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▼日本剣豪列伝:セレクト商品

人物日本剣豪伝〈1〉上泉伊勢守・塚原卜伝ほか (人物文庫)人物日本剣豪伝〈1〉上泉伊勢守・塚原卜伝ほか (人物文庫) (詳細)
澤田 ふじ子(著), 津本 陽(著), 沢田 ふじ子(著), 安西 篤子(著), 早乙女 貢(著), 桑田 忠親(著), 南条 範夫(著)

「初心者にはコンパクトにまとまっているのでお勧め」


人物日本剣豪伝〈2〉小野次郎右衛門・宮本武蔵ほか (人物文庫)人物日本剣豪伝〈2〉小野次郎右衛門・宮本武蔵ほか (人物文庫) (詳細)
童門 冬二(著), 戸部 新十郎(著), 藤原 審爾(著), 赤木 駿介(著), 野村 敏雄(著), 江崎 誠致(著), 一色 次郎(著)


人物日本剣豪伝〈3〉荒木又右衛門・柳生連也斎ほか (人物文庫)人物日本剣豪伝〈3〉荒木又右衛門・柳生連也斎ほか (人物文庫) (詳細)
伊藤 桂一(著)


人物日本剣豪伝〈4〉千葉周作・島田虎之助ほか (人物文庫)人物日本剣豪伝〈4〉千葉周作・島田虎之助ほか (人物文庫) (詳細)
早乙女 貢(著)


図説・日本刀大全―決定版 (歴史群像シリーズ)図説・日本刀大全―決定版 (歴史群像シリーズ) (詳細)
稲田 和彦

「オールカラーなのがいいですね」「日本刀鑑賞の為の入門書として良書である」


日本の剣術―連綿と受け継がれた武士の心と技、その秘伝を一挙公開! (歴史群像シリーズ)日本の剣術―連綿と受け継がれた武士の心と技、その秘伝を一挙公開! (歴史群像シリーズ) (詳細)
歴史群像編集部

「良く調べている!!」「サムライ魂!!!」「武道と格闘スポーツ」「流派別の理の違い」


剣豪全史 (光文社新書)剣豪全史 (光文社新書) (詳細)
牧 秀彦(著)

「組織された剣豪をサラリーマンと比較するなかれ」「アプローチは面白いと思う」「読みやすい歴史エッセイ」


戦国剣豪列伝 (別冊歴史読本 (29))戦国剣豪列伝 (別冊歴史読本 (29)) (詳細)
新人物往来社


剣豪 その流派と名刀 (光文社新書)剣豪 その流派と名刀 (光文社新書) (詳細)
牧 秀彦(著)

「よく書かれた本」「読みやすいです。」


塚原卜伝十二番勝負 (講談社文庫)塚原卜伝十二番勝負 (講談社文庫) (詳細)
津本 陽(著)


真剣―新陰流を創った男、上泉伊勢守信綱 (新潮文庫)真剣―新陰流を創った男、上泉伊勢守信綱 (新潮文庫) (詳細)
海道 龍一朗(著)

「かなり!」「イメージ」


新の陰流―上泉信綱と疋田文五郎新の陰流―上泉信綱と疋田文五郎 (詳細)
斎藤 光顕(著)

「新の陰流」「期待を超えた」「期待を超えた」「時代小説が好き」「インスピレーションの沸く作品」


宮本武蔵 全8冊   吉川英治歴史時代文庫宮本武蔵 全8冊 吉川英治歴史時代文庫 (詳細)
吉川 英治(著)

「小説もロクに読んだことの無い自分ですが・・」「吉川英治 宮本武蔵」「かくありたい」「まさに不朽の名作」「名作です。」


バガボンド(32) (モーニング KC)バガボンド(32) (モーニング KC) (詳細)
井上 雄彦(著), 吉川 英治(クリエイター)

「いいんです!娯楽漫画じゃなくても!哲学漫画で!!」「感激の32巻」「とうとうクライマックスへ・・・」「普遍的マンガ。」「巨星堕つ!」


それからの武蔵 (5) (集英社文庫)それからの武蔵 (5) (集英社文庫) (詳細)
小山 勝清(著)


岩柳佐々木小次郎岩柳佐々木小次郎 (詳細)
森本 繁(著)


