ドクター・アダー (ハヤカワ文庫SF) (詳細)
K.W. ジーター(著), 黒丸 尚(翻訳)
「驚愕のSF小説」「この本は読む麻薬である」
神菜、頭をよくしてあげよう (角川文庫) (詳細)
大槻 ケンヂ(著)
「人生の教科書」「泣けます」「少女よ、好きなかっこうをするがいい」「恋愛下手ののほほん上手」
ハルカ 天空の邪馬台国 (詳細)
桝田 省治(著)
「ただのゲームノベライズではありません!」「正しい男の子」「邪馬台国の空気までも感じさせる作品」「超古代日本と青春ラブストーリー」「真・天外魔境III?」
モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37) (詳細)
ミヒャエル・エンデ(著), Michael Ende(原著), 大島 かおり(翻訳)
「エンデからのメッセージ」「読み手により姿を変える本」「ひとりひとりが時間泥棒と戦おう」「何度読んでも考えさせられる本」「ばあちゃんになっても読むであろう1冊」
スノウ・クラッシュ〈上〉 (ハヤカワ文庫SF) (詳細)
ニール スティーヴンスン(著), Neal Stephenson(原著), 日暮 雅通(翻訳)
「もっと早く読みたかった!」
京美ちゃんの家出―ミルキーピア物語 (ハヤカワ文庫JA) (詳細)
東野 司(著)
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫) (詳細)
入間 人間(著), 左(イラスト)
「壊れていても、笑えるならばそれが幸せ。」「西尾維新チックで文章が秀逸」「才能あるいは設定の勝利」「嘘つきは好きですか?」「「嘘だけど。」な一冊。」
半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon (電撃文庫) (詳細)
橋本 紡(著), 山本 ケイジ(イラスト)
「傑作」「命の大切さを後世に伝えていきたい――」「橋本紡シリーズ最新作」「橋本紡さんの作品初めてでしたが…」「おすすめです。」
銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫) (詳細)
ダグラス・アダムス(著), 安原 和見(翻訳)
「宇宙弥次喜多珍道中」「パニくるな!」「星は5つじゃなくて宇宙の星の数だけ本当はつけたいね!」「宇宙の真理なんて期待しないほうが。」「とにかく笑えるSF」
I love you (詳細)
伊坂 幸太郎(著), 石田 衣良(著), 市川 拓司(著), 中田 永一(著), 中村 航(著), 本多 孝好(著)
「流れる時間の中で」「お買い得」「期待を裏切らない男性作家6人の恋愛本」「新しいお気に入り作家を見つけられるかも」「6つのやさしい愛」
LOVE or LIKE (詳細)
石田 衣良(著), 中村 航(著), 本多 孝好(著), 真伏 修三(著), 中田 永一(著), 山本 幸久(著)
「石田衣良だけじゃない」「中田永一さん、あなたは誰ですか?」「何故「by 石田衣良」になってるの?w」「なんといっても見た目がかわいい」「心に響く作品」
マイナス・ゼロ (集英社文庫 141-A) (詳細)
広瀬 正(著)
「昭和SFの最高峰」「素晴らしい小説」「日本長編SFベストワン!」「時代が追いついてきた!」「タイムトラベルSFの極み。」
タイム・リープ―あしたはきのう (上) (電撃文庫 (0146)) (詳細)
高畑 京一郎(著)
「A Masterpiece!」「パズル」「爽やかな読了感が印象的。」「全てが繋がる瞬間の鮮やかさ」「一風変わった味のするタイムトラベル小説。上質のミステリに通じる面白さがあります」
天使の囀り (角川ホラー文庫) (詳細)
貴志 祐介(著)
「目をそらしたくなる恐怖、そして現実。」「傑作以外に例えようがない」「期待通り」「文字だけで感情を鷲づかみされる」「ああ嫌だ…まだページ残ってる」
● 読める国内SF
● おすすめのSF
● 三巻以降、急激に面白くなる作品(一部、二巻以降も含む。)
● ライトノベル
● おすすめラノベ2
● オススメの本
● MARSマニア
● 児童文学海外
● 空想の翼を広げて
文学・評論>ミステリー・サスペンス・ハードボイルド>日本の著者>か行の著者>貴志祐介
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・「驚愕のSF小説」
文句なしにおもしろい。文句なしに危険。
この小説の与える「衝撃」はあなたの予想を遥かに超えて襲ってきます。発表された年度、経緯、推薦者、そして壊れ方。すべてがあなたの常識の範疇では納まりきらないのを知るでしょう。
全ての人にはお薦め出来ませんが、この書評を見たあなたは読む運命にあるのかも知れない。
・「この本は読む麻薬である」
この本は、1972年に書き上げられたが、当時あまりにも過激な内容であったため1984年まで幾多の出版社を点々としながら出版されなかった。映画「ブレードランナー」の原作である「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の作者フィリップ・K・ディックが長文の前書を寄せ絶賛している。 この小説は、純度の高い麻薬に酔ったような気分にさせてくれる効果がある。あるいは人によっては「悪夢」と言うかもしれないけれど。
・「人生の教科書」
僕は文庫でない方を買いました。でも、評価せずにいられません!!!!!!!!世界一大好きな本です!!!!
この本に人生を救われました。マジで
曲も本も大槻先生大好きです!!!!
・「泣けます」
本のタイトルのなれそめからはじまって。池田貴族さんに、ついての話は涙が出ちゃいました。バンドブームの渦中にいらっしゃった方で、無くなられてる方いますね。時間は過ぎていくものなんですね。
・「少女よ、好きなかっこうをするがいい」
以下、本書120-121頁からの引用… … 「私は、好きなかっこうをしてるだけ」 「そうか、いいね、最高だ」 「好きな服を着てるだけよ」 「いいね、いいよ。それが一番だよ。ずっとそれでいてほしいよ。じゃ、またいつか」 … 大槻ケンヂの文章は読み手の心をひどく揺さぶる。 笑い、切なさ、その他いっぱいの感情を洗練された文章で確実に伝えてくる。 すごい作家だと思う。
・「恋愛下手ののほほん上手」
このエッセイのタイトルは「香菜、頭をよくしてあげよう」という筋肉少女帯のラブソングからとられています。「私って犬以下にバカなのよね」と笑う無邪気な少女とそんな香菜に何かしてあげたくてたまらない僕のとても切ない歌なのですが,その素敵な歌詞を書いた大槻さんはどのような毎日をお過ごしなのかしらとこの本を手に取りました。悶々の10代,ガンガンの20代,そして30半ばになったその今が著されています。マジックマッシュルームの恐怖のPTSDや小説への読者達のなんともとほほな反応,とても楽しいエッセイです。
また,歌の方に戻ってしまいますが,ひとりででも生きていけるように 僕は香菜にあれやこれやを教えてあげようとします。この本はひとりででも生きていけるための青年の知恵の結晶なのかもしれません。
・「ただのゲームノベライズではありません!」
お蔵入りした天○魔境3のシナリオを原案として書き下ろされた「没ゲーム供養」の企画(作者談)、ではありますが、ページをめくるとゲームでは倫理規定上表現できないくらい生々しくリアルな世界が待っています。主人公は歳相応にスケベで格好つけでとりえの無い17才男子高校生。彼はどういうわけか3世紀にタイムスリップ。そこで、言ってること滅茶苦茶で強引だけどいつも元気で、いつも皆を励まして、いつも前向きで、遠い世界から来た主人公を英雄と信じる少女ハルカに恋をします。果たして彼は少女の期待に応えることができるのか。一人称の文体を通して、張政の苦しみ、焦り、悲しみ、そしてハルカを思う心や喜びがストレートに伝わってきます。
読み終えた後、邪馬台国の空のように爽快な読後感を味わえました。とっつきにくい厚さと価格ですが、一読をお奨めします。
・「正しい男の子」
ゲームデザイナー桝田省治さんの「ゲーム没企画の小説化」第2弾。 ゲーム「天外魔境」の元ネタだそうです。 私はプレイしていないんですが、それでも十分楽しめると聞いていたので期待感いっぱいで読みました!
