プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編)) (詳細)
P・F. ドラッカー(著), Peter F. Drucker(著), 上田 惇生(著)
「「プロ」とは?」「とても当たり前のこと」「人事の教科書としても最高」「プロのビジネスマンになりたい人は、必読。」「これ一冊でとりあえずOK」
ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則 (詳細)
ジェームズ・C. コリンズ(著), 山岡 洋一(翻訳)
「GREATになれないGOODな人たちへの人生指南としてもお奨め」「飛躍のために経営者・起業家は必読では?」「前作(ビジョナリー・カンパニー)よりお薦め」「真の企業家に向けて必読の「理論」」「飛躍するために大切なこと 」
ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press) (詳細)
W・チャン・キム(著), レネ・モボルニュ(著), 有賀 裕子(翻訳)
「未知の市場空間=青い海,」「ゼロベースで考えるということの大切さを再認識」「ポーター競争戦略への強烈なアンチテーゼ」「どのように利益を出す領域を見つけるか」「青い海を目指して、我々が目指すべきロールモデル」
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press) (詳細)
クレイトン・クリステンセン(著), 伊豆原 弓(翻訳)
「破壊的イノベーションについての名著」「IT業界では日常茶飯事」「参考になりました」「ビジネスマンの必読本」「ジレンマを経験している組織は多いのでは?」
史上最強の人生戦略マニュアル (詳細)
フィリップ・マグロー(著), 勝間和代(翻訳)
「史上最強とは著者の経歴が語る信頼にある」「アメリカプラグマティズム」「翻訳の良し悪しは課題だと思えば、、、」「あなたの人生の「成功者になるための10の(戦略)要素」を発見する本」「読むには本当に後人生を変える覚悟が必要」
勝者の法則―「ジョブマッチング」で強い営業組織をつくれ! (ゾディアック叢書) (詳細)
ハーバート・グリーンバーグ(著), 吉田 達生(翻訳)
「仕事、特にセールスという職業についての新たな発見を与えてくれる本。」「天職につくために。」
ザ・マインドマップ (詳細)
トニー・ブザン(著), 神田 昌典(翻訳), バリー・ブザン(著)
「マインドマップの「入門書」ではなく「解説書」」「本家の本は違います。」「マインドマップの理解を深めるなら」「初めはマインドマップの入門書と一緒に」「自分の作成するマインドマップに今一歩自信が持てないあなたには良い本」
頭脳の果て (詳細)
ウィン・ウェンガー(著), リチャード・ポー(著), Win Wenger(著), Richard Poe(著), 田中 孝顕(著)
「加速学習の完全版」「天才はつくることができる。」「待ちました。」「人間の可能性」「イメージストリームのススメ」
「経験知」を伝える技術 ディープスマートの本質 (Harvard business school press) (詳細)
ドロシー・レナード(著), ウォルター・スワップ(著), 池村 千秋(翻訳)
「知識とは何か」「ナレッジマネジメントの新たな好著」「団塊の世代が会社を去る今こそ再考したい、「ディープ・スマート」伝承のための方法論」「マネジメントに関する知識はディープで継承が難しい.」「団塊の世代が会社を去る今こそ再考したい、「ディープ・スマート」伝承のための方法論」
ホイラーの法則―ステーキを売るなシズルを売れ! (詳細)
エルマー ホイラー(著), Elmer Wheeler(原著), 駒井 進(翻訳)
「セールス、広告、POPの古典!」「○○○を売るなシズルを売れ!」「いつまでたっても星5つ!」「モトネタを知らずに使っていました。」「チラシの考え方に気づきました!」
影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか (詳細)
ロバート・B・チャルディーニ(著), 社会行動研究会(翻訳)
「名著「影響力の武器」の邦訳第2版。さらに内容が充実しており、一読をお薦めします。」「1章毎に本1冊分の価値がある」「人間理解に深い洞察を与えてくれる本」「もやもやを視覚化」「社会の知恵と力は増す」
キャズム (詳細)
ジェフリー・ムーア(著), 川又 政治(翻訳)
「待望の翻訳書」「「(いい意味で)読み進むのに非常に時間のかかる本でした。」」「ハイテクベンチャー関係者必読の書」「頭がすっきりした」「新しいモノを普及させるにはどうすれば良いか?解決の視点を提供していれる。」
競争の戦略 (詳細)
M.E. ポーター(著), 土岐 坤(翻訳), 服部 照夫(翻訳), 中辻 万治(翻訳)
「経営戦略論のグローバルスタンダード」「骨のある本」「HBRの2008JAN号に最新のUPDATEあり」「ある種のパラダイムシフトできる一冊」「もはや古典である。」
組織の不条理―なぜ企業は日本陸軍の轍を踏みつづけるのか (詳細)
菊澤 研宗(著)
「あらゆる組織人の必読本」「新年会をサボってでも読みたい一冊ですよ!」「華やかさは無くても、地に足の着いた良書」「組織の経済学的分析」「批判的な態度。」
ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代 (詳細)
ダニエル・ピンク(著), 大前 研一(翻訳)
「自分の仕事をグレードアップするヒントがいっぱい」「ボーダレス時代に個として生き抜く処方箋」「大前さんは煽りがうまい!」「とりあえず、必読です」「栄養素に分解して噛み砕く左脳的タフさ」
勝者の代償―ニューエコノミーの深淵と未来 (詳細)
ロバート・B. ライシュ(著), Robert B. Reich(原著), 清家 篤(翻訳)
「競争社会での生き方に関する課題を網羅」「選択を「個人の問題だけにしていないところがすばらしい。」「競争社会の行く末を案じる」「社会変化に対する仕事のあり方を考えさせられた」「今何が起こっているか」
暴走する資本主義 (詳細)
ロバート ライシュ(著), 雨宮 寛(翻訳), 今井 章子(翻訳)
「大きな問題提起」「いったい何が起きているのか。」「労働者を苦しめる消費者と投資家は結局自分自身」「経営ビジネスという観点から会社の方向性を決める立場の人にはぜひ読んでもらいたい本。」「もやもやとしていた現実感覚が、急速に研ぎ澄まされ、そして構築されていく世界観」
ベッカー教授の経済学ではこう考える―教育・結婚から税金・通貨問題まで (詳細)
ゲーリー・S. ベッカー(著), ギティ・N. ベッカー(著), Gary S. Becker(原著), Guity Nashat Becker(原著), 鞍谷 雅敏(翻訳), 岡田 滋行(翻訳)
「教科書と併せて読むと良いと思う」「ミクロ経済学の豊かさを味わう」「経済学で何でも斬る!」「面白い切り口」
まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか (詳細)
ナシーム・ニコラス・タレブ(著), 望月 衛(翻訳)
「運がいいとか、悪いとか」「思考力が高まる良書」「金融版「無知の知」のススメ」「偶然に騙される」「「ブラック・スワン」より遥かに良い本」
統計学を拓いた異才たち―経験則から科学へ進展した一世紀 (詳細)
デイヴィッド サルツブルグ(著), David S. Salsburg(原著), 竹内 惠行(翻訳), 熊谷 悦生(翻訳)
「近代統計学の誕生の歴史がわかる」「数理統計学に、こんなにおもしろい側面があったのか」「統計を身近なものと感じるために」「人間味溢れる研究者たちの横顔」「統計学の歴史と人間模様」
ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理 (詳細)
バートン マルキール(著), 井手 正介(翻訳)
「株式投資のベスト・ロング・セラー」「名著の第9版。市場を予測する難しさを、著者が当初意図したのとは少し違う意味でも実感」「株式投資の指南書」「知っておいて損はない事実」「教科書として推薦」
● ビジネス2
● 自己啓発
● 私の本棚
● おすすめ
● オススメリスト
● 備忘録(投資)
● 日経ビジネスアソシエ CULETIVATION PROGRAMで紹介された本/DVDです。
●プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
・「「プロ」とは?」
職場の上司や先輩からまま聞く「プロ意識を持て」、「プロフェッショナルであれ」という言葉。では「プロ」であるということはどういうことなのか。そういった疑問にこの本はうまく答えてくれるものです。
著名人の書く「プロ」本と比べると個人レベル経験や成功体験という点でやや具体性に欠ける部分がありますが、その内容をもとに自身の仕事に取り組む際の心構えや、仕事を通していかに成長し身を立てていくか、といったことの参考になります。実際、私自身もとある分岐点でこの本を手に取り、今まで自分を反省し、これからの自分はどうしたいのか、どうやって成長していきたいのか、という指針にしています。
前述しましたが、この本は個人の成功体験談やいわゆる「HOW TO」本とは異なり、個人を取り巻く環境や社会を織り込んだ上で、一人一人がどのように考え、行動していくのかを表した本です。そういった点で「プロ」とはどういうものなのか、とよく考えさせられます。ですので、これから読まれる方は今の自分の状況や考え方と照らし合わせながら読まれることをお勧めします。特にこれから就職活動や仕事を始められる方にお勧めします。
・「とても当たり前のこと」
誰だって成果を出したい、成功したい、人に認められ たいと思いますが、そのための方法、どんな人にも 当てはまるであろうし、どんな時代でも適用される 普遍的な方法が書かれています。 そしてとても驚くことは、その方法とはごくごく 当たり前なことであるということ、そして多くの人は その当たり前のことを日ごろはまったく忘れていること です。 私は3回読みました。もっともっと読むと思います。 みなさんも何度も何度も読んでみてください。 何度も驚き、気持ちを新たにすることができると 思います。
・「人事の教科書としても最高」
私は職務がら、ドラッカーを「目標による自己管理」の提唱者として読んでいます。本書は、人事のための本として読んでも、体系的にまとめられていることと、その深さ、その新しさにおいて、必要なときに戻って来るべき本だと感じています。世の人事担当者の方にはバイブルとして頂きたい本だと思います。
さらに、世のマネジメントの本がいかにドラッカーから多数引用されているか、再認識もできると思います。このような分野でドラッカーを超えた人はまだいないと思います。
・「プロのビジネスマンになりたい人は、必読。」
ドラッカーの本は、とても読みやすく、わかりやすく、かつ世界と日本の歴史がふんだんに盛り込まれているので、あっという間に読んでしまいます。同書は、30代のビジネスパーソン必見です。その理由は、「これからどうやって生きていけばいいのか?どうやって働いていけばいいのか?そのポイントは何か?」ということが具体的に解説されているからです。どうやって勉強すればいいのか?」「時間はどうやってつかうか?」「何に価値を見出せばいいのか?」「成果をあげるには?」というノウハウを具体的に示してくれます。
・「これ一冊でとりあえずOK」
産業社会からの歴史を振り返りながら、ビジネスについてはもちろん、セルフコントロールの仕方や上司・部下の付き合い方についてもバランスよく書かれている一冊です。ドラッカーの入門書としても最適だと思います。
ビジネスにおけるプロフェッショナルの条件をひとつひとつ知ることができるのでビジネスマンや経営について勉強している人は一度読むことをおすすめします。
・「GREATになれないGOODな人たちへの人生指南としてもお奨め」
「またビジネス書か。もうビジネス書はたくさんだ」と思う人も多いことだろう(ぼくがそうだ)が、この本は違う。著者はGREATを「株式運用成績が15年にわたって市場並み以下の状態が続き、"転換点"の後は一変して15年にわたって市場平均の三倍以上になった企業」として定義し、この基準をもとに1965-1995の30年間にフォーチュン誌のアメリカ大企業500社のリストに登場した企業を対象として組織的な調査と選別を行って残った11社を、対照的にGOODのままGREATになれなかった企業11社、いったんGREATになったがそれを15年持続できなかった企業6社と比較して分析している。
厳密なふるいをかけて残った11社のGREATな企業は、著者のコリンズと調査チームが驚いたほど「地味で野暮ったい」企業の一覧となった。だが、それらの企業を調査して導かれた結論は、示唆に富む内容でありながらシンプルで分かりやすい。何より興味深いのは「GOODからいかにしてGREATに脱皮するか」という考察が、企業だけでなく個人の人生にもみごとに適用されそうな点である(このため訳書のタイトルには不満が残る。原題は"GOOD TO GREAT")。
