザー(プロデュース)
「新鮮な恐怖感」「母の執念とサスペンス」「感想。。」「さすがジョディ・フォスター!」「真実は?」
刑務所の中 特別版 [DVD] (詳細)
山崎努(出演), 花輪和一(出演), 崔洋一(出演), 香川照之(出演), 田口トモロヲ(出演), 松重豊(出演), 村松利史(出演), 窪塚洋介(出演), 椎名桔平(出演)
「染み入る」「ビューだよ!ビュー!」「刑務所での生活 ほのぼのしていいの??」「夕飯がおいしい」「刑務所たのしそーだな」
陽気なギャングが地球を回す プレミアム・エディション [DVD] (詳細)
前田哲(監督), 大沢たかお(出演), 鈴木京香(出演), 松田翔太(出演), 佐藤浩市(出演), 大倉孝二(出演), 加藤ローサ(出演), 三浦知紘(出演), 中山祐一朗(出演)
「退屈、吹き飛ばしてくれます!」「映画からのレビューです!」「佐藤浩市さんのほど良い存在感がグッド!!」「俳優人たちの個性的で」「とにかく、キャストが豪華!!」
蜘蛛巣城<普及版> [DVD] (詳細)
黒澤明(監督), 三船敏郎;山田五十鈴;千秋実;志村喬(出演)
「一番好きな作品です。」「黒澤映画の中でも屈指の傑作・音の使い方の巧みさ・山田五十鈴の演技の凄さ」「マクベスを越えて」「すばらしい。」「西洋的人間観と日本的様式美が融合した戦国時代絵巻」
俺たちフィギュアスケーター スペシャル・エディション [DVD] (詳細)
ウィル・スペック;ジョシュ・ゴードン(監督), ウィル・フェレル(出演), ジョン・ヘダー(出演), ウィル・アーネット(出演), エイミー・ポーラー(出演), ジェナ・フィッシャー(出演)
「ひさびさに本気で笑いました」「魅せられます!」「何度見ても笑える」「B級ならではの面白さが好き」「特典で知るシビアな出演者のまなざし(笑)」
約三十の嘘 特別版 [DVD] (詳細)
大谷健太郎(監督), 椎名桔平(出演), 中谷美紀(出演), 妻夫木聡(出演), 田辺誠一(出演), 八嶋智人(出演), 土田英生(原著), 渡辺あや(脚本)
「トワイライトエクスプレス内で起きるミステリー(シベ超とは違うぞ!)」「詐欺師映画が大好き」「見所はミステリだけではない」「なかなかの映画」「NHK邦画特選で選ばれ放送されてました」
自虐の詩 プレミアム・エディション [DVD] (詳細)
堤幸彦(監督), 西田敏行(出演), 中谷美紀(出演), カルーセル麻紀(出演), 阿部寛(出演), 遠藤憲一(出演), 蛭子能収(出演)
「見事な映画化です。」「時は流れ行き、そして私は生きている」「こんなにはまった映画は久しぶりかも…。」「不細工な愛だ」「原作漫画と見事に『夫婦善哉』した現代織田作之助的名作 俳優陣も見事に映画と『夫婦善哉』」
秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~ 同時収録:古墳ギャルのコフィー~桶狭間の戦い~ スタンダード・エディション [DVD] (詳細)
FROGMAN(出演)
「文句無く面白い!」「サイコーに楽しめました!」「おもしろい」「アニメを見てから」「タフ&セクシー。あなたは今、史上最強の“大家さん”を目撃する………!」
0061 北京より愛をこめて!? [DVD] (詳細)
リー・リクチー(監督), チャウ・シンチー(監督), アニタ・ユン(出演)
「シンチー流ギャグ」「やっぱり大好き★」「オススメ」「気合の入った監督作」「日本でなかなか咲かなかった花チャウシンチー」
ダージリン急行 [DVD] (詳細)
ウェス・アンダーソン(監督), オーウェン・ウィルソン(出演), エイドリアン・ブロディ(出演), ジェイソン・シュワルツマン(出演), アンジェリカ・ヒューストン(出演)
「絆を探す旅」「天才」「大好きな監督と大好きなインド」「他の映画にはない新しい感動を与えてくれる映画」「毒蛇注意!」
HR Vol.1 [DVD] (詳細)
香取慎吾(出演), 篠原涼子(出演), 酒井美紀(出演), 小野武彦(出演), 中村獅童(出演), 白井晃(出演), 國村隼(出演), 今井朋彦(出演), 戸田恵子(出演), 三谷幸喜(脚本)
「奇跡的な力」「期待」「面白いですね」「☆三谷ワールドをぜひご覧下さい!!☆」「やはり面白い」
キサラギ スタンダード・エディション [DVD] (詳細)
佐藤祐市(監督), 香川照之(出演), ユースケ・サンタマリア(出演), 塚地武雅(ドランクドラゴン)(出演), 小栗旬(出演), 小出恵介(出演), 酒井香奈子(出演)
「最高の脚本」「迷いなく5つ!」「最後にオモチャを渡された感じ」「見るべし!」「やっぱり香川さんがポイント」
日本以外全部沈没 [DVD] (詳細)
河崎実(監督), 小橋賢児(出演), 柏原収史(出演), 松尾政寿(出演), 土肥美緒(出演), ブレイク・クロフォード(出演), キラ・ライチェブスカヤ(出演), 筒井康隆(原著), 右田昌万(脚本)
「藤岡氏の偉大さを実感」「人間の卑屈さの告発」「映画館で見て失笑かつ爆笑」「クジラの竜田揚げを腹一杯食べたくなってきた」「毒入り度満点!!」
コンタクト 特別版 [DVD] (詳細)
ロバート・ゼメキス(監督), ジョディ・フォスター(出演), マシュー・マコノヒー(出演), ジョン・ハート(出演), ジェームズ・ウッズ(出演), デイビッド・モース(出演)
「心に残る映画」「1番好きな映画です。」「世紀の傑作になる筈だった作品」「悪く言うと夢のないSF」
華麗なるギャツビー [DVD] (詳細)
ジャック・クレイトン(監督), ロバート・レッドフォード(出演), ミア・ファロー(出演), カレン・ブラック(出演), スコット・ウィルソン(出演), サム・ウォーターストン(出演), F・スコット・フィッツジェラルド(原著), フランシス・フォード・コッポラ(脚本)
「白いレースとパールと・・・」「ナンバーワン」「フィッツジェラルドの至玉の名作!」「華麗なる?」
たそがれ清兵衛 [DVD] (詳細)
山田洋次(監督), 真田広之(出演), 宮沢りえ(出演), 小林稔侍(出演), 藤沢周平(原著), 朝間義隆(脚本)
「なんと美しく哀しい、素朴な人生」「山田洋次、真田広之、宮沢りえの卓越した技量」「なるほど、の出来具合」「NHKドラマみたいなんだよなぁ」
酒井家のしあわせ [DVD] (詳細)
呉美保(監督), 森田直幸(出演), ユースケ・サンタマリア(出演), 友近(出演), 鍋本凪々美(出演), 谷村美月(出演), 栗原卓也(出演), 濱田マリ(出演), 洞口依子(出演)
「名優ぞろい!音楽もよかった♪」「オセロの大逆転劇を見るような」「有り得ないからこその…」「名優!森田直幸君と、とぼけた魅惑の美月ちゃん」「小説版とあわせてどうぞ!」
歩いても 歩いても [DVD] (詳細)
是枝裕和(監督), 阿部 寛(出演), 夏川結衣(出演), 樹木希林(出演), 原田芳雄(出演)
「日本人の映画」「さわやかな苦さが残る映画」「何も起こらない事の裏側にある愛おしさと痛切さ。」「夏の終わりの家族の再会、せつなく、心に沁みる、美しい日本映画」「だから家族って素晴らしい。」
嫌われ松子の一生 通常版 [DVD] (詳細)
中島哲也(監督), 中谷美紀(出演), 瑛太(出演), 伊勢谷友介(出演), 香川照之(出演), 市川実日子(出演), 黒沢あすか(出演), 柄本明(出演), 山田宗樹(原著)
「原作は読んでおりませんが。。。。」「悲しみを受け入れるために」「Love is life!!!!!!!!」「この映画の面白さをどう伝えたら良いのだろう、必見!」「21世紀の映像再び」
深津絵里のblack comedy ブラコメ [DVD] (詳細)
深津絵里(出演), 高崎卓馬(脚本)
「「会いたい」は短編映画史に残る名作」「恋なのかしら」「おもしろかったですよ」「へんなのかしら♪」「もっと面白いかと思っていたが、正直期待外れ。」
かもめ食堂 [DVD] (詳細)
荻上直子(監督), 小林聡美(出演), 片桐はいり(出演), もたいまさこ(出演), ヤルッコ・ニエミ(出演), タリア・マルクス(出演), マルック・ペルトラ(出演), トゥオモ・ヴィルタネン(映像), 群ようこ(原著)
「自分でコーヒーを淹れたくなる」「真の思いやりを感じる素敵な映画です」「構えない、作為のない、すばらしさ」「コーヒーがおいしくなるおまじない」「大好きな映画」
7月24日通りのクリスマス [DVD] (詳細)
村上正典(監督), 大沢たかお(出演), 中谷美紀(出演), 佐藤隆太(出演), 上野樹里(出演), 阿部力(出演), 劇団ひとり(出演), 沢村一樹(出演), 吉田修一(原著), 金子ありさ(脚本)
「笑って、泣いて、少し元気になる映画です。」「笑顔になれる映画」「べたべただけど・・・・」「ほっこりしたラブストーリー」「結末は想像できるけど」
博士の愛した数式 [DVD] (詳細)
寺尾聰(出演), 小川洋子(出演), 小泉堯史(出演), 深津絵里(出演), 齋藤隆成(出演), 吉岡秀隆(出演), 浅丘ルリ子(出演), 加古隆(出演), 上田正治(出演)
「人は時間とともに生きるものだが・・・」「Eπi+1=0が象徴するもの」「ほのぼのと感動」「数式も、ストーリーも、映像もすべてが美しい。」「人間に希望を持たしてくれる最高の映画。」
・「若干32歳の西川監督恐るべし!!」
人間の心理の複雑さを巧みに、そして、スリリングに描いていています。
本作で描きたかったのは、兄弟でも特に弟の心理。自分のことしか考えない男だから、他人との記憶が曖昧で、結果、他人もしくは自分を欺いてきた。そんな弟が、やっと素直に自分のことを振り返れるようになるまでの話なんだろうと思います。それを描くため、ひとつの出来事の解釈が二転三転するトリッキーなサスペンスドラマ様式をとったのでしょう。これが、黒澤明監督の「羅生門」を思い起こさせ、裁判シーンの出来のよさもあって、見ごたえ十分です。はたして実際は何が起こっていたのか? 曖昧な記憶が感情を揺さぶり、その感情が引き金となった出来事でまた揺さぶられる。観客はそんな彼らの心情を読み取るうちに、自然と揺さぶられていくという構図ですね。 オダギリ・ジョーのある種ナルシスティックな演技も自然にドラマに溶け込んでいる。終盤、兄弟二人が向き合う面会室のシーンは本当に凄いです。それにも増して凄いのは香川照之。いい人を演じ続けてこなければいけなかった長男の苦悩、その仮面の下で抑圧されていた嫉妬、劣等感といったドロドロとした感情をさらけ出す生々しさ。
それにしても、「蛇イチゴ」もそうだったけど、本作もラストシーンまでの、すべてのシークエンスが長いプロローグのようでした。
・「カリフラワーズの楽曲もピッタリの奥の深い心理劇」
人は思い入れや感情の違いによって同じものを見ても必ずしも同じように見えたり、記憶したりしていない。そんな人間の心理を題材にしたのがこの作品だ。東京に出てカメラマンになって成功したが、父親に認められていない弟(オダギリジョー)と地元に残り真面目にガソリンスタンドを営む兄(香川照之)の兄弟。弟は真面目に地元で働く兄や父親に負い目を感じ、兄は自由に行動する弟をどこかでねたましく思う。そんな二人の心がある事件を通して明かになり、二人の間にひずみが入る。兄が想う女性がゆれる橋から転落したのは事故か故意か。同じ状況を見ても心に残る映像はそのときの感情によって変わってくる。真実は何なのか最後までそれがわからず、ゆれる兄弟の心を通して話は二転三転していく。そこがこの作品の最大の魅力だろう。観る者はオダギリジョーの視線で物語の進行を見ていくが、途中どこかで香川照之の感情に惹かれていく。それは香川の演技の素晴らしさか、監督の演出の妙なのか。どちらにしても、最近ではなかなかお目にかかることの出来ない素晴らしい心理劇。CGを多用や派手な演出が多い今の時代に人間の心理に真正面からぶつかって行くこの作品は拍手喝采もの。重いテーマながら観終わった後にどこかほっとする感覚も味わえる作品だった。オダギリジョーの「兄ちゃん 家に帰ろう」と叫ぶ声(弟の想いが伝わったのかはわからないが)の後に流れるカリフラワーズの「うちに帰ろう」という曲もこの作品のテーマにピッタリで最高だった。この作品の結末をハッピーエンドと捉えるか、引裂かれた兄弟の心を描いた悲劇と捉えるかは観る者の感情に委ねられる。そんな奥の深い作品だった。
・「なぜ女性監督にこれが撮れたのか・・・。」
寂れた地方の山村の、これまた寂れたガソスタの店長をしている兄と、都会に出て成功したカメラマンの弟。
ほとんどすべての重荷を背負い込まされてもなお、弟の成功を手放しで喜んでくれる人のいい兄と、その人のよさに心を痛める弟。
気まずいながらもそれまでは安定していた兄弟の関係が、一人の女の死をきっかけにゆれはじめて・・・。
取り残された地方と都会という対比もさることながら、家を守っていくことに人生を犠牲にした兄を演じる香川照之がすばらしい。「人はいいんだけど何から何までうまくいかなかった人」を演じさせたら、彼の右に出るものはいないのではないだろうか。
男兄弟の家庭で育った者ならおそらく誰もが、身に詰まる思いをする作品。不思議なのは、これほどまでに繊細な兄弟愛をなぜ女の監督が描ききることができたのかということ。
・「すべては「ゆれる」」
兄弟間の感情のゆれ、記憶のゆれ、立場のゆれ、存在のゆれ、それらが展開するにつれ、ゆれながら徐々にゆがんでいく。言葉少なに映像でみせる内面描写は見事だ。見事だが、各自の内面は幾重にもフィルターがかかり、観る者に明快に提示されない。それゆえに、観る者の深読みを誘う。
橋の上で起きた「真実」が兄弟の視点や証言によって変わるうえに、彼らの互いに対する猜疑心や深読みから生じるやりとりや内心の変化は、橋の上の「真実」同様、観る者にとって、二重三重のベールがかかり、最後まで様々な解釈を許す。
途中で証言をひるがえす弟は写真家だ。幼児期ならともかく、目にした一瞬をフィルムに焼き付けるプロが、記憶をたがえるだろうか。兄弟の確執という負荷がかかり記憶がゆがんだにしろ、意匠返しとして偽証したにしろ、それらはまるで、過去を焼き付けたフィルムの現像時に左右が逆になったり、明暗が逆になったり、見せたい(見たい)ものを強調するために不要な箇所を切ってトリミングするのとも似ている。
弟の証言は「真実」であれ、「偽証」であれ、それは兄とともに奈落へ落ちる決意であったろう。殺人者の弟となり、築いたものを失った様が7年後の彼の殺伐とした部屋、アシスタントの気配もなく、いかにも小さな仕事の顧客との電話での腰の低い迎合した言葉に現れて切ない。
兄の出所時、弟が泣きながら叫ぶ、「兄ちゃん、家に帰ろう」これは兄と再び関係を構築しようとする弟の愛情の発露ではある。しかし、家に帰る兄を待っているのは、出所前の生活以上に過酷で「つまらない」日常だ。殺人者のレッテルを貼られ、頭を下げ続けるガソリンスタンドの仕事と認知症を発症した父の介護、生まれ育った廃れた町のしがらみ…。果たして、兄は帰るのか。出所し、甲府駅行きのバスに乗ろうと小走りになる兄。それは、彼が人生で初めて得た、「つまらない」日常から脱し、新しい世界へ出る自由の瞬間ではなかったか。
例えばラストの兄の笑みの意味。これひとつとっても、いくつもの解釈が成立し、それはとりもなおさず、人間の存在から万物の事象まで、すべてが絶えず「ゆれる」ことを示唆しているように思えてならない。
・「鳥肌」
この映画を観ていて、いったい何度鳥肌が立っことか。すごすぎる。主演のオダギリ・ジョーも、香川さんも真木さんも。そして、脇を固める全ての俳優さんたち、みんながすごかった。検察官役のキム兄の演技も素晴らしかった。そして、西川美和監督による脚本の上手さ。前作の『蛇イチゴ』を凌駕するミステリアスでサスペンスフルな空気感。そして、随所に散りばめられた滑稽とも言える笑い、メタファーの数々が作品全体をとてつもないほど奥行きのある世界へと仕上げています。
