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▼自信を持って人にお勧め出来るラノベ:セレクト商品

“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫)“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫) (詳細)
野村 美月(著), 竹岡 美穂(イラスト)

「動き出した時間」「もうひとりの“文学少女”」「まるで敬虔な信者の持つ十字架のよう」「心葉の成長とななせの再生、そして……」「純粋で強い女の子」


とらドラ10! (10) (電撃文庫)とらドラ10! (10) (電撃文庫) (詳細)
竹宮 ゆゆこ(著), ヤス(イラスト)

「ただただ心が温まります」「心に愛が、本当に、いっぱい」「ラブコメ、一つの最高の形」「ありがとう!」「愛と幸せの物語」


わたしたちの田村くん〈2〉 (電撃文庫)わたしたちの田村くん〈2〉 (電撃文庫) (詳細)
竹宮 ゆゆこ(著), ヤス(イラスト)

「最高レベルのラブコメですよ♪」「王道にして異色のラブコメ」「剣も魔法も超設定もいらない」「この巻で完結とは非常に残念です」「ダイレクト」


人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫) (詳細)
田中 ロミオ(著), 山崎 透(イラスト)

「「ぼくら、だれかいれば、あいにいけます」「ひとりでも、いれば」」「過去と懐古」「ほのぼの&シュール&感動が絶妙」「相変わらずの大人のラノベ」「おもしろい!」


砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫) (詳細)
桜庭 一樹(著), むー(イラスト)

「2009年2月25日角川書店より」「少女特有の脆さ」「昔の不器用な自分」「丁寧な文章」「消えてしまったロリポップ」


まぶらほ~じょなんの巻・ご~ (富士見ファンタジア文庫)まぶらほ~じょなんの巻・ご~ (富士見ファンタジア文庫) (詳細)
築地 俊彦(著), 駒都 えーじ(イラスト)

「こんなん、危なくてとても内容詳しく書けんわ!」


召喚教師リアルバウトハイスクール17 (富士見ファンタジア文庫)召喚教師リアルバウトハイスクール17 (富士見ファンタジア文庫) (詳細)
雑賀 礼史(著), いのうえ 空(イラスト)

「祭りだーーー!!!」「てんこもりの展開」「読んでてイライラしました」


化け猫とめまいのスキャット―ブギーポップ・ダークリー (電撃文庫)化け猫とめまいのスキャット―ブギーポップ・ダークリー (電撃文庫) (詳細)
上遠野 浩平(著), 緒方 剛志(イラスト)

「そこには確かにあった」「強敵との激闘、しかし読後の味わいは悪くなく」「久々の」「このあいまいな深遠さこそブギーポップ」「あいまいな、世界」


しずるさんと無言の姫君たち―The Silent Princess In The Unprincipled Tales (富士見ミステリー文庫)しずるさんと無言の姫君たち―The Silent Princess In The Unprincipled Tales (富士見ミステリー文庫) (詳細)
上遠野 浩平(著), 椋本 夏夜(イラスト)

「ミステリーとしてはおすすめできないが・・・」「大好きなシリーズ」「素敵な安楽椅子探偵」「可愛らしい女の子二人の推理」


涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫) (詳細)
谷川 流(著), いとう のいぢ(イラスト)

「伏線の回収と散布」「溜めてあったネタを一気に炸裂させた感のある新展開です」「涼宮ハルヒを国際的にするには」「地盤が揺らぐ」「2ヵ月後には、もう続刊発売!」


円環少女  (11)新世界の門 (角川スニーカー文庫)円環少女 (11)新世界の門 (角川スニーカー文庫) (詳細)
長谷 敏司(著), 深遊(イラスト)

「怒涛の展開」「もうぐちゃぐちゃ。」


せまるニック・オブ・タイム―フルメタル・パニック! 10(富士見ファンタジア文庫)せまるニック・オブ・タイム―フルメタル・パニック! 10(富士見ファンタジア文庫) (詳細)
賀東 招二(著), 四季 童子(イラスト)

「いよいよ物語はフィナーレへ。「付き合ってきて良かった」と思える結末を期待!」「きっともう傍観者ではいられなくなる」「長編クライマックス直前」「ライトノベル・・・と言えない重さ。」「読後に呆然」


イリヤの空、UFOの夏〈その4〉 (電撃文庫)イリヤの空、UFOの夏〈その4〉 (電撃文庫) (詳細)
秋山 瑞人(著), 駒都 えーじ(イラスト)

「どこまでも続くイリヤの空、もう来ないUFOの夏」「一度きりの夏。」「注意」「ファンレター。」「読み終わって痺れました」


空の境界 下 (講談社ノベルス)空の境界 下 (講談社ノベルス) (詳細)
奈須 きのこ(著)

「『空の境界』のすすめ」「読み手を選ぶ小説」「一部の読者層に特化した名作」「彼女の真実」「ぜひ読んでみて!」


Fate/Zero Vol.4 -煉獄の炎- (書籍)Fate/Zero Vol.4 -煉獄の炎- (書籍) (詳細)
TYPE MOON

「ついに完結」「結末が確定している小説の醍醐味に打ちのめされた」「この運命《Fate》に、タイガー道場は存在しない。」「高い!」「Fate信者なら高評価。」


DDD 2 (講談社BOX)DDD 2 (講談社BOX) (詳細)
奈須 きのこ(著)

「きのこ好きに捧ぐ」「期待通り」「読み応えはあります」「ボリュームについて」「読み応えあり。」


我が聖域に開け扉〈下〉―魔術士オーフェンはぐれ旅 (富士見ファンタジア文庫)我が聖域に開け扉〈下〉―魔術士オーフェンはぐれ旅 (富士見ファンタジア文庫) (詳細)
秋田 禎信(著), 草河 遊也(イラスト)

「最終巻」「はぐれ旅」「満足」「最高傑作」「ま、こんなもんだろ。」


エンジェル・ハウリング〈10〉愛の言葉‐from the aspect of FURIU (富士見ファンタジア文庫)エンジェル・ハウリング〈10〉愛の言葉‐from the aspect of FURIU (富士見ファンタジア文庫) (詳細)
秋田 禎信(著), 椎名 優(イラスト)

「「秋田 禎信」作品を読むと感想が妙になる法則」


とある魔術の禁書目録(インデックス)〈19〉 (電撃文庫)とある魔術の禁書目録(インデックス)〈19〉 (電撃文庫) (詳細)
鎌池 和馬(著), 灰村 キヨタカ(イラスト)

「3人のヒーロー」「最高でっせ!」「まだまだ拡がる禁書の世界」「最高です!」「少女を守るために」


キノの旅〈13〉the Beautiful World (電撃文庫)キノの旅〈13〉the Beautiful World (電撃文庫) (詳細)
時雨沢 恵一(著), 黒星 紅白(イラスト)

「日常の隣にあるもの」「現実の「概念」の国を旅するキノ」「登場する国は一種のパラレルワールド」「あとがきが…」「面白いけど」


学園キノ〈3〉 (電撃文庫)学園キノ〈3〉 (電撃文庫) (詳細)
時雨沢 恵一(著), 黒星 紅白(イラスト)

「突っ込むな! 楽しむんだ!」「反則の口絵、特にサモエド仮面」「「読むな、危険」(帯より)」「アニパロ、銃器、観光地巡り」「神奈川〜東京〜千葉めぐり」


秋田禎信BOX秋田禎信BOX (詳細)
秋田 禎信(著), 草河 遊也(イラスト), 椎名 優(イラスト), きゆづき さとこ(イラスト)

「おもしろい+なつかしい=大満足」「本編の続編です」「1万でも2万でも出すから続編書いてくれっっ!」「たまらんっ!!」「ファンは買っておきましょう」


SHI-NO-シノ-  君の笑顔 (富士見ミステリー文庫)SHI-NO-シノ- 君の笑顔 (富士見ミステリー文庫) (詳細)
上月 雨音(著), 東条 さかな(イラスト)

「おつかれさまでした!」


半分の月がのぼる空〈8〉another side of the moon-last quarter (電撃文庫)半分の月がのぼる空〈8〉another side of the moon-last quarter (電撃文庫) (詳細)
橋本 紡(著), 山本 ケイジ(イラスト)

「命の大切さを後世に伝えていきたい」「お、終わった・・・・・・」「感無量です。」「たった3行の描写が・・・」「大団円かな」


東方儚月抄 〜Cage in Lunatic Runagate.東方儚月抄 〜Cage in Lunatic Runagate. (詳細)
ZUN(著)

「上、中、底、そして解!」「永夜抄原作→儚月抄(アキエダッショー&ウドンゲッショー)と続いて」「漫画の補完にして、設定大幅追加!」「儚月抄シリーズの中では一番面白い。」「注:漫画版を先に読んだ人の感想です。」


▼クチコミ情報

“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫)

・「動き出した時間
 前作と同様に日坂菜乃が関わる事件が起きるのだけれど、前作に比べると外伝としての意味合いが強くなっているかも知れない。前作は日坂菜乃を中心においた新作という印象が強かったけれど、今回は井上心葉はもちろんのこと、琴吹ななせや竹田千愛などの、本編終了後の様々な想いが語られている。

 表題作の「傷心。」は、姫倉家の別荘で催されることになった文芸部の合宿のお話。菜乃に対して全く感情を揺れさせなくなった心葉に対して、破れかぶれの特攻を仕掛ける菜乃。それに心葉はどう対応するのか。 次の「怪物。」は、合唱部のスケットとして文化祭の劇に参加することになった文芸部。ところがその練習を妨害する事件が起き、その背後には一年前のトラブルが関係していた、というお話。

 天野遠子以外の存在に対し、笑顔という見えない壁ではじき返すことでしか応じられなくなっている心葉。心葉のことがまだ好きでたまらないのに、自分の言葉ではその心にさざ波すらもたてられない事に無力感を感じているななせ。超がつくほど不器用な生き方しか出来ない二人に、超がつくほどポジティブにしか考えられない菜乃がぶつかっていく事で、双方に少しずつ変化が生じてくる。 とある人物が再登場したり、最後にまた爆弾が投げ込まれたり、次は菜乃自身のあり方をさらに揺るがす展開になりそう。

・「もうひとりの“文学少女”
 前作での菜乃がなんとなく戸惑ってばかりだったイメージだったのに対して、本作では彼女が輝かしい成長を見せる。菜乃編は本編の外伝ではあるけれど、心葉やななせだけでなく、間違いなく菜乃自身の成長の物語なのだと本作で強く実感した。

 本編での“文学少女”だった天野遠子先輩の探偵としての役は心葉が引き継いでいる。しかし、ともすれば病みがちな登場人物たちに前へと進む気力を与えるという意味での“文学少女”に、菜乃はなりつつあるのではないだろうか。 また、まだ「見習い」ならがもまっすぐな彼女だからこそ持つ良い意味での「ウザさ」は、遠子先輩をも凌ぐエネルギーを秘めているように感じられる。遠子先輩と違って、まだうまく相手の気持ちを理解し、受け入れることはできないかもしれない。それでも、心葉やななせをうごかしてあげられる力を持つ彼女は、れっきとした“文学少女”なんだな、と。 続く最終話『“文学少女”見習いの、卒業。』に、菜乃が遠子先輩のように文学に対し博識になったり、物語を食べるようにはならないだろう。だからこそ、彼女が遠子先輩とは別のどんな“文学少女”に成長してゆくのか、とても楽しみ。

 伏線の妙や読み手の意表を突くおもしろさは過去の作品と比べても非常におもしろかった。懐かしい人物の登場も、長らく“文学少女”を読んできた身として非常に嬉しい。人気出たから外伝も出ただけでグダグダと伸びて行くだけなんじゃないか・・・等と考えていた私は愚か者でした。文句なしの★5つです。

・「まるで敬虔な信者の持つ十字架のよう
 「怪物。」をメインテーマとしての菜乃の物語たる「傷心。」は、その菜乃の明るさが唯一の灯火であとはもう「どろどろ、おどろおどろ、ダークサイド」といった内容が大半でした。  心葉をはじめとした主要キャラ達の抱える心の葛藤、そうしたものと無縁の菜乃とそんな心葉達との距離感が劇中では殊更強調されていました。そんな菜乃はあたかも敬虔な信者の持つ十字架のよう、その単純にして疑うことを知らない在り方は闇を抱える者達をまったく寄せ付けません。だからこそまたそんな菜乃には、心葉を筆頭としたそうした者達を真に理解することは困難を極めるのですけれど。 それでも終盤になり「文学少女」としての片鱗を見せ始めればそこにも変化が見え、結果「どこか遠子先輩を思わせる」という印象をまた周囲の者達に抱かせることに……。この子、瞬間的爆発力はホントにすごいですな。ずっと俯いたままであったななせの、生の感情の発露とそこからの歩み出しが見られたのもまた良かったです。 劇中ずっと心葉が菜乃の言動にと「揺れて」いて、それに周りの者達がヤキモキし、でもこれも麻貴先輩の言うとおり心葉には必要な試練なのかとそんなことを読み終わって思ったりしました。ラストの展開は衝撃的なもので、最終巻だという次巻の展開はまったく読めないものにとこれによりなりました。菜乃がこれで一体全体どうするのか、刮目して見守っていこうと思います。

・「心葉の成長とななせの再生、そして……
『みずうみ』をモチーフにした短編「傷心。」と、『フランケンシュタイン』をモチーフにした長編「怪物。」の二編をプロローグとエピローグで挟み込んだ構成の本作。

・「純粋で強い女の子
文学少女の外伝シリーズの第二作目「文学少女見習いの傷心」に収録された作品は二作文学少女見習いの傷心」と「文学少女見習いの怪物」です。ただ、作品の主は表題作の「傷心」ではなく、「怪物」の方でした。割いたページが圧倒的に「怪物」の方が多かった。

“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫) (詳細)

とらドラ10! (10) (電撃文庫)

・「ただただ心が温まります
文章力無いので手短に書きます。偶然出会ったこの作品ですが、一瞬のうちに惹かれ、一気に9巻まで読み進め、10巻の発売を悶え苦しみながら待ち、ようやく今に至りました。ここにてとらドラ!は完結しましたが、いっさい文句無し。満足です。☆5つでは足らない程だと思います。ラブコメということでギャグもありますが(普通に笑えます、吹きます)だからと言って軽い作品ではなく、筋が通っているというような。キャラも1人1人が良い味出してる。萌えっぽいから。とかそんな理由で読まないのは惜し過ぎる作品だと思います。…なんだかんだで長く書いてますね。最後に、10巻以降の話などを集めた短編が異常に読みたい、そしてとらドラ!が終わってしまった脱力感が大変大きいですがこれだけは言えます。本当に心温まる作品です。今まで読んだ中で一番お勧め、傑作です。

・「心に愛が、本当に、いっぱい
とうとうとらドラファン待望の感動の完結編である10巻が発売されました。待ち遠しかった分一気に読んでしまいました!!