「GOODはGREATの敵である」と喝破する著者、ジム・コリンズは「一億ドルもらってもこの本の出版を差し止める気にはならない」と断言するほどの自信をもってこの論考を世に問うている。ビジネス書としてだけでなく、「学生の頃は優秀でいろいろ夢や野心があったのに社会に出ると月並みな成果しかだせなくなってしまった」ことに悩んでいる、GREATになりたいGOODな人たちに人生指南書としてお奨めしたい一冊だと思う。
・「飛躍のために経営者・起業家は必読では?」
前作ではソニーをはじめとする偉大な企業の分析を実施したが、今回は優良な企業が偉大へと変革するにいたったことの分析をしようという試みをまとめたものです。だからといって調査(5年にわたる!)を前回の継続として捕らえておらず、また内容も前回の継続というよりは同列の資料ができあがって、再度同じ視点でどうなのかが議論できる形になっています。
基本的には以下の循環により、ゆっくりと進化したというのが解になります。ハリネズミの概念と3つの基本原則(情熱、世界一、経済原動力)のみを忠実に実行することにあります。そして行動を起こす人柄としては「ストックデールの逆説」と定義していますが、「必ず勝てるという確信を失ってはならない。ただし厳しく現実を直視する」タイプの人ということです。
世の中には当たり前と思えることが、実は明文化されていなかったり、証明できていなかったりすることが多くて、ことを深めると、「どうしてそれが成立するのか?」という疑問にぶち当たることもしばしばだと思います。本書で示されているデータも内容ももしかすると、当然と思えることかもしれませんが、それでもここまでデータに忠実に具体的にまとめられた形はほとんど世の中には存在しないと思われます。
ただ本書は優良な企業が偉大な企業へ成長したデータの整理であり、本書をまねて人・企業が、本書通りにいくという保証はありません。だからといって無視できない事実も多く書かれていて、経営者や起業家は必読の書では?と思われます。
・「前作(ビジョナリー・カンパニー)よりお薦め」
いわゆる並み(Good)の会社が、いかに偉大(Great)な企業となりえたかという点で、成功したアメリカ企業の事例研究ではあるものの今日業績低迷にあえいでいる日本企業にとっても実に示唆に富んだ内容である。前作(ビジョナリー・カンパニー)は偉大な創業者が、不変の基本理念のもと、偉大な企業を築き上げたという、応用を図るには少し遠い存在であったように感じる。また筆者自身、前作では不明瞭であった点が、今回の調査によって明確になったと認めている。
偉大な企業が例外なく、自社が世界一になれるもの、経済的原動力になるもの、情熱をもって取り組めるもの、という条件にあてはまる事業を取捨選択したこと。トップのカリスマ的指導力によってビジョンや戦略構築を図るのではなく、まず最初に適切な人を選び、その後に目標を構築したこと。自社が置かれた厳しい現実を直視し、十分に意見に耳を傾ける社風を作り出したことなど、自らの企業に照らしあわせても、示唆にあふれている内容である。各章にポイントをまとめているのも使い勝手がよくバイブルとしておいておきたい一書である。
・「真の企業家に向けて必読の「理論」」
前著『ビジョナリー・カンパニー』よりおよそ6年の年月を経て出版された本書。偉大な企業が偉大さを永続する卓越した企業になることを説いた前著に対して、本書はその続編ではなく、「良い組織を偉大な実績を持続できる組織に飛躍させる(Good to Great)」ことを説いたものであり、むしろ前編に当る。前著以上に、本書はすべての企業人、企業家に対して価値ある示唆を与える卓越した一冊だと言える。
まず、こうした内容の類書・文献は多分に散見されるが、これらと本書とを明らかに異なるものにしている点は、本書が理論の域に達していると言い得ることだろう。巻末に示される膨大なデータ調査の経緯や議論・検討の経緯の記述から、仮説でも一般解でもなく理論だと言い得るのだ。即ち、本書が与える示唆は、勿論実現は容易ではないのだが、科学性・再現性を備えたものだと思われる。 次に、ただ単に「成功の方法」を説いたものではなく、その持続性に焦点を当てていることは無視できない。即ち、如何に短期的な成功、大々的なキャンペーンがあろうとも、企業組織が持続的発展を望む以上、この視点から考察された本書の示唆は非常に稀有であり、読む者を崇高な想いに至らしめる。ビジネスの競争にあって、ややもすれば独善性や視野狭窄に陥り易い企業人に対して自身を内省させる視点に溢れている。 第3に、それでいて革新的な提言が盛り込まれている。本書で提示するGood to Greatへの処方箋は、「第5水準のリーダーシップ」「最初に人を選びその後に目標を選ぶ」「厳しい現実を直視する」「針鼠の概念(BHAG)」「規律の文化」「促進剤としての技術」「弾み車と悪循環」の7つの概念から構成されている。「第5水準のリーダーシップ」はコッターなどが提示するリーダーシップモデルを超えて更に「個人としての謙虚さと職業人としての意思の強さ」を兼ね備えたリーダーの必要性を説いている。また、「最初に人を選び次に目標を選ぶ」というのは人的資源管理の原則的な考え方とは趣きが大いに異なる。加えて、「促進剤としての技術」では技術はあくまで補助に過ぎないことを再認識させ、それに振り回される企業人に警鐘を鳴らす。非常に有益で考えさせられる示唆が豊かなのだ。
本書が示すところは所謂「企業変革」とは明らかに相容れない空気がある。しかし、短期的に華々しい変革ではなくとも超長期の卓越を得たいのであれば、本書の説くポリシーがまずもって優先されるべきだろう。偉大な企業に脱皮し持続的高成長を掌中にするためには、市場環境に対応すること以上に、規律ある組織や内省できる個人など、深く・潔く自らと向き合うことが如何に重要であるかを思い知らされる。 間違いなく秀逸な良書である。
・「飛躍するために大切なこと 」
飛躍する企業の経営者には、第五水準のリーダーシップを持っているという。
●ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)
・「未知の市場空間=青い海,」
非常に為になる理論でした。 訳本なので多少難解な記述も散見するのですが、(本当は原書で読むべきなのでしょう) 「既知の市場空間=レッドオーシャン=競争激化」 ⇔ 「未知の市場空間=ブルーオーシャン=競争皆無」 という概念を理解すれば、1900円の元は取れたかと思われます。
レッドオーシャンであっても、何かを「足したり」「引いたり」すれば、 ブルーオーシャンに変貌を遂げることが可能。 その時のツールが、この本でいう「戦略キャンバス」なのです 。
何かしらの差別性を有することで、競合との競争を回避できる。 これは、ビジネス一般だけでなく、 「人間関係」や「恋愛」にも当てはまる事実ではないでしょうか。
・「ゼロベースで考えるということの大切さを再認識」
スポーツの試合では勝者がいれば敗者がいますが、ことビジネスに関しては、必ずしもそうとはいえません。しかしレッドオーシャン戦略(旧来の競争戦略)ではゼロサムゲームを前提に供給者寄りの視点で議論されがちでした。著者のいうブルーオーシャン戦略とは、技術イノベーションではなく「バリュー・イノベーション」を成し遂げ、まだ競争相手のいない新市場を創造するやり方です。具体的には、顧客視点で、従来まで提供されてきた価値の内、無駄なものは省き、必要なものを加える。これによって競争相手とは異なるユニークさ(コスト削減と価値追加)を獲得して、顧客も自社も利得を得て、市場全体が拡大するという全体にとってハッピーな話です。シンプルでわかりやすい話ですが、ともすると目先のライバルに打ち勝つことばかりに心を奪われがちになりやすい自分にとっては、啓発されるところの多い本でした。ゼロベースで考えるということの大切さが再認識させられました。巻末の資料のパートも、代表的な業界のバリュー・イノベーションの歴史が語られていて興味深いです。
・「ポーター競争戦略への強烈なアンチテーゼ」
経済には需要と供給がありこの関係によって価格が決まるというのは、誰もが知る一物一価の原則である。問題は、一物一価の市場の認知の枠組みのなかで超過利潤を得るためには競争戦略しかないということであり、更には競争戦略のゼロサムゲームは最終的にマイナスサムゲームに移行してしまうことだ。
本書は、この領域を取り払い、知られざるマーケット・スペースを自ら創出する「ブルー・オーシャン(手垢つかずの海)」を見出すための戦略論であり、供給飽和の市場構造にあって、新たな収益・成長オポチュニティを見出そうとする。まず特徴的なのは、この戦略理論が、競争戦略の枠組みをあっさりと否定し、「競争優位」に囚われた認知構造をリフレーミングしてくれることだろう。典型的には「差別化かコストリーダーシップかの二択」というポーターのGenerics strategyが提示した命題を超えて、両者が両立するマーケット・スペースを生み出すということにある。むしろ自社と顧客双方の価値を飛躍的に高めることで競争とは無縁の存在になることがブルー・オーシャンの目的である。正に孫子の論理と同様と言える。他方、このスペースが簡単に見出せるのであれば競争戦略に腐心する必要はない。これに対してキムは、1「青い海は技術革新の賜物ではない」、2「青い海は既存のコア事業から生まれやすい」、3「企業や業界を単位に分析してはいけない」、3「青い海はブランドを育てる」と言う。即ち、1や2に従えば新機会は辺境にあるのではなく灯台下暗しということになる。これは認知のフレームを変えないと見えないものだ。更に3は合理的な経営判断の否定である。データにもとづく意思決定は結局測定可能性バイアスにかかり多角的な視点を消滅させる。即ち、既存の認知を変えることができれば新たなオポチュニティの可能性が生まれると説いているのである。
もとより、簡単ではない。キムは「ブルー・オーシャンは事業構造の変革を要求するため、社内の政治に負け易い難しいものだ」と説く。戦略と言う言葉が戦争のメタファでありこれにひきづられてしまうように、バイアスから逃れ集団の認知構造を変えることさえできれば、青い海が見出せる可能性は格段に高まるだろう。本書では多くの欧米企業の事例からこうした洞察を導くが、日本では例えばヤマト運輸の宅急便も「青い海」だと言える。本書はこのように、既存の戦略理論に囚われることによってむしろ超過利潤の機会を失ってきた特に過当競争におかれた企業にとっては、新たな認知の地平を開くという難しい作用を促すに際しての力強い示唆を与えるものとなる。
・「どのように利益を出す領域を見つけるか」
本書では、競争の激しい領域(レッドオーシャン)から、競争相手が存在しない領域(ブルーオーシャン)への移動の方法全般について詳しく説明されています。
ブルーオーシャンの見つけ方では# 付け加える# 取り除く# 大胆に増やす# 大胆に減らすの4つを紹介し、さらにそれらの項目を見つけるための6つのパスについても詳しい説明がなされています。
通常このような本では、現存するビジネスを変革させる具体的方法についてはお茶を濁す表現をすることが多いのですが、本書ではステップを踏みつつ、確実にブルーオーシャンを見つけるための道筋を述べている点が優れています。
さらに、本書では作成した新領域をどのように実行、展開すればいいのか、反対派をどのように封じ込めたらいいのかについても解説があります。このあたりは実際にブルーオーシャンを探している会社にとっては実に有益です。いくらいいプランがあっても、実際に行うのは従業員ですから、彼らの賛成を引き出すためのテクニックを知ることは、ブルーオーシャン領域で利益を上げたい企業にとっては必須でしょう。この中でも特にニューヨークの治安向上を目指したプロジェクトで取られた戦略は秀逸で大変参考になりました。
・「青い海を目指して、我々が目指すべきロールモデル」
血みどろの争いだらけのレッド・オーシャンから未開のブルー・オーシャンを目指し、開拓するためにはどうしたらいいか。そのための分析ツール・フレームワークと戦略の策定と実行の原則について非常に分かり易く書いてあります。所謂MBA取得者やコンサルが語る曖昧さに比べるとかなり明確であり、論理展開も申し分ありません。
細かい数字を忘れ森を見ること(人は数字では動かない)、戦略が受け入れるために公正なプロセス(ガラス張りにして、従業員の理解を得ながら改善すること)などうちの経営陣に見せたい事がずらりとあります。気になっていた模倣される危険性についても、最後の方に明快な解が述べられています。
読むのに退屈で当たり前と言っている人ほど何もできないでしょう。これが当たり前で実践できている企業がどのくらいあるのか。後出しで、あれだったら誰でもできるのにと言うのは誰でも出来ます。
●イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
・「破壊的イノベーションについての名著」
大企業の持続的イノベーションは小企業の破壊的イノベーションには対処できないという本
すばらしすぎです!古典になりつつありますが,輝きを失わない.いままでに無い「バリューチェーン」という考え方を持ち出して破壊的イノベーションを説明していること.多くの事例が広い範囲で見つかること.そして,何よりほとんどの大企業がこのジレンマを解消できない.
学術的な精緻さ,体系と,コンサルタントが持つ説得力の両方を兼ね備えています.
教科書を意識したのか,後ろの方の討論の手引きは余計だと思えるほどすばらしいと思います.読むには時間がかかりますが,その分の価値は充分あると思います.またこの手の本にしては安いです.