そして、観た人それぞれの解釈が求められる衝撃のラスト。こんなにも鳥肌を誘発され、涙を流した映画は久しぶりでした。西川美和監督、次回作を心から待っています。
●ノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
・「耳のかくれた髪型のおやじはきもい!」
面白い、特に初見の面白さは抜群です、そして美しい撮影がすばらしい、一度は行ったみたいが一度行けばたぶんもう二度とは行きたいとはおもわないだろうテキサス付近の土漠風景は観光映画のような美麗さ、 かつては開拓民たちの幌馬車隊が往来し時にはインディアンに襲撃された荒野、そして「イージー・ライダー」が疾走し、「フォレスト・ガンプ」が走り、「処刑ライダー」は暴走し、「グライト・イン・ブルー」が射殺された血塗られた場所とおもえば本作が漂わせる乾いた血の匂いにふさわしいロケーションなのでしょう、
オリジナル・スコアどころが作品当時のヒット曲さえひとつも聞こえないじつにハードボイルドな演出と最近では珍しいとCGなしのように見える映像が西部の乾いた空気をフィルムに定着させています、この圧力で撮影された西部劇が見たいですね、
原作小説でどれほどの書き込みがあるがは未読なのでわかりませんが、個人的には本作はベトナム戦争後遺症映画に見えます、ベトナム戦争が原因だとは直接に台詞にはありませんが、時代が変わってしまったことをなげく保安官の視点の先にアメリカがベトナム戦争に深入りする前の時代があることはまちがいありません、
2度従軍しながらも無事に帰還したモス、ライフルを腰ダメに構えて周囲に注意を向けながら抗争現場へ向かうシーン、続く孤木の下に倒れる男の生死を時間を計って確認したうえで近づくシーン、どちらも元兵士ならでは、それもかなり優秀な兵士ならではとおもいます、だから二度の従軍からも無事生還しているのでしょう、
対するシガー、こちらはベトナムで地獄を見たことで完全なサイコパスになってしまった人物、1980年が舞台とすればベトナム戦争終結から5年経過、モスのようなベテランたちはアメリカ中にいたでしょうが(「ランボー」もそのうちの一人)、シガーのような狂人が無事に社会生活を続けられたか疑問ですがこれはまあ創作上の話なので、
シガーが牛乳を飲むシーン、「レオン」の牛乳シーンを思い出させます、おそらく両人共になんらかの戦闘行為が原因で性的不能に陥っているという暗喩が牛乳/白い液体なのでしょう、
登場人物でただ一人、シガーに負けないのがトレーラーハウス管理人の太ったおばさんというのも何か意味がありそうです、シガーは相手の善意や好意に付け入る形で殺人を重ねますが管理人のおばさんだけはシガーに一片の善意も示すことはなく自身の職務に忠実に対応してシガーを追い返してしまいます、この辺の心理分析はプロファイリング好きの人にはかっこうの題材でしょう、
二人のベトナム戦争ベテランに対する保安官の立場は朝鮮戦争ベテランだろうとおもうが映画ではその描写はない、
それにしてもモス、もし彼が200万ドルを入手後、金を別なかばんに詰め替え、札束をすべてチェックしていたら物語はどうなっていたでしょう、見つけた発信機とかばんと金の一部をを保安官事務所に届けるような撹乱も可能だったはずですが、そこが兵士とギャングの違いということでしょうか、
最初の犠牲者となる保安官補、このときのシガーの大雑把な動きであれ保安官補にはひとつだけ勝ち目がありました、ただもがくだけでは手錠が首に食い込むだけなので一方の手を手錠かシガーの腕にかけ力を多少でも削ぎ、もう一方の手でシガーの急所を攻撃することです、保安官バッジで急所を指すという方法も考えられます、もっともこの大味な殺害方法がシガーは特殊部隊出身ではない一般兵士だったことを暗示しているのでしょうが、
・「「暴力」という名の魔物」
大傑作「ファーゴ」を世に送り出した現代映画界の巨匠コーエン兄弟が、またも歴史的傑作を創り出した。
シリアスだがどこか人の温もりを感じさせる作風はコーエン兄弟ならでは。
しかし、多くの映画を観てきたわりに鈍感な自分にとって、率直な印象は「???」だった。 よく分からない。結局何が言いたかったのか。
ふと、思い返して冒頭のシーンをもう一度観た。
原題「No Country For Old Men」が静かに浮かび上がり、主演トミー・リー・ジョーンズのナレーションが始まる。
そこで初めて、この作品の意味を理解した。
時代は変わった。かつての時代を生きた人々にとって、現代とは何なのか。アメリカのみならず、全ての現代社会に蠢く「暴力」という名の魔物。それは人の生み出すものでありながら、人の理解を超えている。
「理解できない」。 それこそが、答え。 観た者だけが分かる。
・「トミー・リー・ジョーンズの目線で観なければダメ」
この作品普通に観ていると麻薬取引の銃撃戦跡地から大金を奪ったモス(ジョシュ・ブローリン)といかれた殺し屋(バビエル・バルデム)の対決に感情移入してしまう。これだと何も生まれず期待したカタルシスも何もない結果になるだろう。実はこの作品は、敏腕老保安官(トミー・リー・ジョーンズ)の体験を映像化したもの。モスと異常な殺し屋との対決は犯罪現場に見た老保安官の嗅覚により彼の脳裏で再現された映像を観ていると理解した方がいいのかもしれない。なので、終盤いきなり老保安官の視線になる展開になっているのと、冒頭の「魂をかける時はOKという」というセリフがドア越しに殺し屋と老保安官の緊迫した対面(?)として表されているのはこのためと思う。この事件によって、「昔の保安官は銃を携帯していなかった」という過去が、彼が体験する異常な殺し屋の殺しの足跡で否定され、理解を超えた現象として老保安官のストレスとなる(現に映画の初めは老保安官も銃を所持していないが、殺し屋とのと対面時には銃を所持している)。これが、最後に老人にとって住みにくい国(原題の「NO COUNTRY FOR OLD MEN」)というテーマを表すことになる。なので、こころして前半はあまり出てこないが、トミー・リー・ジョーンズ演じる老保安官を中心に観てみることをお薦めする。そう観ていくとなるほどと納得できる作品だろう。
・「人生は理不尽だし何が起こるかわからない。」
ギャングの大金をたまたま手に入れた男モス(ジョシュ・ブローリン)は、ちょっとした仏心を出してしまった為にギャングの雇った殺し屋シガー(ハビエル・バルデム)に追われることになる。このシガー、単なる殺し屋ではない。自分の中のルールに沿って忠実に行動し、目的の為には手段を全く選ばない静かに狂った男。個性的な髪型も最高だ。そして二人を追う、老いた保安官エド・トム・ベル(トミー・リー・ジョーンズ)。
シガーに追われるモスもベトナム帰りの出来る奴。銃身を切り詰めたショットガンとベトナム仕込みのトラップ技術で応戦するも、徐々に追い詰められていく。その間、シガーは関係のない人達も殺して殺して殺しまくる。彼は狂ってはいるが自分の中のルールには忠実だ。「コインは裏か?表か?」コイントスしてこう質問し、外れたら速攻射殺。当たれば無事開放。殺された人も殺されなかった人も意味がわからない。何故ならシガーこそが死の運命の擬人化だから。死とは理不尽なのだから。
死を運んでくるシガー。だが彼もただの人間である。ラスト近くで彼はモスと全く同じシチュエーションに陥る。何故か?人生は理不尽だし何が起こるかわからないから。
シガーの大暴れっぷりを目にし、モスを救おうと追う保安官。だけど人生は理不尽だし何が起こるかわからない。保安官はそれを思い知らされることになる。だから原題は「No Country For Old Men」=「ジジイが住むにゃこの国はキッツイぜ」最後に彼は妻に昨夜見た夢を語る。そこには希望が見えたのだろうか?
とにかく考えさせられる映画です。ラストの夢の話は色んな解釈が出来ると思います。何度も見返すタイプの映画なので、DVDを購入してじっくり見ては如何でしょうか。
・「現実」
原作「血と暴力の国」 一見奇妙な風貌の殺し屋シガー、病的な自己のルールに徹した存在感は、世の中における理解不能な暴力の象徴として描かれていると感じます。 そのシガーと直接的に対峙しないまでも、老齢な保安官は全く理解不能な事件に為す術もなく、最後は自ら身を引いてしまいます。 絶望、諦観、もはや常識は通用しない現実。それを描いた作品と解釈しました。 「No country for old men」 居場所がないのは老人だけでなく、金を奪って逃げるモスにも、衣服を売りつける若者たちも同様だと。現に私達にも理解不能な現実は降り注いでいます。 重く理不尽でリアルな怖さは、もはやドキュメントではないのか…二時間引き込まれました。この作品が受賞した意義は深い。
・「新鮮な恐怖感」
搭乗したはずの娘が、いなくなる。そのはずはないのだが、娘の存在を確認する人はいない。自分の記憶があやふやになってくる。シックス・センスで描かれた恐怖に共通するものがある。娘が機内にいることをつきつめる過程と、その後の展開は、想定の範囲を超えない、予想どおりの展開だ。
・「母の執念とサスペンス」
アカデミー女優のジョディ・フォスター主演の映画。上空1万メートルの航空機内で起こるサスペンス・ドラマです。 ジョディ・フォスターが、見事に母親の執念を物語で描いています。ビルの屋上から落下して死んだ夫。そのお棺を航空機で運ぶ途中、娘がいなくなる。いたはずの娘を、周りの客も見ていない。搭乗された形跡もないという。 この時点で、精神症を疑われて仕方ないはずで、孤立化されていくでしょう。 しかし、この逆行を跳ね返し、自分の娘を探し出すことで、自分の正当性を証明するのですが、ジョディーの母としての執念は、地でいっているという感じです。
・「感想。。」
この映画に対する酷評が多い中、自分の感想ですが、話のオチ自体はカンのいい人なら途中で気づく人もいるかと思います。ただこの映画は、単なるサスペンス映画ではなく、サスペンスに家族愛を交えた映画なので、話の過程でいろいろ突っ込みどころはあるかもしれませんが、「全ての人間を敵にまわしても、我が子を全力で守る」ところに自分は感動しました。どんな親でも、自分の子供が同じ目にあえば、ジョディーと同じ行動をとると思いますし。。
・「さすがジョディ・フォスター!」
最初は、エアポートシリーズ最新作かななどと全く全く見当違いな気持ちで観ていたのですが、この作品、実に面白かったです。 ベルリン発ニューヨーク便。一緒に搭乗したはずの6歳の娘が、突然姿を消してしまう。しかし、クルーも乗客も誰一人として娘のことは知らない。搭乗記録にも名前がない。そして、娘はすでに死亡しているとの連絡が入る。 ジョディ・フォスターは、羊たちの沈黙からパニックルームまで、どんな役でも見事に演じてしまうので、どのパターンなのかと考えてしまい、結構惑わされたのも良かったと思います。 とにかく、犯人は誰なのか。本当に、楽しめました。お勧めです。
・「真実は?」
久々に楽しめました。見所は、一体どちらが正しい事を言っているのか?と、言う所です。
機内である親子の子供が行方不明になります。母親は間違い無くどこかに娘が居る筈だと主張します。しかしながら、捜索しても見つかりません。機内は次第に、本当に子供が乗っていたのか?もしかしたら気が違った母親の妄想ではないのか?と、いう雰囲気に変わっていきます。どちらが正しいのか観ながら迷うことでしょう。
正にそこがこの映画の見所なので、これ以上の情報はここでは書きません。実際に観てみて下さい。物語に引き込まれる事間違い無しです。
また、この映画では最新鋭の航空機が舞台となります。近未来的な豪華な機内も見所の一つです。
最後に一つアドバイス。余り情報集めをしないで下さい。結果を含めストーリーを事前に知ってしまうと楽しめなくなります。
・「染み入る」
この映画の中で山崎努がお風呂場だかトイレだとかで『あ~、充実してるなぁ~』と言う所があるのですが、そのシーンで妙にジーンとしてしまいました。
清潔に保たれたムショの中と陽気なメンバー達や雪、雑草、野球、BGMのクラシックそれらが妙な調和をしていてうっとりさせられます。
泣いたり笑ったりする類の映画ではないですが、こういう私小説的映画の良さはどれだけ時間が経っても色褪せるものではないと言う点で素敵なものだと思います。
日常に対する愛情が味として染み出してきて独特の風味を帯びていて、それは気を付けないとやり過ごしてしまいそうにほんのりとした味なのですがとても良質です。
個人的にはこういう映画と共に退屈な時間をやり過ごせたらものすごく幸せです。
・「ビューだよ!ビュー!」
餌と称する食事風景を主とする映画ですが、かなり面白かったです。何より出演している俳優陣の地味な豪華さに驚きました。それだけに演技も上手で見終えた後無償に甘いものが食べたくなるんだと思います。どうしてこんな食事に感動するのかと主人公の花輪は疑問を投げ掛けます。それは飽食化した日本が豊かな食べ物を日常的に取っている証であり、不況だと騒がれている現在でもよっぽど豊かだと言う事ではないでしょうか。
・「刑務所での生活 ほのぼのしていいの??」
刑務所の中での生活が章立てで描かれます。花輪(山崎努)の心の声が笑えます。本当の刑務所とはちょっと違うのだろうかと思いますが、受刑者の刑務所での待遇は以外でした。刑罰とは何なのかとちょっと複雑な心境になりました。刑務所での団体生活と監視生活が反省を促すのだと思いますが、団体生活はなれればどうってことないことの繰り返しにもなりえると思いました。花輪のように逆に懲罰房のような孤独も以外に平気かもしれない。刑務所から出所するのが最高の刑罰にもなりえるのかな。世の中の無関心や受刑者への差別が一番の苦痛なのかもしれないと思った。最後の「刑務所の花」という話はなんだかよくわかりませんでした。刑務所ってどんなとこなんだろうってちょっと興味ある人は、本当の刑務所とは違うと思うけど観てみたらいいかもしれません。
・「夕飯がおいしい」
刑務所の中の暮らしを面白おかしく描いた作品ですが、主役は食べ物。もうとにかく、食べることが最大に楽しみであり、囚人たちの食に対する執着心は相当なもの。この映画の中では、この手の映画でよくある暴力シーンや囚人同士の争いの場面は登場せず、きわめてゆっくりと、平和に時が流れていきます。最後は、「あれ、もう終わり?」という感じでしたが、楽しく、安心してみていることができます。夕飯前におなかをすかせて観ると、その日の夕飯はとってもおいしく感じると思います。
・「刑務所たのしそーだな」
カルト的人気を博す花輪和一の原作を映画化。原作自体も、彼の実際の獄中生活の中での、刑務所内の細密・病的なまでの描写が光る名作です。これは、リラックスムービー。獄中モノに出て来るような諍いや苦しみの類は一切見られません。淡々とした日々の中、子供の頃を思い出したり、メシを食ったり、看守に怒られたり。原作の着眼点の面白さ、描写の的確さを損なうことなく、山崎努、田口トモロヲ、香川照之などの役者陣が実によい、ほのぼのとした演技をしています。日々の煩雑さに疲れたら、また見たい映画です。原作もぜひどうぞ。
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・「退屈、吹き飛ばしてくれます!」
まず感想から。面白いです!!!それはもう!!!でもそれは、きっと原作を読んで無いからでしょう。原作ファンの方は物足りなかったり、納得いかないみたいです。私は原作を知らないので、映画として楽しめました!!もともと、松田翔太目当てで観たわけですし。松田翔太、格好良いです!!でも見終わったあとは、この映画のファンになってました!!!ラストなんかめっちゃ爽快!!ホントに、遊び心いっぱい!大満足ですよ!!