・「ラブコメ、一つの最高の形
どうしたってこの作品は愛おしい。細かく見ていったら、え? と思うところは少しあるけれど、流れに身を任せていったらそうでもない。

みんなが愛おしくって、切なくって、まだまだ「終わり」ではないのだけれど、一つの終着点としてこの最終巻があるのかなと思います。本当に楽しい思いをさせて貰いました。哀しいところもたくさんあったけれど、それでも最後は笑顔で読み終えることができたので。

この本に、シリーズに出会えて良かったと思える、そういう最終巻でした。

・「ありがとう!
キャラクター達の一年を追い、それぞれの葛藤や成長を描いてきた本作。いよいよ10巻を持って堂々の完結。「ハッピーエンド」。この一言に尽きます!ただ主人公とヒロインが結ばれて終わり・・・ではなく「本当の幸せ」について、いままで知らずのうちに目をそむけてきた竜児が、そしてそれに心を動かされた大河が立ち向かっていく姿が描かれています。お世辞にも円満とは言えない道をたどってきた「みんな」が、本当の意味で幸せに向かって進んでいく・・・そんな無茶を、無茶なはずなことをすがすがしいまでに突っ走っていく。読み進めていく上で感じるのは、ただただ心が暖まっていく感動です。9巻越しにお互いの気持ちに気づいた大河と竜児の、赤面ものなラブラブっぷりにも注目です(笑これにて完結ということで、寂しくもある・・・と、いいたいところですが、正直驚くほどに寂しさのようなものはありませんでした。

なぜなら文句なしのハッピーエンドだからです!みんなが幸せな未来へ向かっていく様で気持ちよくしめられているからです!

後日談など興味がなくもないですが、個人的にはこの終わり方でこの作品はまさに完成したな、と思います。イラストレーターがよかったりで、安易にメディア進出する・・・といった低迷気味に思われるラノベ界で、本当の意味ですばらしい作品だったと思います。

もし、まだ手に取っていない方がいらっしゃいましたら、完結を機に、1巻から読み、いかに完成度が高いかを実感していただきたいと思います。すでに他の方のレビューでもおっしゃられていますが、萌えだとか、ラノベだからとか、そういった偏見で手に取られないのはあまりにももったい名作であったと思います。

・「愛と幸せの物語
この10巻で物語は一応完結します。それはそれは素晴らしい、幸せに満ち溢れたラストでした。

とらドラ10! (10) (電撃文庫) (詳細)

わたしたちの田村くん〈2〉 (電撃文庫)

・「最高レベルのラブコメですよ♪
前作を購入し、その軽妙な素敵テキストに魅せられてしまったのですが、とにかく二人のヒロインが素敵すぎます。

ストーリー自体はとことん王道といいますか。とにかく昔からよく目にするようなお話が主軸。

ですが、それを語るテキストと、華となるヒロイン'sの魅力が尋常ではありません!

最高に楽しいと思えるこの作品は、この2巻で完結とのこと。ファンおよび編集部からは続編希望の声が挙がる予感……。

「なんだ、ラブコメか」と敬遠なさらずに、ぜひとも手にとっていただきたい一冊です。

・「王道にして異色のラブコメ
 タイプの違う2人のヒロインの間で揺れ動く主人公という、おそらく何万回と繰り返されてきた直球パターンのラブコメです。二人のヒロインのキャラクター造形、主人公とヒロインの距離が縮まっていくストーリー、コメディ部分の質の高さなどいわゆるラブコメの王道的な部分のクオリティーの高い作品なのですが、私は「王道」に収まりきらない魅力がこの作品にはあると感じます。

 その最大のものは主人公の「田村くん」の造形だと思います。(特に最近の)ラブコメにおいては、主人公は読者が自分を投影して、ヒロインとの恋愛を疑似体験できるように設定されることが多いのですが、この作品では主人公の田村くんは悩み、苦しみ、浮かれ、暴走する自己主張の激しいキャラクターです。その情けなくも、ひたむきで真っ直ぐな行動はコミカルであると同時にカッコ良くて思わず感情移入して一緒に泣いて、笑ってしまいます。その結果、記号性の強いぬるま湯的なラブコメ(それが悪いと言ってるわけではありません)とは一線を画した作品にしあがっています。

 タイトルのセンスの良さや、2人のヒロインが作中では顔を合わさないという「板挟みもの」としては(実は)トリッキーな構成を採用している点など、他にも評価できるところが多いですね。2巻で完結という点は賛否あるようですが、私はよくまとまっていて良いと思います。

・「剣も魔法も超設定もいらない
普通が面白い。女の子が可愛くて、主人公がバカで単純で……でも、なぜか応援したくなる。

世界の危機やカッコイイ必殺技なんてなくたって、面白いお話はできるのです。

派手な設定ばかりが目立つラノベ業界。この作品で箸休めをしてみてはどうでしょうか?

・「この巻で完結とは非常に残念です
田村くんと松澤さんと相馬さん、それぞれの描写が上手に描かれていると思います。悩んでいるとき、落ち込んでいるときはもちろん、それぞれがそれぞれの思いから吹っ切れたときの行動描写も実に生き生きと描かれ、読み手の心を鷲掴みにされた感じがします。

この巻で完結してしまうのは非常に残念です。もっと3人のこれからを見てみたい気がします。是非、いつの日か続編がでることを期待したいと思います。

・「ダイレクト
自分の思いを好きな人に伝える時に変にごまかしたりせず、素直に言っていたので、心の内に秘めている思いがダイレクトに胸に響いてきて、今まで数多くのライトノベルを読んできましたが、なんだか新鮮味を感じました。

ラストは次巻に続くみたいな終わり方なのに、このシリーズはこれで完結という事で、もう出ないのだったらもっとスッキリする終わり方にしてほしかったなと思いました。

それにしても相馬が健気すぎるっ……

わたしたちの田村くん〈2〉 (電撃文庫) (詳細)

人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫)

・「「ぼくら、だれかいれば、あいにいけます」「ひとりでも、いれば」
おちゃかい意外とハードな過去編孤独な「わたし」、Y、ロボット、それを繋ぐ妖精さんという構図は、ある程度読めはしたが、ここまでの内容になるとは思っていなかった誰かと繋がることが出来れば生きていける

最後のお茶会のシーンでは不覚にも泣いてしまったロミオ氏にとって「お茶会」はある種の聖域的ワードなんだろうか

学生陣の中ではお花さんが一番のお気に入りかもしれない(黒さも含め)ずばばーん

いちにちいちじかん近年のゲーム市場を皮肉ったようなきわどいネタああ、リアルな妖精ってそうだよね・・・顔はバタ臭く、なるよね・・・やっぱ、アニメ絵が一番だよ!

ラストの助手さんの気持ちが良く分かる私はきっと駄目人間

・「過去と懐古
 5巻においては、「わたし」の過去話と妖精さんの道具の暴走話という2つの話が展開されます。取り合えず過去話を読むと、「人類もそりゃ衰退するよな……」としみじみと納得出来てしまいます、はい。

 劇中の旧人類達のやってることが、今となーーーんも変わってないし!

 滅びを前にしても人類とはかくも変われないのか、集団生活のストレスからくる女子達の裏の顔のあまりにリアルなその描写なども含め、かなり読んでいて「クル」内容となっております。しかし「わたし」、昔から人間関係で色々と苦労してたのね……でもちゃんと救世主は、「今と同じ」ですぐ傍にいたみたいですけれど。 後半の話は、多分古参ゲーマー−−FCやらWindows以前のパソコンゲーム直撃世代でないと、さっぱり訳が分からないでしょうねきっと。もろにそのドンピシャ世代である私は、読んでいて終始大笑いでしたけど。どこぞの大作RPGへの真摯な思いをそのEDでは匂わせつつ、劇中での見ている分には笑えるけど当人達はまったく笑えないゲームはどこまでも暴走していきます。ただ1つ、「リアル妖精さん」だけはホントかんべんな! 相変わらずの安定加減に面白加減、諧謔加減にブラック加減と今回も大変楽しく読めました。人の振り見て己が所業を省みる、こんな未来は嫌だと思うなら明日から出来ることがきっとある筈。色々と考えることが多くそれがまた面白いという方には、大いにお勧めです。

・「ほのぼの&シュール&感動が絶妙
久しぶりの『人類シリーズ』最新刊。今回はいつもとは少し違うパターンで来ましたが、面白かったです。

・「相変わらずの大人のラノベ
 標題作は、2話構成になっています。 第1話は、主人公「わたし」が今の仕事に就く前、多くの時間を過ごした人類最後の教育機関「学舎」在籍中のお話です。 最初は孤独で人を寄せ付けなかった「わたし」が友人たち、RYOBO230r、秘密の倶楽部・のばら会、妖精のお茶会探索を通じて成長していく物語…なんですが、前半部分は著者の前作「AURA」を思い出させるイジメシーンがあるなど、このシリーズ初の鬱展開です。それを過ぎて、卒業に向かう過程を読んでいくと、1巻から4巻までの「わたし」の行動や考え方の基礎がここで培われたのか…と妙に納得です。

 第2話は、いつもどおりの妖精さんを交えたトンデモ展開(最近のラノベはRPGブーム!?)なんですが、過去のゲームの歴史が垣間見える、ラノベの主な読者層である年齢の方には多少辛い内容かもしれません。逆に、ある程度の年齢の方には懐かしいと思える内容です。 リアル妖精さん…なんか勘弁して欲しい。(笑)

 いつもの本作とは多少毛色が違うものの、相変わらずの楽しい作品でした。文句なしの★5つです。

・「おもしろい!
第五巻です。ここまで面白さが減衰しません。かなりの安定感。

今回の話は………書くまでもありませんね。他の方が書いていらっしゃいます。

今回の巻のいいところは以下

細かい面白さがあります。本当に細かい装飾がたくさんあります。言い回しの面白さやキャラのセリフ等面白いです。キャラのセリフの応酬に「みなみけ」(ヤングマガジンで隔週連載中の漫画です。おもしろいです。買うべきです。)っぽさを感じました。気のせいかも

この人は素晴らしい言い回しをします。一巻の頃よりもこなれてきたようにおもえます。過度になりすぎず、効果的に主人公の思いに同情させてくれます。緩急がついているというべきでしょうか、

言い回し自体も素晴らしいのですが、語彙のかぶりが少ないことも素晴らしいです。他の著者さんの小説を読むとたびたび同じ言回しに遭遇することがあります。それは大抵目につくような言葉(文語や小説らしい書き言葉)なのですが、田中さんは一巻から通算で見ても語彙のかぶりがないように見えます。素晴らしい。そのおかげで色んな言葉の勉強になる程です。格言まで出ましたよ

また、ネタが黒いのが大変いいです。≪学舎≫、というか学校のことなんでしょうけど、ここは全寮制で、しかも最後の教育機関でありますので、学校により拍車をかけたような閉鎖的環境です。主人公の鬱かげんはかなりのストライクな話でしたが、この小説は決してネガティブな小説ではなく救われる展開なので、そういうのが好きな人は安心してくださいこのネタを持ってくるあたり中々真っ黒でシビアな小説ですな(笑)

SF差が前面に出ているところは最初と最後だけです。ちょうないかい旅行は正直うまいこと言ってるなと笑ってしまいましたよお茶会などは妖精とは何なのか、三巻の電波の話と言い色々と考えさせられます。その辺の設定については曖昧な表現が多いので、色々考えたい人にお勧めです。ホリック好きな人とかにも

後半の話は、完璧に年代がかぶっているわけではないですが、ほとんどのネタを理解できましたのでかなり楽しめました。影の薄い妖精さん達ですがこの話でも結構影が薄いです。そういう話を期待していた人には同情しますが面白いですよ。

