リトル・ダンサー [DVD] (詳細)
スティーヴン・ダルドリー(監督), ジェイミー・ベル(俳優), ジュリー・ウォルターズ(俳優), ゲアリー・ルイス(俳優), ジェイミー・トラヴェン(俳優)
「辛い人生に灯る明かり」「まだ、買わぬ廉価版DVDを待ち望んでいます。」「父親の背中」「内に秘める激しさ」「すばらしき家族愛かな」
チェンジリング [DVD] (詳細)
クリント・イーストウッド(監督), アンジェリーナ・ジョリー(俳優), ジョン・マルコヴィッチ(俳優), ジェフリー・ドノヴァン(俳優), コルム・フィオール(俳優), エイミー・ライアン(俳優), ジェイソン・バトラー・ハーナー(俳優)
「腐敗した警察に怒りがこみ上げる。信念を貫き通した母の愛に感動」「イーストウッドの映画は、どれも例外なく素晴らしい!」「当時の社会を震撼させた事実。」「面白いというより「深い」という賛辞をおくりたい」「文句なし☆5つ」
トゥルーマン・ショー(通常版) [DVD] (詳細)
ピーター・ウィアー(監督), ジム・キャリー(俳優), エド・ハリス(俳優), ローラ・リネイ(俳優), ノア・エメリッヒ(俳優), アンドリュー・ニコル(脚本)
「最高です」「「ワイドスクリ−ン・バロック」 的狂騒が 「作り物」 としての 「日常」 をぶっ壊す。」「たった一人の「マトリックス」」「テレビの在り方を問う名作」「陥らされている罠」
交渉人 特別版 [DVD] (詳細)
F・ゲイリー・グレイ(監督), ケビン・スペイシー(俳優), サミュエル・L.ジャクソン(俳優)
「交渉人は交渉上手?」「夢中になってみてしまいました。」「興奮」「名優二人の激突!」「絶妙な駆け引き」
ダイ・ハード4.0 (特別編/初回生産分限定特典ディスク付き・2枚組) [DVD] (詳細)
レン・ワイズマン(監督), ブルース・ウィリス(俳優)
「2007年で一番映像に迫力のあった作品」「ブルースウィルスがスマートで渋い(でも当然血だらけ)」「年齢を上手く逆手にとっているアクションの数々」「久々のジョン・マクレーン」「戦うオヤジは最高!」
ブラッド・ダイヤモンド (期間限定版) [DVD] (詳細)
エドワード・ズウィック(監督), レオナルド・ディカプリオ. ジャイモン・フンスー. ジェニファー・コネリー. カギソ・クイパーズ. アーノルド・ボスロー(俳優)
「衝撃作」「ディカプリオの良いところが満載」「見るべき映画であると同時に、娯楽としても楽しめる。」「シナリオにディカプリオの持ち味がよく生かされています。」「考えてほしい作品」
ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション [DVD] (詳細)
テリー・ジョージ(監督), ドン・チードル(俳優), ソフィー・オコネドー(俳優), ニック・ノルティ(俳優), ホアキン・フェニックス(俳優), ケア・ピアソン(脚本)
「「この現実を伝えたい」気概を感じさせる作品」「恥ずかしいということ」「キリングフィールドに迫る名作。」「私は日本人で」「日本の配給会社はアホや」
華氏 911 コレクターズ・エディション [DVD] (詳細)
マイケル・ムーア(監督), ドキュメンタリー映画(俳優)
「まず体験するべき」「ムーア監督の勇気に拍手を贈ります」「これを観て嫉妬した業界人達」「感情的」「プロパガンダに対抗するプロパガンダ作品」
ボウリング・フォー・コロンバイン [DVD] (詳細)
マイケル・ムーア(監督), チャールトン・ヘストン(俳優)
「アメリカってこんな国・・・。」「アメリカ人が見ないと意味がない」「アメリカの銃社会の病巣に挑んだ作品」「「華氏911」が日本でも公開された今こそ、これも観るべし」「全世界の人々が見なければいけないかも」
セブン [DVD] (詳細)
デビッド・フィンチャー(監督), ブラッド・ピット(俳優), モーガン・フリーマン(俳優), グウィネス・パルトロウ(俳優), ケビン・スペイシー(俳優)
「傑作だが心に苦いものが残る。」「救いがない。でも好きな映画。」「魅力は“サスペンス”だけでなく。」「ねたばれ注意!」「ある意味「90年代」代表作」
ダンサー・イン・ザ・ダーク [DVD] (詳細)
ラース・フォン・トリアー(監督), ビョーク(俳優), カトリーヌ・ドヌーブ(俳優), デビット・モース(俳優), ピーター・ストーメア(俳優), ジョエル・グレイ(俳優)
「賛否は分かれると思う。」「救いはあった。」「見ろ、「新しい世界」を」「魂の歌声」「西洋的な人生観。」
スティング [DVD] (詳細)
ジョージ・ロイ・ヒル(監督), ポール・ニューマン(俳優), ロバート・レッドフォード(俳優), ロバート・ショウ(俳優)
「レビュー評価に偽りなし!」「傑作!名作!文句なし!」「ひさびさにいい映画を見たという感じ」「粋で、洒落てて、面白い!」「こんなユニークで爽快な映画はまずないっす!」
シティ・オブ・ゴッド DTSスペシャルエディション (初回限定2枚組) [DVD] (詳細)
フェルナンド・メイレレス(監督), カチア・ルンジ(監督), アレッシャンドレ・ロドリゲス(俳優)
「笑える純粋暴力」「所々の描写が美しい、過酷な現実と人生に向き合った映画」「ラテン系民族でないと 生まれない映画のパワー!」「クール」「「神の街」・・・皮肉すぎる。」
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン [DVD] (詳細)
スティーブン・スピルバーグ(監督), レオナルド・ディカプリオ(俳優), トム・ハンクス(俳優), クリストファー・ウォーケン(俳優), マーティン・シーン(俳優), ジェニファー・ガーナー(俳優), フランク・W・アバグネイル(原著), スタン・レディング(原著)
「思ってたよりずっと良かった」「原作以上の出来栄えです!」「とにかく良かった!!」「スピルバーグ改心の爽快作」「最高級の詐欺師」
バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション [DVD] (詳細)
エリック・ブレス(監督), J・マッキー・グラバー(監督), アシュトン・カッチャー(俳優), エイミー・スマート(俳優), エリック・ストルツ(俳優)
「選択という大きな決断」「タイムトラベルの深刻な側面を描いた秀作」「美しいエンディング・・・」「イチオシ」「僕が彼なら」
アメリカン・ヒストリーX [DVD] (詳細)
トニー・ケイ(監督), エドワード・ノートン(俳優), エドワード・ファーロング(俳優)
「アメリカ社会の問題?」「ノートンならではの作品」「これがエドワード?迫真の演技です。」「It’s the best movie I’ve ever seen !!」「アメリカンヒストリーX」
ギャラクシー★クエスト [DVD] (詳細)
ディーン・パリソット(監督), ティム・アレン(俳優), シガニー・ウィーバー(俳優), アラン・リックマン(俳優), トニー・シャローブ(俳優), サム・ロックウェル(俳優)
「お馬鹿はまじめに!だから面白い」「バカで緻密、が最高。」「宇宙の傑作!!」「これはもう、観るしかない!」「今年最高の掘り出しもの!!」
レミーのおいしいレストラン [DVD] (詳細)
ルー・ロマーノ(俳優), ブラッド・バード(俳優), パットン・オズワルト(俳優), イアン・ホルム(俳優), ブライアン・デネヒー(俳優), ピーター・ソーン(俳優)
「隠しコマンド(隠しメニュー)」「さすがピクサー!! 」「誰もがアーティストになれる、」「本日のディナーの前菜にどうぞ」「久しぶりにグッときちゃいました。」
キャスト アウェイ [DVD] (詳細)
ロバート・ゼメキス(監督), トム・ハンクス(俳優), ヘレン・ハント(俳優), ニック・サーシー(俳優), ジェニファー・ルイス(俳優), ジョフリー・ブレイク(俳優)
「自分との対話」「ぜひウィルソンにアカデミー賞を!!」「メイキングだけでも価値あり」「無人島脱出、そして…」「演技がすごい」
・「辛い人生に灯る明かり」
見終わったあと、ほとんどの人がハッピーになれると思う。でもそれは、この映画が始終ハッピーハッピーだからではなく、辛くて、苦しくて、悲しくて、社会にも自分自身にも憤っていて、そんな欲求不満を持ちながら暮らしているビリーの家族や町の人たちの中に、優しさや思いやり、月並みだけれど自己犠牲があるからだと思う。
特に、息子の体にあふれるバレエへの才能を目の当たりにし、自分の誇りを投げ捨ててまで、ロンドンへの旅費を作ろうとする父親と、そんな父さんを抱きしめてプライドを守らせ、弟の夢の実現へと手を取り協力しようという兄の姿に涙が止まらなかった。すぐにビリーの才能を見抜くチェーンスモーカーの先生や、
自分がゲイであることに目覚めつつある親友など、周りの人たちも丁寧に書き込まれている。人生は辛い、でもビリーはそんな町の中で、みんなに灯る明かりとなったのだ。
・「まだ、買わぬ廉価版DVDを待ち望んでいます。」