・「映画からのレビューです!」
原作が結構お気に入りだったので、映画化されたらどうかな〜と思いながら見に行きました。 (今までそのパターンで裏切られたことも多い)
しかし本作は良かった! 原作のイメージで言うと、キャストで「えっ?」って人も、映画の雰囲気にははまってます。 それぞれが非常にユニークなキャラ設定になっていますが、映画全体を引き締めているのは恐らく佐藤浩一です! 随所で魅せてくれます!
映画では原作を基にして、もう一つのアナザーストーリーが走ります。 ゆえに原作を読んでいる人でも、 「これはこれでアリだな」 って思えるんじゃないでしょうか? そのままだったらつまんないですもんね。
後は小ネタの応酬! 「気づいた人は笑って」的なものがぎっしりです。 「田中商店」「品質保証」あたりはみんなお気に入りなのでは?
これはドラマ化するかもしれませんねー。 とりあえず、満足の一本です!
・「佐藤浩市さんのほど良い存在感がグッド!!」
佐藤浩市さんが出演なさった映画やドラマは、良くも悪くも『佐藤浩市一色』になってしまう。個性が強いし、演技が上手で、とにかく並々ならぬオーラを感じる方なのでいたしかたないのだが。それにしても、いつも『印象が同じ』。ところが、この映画は、違った!適度に軽み有り。この映画は、『新・佐藤浩市』と言っても過言ではない。周りの共演者たちともうまく調和した雰囲気。今までは、どんなに豪華な共演者を周りに並べても、どうしても一枚上手の毒さ加減だったのに。
『俺は大人げないことを信条に生きてるんだ!』と、一回り以上年下であろう松田翔太に毒づくシーンなんて、すごく愛らしい。愛すべきギャングを好演している。
大倉孝二は圧巻。あれ?こんな役??って違和感感じながら最初観ていた。ラスト、私の違和感が正しかったことが証明される展開となる。
松田翔太君かわいい。肩の力が抜けた感じが良い。
大沢たかおさんと、鈴木京香さんのラブシーンもとっても素敵。
・「俳優人たちの個性的で」
原作を読んでいないので私も面白かったです。コメディーなので佐藤浩一さん、大沢たかおサンがとっても新鮮に見えました。どなたが主役という感じもなく、それぞれのキャラクターが活きていてかっこよくてこんなギャングなら、許せそうです。仲間になりたいぐらいポップでキュートなギャングたちです。ストーリーの展開も早くて見入ってしまいます。
これを見て一段と大沢さんのファンになりました。これからまだまだ、いろんな顔を見せてくれる大沢さんと出演人たちの作品が楽しみです。
・「とにかく、キャストが豪華!!」
原作が大好きで、映画はまた別の意味で好き。本当は星4つ半くらい。
初めて観た時は幻滅、といっていいほど嫌いでした原作のような伏線の張り巡らされた見事なトリックはなく、「結局、どうなったんだ?」という不快感だけが残り、カーチェイスでのCGには興ざめ、最後はラブシーンで締めるというのも原作とはかけ離れすぎて嫌でした
ただ、大沢たかお・鈴木京香・佐藤浩市という大物に、松田翔太・加藤ローサという注目の若手...と、豪華なキャスト。極彩色な衣装や風景、テンポのいい会話、さまざまな遊び心が表す彼らの“陽気さ”にすっかり心奪われてしまって、今は「こういう“ギャング”もありなんじゃない?」という気持ちですそうしてみると、ラブシーンだろうがなんだろうがOK、むしろ歓迎!!...みたいな(笑)90分と言う長さも気持ちよくて何度も見たいと思わせてくれますというか、本当に何度も観ています何度観ても飽きませんね。
・「一番好きな作品です。」
黒澤明監督の作品はすべて持っています。その中でも一番好きな作品です。二番は、虎の尾、三番、用心棒あと、赤ひげ、生きもの、酔いどれ天使、乱、と続きます。ビデオ、LD、DVD、ブルーレイと視聴環境は良くなっているにもかかわらず、ソフトの値段が如何せんまだ高いのが現状です。私はマスターワークス3巻計約13万その他は単品で揃えましたのでそこそこ高い買い物でしたがいつでも好きな時に観れるので、無理をして購入しましたが、考えますと作品自体もう40年50年前のものです。内容が古いというのではなく、せめて普及版でお求め易い価格なら1500円が妥当なところでしょう。定価3990円なら半年前の洋画の新作の値段だと思いますが如何でしょう。アメリカと比較するのは良くないですが、新作でも10ドル位で買えます。まあ、世界規模ですから安くできると云えなくもないですが。名作を安価な価格で沢山売る事がメーカーの務めだと思いますが。一考お願い致します。
・「黒澤映画の中でも屈指の傑作・音の使い方の巧みさ・山田五十鈴の演技の凄さ」
言わずと知れた、シェイクスピアのマクベスを見事に日本の下克上の時代に翻案した、黒澤明監督映画の中では私にとって五指に入る傑作中の傑作。シェイクスピア劇の映画化では「乱」(リア王)を凌ぐし、武将が主人公の映画では「影武者」より確実に上だ。ストーリーが面白いのは当然として、どの画面も隅々まで計算つくされた構成、霧や森の中の雨等を見事に捉えた撮影、物の怪の予言に呪縛された三船敏郎・山田五十鈴の夫婦が城主の座の簒奪を決意する夫婦だけの場面での心理劇の組み立て、何れも非の打ち所がないが出来栄えた。三船敏郎の演技にはいつものことながら魅了されるが、ここでは映画史上に残る、ラストのシーンの迫力を指摘しておく。半端な数ではない矢が次々に三船の身体すれすれに飛んできて板壁に突き刺さる。この仕掛けには脱帽だ。
そして、本作では画だけでなく、音の使い方の巧みさにも注目すべきだ。山田五十鈴が室内を歩く時の衣擦れの音、鳥の声、木を切る音等が緊張感をもたらす。さらに、他のレビュアーの方が指摘しているように、山田五十鈴の静かな所作は本作で見落とすことが出来ないポイントだ。三船敏郎演ずる主人公を悪事に誘う魔性がその所作に滲み出ていて圧倒される。その山田五十鈴が幻の血におびえ錯乱する場面の鬼気迫る演技。山田五十鈴なしでは本作がここまで完成度の高いものにはならなかったかただろう。それくらい本作での彼女の果す役割は大きい。
・「マクベスを越えて」
マクベスはシェークスピアの物語の中でも屈指の名作だと思うが、その原作のもの凄さに真っ向から太刀打ちできる作品を日本人が制作したというのが嬉しい。三船はうってつけである。その猛将ぶり、妻にそそのかされて道を踏み外してゆく悲劇性といい、彼しか演じることはできないだろう。山田五十鈴のねっとりとした凄みは原作のマクベス夫人より遥かに恐ろしさを含んでいた。圧巻は三船演じる鷲津の最期。これは見なければわからない。物を作るということへのエネルギーと精神の在り処を考えさせる。こういうのを見ると、見る気を失う作品が増えて困る。
・「すばらしい。」
映画というものは、アクションの凄さとか、映像技術のすばらしさ、とかそんなものでは評価ができないことが、本映画をみることではっきりわかります。段落が変わるときには、ただたんに、パワーポイントのスライドのように、横から、あたらしい場面が入ってくるのですが、こういった手法は、古くてもぜんぜん気になりません。題材がシェークスピアだけあって、面白いのは当然なのですが、やはり三船が光っています。映画史に残る傑作であると断言できます。若い人でまだ見ていない人があれば、ぜひどうぞ。
・「西洋的人間観と日本的様式美が融合した戦国時代絵巻」
原作は、ご存じシェークスピアの「マクベス」。シェークスピアの「マクベス」や「乱」のもとになった「リア王」は日本人からみると情が感じられない。でも、その分、人間の持つ本質を鋭く突いています。この作品のテーマは、人間の業(ごう)。ヨーロッパでは、人間はどうしようもない存在、と考えてるんでしょう。だから、あの「羅生門」もヨーロッパで評価が高いのでしょうね。
勧進帳をもとにした「虎の尾を踏む男達」と観比べると面白いと思います。
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・「ひさびさに本気で笑いました」
アメリカ公開で話題になったときからずっと心待ちにしていたのですが、ひさびさの大当たりでした!個人的には、少林サッカー以来の衝撃です。
決め技がとにかくハンパなく笑えました。まさかあんなことしちゃわないよね…あ、やった!!と、心のどこかで期待していた技の数々を実現してくれるのが気持ちよかったです。
かといって、ただのおバカ映画ではなく、ストーリーもしっかりしていて、グッとくるポイントがたくさんありました。スケート大好きな主人公2人が打ちのめされても這い上がっていくガッツ、勝つために一番のライバルと心を通いあわせいく過程や、男同士の約束にかける信頼に、たくさん元気をもらいました。
笑いたいときに何度でも観たい傑作です。
・「魅せられます!」
一年くらい前にNews23金曜特集の新作映画紹介で、この作品を取り上げていました。確かおすぎサンも推薦していましたが、その時から気になって上映を待ち望んでいました!そして待望のDVD発売!テンポよく話が進み、カメラワークも結構緻密に作られてるし、俳優さん達の演技も臨場感があり魅せてくれます!脇を固める役者さんも中々。ライバルの双子ペア役の俳優さんもいい表情しています(公私共にパートナーなんですね)コメディだけど、コメディだけにとどまらない、笑えてもしっかりジーンとくる作品です。(U.S.A特有の愛国心も打ち出された作りだけども。)個人的に買って損はなかったです♪映像もテンコ盛りで見応えあり◎楽しめました!
・「何度見ても笑える」
去年3月の封切りにカナダで見て以来日本で再び見ることを夢見て約一年。あの時の記憶が鮮明に残っていたのに笑える所は笑える。ただの爆笑映画ではなく、ストーリーもしっかりしていて面白い。そして私はこのDVDを買い三回目の鑑賞をしようとしている。三回目はどれだけ笑わせてくれるのか楽しみだ。この映画は日本で放映できるか非常に疑問だったが問題にされる場面は逆に日本人にとっては非常に笑える所なのでよかったのだろう。
気になる方は是非見てください。最近の映画で一番のオススメです!!
・「B級ならではの面白さが好き」
セックスシンボルのチャド。美しきアイドル・ジミー。でもよく考えるとチャズは太ってるし、長髪も似合わなくて暑苦しいだけで全然いい男じゃない。ジミーだってあの金髪はたしかに王子様っぽいけど顔はどう見たって美少年じゃない!!なのに、二人をいい男で通していることがまず滑稽。
男 & 男の暑苦しさ、下ネタ・・・。B級だからできる・許される種類の笑いがオンパレード。ライバルの陰謀などはお約束通りで、ツッコミどころも満載!北朝鮮をネタにするブラックさもきいてるし、こういうくだらなさ大好きです。
こんなおバカ映画に特別出演したサーシャ・コーエンなど有名スケーターたちの心の広さにも感動。愛すべきおバカ映画です。
・「特典で知るシビアな出演者のまなざし(笑)」
映画の内容はもう有名だと思います。特典映像がすごい。出演者の個性が大爆発です。チャズ役のウィル・フェレルの冷静さ、怜悧さ。イメージだけで本人を見ていると痛い目にあいますよね。役者さんて大変だなあ。ほんとに。映画館で大笑いして、家でも爆笑して、何回見てもよくできています。安っぽさがないのがまたいいですよね。何しろ「会社が倒産しかかるほど」衣装にはお金をかけたそうですし。おすすめです。
監督ふたり組は映画撮影は経験なし。そのかわりCM撮影は何万本となさったとか(特典映像では細かい数字をあげています)。なので「長いシーンになると不安になる」とかで、30秒単位で細かいカット割を行いスピーディな場面転換でつないでいったそうです。それが映画に躍動感と新鮮さを与えているんですね。実際、ひと目で「どんな場面か」わかる画面作りだったので、小学生と一緒に見たけど、随所で爆笑してちゃんと物語についてきていました。
有名スケーターがカメオ出演しているのも嬉しいし日本のペアに「SUGURI」の文字があるのがうれしい。が、「SUGURI&TOMITA」って、男子の名字は体操選手からとったのかな?
それから本編ではカットされていた、チャズがジミーを憎む理由、櫛にまつわる話など、これは残しておいたほうが良かったな、もったいないな、と思うシーンがたくさんありました。映画館では上映時間が短いほうが1日に上映できる回数を増やせますから、かねあいが難しいんですけどね。
配給もとの角川系列会社ではフィギュアスケートのムックも今年はじめて出版されたようですし、この勢いを大切にして「次」があれば(映画の関係者全員がノーって言うのも珍しいと思いますがw)ぜひお願いしたいと思います。
個人的にはジミーをつけねらうストーカーが、監督のひとりであるというのにひっくりかえりました。彼の最後の「USA・・・USA・・・」がたまりません。
よくできた映画です。小さい頃からフィギュアスケートの映画を作りたいと願っていた、という制作担当のあの青年の執念とバカっぷり(ほめ言葉)に乾杯です!