柳生一族―新陰流の剣豪たち (別冊歴史読本 (45))柳生一族―新陰流の剣豪たち (別冊歴史読本 (45)) (詳細)
新人物往来社


兵法家伝書―付・新陰流兵法目録事 (ワイド版岩波文庫)兵法家伝書―付・新陰流兵法目録事 (ワイド版岩波文庫) (詳細)
柳生 宗矩(著)

「この大きさが必要」


柳生石舟斎 (山岡荘八歴史文庫)柳生石舟斎 (山岡荘八歴史文庫) (詳細)
山岡 荘八(著)

「石舟斎の門人になりませんか?」


柳生宗矩(3) (山岡荘八歴史文庫)柳生宗矩(3) (山岡荘八歴史文庫) (詳細)
山岡 荘八(著)


人斬り善鬼―日本剣鬼伝 小野次郎右衛門 (ノン・ポシェット)人斬り善鬼―日本剣鬼伝 小野次郎右衛門 (ノン・ポシェット) (詳細)
峰 隆一郎(著)

「剣は斬り覚えよ!」


荒木又右衛門〈下〉 (人物文庫)荒木又右衛門〈下〉 (人物文庫) (詳細)
長谷川 伸(著)


豪の剣―剣豪 平山行蔵 (時代小説文庫)豪の剣―剣豪 平山行蔵 (時代小説文庫) (詳細)
永井 義男(著)


新装版 北斗の人(上) (講談社文庫)新装版 北斗の人(上) (講談社文庫) (詳細)
司馬 遼太郎(著)

「剣豪」


人斬り以蔵 (新潮文庫)人斬り以蔵 (新潮文庫) (詳細)
司馬 遼太郎(著)

「司馬、初期頃の珠玉の短編集」「過去と「ふれあえる」一冊」「思い出深い一冊。」「司馬遼太郎的短編の入門編」「封建主義の滑稽さと恐ろしさ」


▼クチコミ情報

人物日本剣豪伝〈1〉上泉伊勢守・塚原卜伝ほか (人物文庫)

・「初心者にはコンパクトにまとまっているのでお勧め
冒頭の剣豪小説に対する評論は新鮮で面白い。ほか,剣豪の概略伝記を複数の著者がそれぞれ見方で記述しているが,伝記に基づいた表現なので,他出版社の内容と大差はない。このジャンルを初めて読まれる方には,コンパクトにまとまっているのでお勧め。

人物日本剣豪伝〈1〉上泉伊勢守・塚原卜伝ほか (人物文庫) (詳細)

図説・日本刀大全―決定版 (歴史群像シリーズ)

・「オールカラーなのがいいですね
店で日本刀、美術刀、模造刀、居合刀の取扱を始めるため勉強のために購入しましたとりあえずこの価格で写真が大量に載っていてオールカラーっていうのが魅力です本はだいたい25×25cmという大きさで写真も大きくて見易いし解説も挿絵をたくさん使ってあるのでとてもわかり易い図説と頭につくのも納得です

内容は痒い所まで手が届くぐらい端々まで、広く浅く日本刀に関するあらゆることが書かれているので初心者の僕にはとっつき易く、かつ大満足でした

特に「試し切りが実証する日本刀の威力」の項はビックリでしたね技と名刀が揃えば鉄の兜も割れるし人間なんかは首を落とすのなんか簡単で、体を縦に真っ二つなんかにも本当にできるらしいし日本刀に向かって銃の弾丸を発射する実験では六発目までは弾丸が真っ二つになったらしいしルパン三世の五右エ門もまんざら誇張ではないですね

まさに機能美、日本刀は世界で最も美しくかつ最強の剣です

・「日本刀鑑賞の為の入門書として良書である
美術品としての日本刀鑑賞を始めたい人はこの本を買って損は無いと思います。(星5つでも良いくらい)上の「内容」にもあるように「日本刀のすべてを紹介」出来ていると思います。製作過程などは材料の玉鋼の写真から始まり総仕上げまで載っています。(鞘作成用の鑿の写真も有り)

以下は「星3つ」にした理由惜しむらくは日本刀を「道具」としてみた場合の記事がほとんどと言って良いほど無いこと。現代日本においては巻藁や竹による試し切りくらいでしか使わないでしょう。それでも、持ったときの重量バランスや拵えによる持ち具合の差など切れ味以外にも個々の日本刀の使い勝手に差が出ると思います。「日本の剣術1,2」に出てきた団体の中には試し切りなどで日本刀を使い込んでいる人たちもいるはずです。そういう方達に対しての取材記事を読んでみたかったです。