主人公は何処にでもいる普通の高校生男子。 とある事情で人より早い夏休み状態になった主人公・張政は家の蔵の中で青銅鏡を見つける。 不思議なことにその鏡は突然光だし…一人の可愛い少女の姿を映した。 そして、鏡の中の少女は言ったのだ。 「お願い、今すぐ私たちの所に来て!」 少女が自分の好みにばっちりだったので、つい、うっかり 「良いよ」と答えてしまった主人公は…。
次の瞬間には三世紀の大和の時代にいたのでした。
主人公を呼んだのは巫女のハルカ。 副題にもなっていますが天空に浮かんだ邪馬台国の女王卑弥呼の元で巫女を務めています。 邪馬台国がラピュタのように海上に浮かんでいる、という設定が面白いです。
張政が呼ばれたのは元々は邪馬台国の諜報機関であった一大率がクーデターを起こそうとテロ活動を始め、 それに対抗するために地上の色々な部族が集まって協力して戦っていたのですが、 なかなか戦果が上がらず、最終手段として「救世主」を呼び出すことにしたから。 全然「救世主」でもなんでもない、ただの高校生の張政ですが、天の逆矛を抜いたことと、 ハルカに惚れちゃったことで、彼らに協力することにします。
この、「好きな女の子ためなら、大変かもしれないけどがんばっちゃうぜ!」なノリが凄く良いですね。 「世界平和」とか「人類を守るため」とか言う壮大なものじゃない、 好きな女の子にかっこいいって言われたい、 好きな女の子の笑顔が見たい、 がんばったらちゅーの一つもして欲しい。 そういう理由で一生懸命戦っちゃう、そういう感じが私は良かったと思います。
勿論戦いはそんなに甘いものじゃなくて、ハルカも張政も悔しい思いをしたり、ツライ思いをしたり……。 そうやって二人で成長する姿が素敵でした。
そうして、男の子は大冒険を経て、成長するわけですよ!
「俺屍」ファンには見覚えのある方々もいっぱい出てきて、楽しかったです。
・「邪馬台国の空気までも感じさせる作品」
昔、子供の頃にドキドキしながら読んだファミコンゲームの小説を何故か思い出していました。「主人公と一緒に冒険の旅に出る」気分になれる、久しく忘れていたあの感じ。ウキウキワクワクして一気に読んでしまいたような、一度に全部読んでしまうのはもったいないような。 そんな、懐かしい空気を感じる作品です。
主人公は、ちょっぴりやさぐれてはいるけど、ごく普通の高校生・張政美。本当にどこにでも居そうな、普通の男の子。割とスケベ(笑)。救世主として、ウッカリ召還されてしまった邪馬台国で、巫女・ハルカに出会います。ハルカは、太陽のような女の子。真っ直ぐ純粋で、最高のヒロイン。この2人を軸にお話は回って行きます。「何なんだこいつ」と思いながら振り回されながらも、ハルカのペースに巻き込まれて行く張政。最初は、こんな普通の子が救世主で大丈夫なの?と思わせる所も多々ありますが、泣いたり笑ったりしながら、次第に成長して行きます。 そして、戦。次々と本当にあっけなく欠けていく大事な仲間達に、戦争の厳しさとリアルさを感じます。 けれど、恐らく憎まれキャラであろう敵の台詞にも、「彼らも犠牲者なのかもしれない…」とドキリさせられる場面もあり、敵も味方も、同じ世界に生きている人なんだ、と。考えさせられます。
最初、本の分厚さに圧倒されますが、読み始めると止まらない作品です。張政とハルカの恋はどうなるのか?邪馬台国の運命は?この戦を影であやつる黒幕は?
そして、挿絵ではなく、章ごとのラフスケッチのような人物紹介も個人的に見所です。
・「超古代日本と青春ラブストーリー」
日本の古代史を題材にSF的な世界観を構築する試みは,西欧のそれを題材に取るものに比べればあまりに少ない.本作品は貴重な『超古代日本』を垣間見ることが可能だ.それも,主人公は21世紀からタイムスリップしているため,我々と同じ視点なのである.『超古代日本』に対する現代からの辻褄合わせもなかなか読んでいて楽しい.コンピュータRPGの没シナリオが下敷きになっているがゆえだろう,主人公・張政は『世界を救う救世主』として過去の世界に引きずり込まれる.だが,張政の関心は『世界を救う』ことではなく,そこで出会った一人の女性『ハルカ』に終始一貫している.おそらくコンピュータRPGの主人公として見たら,張政は頼りないことこの上ない.だが,青春ラブストーリーの主人公として見たら,今時珍しいほどに一途な「恋する男子高校生」がそこにある.