・「トワイライトエクスプレス内で起きるミステリー(シベ超とは違うぞ!)」
ストーリーは3年前、斬れ者リーダー引き入る詐欺しチームが大金を手に入れるが、裏切り者に現金を持ち逃げされ、チーム解散に・・・。その詐欺しチームが再び大阪駅に集まり、トワイライトエクスプレス(激予約待ち列車)に載って北海道で荒稼ぎを目論む。そして見事に大成功!大阪駅行きのトワイライトエクスプレスで寛ぐメンバーだが、再び問題が起こる・・・(殺しでは無いよ) 出演者も若手演技派が揃っているし、マスコットキャラ『ゴンゾウ』も活かしている(笑)詐欺し達も人間性があって良い「みんな何か欠落している」詐欺しながら人を騙す事が不器用なメンバー達。そんな各人が何を求めて、何を企てるか・・・。最後はさすが詐欺し『嘘も方便』
私も遊び関係のチームに入った事があるが、少数の我がままからチーム内の数名が豹変し、チームがボロボロになった経験が何度もある。この作品と同じ境遇に感じた。このようなチームにはルールは存在せず、チームを維持するのは信頼関係しかない。詐欺しチーム!『騙し』と『信頼』の異なる物が存在する中で起こる作品!お金が有っても良し、仲間が居ても良し、意外と奥が深い作品!
・「詐欺師映画が大好き」
上映時、就活真っ只中でうまく時間が作れなかったのですが、どうしても見たくて、最終日最終回にスーツ姿で梅田を走り、予告途中に映画館に入る事が出来ました。大谷監督作品の中では1番好きです。映画見終わって、絶対DVD買おうと思った程の作品です。
大谷監督は、人間の普通さを描くのがとても上手です。ただ、「アベックモンマリ」「とらばいゆ」では描く対象が、普通の男女であったり、女流棋士という変わった職業であっても、舞台が家庭の中であったりと、普通の中の普通さを描いていたので、少し物足りませんでした。しかし、この作品では、登場人物が詐欺師集団で、話の舞台が詐欺ツアーの往復の電車内という、100%普通じゃない物の中の普通さを描いてくれました。詐欺師としては二流だったけど、人間臭さのある登場人物が微笑ましい作品です。
・「見所はミステリだけではない」
自分は大好きなので低い評価が多いのに驚いた。他の方も言っていられるように舞台でもおもしろそうだが、車窓の景色など映画ならではの映像も旅情を感じさせて楽しい。謎解きに重点を置くと期待はずれかもしれないが、根本は社会的にダメな人間たちの再生の物語じゃないのだろうか。ある程度人生経験のある人のほうが理解できるかもしれない。中谷美紀さんが凄絶に美しい。
・「なかなかの映画」
職場の人に教えてもらって知った映画だったけど、キャスト、ストーリーが興味深くて期待して見に行きました。最後までどうなるのどうなるの?と思わせる展開。人情が一貫している内容、個性ある役柄。なかなかの映画でした。
・「NHK邦画特選で選ばれ放送されてました」
佳作。予算をふんだんにかけた映画もいいですが、こういう映画も独特の良さがありますよ。読後感も爽やかなので、友人達と一緒に観るのにも向いてます。
・「見事な映画化です。」
あの幸江さんが中谷美紀・・・映画化の報を聞いたときには「いくらなんでも綺麗すぎだろ」と不安になりました(阿部寛さんには妙に納得した感もありましたが)。で、実際完成した映画を観てみると、中谷さんはもう見事なまでに幸江さんでした。出演している役者さんは皆素晴らしい演技をみせてくれていますが、その中でも中谷さんは出色です。「嫌われ松子」も目を見張るものがありましたが、本作でも強烈に琴線に触れてくる演技を多くの場面でみせてくれます。名作の誉れ高き4コママンガを上手く脚色し、原作と比べても遜色ない映画化を成し遂げたスタッフの皆さんにも拍手です。なお、エンドロール後の描写および幸江さんのモノローグを蛇足ととらえるご意見もあるようですが、あればまさに原作の最終話で語られたこと、そっくりそのままです。おそらくは原作者の業田氏が「自虐の詩」という作品を通して最もいいたかったことではないかと思いますが、それを同様にエンディングにもってきたことに、個人的にはとても納得。原作に対するリスペクトを感じました。泣けるからいい映画、というわけではありませんが、非常に誠実につくられた良い作品だと思います。
・「時は流れ行き、そして私は生きている」
業田良家の原作を愛するものとして。
映画に対する感想として、付加や省略は大いにあるが、原作の持つ生命の賛歌を見事に表現し得たことには、とても胸を打たれた。
ぜひご覧になってもらいたい。本当に秀作だと思う。私はDVDを、100回以上は観ると思う。
・「こんなにはまった映画は久しぶりかも…。」
ちゃぶ台をひっくり返すなんて前時代的な!と呆れて、最初は、観る気がまったくなかったのですが、美男美女の(阿部寛と中谷美紀)ふたりがパンチパーマとくすんだ服にすっぴんという体当たり演技を見せるというので何となく気になって映画館に観にいきました。観にいってよかった!はまりましたよ〜!!!コメディタッチの中に何度も泣ける場面が出てくるのでもう鼻水たれまくりでボロボロ泣いてました。実は3回観に行った(笑)DVD購入は真っ先に予約しました。絶対にオススメです!
・「不細工な愛だ」
愛することに理由なんてないし、いらないね。阿部寛、中谷美紀という名優二人が象る不細工な愛に滅茶苦茶に泣かされた。「人生には意味がある」確かにそう信じたい。
・「原作漫画と見事に『夫婦善哉』した現代織田作之助的名作 俳優陣も見事に映画と『夫婦善哉』」
原作となったマンガは感動一大大河四コマの傑作です。幸江を中谷美紀が演じるのは分かるのですが、イワオを阿部寛がやるとは考えもしなかったですね。他のキャストも存在感を光らせています。一押しはちょっとだけ登場する佐田真由美で、彼女にとっては初めてのお母さん役だと思われますがこの路線良し! 遠藤憲一もカルーセル麻紀も原作のキャラとずれていますが実に良く、名取裕子は「こういう役柄も出来るんだ」という見事なあばずれで新たな発見になりました。 マンガとの異同をヒステリックに糾弾するのではなく、映像化されたものは新たなる創造である、というスタンスが必要なんだと思うのですよ。原作ではおなじみの名シーン、感動場面が随所に新たな解釈を持って登場しているので、これはスタッフ良い仕事したなと感心していました。特に幸江さんの街娼期を印象的に拾って「愛の物語」として見事に結実させました。ほとんど『嫌われ松子』状態で「バカでねえの」とゲラゲラ笑ってイサオをばきっと殴り(あれ、これって『バブルへGO!!』?)首を切って自殺未遂の設定なんか本当に原作を補完していて2倍楽しめます。他にも唐突に現れるイサオの元親分竜雷太(あれっ、『結婚できない男』?)、ほとんどちょい役ながら印象大の蛭子能収とMr.オクレ、幸江さんは気仙沼出身だったのか、イサオは族のヘッドだったのか…。楽しめましたね。まあちゃぶ台返しはちょっとくどかったかな。それからたった1人、西田敏行はダメな感じがなくてかなり失望でしたが。 コメディ風で始まったこの映画も段々と感動ものに変貌していきます。これこそ原作の精神を最も引き継いだものですね。映画を見て「なかなか良かったな」と思った人は絶対にマンガも読んで欲しいです。お互いに輻輳してより豊かに味わえるはず。作品の「精神」を見失わなければ、こういう幸せな映像化が可能です。素晴らしい男女の愛の物語です。
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・「文句無く面白い!」
昨年末からのTVシリーズをひょんなことから観始めて、すっかりファンになった者です。色々と賞を獲得したようですが、それもなるほどの出来です。このギャグのセンスは秀逸で、近年久々に心底笑いました。3作目の映画公開直前に、予習のために購入しましたが、観ておいて良かった!と思いました。3作目も秀作だったので、今から3作目の発売が楽しみです。
・「サイコーに楽しめました!」
以前から気になっていたのですが100円レンタルだったので思い切って借りて観ました。大友克洋や富野ヨシユキといった絵だけはやたら緻密で中身のスカスカダサダサの駄作にウンザリしていたのでまさに溜飲が下がる思いでした。他の作品は知らなくても全然問題なかったです。 もっとよくある4コママンガをアニメ化した様な小ネタ集みたいなもんかなと思っていたのですが意外や意外単なるパロディを超えた(しっかりした?)作りにビックリ!最近観た映画で一番笑いました。間違いなくお勧めです!
・「おもしろい」
大半のキャラを監督であるFROGMAN氏自ら演じているので面白い。
・「アニメを見てから」
アニメ版を観ていないと分からないネタなどがあるので、まずアニメ版をみることをお勧めします。
映画本編の「秘密結社 鷹の爪」の方は、アニメで明かされなかったフィリップの死因が明かされたり、総統の過去の話も明らかになったりしていて、アニメを観ていた方はかなり楽しめるないようだと思います。
コフィーの方もいつもより規模の大きい映画ならではという感じでなかなか楽しめると思います。
あと、映画第2弾も製作が決定しているらしいので「まだ観ていないが、次は劇場で観たい」という方は早めに見ておいたほうがいいかもしれません。
・「タフ&セクシー。あなたは今、史上最強の“大家さん”を目撃する………!」
NY国際インディペンデント映画祭アニメーション部門・最優秀作品賞、同部門・国際アニメーション最優秀監督賞をダブルで受賞、という、まるで酔っぱらってこしらえた子供がノーベル賞をもらっちゃったかのような(なんだそりゃ)栄誉に輝いた…とかいった先入観抜きで観た方が、きっと気楽に楽しめる快作。もっともこの映画、制作当初はFlashのアドビ社から「Flashは映画を作るためにはできていません。いい加減にして下さい」とすら言われた、まさに無謀な賭けだったのだが、まさに結果オーライ。この作品の中核的存在であるFROGMANは“泣かせ”も得意だが、今回はほぼ封印。まるで昭和に繁栄を誇ったグランドキャバレーでどんちゃん騒ぎをするかのような、万人向きではないが壮大かつキッチュな世界が展開されている。音楽は『相棒』、OVA『FREEDOM』の池頼広氏が担当(一部、TVシリーズでのmanzo氏による楽曲も使用)。こんな(失礼)作品でも、いつもの重厚なスコアは健在だ。なお、このDVD、商品の表示とは一部異なる部分があり、本編収録時間はおよそ95分(うち、同時収録『古墳ギャルのCoffy』は約17分)。これは劇場公開後、夏に入ってからTOHOシマネ…じゃなかったシネマズ六本木ヒルズで上映された、おしまいに「おまけ映像」がついている“ギヒルズ・オリジナルバージョン”で収録されていることによる(急遽、このバージョンで収録することになったのかもしれない)。本編以外では予告・特報・CMのほか、FROGMANらによる音声解説も収録。
そして2008年5月、劇場版第2弾が公開された。今回はなんと、ゲストとして滝口順平、野沢雅子、銀河万丈といった大物声優の方々も参加しているという。公開エリア外に住む我々には、いつ観られるのか見当もつかないが、とりあえずはその日を楽しみに待ちたいと思う。
・「シンチー流ギャグ」
シンチーギャグ炸裂!!ですね。痛々しいギャグと言うかサディスティックなギャグ全開て感じです。要所要所でくだらないギャグをいれつつ「ぷッ」と笑わせて、残酷さでわざと観る側を引かせようとしているかのような演出、チャレンジャーですねシンチーは!!正直、007のパロディとかってのはどうでもいい感じです。いちいちダサいシンチーに笑ってください。
・「やっぱり大好き★」
チャウシンチーの『少林サッカー』以前の作品には、ストーリー性があまり無いというのは有名ですが、それでもやっぱりシンチーの笑いやどう考えてもかっこよくないキザっぷりのセンスはピカイチだと思います。ハリウッドの多くの作品みたいにただ完璧なだけではなく、たまにはシンチーの凸凹な作品を見ると、「プッ!」って笑えてストレスも発散できますよ★
・「オススメ」
今はどうかわかりませんが、90年代の香港映画紹介本ではオタク系ライターたちが跋扈していて、そのセンスで推薦されたコメディ映画は、私にとって面白いものは少なかったです。まあ、笑えるテレビ番組は多くても、笑える映画というのはもともと少ないのですが。心底笑えたのは、「0061 北京より愛をこめて」と・・・ちょっと落ちて「ホンコン・フライド・ムービー」ぐらいです。ちなみに、私は「少林サッカー」なんかは全く笑えません。
・「気合の入った監督作」
実際は「詩人の大冒険」がノークレジットながら初監督をやった作品らしいですが、本作は隅々まで周星馳が差配した映画です。
それまでは情けない格好で相好を崩す事が多かったシンチー、本作では徹頭徹尾クールなスパイに成りきっており、ギャグ作品でなくてもいける筈の演技力をかいま見せています。でも、シチュエーションはツッコミどころだらけで、最初は滑稽そのもののキャラ。
しかし、得意の必殺武器を奮うシーンは、むやみに格好いい!(笑)裂帛の気合一閃、剣の名手が相手を両断する呼吸であり、武器が包丁というのも気にならなくなります。大きな肉切庖丁とサブウェポンの小刀の事を、主人公である漆漆凌(007/リンリンチャ)は「飛刀(ふぇいとう)」と紹介しています。「多情剣客無情剣」という武侠小説の主人公、李尋歓の必殺武器と同じと説明していますので、字幕とは違うことを言っている台詞の発音も聞いてみて下さい。なお、スパイアクションの文法を正確に踏襲していますので、血と暴力はそれなりにあります。
・「日本でなかなか咲かなかった花チャウシンチー」
それまで大量の作品に出ているのに少林サッカーではじめてブレイク日本への上陸が遅かったチャウシンチーが初監督した映画初監督だけに気合が入っていたかどうかは知らないが個人的には少林サッカーよりおもしろいと思う
結構、内容は馬鹿だが馬鹿なりに泣かせるところもあってとてもバランスがよい
チャウシンチー風のギャグが嫌いな人やアニタユンが銃で自分を撃ってしまうギャグなどやや過激すぎるギャグを受け付けない人はちょっとしんどいかも
しかし盗まれた恐竜の骨はどうなったんだろうなんか最後ボス倒したらそんなもんほったらかしのままだったような気が・・・
少林サッカー前はこの映画とゴッドギャンブラーぐらいしかレンタルビデオなどでは見なかったがブレイク後日本未上陸作品がけっこうDVD化されたのでうれしい限りだ
・「絆を探す旅」
大ケガで包帯にくるまれた長男フランシス,演じるのはオーウェン・ウィルソン。勝手にパスポートを預かったり物を取り上げたり,とにかく弟たちを管理したがる・・・。洒落者の次男ピーターをエイドリアン・ブロディ。なぜかピンクのトランクス一枚で寝る。「ホテル・シュヴァリエ」を書く夢見がちな三男ジャックにジェイソン・シュワルツマン。 淡いフィルターを通した映像は温もりを感じさせ,アジアの湿っぽさを微塵も感じさせない。コメディ要素も持たせながら,異文化への畏敬の念も忘れない。 3人の絆といっても,これ見よがしな描き方はしていない。何も変わりはしないのに,これが兄弟だったんだと思わせる演出。久々に「いい旅をした」と思えるロードムービーに出会った。
・「天才」
私は、ウェスアンダーソン監督作品の大ファンなのですが、この作品も期待を裏切らないというか、期待していた以上の素晴らしさでした。映像、美術、小道具、音楽、役者の演技などの全てのディテールから、作り手の伝えたい事のとても細かい部分までが滲み出ています。今、コメディをここまで真摯な物として捉えているのは、彼とベンスティラーくらいではないでしょうか。もはやアートの粋です。美しいです。ジャンルノワール監督(あの画家の息子さん)の「河」を見て、インドで撮るという着想を得たらしいです。ハイセンスっ!!!