実際に道具は使ってみないとその善し悪しが分からない面があります。その辺りをつっこんで欲しかった。

図説・日本刀大全―決定版 (歴史群像シリーズ) (詳細)

日本の剣術―連綿と受け継がれた武士の心と技、その秘伝を一挙公開! (歴史群像シリーズ)

・「良く調べている!!
この本を読んで遠い昔の魂を思い出した気分です。えてして不勉強な作家が混同する示現流と薬丸自顕流を併記して公平に記述してある。薩摩拵についての記事も良かった。

・「サムライ魂!!!
古き良き武の心に触れることのできる一冊です。写真がたくさん有りわかり易く説明してあったと思います。天上天下と併せて見たら面白いかも(?)でも、この本は剣術メインです。

・「武道と格闘スポーツ
技の連続写真が多く、外見上の動きは武道の素人でも良くわかると思います。しかし写真が豊富な分、誌面のレイアウトが少々ゴチャゴチャしているのが星一つ減点した理由です。それでも、日本の古武道を読者に真剣に伝えようとする編集者の意気込みを感じ取ることができます。巻末に掲載されている剣道範士 森島健男氏のインタビューは現代剣道を単なるスポーツ競技として捉えている方々に対し、格闘スポーツとは一線を画する「己の人格を高めていく武技」としての役割があることを再認識させてくれるでしょう。さらにこの本は、近年多い「古武道使い」などが登場する漫画を描く漫画家さんにとって最適の参考資料としてもおすすめします。

・「流派別の理の違い
各流派別に構えや捌き方などを解説されています。写真を多用しているのは好感が持てますが、紙面の関係上、小さい写真が多いです。それを補うように解説がつきますが、実際の動きを把握するならDVDがあると良いですね。

「日本の剣術DVDセレクション―術技詳解 (歴史群像シリーズ)」だと稽古時の動きの素早さを確認でき、逐一解説ナレーションが入るため、より分かり易いものになっておりますよ。(収録されている流派は、全く同じではありませんのでご注意)

安価に剣術のことを知ることができる良書です。

日本の剣術―連綿と受け継がれた武士の心と技、その秘伝を一挙公開! (歴史群像シリーズ) (詳細)

剣豪全史 (光文社新書)

・「組織された剣豪をサラリーマンと比較するなかれ
題名が示すとおり、剣豪の発生から末裔に至るまでの歴史。孤高の剣豪としてでなく、その時代の組織ととう関わり合ったかをベースにしようとしている。ただ、著者のいう「組織」を定義していないので、少しばかりの混乱を生じる。ご本人のサラリーマンをやめた心情が縷々語られてもいるが、これは剣豪史には無用なものであろう(p40)。

吉岡一門の剣術から染め物業への変身は、不況を脱する途を模索する現代企業に通じるとうのは、筆の走りすぎに感じた。事実はどうであったか吉岡を検証しなけらば何ともいえないことである(p63)。現代企業を持ち込まなくとも良いだろうし、持ち込めばかえって混乱する。サラリーマンとお家大事の武家とを同列に置いているが、リストラばやりの現今では、そう考えるサラリーマンは少なくなっているだろう。むしろ、会社とは対立関係の場合が多いのではないだろうか?

また、NHK大河ドラマ「利家とまつ」や「武蔵」を取り上げているが、史実考証の書としては、むしろフィクションとして受け入れられているそれらのドラマに言及するのは、信頼性を損なうものと思われた。剣豪の足跡を追いたいのに、無用な方面に目がいってしまうのには困った。妄言多謝。

・「アプローチは面白いと思う
 好きなもんで今まで色々剣豪の書物を古いのから新しいのから読んだんだけども、剣豪を年代順に並べる以上の事をした書はなかなかなく、歴史との繋がりを考えながら書いたものとなると、殆ど存在しない。だから横の繋がりが不鮮明で、今に至るまでずっと武蔵最強説とかが罷り通っているのだけども、それを歴史的社会的観点から、所詮はサラリーマン的就職という小さな処に落着くのだが、そういうアプローチ自体は面白いと思う。この本一冊というわけでなく、数ある剣豪本の一冊というのであれば、読んで時間の無駄という事はなかろう。

 但し、サラリーマンではない当方にはよくわからん、というより共感出来ぬ話も多く、サラリーマン讃歌糞食らえ、ビジネスマン武士道糞食らえな当方には、なんだかなぁと思わせる記述が多々あった。