この話は意外にブラックさが少ないようにも見えます。がいつもどうりな感じです。

以上

今回の残念なところ

というかダメ出しというより完全に願望なのですが、小出し的にあった主人公の学生時代の情報が触れられていない点です。たとえば一巻にあったにんじんのはなしや、これまた一巻にあったYにあだ名をもらった話四巻にあったパイナップルで恥をかいた話など、読んでみたかったですねぇ。でもまぁ毛色が少し違うはなしなので…ページとかの関係もあるのでしょう、せっかくの面白いキャラクターなのでもう少し長くてもよかったと思うのですが

万人にとは言いませんがほぼ万人にお勧めです。ネットスラングを多少要します。まぁなくてもかまいませんとりあえず興味が出たら買って正解でしょう。一巻をとりあえずそどうぞ。それでハマったら全巻購入して間違いありません。大変面白い世界観です。十八歳以下(高校生は含む)でないなら、田中ロミオで検索してもいいかもしませんね。

人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫) (詳細)

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

・「2009年2月25日角川書店より
再度文庫版が出ます。

角川書店 (ISBN:978-4-04-428104-5)発売予定日 2009年2月25日予定価格 500円(税込)

待ちきれない場合は仕方ないですけれども、待つのもありだと思います。

・「少女特有の脆さ
「好きって、絶望だよね。」

・「昔の不器用な自分
昔を思い出した。

クラスの中の人間関係だとか嫌な大人とか我を忘れて怒り狂う同級生の顔とか…

大人になった今、小中学生なんて遊んでばっかでいいなとか思ってたけど、これを読んでいろいろ思い出した。

砂糖菓子の弾丸でけっこう必死で友達も自分も戦ってたかも…って。

ニートだとか虐待だとか日頃テレビで聞き流してしまうニュースの背景が見える。

・「丁寧な文章
評価の高い、衝撃の冒頭。一つ一つの言葉を丁寧に紡いだ文章。救いなく、訴えかけるストーリー。タイトにまとめた構成。心に残る登場人物。

才能がある人が丁寧に書いた文章。それを読むだけでも価値があると思います。

・「消えてしまったロリポップ
リアリストで実弾(=生活に役立つもの。お金?)を求める山田なぎさと、真実を隠す為に嘘で自分を塗り固める、一見不思議ちゃんの海野藻屑。この2人の友情がだんだんすごく、すごく私にとっていいものになっていくんですが、13歳が撃つ弾丸はちっぽけで役立たずで、儚く消えてしまいます。ひきこもって貴族のようになった兄・友彦の行動、担任の思いなどに感動しながらも、やっぱり2人が親友となっていく様子をもっと見たかった、けど・・・やっぱりこの世に砂糖菓子の脆い弾丸は通じないんだな・・親に保護されていないと生きていけない状況の中でもがいてもがききれなかった少女達の物語です。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫) (詳細)

まぶらほ~じょなんの巻・ご~ (富士見ファンタジア文庫)

・「こんなん、危なくてとても内容詳しく書けんわ!
 このシリーズも、ホント長いですよねー。その為いい意味でも悪い意味でも安定しまくり、ファンとしては色々と複雑なところです。その対極で波乱万丈たる長編、そろそろ出ませんかとかは……禁句ですか?

 今巻は、ラブ○の話がメインです。

 はっきり言ってイロイロヤリ過ぎ、でも夕菜の「こういう時」の意外とウブで、かつ他の面子を出し抜こうとして責められてのたじろぎ加減が面白かったので、まあいいですか。メイン4人の中で勢いに任せて以外では、夕菜は多分一番和樹に対して奥手なんでしょうね。にしても本番がないだけで本編のそれは、完全にライトノベル的に「アウト」だったよなあ、ホント。 千早、凜はしかし、やはり築地先生に愛されていますよねー。その描写に、溢れんばかりの愛を感じます。千早、夕菜を差し置いて完全にもうヒロインポジションだし……。対して夕菜なんかは完全に独りで勝手に暴れている感じ、和樹なんかも恋愛トラブルに巻き込まれ、結局ヒドイ目に遭うという役どころが読む前から想像出来て、また実際その通りだったりするのが……。

 いつも通り、今巻のその内容を一言で表すならズバリこれかと。「いつものまぶらほ」を読みたい、そんな貴方にお勧めしておきます。

まぶらほ~じょなんの巻・ご~ (富士見ファンタジア文庫) (詳細)

召喚教師リアルバウトハイスクール17 (富士見ファンタジア文庫)

・「祭りだーーー!!!
 いよいよラスト1歩手前、それに相応しく今巻はオールスターキャストでの学園祭がそのメインとなります。誰もが見せ場をもらいそして死力を尽くします、どこまでも狂った日常の中でそれに毒されつつでもそれを「終わり」にと導くべく。 静馬と涼子のいい雰囲気にと頬を弛ませ、よくぞここまで状況がカオスにとなったと感慨を抱き、慶一郎と美雪が幸せになれますようにと心の底から願う−−そんな17巻。

 "独り世界に在れるモノ"は"自身の存在をすら否定するモノ"を救えるのか、最終巻をただただ静かに待ちたいと思います。

・「てんこもりの展開
 鬼塚美雪の壮大な家出事件を収束させるため、大門高校を舞台とした一大バトルイベントが始まった。魔法が使える文化祭はそれだけで何でもありなのだが、Kウォーズの参加者やソルバニアの戦士たちなども乱闘参加し、さらなる混乱が巻き起こされる。そしてそれらが収束した時に、それぞれのライバルたちの最終決戦が幕を切る、はず。 前巻のシリアス展開は、レイハを奪いに来た特殊部隊の撃退までで終わり、大門高校文化祭を舞台とした、半コメディ展開へと移行する。文化祭の柱として、高校全体を会場とした、魔法による舞台装置を用いた、涼子の時代劇が披露されるのだが、ともかく色々なキャラクターが出てきて、かなり発散気味の展開になってしまう。だから、中盤は少しグダグダ感を受けるかもしれない。あと、次巻で最終巻らしいです。

・「読んでてイライラしました
この作品、一巻からずっと読み続けてるんですが、出るペースが遅いし、いろんなものを詰め込みすぎて、途中から意味がわからなくなってきました。ふつうに学園バトルものにしたほうが面白かったのでは?

この巻も、作者のサービス精神なのかもしれませんが、余計なものを詰め込みすぎて、途中イライラしました。中途半端にコメディっぽくせず、クライマックスに向けてシリアスに突っ走って欲しかったです。あと一巻で納得のいく決着を付けてくれるんでしょうか?

召喚教師リアルバウトハイスクール17 (富士見ファンタジア文庫) (詳細)

化け猫とめまいのスキャット―ブギーポップ・ダークリー (電撃文庫)

・「そこには確かにあった
 ある日から、輪堂進は奇妙な猫をよく見るようになる。マントの様に見える影を纏い、筒状の帽子をかぶった変な猫。しかし、幼なじみの真駒以緒や、写真部の先輩である相原亜子には見えないらしい。 その時も、変な鳴き声がした気がして、何もないところをじっとみていたら、転校生の無子規憐に興味を持たれてしまった。憐はそれをブギーポップと呼び、彼女につきあってそれを探して街を歩き回ることになる。

 同じ街には、失踪した合成人間の謎を探るため、フォルテッシモも訪れていた。しかし、街に入った途端に統和機構との連絡は途絶え、不可思議な攻撃を受けるようになる。最強の能力でも倒すことのできない相手。その能力の謎とは。

 穏やかな世界、平和な世界というのは、実は意外に簡単に作れるのだと思う。小さなところでは、引きこもった自分の部屋。もう少し大きくすれば、さまざまな矛盾を軍事力や経済力で外に押し付ける国。精神的には、空想の世界なんかもそれに該当するかもしれない。他の誰も通さず、外に出なければ、そこはとても居心地がよい。外に目を向けなければ、誰も矛盾に気づくことはない。 まあしかし、そんな世界はいずれ崩壊する。自分から外に出ようと思うのかもしれないし、外から壊されるのかもしれない。その時に、幸せだった過去の記憶は、自分を支えてくれるものになるのでしょうか。あるいは、次の逃避先を探すための原動力になるのでしょうか。

・「強敵との激闘、しかし読後の味わいは悪くなく
 ブギーポップ、フォルテッシモとこの2人を相手にして、まるで退かない正体を掴ませない今回の「世界の敵」は正に強敵と呼ぶに相応しい相手。自分の能力を把握し統和機構のことも認識し、それで全てにおいてちゃんと対策し上手いこと生き延びる−−こんなこと、並みの奴に出来ることではないですものねえ。 捉えどころがない、というのが特徴の今回の「世界の敵」。しかし、その裏で抱えていた感情が全て知れる最期においては関わった者達の心情、心持は感動を読者にともたらして……!今回特に印象に残ったのはでも、ブギーポップの語るその話。「ヴァルプルギスの後悔」なんかでもちらと感じたのですが、上遠野先生は「誰かの作り上げた価値観に知らず嵌まることの怖さ」を最近とみに意識して書いておられるみたいですね。 誰が「そう」なのか、読んでいて色々想像するのがとにかく面白いです。死神が「自分でなくては倒せないだろう」と言うほどの相手との戦い、迷うことなくお勧めです。

・「久々の
前作があまり印象に残らなかったので、久々の快作と思えました。 今回は登場人物がほとんど中学生でシリーズ完結への伏線もなし。 概要は映画『うる星やつら2』のブギーポップ・バージョンといったところです。まるで最初の刊行から12年経ってもいっこうに時間が進まない作品世界のセルフパロディのようです。 読者のほうが年をとってしまうと、凪やその他正義の味方になりたい人たちは、今の時代なにをするのだろうと思ってしまいます。 97年頃も暗い話題が持ち上がりましたが、一向に改善されず今は社会背景として受け入れられてしまっているので、上遠野作品の正義の味方になりたい人々の努力も上滑りしてしまい、小説自体に物足りない思いをすることもしばしです。 今回好印象をもてた要因は、登場人物のほとんどが正義などにかまわず自分のささやかな平穏のためにだけ動く、分相応で無理をしないところでしょうか。結果的にジョジョ第4部の吉良みたいな有り様になるのですが。

・「このあいまいな深遠さこそブギーポップ
ブギーポップ・シリーズは、よい作品とそうでもない作品が混在している。最近は今一歩かなあと感じていたのだけれど、これは久しぶりに快作だった。(『ペパーミント』には及ばないが)冒頭、ごくふつうに統和機構の合成人間とMPLSの闘いで始まり、その後もその流れのまま展開するので、「今回は戦闘アクションものなのか」と軽い姿勢で読んでいくと、終盤で急速に密度が高くなり、深いテーマが現れる。読後、少し呆然としてしまった。久々の文学。

・「あいまいな、世界
ブギーポップシリーズは、「世界」の敵と「世界の敵」の敵、ブギーポップとの戦いを主軸に、その戦いに巻き込まれ、また、その戦いの当事者となった者の物語である。今回の戦いにも、また誰かが巻き込まれ、翻弄され…現実の中に現れる、非現実。そしてその境に現れるブギーポップ。あいまいな世界の垣根に相応しい、あいまいな存在は、今回も我々が驚くタイミングで登場する。

化け猫とめまいのスキャット―ブギーポップ・ダークリー (電撃文庫) (詳細)

しずるさんと無言の姫君たち―The Silent Princess In The Unprincipled Tales (富士見ミステリー文庫)

・「ミステリーとしてはおすすめできないが・・・
 富士見ミステリー文庫の1冊でありますが、ミステリーの部分は実にあっけないほど、あっさりしています。安楽椅子探偵物やあるいは、美少女版シャーロックホームズとワトソン博士を期待すると、期待はずれに終わります。でも、それは、死体のおどろおどろしさに騙されて、みんなびっくりするけど、実は単純な事件(事故?)でしかないというこのシリーズのテーマから考えると当然なのかもしれません。(そういう意味では、このシリーズはミステリーというジャンルそのもののパロディーなのかも知れません。) この巻での、楽しみ方の1つは、しずるさんの4つのお姫様のおとぎばなし(物語?)の解釈であり、(これがまた、独特というか、偏屈というか・・・)もう1つは、この病院(研究所?)で皆から姫と呼ばれるしずるさん(よーちゃん流の解釈も出てきますが、それが正しいという保障はない)、そのものの謎=彼女は本当に病気なのか?そもそも何者?人間なの?がますます深まって、ミステリーの本筋が単純なのに反して、こちらはまったく、先が読めません。 でも、もしかすると、本当の謎はしずるさんの正体ではなくて、実はよーちゃんのほうだったりして・・・。いや、そもそも、実はどうでもよさそうな、書き下ろしのチクタクのほうが、本文でそれ以外が挿話だったりするかも・・・といろいろと想像を膨らませることができるのが、このシリーズの魅力です。

・「大好きなシリーズ
当初、本格推理物かと思って手に取ってしまった作品ですがいい意味で期待を裏切られました、そのへんにあるような推理物では全然なかった分野としてはミステリー系に分類されそうですが

一体どこへ向かおうとしてるのか時折、人間の闇の部分を魅せつけられているようなそんな気分になる

・「素敵な安楽椅子探偵
誰も想像できなかった不可思議な事件を、まるで始めから知っていたかのように鮮やかに解き明かしてしまう。謎と秘密を纏ったしずるさんとよーちゃんの謎解きを書いた、第3巻目。

前回までの事件と同様、ごく身近で起きて、偶然が重なって出来た不可思議事件を鮮やかに解き明かしたしずるさんに加え、今回はよーちゃんも単独で事件を解き明かしてしまいます。

さらに、今回はしずるさんが居なくなってしまうかもしれない、という大事件まで。もしかしたら、今後しずるさんの活躍は日本の外にも及ぶのかも?でも、そうしたらよーちゃんはどうなってしまうのでしょうか?