「フル・モンテイ」あたり以降、この種、つまり英国ワーキング・クラスを描いた作品が多く登場。地味ながら、それなりのフアンを獲得しているようです。ケン・ローチ、マイク・リー監督をはじめ、地味だけどいい映画ばかりです。なかでも、この「リトル・ダンサー」には惚れましたね。主演のジェーミー・ベルは数千人というオーディションで選ばれたそうです。大人も、子供も一緒に見て楽しめる素晴らしい映画です。この種の映画の多くはその時代背景が80年代のことが多いようです。80年代といえば、鉄の女と言われたサッチャー首相の時代です。大金持ちではない大抵の英国人は、彼女のことを良く言わない。英国の製造業を潰してしまった首相という評価です。その象徴は映画にも良く現れる炭坑閉鎖でしょう。時代の流れかもしれませんが、貧乏人の切り捨てと捉えられているのかもしれません。階級社会、英国の厳しさでしょうか。この映画を見てもわかるように、貧乏な人たちは徹底して金がない。基本的には上流、中流、ワーキングクラスにわかれるのでしょうが。ワーキング・クラスの生活はそうとう酷いものです。そんな社会背景のもと、ビリーは踊ることへの興味を抑えがたく、バレーへの道を歩む。猛烈に反対していた父親が折れ、自らスト破りをするシーンは忘れられないシーンのひとつです。そして、先生との体育館でのブギ・ダンス、母親の手紙、隣に住むホモの少年との友情。若いとき、自分もダンサーを目指したというおばあちゃんとの別れ、ロイヤル・アカデミーでの試験シーン、みんな感動的でした。こんな映画はすなおに感動したいものです。
・「父親の背中」
イギリスの炭鉱町の映画は、やっぱり父親に焦点が当たるものなのでしょうか?この作品でも、特に強く印象に残ったのは、父親の存在感でした。炭鉱の町から出たこともなかった、頑固で、無骨で、でもハートの温かい父親を、見事に演じきっていると思いました。固そうな彼の背中がまたいい味出してます。
主人公ビリーのために、組合のストを裏切って炭鉱に向かうシーンと、家のキッチンで、家族みんながバレエスクールからの通知の結果を待つシーンが、とても素晴らしくて、ボロボロ泣けます。主演のジェイミー・ベルの可愛らしさ、まっすぐさもいいですね。
迷いながらも、本当に自分がやりたいことに、まっすぐに向かっていこうとする姿は、誰もが応援せずにはいられないでしょう。踊りも素晴らしい。ラストのは、正直もうちょっと見ていたくなってしまいました。
・「内に秘める激しさ」
私の中で一番好きなヒューマンドラマです。全体的に静かで淡々といてて、しっとりと暗い感じなんですが、個々の登場人物の心の中が強く、はっきりとつたわってきます。さらりとしているけど、内容はじっとりと濃いと思います。何より主人公の男の子が可愛いですね。すごく楽しそうに踊ってて、バレエあんまり知らないんですけど楽しそうとおもえました。沸き上がるような感情を踊りに表していて、その素晴しさに圧巻。
・「すばらしき家族愛かな」
これ、すっげー好き。イギリス映画は炭坑と不況がメインテーマな物が多い。なんか、暗い色調でじめじめした映画が多いんだけどこれはそういう炭坑と不況をうまくプラスのベクトルに昇華しててすごくうまいと思う。そういう意味で、脚本がいいんだと思うんだけどそれにも増してすばらしいのが主演の男の子。いい演技してた。
あまり詳しく書かないけど、お父さんにバレエを認めてもらうシーンとお父さんが訳あって長男と対立して泣きながら「おれ達はもうだめだ。だけどあの子は将来がある」みたいな事を言う場面には泣けた。家族愛だね。音楽とか、ダンスとか、そいうのは理性から開放されてはじめて受け手に伝わるものを表現できると思うだよね。
音楽を印象的に使った昡?画として思い出すのが「シャイン」のレストランでのピアノ演奏のシーンとか「ショーシャンクの空に」でレコードをかけるシーンとかだけどこの映画は生活の希望が音楽やダンスと結び付けられててすごくうまいと思った。必見でございます。
・「腐敗した警察に怒りがこみ上げる。信念を貫き通した母の愛に感動」
事実に基づく物語。ある日仕事から帰ってきたら息子ウォルターが消えていた。焦燥に駆られながら警察に連絡する母クリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)。捜査の結果、5ヶ月後息子が見つかったという連絡が来る。しかし涙ながらに会いにいったその子供は全くの別人だった。 その子供がウォルターだと強引に決めつける警察。「私の息子じゃない」という悲痛なクリスティンの叫びは、腐敗した警察に無残にもはねのけられる。何度も訴え続けるクリスティンに警察は精神疾患のレッテルを張り、精神病棟に強制収容する。クリスティンと警察との長い戦いはすでに幕を開けていた…。
当時のロサンゼルス市警察に怒りを覚えます。事件の解決の糸口を掴むのもロス市警の刑事だけれども、実在した警部、J.J.ジョーンズという人物には心底腹が立つ。都合の悪い事実は抹消しようとするそのあくどい手口は、警部という役職に就いていることに目を疑ってしまう。そしてそのロス市警の体質は背筋が凍るほど恐ろしい。本当にこんなことがあったとは許せない。
教会の牧師や、ウォルターが通っていた学校の教師や医者など、クリスティンを取り巻く心強い人々が力となり、次第にロス市警の本質や事件の全貌が明らかになっていく。そして警察の圧力に屈せず、力強く戦い続けたクリスティンの勇姿は目に焼き付いて離れない。決して折れない真の母の愛。そしてその勇気と心の強さに感動しました。
・「イーストウッドの映画は、どれも例外なく素晴らしい!」
今年は、僅か3ヶ月の間に、イーストウッドの新作を続けて観る事が出来た。しかもこれが、全く毛色は異なるものの、どちらも文句のつけようのない素晴らしさ。劇場公開時には、スクリーンを見つめながら、その至福感に浸っていた。「グラン・トリノ」が、イーストウッド映画中期までのB級アクション、西部劇の延長上にある"男心をくすぐる感動作"とするならば、「チェンジリング」は、普遍的に名監督の地位を得た「許されざる者」以降の後期の作品群の中に位置付けされる様な"心揺さぶられる傑作"だ。今作を、"これぞ、映画!"と評した映画雑誌があったが、正に、映画の神話性、情緒性、豪胆性、高潔性、様式美と、総てが凝縮された気高く力強い作品。唯一無比の我が子の消息を狂おしいほどの情念で追い続けた母親の、絶望と涙涸れ果てた後の凛とした中の揺るがぬ思いに、息を呑みつつ引き込まれる。20年代のLAの陰影なムードを硬質なタッチで再現させたようなトム・スターンのカメラ、美しく抒情的だが、どこか哀感と悲壮感を奏でるイーストウッド自身が手掛けた音楽、そして、最近すっかりアクション女優とのイメージがあるが、実はオスカー女優でもある演技派アンジェリーナ・ジョリーの魂の名演。今年79歳。私たちは、果たして、あと何本のイーストウッド映画を体験する事が出来るのか。少なくとも、ホーム・シアターではその豊かさをいつまでも楽しめるのが嬉しい処だ。
・「当時の社会を震撼させた事実。」
原題の「Changeling」はヨーロッパの民話で”取り替え子”という意味であり、1928年にロサンゼルスで実際に発生した事件に基づき、クリント・イーストウッドが監督、アンジェリーナ・ジョリーが主演し映画化したものです。実話であるためか、シングルマザーで懸命に育てていた子どもが突然失踪し、警察から別人の子どもを当人だと言われ、それを違うと言えば精神異常者として取り扱われ、想像を絶する苦しみを受けたことと察しますが、それを映画の中では敢えて強烈な感情を押し殺して、淡々と事実に基づく展開を繰り広げており、死ぬまで子どもの生存を信じていたという被害者家族への配慮と敬意を払ったものと思われます。この映画のコンテンツは、子ども失踪誘拐事件をクローズアップしただけではなく、どちらかと言えば、当時のロサンゼルス市警の腐敗体質の暴露した権力行使、女性や人権軽視といったダークな社会問題に主眼を置いたものと言えます。こういった事件が世の中に明るみに出ることはほんの一握りなのかもしれませんが、約80年を経ても衝撃であり生々しく感じ、二度と繰り返さないよう、安全で明るくクリアな世の中であってほしいと切に願います。アンジェリーナ・ジョリーはどちらかと言えばドンパチの派手なアクション系で多くの作品で好演をしていますが、この作品ではそういった容姿を一転し、ごくごく控えめな1920年代の一般女性といった演技に徹しています。
・「面白いというより「深い」という賛辞をおくりたい」
息子の行方不明をきっかけに思いもかけぬ運命を歩むことになった実在女性の映画だ。前半は背筋の寒くなるシーンが続く。得体の知れない別人を息子だと押し付けられる彼女。さらに市長を後ろ盾に捜査の間違いを認めず保身に走る警察機構とその言いなりになる医師や病院。この黒いタッグが彼女の変節を強要しつつ拷問めいた迫害を加えるシーンには我々もその異様な執念に怒りを越えた恐怖を感じずにはいられない。映画として考えると陰惨でもあり撮りにくいテーマではある。しかし、C.イーストウッド監督の手腕は冴える。子を思う母親の気持ち、いわゆる愛の力が彼女を助ける。フィジカルな強さの印象強いA.ジョリーがこの作品では強い精神力の輝きで魅せた。協力者を得て次第に盛り返す彼女。一方ひょんなことから多発する子供の行方不明事件の真相にたどり着くヤバラ刑事のいぶし銀の活躍は、知らず彼女への援護射撃となるのだが、この二つのストーリーの重層感の描き方が上手い。子を思う愛の火、不正を許さぬ静かな怒りの火、C.イーストウッド監督は消してはいけない「心の火」の大切さを我々に訴えかける。面白いというよりは「深い」という賛辞をおくりたい傑作だ。
・「文句なし☆5つ」
素晴らしい映画!非の打ち所のない良作だと思う。事件の経過を淡々と追っているようにみえるが、その展開は実にドラマチック!まずはこのような事件が実際に起こったことに驚愕する。
女性軽視、人権蹂躙、いろんな問題を訴えているが、ホントに非道いのはLA市警の腐敗体質、ただの観客であるはずの自分が憤慨してしまうほど、その描写は現実に限りなく近い。
終盤の法廷でのシーンでは、収束にむかう事件の顛末に、まるで自分が関係者であるかのように胸をスーッと撫で下ろした。そして笑顔とともに発した「HOPE」・・・コリンズのこの言葉に救われた。
シナリオ、演出、俳優陣、全てが素晴らしく、文句なし☆5つ!