・「IT業界では日常茶飯事」
HDDやパワーショベル、デパート業界での新規参入と古参の移り変わりの事例を元に、顧客のニーズを超えすぎてしまう高性能製品の行く末と、新たに別の土俵から登ってくるシンプルな製品(と企業)の世代交代についてまとめられています。
2007年の身近な事例を挙げるとすると、Windows VistaとGoogleのサービス、SONYのPLAYSTATION3と任天堂のDS、次世代DVD(両陣営)とネット動画配信事業 あたりが良い例でしょうか。
あと、似たようなパターンの例を繰り返し提示ながら主張を述べるのは、アメリカの論文の基本です。少し冗長に感じられるかもしれませんが、我慢しましょう。
・「参考になりました」
全3部作を読みました。自信家の技術屋が読み物として読むだけであれば退屈な本でしょうが事業を立ち上げ、攻める側に立っている人にとっては大変参考になるでしょう。イノベーションは遂行されなければ社会に価値を問うことも、生活者が抱えている問題も解決することもできません。業界内に存在するルールは自然発生的に、実績ある企業が取り決めている場合が多く、ルール自体も破壊しなければ、深刻な諸問題が解決できないケースが確実に存在しています。実践することが前提でなければ、ただの退屈な理屈になってしまいます。現在の企業の研究所も同様の状況と推測されます。
・「ビジネスマンの必読本」
2年前に米国のビジネススクールに留学していたときには、この本の話題で持ちきりでした。どうして優秀な経営者が経営しているにもかかわらず、大企業が新市場参入に失敗するのかをデータを用いてアカデミックに、しかもわかりやすく説明しています。
当時、米企業を訪問すると、どの経営者もこの本を読んでおり、話が通じたことが驚きでした。日本の大企業の経営者の何人がこの本を読んでいるのでしょう。日米の企業の業績逆転の原因はこの辺りにあるのかもしれません。やや古くなりましたが、今でもビジネスマン必読の本だと思います。
・「ジレンマを経験している組織は多いのでは?」
技術革新を極め、会社として発展し続け、そのため設備投資や人員の増加を推し進めてきた。そして気がつけば既存のレールから降りられなくなっている。そんなジレンマに追い込まれる前に何ができるかを述べている本です。
本書は、そんなジレンマに陥ってはいけませんよ、と警告するだけではなく、なぜジレンマに陥るのかというプロセスを説明し、プロセスを解明することで浮かび上がる対応策を紹介しています。
本書で使われる用語、「破壊的イノベーション」という市場を変化させるような新しいアイデアは、後発企業が開発する以前にジレンマに陥る企業がすでにその芽を出している可能性があると述べています。しかし、新しいアイデアの発案当初は同意してくれる人は少いでしょうし、同時に既存の収益構造を脅かす可能性が高いため受け入れられないのです。
したがって、新しいアイデアを認めることができる環境を企業内に構築すべきであり、そのためには同一組織で異なる収益構造の事業を運営せずに収益構造に応じた事業運営を行うべきという主張には同感できるものがありました。重厚ですが読み応えのある本でした。
・「史上最強とは著者の経歴が語る信頼にある」
著者は行動科学で博士号を取得し、米国で訴訟コンサルタントで実績をあげた人物。多数の人生戦略を構築してきた経験と実績が語る方法論です。勝間さんが「史上最強の」とつけた意味は、このような経歴だからこそ得られた信頼にあると思いました。具体的なエピソードを交えて説明してくれているので、非常にわかりやすく、説得力のある内容でした。 私は本書の特徴である著者の経験に基づく具体例に非常に惹かれました。全14名の人生戦略についてエピソードが紹介されています。それぞれの人生の挫折からどうやって脱出できたのか、人生戦略としてどう解決していくのかがひもとかれています。 原題には「マニュアル」という言葉はないので、マニュアルをイメージしない方がいいです。あくまで方法論の説明です。自分の弱点を克服したいと考えているひと、いろんな苦悩を持っているひとに多いに力になってくれると思います。
・「アメリカプラグマティズム」
自己啓発本というよりは、コーチングのセミナーに紙面上で参加しているような本です。「最悪の日を経験した者には、悪い日も快く感じるだろう」というゲーテの言葉がありますが、受け取り方に始まり、状況が作られる中での自己関与が状況を構成し、結局自分に戻るという極めて現実的な本と思います。「評論家」として読むのでなければ、十分に通用する翻訳と思います(ただ、ちょっと理解しにくいところがあるのも事実)。ここまで書かれると怖いですが、カウンセリングやコーチングのなかでの「自己変容」と起こすきっかけとなれる本だと思いました。
・「翻訳の良し悪しは課題だと思えば、、、」
英語の文献を翻訳で読むときには、原文も読むつもりかどうかが肝心です。原文を読むための参考として利用したいのか、翻訳だけで理解したいのか。
本を読むときに、内容を理解したいのか、読んだという事実だけを作りたいのか。内容を理解したいときには、訳が少しくらいまずくても、内容を理解できます。
内容に興味があるかどうかは別にして、本書を少し読んでみましたが、内容がわからないところはありませんでした。書評に興味がある方は内容を書くとよいでしょう。
翻訳の良し悪しを書かれている方は、内容には興味がない方が多いように思います。具体的な訳の間違いや、改善提案を書かれるのは役に立つと思われます。
・「あなたの人生の「成功者になるための10の(戦略)要素」を発見する本」
あまたある、自己啓発、人生教訓本の集大成のような大著です。「ああ、また人生本ね」と思って手にとったのですが、最後まで読んで、目からウロコが落ちました。とっぴなことではなく、今まで自分が正面から向き合わなかったことを、あえて目の前に差し出され、問題や悩みに向き合うところから出発することを教えられました。
大著ですが、しかし、文章は平易でこなれているし、読み手の心理にビシビシ突き刺さってくる、具体的で詳細な言葉で迫ってきます。単に文章でさらりと書き逃げるスタンスは皆無で、これでもか、といわんばかりに、人生の悩める問題を抉り出してきます。
結局、自分の人生の問題は、問題として認識し、ごまかさず、逃げず、きちりと向き合うこと。そして、自分の価値観、考え、感情を認識し、自己分析を重ね、己の生き方、生きていく意味を見出します。次は、夢ではなく、目標を立て、それを達成するための計画、人間関係を構築し、自己管理して達成に導いていくこと。
深く内省し、自分をしっかりと把握したら、自分の「成功法則」を認識し、偶然や場当たりや感情のままに、ではない、希望と夢を現実に達成し、くじけず、幸福な生き方を全うするという生き方。
理性や感情や環境に左右されるのではなく、これらを管理、コントロールするための「(他でもない、あなたの)人生の戦略」ガイドは、あらゆる年代の方にお薦めできる良書です。
・「読むには本当に後人生を変える覚悟が必要」
これからどうしたらいいのか、と絶望していた時に本屋で目に留まり衝動買いした本なのですが……いいですねこれ、本当に内容どおりやれれば人生変えられると思います
これは徹底的に事実をつきつめ、どのように生きるか、人生の戦略を立てる本です
そのため、自分の欠点を見ないフリをして生きていたり自分にウソをついて生きている人には読むのがとても辛い時間になるでしょう自信だと思っていたものが打ち砕かれるかもしれません一体今まで自分は何をやってきたのかと泣きたくなるかもしれません
ですが、望むとおりの人生を得るには戦略を立てる必要がありますそして緻密な成功確率の高い戦略を立てるには辛くても事実を直視しなければなりません敵を知り己を知れば…です
読むだけではほとんど意味は無く、章ごとにある課題をこなしていかないとダメです
なんとなく自己啓発本が読みたいから、って人は読まないほうがいいです小手先のテクニックや心構えを教えてくれる類の本ではなく、自分と向き合って堅実な戦略を立てる本なので…他の自己啓発書と被っている内容もありますが、これには根拠の無いポジティブさが無いのである意味好感が持てます(そのぶん厳しいですが)
かなり読む人を選ぶ本なので、「今のままじゃダメだ……」と真剣に考えてる人にだけ勧めておきます挫折感を味わったことの無い人では真剣に取り組めないでしょう
●勝者の法則―「ジョブマッチング」で強い営業組織をつくれ! (ゾディアック叢書)
・「仕事、特にセールスという職業についての新たな発見を与えてくれる本。」
セールスは誰にでも出来る仕事ではなく、またセールスといっても売るものやサービス、売り方によってそれぞれ適した人材がいるということ、その適材を見つけることができれば、企業もそしてセールスをする本人も成果を出せるということを、キャリパープロファイルという新たな視点から実証しようとしており、興味深い本である。
実際にセールスの仕事に就いている人を始めセールス人材を抱える企業や人事担当者にとっても面白いのではないかと思う。
・「天職につくために。」
スキルや知識ではなく、その人が『何に喜び、何に遣り甲斐を感じながら仕事をするのか』、という「動機」に焦点を当てて適職を考えるという視点が非常に興味深い。
今の仕事が自分に合っているか見つめ直したい時、転職を決意する前にぜひこの本を一読したい。天職を探すということは自分自身についても考え直し、豊かな人生をおくる事について考える良い機会になるかもしれない。
・「マインドマップの「入門書」ではなく「解説書」」
トニー・ブザンとバリー・ブザンの共著の公式マインドマップ本です。この本がきっかけで、私はマインドマップに目覚めました。マインドマップの概念、書き方など、まったくのマインドマップ初心者であった私にも非常によく理解できました。脳の使い方や機能についても、非常にわかりやすく書かれています。
注意する必要があるのは、マインドマップの「入門書」ではないということです。これはマインドマップの「解説書」です。
入門者にはもっとわかりやすい説明の仕方もあると思います。また、この一冊だけでマインドマップの実践ができるかどうかも、人によると思います。つまり、入門者向けではないですし、上級者向けの本でもありません。
マインドマップがなんとなくどんなものをかを知っている人が、より深くマインドマップの概念を知るための本です。マインドマップを実践していくにはこれ一冊では十分でない人も大勢いると思います。他の本も併せて読みながら実践していく必要があります。
何もかもマインドマップで解決というわけではないと思いますが、私は、何かを企画する時とか、会社のミーティング前に案を練るときとかに使っています。マインドマップは、発想を広げてビジュアル化したり、問題点を洗い出して全体を俯瞰するという目的にはとても優れたツールです。実際に使ってみようという人は、他の本も読むことを前提に、おススメの一冊です。
・「本家の本は違います。」
私も講演をよく行います。講演でなくても会議で座長をよく行います。そんな時はマインドマップ一枚目の前に置いて置くことで安心感が全く違います。 絵を見ながら話すように、理路整然と二時間でも三時間でも話すことが出来ます。 マインドマップに会うまではメモ紙で話していましたが、やはり、一枚の紙にすべての情報が詰まっている方が話しが飛ばなくていいみたいです。 本家のマインドマップはやはり違います。是非読んでみてください。
・「マインドマップの理解を深めるなら」
トニー・ブザンと彼の兄であるバリー・ブザンの共同著書ザ・マインドマップと人間の頭脳処理に関して理解を深めるならこの本がもっともよいでしょう。また、マインドマップの書き方に関する練習もありますので入門書としてもいいと思います。
マインドマップを書き始めて3年以上してからこの本と出合いましたがいい加減な書き方のマインドマップを改めさせたのがこの本でした。
・「初めはマインドマップの入門書と一緒に」
水曜日にこの本を他の入門本「マインドマップ図解術」などと一緒に買いました。金曜日にはもう仕事に使えていましたので、マインドマップの即効性は期待できると思います。しかし、マインドマップを書いたことがない人がこの本をいきなり読んでも取っつきにくいかもしれません。入門書を参考に何枚かマインドマップを描いた後で本書を読んだら非常に納得が行きました。本書では「マインドマップを生活や仕事にどう活かすか?」を知ることができました。入門書だけでは描き方しか分からないので、是非本書を一読ください。
・「自分の作成するマインドマップに今一歩自信が持てないあなたには良い本」
マインドマップ、もうこれについては何の説明も要らないと思います。それほど有名になったノートのとり方。しかし、いざ作成しようとすると、ちょっと詰まってしまったり、なんとなく納得いかなかったりした経験はきっとあなたにもあるかと思います。事実、僕はせっかくマインドマップを作成してもなんとなく腑に落ちないことが圧倒的に多かったです。そんな理由からこの本を手に取りました。
・「加速学習の完全版」
人間の脳の進化の可能性や、フォトリーディング、ジーニアスコードと言ったものの理論が詳しく書かれています。ゆえに、たくさんの理論が納得のいく形で紹介されています。加速学習の復習に、フォトリーディングや脳のバージョンアップに役に立つ一冊だと思います。
・「天才はつくることができる。」
天才とは生まれついた才能の持ち主だと思っていました。しかし、先天的なものでなく、おかれた環境でつくることが可能であるという教えは大いに勇気をもらえるものでした。
・「待ちました。」
いやーついに出たか!一時ユーズド価格が高騰して、手が出なかったけどこれならOK!出版社の英断に感謝。なかなかの内容で読むのに時間がかかるのは致し方ないが、付属のCDで短縮できるかも、とにかく復刊されてよかった。
・「人間の可能性」
頭脳の果てはおそらく人間の持つポテンシャルを高める際に非常に有効的な本と解釈してる。理由を話したいと思う。この本に述べられている技術は、ある程度の物事が出来る人間なら誰にでも出来るテクニックだからだ。実際「イメージストリーム」というテクニックがあるが。それはイメージを声に出して説明するだけという、実に簡単なテクニックである。他にも、何種類かのテクニックが紹介されてる。なかでも、私自身驚いたテクニックは「インスタント再生」や「モデル思考」などのテクニックだ。「インスタント再生」は昔体験した出来事を鮮明に思い出す事が出来る。という、世にも不思議な、そして仰天的なテクニックもあれば。「モデル思考」と言う。他人になりきり本来人間に秘められた計り知れない、そして想像を絶する素晴しき能力を活用する事が出来る。人間は本来誰にでも「天才的能力」が秘められていることは必然に等しい。その訳は本書に述べられている。
結論を述べる
私自身この本を購入してから自分の計り知れない可能性に気が付いた。私だけではない。この本書を読んだ人間に解る事だ。
もしあなたが給料のあまり2000円ぐらいの金銭的余裕があれば。是非とも購入して欲しい。win wengerは一応世界的権威の名を馳せている。彼の書いた本なのだからまずその分野では「世界最高クラス知識」が詰まっている。さらに余談だがこの本に書かれているある方法を行えば。「IQポイントが短期間で必ず上昇する」方法が詰まっている。
最後だが能力を高めたい人にとってこの本は絶対に役に立つ。
・「イメージストリームのススメ」
我々の頭脳の働きを飛躍的に高めるためには、イメージを利用するのが一番であるということの実証に大半が費やされている。右脳開発、イメージトレーニング、あらゆる能力開発で言われ続けていたことだが、ここまで深く掘り下げた本がついに復刊!!
