ブラインドネス スペシャル・エディション(初回限定生産2枚組) [DVD] (詳細)
フェルナンド・メイレレス(監督), ジュリアン・ムーア(俳優), マーク・ラファロ(俳優), アリス・ブラガ(俳優), 伊勢谷友介(俳優), 木村佳乃(俳優), ダニー・グローヴァー(俳優), ガエル・ガルシア・ベルナル(俳優)
「見えない恐怖と見せつけられる地獄」「人間の本質に迫った傑作。」「大傑作だと思いました。」「人間って、こんなもんだ・・・?」「NEWロメロ」
ブラインドネス [Blu-ray] (詳細)
フェルナンド・メイレレス(監督), 木村佳乃(俳優), ガエル・ガルシア・ベルナル(俳優), 伊勢谷友介(俳優), ジュリアン・ムーア(俳優)
「謎の伝染病による失明」「近年、屈指の傑作SFパニック映画」「視力を失った文明の混乱と恐怖がよく描けている」「つまらなかった」
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●ブラインドネス スペシャル・エディション(初回限定生産2枚組) [DVD]
・「見えない恐怖と見せつけられる地獄」
人間の本質というか、一番見たくない愚かな部分を見せつけられる映画。物語の大半が隔離病棟で展開していくのだが、そこでのやり取りは暴力描写を含めておぞましいの一言。
この映画は一体どんな結末が用意されてるのだろう?と観てる途中でずっと気になってた。ある程度自分の予想は当たってたが、最後に空を見上げるJ・ムーアの目には眩しく白い空が映ってたのか・・・或いは「白い闇」だったのか・・・?
とにかくヘタなホラー映画よりも断然恐怖を感じる映画だった。
・「人間の本質に迫った傑作。」
もし突然目が見えなくなったら? ポルトガルのノーベル賞作家ジョゼ・サラマゴの小説を原作とした映画『ブラインドネス』は、人間が生きる希望とは何か、人間の尊厳とは何か、といった究極の問いを投げかけます。
ある日突然失明するという疫病が蔓延した某都市を舞台にストーリーは展開します。接触感染することが分かったことから、政府は患者を強制的に隔離します。収容施設では日に日に患者が増大し、目が見えないことから争いは絶えず、衛生状態も悪化。すると「王」を名乗り、供給される食料を管理しようとする人物が現れ…。実は一人だけ、夫のそばにいたいからと、目が見えるのに収容施設に潜り込んだ女性がいました。彼女は「王」への戦いを挑んでいきます。
疫病の原因が明らかにされないこと、なぜ一人だけ感染しないのかをあげつらうことは野暮です。こういったシチュエーションに陥ったら人間はどういう行動を取るのか、いつ治るとも分からずいつ施設を出られるとも分からない中、何を希望に生きていくのか、を疑似体験することにフォーカスすべきなのですから。
施設内では人種、国籍、職業、社会的地位といった属性は無意味です。お互いの年齢も肌の色も顔も分からない中、話す言葉だけで人間性を判断して連帯していく。目が見える世界では人種差別に苦しんだあろう眼帯をした黒人の老男性が、「今まで生きてきた中で一番幸せだ」と言った場面は感動的です。目が見えない人たちの中で、ただ一人目が見える女性は「神」です。でも彼女はその状況を悪い方向に利用しようとしません。あくまで夫に献身的に寄り添っていたいだけ。そこに絶対的な愛を感じます。
極限状態の中でも人間としての尊厳を保つことが果たして自分にはできるのか、見ながら考えさせられました。そして原作を読みたくなりました。恐らくこの内容は映像より活字の方が、よりリアリティを持って迫ってくるでしょうから。
・「大傑作だと思いました。」
何故失明する伝染病が流行り、何故1人だけ感染しない人がいるのか。そこに全く説明を入れずにただただ隔離施設の中での絶望的な状況を描く。この刑務所か収容所かという空間の中での醜い人間の争いを描く。ここまでは完全にワンシュチュエーション映画の体で、低予算のB級映画にたま〜にある傑作といった印象だったのですが、これがこの施設を出てからの展開には本当にすっかり引き込まれてしまいました。やっと青空の下に出たという開放感と、しかしそこで繰り広げられているやっぱり絶望的だった世界の落差。とにかくこの監督は人間ドラマを描くのが本当にうまいですから、こっちはこの唯一目がみえるヒロインを通じてすっかり感情移入させられて、何度も暗〜い思いをすることになります。この設定もうまいなぁ。まぁこれはメジャーで配給されている映画ですから、地獄絵図といった驚愕の光景が出てくるわけではないのですが。本当ならそこここに汚物とかがころがってたりするんでしょうけど・・。そこはスーパーマーケットで肉の臭いに寄ってくるゾンビ状態の人間とかで表現してあって、この辺もうまいなぁ。地味といえば地味なんですけど何故かすっごく心に残ってしまう、そして刑務所ものやパニックものやホラーものいろんなジャンル映画のいいところをかすめたようなずるい映画。これは大傑作だと思います。
・「人間って、こんなもんだ・・・?」
社会劇とも言えるし、教訓劇とも言えるし、いろんな角度から味わえる作品だと思った。最後は「希望」という形でエンディングを迎えるのだが、最後のセリフ「ようやく人類は、本当の意味で心の目を見開けた」というようなセリフがある。あれが作品のテーマだろう。まぁ、脚本家は本当の意味で人類の未来に希望があるとは思っていないだろうけれど。