いつもの如く、音楽も最高で御座います♪是非。
・「大好きな監督と大好きなインド」
大好きな監督ですが本作も個性豊かなキャラクターといい、センスのいい映像と音楽、クレージーながらもグッとくるストーリーとアンダーソン色全開のすばらしい出来でうれしくなってしまいました。
特に本作は今までのアンダーソン作品に増して美しいシーンの場面が印象的でした。
インドという土地のなせるわざなのでしょうか。
スローモーショーンで砂漠と駱駝と白装束の人々が映し出されるインドのお葬式のシーンの美しさ、母親を捜してたどり着いた山の頂上からの景色の壮大さなど感動で涙がでました。
映画に出てくるインド的クラフト感ただようダージリン急行(タバーンをまいた乗務員含む)のデザインもすばらしいです。このアンダーソンバージョンの電車が実在するならぜひ乗ってみたいです。
本作は日本語タイトルも映画にぴったりで(なんか響きが英語の本タイトル以上にグッときます。)作品とは別に星をあげたくなりました。
・「他の映画にはない新しい感動を与えてくれる映画」
父の死をきっかけに三人の兄弟が集まり「心の旅」と称してスピリチュアルな旅をするヒューマンドラマ。映像に音楽が素晴らしくマッチしていてとても心癒される。インドの風景も印象的。
三人の兄弟は衝突したり助け合ったりと何とも人間味あふれるはちゃめちゃな展開。コメディチックに描いていておもわず笑顔が出るシーンが随所にちりばめられる。三人の会話、動作が本当に面白かった。
映像、音楽、演出など他の映画にはない独特なテイストを醸し出している。インドの宗教的な感じとか、ロードムービー的な郷愁を漂わせる感覚というか、何とも表現しがたい新しい感動があります。
・「毒蛇注意!」
超個性的な3兄弟が繰り広げるなんとも愉快なインド鉄道の旅。クスっと笑えて、ちょっと切なくて、それでいて爽快なラストが良いです。
ウェス・アンダーソン作品はどれもとても色使いがきれいで原色がパッと目に焼きついてきます。更にカットの構図が精密で、何か小津映画を想起させます。短編の「ホテル・シュヴァリエ」にその一端を観る事が出来ますよ。ナタリー・ポートマン、エロいっす。
本編のエイドリアン・ブロディがもっている毒蛇の箱。あのドクロマーク、うっすら、わろてるやん!腹立つわ〜〜〜(笑)
・「奇跡的な力」
日本一出たがりな脚本家(でも小心者らしい)三谷幸喜の新しいドラマ!リハーサル本番含めて2日 という過酷な条件の中、追い詰められながら、スタッフ&キャストが奇跡的な力を見せ 演じております。TVと舞台の中間のような今までに無いドラマで、何といってもテンポがいい!勿論、殆ど大爆笑なんだけど時々、じ~んとくるし。ゲストも実力ある舞台俳優の方が続々出演されています。個人的には、みんな妙にハイテンションな1話と6話「級長選挙」がスキです。しかも15%OFFなんてお得
・「期待」
日本初の本格的シットコム!TVでの放送も相当面白かったので、間違いがありません。今も放送中なので「1」のみの発売ですが出来れば全巻揃えてBOXで購入したいですね。
・「面白いですね」
面白いですねー。だけど3月で終了するんですよ。DVD全巻そろえたいですね。買って損はないですよ。
・「☆三谷ワールドをぜひご覧下さい!!☆」
テレビ放送は途中から見始めたので、とても楽しみしてました。第1回から人物紹介もなく話が始まるのは以外でしたね。
HRをご覧になっておもしろいと感じた方なら繰り返し見ても笑えますし、ストーリーを知った上で見直すと役者やカメラの位置によって、次の動きのための準備を見えたりわざと見せないようにしていることがわかるので興味深いです。
DVDで、改めて役者やスタッフの工夫や大変さの一部を感じることができたと思います。
また、30分映像のDVD化だと通常は4本収録だと思いますがこのDVDは 6本収録されているのも忘れてはなりません。
欲を言えば、三谷氏・香取氏ともDVDの特典は重要とおっしゃっているので三谷氏・出演者による音声解説を収録してくれたらなお良かったですが㡊??・・。
・「やはり面白い」
ドラマは面倒くさくなって見なくなってから長いのですが、当時このHRだけは、毎回見ていました。DVDの特典映像が自分はかなり気に入りました。特典映像を見てから、また本編を見返す。こんな楽しみが好きです。
何回も見てしまいました。
・「最高の脚本」
近年の邦画で小説や漫画に頼らず、ここまで脚本の力で魅せてくれる映画はなかなかない。映画作りは原作本探しからと思っている映画製作者に天誅を下す良作です。
・「迷いなく5つ!」
めちゃくちゃ面白い。
・「最後にオモチャを渡された感じ」
気軽に観て、立場が二転三転する登場人物達の演技やニヤリと出来る小ネタをまず堪能し、後半謎解きも楽しみ、最後バカバカしく終わって、次の日には忘れる…という楽しみ方も出来てしまう、非常にテンポのいい映画です。しかしやはり本質は、伏線マニアを悦ばせるところにあります。初見でも、「だからあの時あんなセリフ…」とか、「ああ、そういえば!」とかいった快感のオンパレードになります。
蛇足と言われるラストシーンについてですが、制作者の意図をかいつまんで言うと、「続編の構想の一端を示したものだけど、どう考えても一作目より面白くならないので作れない」とのことだそうです。そう言われちゃうと身も蓋もないのですが、どちらにせよあの終わり方には共感できるところがあるので、減点できません。
というのも、この映画には、ラストでスッキリしてなお、どんでん返しを仕込めるような深読みスペースがあるんです(というかまぁ、どんな映画にもですが)。それを探しながらもう一度観たり、深読み仲間と競ってみたりと、能動的に遊んでくれよ、という制作者の思いが表れているように思えます。単なる受け手として見るよりも、制作者の提供した遊びに、前のめりになって乗っかって行くほうが楽しいぜ、という一種の意見表明に、クリエイター魂を感じました。彼らもきっと、そういう遊びの中でスキルを磨いて行ったのでしょう。今後、本作よりもっと面白くできるような仕掛けを新たに思いついて、続編が製作されることを期待したいものです。
・「見るべし!」
とにかく誰が欠けても成り立たない!素晴らしいキャスト陣が大暴れです(実際は暴れてません)
ワンシチュエーションの傑作ですね。まるで舞台を見ているような臨場感があります。劇場公開を見逃してしまった方はもちろんリピーターにもオススメです。私は絶対買います☆
・「やっぱり香川さんがポイント」
面白い!最近の密室劇映画としては最高の部類です。
キャスティングも絶妙。特に香川照之さんがやっぱりポイント高し。
あんなヒゲ顔で「いちご」だなんて・・・あえてそういう「キャラ」を持ってくることによって、「作られている」感がミエミエで、かえって怪しさが倍増する。
内容はネタには触れませんが、途中でやや展開が読めるのは仕方ありませんが、最後になぜか清々しさを感じさせるのは、やっぱり密室劇として成功しているからでしょう。
久々のヒットでした。
・「藤岡氏の偉大さを実感」
当時はレイトショーでしかやってなかったので、そんな人気ないだろうと思っていたら映画館は超満員で立ち見の人もいたのを覚えてます。DVDが売ってるのを知らずにいましたが、たまたま発見し購入しました。
藤岡氏・・・別に面白い事を言ってる訳ではないのに、登場しただけで映画館に笑いが発生。すばらしいですね(笑)。
ちと下品な表現がちらほらあるので、女性はちょっとひくかな。それでも、草薙氏の沈没よりもこちらの方が私は好きです。
日本沈没よりも値段が高いのも笑って許せる秀作だと思います(笑)。ちなみに日本沈没は買ってません。日本沈没でないのを理解して買いました。
個人的には映画館で友達と一緒に見る作品だと思います。そう考えるとレンタルでも良いのかも(笑)。
・「人間の卑屈さの告発」
本当に下らない作品なんですが、作中に描かれていることは、実社会でもあることなんじゃないでしょうか。それは、もちろん国と国レベルじゃなくて、もっと狭い関係性において。タイトルを見ても、『日本沈没』のパロディーなのはわかるのですが、言おうとしていることは、身近に見ることのできる人間そのものの卑屈さの告発ではないでしょうか。人間ひとりひとりの小ささについてではないでしょうか。『日本沈没』には、崇高な人間たちが数人描かれていました。あまりに崇高なので、現実味を考えたとき、パロディーであるこちらの方に軍配があがります。実際にこのような未来が訪れるなら、それは、『日本沈没』で草なぎ氏の演じたようなヒーローを望みますよ。(余談ですが、正確ななぎは変換も入力もできますが、いざとなるとはじかれるようです。)藤岡弘。氏がひとり気を吐いて怪演しています。それを見るだけでもいいのではないでしょうか。
・「映画館で見て失笑かつ爆笑」
パロディとはこうあるべきだという、見本のような作品。小松左京がパロる許可を筒井康隆に与えたこと自体、全く伝説的。ブラックコメディの要素もすべて兼ね備え、原作者も出演するなんぞという豪華ぶり。別に「日本沈没」のリメイクには興味ないんですが本家本元の「日本沈没」を見たものとしては劇場でこの映画をみて、マジに笑え、それに感動しました。これはぜひとも昔の方の「日本沈没」を見てから大いに笑ってみて頂きたい作品です。これこそパロディの見本だ、と繰り返し叫びたい気分です。
・「クジラの竜田揚げを腹一杯食べたくなってきた」
アメリカの言いなりだし、国際社会における発言権もイマイチ弱い日本。どうして?隣国の中国や韓国に媚びへつらう日本政府。こんな日本の状況に少しでも不満を感じる人は、この作品を是非とも観て下さいな。ガス抜きくらいにはなりますよ。全てが裏返り、現実では100%有り得ない愉快な世界がそこにあります。これも映画の素晴らしさなんですよね。珍しく邦画でフリーダムを感じる事のできる貴重な作品。邦画もこんな向こう見ずなB級バカ映画がもっと増えたらいいのに。
・「毒入り度満点!!」
編集が下手なのか、映画のテンポは悪かったけど「チーム★アメリカ ワールドポリス」にも負けない(?)毒入りギャグの連発には、もう爆笑と失笑が止まらない映画でした。東京唯一の上映館も満席でしたよ(単に単館上映だから?)。 でも、ラストの出演者名「金モリモリ」で全てが台なしになってしまった本家リメイク版「日本沈没」に比べたら、ずっと出来がよかった気はしますよ。 あと、キャラの名前が出る度に、場内爆笑でしたけど、「ペピトーン」は野球ファン以外、みんな知らないんでは? 劇中、某映画監督が着てたTシャツは、劇場では売ってませんでしたが、ネット通販では買えます。
・「心に残る映画」
私は【コンタクト】というタイトルに惹かれて視聴したのですが、その時は人生の中でここまで心に残る映画になるとは思ってもいなかった。特にワームホールや幻想的な砂浜での会話のシーンはとても感動しました。宇宙とは?人間とは?決して本当の答えは無いけれど魅力のある作品です。
・「1番好きな映画です。」
これを見た後、心がすごく満たされ色々なことを考えさせてくれます^^映像もとても綺麗で、主演の演技にとても感情移入でき、感動できます^^
・「世紀の傑作になる筈だった作品」
カール・セーガンによる原作はSF小説の中でも特に衝撃を受けた作品です。それは、NASAの惑星探査計画にも携わった本物の学者が書いた小説でしかもその作品には、科学をもって神の存在の証明に挑むという大風呂敷すぎてまるで冗談のような物凄い仕掛けが織り込まれた作品だったからです。
残念ながらこの映画版では最後の場面のその仕掛けは省略されています。当時、期待をもってこの映画を見た私のガッカリ感は相当なものでした。実際この映画はコアなSFファン、科学ファンからは叩かれ(ついでに日本の描写の甘さから日本での評価もかなり辛いものがありました・・)ロバート・ゼメキス、ジョディ・フォスターという組合わせにしては知名度の低い作品と言って良いと思います。
ただ、かなりの年月を経て廉価版のこのDVDを見直してみると主演のジョディ・フォスターは大きな欠陥となるであろう最後の省略の埋め合わせようとするかの様な熱演。ワームホールや金属が透ける映像は十年以上たった今見ても心動かされるものがあります。科学エッセイの塊ような原作に無いエンターテイメント性が確かにあります。
宇宙から偶然では絶対発生し得ないような信号が届いた、さぁどうしようという映画なのですがこれといったアクションもないなか、それなりのハラハラドキドキ感を持ってしっかり見せる手腕は評価できるものがあります。
それらを総合して評価すると星四つ満点に出来なかった星一つ分には無限の隔たりがあるようにも思えますがちょっと地味なものの、沢山のかたに手にとって欲しいと思える作品です。
蛇足ながら、作中に出てくる「オッカムの剃刀」のオッカムは修道僧でした。剃刀で切り落とされるものは「神」です。そのくだりには映画版の製作者にも、それなりの意地を感じました。
・「悪く言うと夢のないSF」
本作を悪く言うと夢のないSFであり、エンターテイメント性は極めて低い。いわゆるハリウッド映画のSFを期待していると肩すかしを食らうだろう。しかし良く言えば現実にあり得そうなフィクションであり、実際に起こっても不思議ではない内容ばかり。科学雑誌のニュートンを読んじゃうような宇宙オタ属性が付随していれば、極めて楽しく見ることが出来ると思います。
なぜこの映画が「ガチ現実」風味なSF映画なのかと言えば、原作者がNASAにおける惑星探査の指導者であり、パイオニア探査機の金属板をデザインしたカール・セーガンだから。ここまでの情報でピクッと反応しちゃうなら、コンタクトは見た方が良いですよ!
・「白いレースとパールと・・・」
1920年代のアメリカの上流社会を背景に、かつて結婚を約束した2人。貧富の差が生む、悲劇的な運命。1920年代のパーティー・シーンは、女の子が大好きなお洋服のファッション・ショーという趣。総レース、スパンコールのワンピース。デコライティングなアクセサリー。フラッパーを踊る彼女達は貧しい者から見たら憧れの存在。そんな贅沢三昧な、どこか退廃的にも思える上流社会の中で輝いているミア・ファロー演じるデイジー。白いローウエストのワンピースに1連のロングパールを身に付ける、さり気なさ。とっても清楚なスタイル。彼女が身に付けるお洋服やアクセサリーがとても素敵でずっと憧れています。ネルソン・リドルの甘いメロディも作品をぐっと魅力にさせていますよね!!!!