・「読みやすい歴史エッセイ
 この本の観点は面白いと思う。剣豪を社会の中で位置づけていくという、ある意味では当然な観点は、今まで多くの本では欠けていたからである。ただ、全史という題名から、きちんとした歴史書を想像するが、むしろ読みやすいエッセイと考えた方が良いだろう。資料をちゃんと読んで書いているときもあるし、著者の感想がそのまま書かれていることもある。文章はくだけていて、読みやすいが、軽いとも言える。非常に多くの剣豪が登場するが、それぞれについて、簡単にしか言及していないので、剣豪についてある程度知っていないと、よくわからないかもしれない。しかしよく知っている人なら、著者の観点で剣豪達を見直すことは面白いだろう。

剣豪全史 (光文社新書) (詳細)

剣豪 その流派と名刀 (光文社新書)

・「よく書かれた本
流派や有名な刀匠、名刀まで幅広く調べてある、よく出来た本。有名なところから入りあまり知られていなかった事実にまで言及してある本であり、その流派が使用されている作品紹介に漫画まで飛び出すなど、「時代物の副読本にも」と言う売り文句には納得させられる。ただし、ユーザーフレンドリーかと言うと難しい。特に流派説明のあたりでは手当たり次第に書いてあるのか、成立した時系列まで飛び回る。また、関係流派をひとくくりにすれば比較するのも容易だったのだが、そう言うあたりの配慮には乏しい。結果として個々の流派を大まかに掴むのにはよいが、大きな流れを掴んだり、剣術の変遷を知るには非常に不向きな本となっている。著者はコラムなどを書くのがメインなので、単発で作品を書く癖が出たものか。一冊の本として纏めるコーディネーターに欠けたのが惜しまれる。とは言うものの、歴史小説や漫画で「甲源一刀流の」うんぬんとか言われた時にすぐにピンと来る読者は多くないだろう。気になった時にちょっと調べるのにはよい本である。上記欠点を鑑みて星四つ。チャンバラ好きなら買っても損はしないだろう。

・「読みやすいです。
刀に関してはちゃんとまとまっていて、読みやすいです。剣豪に関してはまさに「レビュー」という感じです。

剣豪 その流派と名刀 (光文社新書) (詳細)

真剣―新陰流を創った男、上泉伊勢守信綱 (新潮文庫)

・「かなり!
面白かった……。中学以来本離れしていて、何を読んでも途中で飽きていたが、本書は最初から最後まで飽きることなく読めました。信綱を好きな方、知りたい方なら、信綱の世界に浸る事ができると思います。

特に備前守尚勝の元での修行、愛洲移香斎との特訓、信玄との謁見、ラストの宝蔵院胤栄との試合………。どれも素晴らしいです。

ぜひ読んでいただきたい作品です。

・「イメージ
 名作「七人の侍」は有名・無名な剣豪達のエピソードを巧みに織り交ぜられて作られています。例えば、ニヒルな剣豪・久蔵の決闘は柳生十兵衛のエピソードであり、軍師・五郎衛の登場場面は塚原ト伝のエピソードでもある。そして、七人のリーダー・勘兵衛の登場場面でもある”盗賊を僧侶に仮装して捕らえる”有名な場面のもとネタが、本書「真剣」の主人公でもある剣聖こと上泉伊勢守信綱の有名なエピソードである。 そのことからも、読みながら、私の中では主人公の信綱が勘兵衛役の志村喬にしか考えられませんでした。なおかつ、本書中に信綱が武田信玄に暇乞いをするのですが、信玄が勝新太郎(適役だった勝新太郎が『影武者』を降板したのは本当に残念!)にイメージされ、私の脳裏ではさながら黒澤明の新作が上映されたかの様で、黒澤明が映像化していたら・・・?(と、すると、三船敏郎は?仲代達矢は?どの役に当てればいいのだ?)なんて、面白い想像しちゃいます。 あなたも「真剣」を読めば、脳内に豪華な時代劇がイメージできるでしょう?!