・「真・天外魔境III?」
この本の存在を知ったばかりの頃は値段が高いなあとスルーしていたのですが、しばらくしてお蔵入りとなった天外魔境IIIのシナリオが元ネタだと知り、慌てて購入しました。
天外魔境IIIが開発中止となった時は心底にがっかりしたものでした。諦めきれなくて開発中止決定後も、いつか再び開発が始まることを密かに期待し続けていました。しかし、桝田さんのシナリオとは異なる天外魔境IIIが出てしまったことで、その期待も完全になくなっていたのですが……まさか今頃になってこのような作品が読めるとは。
ストーリーは、普通の高校生が大昔の巫女に召喚されて…と典型的な王道パターンともいえるものですが、生命力のある魅力的な登場人物たちや奇麗事だけではない厳しい展開など、桝田テイスト満載でありきたりな感じはまったくありません。邪馬台国の場所などの桝田流歴史解釈も面白い。文章はとても読みやすく、分厚い本ですが一気に読まされてしまいました。もちろん、天外魔境をまったく知らない人が読んでも問題なく楽しめる内容です。一度スルーした自分が言うのもなんですが、値段分の価値は十分あると思いました。
続編も少し考えているみたいなので、ぜひ続きが出ることを期待したいです。
●モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)
・「エンデからのメッセージ」
モモと同じくらいの年に初めて読んでから10年以上。読むたびに心に響くメッセージが増えていきます。読めば新しいメッセージをもらえることがわかっているので、何かに迷ったとき、必ずこの本を開きます。
最近私がもらったメッセージは・・・『本当にそうしたいのなら、待つこともできなくてはいけないね』というマイスター・ホラの言葉です。
私の中でずっと大切にしているメッセージはベッポのこの言葉。『一度に全部のことを考えてはいかん、次の一歩のことだけを考えるんだ。すると楽しくなってくる。楽しければうまくはかどる。これが大事なんだ』「モモ」は私の宝物です。
・「読み手により姿を変える本」
良い本は、読み手の力量と心の置き所に合わせ姿を変 える。この本もそんな一冊です。
この本での中心となる「時間」。 それは私にとって「お金」に置き換えられました。
「お金」のために働いていた時期がありました。 目標が「お金を貯める」ことだったんです。 お金が貯めることが目標で、そのお金を何にするかな ど考えていなかった。
いざ、貯まってみると、それをどうにも出来ない自分 がいることに呆れてしまった。そんな1年程前の私を 思い出します。
本当の自分がどこにあるのか。 本当の私の目的が何なのか。 本当の私の人生とは何なのか。
もっと、早くこの本に出合えていればよかった。 少なくとも、10年くらい前に読んでいればよかった。
でも、今読めてよかった。 これからの自分をじっくり考えることが出来る。
皆さんがこの本を読んだら、この本はどんな姿を見せ るのでしょうね。楽しみです。
・「ひとりひとりが時間泥棒と戦おう」
素晴らしいファンタジーです。大人もも子どももそれぞれの視点で楽しんで、感じることができるでしょう。
いつの間にか現れた女の子モモは、みすぼらしいけどみんなをいつの間にか温かくしてくれる不思議な力を持っています。そんな彼女のことが邪魔で仕方ない人たちがいるとは!「時間泥棒」=時間銀行の営業マンです。温かい人のつながりは、時間節約の大敵だったのです。
スピード化、効率化が叫ばれる現在、それこそ余暇までいかに早く、いかに合理的に時間を使うかばかり考えてしまいますが、本当の豊かさ、家族や仲間との大切な時間を失えば、何のために効率化しているのか、本末転倒になってしまうでしょう。
「灰色の男たち」は一方的に盗んでいくだけではなく、私たち自身が契約をしてしまっている面もあるのです。ひとりひとりが、本当に価値のあるものは何か、いつも考えることが、彼らと戦うことだと思います。
映画化されており、エンデ自身が脚本に参加しているだけあって、原作の雰囲気を再現しておりお薦め。冒頭でちらっと出演もしています。
・「何度読んでも考えさせられる本」
久しぶりに読み直して、また新たな発見がありました。
世の中は、24時間営業の店が当たり前になり、インターネットの普及でいつでも最新の情報を得られるようになりました。
ますます便利になっているはずなのに、犯罪は減らず、心を病む人は増える一方。何かがおかしいと、皆うすうす気づいているのに。。。
30年以上前に書かれたにも関わらず、現在の世の中をずばり言い当てたような内容には驚かされるばかりです。
子供向けのお話としても十分面白い本です。それに加え大人の方にとっても、一読の価値ある一冊です。
時には肩の力を抜いてみるのもいいものです。
・「ばあちゃんになっても読むであろう1冊」
18の時に初めて出会い(ちと遅いかも)、それからほぼ20年ぶりに再読した。止められなくなって徹夜。(読むの遅いのでなおのこと)18の頃はファンタジー系の本に目覚め始めた時期で「おもしろい!」と思った。40の今は「おもしろい」+「ただ『生きている』ことと『生きる』ということ」、「肉体の死と魂の死」について考えている自分を発見した。60、80になっても目がきくなら、私はたぶん読み直しているだろう。
「もし、あたしの心臓がいつか鼓動をやめてしまったら、どうなるの?」と聞くモモに、やさしく答えたホラの言葉は胸に響き、何度もその数行を読み返しました。おばあちゃんになったとき、私は何を感じているのか楽しみである
・「もっと早く読みたかった!」
この小説には様々な、そして魅力的なガジェットが登場する。超ハイテクスケボーに乗り車の後ろにはりついて依頼品を届ける特急便屋、崩壊した国家に変わり都市を管理するマフィアや企業、そして3DのCGで構築されたネットワーク上の世界『メタ・ヴァース』などなど。
このメタヴァース、残念ながら少しばかり古臭く思える。それは既に私たちがインターネットを知っているから。メタヴァースが、当たり前のオンラインRPGゲームのように見えてしまうから。
でも、この本が書かれたのは1992年で、そのころ日本はまだパソコン通信の時代だった。その頃にこの本が翻訳されていたら! そこだけが残念で、星を一つ減らしてしまった。でも、とても面白いのは確実。サイバーパンクが好きでアクションが好きで、荒塊無稽なSF的考察が好きなら、絶対おすすめの一冊(二分巻だから二冊か)
●嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫)
・「壊れていても、笑えるならばそれが幸せ。」
またもや表紙にやられた。しかもカバー表紙はがしてビックリ。黒い、黒い言葉の羅列が呪縛のように奉られている。わお。
内容も電撃らしからぬ黒さで最高でした。共に誘拐被害者である“みーちゃん”と“まーちゃん”。事件以来接触していなかった二人が再び出会ってしまう。壊れた二人が壊れた共同生活を開始する中、同時期に発生した連続殺人事件と小学生誘拐事件の真相が明らかになる。
この本、凄い好きだった。言葉回しとか絶妙だし、内容もストレートではなく微妙にひねてていい。「嘘だけど」って言葉がくせになりそうでした。ただ、雰囲気(なのか?)が若干西尾維新チックだったのが気になった。まあ面白かったから良いのですが。
二人の出会いは決して良い結果を生み出さなかったと思う。だけど、くだらない世界で壊れた二人が不幸ながらも互いを想い合い笑えるのなら、それも幸せなのかなあ。ただし、それを愛と呼べるかどうかは疑問だけどね。
・「西尾維新チックで文章が秀逸」
西尾維新氏の作品に雰囲気が似ている。戯言と世界シリーズを合わせた感じです。この『みーまー』シリーズはすべて読んだのですが、面白さと秀逸さが落ちることがないので、最後まで楽しめます。自分としてはとてもお勧めです。