・「ナンバーワン」
レッドフォードの映画の中で一番好きな映画です。DVDの発売を心待ちにしてました。こんなににロマンチックな男性がいてもいいのかと思うくらいメロメロになる事請け合いです。 …言い過ぎかなあ…でも、これでレッドフォードに惚れました。
・「フィッツジェラルドの至玉の名作!」
ギャツビーが遠い昔に思いを寄せた女性を求めて彼女のそばに帰ってくる。女性は金持ちの男と結婚しているが、ギャツビーには暗い過去と裏の顔があった。ふたりは互いに引き寄せられるが最後には悲劇的な結末が待っている。 古典的なロマン小説のようだがサスペンスも絡んで見ていて飽きさせない。 主演のロバート・レッドフォードが良くて白いフランネルのスーツを着て、冒頭のシーンで崖に一人たたずんで彼女のいる屋敷を眺めるところは、とても印象的で一時白のスーツが流行し社会現象にもなったほど。 映像はメッシュかかったようでその時代の雰囲気をかもしている。 必見です!
・「華麗なる?」
原作の持つ、焦燥感、ロマンティシズム、あの繊細な感じがどこかへ飛んでしまい残ったのはハリウッドの大作映画だった。原作があまりにも素晴らしい内容だったため、おそらくあれを読んで感動した人が、これを見るとどこかで失望するのではないかと思う。特にミアファーローのデイジーは、ちょっと無いのではないか。かなりの違和感を覚えた。また、ギャツピーにはレッドフォードのような精悍すぎるマスクは合わないと思う。向こう岸の、デイジーが住んでいる家の光を見て想いに耽るギャツピー。その感じが映画では、出ていなかったのが残念。華麗という言葉の意味が違う。
・「なんと美しく哀しい、素朴な人生」
子育てと介護、目を覆うような厳しい貧乏生活を続ける清兵衛。風呂すら入れず、衣服もぼろぼろ、けれども子供達には元気さを見せ、痴呆になった母親ともわりきったつきあいをしている。子供達にとっては、ぼろぼろになる父親の姿を見るのは辛かっただろうが、なぜか彼の目に、貧困の色は見えない。
これは、平凡で真摯な男が生きる素晴らしさを教えてくれるストーリーだ。出世を望まず、家族を愛し、恋人を愛し、人生を愛することを信じ続ける意志の強さは、次第にそれを理解する人に伝わり、愛されるということを教えてくれる。
平々坦々と進むわりに、エンドロールが流れると、胸が締め付けられるように重い。つらい日常を歩む全ての人たちに送る、応援歌のように思えてならない。
・「山田洋次、真田広之、宮沢りえの卓越した技量」
私は元々の藤沢作品ファンです。勿論「たそがれ清兵衛」もよみました。大筋は似ていますが短編ですので3作ほどを一つに纏められた作品となっております。
原作では見所の一つである主人公のせこい駆け引きもカットされ幾分残念な気持ちもありました。しかし2度3度と本作を観る内に真田広之さんの瞳に引き込まれました。城へ上がる時の目立たないようにする情けない瞳、下男や卑女と話す時の気さくな笑顔、家老の訪問を受けた際の所作と即答する断りの潔さ。追い込まれて断れなくなり引き受けた後の退去の所作。真田広之さんは武士の所作について能や文楽で勉強されたのでしょうか、様式美と元肉体派である彼の機敏な動きや表情だけで原作にあった「普段は定刻の黄昏時に帰るたそがれ清兵衛」知る人ぞ知る「藩内遂一と噂される剣豪」を見事に演技分け、本人の性分である不甲斐なさから婚儀に至らなかった女性への「死出の化粧の簡潔な依頼」そしてそれを黙って駆けつけ涙も見せずに迅速に処理する女。送り出した後「生きて戻ることを毛ほども疑わない強い女」とボロボロになって戻る男。涙を流して抱き留める女と身内。どれをとっても藤沢作品に共通して流れる静謐な空気感が醸し出され巨匠山田洋次の別の顔が伺えます。
ジャケットにもなった太刀を研ぐシーン、無言の中に様々な葛藤が伺え涙ぐんでしまいます。
黒澤作品と並び世界に誇る日本の名作だと感じます。
・「なるほど、の出来具合」
山田監督初の時代劇ということですが、気合が入りすぎた恣意的な盛り上がりやドラマチックなものも極力省かれていて淡々と幕末の田舎侍の生活や風俗が描かれていたと思います。チャンバラの場面も結構リアルだし。単なる娯楽時代劇というものではない、まじめなメッセージ性の高い映画だと思います。感受性の貧弱な人が見るとつまらない映画にしか見えないと思いますけど。
・「NHKドラマみたいなんだよなぁ」
映画ならではのメッセージ性が全くないですね!少しはサブカルチャー的要素やオーラが欲しいです。映画なんですから まぁボンボン監督山田洋次では仕方ないですかねぇ NHKのじゃないんだからさ まぁこの監督は危うい文化的背景を感じさせるオーラというか、映画として外に向けて発する魂のメッセージみたいな映像の雰囲気は全く感じないですねぇ。まぁそういったものを期待するのは初めから無理なんですがね この人と同世代だと大島渚や深作欣ニなどは戦後の焼け野原や経済発展や学生運動やフォークソングなど一連の社会現象や文化の移り変わりなど、その当時の世間や常識と戦ったものだけが到達するサブカルチャー系の不思議な空気感や緊張感など伝わってくるものがありますが・・山田洋次には全くないですね・・・灰色の空気感の中で研ぎ澄まされることにより何かを感じたがゆえの苦しみそして光を探し求めたある種の悲しきロマンとでも言えるようなオーラが・・ この世代特有なものとして時代を真剣に生き抜き、そして戦った生き様や誇り、意地みたいなものが・・・山田洋次から伝わるものはNHK的なものやサザエさん的なものや水戸黄門的なものばかりです。恐らくは萩本欽一に似たタイプの偽善者なのかもしれないと思ってしまうのは私だけでしょうか・・・・もしかしたら自称映画評論家の【おすぎ】や萩本欽一と同じA型の人間かもしれません
・「名優ぞろい!音楽もよかった♪」
家族の間で交わされる会話、友達との日常、思春期の心の動き・・・。そのどれもが、決してわざとらしくなく、でもとてもリアルで、みていてとても心地よかったです。ユースケは大好きな俳優さんですが、今回もやってくれました。最後の車のシーンでは、この先、決して明るくない、病との闘いが待っている家族らしからぬ、屈託のない笑い顔。でも人間って、こんな時でも、しょうもないことでこんなに笑えるんですよね。ジーンときました。いい映画でした。
・「オセロの大逆転劇を見るような」
酒井家の長男,酒井次雄君がこの映画の主人公.
思春期の多感な心を抱えて一人悩む哀れな次雄君をよそに,周りの大人達は何て身勝手で愚かなのだろう.お父さんは外に恋人(しかも男!)を作って家から出て行くし,お母さんは何の相談もなしにいきなり引越しするとか言うし,傷心の次雄君の相談に乗ってくれた,頼もしいはずの親戚のおじさん(未婚?やもめ?)も,若い女の恋人の前では頭が上がらず情けないし・・・.
大人達は何て馬鹿なのだろう!誰もがそう思い掛けたとき,この映画の転機がやってくる.それはお父さんの告白.実はお父さんは不倫が理由で家出したのではなかったのだった.不倫と言う嘘を吐かねばならぬほどの切実な「大人の考え」があってのことなのだった.
この告白をきっかけにして,一見愚かで身勝手に思えた他の大人達の行動までもが,実はちゃんとした大人の考えに基づくまっとうなものであったことが判明する.例えばお母さんが言い出した引越しの話も,実は自分の都合ではなく,周りの人のことをちゃんと考えた上での話だったことがわかる.
もはや大人達のことを愚かだと言うことはできない.お父さんの告白がきっかけで,この映画における大人達のイメージがガラリと変わってしまった.たとえて言うなら,それはまるでオセロの大逆転劇だ.ゲーム終盤の決定的な一手で,オセロボードの上を支配していた色が連鎖反応式に逆の色へと一気に変わってしまうこと.そのようなことが,この映画の中で起きた.映画終盤のお父さんの告白は,それまで支配的だった「愚かな大人」のイメージを一気に変えてしまったと言う意味で,この映画における「決定的な一手」だった.
そう考えると,この映画の最も重要な場面は,次雄君が例の親戚のおじさんと実際にオセロをするあの場面だったと言えるのではないか.少年とおじさんのゲームは,最初少年が勝っていた.ところがゲーム終盤になると,おじさんも本気を出したのか,形勢が一気に逆転し,おじさんの勝ちで終わる.正に,今上のたとえ話で述べたような大逆転劇が,この映画の中で実際に起こったのだった.映画は,ちょうどこのオセロの場面辺りから流れが変わり,その直後の「お父さんの告白」の場面でついに転機を迎えるのだった・
次雄君は,このオセロゲームを通して「大人はやっぱり強いのだ」と言うことを知ったのだろう.と同時に,彼がこの「映画」を通して知ったことは,「大人はやっぱりちゃんと考えているのだ」と言うことだったのだろう.しかし,そう考えると,若いおねえちゃんの前で頭が上がらなかったあの情けないおじさんも,やっぱり「ちゃんと考えている大人」と言うことになるのだろうか.このおじさんの他にも,みっともない大人はこの映画の中に何人も登場するけれど,たとえば怒るとすぐ大きな声を出すオッサンとか,不倫相手とずるずる行っちゃうアホな女とか,そういう人達もやっぱり「ちゃんと考えている大人」と言うことになってしまうのだろうか.正直言ってそうとは思えないが,「そうなのだ」と説得するかのような終わり方をこの映画はしている,と言うことを私は言いたいのだ.少年から見た大人への畏怖,と言うか,まあそんなようなことが,この映画では語られているような気がする.呉美保と言うこの映画の監督は,まさか「大人は偉い(だから子供はそれに従え)」みたいな考え方の持ち主ではないだろうか.偉いものに従えと言うのは権威主義に他ならないから,そうじゃないことを願うが,この監督の今後の作品を見る上では,そこのところの判断が重要になってくるだろう.
・「有り得ないからこその…」
派手な展開もないし、冷静に考えてリアルさもない。でも、だからこそ、温もりや優しさが見えるのかもしれないと思った。そんな、後味の良い作品でした。
・「名優!森田直幸君と、とぼけた魅惑の美月ちゃん」
森田直幸君が抜群にいいです。うぶな感じで自然な演技のなかに絶妙な表情を見せてくれます。 既に予告編でネタばれしてましたが、余命いくばくもない継父=ユースケさんの、なすすべもない泣き笑い的名演がじ〜んときます。友近さんの気丈な母親ぶりも見事なハマりかたで、二人のシーンはほんとにグッときました。ところで、お楽しみは谷村美月ちゃんです。体育館倉庫でHコミックをマジマジと読んでたり、「誕生日に・・・プレゼントもろた…」とか、直幸君にちょくちょくアタックしかけて、扇風機でスカートふわりとか、アイス溶けちゃって急接近!とか、(縁日のシーンで浴衣姿を期待したのに、これは無かった…)そしてラストにはあっけらかんと「じゃ、元気でね―」というオチ・・・・。貴重なキスシーン!もあって、ほんと美月ちゃんよかったです。
・「小説版とあわせてどうぞ!」
29歳の監督の初長編作品としては評価できると思います。ですが、俳優さんのよいところは引き出されているものの、全体としては何かが余計で何かが足りない気がする作品・・・うまく言えないのですが。
俳優さんたちの感想。次雄役の森田直幸くんは掛け値なしにすばらしかった。抑えた演技が求められる中で、微妙な感情を、表情で身体全体で実に能弁に表現しています。本格派として要注目!継父役のユースケさんは、キャリアに加え、持ち前の独特な存在感と丸まった背中で期待に応えていました。ここぞという時のセリフ回しがたまらなく印象的。母親役の友近さんは適役。なのに時折本業の「芸」がちらついて、作品の中の一人として見られないことも。うまいと言ったらとてもうまいのだけれど・・・頭を切り替えて見られなかった自分が残念。
テーマは家族ですが、次雄と友人たちの描写もよかった。学校の下駄箱のところで友人とじゃれあっている場面や、狭い部屋に男友達同士集まってバカっぽく(?)ゲームなどに興じている他愛ない場面が、好ましかった。ああ、男の子っていいなと思わせるものがありました。男の子を撮るのがうまい監督なのでは。少年の群像劇というのかな、彼らをフォーカスした作品を見てみたいと感じました。
監督による小説版も出ており、あわせて読まれることをおすすめします。よく語る次雄(小説)とあまり語らない次雄(映画)、両方味わうと一層興味深いです。
・「日本人の映画」
評価が低い人のレビューを読んだので書かせていただきます。評価と言うのは人それぞれなのであまり参考にしすぎてはいけません。ですから作品自体を否定するのではなく、作品と自分の感性との対比をレビューしてほしいものです。頭ごなしに否定しても下品ですし、内容がとぼしいです。
この映画は日本の家庭をリアルに描いています。その中でノスタルジーに浸れるセリフやカットが含まれていて日本人のアイデンティティを刺激します。家族ならではの心の動きや、大人ならではの汚さ。その合間に子どもの自由と自由さゆえの残酷さも描かれています。また、ゴンチチのBGMも素晴らしいです。
ハリウッドのような分かりやすさや単純な爽快感を求める映画ではありません。映画という娯楽でありながら色々と考えさせてくれる人生の教材のような映画です。
淡々と普通の生活をただ描いている。という評価もありますがそれは感性の問題でしょう。私にはセリフもカットも美術も非常に作りこまれていて感じることが多かったです。流しながら観るのではなくて感じようとして。是非たくさんの人に観てもらいたい作品です。
・「さわやかな苦さが残る映画」
歩いても、歩いてもは苦い映画である。しかし、その苦さは小気味よい。家督を継ぐべき息子を失った上、次男に出奔された親と、親の期待に応えられなかった子の、決して理想的とはいえない、しかしそれでいて濃密な関係が、姉一家や兄の死と関わった人間とを巻き込んで繰り広げられる。決して喜劇ではない。かといって悲劇でもない。ひとつには自分の両親と姉一家を通して、またひとつには妻と妻の連れ子を通して経験する、他人ではない家族だからこそ味わねばならない心理の機微。ユーモアとペーソス、時には残酷。この機微がもたらす主人公の心の揺れは、喜怒哀楽という感情とはまた別の次元で我々の心を揺らす。家族の中では正論というものは通用しない。あくまでも当人らの「普通」の感覚がすべてを支配してしまう家族の濃さ。自分の親が健在なら健在なりに、もし故人であれば、残された子としてさらに深い感慨を持って見ることができるだろう。そして自分なりの感慨を抱くことができることこそがどれだけ幸せなことであるかに、はたと気づく映画でもある。
・「何も起こらない事の裏側にある愛おしさと痛切さ。」
ある男の、ある夏の帰省の1日半。取り立てて、何か大きな出来事が起こる訳ではない。物語が進むにつれ、例えば、男と連れ添って帰省する母子が、彼の妻とその死別した前夫との連れ子である事、男は父親との確執がある事、実兄が若くして事故死しており、その墓参りも兼ねている事、そして何かと世話をやく口うるさい母親を疎ましく思っている事、などから帰省するのを億劫に感じているのが見えてくるが、だからといって、それらの事柄が劇的な展開を生む事はなく、淡々と“セレモニー”は過ぎていく。些細なエピソードを積み重ねながら、むしろ何も起こらない事の凄さ、その奥底にある愛おしさを感じさせる映画だ。樹木希林とYOUの、料理を支度しながらぐだぐだと続く家族の話であったり、阿部寛と夏川結衣の、帰省時の気の重さであったり、誰彼となく当り散らす原田芳雄の焦燥感であったり、とにかく、登場人物たちにより語られる会話や仕草のリアル感と辛辣さの裏側にある切なさに瞠目させられる。小津映画を意識したような茶の間の語らいシーンや、映画のリズムと一体化したゴンチチの美しく叙情的なギターの旋律が魅力的。樹木が絶妙。彼女は松岡錠司版「東京タワー」でも母親役を好演していたが、これは是枝裕和による亡き母親への思いの丈を綴った作品でもある。いつしか観る者誰もが、自らの帰省、強いては両親への想いを照らし合わせ、ある種の感傷と痛切さを共有化してしまう映画。終盤近く、石畳の階段を上がっていく原田と樹木の後ろ姿に、すっかり小さくなってしまった我が両親の姿が重なり、胸を衝かれた。秀作です。お薦め!