真剣―新陰流を創った男、上泉伊勢守信綱 (新潮文庫) (詳細)

新の陰流―上泉信綱と疋田文五郎

・「新の陰流
箕輪城の戦いの場面はスピード感があり、文五郎と久実とのやり取りは、思わず引き込まれるような情念が滲み出ていた。山場の一つの信玄と信綱との対面の場面では、ピント張り詰めた緊張感が伝わり、久々に一気に読めた作品。

・「期待を超えた
単なる剣豪小説でなく、剣聖上泉信綱の人知れぬ苦悩する場面を描いた作品。弟子の若い文五郎の迷いと、久実という女性の高潔な生き方が絡み合って、深みのある物語に仕上げている。この続きがありそうな予感がある。

・「期待を超えた
時代小説も面白いと再認識させられた。単なる剣豪小説ではなく、剣聖上泉信綱の心の葛藤を描き、深みのある作品に仕上げている。弟子の文五郎が抱く迷いを、信綱も若い頃、感じていたのではないだろうか。久実という女性が、戦国の荒波にもまれながら、けなげに生きていく姿は、切ないほど美しい。

・「時代小説が好き
正月休みに読んだ。この小説はいわゆる剣豪小説とは一味違う。弟子の疋田文五郎の目を通して上泉信綱を浮かび上がらせている。また、戦国の荒波にもまれながらも自分を見失わずに生きようとする久実を通して命のはかなさ、それ故に尊いということを訴えている。そうした弱者をすくい取り太平の世を築く”活人剣”を完成させ、柳生新左衛門(宗巌)に伝えようとするところまでを描いている。 また、作者はかなりの剣道経験者らしく、立合いの場面は時代小説にありがちな荒唐無稽さはなくリアリティがあり迫力を感じる。ただし時代小説としてはボリュームが足りないことは否めない。しかし、余韻の残る小説だった。個人的には好きな小説のひとつと言える。

・「インスピレーションの沸く作品
何気なく手に取った本だったが、なかなかのものだった。人物の心理などその時代のものとしてリアルに描くと共に、現代に通じる視点も忘れていない。上泉信綱が武田信玄と対峙する場面は圧巻だ。その呼吸は何事にも通じるのではないだろうか。この小説を読んでいろいろなインスピレーションが沸いた。ところで同氏の作品に「剣豪異聞」「妖剣松山主水」があるそうですが、どなたか情報を持っていたら教えてください。

新の陰流―上泉信綱と疋田文五郎 (詳細)

宮本武蔵 全8冊 吉川英治歴史時代文庫

・「小説もロクに読んだことの無い自分ですが・・
吉川英治氏の小説を読むのも初めてで、尚且つ小説も滅多に読まないのですが、あまりの面白さに、寝るのも忘れて読みふけってしまいました。

この小説を読んでいくに従って、「宮本武蔵」という人物に尊敬の念を抱くようになり、また「生きる力」と「強さ」を教えられた心地がします。

読む者を、いつのまにか虜にしてしまう、吉川英治氏の珠玉の作品に、私は心を打たれてしまいました。

この気持ちは、読んだ方にはきっと分かっていただけると思います。多くの方に、力を与える作品です。

普段小説と無縁な方にも、是非読んでいただきたいなと思いました。

・「吉川英治 宮本武蔵
漫画バガボンドの原作として有名だが、細かい設定で若干違いも見受けられる。こちらを読んでしまっても漫画は漫画で楽しめるだろう。むしろこちらを読み終えてから、バガボンドを見る事で、井上雄彦氏がどう肉付けしてくるのかといった点も楽しみになると思う。もちろん原作として、読み終えてからの満足感 武蔵と同調して得る達成感。吉川英治作品の醍醐味を存分に楽しめる作品だと思う。

・「かくありたい
市川某さん主演のNHK大河ドラマで脚光を浴びたことで、未読の世代にも再注目されたのではないでしょうか。(20年程前、役所広司さん主演でNHKが大河ドラマを放送したが、個人的には役所武蔵の方に凄みと愛着を感じます)

日頃の練磨と自己節制の末に無双の精神と身体を体得した武蔵。

謀略・機智・突発かつ冷静な残忍さという悪の魅力を放つ小次郎。清純可憐・哀切のすれ違いを反復する芯の強いヒロインお通。そこに様々な魅力ある人物が絡み、長編を長編と感じさせないストーリー・テリングによって、吉川英治氏が創作した世界に引き込まれていく。

私が薦めるまでもなく、万人必読の書でしょう。

余談ですが、吉川英治氏が自作を朗読したカセットテープが一巻だけ存在するそうです。それがこの『宮本武蔵』のエピローグ部分と聞きました。作品の深みが凝縮されたエピローグをここに書く訳には行きませんが、多くの人に結びの数行を味わって欲しいと切に願います。

(菊池寛等の武蔵最強論に関する逸話を知っていれば、この結びの一文は、更に深みが増幅します)