・「最高です」
この映画は面白い。自由とは何か?自分の世界は本当の世界か?という問いや、何も起こらないような人生と思っていても、実は誰もがドラマのような人生を送っているんだ、ということを教えてくれているような気もする。そのあたりも面白いのだが、私にはこの映画の中にあるメディア批判の部分が一番気に入った。一般大衆の覗き趣味を刺激して、視聴率を稼ぐためだったら人の人生なんて死も含めて商品として扱ってしまう。後半部分の”監督”の動き、会話の中には自分を神(Creater)にまで昇華させてしまいトゥルーマンはおろか一般大衆まで見下ろす態度。しかし全世界に影響を与え、すべてが自分を中心に動いていると見えた監督の最高傑作トゥルーマンショーの映像が突然切れた後に視聴者が最初にしたことはテレビガイドを見ることだった。所詮は神様にまでなった監督の人生をかけた作品などは暇つぶしの何物でもなかったことを見せ付けてくれる。この映画はもちろん作り物なのだが、よく考えると同じようなことはすでに日本を含めてどの世界でも起きているのではないだろうか?傲慢で我々大衆を見下ろし世界を自分達がリードしていると勘違いしているメディア、被害者の立場に無頓着で覗き趣味だけを刺激し続けるワイドショー、外国に行ってはありもしないステレオタイプを故意に強調し、現地(ニューギニアとか)の人を日本に招くふりして晒し者にし、文化交流にかこつけて実際は日本の優越性を演出するテレビ局。こんな番組なんてもううんざり。そんなことを考えさせられた映画です。
・「「ワイドスクリ−ン・バロック」 的狂騒が 「作り物」 としての 「日常」 をぶっ壊す。」
どこか、フィリップ・K・ディックが書きそうなストーリーだなぁ。。。と思ったら、やはりプロットやシチュエーションは、1959年ディック作の小説「時は乱れて」に拠っているとのこと。 まぁ、それはそれとして。。。主人公を演じる ジム・キャリー の演戯がまず光っている。彼の真骨頂であるドタバタコメディ風のユーモアと、作品の主人公トゥルーマンが文字通りの「自分探し」に生命を賭す真剣な姿が絶妙にミックスされて小気味が良い。 そして、作品全体から感じる印象は、戦後アメリカをはじめ日本にも移入された「郊外住宅地」という空間に象徴される人工的で、ボードリヤール風に言えば、「ハイパーリアル」な生活環境の「作り物」めいた妙に明るい不自然さである。 その中で、TVを視聴する「観客」は、「作り物」としての「物語」をただただ傍観し消費するのみ。そこに生身の血の通った交流は存在しない。 しかし、自分の人生、自分の生活が「作り物」であることに気づいてしまったトゥルーマンは、自分が生まれながらに放り出された、その「張りぼて」の「物語」−「世界」(「時間」「空間」)の「真実」を躍起になって探ろうとし、しまいには破壊しようとする。 実は、この映画は、この時代の真相 ―― 今生きているこの世界そのものが、実は「作り物」であり、「張りぼて」のようなものであり、「シミュレーション」でしかない・・・つまり、「虚構」によってでっちあげられたものでしかないこと ―― を、SF的なアイデアを駆使することで、見事に暴きたて「異化」してみせているのではないか。そんなふうに思った。 日常の崩壊感覚がリアルになればなるほど、その衝撃は大きく、「絶望的な快感」をもたらしてくれる。―― 究極の「すごい」風刺的表現とさえ言えよう。
・「たった一人の「マトリックス」」
もし自分の住んでいる世界が虚構だったとしたら、普通に接している友達が演技だったら、しかもそのことを自分だけが知らないとしたら、まるでたった一人の「マトリックス」 キアヌ・リーブスが虚構の世界で戦ったような超人的な技はないが、トゥルーマンは彼なりの方法で嵐の海を克服すべく戦う。トゥルーマンの戦いとは別に、外の世界では番組のプロデューサー(エド・ハリス好演)が番組の存続をかけて彼なりの戦いをしている。トゥルーマンにとっては、彼以外の全員によって私生活そのもの情報操作されているようなもので、視聴率のためには何でもありのマスコミの姿勢の痛烈な批判にもなっています。 ジム・キャリーはいつもバタ臭い所が、鼻につくことが多かったのですが、この作品では彼のわざとらしい笑顔がむしろ虚構の世界にマッチしています。その後を描かなかったことも正解であそこで終わっていたからこそ、爽やかな感動が得られるのだと思います。
・「テレビの在り方を問う名作」
映画公開時、とても感銘を受けた作品です。年月が建ち、また観たくなったので探していたところ、低価格で発見でき、とても嬉しかったです。
内容は今(2009年現在)観ても、まったく色あせておりません。視聴率至上主義や視聴者参加型のテレビ番組が増える今だからこそ、考えさせられる場面も多いです。
ジム・キャリーの名演も必見です。
ぜひ多くの方に観ていただきたいと思います。
・「陥らされている罠」
全く新しい着想に驚いた。新機軸、ニュー・テイストの作品だ。あり得なさそうで、実は、程度の大小がありこそすれ、誰しもが陥りやすい、あるいは、陥らされている危険性のある、設定だ。自身の行動の価値基準を内面に持つことの意義と、そうしようと思うことと、そうできることとの距離を実感させられる。
・「交渉人は交渉上手?」
人質の交渉を担当する主人公が、無実の罪に問われそうになり警察に立てこもる。このときに、とった判断が明暗を分ける。交渉人が、交渉人と交渉するという微妙な関係に陥る。 指名された交渉人は、当事者の交渉人は、どのような交渉の技術をも知っていることから、容易な交渉にも応じないことを知り、
無事に交渉に成功させるだけでなく、彼の無実を証明することを、両立させないと事件は解決されなくなる。 サミュエル・ジャクソンとケビン・スペイシーの演技が光る。お互いに、交渉人としての立場を尊重しつつ、ケビン・スペイシーがうまく、解決に導こうとする努力が、注目すべき点である。
・「夢中になってみてしまいました。」
ちょっとだけみてみるつもりが、どんどんストーリーにのめりこんでいって、最後までみてしましました。
・「興奮」
サミュエル・ジャクソンとケビン・スペイシーの交渉人対決がすばらしい緊迫を生み出している。2時間半もの長い時間があっという間にすぎてしまうほど。「LAコンフィデンシャル」でケビン・スペイシーのファンになりましたが、この映画でその意を強くしました。その味のある演技に脱帽。
・「名優二人の激突!」
スピーディーな展開の中で二人の名優の緊迫感溢れる演技が非常にリアルな物語を作り出している。罠にはめられ追い詰められた『交渉人:サミュエル・L・ジャクソン』が人質をとって警察本部に立てこもる。人質解放の交渉人として登場するケビン・スペーシーがいかにも一癖ありそうな一匹狼の『交渉人』を演じる。
激しい演技のジャクソンに対して、味方?の警官たちを煙に巻きながら解決を図るスペーシー。動と静の対決の中でいつの間にか二人に友情が生まれ、真犯人を追い詰めていく。最後まで一瞬たりとも気が抜けない、見ごたえのあるドラマに仕上がっている。見終わった後、貴方はいつの間にか止めていた息を
『ふ~っ!』と吐き、『面白かった~っ』と満足の声を上げることでしょう。
・「絶妙な駆け引き」
同僚が殺害された現場でサミュエルが死体を発見するが何と警察が到着する。無情にも仕掛けられた罠だった。無実を晴らそうと警察署内で人質と立てこもるが同僚や上司は一方的に悪い方向へと導くだけ。ケビン・スペイシー扮するサミュエルに雇われた交渉人と交渉が始まる。立てこもる中で署内に犯人がいる事が判明し、ケビンと真犯人を絶妙な駆け引きで突き止める。
●ダイ・ハード4.0 (特別編/初回生産分限定特典ディスク付き・2枚組) [DVD]
・「2007年で一番映像に迫力のあった作品」
スクリーンを観て思わず身を避けてしまった!2007年で一番映像に迫力のあった作品。 マッチョ主義、アメリカ賛美、うすっぺらいヒューマニズム、 安易なハッピーエンド、・・・と、ハリウッド作品を批判することはできるけど ここまで凄いスペクタクル作品を作れるのもハリウッドだけなんだよなぁ。 120分を頭を空っぽにしてただただ楽しみたい人には 最高のジェットコースタームービーです。もう「ダイハードらしさ」とか細かい事にこだわらず楽しんだモン勝ち!
でもDVDは買わないかなぁ〜 TVじゃ劇場の大スクリーンの10分の1の迫力も無いだろし・・・
ウイリス虐められ度:★★★★★ もう脚本とかどうでも良い度:★★★★★ ただただアクション度:★★★★★
・「ブルースウィルスがスマートで渋い(でも当然血だらけ)」
この映画、ブルース・ウィルスが格好良かった。
当然血だらけ。 ラストもびっくり。 「もっと自分の身体をいたわれ、ジョンマクレーン」と言いたくなった。
ブルースウィルス、 ファンは誰もが感じることだと思うが、 単なるアクションスターでなく、 都会的なところとか、虚無的なところが魅力であったりする。 もっと有体に言うと、 きざだったり(都会的)、くたびれててぶつぶついう(虚無的)演技が、他に追随を許さないんじゃないかと・・・。 そいうところが、スマートというか渋い。 メルギブソンにも、シュワにもまねできない。
本作、「ダイハード」シリーズのお約束で、 ジョンマクレーンは痛めつけられ、泣きごとを言いながら走り続ける。 今回は、相棒に若いハッカーを配し、年老いた主人公のサポート役に。 普通はそうなると、「ああいよいよあいつも終わりか」と感じるが、 (「ロッキー」シリーズを思い出して) 却ってブルースウィルスのぼやき演技が光り、 格好いいのだ。
私はシリーズの2、3作目以上に面白かったと思う。
・「年齢を上手く逆手にとっているアクションの数々」
大変な事に巻き込まれる刑事、という基本的な設定は同じ。今回の作品の演出の上手さを感じるところは、無理に「若さ」を演出していないところ。(ブルース・ウィリスの年齢で、ここまで出来るのは十分若いのだが・・・・)親子関係の演出が入ったり、パートナーを登場させる事で、観る者にさりげなく1作目からの時間経過を感じさせている。
実際、今回もまた国家レベルの犯罪から国を救うことになるのだが、娘を救いに向かう姿も印象的。敵に振り回されつつも追い詰めていった男が、数々の経験を経て、ある意味何事にも動じない「プロ」としての迫力を感じる作品となっている。
「いかにド派手な方法で敵に苦しめられ、そこから切り返すか」といったアトラクション的要素が強い王道的な作品なので、いいのか悪いのか・・・・安心してみることが出来る。
・「久々のジョン・マクレーン」
個人的にはかなり面白かったです。気楽に楽しめる作品はうれしくなります。 新しい設定(サイバーテロ)にも満足しています。 髪の毛がなくなってきましたが、次回作にも期待しています。
・「戦うオヤジは最高!」
2007年はロッキー、300、そしてダイハードと「戦うオヤジ」ものに秀作が多いようでした。 で、ダイハード4ですが、理屈ぬきに楽しめました。ダイハードだから許せるムチャクチャなアクションが連発します。Fー35のアクションシーンはバカバカしいの通り越して感動的でした。 B・ウィルスもスキンヘッドにしたら精悍になった気がします。 難癖つけるとしたら、悪玉軍団に個性が無いことです。(女カンフー忍者は除く) 1作目のような個性的な悪玉キャラがもっといれば、さらに印象的な映画になったと思います。 賛否両論あるようですがパート5もつくってほしいです。 ボーナスのダイハード応援歌?のVクリップは笑えました。
・「衝撃作」
アフリカで黒人たちにより発掘されたダイヤモンドを巡っての 紛争もの.これはおもろい!!
デカプリオ主演で衝撃的なストーリーにずっと釘ずけになります!