精神世界に入らず、あくまでも科学的見地から述べている点はありきたりの能力開発本とは一線を画している。20世紀人類が達した知への探求の集大成であるといえる。具体的なイメージ法についてのエクササイズもあり、能力開発に興味のある人必読の書であると思う。
●「経験知」を伝える技術 ディープスマートの本質 (Harvard business school press)
・「知識とは何か」
「経験豊富な人間はどうやって初心者に知識を伝えるか。」
この疑問からこの本は生まれた。
情報化社会は知識社会を生み出した。知識が社会的、経済的価値を持つ時代になった。そして、知識労働者という概念が浸透した。
知識が大きな価値を持つ現代において経験を含む専門知識を次世代にうまく伝えるとは一体どういうことなのか。
様々な側面から知識について検討しその全貌に迫っていく。
エキスパート、またはその卵にとって自らの持つ専門的な価値を考える最高のきっかけとなるはずだ。
・「ナレッジマネジメントの新たな好著」
原題である「ディープスマート」とはその人の直接の経験に立脚し、暗黙の知識に基く洞察を生み出し、その人の信念と社会的影響により形づくられる強力な専門知識、と説明されている。掴みどころが難しく、如何にしてこれが生まれ、移転させることが出来るのか、過去から様々な研究がされているところである。本書は特に2000年前後のITバブル華やかな頃のシリコンバレーを中心としたベンチャーキャピタル(コーチ)とベンチャー企業の経営者(教え子)の事例を中心に研究されたものであり、2年に満たない短期間に知識の誕生から死に至る過程を実験の様に見て来た点が興味深い。ドットコム・バブル期の「群集についていって、それが正解ならば、実に結構。群集についていって、それが不正解でも、それほど悪いことではない。だが独りぼっちで不正解だと、間抜けに見えてしまう」という言葉は当時の群集心理の状況、人間の考えに及ぼす社会的な影響を端的に言い表している。「知識」とは信念に基づいた主観的なものであり、それが故に本人を取り巻く環境にも左右されながら形成される。なかでも自らのアイデンティティーと結びつき、周囲の人物に支持され、直接の経験に基いたものは中核的な信念となり、少々のことでは揺らがない。如何にして「正当化された真なる信念」である「知識」を会得するのか、原題と同様に極めて「ディープ」な課題の様に思われる。
・「団塊の世代が会社を去る今こそ再考したい、「ディープ・スマート」伝承のための方法論」
製造業はじめ多くの企業の現場は、伝承された経験知・暗黙知で支えられてきたが、今、団塊の世代が会社を去る時がやってきた。上場企業の多くが新卒採用を急激に増やし学生採用数はバブル期並みまで回復、就職氷河期が嘘のようでさえある。そんな今だからこそ有用な知見と方法論が米国輸入の本書には垣間見られる。前著『知識の源泉』でも見せたドロシー・レオナルドの洞察力は、今更ながらにわが国企業経営の課題に直結するのである。 ディープ・スマートとは、経験によってのみ獲得される経験的な智慧である。ディープ・スマートの持ち主達は、余人には識別し難い特定の問題を発見でき、迅速かつ懸命な決断を下す。その判断は直観でありながら凡そ正しい。著者は、大半の企業でなされている人材開発プログラムには人間の学習方法に関する洞察が欠けていると説く。目に見える技能や経営知識ばかりを詰め込み、ディープ・スマートを継承する仕組みがなっていないと論じるのだ。 そのための方法論として、システマティックな徒弟制度の有効性を訴える。即ち、単に「俺の背中を見て技術を盗め」ではなく、学ぶ者がレセプター(脳内の受動器)を形成しつつ経験させることを促すのである。その方法論が、Guided Experience(指導の下での経験)、Guided Observation(指導の下での観察)、Guided Problem Solving(指導の下での問題解決)、Guided Experimentation(指導の下での実験)である。徒弟と言うと、その効果の高さは理解されながらも、決してコスト効率は高くない。ましてや3K職場的な暗いイメージが付きまとう。しかし、著者は、システマティックな徒弟が、無駄な教育プログラムやナレッジマネジメントシステムに投資をするよりもどれだけコスト効率が高いかと再考を促すのである。 戦略コンサルファームのパートナーと以前話をした際、コンサルの技量は最終的に徒弟でしか伝えられないと言っていた。また、わが国では古来より「守破離」、風姿花伝に曰く「秘すれば花なり秘さざれば花ならず」、山本五十六曰く「やってみせ、言って聞かせてさせてみせ、誉めてやらねば人は動かじ」という言葉がある。全て伝承の哲学と言える。 本書は、伝承においてわが国で語り継がれてきた知見を、現代経営学的に再整理したものであり、教育プログラムの再開発において一考の価値ある知見だと思える。
・「マネジメントに関する知識はディープで継承が難しい.」
マネジメントに関する知識は,製品や製造に関する知識より暗黙的・経験的であり,簡単には伝えることができない.ここではそれを「ディープスマート」と命名している.
本書では,「ディープスマート」の体系化を行うとともに,「ディープスマート」の継承に最も有効な方法は「指導のもとでの経験/コーチング」であると主張し,具体的なコーチングのパターンを示している.
登場する具体的事例は,2000年ごろのシリコンバレー等のベンチャー企業の創業者が,経験豊富なコーチ(ベンチャーキャピタリスト,インキュベータなど)からマネジメント知識をどのように獲得し,それが企業の成長にどのように影響したかを,著者らが直接インタビュー調査した研究成果に基づいており,臨場感が伝わってくる.
技術移転や継承に関する文献は多いが,マネジメントに関する知識の移転や継承を体系化したものは少ない.実際,企業においても,技術や市場に関する知識共有・移転はある程度システム化されているが,よりディープなマネジメント知識の移転・継承に関しては,まったくの人依存・属人的であるケースがほとんどである.その意味で,読者の頭の中にデープスマートの継承に関する体系的な「レセプター」を構築できるだけでも本書の意義は大きい.
・「団塊の世代が会社を去る今こそ再考したい、「ディープ・スマート」伝承のための方法論」
ディープ・スマートとは、経験によってのみ獲得される経験的な智慧である。ディープ・スマートの持ち主達は、余人には識別し難い特定の問題を発見でき、迅速かつ懸命な決断を下す。その判断は直観でありながら凡そ正しい。著者は、大半の企業でなされている人材開発プログラムには人間の学習方法に関する洞察が欠けていると説く。目に見える技能や経営知識ばかりを詰め込み、ディープ・スマートを継承する仕組みがなっていないと論じるのだ。 そのための方法論として、システマティックな徒弟制度の有効性を訴える。即ち、単に「俺の背中を見て技術を盗め」ではなく、学ぶ者がレセプター(脳内の受動器)を形成しつつ経験させることを促すのである。その方法論が、Guided Experience(指導の下での経験)、Guided Observation(指導の下での観察)、Guided Problem Solving(指導の下での問題解決)、Guided Experimentation(指導の下での実験)である。徒弟と言うと、その効果の高さは理解されながらも、決してコスト効率は高くない。ましてや3K職場的な暗いイメージが付きまとう。しかし、著者は、システマティックな徒弟が、無駄な教育プログラムやナレッジマネジメントシステムに投資をするよりもどれだけコスト効率が高いかと再考を促すのである。 製造業はじめ多くの企業の現場は、伝承された経験知・暗黙知で支えられてきたが、今、団塊の世代が会社を去る時がやってきた。上場企業の多くが新卒採用を急激に増やし学生採用数はバブル期並みまで回復、就職氷河期が嘘のようでさえある。そんな今だからこそ有用な知見と方法論が米国輸入の本書には垣間見られる。前著『知識の源泉』でも見せたドロシー・レオナルドの洞察力は、今更ながらにわが国企業経営の課題に直結するのである。
・「セールス、広告、POPの古典!」
初版1937年、簡潔な5公式3原則、20以上の豊富な実例。古く素朴でありながら、言葉ひとつひとつのもつ力をかいま見せ、読者の想像力と意欲をかきたてる。今日でも引用参照する者がたえないセールス、広告、POPの古典的な傑作だ。
・「○○○を売るなシズルを売れ!」
このシズルを学ぶと商品の販売、提案が面白いようにたのしくなる。今までの何気ない言葉が販売にマイナスを起こす。何気ない声かけが恋愛に終止符を打つ。すべては相手が興味を持つことを頭に入れておくこと。何度見ても飽きないですよ!!!5つの法則をマスターすればさらなる自己成長まちがいなし。
・「いつまでたっても星5つ!」
ビジネスマンのバイブル!だ。
何回も読み返したい・・・・・♪
・「モトネタを知らずに使っていました。」
広告会社に勤務しているので、「シズル感」なんて言葉を日常的に使っています。しかし、原典を知らずにいたことを大変恥ずかしく思います。いやー、とんでもない本があったものです。現在、語られているマーケティングとセールスのメソッドはここから始まったのですね。
この本にめぐり会えたのは、本当に幸運でした。
・「チラシの考え方に気づきました!」
シズルって日常にも聞かないからピント来なかったが、簡単に言うとステーキそのものではなくてジュージューって言っている音や匂いなどを売れという事。
広告の反応率が悪い中にこのシズルという事が理解できれば反応は確実に上がる事は間違いない!私もこの原理を利用してオープンハウスを実施したら...