・「才能あるいは設定の勝利」
巧い、一言に尽きる。やや文章自体に荒さが残るものの、それ以上に勢いがある。これくらいの勢いがなければやってられない。
とにかく自信の設定に関して没頭しているのか、そこの描写加減が巧みだ。そういう意味ではやはりと言うべきか、西尾作品に類似している。恐らく書いた時の年齢が近いのも一つの要因であると思うが。
内容に関してはやや鬱屈した描写が続く場合がある。ライトな表現ではあるが、そういった描写が苦手な人は早めに回避しておくべきだろう。誘拐と殺人鬼が跋扈する街が舞台。殺人鬼に関してはキャラ数の関係上、早々に犯人の目星がつくのが、主人公の設定に関しては素直に驚いた。いやマジで。こういったところに純粋な才能を感じてしまう。だからこそ、最初に示したとおり、巧い、と感じるのだ。まだまだ小手先で書いている部分もあるが、それはおいおい綺麗になってくるだろう。
・「嘘つきは好きですか?」
嘘つきは好きですか?私は好きです。この作品はラノベの中でも相当とんがっているほうかと。乙一さん、西尾さん好きにはオススメ。
・「「嘘だけど。」な一冊。」
一通り読み終えた後の感想はなかなかの良作と評価する。いや、正直に言えばかなり良作、いやいやとてつもなく良作と個人的に判定する。ようするに、たいへん面白い。花丸だ。嘘だけど。・・・嘘だけど。
いやほんと、個人的にはかなり読み応えのある作品でした。まず、みーくんのキャラがツボ過ぎます。というか、地の文含め基本的にみーくんの一人称形式なのでみーくんを好きになるとまではいかないでも、ちょっとダメだなという方にはキツイかもしれません。でも、ハマる人はとことんハマると思いますよ、自分がそうですし。特に、作中で何度も使われる「嘘だけど」がいい味出してて、知らぬ間に病みつきになっちゃいます。なんなんでしょう、この中毒性。どこまでが真実でどこからが嘘なのか解らないところも少しありましたけど。
こうゆう一人称で語っていくスタイルは読みやすくて(読みにくいと感じる方もいらっしゃると思いますが)すらすら読めちゃいました。こうなるだろうなぁっていう予想が、悉く違っていたりしていい意味で裏切られました。そこがすごくよかったりなんかするんですけど。ラストの一文は鳥肌ものでした。この一文おかげで作中の登場人物がどうかわかりませんが、少なくとも読み手としての自分は救われた気がします。思わず、「幸せ」ってなんだろう?と考えさせらてしまう自分がいました。あと、みーくんとジェロニモさんとの掛け合いは笑わずにはいられませんでした。二人とも最高です。
挿絵らしい挿絵がなく、まーちゃん意外の登場人物はほぼまったく描かれていないので、自分でイメージ出来て、そこも非常にいいと思ったところのひとつです。あ、でも左さんの表紙やカラー絵、モノクロ絵は素晴らしくモロ好みです。表紙買いした方も多いんじゃないでしょうか。
誰かに薦めたいような薦めたくないような、そんな一冊です。
次回作が出たら絶対10冊は買おうと思います。嘘だけど。
●半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon (電撃文庫)
・「傑作」
一時的な病気で病院に入院してきた主人公の普通の少年と、重度の病気で将来死を迎えるであろうヒロインの少女の物語。読み始めた当初は何というか、あからさまに読者の涙を狙った作品だったら嫌だなぁとどこか冷めている(と思う)私は思っていました。ですが実際はそんなことはなく、死がちらついているにも関わらず悲しくどこか温かい感じの物語です。イラストも良いですし、私の中ではかなりの傑作です。おすすめです。
・「命の大切さを後世に伝えていきたい――」
1〜8巻を総括しての感想です。これは今は亡き父親の遺伝により心臓に欠陥を抱えるが故に常に死と隣り合わせで生きて来た少女と、健康ではあったが今はもう亡き父親とのわだかまりを残したまま日々を何気なく生きる少年とが出会い、幼いなりの必死で懸命で純粋な愛を育んでゆく物語です(二人は共に母子家庭)。物語内の文体は筆者特有の『透明感のある文章』と言われる通り、恥じらいも誇張もてらいも無く、ただありのままを述べるもので、それはまるで水がサラサラと流れていく様な清涼さが感じられるものです。その文章により死と言うものがこんなにも恐ろしく、そして穏やかなものなんだと私達にそれを気づかせてくれます。なんら病気を抱えていたわけではないのに既に亡き少年の父と、確実に後10年で死ぬであろうヒロイン……。この二つの死に明確な差はありません。差があるのだとしたら、いつ死ぬのかを知っているのかいないのか。自分がいつ死ぬのかをわからないまま、主人公の少年とのわだかまりを残したまま死んだ父親。反面、いつ死ぬのかが判っているが故に日々を楽しく素晴らしく生きようとする少女。その反比例に気づいた時、私は涙が止まりませんでした。人はいつか死にます。いつ死ぬのか、それは明確にはわかりません。だからこそ毎日を無為に過ごすのではなく、己の周囲にいる人に少しでも何かを残して上げたい。この物語はそれに尽きます。これは作者の伝えたいメッセージの一つでもあると思えます。主人公の少年はいずれ死にゆく少女のために、楽しい思い出を作ろうと躍起になり、また、少女もそれに応え、少年との日々を大切に生きます。例え健康であっても人はある日突然死に、心残りを残すかもしれない。それは病気を抱える人も、健康な人も等しく持つ可能性です。例え病を抱えている人だって、誰かに何かを残す事は出来ます。健康な人なら尚の事です。これは人生を大切に生きていこうと学べる本です。いずれ私にも子どもが出来、その子に物心がついた時、是非読ませたい本であると思います。日々に疲れ、今現在自分自身という存在に自棄になっている方々、是非この本を読んでみて下さい。人生に対しての何らかの教訓が、きっと掴める事と思います。私は実際、この本に癒されました。「今の自分に何が出来るだろう?」なんて弱音を吐けば――恐らくヒロインの少女は目を三角にして「何でもできるじゃないの!」と怒る事でしょうね(苦笑)これは、真面目に明日から生きて行こうと思える、精神浄化作用のある素晴らしい作品です。胸を張ってオススメ出来ます。是非御一読を。
・「橋本紡シリーズ最新作」
橋本紡さんの最新作です。リバーズ・エンドもよかったけれども、こっちの方が良かったです。これは人が誰しも持っている「なにか」を感じる本です。最近つまらないなーと思ったり、もやもやが出来たときに読むといいです。今回のは実際にある場所を題材にしています。そんなわけで読むものがなくなったら読んでみてください。
・「橋本紡さんの作品初めてでしたが…」
物語の設定はごく一般的なのです、が文章力があり読むほどにぐいぐい引き込まれていきます。この作品をかってよかったなーと後で思えるはずです!!私は今のところ1~3巻かって1巻を読み終えたところなのですが早く読破したいですね。まぁそういう作品です。アニメ化も決まりましたが文章がよいので先にこちら読んでおいたほうがよさそうな感じですね。
・「おすすめです。」
半分の月がのぼる空は、悲しい話なんだけど、重苦しい空気を感じさせない。一人の少年がただ一人のいつ死ぬかわからない少女のために悩みながら何かをしようとする‥‥そんなやさしい小説です。
・「宇宙弥次喜多珍道中」
ダグラス・アダムスは1978年にラジオの脚本を執筆した、とあるが、多分前年に公開された映画スターウォーズを観ていただろう。スターウォーズのアメリカ的思考(勧善懲悪、師弟愛、友情、挫折しながらも果敢に運命に立ち向かう主人公,etc.)に対するアダムス流の英国的返答と、見るのは考えすぎか?