・「ディカプリオの良いところが満載」
公開時に見ることが出来ませんでした。原作は既に読んでおりDVDで初めて映像を見ましたが、脚色もスケール感も人物背景もうまくまとめられており、なかなかの出来だと思います。
辛い映像も出てきますが、ストーリー上で重要な説明となるため目を背けてはいけません。アフリカ全土に数十万人も存在するという幼い少年兵達、同じ国民の間で流される血。それに拍車をかけるのが白人社会のダイヤモンド市場。正に「ブラッド・ダイヤモンド」です。 漁師のソロモンを演じるジャイモン・フンスーがいちばん熱演していたかもしれませんが、ディカプリオも見応えのある演技とセリフで、カッコイイとしか言いようがありません。特にラストシーンはディカプリオの演技に魅了されるでしょう。本作は、ジェニファー・コネリーを加えて3人が主な登場人物ですが、現地の背景やダイヤモンド市場のカラクリ、家族愛など盛り沢山の内容で一級の娯楽作品に仕上がっています。アクションシーンも満載、見応えもあります。余談ですが、ロシア以外の国が制作する映画として、本物のMi-24ハインド攻撃ヘリが戦闘シーンに登場するのは珍しいと思います。
・「見るべき映画であると同時に、娯楽としても楽しめる。」
「ラストサムライ」の監督作品。レオナルド・ディカプリオがやってくれた!さすがの熱演。アイランドにも出ていたジャイモン・フンスーもシブい。この映画で描かれたこと同様またはそれ以上の惨劇がアフリカで起こったのは間違いないし、今だ子どもの兵士は多くいるという。彼らが銃を持つ姿は目を覆う。「元々の善人も悪人もない。行動がそれを決める。」の言葉は納得してしまう。この実状を知っておく必要はある。我々日本人にできることはダイヤモンドを買わないことくらいか。見るべき映画であると同時に、娯楽としても楽しめる。いい映画。特にラストに近づくにつれて。
・「シナリオにディカプリオの持ち味がよく生かされています。」
「ディパーテッド」に引き続き、ディカプリオ主演の映画をみました。"土の香り"がプンプンして、すごくワイルドです。ディカプリオが悪役に徹しており、彼の独特の持ち味を生かしています。すごく非情でワイルド、物欲の強い人間だったのに、改心して、自らのいのちと引き換えにアツい友情を交わすところは感動ものです。ワイルドさ、過去を引きずった影のある設定とかっこよく消えていく余韻を生み出すためには、ディカプリオしか成し得ない映画だと思います。
・「考えてほしい作品」
実際にあった話だなんて、到底信じたくない。けれど実際ある話。過去の話なんかじゃない、今現実に起こっている。なので映画だけどドキュメンタリーみたいなもの。ここだけじゃない、宝石に関しては血がいまだに流されている。美しいものには血が流されている。皆に見てほしい作品。
久々にディカプリオらしいすばらしい演技で終始引きこまれた。最後のエンディング後、どっと疲れた。
世界の現実を知らないことは罪だと思った。
・「「この現実を伝えたい」気概を感じさせる作品」
恐怖の殺戮の場面が多いかと思ったが、反対に虐殺は、静かに描かれている。
クローズアップされているのは、一人のホテルマンが1200人の人々をかくまうために行った、軍や政府関係者との機転の利いた実際のやりとり、そして家族たちとの情愛。
この理由を、プレミアムエディションでは、製作スタッフがインタビューの中でこう説明している。「より多くの人たちに見てもらいたかった。 それにはエンターテイメントの要素を入れる必要があった」
この画面には、現地に生きる人々が多数出演している。当時の生存者も何人も出演しており、死体役のエキストラもいる。
同じ虐殺を、擬似にでも再体験することは容易にできることではない。ここに、彼らのもつ「現実を伝えなければならない」という使命感と、その気概を感じる。
見てもらいたい。誰もが熱演している。たとえ、それが道端に声なく横たわる役であっても。
・「恥ずかしいということ」
国連平和維持軍は援軍が来るどころか撤退の判断がなされる。即ちそれは、ホテルに隠れた人々を置き去ることを意味する。恥じた大佐は、主人公に向かって「唾棄してくれ」という。
虐殺を撮影してきたメディアクルーは、主人公が「これで世界が助けてくれる。」と言うと、「怖いね、といってまたディナーを始めるだけだ。」と答える。その彼も報道が不十分なままバスで退去する際、雨の中、ホテルマンから傘をさしかけられると「恥ずかしい」とつぶやく。
そうなのだ。言葉も宗教も生活も同じでありながら殺し合うフツ族とツチ族の人々の行為が恥ずかしいのでなく、それをただの残虐行為などと言って、見過ごしてしまうことこそが恥ずかしいのだ。この映画の上映の意義を見出せなかった無関心な国こそが恥ずかしいのだ。
・「キリングフィールドに迫る名作。」
アカデミー賞にもノミネートされ、話題にもなったこの映画が、何故劇場公開を見送られたのか、全く持って不可解だ。世界はあの日・・・ルワンダを見捨てたが、日本の映画関係者も「取るに取らない話」と思ったのだろうか?悲惨な現状を知らせようと、白人ジャーナリストが、決死の覚悟で虐殺現場をビデオに収めるが、「先進国の人間達は、この映像を見ても“怖いね”と言って、ディナーを食べるだけさ」という言葉が、全てを語っている。
作品自体は、妙な政治色をあえて前面に出さずに、普通のホテルマネージャー“ポール”が、家族や友人を守る為に奔走していく中、次第に使命感に目覚めていく辺りの展開が、真実を物語っているようで極めてスムーズ。そしてその苦悩する主人公ポール役の“ドン・チードル”の演技が素晴らしい。次から次に降りかかる難局を、日頃培った営業力、つまり知恵と口頭戦術で巧みに乗り切っていく様は、この作品の見所でもある。
しかし、コソボでもそうだが、差別による“隣人同士”での殺し合い程、恐ろしいものはない。この映画では直接的な残虐なシーンは出てこない。しかし絶えず聞こえる銃声、檻に入れられ“性奴”にされる女性、街を埋め尽くす夥しい死体の数・・これらのシーンで、人間の心に潜む“闇の憎悪”が、逆に強調されているようで、恐怖を感じる。誘導され嬉々として非道に走る者と、ポールのようにそれを止めようとする者、この違いは何なのか、正直考えさせられる。
・「私は日本人で」
こんな大変なことが起きていたとは知らなかった。対立を煽るラジオ放送にはぞっとしたし、道いっぱいに転がっている死体のために車が前に進めなくなるシーンでは吐き気がした。家族を守り、ホテルを守るために全力を尽くす主人公の姿には胸が熱くなった。が、私は日本人で、ルワンダの人々を見捨てた側の人間なので単純には喜べない。私自身のあり方を問われる。
・「日本の配給会社はアホや」
井筒監督のセリフじゃないですが、ほんとにそう思います。確かに、儲からない作品かもしれません。確かにお金は全てかもしれません。しかし、本当の映画ファンはこういう作品を求めているのです。日本で公開を求めて運動を起こした水木雄太氏に感謝したいと思います。日本の配給会社は、この作品を教訓にいい作品を公開し続けてもらいたい。
作品内容は、ルワンダにて、愛する家族を守るために戦った男が、結果として1200人の命を救った。簡単に言うとそんな話の内容。いろいろなことに対して、怒りを覚えることが多い作品内容ですが、ラストで救われた気がします。ドン・チードルがとても素晴らしい演技をしていたと思います。
DVDの仕様は、素晴らしい仕様だと思います。最初はレンタルでもいいので、是非たくさんの方に見ていただきたいと思う作品の一つです。
・「まず体験するべき」
この映画について何か言うのは難しい。政治的宣伝映画ともとれるし、反米映画でもあり、反戦映画でもある。
そしてドキュメンタリー映画でもある。華氏911は今まで見たドキュメンタリーの中で抜群に面白かった。「戦争という重いテーマを、コメディタッチにすべきでない」という意見を度々見かけたけれど、コメディでなかったら見なかっただろうと思う。それに、コメディタッチなシーンでも、徹底的に考えた末の表現というか、マイケル・ムーアの真摯な姿勢が伝わってくるような気がした。
重要な法案でも議員たちはほとんど読んでいないという事実に、監督自らチリ紙交換のように拡声器で法案を読み聞かせに出かけたり、イラクで死ぬアメリカ兵のほとんどが貧困層の若者であることを踏まえて、上院議員の子どもを軍隊に入れるべきだと、議員を直撃して署名を迫ったり。これらを「バカだなー」と笑い飛ばすのもまた一興。「ここまでやると鬼気迫るものがあるな」と感心しながら見るもよし。映画館では、声を押し殺して必死に涙をこらえる年配の男性の姿もあった。とりあえず体験してみたほうがいい。某総理のように「偏った映画は嫌いなので、見ない」と言って歌舞伎に行くのはもったいない。
・「ムーア監督の勇気に拍手を贈ります」
社会的底辺の家の子供ばかりをイラクに送り込むアメリカ政府、というムーア監督の痛烈な批判に同感。私自身、米国のイラク侵略が始まったときに、「よその子供ばかりイラクに送らずに、あなた自身の子供を送ってください」と、ブッシュ大統領に手紙を送らずにはいられませんでした。
911が起きたとき、アメリカ人の多くが、その後のアフガニスタン空爆を支持し、イラク侵攻を支持しました。それらに異を唱えることは、アメリカ国民としては、途轍もない勇気が必要だったはずです。
アフガニスタン空爆の際、私はアメリカで働いていましたが、一般のアフガニスタン市民が誤爆の巻き添えになり始めたとき、私はアメリカ人の同僚に、「なぜ罪もないアフガニスタン人を殺すのか」と尋ねてみました。すると彼女は、「何を言うの。我々は911で何千人も殺されたのよ」と言いました。別の同僚は、「日本だってアジアの国々を侵略したじゃないか」と私を非難しました。
アフガニスタン空爆やイラク侵攻に異を唱えると、当時のアメリカでは、まるで非国民扱いでした(たしかに私はアメリカ国民ではなかったけれど)。
このような映画をつくるムーア監督のことを不快に感じるアメリカ人もたくさんいると思う。一歩間違えば、彼は命を狙われるかもしれない。アメリカは自由の国、とよく言われますが、それは幻想に過ぎません。
ムーア監督の勇気と執拗なまでの情熱に、敬意を表します。誰もが一度は見るべき映画だと思います。私は実はアメリカ大好き人間なので、こういうアメリカ人がいることに大いなる救いを覚えます。
最後に、子を持つ母の思いに国籍などないことが、この映画を見てよく再認識できました。子供を兵役で亡くしたアメリカ人のお母さんがワシントンを訪れたシーンでは、おもわず涙を誘われました。
・「これを観て嫉妬した業界人達」
公開時には反米的な井筒監督を含め日本内の各批評家や業界人がこの映画を叩いていましたがなぜ叩く必要があるのでしょうか?プロパガンダ的戦争映画がはびこる中アメリカを真っ向から批判したアメリカ映画であってその存在意義は極めて大きいと思います恐らくマイケル・ムーアが堂々と言論でアメリカをエンターティメント的に批判したのが悔しくてたまらないのでしょうメディアの力を逆手に取り家庭のテレビに堂々と映画CMでブッシュの「私は戦争大統領だ」の引用シーンを流したことはかなりの影響力を残したと思われますおかげで今はどんな無知な日本人でもブッシュ=悪者というイメージを抱いているこうあからさまにアメリカ批判をされたので業界人達はさぞ自分達の無能を思い知らされ嫉妬したのだろう決して論点は的外れではないし当時としてはブッシュ再選を阻止するという目的もあったムーアは言論で戦おうとしているのだ文句ばかり垂れて何もしない業界人なんかよりもムーアの方が100倍偉い
・「感情的」
この作品を見てすごく辛いシーンがあった。アメリカ軍の空爆により、被害にあったイラク人の幼い子供の焦げた死体を父親がカメラに見せて「この子が一体何をしたって言うんだ?アメリカに攻撃したのか?」と言っていた。戦争の醜さをすごく感じた。最近の映像だけにインパクトは大きい。テレビで見るよりもインパクトは大きかった。それは何故か?映画でイラク戦争を始めるまでの過程を見た後だからであろう。
ただのブッシュ反対映画ではない。ムーアの戦争に対しての怒り、戦争を始めた奴に対しての怒りが感じられる。一部の権力者の判断によって犠牲になる若者とその家族。これを見て感情的にならない人間は自分をその立場に置き換えてみてください
・「プロパガンダに対抗するプロパガンダ作品」
笑いが取れる作品との評価が多かったですが、私は全然笑えませんでした。むしろつらい現実に涙をこらえるので必死でした。戦争やテロの元、毎日数字で伝えられる死者たちの、生というものが描かれていました。一人死んでしまったら、その数倍、数十倍、数百倍の人が悲しみに暮れるということです。
ドキュメンタリーとして成立するか否かの論争がありますが、そんな映画評論家みたいに見なくていいと思います。文章も、写真も、動画も完全な客観性を兼ね備えることは不可能です。戦争はそのような幻想の範囲で批判するような題材ではないと思います。
この作品はプロパガンダと呼ぶに値すると思いますが、それでは毎日テレビや新聞に出ているニュースは一体何?大統領選のディベートって何?政府の定例記者会見って何?これだけ毎日権力を持つものからメッセージを送りつけられていて、私たちは本当に真実だけを掴み取っているの?