現実にはありえない様な奇妙で不可思議で唐突なミステリーですが、何気に人間の「裏側」を見せられているような、不思議な気持ちになる作品です。

・「可愛らしい女の子二人の推理
まるでお姫様のように美人で気品がある、しずるさんは重い病気でずっと入院している。そんな彼女の楽しみは、友達のよーちゃんが話してくれるミステリーな事件を謎解きすること。しずるさんを見舞いに訪れる、よーちゃんは、しずるさんが大好きだから、彼女のために彼女の好きなミステリーな事件を教えてあげる。しずるさんはその聡明な頭脳と閃きから、よーちゃんが話してくれた事件を解明していきます。

こうして二人の少女の会話から解決される事件の数々。実に微笑ましくも感じられる安楽椅子探偵ミステリーです

「しずるさんと無言の姫君」に収録された作品

しずるさんと白雪姫 雪山の中で何の痕跡も残さず死に絶えていた女性の謎しずるさんと人魚姫 高速道路で下半身が切断された遺体の謎しずるさんと眠り姫 喫茶店で突然に倒れて死んだ男性の謎しずるさんとカグ夜姫 竹林で発見されながら消失した女性の遺体の謎はりねずみチクタ空を飛ぶ (閑話)少女たちの会話の中で綴られるヌイグルミの旅の物語

扉絵の内藤裕之氏のイラストは大変に綺麗で見ごたえがあります。

しずるさんと無言の姫君たち―The Silent Princess In The Unprincipled Tales (富士見ミステリー文庫) (詳細)

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

・「伏線の回収と散布
単純な感想から言わせてもらうと、膨らんだ期待を裏切らず、面白かったです。

新学期、無事進級できたSOS団一同。話は新キャラクター達を軸に進みます。途中からはαルート、βルートと谷川氏得意のパラレルな世界で描かれています。個人的には一方のルートはハルヒ達SOS団の、もう一方は新キャラ達のルートかと思います。

「消失」のような、漠然としたうすら寒さを感じました。何が現実なのか。何が正しいのか。谷川氏の時計の歯車に組み込まれ、それでも心地の良い混乱を引き起こします。

今回は文字通り「分裂」。次巻のタイトルは「驚愕」。それはキョンが驚愕するのか、それともハルヒなのか。ハルヒならば……。色々邪推して、「驚愕」に手を伸ばすのも楽しい一冊に仕上がっています。

・「溜めてあったネタを一気に炸裂させた感のある新展開です
『涼宮ハルヒ』と冠するライトノベルシリーズの最新第9巻。シリーズ初の複数巻にまたがる長編エピソードで、今巻は上巻に当たります。舞台は春、ハルヒ・キョンをはじめ、全てのキャラが一学年進級し、新学期を迎えての新展開が語られます。このシリーズ、初期の頃から、張れるだけの伏線を張り巡らせて、後にそれを回収しつつ世界観を深めていくという執筆スタイルが採られていますが、第1巻『涼宮ハルヒの憂鬱』の頃から張られていてここまで回収されずにきたある伏線が、ここに来て新キャラの登場とともに遂に回収されます。まさに「満を持して」といった雰囲気ですね。他にも『涼宮ハルヒの陰謀』、『雪山症候群(短編集『涼宮ハルヒの暴走』に収録)』等で語られながら、解決を見ていないネタも次々に絡んできて、ここまで通して楽しんできたファンには非常に興味深いエピソードとなっています。また、今巻には少し長めのプロローグ(100ページ弱)が綴られていますが、そこではSOS団結成一年目の出来事が、フラッシュバックのように次々と語られています。こんな要素もやはりファンには嬉しいですが、反面この巻から『涼宮ハルヒ』シリーズに触れるにはやや向かない内容とも言えますね。今巻があくまで『涼宮ハルヒ』シリーズの第9巻である事をしっかり認識している必要があると思います。複数の実に魅力的な新キャラをはじめ、SOS団以外のキャラ達の活躍も増え、展開はより派手に華やかになっています。そして初の試みとなる叙述上の仕掛けが何を意味するのか?色々新たに振られた伏線や設定が気になって仕方がありません。少し気になるのは、新キャラに押されて旧キャラの陰がやや薄く感じられる点(特に今巻ではハルヒと有希がそう感じられます)ですが、今巻の流れだと、この先の展開には充分に期待が持てそうです。続刊『涼宮ハルヒの驚愕』の上梓が実に待ち遠しい所ですね(やや皮肉交じり)。

・「涼宮ハルヒを国際的にするには
1回目は、途中から話が2つに分岐しているので、さっぱりわかりませんでした。2度目読んでも、なんかわかりにくかった。3度目は、それぞれの分岐だけで最後まで読むようにしました。そうしたら、ひとまず、それぞれの分岐の内容は分かりました。

話が短い方の分岐が、どういう意味かは謎のままです。話が長い方の分岐は、これまでからの展開と同様、想定外の展開なので楽しめました。

涼宮ハルヒ以外の要素での分岐は、次回作に期待を持たせています。それだから、なかなかでないのでしょうか。

ところで、ここまで読み進んでみると、わがままたっぷりのように見える涼宮ハルヒは、一方で、奇跡を常識の範囲内で理解しようとする一番常識人だと感じました。涼宮ハルヒを呼んでいて、何事にも前向きで、積極的に行動する子供が、大きく育つためには、周りの理解が一番かもしれないと思いました。

このシリーズの中では、本書が一番難しいかもしれません。筋が分裂している根拠をどこでつなげるつもりかが分かりませんでした。

涼宮ハルヒシリーズは、文章で使っている単語を調べていくだけでも勉強になるほど、言葉をよく選んで描写している著者にも敬意を表したいが、内容を素直にアニメ化した京都アニメーションにも拍手を送りたい。 文庫とDVDの両方を楽しめる、数少ない作品だと思います。

ps.DVDは英語になっていますが、本書までは到達していません。文庫の英語版は、まだ出ていないようです。早くでないか心待ちです。 DVDの英語には、疑問を感じる点が何点かかありました。アニメの制作元の京都アニメーションがどれだけ監修したのでしょうか。 空色勾玉、精霊の守人が翻訳されているのだから、次は涼宮ハルヒの番ではないでしょうか。文庫を誰に翻訳を頼むかは、角川文庫の将来がかかっているかもしれません。

赤毛のアン、ポリアンナを超える作品にすることができるかどうかは、角川の決断によるかもしれません。たとえば、ハリーポッタが日本で普及したのは、翻訳者の熱意であったように。

熱意のある人を探すのなら、アメリカよりもイギリスで探した方がいいかもしれません。ぜひ、涼宮ハルヒは、赤毛のアンハ、ポリアンナを超える、世界の名作になって欲しいと思います。

・「地盤が揺らぐ
最初『分裂』と聞いた時には、ハルヒが二人になるとか、上下巻の構成自体を差して『分裂』と銘打っているのかとも思いましたが、まさかあんな形で分裂するとは思いもよりませんでした。あの分裂にどういう意図と意味があるのかわからないわけですが、やはり重要な意味があるのは確かでしょう。

それにしても、今回の巻でこんなに物語の地盤を揺るがすような事になるとは思いませんでした。作者は世界観の再構築を図っているのかもしれません。『分裂』『驚愕』の上下巻で、かなり物語が動くのではないでしょうか。

今回は上下巻という事で『分裂』ではエピソードが完結しません。そういう意味で、続巻へのヒキの強さではシリーズ中最高と言えるでしょう。

・「2ヵ月後には、もう続刊発売!
『憤慨』を読み終えた後、最新刊はいつ出るのやらウキウキ&ハラハラしてましたが、ようやく発進です。

今回は『分裂』がテーマになっており、何の事やら…と読み進めていくとようやくわかりました!確かに『分裂』です。この『分裂』は今までの活字媒体でありそうでなかった(のかな?)ような展開で、「一粒で二度美味しい」効果をしようとしてるのかな…(正直に言って続編を見ないと判断できませんが)。

でも今作だけでも非常に作り&練り込まれていて、さらに今までの『ハルヒシリーズ』と違った斬新さも持ち合わせている。やはり谷川サンの力量は計り知れない…と感じた。

6月には今作の続編である『驚愕』がリリースされるが、自分の誕生日よりも待ち遠しくなるのも『谷川マジック』なのかと感じる今日このごろです。

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫) (詳細)

円環少女 (11)新世界の門 (角川スニーカー文庫)

・「怒涛の展開
 きずな、取り合えず−−頑張れ。気休めにもならないのは分かっているんだけど、もう他に言いようがないから敢えてもう一度言います。頑張って生きろ、と。 しかしまあ何というか全編通して、「容赦のない現実の波状攻撃」とでもしか言いようのない話だった気がします。仁とメイゼルの(社会的に終わりな感じな)絡み、女性陣の容赦のない率直な意見が仁を打ちのめす場面、そんなものだけが唯一気の休まる場面だったでしょうか……。 神なき悪鬼はびこる地獄、そこで生きるに夢も希望もないのは当然と素直に肯んずることは仁ならずともやはり出来ず。「悪を憎む悪人」が必死に運命に抗いしかし事態は好転せず、「普通の幸せ」を願うきずなは最悪のさらに下の最悪にと堕とされて。「神様、何とかしてあげてよ」と読者なら誰もが思わずもらすこのセリフが、最後にはどうにも洒落にも冗談にもならなくなってしまった11巻。どこを見回してもクライマックスという雰囲気、次巻も首を長くして待ってます。

・「もうぐちゃぐちゃ。
前巻でもたらされた状況がカオスだったので、その続きである今巻は、ヘドロに足を突っ込んだようにぐちゃぐちゃな内容です。結局王子護と協会の関係性も曖昧なままだし、神聖騎士団は神意という言葉の元に、真の目的を隠している。公館は眼前の問題に対処するだけでなく、それが成功した先のことを見据え、更に連絡の取れない仁の動きなども計算に入れたギリギリの駆け引きをする。仁たちは最も切羽詰って、多くの人に犠牲を強いらないと、もはや立ち回れなくなっている。こんな中でも一切自分の芯を揺るがせないメイゼルは、やはり清清しく眩しいです。逆に、力を得てなおその責任から逃れようともがくきずなは、この期に及んでなおの姿勢に気持ち悪くなってきます。 ともかく、相変わらず濃密で複雑な異端ライトノベルでありますが、この巻では特に、描写が回りくどくて分かり辛い印象がありました。特に魔法による戦闘の描写は、文章だけで表すにはかなり辛い感じがします。少しシリアスな感じでマルチメディア化すると、意外とハマるのではと思ったりしました。 ラスト、これで終わりというのも円環少女らしい!?と思いましたが、物語はまだまだ続くようです。これからがクライマックスだとか。いったいどこまでいくんだ!

円環少女 (11)新世界の門 (角川スニーカー文庫) (詳細)

せまるニック・オブ・タイム―フルメタル・パニック! 10(富士見ファンタジア文庫)

・「いよいよ物語はフィナーレへ。「付き合ってきて良かった」と思える結末を期待!
本書ではこれまでフルメタルパニックの世界の数々の謎が明らかにされていきます。アームスレイブやその周辺にある存在しない技術(ブラックテクノロジー)、これらを世界に送り出した囁かれた者(ウィスパード)たちがなぜ生まれたのかが明らかになります。ありえない技術、ありえない存在がなぜ生まれることになったのかを賀東招二は逃げることなく真正面から説き明かします。

400ページを超える内容で、かつ緊迫した物語展開の中で謎の説き明かしをやられたので、読後には呆然としてしまいました。本書はこれまでの長編作品とはだいぶん雰囲気が異なり違和感を感じたりもしましたが、それでも目が離せない展開で、私は一気に本書を読破してしまいました。

そして、いよいよ物語は次巻で最終巻とのことです。思えばこのシリーズが始まって10年ととても長い付き合いになりました。シリーズが進むにつれて宗介もだいぶん変わりました。本書の中盤、ヘリの中で話す宗介がテッサと話す場面で「ああ、宗介は成長したな」とうれしく感じました。物語は彼がテッサに語った「希望の結末」では終わらないでしょう。でも、宗介やかなめがハッピーエンドで結末を迎えられることを期待しています。

最終巻が作者あとがきにあったように「付き合ってきて良かった」と思える結末でありますように!