独特の脱力感が面白い。なにせ登場人物全員がヘン、というかある意味、不真面目。頭がいいんだか悪いんだか、危機的状況にあっても、決して焦らない。(そう、Don't panic. がガイドの表紙ですからね)
特筆すべきは、訳文のうまさ。原文でしか分からない面白さもあると思うが、読んでいて途中で何回も吹き出してしまった。よくここまで無理のない日本語に移し変えたものだと思う。
・「パニくるな!」
新潮文庫版も、もちろん原書も読んだが今回の訳は極めて判りやすい訳になっている。もちろん風見氏の訳は原文に極力忠実にという方針なのだろうが、英国のユーモアについてなにがしかの知識のない地球人には判りにくい嫌いがある。それにくらべて安原氏の訳は、初めて銀河ヒッチハイクに乗り出す極東系地球人にとっても十分親しみやすいものだろう。少々意訳が過ぎるかと思われる箇所も見受けられるが、すんなり楽しく読める点で高く評価したい。
ただし、原書からして誰が読んでも面白いという本ではない。悪名高いヴォゴン人の詩に突っ込みを入れられ、気分障害のアンドロイドのあしらいに長け、頭2つに腕3本の元銀河帝国大統領と丁々発止のやり取りができる方なら100%楽しめるだろうが、しかし皮肉とユーモアを解さない想像力に欠けた御仁はテレビのバラエティでもザッピングしておられた方がよろしいかと思われる。
・「星は5つじゃなくて宇宙の星の数だけ本当はつけたいね!」
この人のユーモアは果たして日本やアメリカなどのイギリスから見た外国の方々に本当に受けるのだろうか。私はストレートに気に入りました。そしてTrilogy+1を全て読みました。また、彼の自伝(?)や訳の分からん旅行記も読みました。結論。いやはや彼は天才ですね。鋭い知性が生み出す、意味の無い笑いが素晴らしい。現代社会は妙に政治的であり複雑怪奇な人間関係や取るに足らない金の動きにとらわれすぎ。それを全部笑い飛ばすパワーが凄い。最近残念ながらお亡くなりになりましたが、実に残念だったし涙が出ました。ストレスを感じて、にっちもさっちもいかない時は彼の”銀河ヒッチハイカーガイド”を読むに限ります。(それか、007をDVDで観るかどっちかです)いろんなSFちっくな仕掛けやツールが出てきて楽しいのですが、僕が一番好きな道具は、ヒッチハイカーガイドそのものよりも”危険防止用サングラス”。エイリアンが襲ってきたりミサイル攻撃されたら、これを装着。普段はただの眼鏡ですが危険が迫るとガラスが真っ黒になって危険を見えなくしてくれるの。だからもう大丈夫(笑)てな意味の無い笑いがとても気持ちよい。悩みが多い方向き。どんな悩みもこれを読めば、瞬間的にばかばかしくなって、なんだか人生が楽しくなってきます。だって、銀河ヒッチハイカーガイド(銀河を旅行する際の宇宙バージョンの”地球の歩き方”みたいなもの。要は”宇宙の歩き方”)によれば、地球なんて”ほとんど無害”なだけ。わははは。Don't Panic! 焦っても仕方ないよ。
・「宇宙の真理なんて期待しないほうが。」
日本では絶版になっていたのでまず原作(英語版)を読み、もっと知りたくて再び出版された翻訳版も買いました。
いきなりの序盤からもう面白い。あれこれナンダカンダと並べる暇もなく意味もなく地球が消滅してしまったアーサーと宇宙人!のフォードそれにザフォード達が繰り広げる意味無しの宇宙で展開する、、、コメディーです。
出版された時代は7-80年代なのに現代のこのようなジャンルの本と比べてもまだまだこの作品のほうが優れている傑作です。あまり考えながら読むと訳がわからなくなったり面白さも半減してしまうので心をオープンにして読んでもらうとニタニタと笑いながら楽しめること間違いなしです。私のお気に入りはロボットのマーヴィン。彼がどうして危機にあるアーサー達を救ったか、ラストは予想外です。
残念ながら著者は亡くなられているのですが彼の発想はほんとうにユニークで唯一だと思います。
・「とにかく笑えるSF」
とてもイギリス的な、皮肉のきいたブラック・コメディー。何もかもがおかしい。宇宙のヒッチハイカーのためのガイドには一言『パニくるな』という但し書きがしてある。そのガイドを編集するライター、フォードは情報収集するために地球にやって来て、住みついた。何年も地球、特にイギリスのパブで過ごしたフォードがガイドに掲載した地球の紹介は、たった一言『殆ど無害』立ち退きを拒絶するために自宅前に陣取るブルドーザーの前に、とことん馬鹿にされ続ける男アーサーが身を投げ出した日、地球はあっけなく交通整備を理由に破壊されてしまう。友人(飲み仲間)フォードに危機一髪救われたアーサー、今はなき『殆ど無害』な地球のただ一人の生き残りとなったアーサーの冒険が始まる・・・
・「流れる時間の中で」
過ぎた日の出来事を思うとき、ふと、あの頃の自分はなんて無知で愚かだったのだろう?と思うことがある。あのとき、大好きなあの人が言った言葉は、もっと違う意味を持っていたのではないか・・・と。
「恋愛」というのは、男女間にだけ存在するわけではないのでは?と、本書を読み終わってからなんとなく思った。伊坂幸太郎さんの「透明ポーラーベア」中村航さんの「突き抜けろ」や、中田永一さんの「百瀬、こっちを向いて」などは、恋愛だけではない、男同士の友情や尊敬なども描かれていて、学生時代の淡い思い出などを彷彿させる。本多孝好さんの「Sidewalk Talk」は離婚を決めた夫婦の話。このまま離れてしまうのか、こんな紙切れ1枚で簡単に?という思いや、すれ違いの日々に諦めを感じる僕。最後のくだりにぐっときた。
大人になると、恋をするとか、誰かを愛するとか、そういう単純な気持ちではなく、仕事だとか人付き合いだとかいう、他の事に縛り付けられてしまって、自分の中にある純粋な部分に気付かなくなってしまうことが多い。読み終わって、そんな自分を反省した。そして、ふわりと心が温かくなるのを感じた。
大好きだった人や、大好きな人を思い出しながら読んで欲しい。
・「お買い得」
タイトルがストレートすぎて手を出しにくかったが、伊坂幸太郎の「透明ポーラーベア」を読みたくて手にした作品である。しかしながら、伊坂氏の作品はもちろん、他の作品もよくできており、非常にお買い得な作品集になっていると思う。お薦めである。
・「期待を裏切らない男性作家6人の恋愛本」
豪華に人気作家を揃え、しかも期待を裏切らない仕上り。男性作家が描く恋愛は、6人揃えば異なる恋愛があるのをこの本で満喫出来る。年齢も境遇も異なる6人の恋愛。それぞれに力量を発揮して、不器用な男も、模索する男も、悔やむ男もと6作品で輝いている。男が語る恋愛の心の箇所が全員鮮やかだ。まだ知名度のない作家も、この本で名を馳せれる1冊になっている。共著でここまで全部堪能出来るのは、なかなかお勧めです。
・「新しいお気に入り作家を見つけられるかも」
面白い順に挙げるなら伊坂幸太郎、中田永一、中村航、本多孝好、石田衣良、市川拓司でしょう。伊坂幸太郎は文句無し。中田栄一と中村航の作品は初めて読んだがほろ苦い青春を上手く書いている。本田孝好と石田衣良は無難に仕上げているといった印象を受けた。今回、唯一面白くないのは市川拓司だったが、充分に買う価値のある小説集だと思う。
・「6つのやさしい愛」
6人の人気男性作家が、それぞれのスタイルで愛を語る、短編小説集。
本書はまずデザインが素晴らしい。パステル調のボーダー柄に、ホワイトのカバーを切り抜いて"I love you”アマゾンの写真で見るよりも実物の方が素敵です。また、それぞれの作品のしきり(?)部分にそれぞれのパステルカラーが使われており、統一感のある仕上がりに。ギフトに最適かな?