・「夏の終わりの家族の再会、せつなく、心に沁みる、美しい日本映画」
丘から見下ろす陽の差す風光明媚な街並。電車や海のみえる光景。緑の繁る石段。坂の上のよく陽のあたる墓地から、日傘差して降りる女性の姿。ひたすら美しい日本映画の絵柄。そんな自然に囲まれた美しい情景の中、再会した家族3代の夏の終りの2日間。
夏の日に再会した家族の光景がごくごく自然に、こころにはいってくる。良多(阿部寛)は兄の命日のため、妻とその連れ子を連れ、久しぶりに帰郷。料理しながら良多たちを待つ、母(樹木希林)と、姉(YOU)の掛け合い。威厳を保ちたいのだが、いかにも老いて保ちきれない、元医師の父。丘から見降ろす街並み、青い海を背景とした、3代での墓参りシーンが、夏らしく、美しく、なんともいとおしく、心に刻み込まれる景観だ。
そしてこの映画は、この再会を回顧しつつ、数年後に、良多たちが再び墓参りをする、限りなく美しい、別の夏休みの日のシーンで、心に沁みいるような深い余韻を残しつつ、幕を閉じる。。。
タイトルは挿入歌にひっかけてだけど、人生は代替えしながらも、延々と続いてゆく旅、ということかとおもう。いつの時代も、親たちは老い、子たちもやがて、親たちと同じように老いながら、懸命にそれぞれの人生を歩いてゆく。この映画、日本のどこか懐かしくも、せつなく美しい夏の終わりを背景に、家族ゆえのぎこちなさと、ほんのりとしたやさしさが、心にじ〜んと、まるで夏の終わりのセミの声のように、沁みてくるような気がしました。家族の景色を暖かな視線でみつめた一作。家族映画の、そして“日本の懐かしく美しい夏休みの情景”を描いた秀作とおもいます。
陽光に恵まれた、とても懐かしい、夏休みの、2日間。「夏休み」のじんわりとくるような光景がたまらなかったです。。。いい日本映画をみたい、というかたにおススメです。星5つです。
・「だから家族って素晴らしい。」
題名は,いしだあゆみさんが歌ったヒット曲“ブルーライトヨコハマ”の一節です。従ってご覧になる対象はこの歌を良くご存知の方たちの世代ということになるでしょう。ある夏の日,兄の15回目の命日に次男の良多(阿部寛)一家が久々に帰郷します。実家には元開業医の父,横山恭平(原田芳雄)と妻のとし子(樹木希林)がいて,そこにはすでに長女のちなみ(YOU)一家も来ていました。是枝裕和監督は,何事かが無いと集まらない実家を舞台に,家族たちが交わす言葉の端々に過去の記憶を甦らせ,今の思いを語らせていきます。ある夏の日の24時間を114分に凝縮した人間模様は,俳優たちの演技と思わせない名演によって,映画を見ている者もその場に同席しているような気分になり,自分の家族のことを考えさせられます。映画の魅力の一つである“役者を自分に置き換える”という点からいえば,あの「おくりびと」よりも本作の方が優れているのではないかと思います。お金をかけて圧倒的な迫力で見るものを押さえ込んでしまうか,映画を通じて何かを考える機会とするか,映画には様々な魅力があって,それぞれに楽しめるから良いんですね。久々に“ハートに染みる”日本映画を楽しませていただきました。感謝です。
・「原作は読んでおりませんが。。。。」
中谷美紀が演じる松子は、子供時代からのトラウマで、「誰かに愛されたい、誰かから必要とされたい、誰かとつながっていたい」という気持ちを強く心の中に秘めながら生きています。そして、いろいろな人と出会って、精一杯尽くして、でも、結果として逃げられたり、別れたりして、また一人になっていく。
その一つ一つの出会いは、観ている者に「今度こそ松子は幸せになれるのか???」と思わせないではない。笑える瞬間もあるし、幸せ一杯に見えることもある。
けれど僕たち観客は、「松子が殺害されてしまった現在」というオープニングを通過してしまっているのです。 あたりまえですが、僕たちは最後には松子が殺害されてしまうことを知りながら、彼女が迎えるひとつひとつの出会いを、素直な期待感のみと共に見守ることはできません。切なすぎる。 でも、だからこそ松子の不器用な、執拗な、男(愛する対象であり、自分を必要としてくれる他者)への執着がいとおしく、かわいく見えたりもする。 悲しい結末に向かって、それでも一生懸命生きている松子を、心の底から応援したくもなる。
是非、みなさんも機会が有れば観てみてくださいませ。 本当に良い作品でした。
もうひとつ。この映画で素敵な楽曲と歌い手さんに出会いました。
「What is a Life?」というタイトルの曲。歌っているのは、AIと及川リン(彼女のことは知りませんでした)。
AIも良いのですが、及川リンの声と歌い方が、とてもいいのです。 はかなく、カワイく、まるで松子の歌声のようです。実際映画の中では及川リンのパートは松子が歌っていました(当てレコですが)。
AIのパワフルなボーカルとの対比が、及川リンのはかない存在感を際だたせている感もありますが、DVDを観てしびれた僕は、すぐにiTunesMusicStoreで、及川リンの曲だけ即データ買い。 その日に40回は聴いていました。
アルバムが出たら是非聴いてみたいアーティストです。及川リン。
・「悲しみを受け入れるために」
松子にとっては「父は妹を可愛がり、私を愛してはくれていない」というストーリーがあったのだと思います。そして、父の関心や愛情を得るために行動します。それが束の間の満足を得ることには成功しますが、本当のところでは満足は得られなかったのでしょう。
松子にとっての関心事は父からどれだけ愛されているのか?の一言に尽きます。そして、それが後々の男性関係の元型となっていきます。松子にとって世の中の男性は父の置き換えにすぎないのです。そこには父から愛されたいけど、愛されていない、という深く傷付いた決して癒されることのない気持ちと悲しみが根付いています。また、松子は主体としての自分を力強く生きることができず、いつも常に誰かの愛情で自分を満たそうとします。しかし、満たそうとしても満たそうとしても、そこには決して満たされることのない松子のポッカリとあいた空虚感があるのでしょう。そういう松子の前エディプス期に固着した発達水準の中で、生活年齢だけは重ねていきます。
松子はただただ父からの愛情が欲しかっただけであり、そのもらえなかった愛情を他の誰かから死に物狂いの努力で変わりに満たそうとしていただけなのです。松子は愛情がもらえなかったという深い悲しみを悲しみとして受け取れなかったというところが辛いところです。その悲しみを少しでも意識化し、言語化し、誰かに共有してもらえていたら、何かが変わっていたのではないかと思ってしまいます。
・「Love is life!!!!!!!!」
周囲での評判が良かったので、見てみました。ヤラれました。泣いちゃいましたよ(笑)観始めは唐突過ぎて訳が分からず、「おいおい最後までこのノリかぁ?!」と不安に思ってましたが、杞憂でした。いつのまにやら松子さんの一生に引き込まれていました。
映画本編の感想ですが、とても良かったです。ミュージカル調のどこまでも明るい演出でなければ、多分もっと重たくて悲しくていかにもお涙頂戴的な一品になっていたと思いますが、このノリはツボでした。また、逆にその「空回り・本能の赴くまま」的な明るいテンションが胸に刺さりました。
そんな感じのテンションで本能に任せて生きた松子さんは、『本当は皆に愛されてる嫌われ者』なんだなぁと思いました。松子本人を筆頭に本当に不器用な人ばっかりで、見ているこっちがワジワジした気持ちになったけど、ラストの歌のシーンで「松子さんが人生に影響を与えた人はこんなにいるんだ」、と涙してしまいました。皆が皆、色んな形の愛で松子さんと繋がっていたんですよね。
それと、人に一番影響を与えるのは誰でもない『親』なんだ、ということを再認識しました。最近のイジメやら、自殺やらとマスコミを賑わせている話題も、全ては親にかかってるんですよね。やっぱり子は親を見て育つんです。幾つになっても親の一挙一動がその人の全てなんですよ。
と、話が反れてしまいましたがこの映画は本当にオススメです。中谷さんの演技はやはり凄すぎます。ミュージカルだけに歌もチカラ入りまくりで大好きです。松子さんのおかげで、いろんなことを考えさせてもらうことが出来ました。
・「この映画の面白さをどう伝えたら良いのだろう、必見!」
この映画の面白さを、果たして、どう伝えれば良いのか。 中島哲也の斬新な場面構成と、ポップで才気ほとばしるセンスに!日本映画界において、極めて稀なミュージカルとしての楽しさに!全編に充満する苛酷さと残酷さとファニーさが融合するジェット・コースターばりの疾走感に!そのものズバリの、刹那的なBONNIE PINKの歌詞に!郷愁を誘うデパートの屋上のメリー・ゴーランドに!「アメリ」を想起させる松子の少女時代の唯一の夢の具現化としての赤い靴の眩しさと、「まげてのばして」に!クドカンの焦燥感と、劇団ひとりの情けなさに!黒沢あすかの、額の美しさと凛々しさに!光GENZIからのファンレターの返事を日々待ちわびて郵便箱を開ける哀しいファン心理に!中谷美紀のスクワットに(笑)!またかって、歌手としてヒット曲を持っていた彼女の澄み切った歌の上手さに!美人女優としての、見事なひょっとこ顔に!ダメ男に惚れ続ける彼女の生きベタ加減に!劇中3回発せられる「おかえり」、「ただいま」のあまりの哀切さに!そして、悲劇的な結末の後、カメラがパンして映し出される夜空の星々の美しさと、彼女が晩年眺めていた荒川が、故郷の筑後川に連なり、松子の魂が安住するラストに!以上、深く感動し、限りなくホシボシを捧げたい。掛け値なしに観ないと後悔する作品、文句なく今年の日本映画のベスト1になり得る傑作と、声高に叫んでおきたい。
・「21世紀の映像再び」
監督の前作「下妻物語」の時も思ったのですが最新の旬な素材(役者)を実に上手く使われてますしかもいい顔で撮れてるし編集も無駄が無く時間枠の中にみっしりと詰め込まれていて完璧ですね。
映画がコミカルになり過ぎたら嫌だなぁと危惧していたんですが、ちゃんとツボも押さえられて居て完璧なバランスだったと思います。
ただエロと残酷なシーンにおいて過激な部分は映ってませんが、映像表現が上手すぎる為に苦手な方や小さなお子さんには、刺激が強すぎるかもしれません。
後、完璧で無駄が無い映像ゆえに良い意味でも悪い意味でも見終わった後に満腹感が残るので、ゆったりとした映画が観たい時にはお勧めしません。
なんだかアウトラインだけのレビューになってしまいましたが汗長くなってしまったので内容的な部分は他の方に譲ります。
ちなみに私は、DVD発売したら即買います。きっと何度みても楽しめる作品ですので
・「「会いたい」は短編映画史に残る名作」
ブラックでシュールなコメディ20連発とこの価格ならとてもお得な内容のこのDVDですが、「会いたい」が収録されている時点で買って損は無いと思います。短編映画コンクールとかに出品されれば間違いなく受賞するような、ストーリーも演技も撮影も素晴らしい傑作です。
・「恋なのかしら」
この1年は長かった。本当に長かった。でも待ったかいがありました。CMプランナー高崎卓馬が脚本・構成を担当し、日本が誇る映像作家たちが、深津さんと実写、CGアニメ全20篇のブラックコメディを繰り広げた『深津絵里のブラコメ』がついに DVDで登場です。 本作は、その映像もさることながら、全編深津さんの「るつぼ」です。時にユルく、時にシリアスに、時に素で、時に遊び心で、時に奇妙に、ひたすらブラックに、女優魂のみならず、朗読や声優としての魅力もたっぷりとみせてくれています。また、主題歌「ヘンなのかしら」でその歌声を、これでもか(笑)というくらい聴かせてくれます。 手垢のついた言い回しですが、これは正に、「おもちゃ箱をひっくり返した」ような傑作短編集なのです。 また、DVD収録順とGyao放送順が選択でき、二度美味しく楽しめます。買いです、これは。勿論、深津さんファン以外の方にも自信を持ってオススメできる作品です。 しかし、何度も見てしまうな。これって…
・「おもしろかったですよ」
なんかシュールで...。最初よくわからずに深津絵里ってだけで手に取りましたが。1話目の「英会話」が衝撃でした!!ブラックコメディってこーゆーことか!と。あと実写と声優(アニメとか)は実写の方がおもしろかったです。
深津絵里の演技の幅とキュートさを知ることが出来ます。
ただ毎回話の終わりにエンディング曲がながれたり、オープニングの10秒くらいのアニメも短編種なので、さすがに何十回も同じ曲と場面も見るのはうんざりでした。
これはネットで配信されていた物なので毎回OPとエンディングが付くのはしょうがないけどDVDなんだからカットしてくれても。もしくはカットしながら本編だけ見れるバージョンを作ってくれてもよかったのでは。
ストーリーももちろん全ておもしろいわけではありませんが、総合的に見ておもしろかったです。
でも、続けて全部は先ほどの音楽が毎回流れる点なども含めてキツいかも。なので、ヒマな時やほのぼのしたい時に好きな話を見ると楽しめると思いますよ☆
深津絵里って良いなってやっぱり思いましたし☆
・「へんなのかしら♪」
エンディングの「ヘンなのかしら」はアニメーションも歌もかわいくて延々とループします。それだけの為に買おうか考え中です。
内容の方は最初の数話以外見たらあとは見なくていいです。最初から見ていって「あれ、この話は全然面白くないな…」ってなってからはずっとそれが続きます。ってか、序盤の作品が良すぎて余計にあとが酷く見える。ちなみに深津絵里には罪はない。作る側の意識の低さの問題。あと、映像的にそんなに深津絵里は出てきません。でも「ヘンなのかしら」は良いです(笑)
・「もっと面白いかと思っていたが、正直期待外れ。」
既に書き込みされている他のレビュアー諸氏の評価ははっきり賛否が分かれている。私の評価も、残念ながらお世辞にも絶賛とは言えないなぁ。出だしの「ブラコメ英会話」が文句なしの楽しさだったのと、次の「しりとり」の繋がり方のバカバカしさに好感を持ち、これはとおおいに期待したのだが、結局面白いと感じられたのはごく一部、それもアニメーション仕立てになっているパートだけで、深津絵里が顔を見せるメインと言える実写パートは、どれも今ひとつの出来ばえだ。例えば、利重剛や近藤芳正がゲスト出演している「罪深い女」と「告白」、それに擬似ドキュメンタリー「女優魂」は、あるシチュエーションに於いての、“ネタふり”が繰り返し行われるのだが、第一発目の“ネタ”(それもさほど有効ではなく、ヒットしたとは思えない)と同レベルの“ネタ”がひねりもなく単純反復されるだけで退屈だし、しかも最後の“オチ”が信じられないくらいヒドイ、と言うか落ちないのに唖然としてしまう。深津絵里を客としてタクシーに乗せて、奇天烈なタクシー運転手と絡める「Taxi」シリーズも冗長で、たかだか10分ばかりのシュートストーリーであるにも拘らず、時間が長く感じてしまうのが致命的。CMプランナー高崎卓馬が全エピソードを手がけたらしいが、才気は時折感じられるものの、やはり脚本はある程度ライターに任した方が得策だったのでは。深津絵里ファンはともかく、深津も噛んだこの企画に興味を持った者からすると期待外れ。
・「自分でコーヒーを淹れたくなる」
細やかに日常を描いているように見えるが、実は非日常的な映画。実生活にはホコリもたまるし、人をねたむこともあり、決して美しいだけの世界ではない。
けれど、時にはそんな現実から抜け出し少しだけ時間を止めて、ホッとしたい人にはめちゃくちゃイイ!