その中で、権力の対の立場にある人の声を、世界に届けた人はどれだけいたでしょうか。これまでの作品を見てもマイケルムーアが、一貫して権力になつかず、弱い立場の人に寄り添い、その痛みを感じていたことはわかります。
編集は対権力としてかなり意図的ですが、マジ過ぎるドキュメンタリー作品は観客の絶望を買うだけですから。彼はこれからも重い腰を上げない私たちの尻を引っぱたいて世の中を動かそうとするでしょう。
・「アメリカってこんな国・・・。」
コロンバイン高校銃乱射事件からはじまり、マイケルの生まれ故郷でもあるフリントでの6歳の少年による銃殺事件などを基に、銃社会アメリカに対する素朴であるが、しかし誰もが抱くであろう「なぜアメリカは世界第一の銃犯罪大国になってしまったのか?」という疑問をマイケル・ムーア流に解明していく。コミカルであるが、一方で真剣にこの疑問について取り組むマイケルのジャーナリスト魂のようなものを感じた。銃社会というアメリカの側面からアメリカの本質をうまく導き出していると思う。しかし、マイケル自身の答えが明らかになっていないことはすなわち、その答えが一つでなく、このドキュメンタリーを見た人間一人一人に考えて欲しいというマイケルなりのメッセージなのだろう。アカデミー賞での「恥を知れブッシュ」発言も含めて星5つ。
・「アメリカ人が見ないと意味がない」
映画は大体レンタルまで待つ方だが、この作品はぜひ劇場で見なければと前々から思っていた。実際、テーマを持つドキュメンタリーということで娯楽映画によくある脚本と論理の破綻に苦しまずに済んだ。
テーマは、なぜアメリカは銃による犯罪の死者が世界一多く、そして未だに増え続けているのか。
マイケル・ムーアはコロンバイン高校での惨劇を機に、改めてアメリカの抱える病巣の深刻さに問題意識を新たにする。
このドキュメンタリーの主体は考証ではなく、ムーアの行った事件の関係者や、その延長線上にある人や、あまり関係のなさそうな人たちへの取材で組み上げられている。
その過程でシュールな質問を飛ばして意外な角度から掘り下げてみたり、「敵」を次々と探し出しては警戒する白人を風刺したアニメーションを挿入したり、さすがに話題性を帯びるだけのペースのよい展開でしっかりと観客をつかんでいる。けれどもやはりユーモアでは覆えない傷の深刻さは、取材の真剣さから伝わってくる。
「安全のため、家族を守るため」に持つ銃は次々と犠牲者を生産し、その入手の容易さから犯罪者の低年齢化に加速をつけていく。もはやそのような名分は信じられるものではないのに、「票」か「利権」か「信念」か、考えるべき立場の者が考えようとしない。逆に犯罪が増すごとに「恐怖」は倍増し、煽られた人々は「安全のため」銃器を買い込む。
果たして答えは出てくるのか。
この映画は最終的に「答え」を出すのは観客という仕組みになっている。これは結果を求める性質の問題ではなく、アメリカの人々に考えてもらわなければならないというのがムーアの出した「答え」だろうか。
ただ恐怖は思考を停止させる。9月11日から延々と続く「空気」がある。「だってアメリカは狙われているのよ」と返されれば普通に議論ができなくなる。そういう「空気」を壊すのはさすがに映画一本では無理だ。現実の方に変化が出ない限り。
・「アメリカの銃社会の病巣に挑んだ作品」
交通事故でなくなる方より銃で撃たれてなくなる方のほうが多い国アメリカの銃社会の病巣に真っ向から挑んだ作品、出だしの銀行にムーア氏が新しい口座を開きに行くシーンから始まる。 この銀行のサービスが新規の口座を開く顧客には銃のおまけ付く。 支店の地下に武器庫があってカタログの中から好きなのが選べる。 また、担当者も銃に詳しいこと。 ムーアが「この銃で銀行強盗に来たらどうします?」とつっこみを入れても無視される。それだけ銃が蔓延している社会:アメリカの問題は何かを、明らかになっていきます。 本当の問題は、銃ではなく、人々に恐怖・不安心理を煽る傾向があること、それが銃の拡販に利用されていることが同じ銃が社会のカナダ(狩猟が盛んな国)との比較等から明らかになっています。 一般のスーパーで無制限に弾が売られている現状や、貧困の問題、マスコミがセンセーショナルに煽るだけで本当の問題に焦点を当てようとしないこと、当時全米ライフル協会の会長チャールトン・ヘストン氏への押しかけインタビューでの人種差別発言等、アメリカ社会が抱える問題が明らかになっていきます。 日本がアメリカ化されていく中、一度は観ておくことをお勧めします。
・「「華氏911」が日本でも公開された今こそ、これも観るべし」
「ドキュメンタリー映画」と紹介されているが、これはドキュメンタリー映画であることを前提に観る映画ではない。「華氏911」にもいえることだが、「ドキュメンタリー映画」としては「これは一方的過ぎる」とか「プロパガンダだ」とか、ケチをつける人間があまりに多い。「ドキュメンタリーはもっと客観的であるべきでは」などとお利口なことを言う人が絶えないのだ。
「ドキュメンタリー映画」というと公共放送のつまらない報道特集のようなものを想像する人が多い。だから、むしろ、マイケル・ムーアという強烈なキャラクターの持ち主によるエンターテインメント作品として観るのがむしろ正しい。今時のハリウッド映画なんて「商業的マーケティング」ばかりで作られ、何の思想も信条もない。エンターテインメント=マーケティング、になってしまっている。しかし、エンターテインメントであってもなおかつ作り手の主張が込められているものが優れた作品のはずなのだ。
さて、この映画を見るまで知らなかったのだが、実は米国国民ひとり当たりの銃の所有率はカナダやスイスを下回る。なのにカナダの百倍以上もの人が銃で殺されているのが米国という国だ。なぜか。「恐怖」のせいである。米国人は貧しい人に対して同情を抱くのではなく、「怖い」という感情を抱いてしまうのだ。そして貧しい「非白人」たちが銃による禍に巻き込まれていく。そんな傾向がどうして作られたのかをムーアはこの作品で探っている。
ムーアがこの「ボーリング・フォー・コロンバイン」でしようとしていることは、正しいジャーナリズムの追求などではない。自分の国の人間が不毛な死を遂げることを少しでも食い止めるために、映像という手段を用いているのだ。その姿勢は、「華氏911」で更に強まっているはずだ。
・「全世界の人々が見なければいけないかも」
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・「傑作だが心に苦いものが残る。」
フィンチャー監督というだけで無条件に攻撃される作品ではありますが、なかなかいい作品ですよ。私は映画は何度も見て、一度じゃ解らなかった細かい部分を吸収していくという観方をします。ですがこの作品は辛くてもう一度見ようと決心するまでかなりの年月がかかりました。もちろん、悪かったのではありません。
かなり気に入ってはいたのですが心に痛い映画だったので。
ただ、ぼ~っと見ているだけじゃこの作品の意味は解りません。劇中に出てくる数々の言葉、論説、反発・・・それらを何も考えずに聞き流してると「何が訴えたかったんだこの映画」となります。しかし言葉の意味を考え、推敲できる人には「心に痛い映画」という感想が出てくると思います。
ただ少し、キリスト教色が強いのはしかたありませんね。それがテーマですし(笑)
この作品、どうぞ心を静めて考えながら鑑賞してください。「言ってる事は正しい。でもどこかが狂ってる。でもハッキリと違和感を口にできない。なぜか解らない。完全否定できない。くやしい。」そういう痛みがあなたを襲います(笑)
・「救いがない。でも好きな映画。」
「七つの大罪」をテーマにした殺人を追う、定年間近のベテラン黒人刑事と都会の殺人課を希望し配属された、ルーキーの白人刑事。サイコサスペンス流行のハシリ。モーガン・フリーマン、ブラッド・ピットなどビッグネームの俳優が出ている。あの、『ゲーム』『エイリアン3』のデヴィッド・フィンチャー監督。
・「魅力は“サスペンス”だけでなく。」
「セブン」はとても好きな映画で、1年に1度くらい見返している作品です。お気に入りとして上位3本に入りますね。
映画は娯楽ですので、どのように楽しまれても個人の自由です。ただ、「セブン」についてはサスペンスというカテゴリのせいか、“オチが読めた”あるいは“後味が悪い”といった評価が多い気がします。
個人的には、この映画の良さは人間が存在する事についての哲学(闘い?)を描いていると認識しているので、謎解きや怖い設定以外の部分にも魅力があると未見の方に伝えたいですね。
この映画の見所は、退職間近の刑事と連続殺人鬼が人間と世の中に対して深い怒りと絶望を抱えながら生きている点にあります。
老刑事の深い悲しみは少し間違えれば、そのままこの事件の犯人のような殺意に転じる可能性もある類のものです。しかし、同種の人間でありながらも彼らは決して同じラインに立つことはありません。それは倫理や道徳といった既成の概念ではなく、生きていくための根源的な意思の差でしょう。
映画の最後で老刑事が放つ一言は、数ある映画の中でも輝いています。お勧めの逸品ですね。
それにしても、未見の人が羨ましい。どきどきしながら、見られるわけですからね。
・「ねたばれ注意!」
「ラストは読めたね」などと話し、この映画の存在を超えているかのように批評している人をたくさん見た。しかし、その人たちがこの映画の本質を感じたとはとても思えない。
本作品は、いわゆる「サイコ・ホラー」の範疇に入る作品だが、尋常ではない深い奥行きを持っている。それは「7つの大罪」をモチーフにした連続殺人が起こるからではない。はじめはサスペンスの「お客さん」だったはずなのに、犯行の意図・作品の意味が明らかになるにつれて、犯人が告発しているのは客である自分なんだと否応なく気付かされるという、現実とリンクした作品であるからである。 特にラスト・シーンは最悪で、後味が悪いことこの上ない。誰もがエゴに満ちた「世界の現状」をうれいている。しかし、「俺には責任がない」「俺にはどうしようもない」と「一般人」が放置するこの世界の現状に対する責任は、このように不条理にとらされるのだという結末は、救いようがない。
『もしあなたがたが盲人であったなら、罪はなかったであろう。しかし、今あなたがたが「見える」と言い張るところに、あなたがたの罪がある』というイエス・キリストの言葉を思い出し、この言葉の意味するところはこういうところなのだろうかと考えながら、最悪の気分で映画館を出たのを覚えている。
(ちなみに、この映画の脚本家の書いた他の脚本に、ニコラス・ケイジ主演の「8mm」がある。これを見れば、この脚本家がアメリカの現状をどのように捉えているかよりよく理解できると思う。)
・「ある意味「90年代」代表作」
よく作り込まれているなーと、今観ても感心する。個人的にラストより印象深かったカイル・クーパーのタイトルデザインなんか、やっぱりカッコイイ。バックサウンドがナイン・インチ・ネイルズの「closer」のリミックス版なわけだが、原型をとどめぬ異様なシロモノになっていて、これがまるでジョン・ドゥの精神世界を表しているようで不気味だ。
暗く頽落的で死臭漂う街。人々は他人に無関心で、共同体はすでに死滅している。そんな世界を映像化してみせた『セブン』は、私にはサイコ・サスペンスというよりファンタジー・ホラーに見えた(実際この映画にサスペンスはなく、ただ状況だけが主人公たちに与えられる)。
夢や希望や未来(子供と言い換えてもいい)といった、生のあらゆるプラス要素が排除さ!れた老人(サマセット)のおとぎ話である。