僕は伊坂幸太郎目当てで読みましたが、他の作家の作品も新鮮で楽しめました。
伊坂の『透明ポーラーベア』はさすがの出来映え。白熊の体毛に関するちょっとしたトリビアも身についてお得です。
その他の作家さんたちも、青春あり、思わぬ再会あり、大人の別れありとバリエーションに富んでいてそれぞれの個性が出ています。伊坂以外では特に中田の作品が気に入りました。短編集は普段接しない作家との新たな出会いが魅力ですね。
短編ならではのさらりとした読後感。ロマンティックで前向きに恋する気持ちが湧いてくる本。特にギフトにおすすめ?!
・「石田衣良だけじゃない」
前回の「I love You」が好評だったため、第2弾として再び男性作家達が書き連ねた恋愛アンソロジー小説集。
参加者は『リアルラブ?』中田永一『なみうちぎわ』中村航『ハミングライフ』本多孝好『DEAR』真伏修三『わかれ道』山本幸久『ネコ・ノ・デコ』の6人。(作品順)
値段は少し割高な感じですが、面白いです。軽い読み物を探してる方に最適です。個人的には中村航の作品が一番良かったです。
・「中田永一さん、あなたは誰ですか?」
「I LOVE YOU」に比べると作家陣の顔ぶれは地味だけど、質が落ちたような気がしません。
一番好きなのはもう絶対に中村航さんの「ハミングライフ」!二人の距離がじわりじわりと近づいていくドキドキ感が手に取るように伝わる。仲を取り持つのが猫ちゃんだというのにも、アナログチックな恋のはじまりにも、女の子はこういうロマンティックに弱い♪
中田永一さんの「なみうちぎわ」。中田さんは本当は人気作家の○○さんなのではないかという噂もありますが、それがもし本当なら、眠り続けた少女という設定が彼の作風そのものだし評価します。でも別人だったら・・・人気作家の真似にしか見えず、ちょっと個性がないんじゃない?(汗)
本田孝好さんの「DEAR」。初恋の気恥ずかしさと子供だからこその素直さが甘酸っぱい!本田さんならもっとひんやりとしたエッセンスが入ってても良かったけど、笹山さんの「現在」がこれならばこれ以上何かを付け加える必要はないのかも。
石田衣良さんのは先が読めてありきたり。真伏修三さんのは他に比べると地味で印象に残らない。山本幸宏さんのはどのへんが恋愛小説なのかわかりませんでした。
・「何故「by 石田衣良」になってるの?w」
正直石田衣良さんの「リアルラブ?」は、他のと比べてワンランク落ちる印象があった。何と言うか、読んでいてつまらない。ひねりがない。例えて言うならメインディッシュが無いフランス料理のフルコース。肝が無い。「I LOVE YOU」の短編も似たような感想。直樹賞を受賞して慢心してしまったのだろうか。テレビ等にも出ているようだし。これからも精進して、良い小説を書いて欲しい。
中村永一さんの「なみうちぎわ」 タイトルが平仮名であるという事に合わせたのか、本文中では漢字がやや少なめ。そのため(全ての)話し手に幼い印象を受ける。深読みすると、「中身が高校生のまま大人になってしまった成人」の雰囲気を出したかったのかな?面白い、が、やはりちょっと漢字が少なすぎる。
中村航さんの「ハミングライフ」 面白い。主人公と登場人物との会話のテンポも、内容もユーモアに溢れている。この話しか無くてこの値段でも、買う価値はあると思っている。
本田孝好さんの「DEAR」 子供らしさがよく出ている。話の展開がややありきたりな感じなので、少し物足りない。
真伏修三さんの「わかれ道」 読んでいてわかりにくい部分が、所々にある。それにラストがあっさりし過ぎている。全体的にはイマイチ。
山本幸久さんの「ネコ・ノ・デコ」 恋愛小説?微妙な所。全体的にスッキリとまとまっているが、これぞ恋愛小説!といった部分が無い。いや、それが狙いなのかもしれないけれど。
・「なんといっても見た目がかわいい」
本多孝好目当てのジャケ買い。
今回は本多孝好「DEAR」がいちばん好きだったかな。 本のタイトルにいちばん合ってて 甘酸っぱくて青くて爽やかでちょっとトゲが残る感じ。
中村航の「ハミングライフ」も独特でかわいくていいんだけど ちょっと高校生が書いたみたいな文体に抵抗あり。 マンガっぽい。。。
石田衣良がいまいちだったのが残念。
他の人たちはそれなりに普通な感じです。
・「心に響く作品」
男性作家の恋愛短編集ですが、どの作品も本当にいいです!軽くて読みやすいので、それぞれの作家の本を買う前に読むと特徴が掴めていいとおもいます
・「昭和SFの最高峰」
わずか47歳にしてこの世に別れを告げた不遇の作家・広瀬正。彼の経歴や作品群の書評は著名な作家などによって、また広瀬フリークとも呼べる人々によって語られているので、ここでは彼の処女長編であり日本SFのタイム・トラベル物の金字塔である「マイナス・ゼロ」に対する私見をとりとめもなく綴っていこうかと思う。
SFの中にタイム・トラベルと呼ばれるジャンルがある。SFが誕生して以来、数多くの名作が生まれてきているが、なぜかくも多くの作家がこのジャンルに惹かれたのであろうか。
文字通り、現在を軸にして過去に遡ったり、また未来に行ったりと、時間という次元を背景にした、ようは
「たら・れば」の世界における歴史小説
だからなのだ。
文学のジャンルを問わず作家とは、元来歴史が好きな生き物なのである。いや歴史に対して過剰なまでの関心を持つからこそ、それに溺れる者は歴史小説をメインに書くようになり、そうでない者は意識的に無視しようとするのだ。 作家たるもの一度くらいはタイム・トラベル物の作品を書こうと試みるのではなかろうか?