5000部のチラシで18組も集客来た^^超!効果でます。
・「名著「影響力の武器」の邦訳第2版。さらに内容が充実しており、一読をお薦めします。」
翻訳初版も素晴らしかった本書であるが、新版においては、内容的にさらに2点の変更がなされ、より充実した仕上がりとなっている(内容以外では、ありがたいことに価格が安くなっている点、サイズがA5版からB5版に変更されている点があげられる)。内容変更の1点目は、影響過程に関する心理学的知識が格段に増加したため、「説得」「承諾」「変容」の視点から、加筆が行われている点である。2点目は、本書を読んだ読者の経験が事例としてとりあげられている点である。とりわけ後者の読者の経験事例は、本書をよりよく理解し、読者が記憶に留めておくことに大きく貢献するだろう。主に、影響力の武器が悪用された事例であるため、読者の長期記憶となるうえで、より一層効果的だと思われる。違法的な販売やカルト宗教への勧誘などから身を守るためだけでなく、より良い社会を築いていくためのテクニックとして本書が役に立つことを祈るばかりである。初めて読む方は、目からウロコが落ちる経験の連続となることは間違いない。以上のことから★5つとした。
・「1章毎に本1冊分の価値がある」
原書(第2版)は1988年に出版されている。参考文献の数、なんと365!確かに大学の講義で利用出来るよう、工夫があり、1章完結型で進んでいく。米国のMBAでは、こんな授業があるんだなと、ある意味、羨ましく感じる。
さて、展開としては、まず章の始まりは、どこかでみた企業広告、その意図するところを、著者の経験をふまえて分かりやすく解説しながら授業が進む。さらに*(アスタリスク)で本文の注釈が随所にあり、理解度がさらにアップ!「読者からのレポート」も、まるでホントの授業に参加しているようで臨場感がわく。
よく、「他人を変える事は出来ないが、自分自身は変える事が出来る。」といわれる。自分自身の行動を変え、その行動が他人に”影響力”を与え、その影響で他人が行動する。本書に登場する”影響力の6つの武器”はぜひ知っておくべきだ。
内容は、たいへん深く、一度読んだだけでは、もったいない。本当の授業で、議論できたら最高だが、なにせ社会人にはそれこそ、Book Clubなどで、議論する機会があればいいのに・・・
本屋さんにそんな機会を作ってもらいたいという思いも込めて★5つ
・「人間理解に深い洞察を与えてくれる本」
私もある業界(中卸)に20年以上身を置いていますが、自分でも知らず知らずのうちにこの本に書いてあるような内容を使っていました。自分ではテクニックというほどのものとも思っていませんでしたし、そのつもりもなかったのですが、経験からそのような方法を使っていたのだと思います。この本にある内容を悪用しようと考える人がいるかもしれませんが、表面的にテクニックだけを真似てみても長期的な視点からはうまくいかないでしょう。個人的な意見として、商売は多少の駆け引きも時には必要ですが、基本は誠実に正直にやるのが一番と確信しています。この本は人間理解という視点からひじょうに勉強になりました。科学的に書かれており、知的な好奇心を満たしてくれる本です。人間は複雑なものですが、ある面、単純なものでもあります。
・「もやもやを視覚化」
知恵をひとつ…あなたが、心臓病の発作に襲われた時、刻々と、意識を失いつつある時、どうすれば、他の人に助けを求められるか。⇒そばの特定の人に話しかける。”そこの青いシャツの方、助けてください”と。そうすれば、その人が、他の人に働きかけ、助けてくれるでしょう。そうでなければ、通り過ぎる人は、誰かがするだろう、大したことではないだろう、と傍観してしまう。なぜ、観光客用土産店で、売れ残っていた品物が、一桁金額を大きくした時に、売れたのか、なぜ、好きでもない人の言うことを聞いてしまうのか?なぜ、思ってもいないものを買ってしまうのか?なぜ、ひとつの事件が起きた後、同じような事件が続くのか?こたえが、ほぼ、この本にあります。コントラスト、返報性、権威の力、一貫性のルール、希少性、これら、なじみの無い言葉が、大きな意味を持っています。何かを購入しようとした時、店に入る前と出た後でうまくはめられたと思った時、なにが起きたかを知ることができます。自分の、あるいは人間の心の動きを良く教えてくれます。
・「社会の知恵と力は増す」
私が読んだのは実は旧版だが、これからはこちらの新版を読むことになるのでしょう。
本書は、セールスやマーケティングに従事する人が説得術を研究するために読むことが一番多いのだと思う。しかし、私も本書を最後まで読んでよくわかったのであるが、本書は、人々が、無意識的に影響を受けて安易な意思決定をして動かされてしまうメカニズムを明るみに出すことにより、情報化時代における新しい社会規範を作り出す必要性を問いかけ、その試案を作っているものである、といってよいと思う。
情報過多の中で情報をいちいち吟味していられない時代、新たなファシズムが生まれないために、どのような行動規範が立てられるべきなのか。それが本書の問いであると言える。そしてその答えは、人々が依拠している判断のシステムを搾取してはいけないし、搾取には断固として立ち向かうべし、ということ。
本書を悪用する人もいるかもしれないが、本書が広く読まれることによって、社会の知恵と力は全体としては増すと思う。
●キャズム
・「待望の翻訳書」
この本の翻訳書が出るのを待っていました。米国のMBAに2年前に留学していたときに、マーケティングの授業の参考図書として原書で読みました。今回、やっと翻訳が出て手にとってみると、とてもうまく訳されていると思います。
新商品を企画する人は、なんとなく感じていたアーリーアダプターという新し物好きのマーケットセグメントからいかにして大衆=アーリーマジョリティに商品を受け入れてもらえるか、そのキャズムをいかに超えるかという課題を明確に浮き彫りにした本です。
この本は、おそらくマーケティングの名著として今後も重要なポジションを占めていくことと確信しています。
・「「(いい意味で)読み進むのに非常に時間のかかる本でした。」」
日本語版がようやく出版されたというニュースを見て、改めて原書の改訂版を手にとって見ました。
現在、産学連携ベンチャーの中でマーケティング担当者として新しい分野の技術を世に出そうとしている私としては、どの章も非常に具体的で示唆に富み、読み進む度に翻って自分が遂行している戦略が正しいかというレビューをしてしまう、という内容でした。あえて言うと、一般化しすぎているきらいがあり、対象とする財の種類よって違ってくる点の記述が少ないのが気になった。
1991年初版ということでしたが、改訂版では90年代に米国で成長した有名なハイテク企業もケースとして取り上げられており、単に理論としてだけでなく、ケーススタディとしても楽しめる内容でした。
・「ハイテクベンチャー関係者必読の書」
誰でも技術者であれば「最先端技術を駆使した製品だからといって売れるわけではない」ということは経験的に理解していると思う。しかし、それがなぜなのかについては、私自身はあまり考えたこともなかった。本書はこの問いに明確な答えを与えてくれる一冊だと思う。スタンフォード大学などの多くのMBAコースにおいて授業にも用いられている本ということで、さぞかし小難しいのだろうと覚悟して読み始めたが、あまりの面白さに寝る時間も惜しんで一気に読み進んでしまった。日本に紹介されるのがあまりにも遅すぎた感もあるけれど、ハイテク技術関係者、特にあまり予算のないベンチャー企業は必読の一冊だと思う。
・「頭がすっきりした」
マーケティングの本ははじめて読みましたが、すごく判りやすい一冊。海外のビジネス書に多い、始めの章を読むだけで、その本の概要がわかるように構成されており、忙しい人にもお勧め。超忙しい人は、表紙を裏表よむだけで事は足りるはずです。
・「新しいモノを普及させるにはどうすれば良いか?解決の視点を提供していれる。」
新しいモノが採用されていくライフサイクルの流れの中で、乗り越えなければならない”キャズム(溝)”の存在が、その普及を妨げている。その阻害要因をしっかりと認識した上で策を打って行くことが重要であるとこの本から学んだ。導入の初期段階で新しいモノにすぐ飛びつく様な人々の層、様子を見てから使ってみようとする人々の層・・・流行に乗り遅れてしまう層など様々だ。それぞれおかれた状況が異なる人々の層に対してどう対処すればよいかのか、そのポイントを教えてくれる。営業、マーケティング、コンサルティング・・・この理論が応用が可能だ。「イノベーション普及学」(エベレット・M.ロジャーズ)と合わせて読まれると理解は深まるだろう。
・「経営戦略論のグローバルスタンダード」
ポーターは経済学の理論を経営学に持ち込んで、この本に書かれている業界構造分析と経営戦略論を完成しました。 優れれた商品やサービスを提供することで企業の収益性が向上するのではなく、業界構造のあり方によって決まるというのが、本書の最大のポイントです。「収益性に影響を及ぼす5つの力」に沿って分析をしていくと、メディアに書かれている企業動向の真意やその行動の結果を知ることができます。 一般的に一読して分かりにくいと評されています。全体3部から成っていますが、まずは1部を熟読してください。2-1-3-6-7章の順番に読むと良いです。 本書の分析方法を仕事で使っていますが、的確な企業分析ができます。 必読の1冊。
・「骨のある本」
経営戦略を考える場合、どのように経済学(特にミクロ経済学)の枠組みを借りて洞察を得るかを考えさせる良書。流行のMBA本に経済学の分野はないがビジネススクールでは、マネジリアル・エコノミクスが必須科目として入っている。MBA本にマネジリアルエコノミクスの本がないのは、経済学の切り口で経営戦略を語るには、この本レベルの洞察が必要になるため書くのが難しいからではなかろうか。
緻密にかかれている本であるため、多少の経済学のバックグランドは持っていたほうが、理解が深まる。特に、競争の戦略の半分はゲームの理論をベースにしており、この分野の知識がないと、有名な5フォースの枠組みしか得られなくなってしまうのではなかろうか。ゲーム理論(例えば、「戦略的思考とは何か」!!など)を読んでから、再度競争の戦略を読むと理解が深まると思います。
・「HBRの2008JAN号に最新のUPDATEあり」
HBRの2008JAN号にポーター氏が5フォースについてUPDATED版のレポートを掲載しております。本書(90年代の本)にあわせて、当HBR誌(英語)も熟読することをお奨めします。
・「ある種のパラダイムシフトできる一冊」
私は無知式でこの本を買いました。
MBAなんて持っていませんし、必要な職種でもありませんコンサルでもないし、企業を導く立場の人間でもありませんただ、評判良いってだけで買いました。
非常に解りやすい内容、現実視点で考えられるし、考えをシフトすれば生活、仕事でも使える内容だ。
この本を読み、私の口から多く出た言葉は「見落としていた!」だったあまりにも視界の狭い自分に気が付かされた。あまりにも浅はかな考えの自分に気が付かされた。
これは学問的知識ではなく、思考を変える啓発本の様な感触でした。
恐らく、読む分野は違うのに、私の一生に付き合うことになる本であるだろう。
・「もはや古典である。」
産業組織論というミクロ経済学の理論を応用して競争戦略の構造を解明するというのは、アメリカのビジネス・スクールでは、すでに、定番となっている。戦略論=産業組織論の応用なのだ。そして、この本が、産業組織論を経営戦略に応用するという試みにチャレンジした最初の本なのである。経営戦略論にとってはエポックメイキングな、そして、もはや古典といってもいい。経営戦略を学ぶ人の必読書である。
・「あらゆる組織人の必読本」
一般に、勤勉かつ優秀な人材を集め、最高の教育を施し、考え得るもっとも合理的な行動をとれば、どんな組織でもその分野で勝者となりうる。これが一見真理のように見えることを否定する人はいないだろう。しかし、現実は必ずしもそうではない。それは、恐らく組織人として生活した経験のある人ならば思い当たる例が身近にも存在しているはずである。
では、なぜそうなるのか? この問題に対し、最新の経営学理論を用い、かつて日本で屈指の「優秀を指向した組織」であったにもかかわらず無残な敗北を喫した日本陸軍を分析することで一つの妥当性のある解答を示したのが、菊沢氏の本書である。