シナリオも美術もジョン・ドゥの日記同様に暑苦しいぐらいの作り込みだが、その過剰さがこの映画をアート・フィルムにまで昇華させたと言ってもいい。ファンならオーディオ・コメンタリーも楽しめるはず。
・「賛否は分かれると思う。」
この映画を一言で言うと、「もう2度と観たくないけどもう1度観たい映画」。矛盾してますけど、実際にそんな感じです。空想と現実の狭間で生きる主人公。悲惨な現実のシーンに思わず目を背けたくなりますが、その現実を忘れさせてくれるような空想シーン。ミュージカルで魅せてくれます。「こういう表現もあるのか」という感じです。ただ、気分が落ち込んでいる人がみるとますます気分が落ち込んでしまうと思います。
・「救いはあった。」
かなりの欝映画と評判のビョーク主演のダンサー・イン・ザ・ダークを観てしまいました。観る前からこれはかなり重い映画で友人にミリオンダラーベイビーよりもきついのあるよ、と言われていたのがこの映画でした。最初から暗くてこれは最後まで見通せるだろうかと不安でしたが結局最後まで観てしまいました。でも、あとに残ったのはすがすがしいとまではいかないですが思ったよりいやーな感じは心に残りませんでした。
主人公のビョーク演じるセルマは最後まで愚直そして頑なで見ようによってはアホ真面目に自分の意思によって人生を歩んでいました。そこになにかしらの美しいものを感じずにはいられませんでした。
確かに重い映画ではあります、なかには落ち込んで2、3日立ち直れない人もいると思います。でも、最後のシーン息子のジーンが手術によって目が治ったと告げられた時にセルマは救われたのだな、セルマの人生に意味があったのだ感じ、セルマの息子、ジーンへのセルマの愛がジーンの目となって生きていくのだなと思うとそこには少しの救いがあるように感じました。
なかなか人にはおすすめできない(特に欝の人には)映画ですが観て損はない映画だと思います。ビョークの演技も素晴らしい。
・「見ろ、「新しい世界」を」
この作品のエンディングは、僕の中の「映画」を変えた。四面楚歌の絶望に追い込まれて全てを失うひとりの女性の最後を記録した本作のエンディング。ビョーク演じるセルマは、お金や視力だけでなく、命までも失った。果たして、この映画はそれで本当に「終わった」のだろうか。この映画を観た友だちはみんな口を合わせたみたいに「暗い」としか言ってくれなくて困るのだけど、その観方ではまだまだ中途半端だ。この作品は、セルマが死を迎え、ビョークが歌うエンディング曲の“ニュー・ワールド”が流れ始めて、そこから「始まる」のだ。あらゆる悲しみと絶望を経験し、それでもセルマが生き生きと歌っていたのは、全てを感じ終えた後にこそ始まる何かを信じる喜びを、彼女は決して忘れなかったからだ。もっと、エンディング直前にスクリーンの真ん中に浮かび上がってくる言葉の意味や、“ニュー・ワールド”の歌詞に注目して欲しい。ありったけの絶望の向こう側にあるはずの、わずかに残された何かに思いを馳せる希望。本作のエンディングは、極めて高度な表現力でその希望の中身を伝えているのだ。
・「魂の歌声」
良くも悪くも一度観たら忘れられない映画でしょう。セルマの決断は正しいのかどうかはわかりませんが、息子の為だけに生きる姿は心を打たれます。母親が自分の子供を殺してしまうという事件が増えている今、セルマは母親の鏡のような存在に感じます。本作のミュージカルシーンは、主人公セルマの妄想の中で展開します。なので、現実世界で突然唄って踊るミュージカルが苦手な人も違和感無く観られるでしょう。ミュージカルシーンでのセルマはとても魅力的でカワイイです。そして、その魂の歌声に圧倒されることでしょう。
・「西洋的な人生観。」
病気の遺伝を知りながら子どもを産んだという事に対する贖罪の物語と見た。キリスト教世界独特の原罪の意識、徹底した個人主義(神との契約による)を肌で理解できない日本人には難しい映画だと思う。主人公は母性愛ゆえに死んだのではなく、あくまでも自らの信念に殉教したのだ。(子どもの為を思うのであれば、死を選ぶはずがない。)その、魂の強さ、純粋さが、痛い。彼女にとって、この結末はハッピーエンドでさえあったのだ。
・「レビュー評価に偽りなし!」
他の方が推薦されている通りのすばらしい名作。何度でもみたくなる大好きな作品のひとつ。レビューがよくてもイマイチのことはよくあるけど、この作品に関してはレビュー通り!真のエンターテイメントは、古いとか新しいとかではなく、小手先の技術や目新しさでもなく、時代を超えて名作は名作として残ることがはっきりわかる作品。観終わったあとの爽快感、ハッピー感で人生が楽しくなること間違いなし。こんなに面白い作品が今後、ハリウッドで出るんだろうか?商業主義にがんじがらめにされている鎖をほどけば良作を残せるのかもしれない。
・「傑作!名作!文句なし!」
全盛期のポール・ニューマン(合掌)とロバート・レッドフォードの脂の乗り切った粋な名演。ジョージ・ロイ・ヒルの極限の冴えを見せる洒落た演出。なんといっても、何度観ても陳腐化しない素晴らしい脚本の力。そして映像を見事に引き立てる音楽。もう奇跡的としか言いようのない理想が集結した永遠の名画です。サブ・タイトルがぱらりとめくれていく所は何度観てもゾクゾクします。まだ観ていない方は外食を1回我慢しても是非観ましょう。至福の時間が約束されていますよ。
・「ひさびさにいい映画を見たという感じ」
ストーリーのテンポが良く、みどころが次から次へと展開するするので、ついていくのがちょっと大変でした。その分、何度見ても新たな発見があり繰り返し見れる本当にいい作品だと思いました。古い作品は、どうしても年代や古さを感じてしまいますが、この作品は、その世界にどっぷりと引き込まれていくので古さはまったく感じませんでした。それどころかレトロな雰囲気に浸ってしまったという感じです。とにかくおしゃれな作品。ビジュアルも会話も登場自分物の生き方も。映画好きの人でもし見てない人がいたら、絶対に見ておくべ作品だと思いました。
・「粋で、洒落てて、面白い!」
殺された同志の仇を討つために、イカサマ師たちが集まる物語ですが、これがなんといっても面白い!みんなちょっと年季の入ったおじさんなのに、まるでいたずらっ子のように目を輝かせて大いなるイカサマ計画を進めていく様子は、本当にわくわくします。大きな計画の前に、チラッ、チラッと小さなイカサマを何度も見せてくれる当たりも、楽しいです。イカサマ計画を進めていくプロセスを一緒になって見ている「共犯者」であるはずの私たち観客も、いつの間にか騙される側になって彼らの手口に驚くことしかりでした。こういうからくりのある映画は、一度見てしまえば次から見ても面白さが半減してしまったりするのですが、この『スティング』はホントに別格!何度見ても新たな伏線を見つけてしまったり、作品の魅力にうっとりしたり、観る度にますます「面白い」と感じさせてくれる素敵な作品なのです。 全編に流れるラグタイムのBGMも、劇中のファッションも、仕事師同士たちの合図も、何もかもが一言でいえば「洒落て」います。彼らの粋な仕事っぷり、ぜひぜひご覧下さい!
・「こんなユニークで爽快な映画はまずないっす!」
どんでん返しパターンの元祖。この類のネタは一度オチを知るともう飽きてしまうモノも多いが、本作は何度みてもリアルで面白い。一切の過不足ない脚本とユニークでテンポのよい演出。ジョージ・ロイ・ヒルってなぜこんなに巧いんだろう。ほんと感心してしまう。タイトルクレジットのセンスもいい味だし、それに著名なサントラも最高にユニーク。作品全体の雰囲気をうまく網羅してますよね。P・ニューマンとR・レッドフォードは無論良いんですが、ボス役のロバート・ショー(byジョーズのクイント役)の凄くリアルな芝居と厚みのある存在感も秀逸。‾この頃の映画って本当にオリジナリティが隅々まで行き届き、手抜きがない事に感心します。
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・「笑える純粋暴力」
ブラジル映画を観る機会は極めて少ないが、この映画は日本でも公開された話題作。ブラジルの一都市、「神の街」を描いた文句無しの傑作である。子供が「今日は何して遊ぶ?」というぐらいの気安さで人を殺し、麻薬を巡る争いで町中が殺し合う。とにかく、人が殺される。しかし、暗さは微塵もない。日本の暴力は無闇に痛そうだし、ハリウッドのものはバカバカしいだけだが、これは違う。最近観た映画の中でもブッちぎりで面白かった。
・「所々の描写が美しい、過酷な現実と人生に向き合った映画」
一瞬、今の自分の現実と照らし合わせた。人生と真剣に向き合わなくてはと思った。ちょっとしたきっかけで人生は大きく変わる。そして、この映画に描かれた世界はブラジルのスラムだけでないことはいうまでもないし、資本主義と民主主義の確立した日本では到底起こりえない無秩序だ。自分の場合、むしろ勇気をもらったような気がする。映画としても絵が綺麗で、スリルもある楽しめる映画。
・「ラテン系民族でないと 生まれない映画のパワー!」
~初めてのブラジル映画体験は 強烈でした。照りつける太陽 流れる汗 スラム街の喧噪とにおいなどが強烈に五感に伝わってくる。リオデジャネイロ郊外の「神の街」と呼ばれるスラム街での ギャングたちの抗争年代記を 描いている。貧困が生み出す暴力の凄まじさは常識を越えていた。小学生くらいの子供が拳銃をバンバン 何のためらいもなく殺人に走~~っていく。彼らにとっては 暴力 殺人 麻薬 金が 青春そのものに なっている。有名なリオのカーニバルで 陽気なラテン系民族の裏面は「陽気な暴力」なのか。オープニングの かっこよさは 心をとらえ放さなく 一気にのめり込んでいく。カメラアングル 編集とも「おおっ!」と うならせられた。ここには正義の味方が いないが主人公たちに魅力を感~~じてしまう。最後まで 目が離せない一気に見せる物語(実話を題材)の パワーにねじ伏せられた。この映画と比べられる映画がない という点でも 貴重な作品。~
・「クール」
内容はドギツくて、コアだけど、何か陽気でしかもさばさばしてて後味が全然わるくない、そういう映画(ドキュメンタリー?)です。それに編集が抜群にうまくて、センスがあります。ストーリーも、細かいところに伏線が敷かれていてあとから「なるほどね」と思ってしまう箇所がたくさんあって、すごくよく練り込まれた作品です。ほんとにクール。そんでもってまとまりがいいです。
・「「神の街」・・・皮肉すぎる。」
もう観てて救われない・・・。これ以上救われない映画を観たのは初めてかもしれない。金を得るため、薬を得るため、誰かれ構わず見境なく銃で撃つ。それを見て育つ子供たちそして当然自分もそうなってしまう、限りなくそうなる確立が高い環境だから・・・。抗争も永遠に平行線で、どこまでも終わりがなく警官はワイロで見て見ぬふり・・・。
まだ救いがあるなら、少年らしい純情なシーンもあるからだが、リトル・ゼの暴虐ぶりで全部チャラだな。いやマイナス100か。
結局救われない・・・・・・因果は廻るごとくの復讐のスパイラル。
そもそも何が一番救われないって・・・「神の街」ってタイトルが救われない。
・「思ってたよりずっと良かった」
実在の詐欺師をモチーフにした映画。少年の頃に父が仕事を失敗し財産を失いそれがきっかけで母は浮気をし両親は離婚。フランクは小切手詐欺で父が失ったものを取り戻そうとする。
フランクとFBIのカールの関係も良かった。二人の友情、父親と息子など見応えがありました。思ってたよりシリアスな内容で良かったです。
・「原作以上の出来栄えです!」
「マイノリティ・リポート」が少し失敗したかなという感じでしたが、さすがスピルバーグです。すぐに観客の評価を取り戻します。