・「まさに不朽の名作
 この本を読まずして、「趣味は読書」と書く人がいたら、まさに片腹痛しです。いったいあなたは何を読んでいるんですか。今から70年ほど前に書かれたものですが、今なお読むに耐えるエンターテイメントがどれほどありますか。直木賞は有名でも、その冠たる直木三十五の小説を読んだ人いますか?私は著作を挙げることさえできません。今の小説で70年後も読まれるであろう小説がいったい何冊ありますか?この小説はあと50年は大丈夫です。あなたは自分の孫と小説の書評ができます。素晴しいことではないですか。 ラストの佐々木小次郎との決闘はあまりにも有名ですが、このほかにも光るシーン、エピソードがいくつもあります。これを題材にしたドラマや映画を観ると監督になりたくなります。あまりにもイメージと違い、自分で撮り直したくなるのです。皆さんもそういうことよくあるでしょう。俳優も皆さんの好きなベストキャスティングを組んでもらって結構です。あなたが敏腕プロデューサーです。すべてがあなたの思いのまま。 新聞に足掛け5年連載されてたため、話が間延びして面白くないところもあります。作家の気分、筆の運び具合がそのまま文章に出ているのです。吉川英治ほどの大家でも原稿のマス目を埋めるのに苦労をしていたのかと思うと親しみも湧いてきます。 また、最近、有名な古武道の先生が、この本は武術家の心理がよくわかっている、と語っておられ、驚きました。何、そんな高いレベルで書かれていたものだったんですね。道理で読み継がれるわけです。

・「名作です。
私がこの本を読んだのは15年前。一気に寝る間も惜しんで読んだのを覚えています。これぞ男のニヒリズム、武蔵こそ男の中の男だ、と当時まだ高校生でしたが「男の子が生まれたら武蔵と名づける!」と決めていました。そんな感じでしたから、昨今の漫画やドラマでの知名度アップは嬉しい限りです。それでまた再び読み返しました。やっぱり、いい!

改めて武蔵に惚れ直しました。

宮本武蔵 全8冊 吉川英治歴史時代文庫 (詳細)

バガボンド(32) (モーニング KC)

・「いいんです!娯楽漫画じゃなくても!哲学漫画で!!
いよいよ32巻まで来たこの作品、いよいよ終局が見えてきた感じがする。井上氏が自身のHPで今年中での完結を宣言したように、終着点も見えてきた感がする。それにしても、先日NHKの番組で拝見した感じでは、作品をこれだけ深く描くには相当苦悩されているのが伺えました。

…ところで、これまで他方のレビューを拝見させていただくと、武蔵が戦いを経て数多くの悟りを開いていく描写、つまりは融通無碍がどうとか、天下無双がただの言葉だった…とか、いわゆる哲学的な、裏を返せばうんちくくさい描写が、賛否両論を巻き起こしているように感じる。ただこれまでの展開は、かつて本作2〜3巻で宮本村→京都・吉岡道場とそのままつなげ、吉川英治の原作・地の巻の姫路城・光明蔵の幽閉エピソードを省略した、ある意味その裏返しではないかと、そういう"一面"(←あくまで個人主観での感想です)もあったのではないかと思う。とどのつまり、宮本武蔵という剣豪の成長を描いてく意味では、こうした悟りを開いていく描写は自然であり必然だったと思う。経験で自らの考えを深めていく、まるで哲学者のような賢者のような、回りくどいようにも思えるが、こうした描写をしなければ、ただただ好戦的な決闘バカみたいな、毎巻毎巻チャンバラばっかりやるだけの、悪い例えを使ってしまうとただのアクション漫画になってしまっていたのではないかと…、そんな風に感じる。

確かにマンガという、娯楽性がほしい媒体でもあるため回りくどい展開はなるべく避けたり、読者によってはそれを避けてほしい(サクサクッと進むような、読みやすさがほしい)かもしれないし、事実、井上氏もそれを意識して、前述の部分ほか各所で原作と違った、一部では省略もした描き方をしている。ただ、12年もの長き連載で、物語そのものを深めていくにあたってこうした展開は避けられなかったし通らなければならなかった「答え」であったのではないか、と個人的には思う。

つまりは僕にとっては、この展開は賛成派であります。長年読んできて「バガボンド」は僕のバイブル的な作品になったのですが、それもこれも日々を生きていくのにこの作品で教えられたことはたくさんあるので、僕はこの作品に出会えて幸運だと思っています。

3巻の巻末、裏表紙の井上氏の作者メッセージで「このマンガは“得”しません。ただの娯楽です。」とおっしゃられていました。ですがぜひ言いたい。この作品は娯楽マンガじゃありません、現に僕は『得』しました。十分に哲学漫画です。井上先生、ありがとうございます!!