いつの世にも変わらない人間の姿。文学好きにはたまらない一品だった。女優の木村ことのさん、ジュリアンムーアと一体どんな話しをされたんだろう。木村ことのさんの演技も光っていた。
・「NEWロメロ」
この映画はロメロ系列のゾンビ映画の派生作品だと思います。ロメロのゾンビ映画は現代社会のひとつの解釈として非常に優れているわけですが、この映画はゾンビ映画を再解釈して、現代社会を観客に提示し直しています。視点が従来のゾンビものと違って、ゾンビ側にあるという点が実に素晴らしい。視力の喪失は、欧米の思潮から言うとこれはもう理性の喪失の表現そのものなのですが、理性の喪失は、即現代社会の戯画となります。即ち収容所や武器・権力の乱用・金品や異性への執着等、それは理性の反語であるようですが、同時に理性が文明として生み出したもの、理性の属性であります。視力の喪失と共に、親密性や生の実感がとりもどされていくところは、やはり印象的です。ゾンビとなった人々の混乱の向こう側に本来の人間の善性が見え隠れしている訳です。もっとも人間性賛歌にしては状況が悲惨すぎますが。ラストで視力を取り戻すこと即ち理性を取り戻すことへの不安が語られます。残念なのはロメロへのリスペクトとして、ゾンビ側から見たゾンビハンター達をもっと描いて欲しかった。収容所のガードがそれ相当なのかもしれませんが、その点がちょいと残念。
・「謎の伝染病による失明」
劇場で見ました。目が見えない恐怖に陥った人間たちが集団生活をすると、どうなっていくのか?秩序がなくなり、支配する者が現れたり、弱者は踏みつけられたり・・・。人間の本性が垣間見える。 争いや、残酷なシーンもありましたが、目が見えない人同士が絆を結託し、生き抜いていこうとするシーンには見応えがありました。鬼才メイレレス監督は、原作のイメージを崩さず、むしろ映像化のメリットを最大限に引き出し見事に映像化に成功したと思う。色を落とした映像など、視覚を工夫するあたりは、メイレレスらしい力強さを感じさせる演出だ。映像特典も、約90分と悪くもないし買って損はないと思います。
・「近年、屈指の傑作SFパニック映画」
ある日、突然失明した日本人男性を皮切りに、爆発的に広がる盲目パンデミック!!世界中が失明し、人類文明が崩壊していく壮大なパニック映画として、また単純にエンタテイメントとして見てもメチャメチャ面白いです。でも、本作の本質はそこではなく、この寓話的設定が静かに内包するテーマ性の高さにあるんですね。刑務所のような隔離施設の中にいるのは、突然見えなくなった人々ばかり。アジア人や黒人や白人からなる集団を作り、世界の縮図として見せる。「シティ・オブ・ゴッド」と「ナイロビの蜂」で格差や貧困が生み出す暴力性や残酷な現実を描き出してきた彼は、本作でそれを乗り越える道を提示しています。
本作のヒロイン。なぜか病に感染しない医者の妻(ジュリアン・ムーア)の眼を通して、観客も人間の道徳心、理性が壊れゆくさまを目撃することになります。 極限状態を強いられた集団社会には、良くも悪くもリーダー的存在が誕生し、愚かな強奪と傷つけあいが生まれ、女性が食糧の対価にされる。強いものは弱いものを踏みつける...。だがその一方で、見えない者だけが共有できる感覚や感情が生まれます。ヒロインを中心とした擬似家族的な集団が、それぞれに見えることと見えないことの苦悩を乗り越えていくとき、他者との新たな関係が築き上げられていくのですね。必死の思いで収容棟を脱出し、街での食料の奪い合いを経て、やっと家にたどり着き、彼らは食卓を囲む。そして、最後のカットが凄い!!
・「視力を失った文明の混乱と恐怖がよく描けている」
本作は、いきなり伊勢谷友介が失明するシーンから始まる。そしてそれを助けたものや、妻なども次々に感染して、あっという間に(たぶん)世界中が視力のない世界になる。構成上、侵略者もゾンビも出てこないのだが、人間が人間に牙を剥くところが実は一番怖い。食糧や水の確保、そして性処理までが秩序ない混乱の中で行われる様は、あながち空想とも思えなかった。しかし、唯一目の見えるジュリアン・ムーアは「どうして見えるのか」ということや、他に見える人もたくさんいたのでは?という説明が行われないために、状況を追いかけるだけに終わっているのが惜しい。それはさておき、伊勢谷友介がJ・ムーアや名優・ダニー・グローヴァーとごく普通にセリフを交わす日が来るとは思わなかった。木村佳乃ともども発音も上々であり、変な違和感は一切なかった。これもボーダーレス時代の象徴だろう。一応ミラマックスの配給+20世紀FOX出資なのでハリウッドの匂いもするが、オールブラジルロケの映像はカオスを表すには十分な効果を生み出していた。ラストは「えっ?」という感じで終わってしまうが、見えることのありがたみを実感できる作品である。
・「つまらなかった」
結局、原因不明な「目が見えなくなる伝染病」で、人類全体が目の見えない生活になってしまうお話。最初の頃の隔離病棟のエピソードがナンセンス過ぎる。一人だけ目が見えてるんだから、なんとでもなりそうなんだが言いなりになる辺りなど、全然納得できない。木村佳乃が出ているがあまり意味はない。というか木村佳乃だけなんだか特別扱いされているように感じた。
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