優しく凛とした店主サチエが手際よく作り出す、和食ご飯やコーヒー。見ているだけで、喉がゴクリと鳴る。店内のインテリアも、店主同様、明るく清潔感あふれシンプルだけれど美しい。人気の北欧雑貨も、さりげなく、でも様々なシーンに出てきて雑貨ファンなら、それだけで楽しめる。
これは決して、舞台が日本だったら作り出せなかったものでありフィンランドであるから、醸し出される不思議で切ない空気感。
けれど、一番この映画のすごいところは…
自分で丁寧にコーヒーを淹れたくなる。
おにぎりを握って食べたくなる。
部屋をきれいに片付けたくなる。
そして、そんな小さな幸福に喜びを感じさせてくれる。
…そんな変化を与えてくれるところ!
・「真の思いやりを感じる素敵な映画です」
出演者が織り成す雰囲気、BGM、インテリア、洋服、食、フィンランドの風景そして俳優陣、全てが素敵で癒されます。
淡々とすすむ映画。その中に色んなことを考えさせられます。全く背景のわからない登場人物たち。なぜフィンランドにいるのかもわからない。きっと深い傷をおっているのかもしれない、重い過去を抱えているのかもしれないけれど、映画の中では誰もお互いを深くは詮索しない。慰めたり綺麗事をならべたりしない、そっとしておいてあげる優しさや思いやりに胸が熱くなりました。 みどりがサチエの作ったご飯を一口食べて涙したときも、何も聞かずさりげなくティシュを差し出すシーン。無関心を装ったミドリへの思いやりにジンときました。
マルック・ペルトラがサチエにコーヒーを淹れ、「コーヒーは人に淹れてもらったほうが美味しいんだよ。」ていう台詞があります。人に淹れてもらったコーヒーは作り手の愛情を感じるから。思いやりのエッセンスがプラスされます。それは、サチエが「おにぎり」を看板メニューにしている理由ともリンクします。
無関係なようで繋がりのある登場人物たち。みんな様々な形で愛や癒しをもたらしてくれます。ストレートに言葉や態度で表現しない優しさや思いやりにほっとします。
のんびり流れる空気。凛とした佇まいのサチエ、なぜかチャーミングなミドリ、不思議なマサコ、かわいいフィンランド人の男の子トンミが最高の癒しをもたらしてくれます。傷をおったり、不安を抱えたり、重荷を背負ったりしている人、辛い経験をした人は、心が軽くなり、前向きになれる映画です。真の優しさを感じます。
・「構えない、作為のない、すばらしさ」
ヘルシンキに開店した「かもめ食堂」が客がまったく来ない日々から、満席になるまでの、ただそれだけを綴った映画。なのに、すごくいいと感じてしまうのはなぜなんだろう。見終わって数ヶ月経っても、強い印象が残っているのはなぜなんだろう。
小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ・・・フツーの演技をする彼女たちの「優しさ」が出ているからだろうか。それとも、昼でも平行な日差しのヘルシンキの、ゆっくりと過ぎていく「時間」を感じ取ってしまうからだろうか。
未だにわからない。
エンディングに流れる井上陽水の「クレージーラブ」がまたいい。
監督、原作、脚本とも女性だから出る味なのだろう。今年の映画「さくらん」もそうであった。もっと女性監督、原作者、脚本家の作品を、僕は観たい!
・「コーヒーがおいしくなるおまじない」
これを見た日、家族でおにぎりを作って食べてしまいました(笑)おにぎりもコーヒーも、誰かに作ってもらうと、とってもおいしい!本当にその通りだと思います。
これといって、大きな山場があるわけではありません。それなのにすごくおもしろい…!!ちょっとしたエピソードのはさみ方もうまいです。ミドリさんがときおり話す「ムーミン」ネタや、サチエさんの合気道に水泳。マサコさんがフィンランド語が分からないのに自然にフィンランドの人々と心を通わせているところも最高です。
誰かにおいしいコーヒーを淹れてあげたくなる、そんな映画です。シナモンロールにおにぎり、鮭の塩焼き、とんかつ…いろいろ食べたくなっちゃう映画でもあります(笑)
小林聡美さん、片桐はいりさん、もたいまさこさんの演技が素晴らしいです。
・「大好きな映画」
小林聡美さんが可愛いです。かもめ食堂の清潔感。もたいさんや片桐はいりさんも素敵です。
お客様が来なくて聡美さんがはいりさんに「シナモロールでも作りますかね」そうして2人で手際よくシナモンロールを作るシーン。んな訳はないのに甘いシナモンの香りが漂ってきた気がして画面にむかってクンクン(^_^)vこれといった盛り上がりはなくただただ淡々と進んで行く映画。だから勿論もの凄く面白い訳でも、感動する訳でもない。だけどなんだか良い。ほっとけない。また観たくなる。例えば家事をしながらでも、日常的にただかもめ食堂が画面にうつってくれてれば、なんだか安心する。私にとってかもめ食堂はそんな映画です。
・「笑って、泣いて、少し元気になる映画です。」
笑って、泣いて、少し元気になる映画です。正直、原作を読んだ限りでは、ここまで面白くなるとは思いませんでした。この感じは、「電車男」の女性版に近いものがあると思います。ダメダメな女の子が、初恋を成就させるために、がんばっていく・・・。そして最後には、!!・・・こうなるんですか。最近は、なぜか主人公が死んでしまう映画が多い中、こういう映画がもっとあってもいいかと思います。心が少しあったかくなる映画です。
原作より全然良かったです。
・「笑顔になれる映画」
すごくほのぼのとしたラブストーリーです。笑いあり涙あり切なさありの映画で、見たあとにすごく幸せな気持ちになりました。内容はそんなに新鮮なものではないけれど、だからこそ素直に感動できるのだと思います。中谷さんがすごく可愛くて大沢さんとの展開もすごく可愛い内容で何度も見たいと思える最高の映画です。
・「べたべただけど・・・・」
それがなかなか良い感じなんです。メロドラマに冷めてしまう人にはお勧めしませんが、「たまにはこんな、10年前くらいに観たような展開も良い」と思いました。女の子なら誰でも憧れる「運命的な出会い」を期待通りに作っている作品。見終わった後で、なんだか恋がしたくなる気がする・・・。ような映画でした。
・「ほっこりしたラブストーリー」
私は中谷美紀演じるサユリが妄想女から現実の恋に前向きに向き合っていく所に共感を覚えました。サユリの服装が地味な服で眼鏡をかけていたのが憧れの人聡史と久々に再会してオシャレしてメイクもして少しずつ女らしくなって行く。恋愛成就に向けて頑張るサユリにエールを送っていました。最初は大沢たかお目当てで見に行ったんですが中谷美紀のヒロインサユリに共感している自分がいました。見に行って心がほっこりしました。感動しました。
・「結末は想像できるけど」
結末は容易に想像できましたが、見終わった後なんともいいほのぼのとした気持ちでした。大沢たかおの感情をもう少し掘り下げてほしかった気もしますが、また何度か観たい映画だと思いました。さゆりの父の店や本屋のインテリアもとても素敵でした。
・「人は時間とともに生きるものだが・・・」
作品全体としては、わざとらしい盛り上がりも無く、淡々と進行していく。主人公の博士は、事故の後遺症で記憶が80分しか持続しない。それでも、人は、一日一日を生きていくことが出来る。その時々の感動や驚きを味わうことが出来る。そして、周囲の人々の尊敬も得ることができるし、その人々の記憶にも忘れられない思い出として長く存在することが出来る。人間は漠然と自分の目の前の生活が永遠に続くというような錯覚?を持ってしまいがちだが、ここにはそういうことを日常的に感じることが不可能な、しかしある意味非常に豊かで意義深い一日一日を送っている人がいる。人間は、「今ではないいつか」に憧れる生き物だ、という考え方があるが、この作品で描かれる博士は、いったい今ではないいつかに憧れることがあるのだろうか。その一方で、周囲の人々、特に少年ルートは成長の過程で、博士の大きな影響を受けて、とても優しく深い人間へと成長していくのだ。表現はとても静謐であるが、人という生き物と、時間というもの(概念?真理?)との関わりをもテーマとした、非常に感慨深い作品であると思う。また、数学教師となったルートの授業の素晴らしさ!このような授業がこの世に数多く存在して欲しいと願ってやまないのである。
・「Eπi+1=0が象徴するもの」
まずは、とても美しい映像に心惹かれました。あぁこんな所で暮らしたい・・・と。 そして、すでに原作を読んでいたのですが絶妙なキャスティングにより立体的になった事で本とは異なる新たな感動が生まれました。√の母の真っ直ぐな思いは心地がよく、博士や√との自然体の会話に共感を覚えました。 それぞれに結構暗い過去を抱えた大人たちが√の存在により穏やかな時間を取り戻していく・・・・それが博士の愛した数式Eπi+1=0が象徴するものと感じましたが、深読みし過ぎでしょうか? それから数学が、からきし駄目な私ですが、本ではほとんど理解できなかった数学用語の数々を√先生の授業のお陰で理解できたというおまけがついたのもうれしかったです。(幼き日の√が遠い日の吉岡君を彷彿させた事も驚きでした。)ぜひ、まっさらな気持ちで観て欲しい作品です。
・「ほのぼのと感動」
感動しました。
80分しか記憶が持たないって?そんな80分って正確な時間が分かるわけないじゃん。体内時計かい?79分前は覚えていて81分前の記憶はない。そんなあほな!どんな病気っすか?と軽く突っ込みたくもなるのはちょっと悪いくせだが、感動できる。
のどかさと強弱をつけた音楽、そして田舎の風景が見事に合っている。郷愁を漂わせる風景と音楽で、それだけでも癒される。
博士が好きな方程式はオイラーの方程式。自然対数e、パイ、虚数i。この個々には全く関連がない3つが合わさり数字の1が加わるとゼロ(無)になる。依然、どっかで習った記憶はある。その時にこの式を見て楽しいとは決して思わなかった。今回は説明を聞いているとなんとなく楽しい。 博士と家政婦と彼女の息子ルートの交流が数字を通して行われていく。「あんたの足のサイズは幾つかね?」家政婦が来たとき毎日博士が質問する。「24です」「そいつは素晴らしいよ!4の階乗だ!」初対面の人とこのような会話が出来るのだからなんとも面白い。
博士が教えてくれた数字の意味を大きくなって数学の新任教師のルートが説明していくシナリオの流れもなかなか面白く、博士の教え方、そして成長したルート君の数字の教え方に、数学など大嫌いというあなたも数字にだんだん魅了されていく。
何がいいって、博士や家政婦と当時10歳のルート君の無邪気な笑顔。対比的に、影のある義姉。観ていてほのぼとした感動を味わいたい人向け。
・「数式も、ストーリーも、映像もすべてが美しい。」
昨日(2006年4月18日)の朝日新聞の夕刊に確か杏の花の咲き乱れている写真が掲載されていましたが、映画館で入手したパンフレットによると丁度1年前のその頃もう撮影の佳境に入っていたんですね。満開の花の下を博士と「私」(家政婦)が散歩するシーン、「私」、ルート、博士の3人が湖畔に佇むシーン、緑滴る自然の中の博士の家に「私」が自転車で通勤するシーン。原作も素晴しかったですが、やはり映画ならではの映像美は小説では味わえないもの。本作は期待を裏切りません。それでいて、原作の、凛とした、静謐な美も損なわれていない。原作も映画もどちらも素晴しいという作品にはなかなか出会えないものですが、これはその幸運に恵まれた希少な実例です。原作同様、タイガース、特に江夏を巡るエピソードが展開されるのも嬉しい。「私」とルートが、どこかの映像アーカイブで、江夏が延長戦でノーヒット・ノーランを達成し、しかも自らのサヨナラ・ホームランで決着をつけてホームインする、まさに歴史的瞬間の映像を鑑賞している場面がチラッと映りますが、これまた映画ならではの嬉しい場面。ラストシーンの、成人したルートと博士のキャッチ・ボールは、日本版フィールド・オブ・ドリームスと呼びたくなる心に染みる名場面です。ここまで江夏にこだわるなら、博士へのプレゼントは原作のものと同一にしてほしかったし、原作では比較的軽く扱われていた「N」を巡る話をここまで映画で前面に押し出す必要があったかな、という気もしますが、映画と原作が全く同一でもつまらない。ここは映画化困難といわれた作業を見事に完成させたスタッフに拍手を贈りましょう。なお、「記憶」に残る大投手江夏がどのような選手であったか、関心をお持ちになった方は、原作の最後に参考文献の一つとして紹介されていた「牙 江夏豊とその時代」を一読されることをお薦めします。
・「人間に希望を持たしてくれる最高の映画。」
原作は小川洋子。脚本・監督は小泉堯史。『雨あがる』からずっとこの監督が寺尾聰と組んできた作品を観てきた。『雨あがる』の脚本は黒沢明。黒沢組総出演。次の『阿弥陀堂だより』は、北林谷栄・田村高広が出ていたので文句なく観た。 今回の作品は主人公は宇野重吉の息子、寺尾聰と天才女優浅丘ルリ子が両極にいる。浅丘ルリ子が出ているというだけでこの作品は重厚になった。そして、まだ若い家政婦を演じる深津絵里とその息子「√(ルート)」。ルートは博士が名付けた名前。 文句なしに、今回の作品はいい。原作をうんと広げた。原作に負けてしまう映画は観たくない。気持ちが晴れ晴れする。 特典で原作者小川洋子が語ったな話しは原作者も感動したからである。更に『数学教室』は必見。百点満点の映画だ。十分に満足した。それにしても、寺尾聰はいい役者になっていく。
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