正統な歴史小説や時代小説は史実に基づき時代考証をなされた上で書かれるものである。 だからせいぜい「〜かもしれない」という想像は働かせても構わないが、「もし〜だったら」とか「あの時〜してれば」のような要素を入れてしまうともはやそれはSFになってしまうのである。
「マイナス・ゼロ」は昭和初期の2度に渡る世界大戦前および戦後の経済成長期の東京に住む市井の人々の日常生活や当時の風俗が主人公・俊夫の目を通して広瀬の調べに調べ上げられた緻密な取材に基づいて生き生きと描かれている。 銀座や日本橋の街並みの風景描写にある種のノスタルジーを感じる人は多いであろう。 このごく普通の世界を舞台にした中に「もしこうなったら、どうなっていたであろうか」と言う極めてSF的な要素を投入したら必然的にこういう作品が出来上がってしまったと言う見方も出来るかもしれない。
このジャンルの作品のストーリーを紹介するのはネタばれをしてしまう危険性を伴うのでここでは一切触れないでおく。
ただ、もし自分が主人公の俊夫だったらこれだけ時間や時代に翻弄されると言うのがいかにスリリングなものであるか、ということを共感できるに違いない。
この作品はSF界(広瀬正)から歴史小説界に対する敬愛を伴った挑戦状なのだ。
・「素晴らしい小説」
いろいろな出来事が作中でおこるが、その出来事が進むにつれてピタリピタリと当てはまっていく。最終的には全ての出来事が一本の線でつながるため、タイムマシンものの宿命であるタイムパラドックスをうまく説明し矛盾が残らないようにしているこのシナリオはもはや金字塔。
・「日本長編SFベストワン!」
今まで多くのSF小説を読んできたが、日本人が書いたもので長編の良いものが無かった。短編では数多くあるのだが・・・・。長編小説を最後まで、退屈させずに読ませるのは並の作家では出来ない。 たぶん著者はハインラインの<夏への扉>に影響されてると思うけど、それとは全く違うオリジナリティーにあふれている。
たぶん著者が、この本で描きかったのは著者の少年時代・・・昭和初期・・・戦前の良き時代だと思うけど、それがまた生き生きと描写されてて、文字通り読者をタイムスリップさせてくれる。 とにかくSF好きな方に読んでもらいたい、日本の長編SFベストワン!
・「時代が追いついてきた!」
戦前の東京への強烈なノスタルジーにあふれ、タイムトラベルラブロマンスとしても他の追随を許さないこの作品。何故、こんなに知名度が低いのでしょうか。
最近、「Always 3丁目の夕日」をはじめ、昭和へのノスタルジーに彩られた映画がたくさん公開されています。時代がようやく広瀬正に追いついてきたのでしょうか。
ジャックフィニィ、ハインライン、最近なら梶尾真治のタイムトラベルものにはまった人、是非、これを読んでみて下さい。日本のSFの最高傑作です。
・「タイムトラベルSFの極み。」
かつて日本にもこんなに面白いSFがあった。そのことが今忘れ去られようとしている気がして寂しい。ぜひ今の若い人立ちにも読んで欲しい。読み出したら、ページをめくるのももどかしい程の面白さ。そして最後にすべての伏線が一つに収れんしてゆく爽快感。これが、これこそがSFの面白さなのだ!!
●タイム・リープ―あしたはきのう (上) (電撃文庫 (0146))
・「A Masterpiece!」
あたたかく、やわらかい感触。それを唇に感じ、翔香は目を開いた。タイムスリップを題材とした青春ライトノベル。
とにかく「すごい」の一言。読み始めから終わりまで本を置くことができませんでした。タイムスリップものはそれこそ多くの映画、SF小説やゲームで体験してきましたが、本書はこれらを超える面白さです。
「タイムパラドックス」など、タイムスリップものの基本原則を押さえつつ、ポップな恋愛的要素もとりまぜながら、非常に読みやすく構成されています。論理の組立も見事ですが、お話のつなげ方が非常にうまい。読んでいる僕たちも主人公の翔香とともに、驚き、悩み、はっとし、どきどきすることができます。恋愛を織り交ぜたのも効果的。若松くんの態度の変化から時間の流れを意識できますし、お話の流れも「愛あればこそ」で自然に感じられました。
そして特にラストが秀逸。あなたも確実にタイムリープし、本書を最初から読み直している自分を発見することでしょう。2回目はニヤニヤしながら「なるほどねぇ」と楽しめますよ。
この手の作品では東野圭吾さんの「トキオ」や映画「バタフライエフェクト」と並び大お勧めです。一人でも多くの方に読んでいただきたい名作です。
・「パズル」
すべてが緻密に計算されたストーリー設計。辻褄、伏線等見事すぎる展開。
上下巻、あっという間に読み終えてしまい、そのままメモ帳片手に2週目。図を描きつつ3週目。
恐ろしく完成度の高い小説です。いや~、お見事。
わけの分からない出だしの文章。それが、読み終わるころには 「なるほど!!」 と納得。
すべてにおいて、「あれっ」 「あ~、なるほどぉ」 の連続。スバラシすぎます。この本。
何回読んでも飽きが来ない。何度でも読み返したくなる作品です。
・「爽やかな読了感が印象的。」
高校を舞台にしたSF&学園&恋愛、全部綺麗に収まった読み心地の良い小説です。独特な設定での時間跳躍を見事に矛盾無く描ききった著者の力量が伝わってくる良作だと思います。
とはいっても、そんな堅苦しいこと考えずに気分転換にさらっと読むほうがいいかもしれません。活字嫌い、活字大好きな中高生、そして読み終えたあとの充実感が欲しい全ての人々に読んで欲しい作品です。
時間跳躍という世界観も手伝って、伏線がとても張りやすい。そして伏線に気付きにくい。いたるところに『読み進めていくと「え!?」と驚いてしまい、しかし驚くと同時に納得して、さらに続きが読みたくなる。』そんな仕掛けが沢山ちりばめられていることに気付くでしょうか。
もう一つ上手いと思うのは、SFの設定と恋愛の物語が綺麗に融合しているところです。SFの設定はSFの設定として、恋愛の物語は恋愛の物語として、お互いに独立させてみても十分に完成しています。しかし、それが見事に融合し、お互いがお互いを引き立てている。