かつて日本陸軍がその幹部候補にきわめて充実した教育を行ったことはよく知られている。にもかかわらず、なぜ太平洋戦線で緒戦はともかく、あれだけの敗戦を重ねたのか?「補給軽視」「特定戦術に固執」今までの戦史書の常套文句である。しかし、もともと優秀な上に充実した教育を受けた参謀達がなぜ同じ失敗を繰り返さざるをえなかったのか?本書の斬新さは、これを経営学理論から説明したことにある。
本書の斬新さはもう一つ、人間とは不合理性を必ず有した存在である、という前提に立っていることである。今までのこうした類書は、意思決定をする人間は、完全に合理的に行動しているという前提で、どのようにかつて振る舞い、また振舞うべきか、と論じてきた。本書では、それが時には組織を滅ぼすことがありうることを証明している。
これら以外にも、新たな驚きが本書には満ちている。
結局、組織とは何か。その中での戦略、意思決定はいかにあるべきか。伝統的な戦略本における解答では満足できない人は、本書により新たな考える視点を得る事ができるだろう。
・「新年会をサボってでも読みたい一冊ですよ!」
21世紀の正月を読書で過ごすにはまたとない一冊だった。「組織の不条理」これは、中間管理職の一人として常々感じることだ。しかし、不条理に対して、20世紀までの私は個人的な憤懣の域を出たことがなかった。分析し、解決するツールを持たなかったためだ。20世紀は組織の不条理にやり場のない憤りを押し殺してきた中間管理職の方々、公務員、私企業は問わない。新年会を一つサボってでも読む価値がある。組織の不条理に対する憤りを、改革するエネルギーに還元できる可能性を本書から得ることができる。組織の不条理を分析し、克服する武器を提示してくれているからだ。本書は学究の世界の成果を現実の組織経営上の問題点へのアプローチへと見事に融合させている。では組織の不条理を克服するにはどうすればいいのか?その問いにも著者は明確な答えを用意している。これについては読んでからのお楽しみとしておくべきであろう。
組織経営については様々な著作が出ている。その多くが、人間が完全合理的に行動できることを前提にして、分析、対策を論じている。読者にしてみれば、「それはそのとおりなんだけどね。でもね。」と言いたくなるものが多い。しかし、本書はそうした「あるべき論」とは一線を画している。その分析手法は、従来の研究に見られた、「人間が完全合理的に行動できる」という前提に立つものではなく、「人間は機会主義的であり、限定合理的である」という現実に立脚した分析である。そして嬉しいことに「完全合理的」、「限定合理的」、「機会主義」といった用語も本書では丁寧に解説されているので、私のような組織経営論には疎い者でも容易に理解できるように工夫されている。
新制度派の組織分析手法を用いながら、「組織の不条理」の典型であるインパール作戦やガダルカナル戦を分析し、結果として非合理的でデタラメ極まりない作戦が、意思決定の各局面では、緻密なコスト計算に基づいた合理的なものであったことを指摘している。また、失敗例の分析に留まらず、組織の不条理を克服した例として硫黄島戦、沖縄戦をも分析している。「悲惨な戦闘でした」で片付けられがちなこれらの戦闘について、日本に在る司令部と、戦闘の現場に有る部隊間において、いかにして不条理が発生し、どのようにしてそれらが克服されていったのかを浮き彫りにすることに成功している。
組織経営論としても、戦史分析としても非常に斬新的であり、読者に解り易いように気配りが随所に施されている。研究され尽くしたかに見えるこの分野を、著者は再度、組織経営論の手法を駆使して歴史からの教訓を掘り起こすことに成功している。
さらに、戦史分析のみならず、実は日本の企業は今でも大東亜戦争で日本が陥った経営失敗の二の轍を踏みつづけていることも指摘している。分析手法一つで、大東亜戦争時の日本の経営からここまで明確に教訓を抽出し、現在の日本企業の経営分析にもそれらは対応できることを本書は証明している。
・「華やかさは無くても、地に足の着いた良書」
人間は限定合理的であり、その限定合理的な人間の集団であるいかなる組織も、限定合理的である。そして条件さえそろえば、組織は合理的に非効率な手段を選び、やがて破綻していく。題材は大東亜戦争で敗退した日本軍であるが、今日のどんな組織にも当てはまる、鋭い指摘である。
本書では、人間と組織の限定合理性を認め、常に批判を受け入れる「開かれた組織」を構築することを、その解決策として主張している。セオリーとしての組織論は理解できても、実際の組織が不条理に陥らない方法を見出すことのできる組織経営者は少数派であろう。多くの経営者が、このメカニズムを研究し、具現化することを切に望む。華やかさは無いが、地に足の着いた良書である。
・「組織の経済学的分析」
防大教授による日本軍の組織論というと、「失敗の本質」が思い浮かびますが、軍隊というのは「組織の特徴が極端にでる」(あとがきより)存在で組織論の格好の研究対象のようです。なお、「失敗の本質」から二十年、両書を読むとこの間の組織論の進展が分かります(著者も「失敗の本質」を意識。)著者の主張は「組織の不条理も個々の行動主体から見れば経済学的に合理的であり、経済学の視点から説明がつく」というもの。そのため、分析のツール(制度派経済学)が説明されますが(第一章)、組織経済学の成り立ちを整理する上で、ここだけでも読む価値はあります。
感想を三点。①身の回りの分析が現実的になりました。確かに経験的にどんなひどい(不条理な)と思われる組織も、何らかの経済的インセンティブをもって行動された結果、と見とれるような気がします。②組織を見る眼が暖かくなりました。不条理な組織でも個々の成員の責任や倫理観だけを問うても意味がなく、事の本質は組織の制度設計。結局、身の回りを見ても個々に限定的ではあるにせよ、合理性を持った人達でした。③穏健的(民主的)リーダーシップは、経済学的にも正当化されることが分かったことが嬉しかった、というのもありました。限定的合理性の集まりの組織では、極力個々のインセンティブの働く方向や情報を同じにすることが成功のひとつの要素、専制的ではこの働きが弱くなります。
非常にお薦め。読みやすく、「組織の経済学」の厚さにたじろぎを覚える人には、まずこちらを。
・「批判的な態度。」
日本軍はなぜ、ガダルカナルにおいて無謀ともいえる百兵突撃を繰り返したのか、203高地の失敗から何も学ばなかったのか?この疑問に対して本書では新制度派経済学のアプローチより、解明を試みる。失敗の原因を人間の非合理性にみるのでなく、限定合理的な人間の特質にあるとするのは従来にない面白い解釈であると思う。
・「自分の仕事をグレードアップするヒントがいっぱい」
例えばひとつの業務をどう進めるか、についてを考えるときも、今まで考えたことが無いようなストーリー性やデザイン性がいかに重要かがこの本を読むとわかる。今までの仕事のスタイルを見直すいいきっかけになる。また、子供を持つ親の立場で、子供がどのような進路を歩むか考えるとき、ひとつの指標になる。今までは憧れであった職業が、そうでなくなっている事実も興味深い。
・「ボーダレス時代に個として生き抜く処方箋」
個人ベースのボーダレス時代に突入した現在、ビジネスマンの取るべき道をガイドした本。
企業ベースで国境を越えていた時代には、日本人にとって語学力が世界に通じるパスポートであった。しかし今や語学力やコンピュータ操作は、当然の「リテラ死」と化している。ではいかなる能力が個として要求されているのか?
原題はA Whole New Mind: Why Right-Brainers Will Rule the Future。だから右脳系の内容。紹介にある「第四の波」はちと大げさかも。章立ては整理されており一気に読了できるオススメ本です。でも日本のビジネス書で言われ始めていることも多く、あれれ?と思われる読者も多いかも。
日本的情緒が見直され、論理力礼賛にも新味さが欠けてきたから、大前さんが知恵つけて逆輸入したのかも?なんてこと考えたら不謹慎かな。
・「大前さんは煽りがうまい!」
大前さん曰くの「格差社会を勝ち抜くための三条件」は確かにそうかもしれない。しかし「格差社会を勝ち抜く」なんて、卑しく不安を煽り立てる最近の論調にはいささか辟易している。なぜなら、これらの本がいくら鋭く真実を突いていたとしても、多くの人は「そうですか!良いことを聞きました」と簡単にスキル変更できないからである。この本で問われる「六つの感性」は、今の高等教育を受けたからといって簡単に発揮できるものではない。決してマイナス思考でもあきらめでもなく、無理な人には無理なのである。
しかし、ビジネスパーソンの多くは勉強好きであることは確かだ。あざといようだが、自己啓発本の類はベストセラーになるのである。
冗談はさておき、エグゼクティブクラスの仲間入りを目指す者にとって、必要な能力や目指すべき方向性が列挙されている。『「機能」だけではなく「デザイン」』は、これからどの分野にも通じて含蓄あるフレーズだ。大前さんは日本のエリート育成のために、これからも無理してガンガン煽って欲しい。
・「とりあえず、必読です」
何はともあれ、帯に書かれていることは、大げさではなかった。先進国で、そこそこの収入で、豊かな生活を謳歌している、フツーの中流意識の市民(ワタシも含めて)には、必読の書ですね。
とりあえず、文句を言わず、地球規模の時代のシフトを把握し、生き方を考えるために、書かれていることは、そのまま丸ごと受け止めて、読み進めます。
その上で、内容を咀嚼して、自分のできること、やるべきことを選択し、もっと深く追求していく。そんな感じの読後です。
本書のエッセンスは、最初の大前氏のサマリーにうまくまとめられていて、それを読むだけでもためになります。前半は、世界的なメガトレンドで、背筋も凍る危機意識が芽生えますが、後半の6つの感性は、すぐには、ピンとはきませんが、じっくり、よーく考える価値が十分にあります。
とはいえ、のんびりしている暇はない、というのが本書のいわんとしているところでもありますけど。
これは、とんだ「当たり本」でした。
・「栄養素に分解して噛み砕く左脳的タフさ」
楽しめました。うっすら感じていたことが頭の中で像を結びました。 次の時代に必要とされるあいまいな要件を、「デザイン」、「物語」、「全体の調和」、「共感」、「遊び心」、「生きがい」という6つの栄養素に還元してすっきりと描写しています。この明快さは、作者の表現を借りればいかにも左脳的です。米国人のタフさを感じます。自らの強みを生かして、他社の強みを咀嚼・分解・吸収してしまう強さです。ダニエル ゴールマンの「EQ―こころの知能指数」と、テーマだけでなくアプローチも似ています。 もちろん、「物語」や「共感」といった右脳的特徴も十分に効いています。事例や参考書籍も役立ちそうです。その点では、この領域の学習・読書のハブにもなるでしょう。
・「競争社会での生き方に関する課題を網羅」
アメリカにはつくづくよい書き手がいるものです。この本には、競争社会で生きる私達が直面し、考えなければならない課題が全て網羅されています。 一生懸命働いても豊かになれない、がんばってもゆとりはなく、絶えず出口の見えない永遠の競争を強制される。しかしこの問題には責任を追及すべき当局は存在しない。この本は、豊かな生活を望む我々消費者自身が、生産者(労働者)としての我々を追い詰めている加害者でもある、という皮肉な構造を浮き彫りにしてくれる。 部分最適の判断を正確にする「理性」を超える「叡智」が求められることを痛烈に教えられる本です。
・「選択を「個人の問題だけにしていないところがすばらしい。」
大変、すばらしい本だと思います。ニューエコノミーは、すばらしいものであり、勝者には栄光と富とこのうえない充実感をもたらしてくれるが、その反面、家庭生活や友人やコミュニティとの関係、はたまた自分自身まで失ってしまわざるをえない・・・という大きな代償がある。この本は、前線で走るのを辞め、人間らしい生活を選択することにしたロバート・B. ライシュ自身の経験がきっかけとなって書かれているが、社会の問題として、十分なデータや分析とともにまとめあげている点がすばらしい。
「バランス」をいかに実現していくか・・・という論旨の中で、各自の「選択」が問われるとしながらも、それは同時に、社会の「選択」であり決定であり、「決して経済によって決められるものではない」という視点があり、その視点は大変すばらしいと思います。
こんな人が、これからの時代を描くリーダーになってくれれば、大変いい社会になる・・・そう思いました。日本にも、こんな視点をもった人に出てきて欲しい!