原作つきの映画はだいたいその魅力に勝てず酷評されるものですが、今回ばかりは映画の勝ちです。
よく練られた脚本は原作にある騙しのテクニックを余すところなく使い切り、なおかつ物語に使えるよう絶妙のアレンジがなされています。ジョン=ウィリアムズはジャズという新境地を開拓し、映画の雰囲気をうまく構成することに成功しています。
何より素晴らしいのは役者2人でしょうか。
ディカプリオは彼のキャリアで最も実のある演技で、実在の人物であるフランクを演じています。もともと若手の頃からナイーヴな演技に定評のあったディカプリオですから、得意な!ジャンルの演技なのでしょう。“憎めない詐欺師”そのものになりきっています。
トム=ハンクスは原作よりも意図的に扱いを重くされたキャラで、とても重要な存在として映画内で描かれています。童顔青年だったトム=ハンクスも最近ではお父さん役がはまるようになってきました。
悲しみや不安といったものをベースにしながらも、爽快で笑えるストーリーを作り上げているスピルバーグの真骨頂をぜひ楽しんでください。
・「とにかく良かった!!」
登場人物達の心の動きなどが良く表現されていて、見ていてすごく引きこまれました。単なる「実在した天才詐欺師と、彼を追うFBI捜査官の話」ではないです。見終わってから、色々考えさせられました。
・「スピルバーグ改心の爽快作」
「A.I.」は???。「マイノリティ・リポート」も?。とうとうスピルバーグも寄る年波には、かなわないのかなと思い始めた貴兄も、お安心あれ。「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」はそんな懸念を吹き飛ばす快作である。
「未知との遭遇」「E.T.」に色濃く現れていた父母の離別。スピルバーグ自身、切り離すことの出来ないテーマを中心に据え、その魅力的なストーリーを娯楽的に肉付けし、何とも豊かな表現力で魅せる手腕は職人芸といえる。スピルバーグ第2の永遠のテーマ「空を飛ぶ」ことも、しっかり取り込み、ある意味スピルバーグの集大成と言っても過言ではない。
力の入り過ぎない、ディカプリオも良い。No.2クレジットながら、その役のおいしさを知った上で出演ているトム・ハンクスもさすがだ。クリストファー・ウォーケンには目を見張り、大御所ジョン・ウイリアムスの音楽に至っては芸術の域を超えて唸らせる。
実話をテンポ良く、CGを多用せずに、これほどの娯楽作品にまとめ上げたスピルバーグに敬意を表する。
・「最高級の詐欺師」
本作の主人公の職業は詐欺師ですが、最高級の詐欺師であります。どんな職業であれ一流の人々はすばらしい、ましてや最高級なら尚更であると感じた作品です。主人公が、あらゆる専門職(パイロット、医者、弁護士)をこなし、小切手偽造まで手がけるのです。実話に基づいてることから、リアリティーもあります。古き良き1960年代のアメリカの雰囲気も出ています。 同時に、天才につきものである孤独感も良く描かれています。皮肉にも追いかけつづけるFBI捜査官唯一の理解者であったりもしますが、そのやり取りも面白いです。
最後に主人公が、意外な転職を遂げ、以外に幸せな人生を送っているというハッピーエンドもよかったです。こんな人生もあるんだから、世の中捨てたものじゃないという気持ちになりました。仕事で疲れた時に観るのがお薦めです。
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・「選択という大きな決断」
人はどれだけ過去に戻っても人は同じことをするだろう。こんな言葉を最近聞きました。作品とはまた違うでしょうけど、この作品も過去に戻って選択するが形は違えど、同じ様な不幸があり、どんな選択でも良し悪しはあります。誰でも過去をやり直したい。やり直すチャンスが欲しいと思うときがあります。もちろん僕自身も。 この主人公の様にどれだけがんばってどれだけ過去をやり直した所で彼女や友達、家族全てがうまくいくわけではなくつらい思いをします。しかし、そんな中でも最後まで彼女に対する愛情は変わりません。切ないエンディングを向かえますがほんとに彼女を愛していたからでしょうね。あれだけの決断をした主人公の様に自分も強くなりたいものです
・「タイムトラベルの深刻な側面を描いた秀作」
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「サマータイムマシン・ブルース」などのコメディ系タイムトラベルものとは正反対。ラブストーリーと社会問題も絡めた、重厚なストーリー。
恋人を救うために何度も過去に行くが、小さな出来事を修正するたびに、そこから派生する未来の事態が一層深刻化していく。親による幼児の性的虐待、すさんだ未来、いたずらが引き起こした殺人事件、トラウマ、刑務所の理不尽な暴力など、解決すべき問題は暗いテーマばかり。
「自分だったらどうするだろうか?」と考えながら見ると、かなり怖い。
・「美しいエンディング・・・」
ラストが本当に切なくなり、また自分だったらどういう選択を取るのだろう?、とそう見終わった後に考えてしまう作品。ストレートな恋愛系とは違い、非現実的なタイプの恋愛物なので、もしかしたら、苦手な人もいるかもしれませんが、はまる人は、かなりはまるタイプの作品だと思います。誰もが考える、あの時、ああしていたらどうなっていたのだろうか?そんなテーマを映画に織り込んだ作品かと思います。ラストのOASISの曲が本当にすばらしいです。映画と本当にマッチしてて、最高でした。切なく心に残る一本でした。
・「イチオシ」
バタフライエフェクトとは、たった1匹の蝶の羽ばたきが、その後の周囲の運命を大きく変える。精神医学上の理論をラブストーリーに絡めて、低予算の映画ですが、娯楽映画としては1級品だと思います。3つのエンディングが用意されているけどやはり劇場版と同じラストが興行的にも成功するでしょう、これしかないですね。たった一言のせい、ちょっとタイミングがずれただけで、こんなにも他人の人格を変えるとは…。人格によって運命も変わる。運命によって、人格が変わってしまうのか。浮ついたラブゲームが繰り広げられる恋愛映画はあまり心に残らないけど、この映画は違う。恋人のために体を張って、幸せにしようとあたふたする主人公がわたしは好きだ。
・「僕が彼なら」
いや、僕が彼でも最終的にはあの決断しかなかったと思います。見ながら最後はオヤジと同じになっちゃうんだなぁ〜と予想してたのでラストは意外でした。なかなか心に残る話だと思ったので、迷わずみて欲しいです。僕はDVD買っちゃいます
・「アメリカ社会の問題?」
僕は昔この映画の舞台であるVeniceに住んでいました。当時フランス人の白人女性と仲良くしていましたが、黒人の友人に「白人女性とデートするときは人通りの少ない道は歩くな」と注意されました。有色人種男性が白人女性とデート中、ネオナチやスキンズに襲撃される事件は少なくありません。リンチで死ぬまで殴られます。この映画では白人と黒人の対立が主に描かれていますが、アジア人である日本人も彼らの忌避する対象です。余計なことかもしれませんが、E・ノートンにしか言及していないいくつかのレビューには愕然とします・・。もちろん、彼は演技ということを忘れさせるくらい、むかつくスキンズと心の変化を見事に演じてますが。まるで対岸の火事という感じで・・。日本でも外国人による犯罪が増えてきており、ネット上では特定の外国人の排斥を示唆する書き込みが多々あります。外国人労働者が増え、日本人が仕事にあぶれ、外国人が様々な権利を主張してきたとき、日本でも同じ様なことが起こるのでは?この作品には日本の未来を予感させるところもあります。
・「ノートンならではの作品」
人種差別をベースに矛盾を抱えるアメリカの今をしっかり描いた作品。出演料の高かった別の作品への出演依頼を蹴って、この作品に出る事に決めた彼の判断に拍手。彼にしかこの役は出来なかったと思うから。いままでの作品と異なり、鍛えた体をださなければならなかったから、その意味でずいぶんがんばったのではないでしょうか。この作品で初めて、見た目だけで彼を男らしくカッコイイと感じました。
幼さも狂気も優しさも怒りも演じ分けるノートンはすごい。あらためてそう思います。だからこそストーリーに現実感と重みが出る。ノートンファン必見の一本。
最後のファーロングの語りはまさにこの作品を観るものへのメッセージではないでしょうか。心にずっしりきます。
・「これがエドワード?迫真の演技です。」
白人と黒人間の人種差別がテーマの映画です。主人公は黒人を卑下する白人グループ(チンピラ)のリーダー格です。このリーダーをエドワード・ノートンが演じています。どちらかというと線の細い、ひ弱なイメージがある俳優さんですが、この作品では「本当に彼?」と思わせるほどの役作りをしています。この主人公が警察に捕まり、刑務所内で唯一心を許せたのが黒人のだったことから、彼の内面が徐々に変わってゆくのですが、出所後の世界は彼が拘置される前とは変わっていません。彼を信望する弟や恋人との行き違いが起こってきます。そして...。人種問題の根の深さや、復讐の輪廻などを考えさせられました。秀作だと思います。
・「It’s the best movie I’ve ever seen !!」
E・ノートン渾身の一作!スタイリッシュで美しい映像の中に様々なテーマを織り込んだ正に傑作です!!彼の作品は良い物が数あるが個人的にはこの"デレク"を超えるモノは未だに無いと思います。 この作品がこの価格で再発になるのを待っていた人も多いのでは?!
・「アメリカンヒストリーX」
とてつもなく心に残っている映画です。人の心の変化が丁寧に描かれていました。過去と現在を使い分けて描かれているからこそ、その時の登場人物の気持ち、言動、黒人に対する反発の変化が非常に解りやすく描かれていました。内容は、のめり込み、思い込んでしまうと信じてしまう。違った道を猛進してしまう主人公、過去の出来事が確信となり、その道を突き進んでしまう。自分と同じ白人至上主義を掲げる組織のリーダー的存在になり、とうとう大きな罪を犯してしまう。白の世界に黒が混ざることを拒絶する主人公だが、刑務所に入ることになり、現状に愕然としてしまう。しかしこの場所で自分に向き合うきっかけをくれた、黒人と出会うことになる…。この映画を見たときの衝撃はとてつもなく、深く考えさせられました。そして人種差別が世代を連鎖してしまう理由も理解できたような気がしました。あたたかい気持ちになったり、悲しい気持ちになったり、怒りがこみ上げてくる場面が多々あるが、この映画の結末に繋がってしまった時は涙でいっぱいになってしまいました。ぜひ拝見して下さい。名作中の名作です。
・「お馬鹿はまじめに!だから面白い」
いわゆる「B級」的イメージの内容なのに、フタを開けてみれば実に丁寧で緻密、そして文字どおりの「役者」ぞろい。ジコチューの艦長、お色気オンリーシガニー、自分は元シェイクスピア役者なのにと腹ばかり立てているリックマン、純粋無垢過ぎてどうにもならない宇宙人。
A級役者がしっかり演じており、セットもチャチでないし、脚本もしっかり練られているし、本当に良くできた楽しい映画です。
「あんなアホなセリフは二度と言わないぞ!」と怒ってばかりいたリックマンが自らそのセリフを言うシーンはちょっと感動的。そしてラストシーンは思わず拍手です!有名SFのパロですが、別に元を知らなくても楽しめます。
ハリー・ポッターのスネイプ先生でリックマンにハマった人は、これとか「ロビンフッド」は必見かも。同じなのは声だけ、という豹変ぶり、役者だなあ。いや、役者なんだけと。こういう映画よ、ネバー・ギブアップ!ネバー・サレンダー!