見事なのは下巻のラスト。思わず舌を巻く見事な決着のつけ方。ここまで読者を魅了する最終章は滅多に見られないでしょう。詳しくは話せませんが、SFとしての終幕と恋愛としての決着が完璧にお互いを引き立てあい、この作品で無ければ味わえない、素晴らしい読了感に身をゆだねることが出来ます。『後書き代わりに』にも楽しませてもらえますよ(笑)
ライトノベルであることには違いはないのですが、ぜひ色んな人に読んでもらいたい一冊です。後悔はしないと思います。それでは、長文失礼しました。
・「全てが繋がる瞬間の鮮やかさ」
最初にこの本を読んだのは小学生の頃。それから十年近くたった今も、時々本棚から引っ張り出して読んでいます。
ぐっ、と引き込まれるファーストシーン。そして全てが繋がるラストシーン。読み終えるまでの緊張と、胸がきゅんとするこの読後感は、他では味わえないもの。
シンプルな語り口であるのに、ユーモアが滲み出ている文体はとても読みやすく、主人公翔香の台詞回しも可愛らしい。
ボロボロになっても、また買いなおして何度も読み直したいと思える作品です。
・「一風変わった味のするタイムトラベル小説。上質のミステリに通じる面白さがあります」
1995年(平成七年)6月に単行本刊行というから、発表されてから早いもので10年以上の時が経過したわけだけれど、異色のタイムトラベル小説として、これは今読んでも十分面白いですねー。かなり久しぶりの再読になる今回も、とても面白く読んでいくことができました。
上巻の「序章 はじまりとおわり」「第一章 最初は火曜日」と、主人公の高校生・鹿島翔香(かしま しょうか)が体験する奇妙な出来事、「一体、何が起こっているんだ?」と訳わからないままに頁をめくっていくと、話のからくりが徐々に見えるようになってくる。この辺の霧が晴れてくるような話の謎解き、からくりの種明かしが上手いんだなあ。上質のミステリ小説でも読むスリリングな面白さがあって、今回も堪能させられました。
ここで使われているタイムトラベル(もしくは、タイムリープ)のアイデアは、以前読んで印象に残っている魅力的なSF短篇、バズビイの「ここがウィネトカなら、きみはジュディ」(新潮文庫のアンソロジー『タイム・トラベラー』所収)の話に通じるものがあるかなあと思ったんですけどね。
それと、この文庫版では、カバー表紙と口絵のイラストが素敵ですね。なかでも、主人公・鹿島翔香のイラストがイメージにぴったり! イラスト描いた衣谷 遊(きぬたに ゆう)に、拍手。
国産の割と新しめのタイムトラベル小説で、このくらい風変わりで、このレベルで面白い作品ていうと、西澤保彦の『七回死んだ男』とかもいけますね。こちらも、おすすめです。
・「目をそらしたくなる恐怖、そして現実。」
不治の病、拒食症、人間不信…誰もが抱えているストレス、悩み、コンプレックス。そんな苦しみから我々の心を救う奴らは天使なのか、それとも悪魔なのか。 ホスピス医の早苗は、謎の死を遂げた恋人を調べていくうちに、背筋も凍る恐怖に直面していく。
最初、非現実的なホラー話かなと思い読み始めたが、読んでいくうちにこの話は決して、SFでもなく、もちろんお化け話でもない、現代社会への超リアルな警告なのだと気づかされていった。 「青の炎」以来、貴志祐介のファンになった私。はっきり言って、これはメチャメチャおすすめ!!
・「傑作以外に例えようがない」
構成力・文章力・キャラの立ち方などどれを取っても最高点を与えたい。とても社会や経済、病院などの施設などもよく研究した上で書き上げた作品なのだろう。描写が的確で読んでいてストレスがなく作品世界にとけ込むことができる。それだけ卓越した文章の表現力を持った作家さんなのだろうと感心するばかり。文庫版の惜しむらくは「パラサイト・イブ」の瀬名 秀明が偉そうに「自分がバイオホラーの草分け」みたいな自画自賛を交えて、解説をしているのだが、冗談じゃない。あんな竜頭蛇尾の作文と一緒にして欲しくない。
・「期待通り」
このところ立て続けに貴志さんの作品を読んでいます。「青い炎」→「クリムゾンの迷宮」→「天使の囀り」。貴志さんのことを詳しく論じられるほどの知識はないのですが、ストーリーのバックグラウンドに厚みが感じられ、細部まで手抜きをしていない感があります。「クリムゾンの迷宮」を読んだ後にこの本を読んだせいかもしれませんが、類似したテーマが出てきます。パイソンをはじめとする蛇や、殺害ビデオ、アボリジニ等々。勝手に「天使の囀り」は「クリムゾンの迷宮」の発想の基になったのかしら?と思ったり。お話は期待通り、とてもおもしろかったです。
・「文字だけで感情を鷲づかみされる」
やはり、貴志祐介は面白い。圧倒的な知識と情報量。緻密な構成、無駄のなさ。 生理的な嫌悪、感情が一瞬のうちに置き換わり、愛する者がその人らしさを失うことの悲しみ、虚しさ、無力感。文字だけで、様々な感覚や感情が総動員される。 挿入されている民話や手記が秀逸で、リアリティに輪をかける。ホラー小説に分類されるが、テーマは深い。最後には、医療倫理の問題の布石を投げかけているが、この部分がこの小説の唯一の救いの部分でもある。
・「ああ嫌だ…まだページ残ってる」
この人の小説はかなり読みごたえのある長編作品が多い(全部?)のですが、それだけに普通の作品なら山場を越えたてホッと一息つくべきところで全く安心できない怖さがあります。ああまだページがかなり残ってるよ、絶対これでめでたしめでたしとかないよ、この後なんかある、いやだ〜もう読みたくな〜い、でも読まずにいられない…といった感じです。今回の作品では他の何名かの方もおっしゃるとおりセミナーハウスの場面が1番の山場でした。しかしそこをゲッソリと読み終えてもまだページが余ってるんですね、これが。しかもセミナーハウスである登場人物がうっかりやらかしちゃってるから読者はびくびくしっぱなし、その後もう一度それなりの山場があって、それが過ぎてもまだページがちょこっと残っているからつらすぎる。まあラストはそこまで悶絶せずに読めましたが。内容自体はとても面白い作品なのですが描写が上手いが為に読者は精神的苦痛を味わうことになるので覚悟して読んでください。
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