・「競争社会の行く末を案じる」
著者のライシュ教授は、労働経済学者であり、カーター政権、クリントン政権という民主党政権下で政策運営にも関わって来られた人です。この本の原題は「The Future of Success」で、直訳としては「成功の行く末」とでもいえるのでしょうが、グローバルな競争を勝ち抜いてきたアメリカ市民社会が支払ってきた代償について、今後国民としてどういう選択をしていくのか、を問う内容となっています。私も数年間米国で生活しながら、エリート層の猛烈な働きぶりに驚いた経験があります。著者は、競争の激化が進む一方で、不確実性が増大し、選別化が進展し、不平等も拡大の方向にあることが、人々を駆り立て、仕事以外の生活を圧迫していると指摘しています。仕事や経済的判断が優先されることによって生じた社会的な問題点を鋭く描いた良書だと思います。
・「社会変化に対する仕事のあり方を考えさせられた」
著者の前回に書かれたザ・ワーク・オブ・ネーションズと内容が大分修正されていますが、社会・経済変化の中での仕事のあり方を深く考えされられる良書だと思います。ザ・ワーク・オブ・ネーションズを書かれていた当時、著者は、クリントン大統領の下で、労働大臣を務めていましたが、家族とともにする時間が持てないとの理由で、大臣を辞めたそうです。
その理由付けも、本書に書かれていて、興味深く、著者の実感を感じながら、読めました。
・「今何が起こっているか」
この本は、人々が「よりよい取引」を求めることによって現在(特にアメリカで)起こっていることについて、元労働長官のロバート・B・ライシュが書いているもの。
消費者である私たち自身がより早く良いものを求めることで、技術革新はノンストップで進み、雇用に変化をもたらし、生産者である私たちをますます働かせる。より貪欲に働くようになったというよりは、働かないことの代償が大きすぎるためだ。これにより格差はどんどん広がり、家族との時間は削られていく。
この本に解決策を求めるというよりも、今何が起こっているのかを知り、危機感を持つなり憂慮するなりして自分でそれに向き合わなければならないと思わせる本。
・「大きな問題提起」
米国の資本主義と民主主義の保たれていた均衡が経済のグローバル化により崩壊する。経済の力が消費者と投資家の権力を増大させ、「超資本主義」が民主主義を蹂躙する。超資本主義が優勢になればなるほど、格差の拡大、雇用の不安定、環境問題などその負の部分が社会に蔓延するようになる。これらのプロセスが実によく描かれている。
超資本主義が勝利した米国の状況が今や日本やEUでも起こり始めている。資本主義の負の実相をよく表していて、この問題提起に対して民主主義が資本主義との折り合いをどのように付けていくのか、深く考えさせられる一冊だ。
・「いったい何が起きているのか。」
この本では、昨今の世界的金融危機やグローバル化による格差の拡大などに関し、現在の金融システムの中において、資本主義にいったい何が起きているのかを、感情的な悪者探しに走ることなく、冷徹な視点で論理的かつ説得的に分析を展開していってくれるため、頭の中が整理でき、問題の所在がよく理解できます。
著者の主張を一言で言ってしまえば、現在の状況は、超資本主義化により民主的資本主義が衰退してしまった結果である、ということです。
それは、容赦ないリストラを断行する企業や、莫大な報酬を受け取るCEOなどが昔に比べて貪欲になったからというわけではなく、様々な条件が重なった結果なるべくしてなったということです。
そして、その担い手の最も重要な位置を占めるのが、投資家であり消費者である我々であり、決して他者にばかり責任を押し付けていられる立場ではないという厳しい事実をつきつけられます。この本では、アメリカの状況について述べていますが、先進諸国のどこにでも当てはまることであり、日本でも全く同様の現象が現れているのは明白です。
50年代のアメリカでは企業は寡占状態にあり、競争は意図的に抑えられ、高い収益を得られる代わりに労働組合は強力で、賃金や福利厚生は高い水準で維持されていました。それが70代になり豊かさが広がると状況は一変し、企業の力が弱まり、代わって、投資家や消費者が力を持つようになってきます。
この動きを促進したのは技術革新であり、特にコンテナを中心とする流通の革新と通信の発展による情報革新が、社会と経済の様子を劇的に変えました。競争を余儀なくされた企業は規制緩和を求め、政治にも圧力を掛けるようになっていきます。さらに、その後のインターネットによる金融取引の簡素化や、金融に関する規制緩和、そして様々なタイプの金融商品の開発で金融市場は膨大に膨らみ、その後の金融破綻へと突き進んで行くことになります。
消費者は少しでも安い商品を企業に求め、投資家は少しでも高い配当を企業に要求し、応じられない企業は容赦なく他企業へと乗り換えられていき、企業は否応なく厳しい競争へと駆り立てられ、その結果、容赦ないリストラを断行することになります。皮肉なのは、リストラされる労働者の別の顔が、企業を競争に駆り立てる消費者でもあるという二面性です。
地元の商店で買わず、郊外の大型ディスカウントショップで安く買うようなことをしておきながら、企業にのみ倫理性を求める行為は公正でないと著者は言います。さらに著者は、自分の行動が社会に与える影響を考慮する市民としての自覚を促し、そして、激しい競争の中で企業に取り込まれた政治を、市民の手に取り戻す必要性を説きます。この辺のところはアダム・スミスの、公平な市場ためには人々は道徳的でなくてはならない、という言葉を思い出させます。
いかに企業が非情であっても、それはあくまで合法的行為であり、合理的に利潤最大化の行動をしているに過ぎず、そのような企業の行動を変えるには法律を変えるしかなく、そのためにはまず、企業を政治から引き離すことが必要であり、さらに、企業を人格のある存在として扱わず、あくまでも人間が合意して社会的決定を行っていく、真の民主主義の実現が必要であると、著者は訴えます。この辺は、日本ではさしずめ官僚からの政治の奪回となるのかも知れません。
この本を読んで私が感じたのは、今ある状況はなるべくしてそうなっており、その状況を変えたいと思ったら、なぜそうなっているのかを、目先の問題に囚われず、広い視野で、かつ厳密に見ていくことの大切さです。でないとただ文句を言うだけで、何が起きているのかわからないままに、自分の望む方向とは違う方へと流されていってしまうのだと思います。システムの変革と自分自身の変革は、どちらも欠かせない対の要素なのだと思います。
この本は私にとって、現在の経済状況から自身を見つめなおさせるような、意義深い内容の本でした。
・「労働者を苦しめる消費者と投資家は結局自分自身」
消費者と投資家がどんどん力を持ち始め、少しでもお得な取引を望む。そのため企業やそこで働く労働者にしわ寄せが行き大変になる。結局、その労働者自身が消費者、投資家だったりする。なんというジレンマ。恐るべしsupercapitalism。
・「経営ビジネスという観点から会社の方向性を決める立場の人にはぜひ読んでもらいたい本。」
アメリカ発の金融クラッシュが現実のものとなりつつある今日。 なぜそうなったのか、本質的な問題にひとつの答えを出しているのが本書である。 そのことを、クリントン政権での労働長官、そして、今や、オバマ候補の政策ブレーン というアメリカの政策に大きな影響力を持つ著者が述べていることの異議が大きいと思う。
・「もやもやとしていた現実感覚が、急速に研ぎ澄まされ、そして構築されていく世界観」
読書の目的: 原著「Supercapitalism」の評判の良さをBlogや雑誌で見聞きして、読んでみたいと思っていたところ、書店で翻訳本を発見。勝間和代さんの推薦文が帯に載っていたこともあり、購入しました。原著の評判が良い理由を知りたかった。
読後感、感想: もやもやとしていた現実感覚が、急速に研ぎ澄まされ、そして構築されていく世界観。 民主主義の代表である「市民」、「労働者」が、資本主義の代表である「消費者」、「投資家」にないがしろにされていく現実を表す。いずれの役割も"私たち"であることに変わりはないが、超資本主義に飲み込まれていく民主主義を支え、対処していくのも"私たち"である、という理解です。 個人として体感していた"現実風な出来事"が、具体的な事例・分析により的確に表現、叙述されている。この本を読んでいる最中でさえ、民主主義の代表である「市民」、「労働者」たるよりも、「消費者」、「投資家」として『いかに現実に向き合うか、行動を選択するか』ということを考えていた。それほどまでに、"超資本主義"は私の身体の中の現実になっている。
本書は、資本主義と民主主義のパラドックスを説き、資本主義の発展について触れ、"私たち"に備えられた二面性について語る。そして、民主主義とCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)が立ち行かない現実を受け入れた上で、その処方箋を提言するに至る。 しばらくしたら、もう一度読みたい。
●ベッカー教授の経済学ではこう考える―教育・結婚から税金・通貨問題まで
・「教科書と併せて読むと良いと思う」
一般紙に掲載されたエッセイをもとにしているので高度な手法は使用されていない。それでも本書は、経済学の有用性を理解する上で十分な説得力を持つ1冊だと思う。経済学の講義や教科書はどうしても抽象的になりがちで、時には経済学部の卒業生でさえ、実際の経済現象を理解する際に役立つ物だということを理解していないように見える。だからこそ、教科書とともに本書を読んでもらいたい。そうすれば具体的な政策や組織を分析する際に経済学をどのように使うのかを学ぶ価値を理解できるだろう。もちろん読み物としても十分面白い。
・「ミクロ経済学の豊かさを味わう」
ノーベル賞をとったベッカー教授のエッセイ集。ミクロ経済学をつかってさまざまな現象に切り込む。ミクロ経済学は非現実的で抽象的だといわれるが、抽象的なミクロ経済学も現実問題への鋭いアプローチにあると分かってもらえるだろう。似たような本では「経済学で現代社会を読む」もよい。
・「経済学で何でも斬る!」
ベッカー教授はノーベル経済学賞を受賞した経済学者。本書では、結婚、移民、教育などの社会問題を経済理論によって解釈し、政策を提案している。
社会問題は、政治、経済、個人信条など様々な切り口がごっちゃなまま語られることが多く、主張の行き違いがその前提の不一致によって生じていることも多いと思われる。その点、本書で展開される議論は経済学に基づいており、幅広い社会問題を一貫した前提で扱っているので、説得力がある。
おもしろいのは、経済学という確立したフレームで物事を詰めて考えていくと、しばしば独自性のある答えに行き着くことだ。例えば、アメリカの所得格差問題への解釈だ。所得格差が拡大したのは、企業が技能労働者の獲得を巡って競争した結果、彼らの給与が上がったためだ。それを教育や訓練や経験への投資リターンが高まったと考える。つまり所得格差の拡大は、教育の効果を証明していると解釈するのである。
示唆に富む内容はおもしろいが、もともとの文章がビジネスウィークに掲載されたコラムであるため、経済学的な説明や証明がなく、物足りない。もう少し突っ込んだ内容を知りたいと思った。
・「面白い切り口」
ローエコの面白いところは、一般的に「常識」とされているところを違った切り口で見せてくれるところ。
一貫しているのは大きな政府の弊害と市場の優秀さ。一見弱者のために作られた一段論法の政策がいかにインセンティブをゆがめ、結局一番弱い人にしわ寄せになっているか、昨今の「格差」議論をしている人たちには是非読んでもらいたい本。
アメリカでも、政府が変な規制をしたり、規制緩和が一般人には人気がなかったりするのは同じだというのを見ると、日本だけじゃないんだなと思った。
時代が80年代、90年代なので、日本に言及する箇所が非常に多いのも面白い。ちょうど今の中国の取り上げられ方に同じ。
・「運がいいとか、悪いとか」
人は、投資に成功した時は、「自分は実力を発揮した」と思いがち。また、失敗した時は、「自分は運が悪かったんだ」と思いがち。
タレブは、貴方たちは、そもそも「運」と「実力」の違いがわかっているのかと問いかける。
投資における、偶発性の意味を考察し、「運」と「実力」の違いを明らかにした後、生物学、物理学、哲学、文学、その他あらゆるジャンルに、ランダムに触手をのばし人を笑わせる。
しかし、タレブの話を聞いているうちに、いつのまにか、自分の過去を振り返り、色々な事を思い出し、あれは運だったのか、何だったのかと感慨に耽ってしまう。不思議な魅力を持った本だと思う。
(ご参考)一括注文のペアとなっている、イアン・エアーズの「その数学が戦略を決める」はコンピューターによる大量のデータ処理により、統計学の推定が専門家を超えたと言う。一方、ナシーム・タレブの「まぐれ」は人生は一回しかないので、確率論からは母集団が少なすぎ、偶発的なものが成功を左右すると言う。
一見、正反対のことを言っているかに思われるが、実は矛盾はしない。両者共に面白い。脱帽。
・「思考力が高まる良書」
自分は上記の2人のような文章力・語彙がないので恐縮ですが、とにかく広い視野を持つことができるようになる、良い本だと思います。ランダム性・バイアスについての理解が深まる。著者は「金持ち父さん・貧乏父さん」の本を批判してる。金持ち父さんのサンプルが偏りすぎだと。確かに金持ち父さんと同じライフスタイルでも運が悪くて大損する例もあるだろう。ただ、長期投資で儲けることを全否定してるわけではなく、50%は運が支配してると言いたいのだと思う。社会人なら一度は読むべき本。
・「金融版「無知の知」のススメ」
我々の感情が、どれほどリスクや損失への認知や判断を歪めるか、心理学(行動ファイナンス)や統計学を踏まえて語られます。人間である以上、間違いは免れない(だからストップロス等のポジション管理は先にしておくべき)。また、現実の世界は正規分布でとらえられるほど素直でない(サンプルの問題などで)、と。
著者の古典と哲学の教養ゆえに私には多少読みにくい部分もありましたが、「MBAほど吹き飛びやすい」「LTCMの失敗は、彼らノーベル賞学者たちが自分の喋っている問題を全く理解していないか、宇宙の歴史数回分に一回の事象であったかのどちらかだ」などおもしろい話が多数。ジム・ロジャース(批判される方)やジョージ・ソロス(賞賛される方)なども出てきて飽きさせません。
本質は、誠実で健全な科学の本だと思います。一方で、株や為替をトレードする上で示唆になる面もあり(第5章に悪い例掲載)、実務・実戦への適用もしやすい内容です。
副作用として「どうせ偶然が物事を支配するのなら・・」と虚無感に襲われるかもしれません。私はそれを株式投資の新しい考え方―行動ファイナンスを超えてで中和しました。
・「偶然に騙される」
最近(09年6月現在)、ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質の翻訳が出て話題のタレブの本。
本書で言いたいことを一言でいえば
「人は、偶然による結果を、何か隠れた原因によるものだと考えて、それに引きずられてしまう」
ということになるだろう。
心理学なども交えながら、偶然のふるまいが引き起こすいろいろなことを面白く紹介している。
もうひとつ本書で重要なのが
「人は、めったに起きないようなことは過小評価する」
という点であり、これは『ブラック・スワン』でより深く考察されるだろう。
本書はきわめて軽く書かれているので読みやすいが、逆に見ると筋が見えにくく散漫な印象もある。とはいえ偶然のいたずらという話は経済のみならず身近な問題でもあり、非常に面白い。
・「「ブラック・スワン」より遥かに良い本」
著者N.N.Taleb氏の名前は “Dynamic Hedging :Managing Vanilla and Exotic Options”(1997)を購入した時期から印象に残っている。知られたトレーダーではなかったし、有名な投資銀行で働いていたわけでもなかったが、エキゾチック・オプションのトレーディングに関する資料が限られていたので、迷わず購入した。数学も難解で理解出来ない点が多い本であったが、所詮「知る者は言わず、言う者は知らず」の世界だから、それ以上追求することはしなかった。タレブ氏の”The Black Swan”はアメリカで話題になった時期に購入したが、この本は持って回った英語表現が難解で、退屈でもあったので、途中で放棄してしまった。「ブラック・スワン」(2007年)に先立って話題になった「まぐれ」(2004年)は邦訳を購入し、長らくツンドクになっていた。「ブラック・スワン」が邦訳され、それなりの評判になっているので、「まぐれ」を読むことにした。マンネリ映画「男はつらいよ」寅さんシリーズがその好例であるが、シリーズの第一作が傑作であることが多く、「まぐれ」が好著であることを期待して読み始めた。
・「近代統計学の誕生の歴史がわかる」
この本は近代統計学の流れを分かりやすく示してくれる.数式はひとつも出てこないが、統計学をまったく知らないと興味は少し減るかもしれない.しかし、それでも統計学が社会にかかわり、影響を与えた歴史がわかるので、統計学アレルギーの人にもおすすめと思う.全29章の間にピアソンとフィッシャーから始まり、ブリス、ベイズ、ネイマン、ゴセット、コルモゴロフ、デミング、スネデカー、テューキー、コックス、など多数の著名な統計学者が登場する.全29章のうち第1章から19章くらいまでがとくに面白い.フィッシャーはピアソンの冷遇と圧力から逃れるためにロザムステッド農業試験場に就職させたが、これが彼に人生最良の時を与え実験計画法が生まれた.ネイマンは憧れのルベーグに会ったとき冷たくあしらわれ、これを反面教師として学生にとても親切になったという.インドの富裕な学者マハラノビスは自分の土地にインド統計研究所を建て、そこから世界の統計学者ラオが育った.数学、物理学、生物学、哲学に偉大な足跡を残したソ連の天才コルモゴロフは、ローマ教皇史に詳しく、講義でプーシキンの詩をそらんじた.などなどエピソードが豊富に紹介されている.こういう話を交えてもらえたら、統計学の講義ももう少し身近になったかもしれない.