・「感激の32巻
正直、バガボンドは理解できない作品になっていた。又八やおつうの心情理解はまだしも、武蔵が悩む場面は「また哲学話かよ」とうんざりしていた。井上さん自身が何を書いているかわかってないのではとさえ思っていた。

しかし、一刀斉の「感じるべきは楽しいかどうかだ」という言葉と、石舟斉の「もっと笑え」という言葉に、これまでの哲学の答えが詰まっていたのではと思う。刀と一体化したかのように、感じるままに斬る動作を行うことが楽しくて仕方がなかった幼少期の武蔵。その時の武蔵は、素直な心のまま万物万人を受け入れることができるのならば、「本当は誰も恨まなくていい」とおぼろげに感じていた。しかし年を重ねるにつれ「我」に捉われ、全他者より優れていることの証明「天下無双」にこだわってしまった。その結果生じた他者への恨み、怒り、恐れから、動きのこわばりと無用な殺気、戦い、そして死を生み続けた。我を他者と比較し、負の連鎖を生む。それは密かに武蔵と「自分」を比較し、嘘や逆恨みを生み続けた経験を持つ又八も同じだったのではと思う。

武蔵が剣の二大巨星の言葉から過去を振り返り流した涙は、単純に無用な殺生を積み重ねてきた事を後悔したのではなく、「我」に捉われる前の、本来の自分を思い出せた喜びや、今まで悩み苦しんできた答えが見つかった解放感がいりまじった、とても複雑な涙なのではないかと感じた。

そして最後の武蔵が小次郎を思うヒトコマに、又八がかつて「小次郎といると、俺は俺でいいと思えてくる」と言ったセリフを思い返した。武蔵もまた、言葉をもたず感覚のまま生きる小次郎に、自身を含めた人間の素直な姿を見出し、彼を「友」と呼んだのではないかと思う。

武蔵に感情移入するのは難しい(というか無理?)当然上記に書いた私の推測は、別の読者のとらえ方とは全く違うかもしれない。しかし、「我」にとらわれるという共通点をもって武蔵の心情を懸命に同調させようとしたことで、一つ自分が納得いく推測をやっとたてられた。これまで哲学に感じていた武蔵の自問自答達が結集し、大きな一つの答えとして表されたと感激した。私の中では文句なしの星5つです。

長文失礼しました。

追記:改めて読み直し、少年時代の武蔵が本当の自分は〜と言っている内容は、   中村天風さんがおっしゃっている内容と似ていると感じました。   井上雄彦先生のすごさを改めて感じました。

・「とうとうクライマックスへ・・・
天下無双の称号を手にした武蔵だが、釈然としないものを抱えながら、その答えを探すために石舟斎のもとを訪れようとする道すがら一刀斎と遭遇する。

剣の道がどうあるべきかを悩む武蔵に、石舟斎は言う、「もっと笑え」と。また一刀斎は、「剣に生きると決めたなら、正しいかどうかなんてどうだっていい。感じるべきは、楽しいかどうかだ。」と言う。

これまで「強さ」のみを求めていた武蔵は、これまでを振り返り涙を流し、「楽しくて仕様がなかった。夜の闇でも怖くはなかった。剣を握っているあいだは 俺の中に白い光があったから。ひとりじゃなかった 誰かが笑って見てくれていたから。名前のない誰かが・・・」と回想をする。そして、「友」と会うべく旅立つ。

クライマックスが近い!! これまでのストーリーが徐々に一つに繋がっていってます。さすが井上武彦とうならされる展開です。

バガボンドは、本当に名作です。33巻は春に発売とのことですが、今から発売が待ち遠しい!!