・「きっともう傍観者ではいられなくなる
終わるデイバイデイから続くこの物語の、読んでいて辛いこのせつなさはいったい何なのでしょう?。近頃、ぬるい物語が多い中で、悲しすぎる展開です。しかし、この物語の中のキャラクター達に幸おおかれと応援するしかないくらいに感情移入してしまっている自分がいます。どんな結末になるのか、正直想像もつきませんが、命を燃やすキャラクター達をそして作者を見届けたいと思います。

・「長編クライマックス直前
この本は、クライマックス直前の巻なので、今まで伏線を張っていた事、謎が明らかになります。ウィスパードとは何か?なぜブラックテクノロジーを知っているのか?設定画にあったレーバティンの肩にあるユニットの詳細?クルツのオンナの正体?レナードの目的と千鳥にこだわる理由?前巻でクルツが意味深な発言した赤のエリゴールの正体?一部ですが明らかになるアムルガムの組織の謎?クルツとマオの関係はどうなるのか?などの疑問に答えるのが、この本です。めぐるましく話が展開されていきます。激戦連続の戦闘シーン。400ページ越えの大長編です。クルツファン必見の巻です。

・「ライトノベル・・・と言えない重さ。
流石、賀東招二。そう唸らされた一冊でした。そして、このライトノベルがすごい一位を獲得した実力、間違いありません。しかし、ライトノベルと言うには少々重さが激しい巻でした。物語は収束へ向け一気に動いていて、とにかく読み手の私たちはその物語の荒波でもみくちゃにされます。謎が解明される快感と、彼等が抱く希望と、訪れる困難と、その困難に立ち向かう意志と、喜びと悲しみと。確かに、最近はライトノベル流行りで沢山の作品があります。売れている本だっていくつもある。この作品だってライトノベルらしく「あり得ない技術」が出てくるし、短編版にはライトノベルらしい「軽いノリ」もあります。だけど、この長編版フルメタはとにかく一撃が重い。後半戦に入って、ソースケが一人になったあたりから、なんだかどんどんライトじゃないパンチが来る。他のライトノベル作品だってフルメタより人が死ぬ物語は沢山あるのに、フルメタの方が泥臭くて血なまぐさくて、そして人間くさいのはどうしてでしょうか。とにかく、圧巻の一冊でした。まだ色んな感情にもみくちゃにされた波から抜け出せずにいます。

・「読後に呆然
フルメタの長編シリーズも、いよいよクライマックス。最終章を目前に控え、物語もヒートアップしていきます。

本作では今まで話の中心に据えられていた「ウィスパード」に焦点をあて、ついに作品根幹の謎が明らかになっていきます。この辺りを知ってから1巻などを読み返すと、幾つかの点で「ああ、なるほど」と膝を打つことでしょう。

今回も登場キャラも熱く、血の通った人間である事を知らされ、それぞれの想いがぶつかり合います。前巻が宗助の巻だとしたら、今回はかなめをはじめとするウィスパード達。テッサやクルツなどのTDDチームが主役です(もちろん宗助も活躍していますが)。彼らの動向には目が離せません。

せまるニック・オブ・タイム―フルメタル・パニック! 10(富士見ファンタジア文庫) (詳細)

イリヤの空、UFOの夏〈その4〉 (電撃文庫)

・「どこまでも続くイリヤの空、もう来ないUFOの夏
決して一息に読むことはできませんでした。もちろん、秋山さんの情景描写や心理描写に読み入らされたのもそうですが、イリヤとの想い出が、浅羽とイリヤの想い出が、この夏の想い出が溢れてきて、1・2・3巻を読み返さずにはいられなくなったからです。イリヤがなぜ浅羽を想うのか、イリヤはなぜ些細なことで喜ぶのか、イリヤはなぜ自分の体を傷つけてまで、何と、何のために闘っているのか・・・。イリヤと浅羽の出会いに何があったのか。今まで曖昧にされていた部分が全て明かされます。それは絡まった糸が解けるようであり、人間の残酷さを語る悪魔のようでもありました。「イリヤの空、UFOの夏」の全てが詰まった、最終巻の名に相応しい一冊だと思います。1・2・3巻を読んだことある方には是非、読んだことのない方も是非1巻から読んでいただきたいです。私の、一生に残る一冊です。自信を持ってお勧めします。

・「一度きりの夏。
浅羽のイリヤへの想い。イリヤの浅羽への想い。そのすべてが自分の中に伝わってきます。

「イリヤの空、UFOの夏」読み終えて残ったものはどうしようもない切なさでした。

・「注意
この本の購入を考えている人は先にこの本について情報を集めない方がいいです。自分はそのせいで後悔しましたから。「とにかく面白い」ってことだけを覚えていれば十分です。きっと後悔なんてしませんよ

・「ファンレター。
秋山瑞人様

全4冊を読み終えました。素晴らしい。。。しばらく余韻を反芻してるうちに作者のあなたが決して語らないであろうことが、既に作中に語られてることに思いを馳せ、深く納得してる次第です。

でも。

物語は既に完結していて、全てが私たち読者に委ねられてるのではなかろうかと思うと、私は何種類かの表情を同時に作り上げてしまい、そんな貌は数人にしか見せたことが無いことに気付いたりして、何だか懐かしい不思議な気持ちが湧いてきます。

文字という味気ない世界が、細部まで精緻なスゴイ魔法が仕掛けられ、立体的にありありとキャラクターとその世界が間違いなく本当に動いてました。動く、喋る、迷う、笑う、泣く、食べる、寝る、苦悩する、怒る、絶望する、求め合う、夏の匂い、!空の色、体温、手触り、皮膚感。文字なのにページにウィンドウがあって、その向こうで「生きている!」 たくさんの読者が、浅羽の瞳、伊里野の瞳と、自分の瞳を合わせ、至福感に陶然とするでしょう。

読了後に胸に残る残響は、幾たびかの逡巡を経て、必ずこう辿り着くのではないでしょうか。

「この本を読んでよかった」

・「読み終わって痺れました
イリヤの空、UFOの夏もこれでおしまい。読み終わった後は痺れてしまってしばらくの間ボーっとしてしまいました

1巻の時からちらつかされていたパズルのピースがこの巻でパチリ、パチリとはめられていってやがてこの世界の全貌が明らかになっていく過程の描き方はさすが秋山さん といったところです。

浅羽の心の内面の葛藤や次第に壊れていくイリヤ。この世界を覆っている謎。そしてイリヤとは一体何者なのか・・・全てがとてもうまく描かれています

序盤で少し苦笑するような場面もありましたがそれを差し引いてもまだまだお釣りが帰ってくるほどの素晴らしい作品。かなりお勧めです

イリヤの空、UFOの夏〈その4〉 (電撃文庫) (詳細)

空の境界 下 (講談社ノベルス)

・「『空の境界』のすすめ
 まず最初にお断りしておくが、私は同人誌なるものをこれまで知らなく、この著者の作品を読んだのも新書化された『空の境界』が初めてである。以下の文章は一人の読書好きとしてのものである。 文章として難しい表現、語彙、描写などが批判の対象とされているが、これはそのとおりであって特に上巻にそれが顕著であった。恐らく、最初の数ページで戸惑いを覚える方も多いと思われる。さらに主人公の能力、魔術、世界の根源などなど難解な説明がやたらと続く箇所があり、読者を苦しめる。これは個人の能力としての語彙力のせいではなく、著者の文章力の問題であろう。しかし難解ではあるが、そこに書かれていることは決してチャランポランな類のものではなく著者の熟考の産物であり、たいへん示唆に富むものといえる。概して、このような部分は理解できればバンザイ、そうでなくても読み進めることはでき、そうたいした問題とはいえない。問題は、普通の平凡の文にいくつか見られる文法的におかしな箇所である。これは誤植なのであろうか?マイナスポイントだ。登場人物は、誰か一人ぐらいは自分好みが見つかるであろう。魅力的な人物たちだと個人的には思っている。さて下巻について。これは上巻を楽々、苦しく読破した双方の読者にとってまさしくクライマックスと、私はお勧めしたい。上巻で鍛えられたのか、格段に読みやすくなり、ラストは怒涛のごとくここまで読んできたものは感慨にふける。章頭の詩も美しく後で読み返すことで、その存在価値は二倍にも三倍に跳ね上がる。とくに「7」のものは秀逸であり、文章と合わせて『空の境界』を感動的な物へと変化させる効力をもつものであった。 私はこの本を大いにお勧めしたい。少しでも関心を持った方や、読もうか迷っている方は一読を。読んだあとキライと思っても、必ず1つは心に残ることがあるだろう。そういう作品である。

・「読み手を選ぶ小説
 世界観、キャラクターの魅力。それが面白いと感じる人にはとても楽しめる作品。最初の数十ページで「どうかな!?」と感じた人にはお勧めできません。途方も無く長い長いお話が意味不明で続くと思います(笑)。 ダークファンタジーやオカルトが好きな人でもやや好みの分かれるところでしょう。 ただし、この世界や両儀式などの特異なキャラクターたちが、自分の感性に合う人には傑作として楽しめると思います。多少アニメ的(表紙や挿絵などのイメージによる)な雰囲気はあるものの、ここまでダークファンタジーを見事に表現している日本の小説は見たことがないです。 確かに文章の構成力や筆力はやや偏りがあり、読みにくい部分や難解な表現などもありますが、そこは黒桐幹也ならって、意味が良く理解できないが聞いておくことにしておきましょう(笑)。 しかしながら下手な小説家よりはっきりいって表現力はあると思います。私はこの小説によって奈須きのこさんの存在を始めて知りましたが、なるほどこれは話題になると理解できました。 物語りは、現在、過去、を行ったり来たりしており、やや注意深く読んでないと、数々の伏線を見逃す事になるので、ある程度しっかり読み進む事をお勧めします。更に考察を深めるべく、2度3度と繰り返し読むことによってますます深みにはまる世界でしょう。 個人的に一番印象に残ったのは主役の二人を除いて(笑)、忘却録音の玄霧皐月こと偽神の書(ゴドーワード)。その存在を説明するストーリーは奈須きのこさんの力量をもっとも表している個所だと感じました。 あえて星5としましたが、合わない人には星1~2くらいだと思いますので私の評価はあまり参考にしないでほしいところです。あしからず(笑)

・「一部の読者層に特化した名作
他の方のレビューでも頻繁に言われていますが、この本は読者を選びます。この本の魅力を一言で言うなら、文章でも人物でもなく「世界観」だと思います。この本の中で起こる事柄や登場する人物は、例外なくこの世界観の中でのみ存在できる物ばかりです。現実とは異なる設定で構成された世界の中で、物のあり方や存在について考察が展開されていく。その過程で、様々な登場人物たちが物語を紡いでいく。この設定に馴染めるか否か、それによって☆一つ~☆五つまで評価が分かれるかと。この世界観にはまった人にとっては、紛れも無く名作です。如何に巧妙で奥深い文章を書くことが出来る作家の方でも、基本となる世界構成が本の面白さを決めるのでは?そういう意味で、私は何かが突き抜けている作品にこそ魅力を感じます。

・「彼女の真実
荒耶との戦いに勝ち、平穏を取り戻したと思える下巻。だがそこには、より根源的なモノがあった・・・もう一人の、兄を慕う少女。彼女が閉塞的な学園に引き起こす「忘却録音」、その真実は?荒耶が覚醒させた、今では怪物に成り下がった少年。黒桐は彼を救おうとして囚われ、式は黒桐を救い出そうとするが、怪物は式を陥れ・・・

そして、彼女の真実が明かされる。彼女の正体とは、なぜ直死を持ちえたのか・・・?

現在流行の、甘ったるい恋愛モノや、ライトノベルなんぞとは違う、恐ろしいまでの完成度、描写力。ストーリー。かなりの厚さですが、一気に読めます。読み返してもその味が損なわれることはありません。これは、必読です。

・「ぜひ読んでみて!
酷評をしてる人たちもいますが私てきにはかなり楽しめました。たしかに読む人を選ぶ作品だと思いますがねf^_^;

空の境界 下 (講談社ノベルス) (詳細)

Fate/Zero Vol.4 -煉獄の炎- (書籍)

・「ついに完結
切嗣の過去、『より多くの命を優先すべきだ』という脅迫観念に突き動かされるまでに至る経緯。セイバー(騎士王アーサー王)とバーサーカーの過去の複雑な関係。ライダー(征服王イスカンダル)の夢と過去。聖杯の意志と切嗣の歪んだ信念の対峙。そして、stay nightへのつなぎ目が明かされます。とことん悲しく、虚しく、凄惨な展開ですがどうぞ最後までZero(stay nightの始まりまで)をお読みください。

・「結末が確定している小説の醍醐味に打ちのめされた
ライダーに酔った。ネタバレはしちゃいけないことだから・・・一言だけ。4巻一気読みすべし!その後、目を閉じて、余韻に浸って欲しい。無意識に、Fateのソフトを起動している自分が、そこにいるはずです。

・「この運命《Fate》に、タイガー道場は存在しない。
Fate/ZeroはBAD ENDだ。登場人物全員が何かを失う形になって幕を下ろす。

しかし、読み終わってみて、この物語がTRUE ENDに思えるのは何故だろうか。

この物語はFate/stay nightの十年前の物語であり、十年後に確かな希望が残ることは確約されていることが前提となって話が進むからか。それもあるだろう。確かにそれは正しい「TRUE」といえるだろう。けれどそれだけではない。虚淵玄氏の文章が上手いのだ。「巧い」といってもいいだろう。物語の魅せ方を心得ているし、読者を物語に引きずり込む力がある。小手先のものではなく、この文章力は自然と会話ばかりが目立ってしまうノベルゲームのシナリオライターの次元を超えていると思う。これはFateをやった人ならまず間違いなく楽しめる作品だ。これは断言できる。「stay night」あっての「Zero」だが、「Zero」は、「Zero」がなくては「stay night」が成り立たなくなってしまうところにまで登り上がった。私的に「Zero」のほうが読み終わったときの達成感や満足感は「stay night」よりも上だと思っている。文体を奈須に似せるという難しいことをやっておきながら、Fateの持っているスピード感も、臨場感も、白熱する感情の爆発も、見事に書ききっている。

「人の土俵で、これだけの相撲が取ってしまえるというのは、ただ事ではない。」

三巻の解説を書いた田中ロミオ氏のいうとおりだ。これは文句無しにおもしろい。極限のBAD ENDがここにある。

・「高い!
自分はニトロプラスダイレクトという、元々Fate/Zeroの通販を取り扱っていたサイトですが、そこで一冊1500円ほどで購入しました。しかも、4冊買ったらブックスタンドみたいなのも付いてきました。あれは、初回だけだったのかはわかりませんが、アマゾンは少し高い気がします。内容は多少言葉が難しいですが、Fate/stay nightの世界が好きな人なら楽しめると思います。Zeroはセイバーや切継の物語ではなく、綺礼の物語です。読み終わった後、レアルタの桜ルートで彼の生き様に酔いしれてみてはいかがです?