・「数理統計学に、こんなにおもしろい側面があったのか」
今につながる数理統計学の流れを、それらを拓いた学者を前面に出して紹介する好著。時代としては主に19世紀末からほぼ100年余なので身近な題材が多い。なぜ、この手の本が今まで無かったのか、不思議なほどに、あって然るべき本。
現代統計学を築くフィッシャーの話題から始まって、分布の話、ステューデントのt検定、実験計画法の完成、ベイズ理論、確率過程、探索的データ解析、統計的品質管理、医療の解析等々、現代統計の主要な流れを、それを築き発展を担った学者のエピソードをふんだんに紹介しながら数式なしでたどって行く。フィッシャーとピアソンの確執も興味深く読める。数理統計を実務の勉強として苦行してきた人は、この本を読むと、数理統計学にこんなにおもしろい側面があったのか、と改めてうれしくなるに違いない。
著者が、製薬会社という応用統計の現場で長く働いてきた学者だけに、フィッシャーの分散分析が農業の場から生まれたこと、その後も、医療や工場などで社会に役立つ学問として発展してきたとする立場は説得的で好もしく読める。しかし、流れの中でひとつ、多変量解析の流れがわずかしかおもてに現れないのはなぜだろう。
・「統計を身近なものと感じるために」
現代社会においては、0か100かといった極端な思考は弊害の方が大きく、そもそも社会自体がそのようには設計されていない。礎となっているのはまさにリスクマネージメント、保険などというのはまさにコストとリスクを「統計」に基づいて図りながらなされているということ。
ただ肝心の「統計」について基礎教養、馴染みのある学問となりえていない、だからこそ簡単なテクニックで騙されることにもなる。しかし、一般に統計の書物を開こうとするとそこには正規分布が分散が〜といった形で数式が並び極めて敷居の高い(高そうな)学問となってしまっている。
しかし、本書においてはその敷居を下げることに成功している。「統計」の基礎的知識について、それぞれをそれを発見した人物、その知に結びついた具体的な出来事などに結びつけることで極めて面白おかしく読み終わってみれば結果的に「統計」全般について少なくともその骨格、考え方を学び終えているという優れもの。これでもって「統計」について関心をもってその他専門書に手を伸ばすもよし、少なくとも世の事象について確率的に考えるというように見え方は変わっていると思います。
・「人間味溢れる研究者たちの横顔」
年号を覚えるだけの歴史の授業は退屈ですが,語りの才能のある先生であれば楽しく聴講できるはずです.この本はそういう本.統計学を勉強したことのある人にとっては聞き覚えのある名前の人物たち(ネイマン,ピアソン,フィッシャーなど)の横顔を,巧みな語り口で生き生きと見せてくれます.純粋に読み物として面白いし,この本を読んだあとならばいっそう統計学に親しみが持てるはずです.
・「統計学の歴史と人間模様」
統計学の歴史とその中の人間模様を描いた本.統計学者の手によるものでその筋ではかなり有名な本らしい.統計の初心者向けの本はいろいろあるが,その背後の考え方について解説されたものはそれほど多くはないと思われる.特にフィッシャー=ネイマンの論争は初学者には今ひとつよくわからない部分である.本書はこの辺の裏の事情がよくわかる.私自身は進化学や集団遺伝学から統計に興味を持っているので心情的にはフィッシャーびいきなのだが,本書は個人的なつながりもありネイマンシンパのようである.確かに何とかより応用範囲を広げようとするネイマンの努力に対しフィッシャーはややかたくなになりすぎている部分も見えるが,しかし真実にはフィッシャーが近いのではないかという気分も抜けきれない.結局一回限りの確率とは何か,そしてそれが人の進化的な認知制約から概念把握が難しい部分をどう説明しようとするのかが論争の本質かなあというのが素朴な感想である.いずれにせよ描かれている人間模様は劇的で飽きさせない.ネイマンがフランス語で講演し,聴衆にフィッシャーがいるので厳しいつっこみを覚悟したが,フランス語のできないフィッシャーはつっこめなかったというような逸話も満載である.また歴史的な発展が概観できるもの本書の醍醐味の一つ.統計がダーウィンによる生物学から勃興し,実験計画から小標本,正規分布統計が精密化し,そこから工程管理,経済統計がわかれていった様子,コンピュータの発達とともに統計学の変化していく様子が描かれている.
全般的には特に統計学勃興から第二次大戦前の部分は大変面白い.それに対して戦後の部分は,一つには統計学が発達して専門的に分化していったこと,そして存命の著者の個人的な知り合いが多く登場することにより批判的な著述が無く,やや散漫でちょっと残念である.
・「株式投資のベスト・ロング・セラー」
本書は,「インデックス連動型のファンド」について,企業業績を予測する「ファンダメンタルズ分析」や市場心理を分析する「テクニカル分析」と比較し,その優位性を理論的かつ実証的に解説している株式投資のベスト・ロング・セラーである.
マーケットはランダム・ウォーク(泥酔歩行)するため,動きの予測は不可能.したがって,あれこれ小細工するより,マーケットの総意である「インデックス連動型のファンド」を買い持ちするのがもっとも効率的という(株式投資≒美人投票).
(テクニカル分析では,「山を3回経験すると株価は下落する」などといわれるが,確率過程はマルチンゲール性をもつため過去の情報は役に立たない.効率的な株式市場では,理論的に株価はファンダメンタルズ分析の数値に調整されるが,調整のスピードが速すぎて予測という意味においてはインサイダー情報でもない限り不可能)
(昨今のマーケットは泥酔ならぬ泥睡しちゃったのかしらん)
・「名著の第9版。市場を予測する難しさを、著者が当初意図したのとは少し違う意味でも実感」
「効率的市場理論にたてつく人々は必ずやしくじるだろう」「株式市場全体の方向や個々の銘柄が割高か割安かについて、一貫して正しく予測することはできない。したがって、市場平均よりも高いリターンを上げることなどできないのだ」。
本書は2007年5月の第9版で、現時点の最新版である。時代の変化に応じて適時改定されている。いまさら本書の価値を説明する必要すらないくらい、株式投資関連の解説書としては重要な位置を占める名著である。多少厚みはあるものの、実例やユーモアも交えて読者の興味を引くように工夫して記述されており、投資に関心のある方は一読すべきである。
それにしても、著者が述べるように一貫してマーケットの動きを正しく予想することは確かに難しいと、本書を読んでつくづく思う。そもそも、著者がこの第9版の中で勧めている「REIT型投信は魅力的なポートフォリオ分散の機会を提供してくれる」というのは、サブプライムローン問題の発生後は必ずしも適切な助言ではなくなっている。また、「50代半ばの人のためのインデックス・ファンドを組み合わせた推奨ポートフォリオ」の表には、REITが12.5%、債券が32.5%、現金5%ある以外、50%が株式となっているが、この通りにしていたら、今の商品市場の盛り上がりに便乗する機会を逃してしまっている筈だ。
一方、それが本書の骨子なのだが、株式のアクティブ・ファンドに終始否定的な見解を示しているのは、きわめて良心的である。「プロが運用するファンドは全体として一貫してインデックス・ファンドに負けている」「今日ホットなファンドは、明日には氷のように冷たくなるのだ」。確率論的には本来当然のこととはいえ、様々な巨額の利権が絡むこの業界で、はっきりとこのような見解を広く喧伝するのは、結構勇気がいることだ。
バリュー投資、テクニカル分析、ベータ、日本のバブル崩壊の考察、リスクとリターン、行動ファイナンス、等、多岐にわたって入念な考察が繰り広げられており、そこから株式市場の不滅の真理に迫る一冊である。
・「株式投資の指南書」
著者はプロのファンドマネージャーの運用する株式投資信託の平均を持ち続けるよりもインデックスファンドを購入して配当収入を機械的に再投資した方が長期間展望すれば運用成績は1.5倍になると言う事を説いています。
その理由は1.今後5年以上の利益成長率が市場平均以上の銘柄を買うこと
2.株価がファンダメンタル価値以上になっている銘柄には手を出すな
3.投資家が「砂上の楼閣」を作れるようなストーリーを描ける銘柄を探そうの3つから構成されます。
3.に関して言えばもし成長率がはっきり認識されれば、その銘柄がある種の信奉者を引きつける事は間違いないから。その銘柄に関するストーリーが人々の想像力をつかめるか自問せよと書いています。スターバックスなどストーリー性あるな。
本書はだらだら書いていますが、株式の要旨はきっちり押さえています。あくまで長期株式投資を念頭に入れた読者のための本です。
ファンドマネージャーは株式を頻繁に入れ替えてそれ故手数料が大きくなる。一方、ファンドインデックスはほとんど入れ替えなしなので手数料は安価です。グラフからデータまであらゆる角度からこの結果を指し示しています。
まず結論から読まれたい方は第四部「ウォール街の歩き方の手引き」から読まれる事をお薦めします。
・「知っておいて損はない事実」
日本も外国人投資家の取引が増えたせいでしょうか、日経平均のPERや配当利回りが、米国株とほぼ同じ水準になりました。今後は米国市場のデータも参考になると思います。
この本の内容は、まず、株式の値上がり益の95%が、過去30年の全取引日7500日のうち、たった1%強にすぎない90日間の取引日に実現していること。この日がいつ起きるかはわからないので、ずっと持ってるのが最強の投資戦略であること。さらに、予想するのが難しい景気の先行きや株価の暴落を避けようとして、現金で持っている間に値上がりしてしまえば、値上がり益の大半は実現しなかったことになります。これはプロのファンドマネージャーがよくやるミスなのだそうです。
これらの理由も含めて、アクティブファンドがインデックスファンドに勝てない理由として、・積極的に銘柄の組み換えを行うので税金の支払いが多くなり、リターンが下がってしまう。例えば、5年間、年率15%のリターンがあったとしても、20%の税金を払うと12・5%に低下します。さらに、信託報酬を差し引くと、11%にまでリターンが下がってしまいます。一方でインデックス・ファンドは市場平均に追随するだけなので、銘柄の組み換えのための売買がほとんどなく、税金の支払いもほとんどありません。信託報酬もきわめて低いので、この例でいえば、ほぼ15%のリターンになるのです。さらに、インデックスファンドは追随するだけで景気予想もしないので、上昇相場に乗り遅れることもありません。
多くのアクティブ・ファンドがインデックスに勝てないのは、このような理由があってのことだったんですね。名著「株式投資の未来」も併せて読むと、より効率的で効果的な資産運用ができると思います。
・「教科書として推薦」
株式投資をはじめてある程度ものごとの表裏、難しさが見えてきた時に絶対に読まなければならない本です。専門家でもこの本をスルーしてしまっている人も少なくありません。となると、良いレベルでの投資談話はできなくなります。
この本は特に私のようにテクニカル分析中心でやってきた人にこそ読んでもらいたいものなのです。テクニカルはもちろんのこと、ファンダメンタル分析も、情報分析もすべて否定されています。しかし、この本がある意味でバイブルとなり、非常に多くの賛同を得ていることも確かです。
唯一確実な方法はインサイダー取引しかない、というような印象を受けますが、それは純粋にすべての投資方法を否定しているのではなく、このレベルの話をクリアしてから、自分の方法に取り組んで欲しいと言っているように聞こえます。
浅くて広い知識はNEWSにしかなりません。少数でも深い知識を身につけるために、私は、証券会社の営業にこそ、この本を教科書として推薦します。
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