・「バカで緻密、が最高。」
基本的にはB級バカ映画(愛情をこめてのバカ)。むしろそれを狙っているふしがあります。しかし実は構成がすごく緻密。はりめぐらされた伏線が最後にきゅっと集まるあの快感はそこらへんのものとはひと味もふた味も違います。バカだなあ、と笑いながら観てましたがラストでは不覚にも感動、画面の前で拍手をしてしまいました。
・「宇宙の傑作!!」
この映画はいろんな要素のある映画です。まずスタートレックファンにはそのパロディさが受けるはずです。又、私のように「インベーダー」や「宇宙家族ロビンソン」「アウターリミッツ」を見た世代にも新しい映画なのですが、なつかしく見えます。なんといっても「映画ファン」としてはシガニー・ウイーバーやアラン・リックマンという名声のある役者さんがまじめに「お笑い」映画にでているところです。ハリウッドの懐の深さを感じます。もっとも驚くのはSF界のもっとも輝かしい賞のヒューゴー賞をとっているところでしょう。日本での映画公開が少なかった分本年度の隠れた名作といっても過言ではないでしょう。
・「これはもう、観るしかない!」
金沢では前評判もなく地味な公開で、私が観たときはほとんどお客さんもいなかった。なぜ?という感じでした。中身はもう、最高です。私は「スター・トレック」はあまり知りません。でも知らなくったって十分楽しめるし、ティム・アレンやシガニー・ウィーバーがまじめにコメディ映画やってるところがたまりません。
ストーリーも最高、最後まで全然飽きずに観れるし、DVDの発売を首を長くして待ってました。とにかく質は最高のSF・コメディ映画です。楽しんでください。この手のものは何度観ても絶対楽しめます!
・「今年最高の掘り出しもの!!」
ゴテゴテの「スター・トレック」パロディーかと思いきや、これが真面目なオマージュ作品だったとは!!豪華な出演者といい、SFファンの心をくすぐる後半のあの展開といい、劇場公開時ミニシアター単館公開だったとは何ともったいない話だ。そっと包んでしまっておきたい珠玉の名編である。
・「隠しコマンド(隠しメニュー)」
一見分かりにくいのですが、メニュー選択画面に、タイトルの無いボタンが有り、ちょっとしたムービーが見られるようになっています。もし見逃していらっしゃる方がいましたら、残念ですので、今一度プレイヤーにセットし、再生してみて下さい。
きっと思わずにんまりしてしまうことでしょう!
・「さすがピクサー!! 」
料理の話なので地味になるかと思ったら、厨房内はもちろんパリの街で繰り広げられるアクションもあるし、アニメならではの動きや描写も多い。それに、とにかくレミーがちょこまか動く動く。ネズミが狭い迷路が動く独特の視線が、見る側も体感できる映像は、さすがピクサー!! それだけで、子供は普通に楽しめるでしょうし、大人が観ると、人間の才能だとか、その才能を評価する事だとか、いろいろ考えさせられる映画となっているのがスゴイところ。
もうひとつの主役でもある料理が、おいしそうなのには驚きます。料理の質感や、弾力、粘性、まで表現できている。食べ物をおいしく見せるのは、これまでアニメが苦手としてきた部分なのだけれど、正直、生唾を飲み込む場面もあったほど。それに、レミーが本当に楽しそうに料理を作るんだよね。観てると美味しい物が食べたくなるし、料理が作りたくなる。
脚本もよく練られています。レミーとリングイニの、シェフとしての成功物語がメインになっていますが、彼らの秘密を嗅ぎつけた料理長との駆け引きや、グストーを死に追いやった毒舌料理評論家イーゴとの対決など飽きさせません。笑って、ハラハラして最後にちょっと感動させる流れもお約束ながら、上手いしイヤミがない。ラストには、「正しい評論とはどうあるべきか」というメッセージもありました。
以下オマケです
原題は“RATATOULLE”です。「南フランス流野菜の煮込み料理」のこと。「リングイニ」(Linguini)がパスタのリングイネ(linguine)のモジリであるように、ラタトゥイユを持ちだしたのは、rat(ネズミ)+touille(かきまぜたもの)を暗示するためでもある。ちなみに、「グストー」(Gusteau)も、gustatif(味覚の)やgustation(味感)を暗示し、gastronome(美食家)とも関係があります。
・「誰もがアーティストになれる、」
ネズミでさえも。。。というメッセージが気に入ってしまいました。 それをさしおいても、とても心温まるお話です。話のヤマ場は、ネズミコックさんの作る料理が、激辛口で不当なまでに辛らつな料理批評家の心を動かせるか、というところにありますが、彼の作った料理を食べた瞬間に批評家が思い出すシーンがほろりとさせられるようなもので、ぐっときます。 そのほかにも、画像も非常に楽しめます。入手したその日のうちに3回見てしまいました。 オススメ!
・「本日のディナーの前菜にどうぞ」
今は亡き最高のシェフ、グストーの料理本を愛読し人間たちにおいしい料理を食べさせたいと願うドブネズミのレミーとドジで才能も腕もからっきしの見習シェフ、リングイニがお互いの夢のためにタッグを組むことに。
厨房に現れると「山田さんいらっしゃいました」などの隠語で疎まれるドブネズミそれが一流レストランで料理を作っているという素材の選び方がピクサーらしくていいなと思った。さらにピクサーの良い所はその発想だけで映画を作らないところだ。メインのキャラクターを煮込み、より魅力的にしようとする努力を怠らないし、そのメインキャラクターを引き立たせる、つけ合わせの脇役の配色のバランスも絶妙だ。そして子供映画といえど手を抜かず、料理長との駆け引きやある料理評論家とのクライマックスの戦いなどバリエーション豊かで興味を引くようなスパイスを全体にまぶすことで話に深みを与え、大人の鑑賞に堪えうる作品にまで昇華してくれる。そして今回も笑わせておいて最後にフッと泣かせてくれる定番のもてなしもイヤミのない上品な仕上がりになっていた。さらに影の主役と言っても過言ではない料理の数々は食前の空腹感を視覚的に充分に刺激してくれる事だろう。
夕食の彩りに何かもの足りなさ感じたなら、日曜の夕飯の家族団欒の食卓に、一人で食べなければならない時のお供に、本作をメニューとして一品加えてみては如何だろうか。
・「久しぶりにグッときちゃいました。」
見習いシェフ(雑用係?)のリングイニが料理もほとんど作ったことが無い上にドジ。優しくてひたむきな事だけ?が救い。ドブネズミのレミーのすばしこいキャラが引き立っています。この1人と1匹が一流レストランで美味しい料理を作り成功していく。しかしもちろんドタバタあり。笑って、ハラハラしてちょっぴり感動です。
グストー(レストランの前オーナーシェフ)がイイ味を出していますが、レミーの想像というわりに・・・ちょっと矛盾するかな?と思ったりして。
でも絵(CG)はすごいし、全体のテイストもオシャレな感じ。子供はもちろん、大人ウケもバッチリでしょう。 サラッと見てもじっくり考えながら見ても楽しめると思います。 レミーに誘発されて、ちゃんとした(?)料理をしたくなっちゃいました。
・「自分との対話」
映画公開時、賛否両論が激しく別れていましたが私はこの作品に「5つ星プラス」を差し上げたい。孤島で4年間、経った一人で生きなければいけなくなったトム・ハンクス演じる主人公、この映画には殆どBGMが存在しない。見ている観客は次第に孤島で暮らす、トム・ハンクスとなっていく。音楽も台詞もない4年間を共に生きる。観客はその時既に映画の中以外で、自分との対話をはじめているように思える。「フォレスト・ガンプ」のロバート・ゼメキス監督とトム・ハンクスコンビには珍しく、映画の行方を見る人一人一人に委ねた感がある作品。ラストシーン、岐路に立つトムハンクスは自分自身に思えてくる。2001年ナンバーワンをあげたい!
・「ぜひウィルソンにアカデミー賞を!!」
もちろん、そうでしょう。ウィルソンが行ってしまったとき、胸が締め付けられました。「行かないで!!ウィルソン!!!」心の中で叫んでいた人は、私ひとりではないはず。
まず、主演のトム・ハンクスが凄い。以前は「アカデミーくさいよなぁ」と敬遠していたのですが、この長丁場をたったひとりで、まったく飽きさせずに見せる力に降伏しました。やっぱりすごい役者です。彼の表情は、時に子供っぽく、時におやじっぽく見えます。その曖昧さが、無人島をサヴァイヴァルしていく苦労や喜びを表現するのに効果的でした。嬉しそうな顔をしているとき、本当に無邪気に喜んでいるように見えます。
そして、演出。ハリウッドの正統派演出です。微妙に、すみっこに「彼」が映ったりします。それでいながら、一瞬、画面を真っ暗にするなんていう学生のような方法も使っています(これを見たときには、監督が映画を本当に愛しているということがよくわかりました。DVDやビデオでは効果がわかりにくいため、商業映画では敬遠されがちな方法です)。
脚本も、きっちり練られています。伏線、暗喩の使い方など、脚本のお手本になるほどきっちり使われています。
技術的なことはもちろん、内容も素晴らしいです。そう、どっちが幸せかなんていうのはわからない・・・。わからないけど、そこで道を選び取って生きていくしかない。そして、それは不幸なことではない。
指針を失った現代人に、わかりやすくそれを説いてくれます。
すべてにおいて完璧な作品。こういう映画が、もっとあったらいいなぁと心から思わせます。
・「メイキングだけでも価値あり」
トム・ハンクスの作品ということで待ってましたとばかりにじっくりと観ていますと、余りに長い無人島の場面です。その分、最後の30分葉感動的ではありますが、それにしても長い。その趣旨をじっくりと説明してくれるのがメイキングのCDなのです。構想の年月やこだわりなど映画の見方が変わってしまうほど丁寧に解説してくれています。確か「グラディエイター」に賞を持って行かれた年の作品だったと思いますが、細やかなこだわりの点で万人受けはしないかも知れないと納得はしながらも、かなりのエネルギーを集約して作られたことからの残念さも感じます。本編よりメイキングがいいなんて、あんた・・・と思われる向きもあるでしょうが、これが私の正直な感想です。
・「無人島脱出、そして…」
無人島に漂着し、一人で孤独な生活をしながら、最後は脱出して感動のラストというのは、ロビンソン・クルーソー以来よくある話。この映画がそれらと違うところは、脱出したその後が描かれていること。むしろ、そっちがメインであると思う。
恋人と結婚の約束をして飛び立った飛行機が墜落。無人島に流れ着き、4年の歳月を過ごす。ついに、脱出に成功し本国に戻るが、4年の歳月は大きすぎた。アメリカ本国に戻ってからの主人公と“元”恋人との葛藤。そして、ラストシーンの十字路に立つ自由な“カウボーイ”。
ドロドロとした愛憎劇にならず、スカッと爽やかな終わり方は、さすがロバート・ゼメキス監督。無人島生活でも、一緒に漂着した宅配便の品物がそれぞれ何かの役に立ったり(何の役にも立たないと思ったバレーボールが、一番大事なパートナーになったり)、小技も効いていて、よくできた映画。
・「演技がすごい」
映画の始めと、遭難して救出されたあとのトム・ハンクスの演技の違い(体型が大幅に違う)が、映画に対する情熱みたいな物を感じました。ただの、役づくりでは考えられませんでした・・・。
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