・「Fate信者なら高評価。
全巻を読み終えての評価。自分は全く小説は読まない方なのですが舞台が『Fate/stay night』の前の話という事で全巻セットで購入しましたが...傑作です!!、読み易いし『Fate/stay night』に繋がる伏線が散りばめられていて、もう一度ゲームをプレイしたくなります。『Fate/stay night』をプレイした方なら読む事をオススメします。個人的に気になったのは4巻で≪あちゃ〜〜≫と思わずにいられない場面が...、宿命の対決『衛宮切嗣VS言峰綺礼』なのですが『衛宮切嗣』のアレは『界○拳』ですか?、頭の中で≪『孫○空』かよ!!≫とツッコミを入れてしまいました(苦笑)

Fate/Zero Vol.4 -煉獄の炎- (書籍) (詳細)

DDD 2 (講談社BOX)

・「きのこ好きに捧ぐ
はっきりと言います。奈須きのこさんの作品に一つでも苦手なものがあるならオススメ出来ないかもしれません。ですが、逆に氏の文章ならどんなものでも、という方には掛け値なしにオススメです。

語りつくされているとおり、野球の話ですが、それを通した友情と(人生においての)戦いの話です。FateでのUnlimitedBladeWorksとHeavensFeelを思わせる雰囲気がありました。私は泣けましたね。完膚なきまでに。

この人は「やるなら徹底的に」がモットーのようです。野球も凝りまくるから賛否両論分かれるんだと。「新伝綺」とかいって野球って…。だがそれがいい。この人はとことんテキトー感とは無縁な人で、「……ああ。そりゃあ、文筆に青春を賭けてたけど。 おまえみたいに、命まで賭けてたワケじゃない」奈須きのこさんは私にとって永遠のヒーローです。

”だから、そこまで壊れる事もなく。 彼はどうあっても、愛したもので命のやりとりをするような、痛烈な(いたい)主人公(ヒーロー)には、なれなかった”

「ああ―――その夢は、もう終わっていたんだな」

繰り返しますが、「きのこ好き」にオススメです。買ってよかった、と胸を張って言えました。

・「期待通り
オモシロ。

自分のツボにピッタリとはまりました。軽くて重い物語。ひどく個性的なキャラ達。特にツラヌイと日守さんのキャラは大好きです。

前半(てか大部分)のSVSは結構否定的な意見が多いみたいですね。野球について少し知っておけばメチャクチャ面白くなると思いますよ。熱すぎな展開、そしてその裏にある残酷で冷徹で切ない物語。伏線ぽいのも結構ありましたし自分は好きです。

後半の二話は良かったのは決定ですが確かに多少ボリュームが足りないですね。価格高くなってもいいから100P位増やせっ!!て感じ

とりあえず次にも期待しています。妹さんと日守さんの話多めが希望。ていうかこの二人がバトる事になるのかな?

・「読み応えはあります
内容は3話。長編と短編と予告編。長編といっても320ページ程度とそれほど長くは無いのですが、至る所に伏線が貼られており、話を理解するためには前に戻りその伏線の場所を探して確かめながら読む必要があって、少々疲れます。

確かに野球が全くわからない人にとっては苦痛を感じるかもしれませんが、お馴染のきのこ節全開なのでこの作者の文体が好きなら問題ないかとお思います。

・「ボリュームについて
 楽しんで読んだ。 『S.VS.S』という青春真っ盛り野球小説も、 『/FORMALHAUT.』という表紙の人、日守秋星の決め台詞決定&彼の変態的な性格と能力が明かされる小説も、 『/Vt. in day dream. 』という妹さんの破壊力を思い知らされる小説も、 読んでいる内には大変面白く、一気に読み終えてしまった。 あくまで、私的な感想として言うならば、『DDD 2』は大変面白い小説だった。 ただ、難を言うなら、バランス配分が微妙。全体として見ると、『S.VS.S』が長過ぎる。 『DDD 2』の三分の二は、この二話構成の野球小説で占められている。 それで、『/FORMALHAUT.』は中編程度、『/Vt. in day dream. 』は掌編程度といった具合だから、ブーイングも起こるのだと思う。 『S.VS.S』はちょっと冗長の気味はあるけども、『少年時代約束した再びの対決』を題材として、殺人鬼『シンカー』や、謎のお兄さん日守秋星や、 支倉の天才バッターなどをスパイスとして効かせ、飽きさせないで最後まで読ませてくれる小説だ。 だから、それがブーイングを受けるのはあくまでそれによって、『/FORMALHAUT.』『/Vt. in day dream. 』が削られているような感じを受けるからであると思う。 作者は、『/FORMALHAUT.』『/Vt. in day dream. 』をきちんとしたボリュームで書けばよかったのだし、 それが『DDD 2』に収まりきらないのであれば、次の巻に入れればよかった。 DDDは三巻で終わることを公言しているけど、それは不可能で、何せ『S.VS.S』クラスの小説があと四話もあるのだ。 作者はすべての話を満足なボリュームで書くべきだと思うし、それでページが足らないのなら、DDDは四巻でも五巻にでもすればいいのだと思う。 ちゃんとした分量で各話を書ききればもっとちゃんと評価を得られる。それが現時点でのDDDへの僕の評価だ。

・「読み応えあり。
正直、「まずは読んでみないとわからない」という作品です。

読み手を選ぶ作品というのが、DDDの大方の評価のようですが。本としては、読みやすいと思います。表現も非常に端的です(簡単という意味では無く)。

ストーリーは、よく練りこまれていると思いますし。別に野球は甲子園と話題性掛け合わせているわけではないでしょう。出版の時期がたまたま同じだっただけでは?

ここで話題にすべきは、DDDにおける筆者の主題ではないかと。そもそも、この作品はそんなに特殊な世界を描いているわけではないように感じています。奈須氏の作品でよく出てくる「日常と非日常の融合」のような主題。このDDDという作品もそれに沿っているので、あまり違和感はないと思います。

読んでいくと感じますが、各症状や行為は、僕らの現実では起こらない(起きない)とは言え、同じようなことを日常の自分の心の中で私達も行っている時間があるはずです。故に、思わず「うっ」と思ってしまう生々しい感触が読み手に残り、それを不快、憂鬱、という感情に捉えている結果、読み手の感触が全く違うような評価が並んでいくのではないかと。要は派手な症状名やキャラも無視するなとは言いませんが、本の主題を捉えたほうがこのDDDは面白いのではと思う次第です。日常(現実)を生きるうえでの「負荷」とそれに対する「折り合いの付け方」。その負荷の大きさが極大化し、それに対する「逃避もしくは抵抗」が「等価交換」に則って「具現化」する世界。それが「日常(私達の現実)を描く、非日常(DDD)」なのでは。

精神の弱さを描くのではなく、「元々人は弱い」という現実を前提にしているので、人が弱いことを非難しているわけではないと思います。あくまで人が弱いという立場で現実を描くので、生々しくもあり無機質のようにも感じると。

設定やキャラでなく、あくまで本という読み物として捉えることで、本当に面白い作品だと思います。

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我が聖域に開け扉〈下〉―魔術士オーフェンはぐれ旅 (富士見ファンタジア文庫)

・「最終巻
今巻で、オーフェン、クリーオウ、マジクの旅は終焉を迎えます。このラストには人によって賛否両論分かれてしまうかもしれません。私も少々物足りないものを感じたことは確かです。しかし、良くも悪くも「オーフェンらしい」と言ってしまえば、その通りです。

強くて弱くて、でもやはり強い。安っぽい正義感ではなく、ただ自分の存在と自分を知る者たちを護る為に最期の盟約に挑むオーフェン。超人になりきれない主人公。しかし、超人には世界は救えません。一人の超人に救える世界ならば、その世界には、その一人しか必要な人間はいないことになってしまう。

絶望の支配する世界《キエサルヒマ》。しかし、絶望を感じない人には希望を感じることは出来ない。ただ何も考えず、流されていくだけでは何も!手にいれられない。《オーフェン》と言う世界は、私たちの生きる世界と、とてもよく酷似しているように感じます。そこが他の国内外を含めたファンタジー作品とは一線を画す作品だと思わせる一つの要素です。

オーフェンの旅は続くでしょう。独りであっても。彼は魔術士であり、それ以上でもそれ以下でもありません。でも、絶望はしない。たとえ絶望しても、生きていく。だって、彼の旅は「はぐれ旅」なのですから。

・「はぐれ旅
オーフェンはぐれ旅、終わっちゃいました。このシリーズが始まってから九年間たちました。といっても自分が読み始めたのは今年の初めぐらいからですから、この作品が終わるまで半年ぐらいしかつきあっていませんが。しかし、この作品が最終巻というのはとても寂しく、また寂しいと思わせてくれるのは読者としても嬉しい限りです。

そしてこの巻についてですが、ラストは人それぞれで意見が分かれると思います。でも自分としてはこの作品の最後としてはいいものになったと思います。逆に、ほかのものだったらこの「オーフェン」という作品がひどく味気のないものになっていたでしょう。

オーフェンはこの作品の中で成長します。過去のしがらみから解き放たれ、いや、過去の自分の愚かさを認め!、誰もが絶望する中で生きていきます。これらをありきたりな「ファンタジー的な成長」と掃いて捨てるかもしれませんが、そんなことが気にならないほど彼の生きる姿はかっこいいです。

彼は自分で正義の味方なんてつもりはない、と言います。が、自分で見たものを判断し、自分を信じて突き進む姿はかっこよく、確かに彼は超人ではないかもしれませんが、自分にとって彼は「ヒーロー」でした。それが自分個人のこの作品の魅力です。

・「満足
オーフェン、マジク、クリーオウ、そして愛すべきサブキャラクター達。彼らの旅も、この巻でようやく終わりを迎えます。1巻を読み始めた頃には、まさここんなに長い付き合いになるとは思いもしませんでした。

ですが、これから集める方には、自信を持って「読んでください!」と胸を張って言えます。そして、この最終巻に到るまでの過程をじっくりと味わって欲しい。そうしてこそ、この終わり方がグっとくるのだと思う。最後に、秋田先生お疲れ様でした。

・「最高傑作
良くも悪くも癖が強い終わり方です。否定派も多いラストだと思います私も1度読み終わった後は拍子抜けした感じでしたしかし何度も読み、考えてみるとこれはこれで良かったと思いました確かに描写不足な面もあります。展開的に不満足かもしれませんしかしそれを超えるものがこのラストには込められていると思います

そのため普通の「ライトノベル」として読むと不満があるかもしれませんが、この作品は「ライトノベル」を超えたとさえ思いました神と絶望、超人になれない主人公、戦わず負けた最強、世界を救わない選択、奇跡は無くとも同じものがある涙を流して感動する事はないですが、心の深い部分に確実に響きましたオーフェンは私の中での最高傑作です

・「ま、こんなもんだろ。
終わり方に文句のある人も多いでしょうが、ドラゴン種族も出た今、オーフェンとコルゴンが対決してもどうかと。クリーオウも自分の限界を知ったので、もう以前には戻れないだろう。マジクも。オーフェンの旅は絶望だけをのこしたのか?彼らを連れて行くべきだったのか?長編だけではつらいと思うので、短編13巻も一緒にお勧めします。

我が聖域に開け扉〈下〉―魔術士オーフェンはぐれ旅 (富士見ファンタジア文庫) (詳細)

エンジェル・ハウリング〈10〉愛の言葉‐from the aspect of FURIU (富士見ファンタジア文庫)

・「「秋田 禎信」作品を読むと感想が妙になる法則
著者の人気シリーズ【魔術師オーフェン】が長い長い旅を終えた時には、なんつーか、作品云々より、その長さから自分の人生なんかを振り返っちゃったりしたのを覚えている。そんでもって、もう一つのシリーズ【エンジェル・ハウリング】も今巻で完全に終わったわけだが、ミズー編に比べて頭がゴチャゴチャになった気がする。

「心の実在を証明するのだ、フリウ・ハリスコー」

ああ・・・たぶんこの無茶な質問のせいに違いない。『精霊アマワ』っていうのは、隙間っつーより、でか過ぎる曖昧じゃないか。全く掴みどころがない。その質問に答えくさいことをフリウが出したわけだが、「曖昧に対する答えは曖昧しかない」わけで、とにかく壮大な話に取り残された私を見つけた。

でも取り残されようが、理解できなかろうが、全く問題じゃない。「著者の文章」に浸れただけで満足だし、シリーズ全体が非常に質が高かったと思う。(特にミズー編、というかミズー)

次の作品はシリーズモノじゃなくて、単巻モノらしい。期待したい。

エンジェル・ハウリング〈10〉愛の言葉‐from the aspect of FURIU (富士見ファンタジア文庫) (詳細)

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈19〉 (電撃文庫)

・「3人のヒーロー
この巻は15巻の学園都市の暗部編の続きです。

この巻の「アツさ」はシリーズトップレベルでした。学園都市の暗部の話のためほとんど上条当麻はでてきませんが、一方通行、そして浜面仕上は大活躍します。

一方通行は毎度のこと、高い状況理解力、戦闘センスを見せてくれます。一方通行は超能力者としての「能力」の強さでなく、「人間」としての強さを感じさせてくれるのがいいですね。そして特に浜面は凄かった。いわば「幻想殺しのない上条当麻」のようで、少し弱腰な所はあるものの、滝壺理后のために必死で動き回ります。おそらくほとんどの人が驚き、冷や汗かいたであろうある逆襲者にも立ち向かって行きます。滝壺理后とも本当の意味で心が通じ合えたようです。海原光貴や絹旗最愛らの戦いも、それぞれ目を見張るものがある上、『ドラゴン』も登場し、かなり読み応えのある巻でした。

誰に教えられずとも、自身の内から湧く感情に従い真っ直ぐ進む者。過去の大きな過ちの罪に苦悩しながらも、正しい道を歩もうとする者。誰にも選ばれず、資質らしいものを何一つ持たずとも、たった一人の大切な者のためにヒーローになれる者。そのいずれもが、何度叩きのめられても自分の足で立ち上がるヒーロー。以上、上条当麻、一方通行、浜面仕上の3人のヒーローはそれぞれ、この巻のラストに自分の大切なものの為に動き出します。

上条当麻はインデックスを助け出すため。一方通行は打ち止めを助けるため。浜面仕上は滝壺理后と離れず、二人で幸せになるため。守りたいものもそれぞれ全く違う3人のヒーローは奇しくも同じ場所へ向かい・・・

状況的にはあまりよくなく、いつもなら「こいつら大丈夫かな・・・」と思うのですがこの巻では「この3人は次は何をやらかしてくれるんだ!?」と思えました。っていうか浜面と滝壺、マジで幸せになってくれ。あとがきの「(一方通行や浜面のヒーロー像は)唐突に登場させるのが楽しくて仕方が無かった」という鎌池さんの言葉を信じて彼らがヒーローらしく幸せになる事を願いたい。

内容、バトル、キャラクター、全て「アツい」巻です。

・「最高でっせ!
久々の科学側。表紙の二人が主役です。(あくまで自分の中で)13巻から16凄巻までは凄い上がり調子だったんですが、SS2や前回のイギリスクーデターはかなり微妙で、それに比べ外伝の勢いに、少々本家を心配してたんですが・・

心配無用でしたよ!個人的には今までの中でトップクラスです。・・これタイトルなんだっけ?w

一通さんも良い意味でいつも通りだったんですが、核心への迫り具合と浜面の奮闘はホント凄かった。守るものを見つけた二人の主人公の活躍も熱いですが、個人的なツボは「逆襲のあの人」との決着。こうなってくれるとはなぁ。

何だかもう禁書もクライマックスっぽいですね。でもこれで終わっちゃったら上条さんの周囲のキャラがもったいない・・

・「まだまだ拡がる禁書の世界
内容は15巻を引き継いでの『学園都市の暗部』編へ。作品の冒頭にも記載されていますが、原作13巻、15巻、SS1巻、SS2巻に登場した人物や用語が随所に見られます。今巻では、原作15巻のようなグループ間の争いというよりは、一方通行と浜面仕上を主軸に添えたストーリー展開になっており、土御門、海原(エツァリ)、結標といった「グループ」のメンバー、打ち止めや滝壺、絹旗といったヒロインがより一層二人の活躍を際立たせています。それでいてそれぞれの見せ場がしっかりと用意されているので、始終飽きずに読み進めることができます。ファンには嬉しい、「あのレベル5」やSS2に登場したスナイパーの再登場も見どころの一つです。ストーリは緩やかに、そして終盤には劇的に変化していきます。これからの展開を大きく左右する「主人公」たちの活躍を是非ご覧になってください。

・「最高です!
能力の高さでは勝敗はわからないということを、証明してくれました

・「少女を守るために
学園都市暗部編です。この巻の主役は一方通行ではありません。

レベル0の浜面仕上です

退院したばかりで体調を優れない滝壺理后を守るために浜面は一生懸命に奮闘するが周りは強者ばかりで思うように事が運ばない。

しかしレベル0であっても滝壺の笑顔を守るために戦う浜面は脇役ではなく主人公でした。

物語は最悪の展開に進んでいき、浜面と滝壺の前に最悪の相手が表れた時はハラハラしました。

浜面と滝壺はいい恋人になりそうだなと思いました。

浜面はこの巻で一気に好きになりました。これからの活躍を期待します。

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈19〉 (電撃文庫) (詳細)

キノの旅〈13〉the Beautiful World (電撃文庫)

・「日常の隣にあるもの
・革命・凶悪犯罪者のその後・離婚システム・犯罪助長を防ぐためのメディア規制・死刑制度本編はそんな感じの重めテーマをいつもの調子で淡々と描く13巻です。キノ、シズ、師匠とそれぞれの視点があって話が進むのも味わい深い感じ。

遊び要素がまったくないのかというとそうではなく、PS2ゲームの予約特典となっていた「メインキャラ総登場やりたい放題パロディ」も掲載されているので、暗すぎにはならないと思います。

※このパロディが気に入った方は廉価版ならお手頃なので音声付のゲームもどうぞ。 個人的には1の「店の話」が絶賛モノです。電撃SP キノの旅II -the Beautiful World-キノの旅 -the Beautiful World- 電撃SP

・「現実の「概念」の国を旅するキノ
 相変わらずの完成度、安定感ある「キノの旅」は毎度安心して読めますね。もっとも、あとがきについてはその限りではありませんが。今巻ではでも、いつもよりはまともでしたけれど。……そうではないあとがきも、当然のように別にありましたですが。 今回は読んでいて、「これ、現実のアレのことを暗喩、隠喩、揶揄しているんじゃ……?」と思わされることが、多々ありましたです。日々のニュース、その中の精髄の部分を取り出し単純化し戯曲化し、キノとエルメスに「それっていいの?それでいいの?関わりたくないのー」と言わせ、読者側に「そうなんだけどね……」とかく思わせる、もやっとさせる。この他作品にはなかなかない独特の感覚こそがやはり、この作品の肝でありますね。 正義でなく最善、建前でなく本音、押し付けでなく享受……。そんな実行するにいと難きスタンスを一貫して崩さない劇中のキノ達、引いてはそうさせている時雨沢先生は流石です、みんなとっても大好きです!現実よりマシなのか、あるいはより酷いのか「the Beautiful World」、貴方も覗いてみませんか?

・「登場する国は一種のパラレルワールド
 中編作品も含んでいるので話数的にはいつもより少ないかもしれない。今回、死刑制度の話が多かったような気もする。あとは政治指導者の話とか。時節柄かも知れない。 あとがきはF.A.Q形式。英訳にも注目。初めの注意書きが将来を見越していてちょっと面白かった。

・「あとがきが…
キノの旅本編のシリーズ13作目。

口絵部分を読んで、プロローグへ。プロローグの「この世界の話・b」でのキノの行動に違和感を覚えたが、エピローグの「この世界の話・a」を読んで納得。この辺りの本1冊の構成も含めて、流石に上手いと思う。

今回も大きな作りとしては、これまで通りだし、また、作品の水準も安定していると思う。ただし、今回決定的な違いとしては、まともなあとがきがついていること。まともとは言っても、普通に20ページ以上もあるので、全然まともではないけれど、それでもごく普通の質問に、割合キチンと応えているという点では、非常にまとも。作家9年目だということで、何か特別な記念とか言うことではないようなので、今回のようにQ&Aみたいな普通のことをやられると、逆に何かあるのか、と不安になってしまう。

・「面白いけど
確かに、簡単に殺しすぎるってのはあるかもしれない。

例えば、人を殺すのはしょうがないってスタンスで書いてるけど、実際に戦争で人を殺してきたアメリカの兵士さんがたがPTSDで今も苦しんでいらっしゃるし。戦争に行きたくないって精神科医やってた人が銃乱射事件起こしたりしてるし。人を殺すってのは慣れるって事はないと思うんですけど。人で感情のあるかぎり。

だって人間には他人に共感する力があるんだもん。自分だったら殺される側に共感してしまうんですが、物語の中でも。

まぁ師匠やキノは物語を進めるストーリーテラーなんでもはや人間として書く必要はないのかもね、もう悩んでる描写とかも一切出てこないし。一つの駒として考えて、ストーリーの構成・発想だけを楽しむのがこの作品のスタイルかも。

キノの旅〈13〉the Beautiful World (電撃文庫) (詳細)

学園キノ〈3〉 (電撃文庫)

・「突っ込むな! 楽しむんだ!
 「キノの旅」のパロディ版「学園キノ」もシャレの分かる人たちの期待に応えてか3巻目が出ました。 オビでも「キノの旅」と一緒だと考えて読むと危険だと思い切り警告してますけど、流石に3巻目ともなればどういうノリの作品か大体分かってるでしょうけど、今回も前2巻のノリでズンズン進みます。ええ、相変わらずはっちゃけまくってますよ。

 今回の話は木乃のクラスに金髪の美少女イーニッドがやって来て、彼女が茶子先生の陰謀ですぐやる部に入部したので木乃、静、犬山は茶子先生によってイーニッドの日本見物に引きずり回されることになります。 まあ例によって後半で木乃らが変身して展開する戦闘シーンも含めて作中全体にわたって突っ込み所満載で、そのくせ鎌倉見物のシーンではマニアの間でおなじみとなっている大仏前の武器屋で買い物するシーンがあったり、あとがきで銃の扱いについて延々説明してきたりと、こだわる所はとことんこだわってます。とにかく最初から最後までそういうノリですから読んでいて何度も突っ込みたくなりますが、いちいち突っ込んでたらきりがありません。ええ、突っ込んだら負けですよ。 そういう小説ですから、突っ込み所も笑って楽しむ気構えで読むのがよろしいかと思います。

・「反則の口絵、特にサモエド仮面
口絵のセリフに感じる物(九割の方の腹筋が、崩壊しました。一割の心当たりのある方は……まあ、ガンバ!!)があったら、四の五の言わず、いますぐカートに入れる&レジにGO!一、二巻で切った人がいるという事実が、本当に残念に思うほどの一言でした。

ただ、126ページの静の一言が、意外とキました。……そんなに深い意味があるとは思えません。でも、不謹慎さは拭えそうにない気がします。

・「「読むな、危険」(帯より)
キノの旅作者・時雨沢さんによる公式やりたい放題パロディ、何と第三段。4の執筆にも意欲的なので続きもいつかそのうち出ること確定。

今回は短期留学生ゲストをもてなすということで、実在する神奈川・東京観光+恒例の学園バトル。普通人のゲストがヒロインなので、珍しく変身した3名が共闘します。

パク…でなくて「某作品のオマージュ」というのがたくさん出てくるので、オタクならオタクなだけニヤニヤできる仕様のようです(笑)1,2が楽しめたかたはこちらもどうぞ。

・「アニパロ、銃器、観光地巡り
 今回は「学園キノ」にしては割とシリアスなストーリーと感動と、的確なツッコミがあった方ですかねー?アニオタ外人キャラをゲストに迎え、友情ありサービスカットありとなかなかな内容。1話のみの構成ながら、ファンには満足のいく内容となっています。 それにしてもアニパロ、銃器についての薀蓄が今巻半端ないわー。これでもか、といわんばかりの大攻勢に読んでいて頬が緩みっぱなしになり、同時に呆れることになるのは必定。それ等の「やり過ぎ感」をでもある程度緩和しているのが観光地巡りの下り、自分の知っている場所とかが出てきてと思わずくすっとしてしまいました。 「キノの旅」が好きな人、おふざけを寛容に許容出来る人、アニオタで銃器オタな人でないと読むのは厳しいでしょうね……。私はその全てに当て嵌まっていますから、全然問題ない訳ですが。確かに面白いけれどそれには前提条件がありますよ、と手に取ろうとされている方にはそう警告しておきます。

・「神奈川〜東京〜千葉めぐり
 作者自身が自分の作品のパロディを書くという、驚愕の第3弾。作者が描けばそれは本編なのでは?という気もするが、やっぱりこれはパロディです。「キノの旅」のキャラクターを使いながら、その世界観とは全く関係なく、作者の書きたいものを書いているという感じがする。 今回は短期留学生という新キャラが登場した関係上、国内観光をしているシーンが多い。横須賀線とか、根岸線とか、京浜東北線とかが頻繁に登場する。そして、この本で最も強調すべきことは、『銃は撃つ瞬間まで引き金に指をかけるな!』でしょう。 まだまだ続ける気はマンマンの様です。

学園キノ〈3〉 (電撃文庫) (詳細)

秋田禎信BOX

・「おもしろい+なつかしい=大満足
思い返せば高校生の時、友達に勧められて読んでからすっかりハマってしまったこのシリーズ。完結してからも時々は読み返してしまうくらい愛着のある物になっていましたが、このBOXが出ると聞いて速攻で予約し、早速読んでみて……やっぱり良いなと思いました。世界観と言うか雰囲気と言うか、全く変わっていなくてなつかしさがこみあげてきました。オーフェンは相変わらずオーフェンでした。さてさて、内容はと言うと、第一巻がオーフェンはぐれ旅の後日談、第二巻がエンジェルハウリングの後日談、そして第三巻は短編集となっています。オーフェンはサイトに掲載されたらしいものが230ページ程、書き下ろしが280ページ程で合計510ページ程の大ボリュームになっています。エンジェルハウリングは330ページ程、短編集も同じ位なので全て合計すると1000ページ以上です。いやぁ秋田先生ありがとうございますと言いたくなるほどのボリュームに大満足です。オーフェンに至っては登場人物がやたら豪華で、良いのか?コイツまで登場させて?と思うキャラまで登場しますのでこのシリーズが好きだった方は本当に楽しめると思います。あと短編集の方にオーフェンの牙の塔時代の書き下ろしもありますのでそちらも注目です。つい興奮して長くなってしまいましたがオーフェンが好きな方は絶対に満足出来る内容になっていますので、迷っている方も買って損は無いと思います。最後に久々に叫びたくなったので、失礼して…………『我は放つ光の白刃!』

・「本編の続編です
 オーフェン本編続編と短編集のみ読みました。自分は、この作品の説明を勘違いして購入していたため良い意味で大変嬉しい驚きです。これまでのすでに出版済みシリーズの豪華装丁+書き下ろし短編とおもっていましたが実際は500ページ近い本編終了後の書き下ろし、新大陸編でした。本編終了直後と、さらに新大陸での主人公の20年後の日常と、登場予告のあった主人公の娘もしっかり登場していました。外伝のキャラクター達がしっかり出てきて本編と絡んでいることが個人的に非常にうれしかったりします。

読後の感想としては、年月がたってからの続編にもかかわらず連載当時の文章のまま、さらに磨きがかかった感じで当時の感覚そのままで楽しむことができました。まさに作者の後書きそのままの常軌を逸した書き落ろしだとおもいます・・・それで、地人兄弟は・・・?(笑)

・「1万でも2万でも出すから続編書いてくれっっ!
すごく面白かった。挿絵がないのが残念だったけど。20年間の出来事と神人種族との決着も書いてくれないかなぁ。

・「たまらんっ!!
なんかもう身悶えし放題! サイトの内容は先んじて読んでいたものの、そのときには「なんだ、続編はここまでか」とか惜しむ気持ちが満載でした。ところがどうだろう、この充実ぶりは!? こんなにも“その後”を書いてくれるなんて思ってなかったので、すさまじく嬉しいサプライズなのでした。くーわーえーてー、ミズーが可愛すぎる?! こっちは、もーちょい欲しかったなぁ。いつかどこかでエンハウの続編もがっつりやってくれることを祈りますよ、わたしは!!

・「ファンは買っておきましょう
第1巻オーフェンまで読んだ感想です。かつてリアルタイムで追っかけていた読者として、大変満足な出来でした。作者様のサイトで連載?されていた後日談とその先の話が中心の内容です。本編終了後も問題山積、より致命的っぽい空気の中で、いつもの世界が展開されてました。意外な立場での再登場、新キャラ、そして殺鼠剤娘も出張ってたりしますので、ファンには是非。さて、エンジェルハウリングよみますか...

秋田禎信BOX (詳細)

SHI-NO-シノ- 君の笑顔 (富士見ミステリー文庫)

・「おつかれさまでした!
真白ちゃんの扱いや、先輩の身の上などどうにも釈然としないというか、納得できないところも残りましたが、基本的には既刊と比べて最高水準に仕上がったエピソードだと思います。先を読みきれませんでした。

未読の人もいると思うので多くは語りませんが、本文以上に、最後のイラスト1カット(後書きじゃない方)で、「ああ、終わったな」という、妙にしみじみとした感慨がわきました。ついでに、あの一枚で色々救われたような気持ちにもなりました。さかな先生GJ!

なんだかんだで最終巻。結構良い終わり方をしたのではないでしょうか。私は完結の仕方でそのシリーズの処遇を決めることが多いのですが、本シリーズは処分することなく、末永く我が家の本棚に残しておこうと思います。

気になる二人の行く末に思いを馳せながら・・・。おつかれさまでした。次回作も楽しみにしています。

SHI-NO-シノ- 君の笑顔 (富士見ミステリー文庫) (詳細)

半分の月がのぼる空〈8〉another side of the moon-last quarter (電撃文庫)

・「命の大切さを後世に伝えていきたい
1〜8巻を総括しての感想です。これは今は亡き父親の遺伝により心臓に欠陥を抱えるが故に常に死と隣り合わせで生きて来た少女と、健康ではあったが今はもう亡き父親とのわだかまりを残したまま日々を何気なく生きる少年とが出会い、幼いなりの必死で懸命で純粋な愛を育んでゆく物語です(二人は共に母子家庭)。物語内の文体は筆者特有の『透明感のある文章』と言われる通り、恥じらいも誇張もてらいも無く、ただありのままを述べるもので、それはまるで水がサラサラと流れていく様な清涼さが感じられるものです。その文章により死と言うものがこんなにも恐ろしく、そして穏やかなものなんだと私達にそれを気づかせてくれます。なんら病気を抱えていたわけではないのに既に亡き少年の父と、確実に後10年で死ぬであろうヒロイン……。この二つの死に明確な差はありません。差があるのだとしたら、いつ死ぬのかを知っているのかいないのか。自分がいつ死ぬのかをわからないまま、主人公の少年とのわだかまりを残したまま死んだ父親。反面、いつ死ぬのかが判っているが故に日々を楽しく素晴らしく生きようとする少女。その反比例に気づいた時、私は涙が止まりませんでした。人はいつか死にます。いつ死ぬのか、それは明確にはわかりません。だからこそ毎日を無為に過ごすのではなく、己の周囲にいる人に少しでも何かを残して上げたい。この物語はそれに尽きます。これは作者の伝えたいメッセージの一つでもあると思えます。主人公の少年はいずれ死にゆく少女のために、楽しい思い出を作ろうと躍起になり、また、少女もそれに応え、少年との日々を大切に生きます。例え健康であっても人はある日突然死に、心残りを残すかもしれない。それは病気を抱える人も、健康な人も等しく持つ可能性です。例え病を抱えている人だって、誰かに何かを残す事は出来ます。健康な人なら尚の事です。これは人生を大切に生きていこうと学べる本です。いずれ私にも子どもが出来、その子に物心がついた時、是非読ませたい本であると思います。日々に疲れ、今現在自分自身という存在に自棄になっている方々、是非この本を読んでみて下さい。人生に対しての何らかの教訓が、きっと掴める事と思います。私は実際、この本に癒されました。「今の自分に何が出来るだろう?」なんて弱音を吐けば――恐らくヒロインの少女は目を三角にして「何でもできるじゃないの!」と怒る事でしょうね(苦笑)これは、真面目に明日から生きて行こうと思える、精神浄化作用のある素晴らしい作品です。胸を張ってオススメ出来ます。是非御一読を。

・「お、終わった・・・・・・
 半分の月、最後となる短編集第二弾です。

 様々な時系列の、様々な人物を描いています。あとがきにもある通り、微妙にスベったネタモノもありますが(苦)

 しかし、やはりキモは最初に収録されている「雨」の後編です。二人の最後のエピソードとして最高のお話に出来上がっています。この一話だけで五ツ星の価値はあります。

 さらに、私は特にイラストとかは気にしない(好みとかはありますが、決め手ではない)のですが、この巻のイラストは素晴らしい!このページでは表紙のイラストが載っていませんが(これを書いたとき)、私は書店で実物を見たとき、どきっ、としました。前編の内容を知っていれば、「そういう流れにはなるんだろうなー」的な考えは持てるんですが、それでも実際に「それ」を見れば驚きは隠せません。さしずめ、「花嫁衣裳を着た新婦を新郎が初めて見た」感じ(?)です。

 まぁ、イラストだけべた褒めしてもあれですね。内容は前述の通りですが、この巻は「雨」のための巻だと思っていいと思います。

 これからもいろんな苦しみにぶつかる彼らでしょうが、それと同じくらい、はたまたそれ以上に幸せはあるのでしょう。不確かな、でも確かに訪れる未来を掴もうとする彼らの、最後の物語を、どうぞ。

・「感無量です。
この作品は裕一と里香を主軸に置き、その脇を固める登場人物との関わり合いや闘病、それに伴う葛藤を書く静かな物語です。2人の成長や心の距離が近付いていく過程は微笑ましく、そしてとても切ないですが、決意を胸に終わりへ向かって歩んでいく2人の姿はあまりに強く美しいです。この作品は全巻揃えて読んで欲しいです。少しでも多くの人がこの作品を手にとり、この先ずっと側に置いてくれることを願います。

・「たった3行の描写が・・・
60ページの、夏目五郎のたった3行の描写・・・。この短い文章が、本当に胸に響きました。

全8巻中でこのシーンが1番心に届いたように思います。

主人公もいつか必ず経験することなんですよね・・・。

※このシーンは、ちゃんと1巻〜6巻の本編を読んでおかないと、 心に入ってこないと思います。

・「大団円かな
7巻の続きを最初に持ってきて、盛り上がり、後半大丈夫か?と思ったものの、テンション下がらず最後まで。いままで物語にちょこっとだけ話題に上がっていたけど実質初登場のキャラもいて1巻から読んできたファンに送られた完成度の高いアフターフォローが素敵です。全力で裏切られたり感動したり、忙しいですがそんな素敵な時間が全部で8巻分。長く楽しめました。本当に終わりなんですねー。

半分の月がのぼる空〈8〉another side of the moon-last quarter (電撃文庫) (詳細)

東方儚月抄 〜Cage in Lunatic Runagate.

・「上、中、底、そして解!
内容は他の方も述べておられる通り、先に出版された同題コミックのオムニバス式サイドストーリーです。 が、また同時に解題編でもあり、「儚月抄」という物語はこの小説まで読んで初めて読了したと言えるのではないか、と読み終わって思いました。

コミック版を読んであのオチがもう一つ腹に落ちなかった人にこそ、是非是非この本を手に取って欲しいと思います。 私は久々に「溜飲が下がる」という言葉を実感しました。

・「永夜抄原作→儚月抄(アキエダッショー&ウドンゲッショー)と続いて
この小説を読むと非常に面白い話です。ただし、これを最初に読んでもサッパリ理解できないので、順番には注意したほうが良いでしょう。

・「漫画の補完にして、設定大幅追加!
 漫画版を先に読んでおくこと、それが前提の小説です。そうしなくても楽しめる部分もあるにはありますが、やはり読んでおくに越したことはないかと。事件の全てのことについて、事細かに書かれている訳ではありませんし。どちらかというと、「その裏では……」「一方……」「あの後……」とそうしたエピソードが大半です。 永遠亭のキャラ達と妹紅の過去、「式」たる藍の得手不得手など、東方のファンなら興味の尽きない事柄がしかしてんこ盛りでしたねー。他にも有名な昔話たる「かぐや姫」や「浦島太郎」の裏話−−幻想郷的真実も面白かったですし、月の公転周期の話もまあ何というか壮大な話だなあというか……。

 この幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!

 永琳、輝夜などの普段何を考えているかよく分からないキャラ達、その意外な本音が垣間見えたのは大きな収穫だったです。特に永琳のそれ、幻想郷における人間と妖怪との在り方へ抱くその憧憬の気持ちは、ほとんどの東方ファンのそれと同じものでしょうねきっと……。 挿絵が3、4ページごとに1度入るなど、随分と読み易い構成になっていたのが読後印象に残りました。東方好きならまず買って損なし、漫画版の「アノ結末」の真の意味、それを知る為だけでも読んでみるだけの価値は確かにあるかと思います。

・「儚月抄シリーズの中では一番面白い。
これまで出ていたコミックス版と比べると、原作者が書いているからか、キャラの心情が汲み取りやすく感情移入がしやすかったです。特に、気になっていた。輝夜姫と永琳たちの近況が知れるのがよかったです。個人的には良い方に向かっているのを確認できて嬉しかったですね。

内容的にはサイドストーリー系で読みきりに近い感じで読めます。コミックス版を合わせて読むと全ての話がつながり、意味を持たせます。だけど、これ単品でもファンタジー系が好きな人はかなり満足できるかと。昔の童話だった話の一つの可能性だった話とか、神様系の話が好きな自分にとってはかなりワクドキしました。全体的に暢気でのんびりして読むのがいい内容となっています。歴史的にも丸っきり創作的なものを感じさせないリアリティさも醸し出していますし。

イラストの作家さんとの相性もばっちりですので、買って損はないかと思います。人によっては理解の範疇を超えるかと思いますが、そこを理解しようと考えるのが一つの楽しみなんじゃないかなと思います。この作品の世界に答えはありません。読んだ人それぞれが独自の解釈と楽しみ方を持つことがこの作品を楽しめる方法だと思います。

・「注:漫画版を先に読んだ人の感想です。
漫画版が霊夢主体の話の内容に対して、小説版は1話毎に主体キャラが変わるのが主な特徴です。両方(漫画版上中底・小説版)を読むとリアルタイムで誰がこの時何をしていたのかという事がわかって面白いと思います。主に妹紅の話は個人的には必見です。「喧嘩するほど仲がいい」そんな言葉が似合うエピソードだったと思いました。

東方儚月抄 〜Cage in Lunatic Runagate. (詳細)
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