・「普遍的マンガ。
今読み終えてのレビューです。

今回も何とまあ、自分自身の心の底にある何かを読まれてしまったなあと思いながら読み終えました。または、これは井上雄彦という一人の人間の中にある何かなのか。それとも宮本武蔵というキャラクターとしての何かなのか。

そんな、人間そのものの中にある普遍的な何かを感じることのできる貴重なマンガであります。

内容の多くには敢えて触れません。が、今巻もコマ割りを大胆に使って描かれたひとコマひとコマの絵画をただ流して読むだけでも、読んでよかったと思えました。

一刀斎が緊張感を与え、石舟斎が(いい意味で)緊張感をほぐしてくれます。ちょっと笑いました。

チャンバラ、あります。

物語は明らかに終局へ、そして闇ではなく光の方向へと近付いているのだと感じました。

レビューしてるくせにこのマンガを言葉で表せなくて申し訳ないのですが、言葉で表せないものをマンガにしているのがバガボンド。

確実に言えるのは、読んでよかったということ。

楽しくて自分で望んで始めたことが苦に感じてしまった時、“もっと笑え”という言葉が道を作って支えてくれる気がします。

そんな道に誘われ、武蔵は何処を行くのでしょうか。

行き着く先の“あの男”はもう近いです。

・「巨星堕つ!
まさか2人のじぃさんから卒業するとは!!確実にクライマックスに近づいているようです。

そして、武蔵の精神が1歩前進しました。己を見つめ直し、吉岡拳法も言っていたように大事なのは今、この瞬間を生きると目標を見つけることができました。

善し悪しではなく、楽しいかどうか。それは、社会に適応するべく教育された我々からは、遠く離れたとてもまぶしい基準です。

その基準で武蔵は一体ドコまで昇るのか!その先に答えはあるのか!井上雄彦は楽しんでいるのか!

ああ、大阪に行きたい・・・

バガボンド(32) (モーニング KC) (詳細)

兵法家伝書―付・新陰流兵法目録事 (ワイド版岩波文庫)

・「この大きさが必要
 内容に関しては、私ごときがとやかく言えるものではないので触れない。感じたことは、小説本と違ってこの手の書物は、余白に書き込むためや、また本文を写し取るために、ある程度の大きさが必要である。その点、岩波ワイド文庫は活字の大きさといい、余白の空き具合といい、なかなか良い具合だ。これは、岩波ワイド全般に言えることかも知れない。それに加えて、本書は、天狗さんの形や、注釈の漢文の返り点など、とても文庫の大きさでは確認しづらいものが多いので、ワイド化の意義は大きい。ただ、そう考えてみると、ワイド化されるのが遅すぎた感が否めないでもない。星はもちろん5つ。

兵法家伝書―付・新陰流兵法目録事 (ワイド版岩波文庫) (詳細)

柳生石舟斎 (山岡荘八歴史文庫)

・「石舟斎の門人になりませんか?
広大無辺な時と広がりの中で、このようにまっすぐに生を貫いた人がいる。剣を入口として、人間のありようまでの奥義を極めた人がいる。

人との機縁はなんと不思議で面白いものなのでしょう。人間の可能性とはなんと無限の広がりをもつものなのでしょう。

主人公は戦国乱世の世にあって、一人の師との運命的な出会いをきっかけに、時流の外側に身を置きます。

そして、天下無双の“無刀取り”への開眼。それは、形を変えて師弟の悲願をこめた“活人剣”へと進化を遂げます。

人としての王道を歩もうとするものに何の障碍があるのでしょう…。

“良い木には良い実がなる。”万感の思いで胸に迫ります。

読後には、澄み渡る青空の下で涼風に吹かれているような清々しさ、爽やかさを覚えるはずです。勇気づけられるはずです。

若い方たち、石舟斎の門人になりませんか?是非、ご一読をお薦めします!!

柳生石舟斎 (山岡荘八歴史文庫) (詳細)

人斬り善鬼―日本剣鬼伝 小野次郎右衛門 (ノン・ポシェット)

・「剣は斬り覚えよ!
おそらく、主人公の小野善鬼(小野次郎右衛門)は、日本で一番人を斬った人斬りでは無いだろうか。時は江戸時代になる初期。既に徳川政権が樹立しようとし、関が原の戦いで西軍に回った各武将は領地没収の上、排斥され、家臣団は浪人の身となった。善鬼の師である伊東一刀斎からしてそうである。善鬼は師である一刀斎から、剣に関しては何も教わらなかった。ただ、最初に人を斬った時には、吐き気がする事。人を斬ると、その感触が体に残り、滓(おり)となって精神を蝕んでいくので、その時には女を好きなだけ抱くといい事。その2点であった。一刀斎は善鬼と最初は供に旅をしていたが、その非凡なる才能に恐れを抱き、「もう教える事は無い、後は自得せよ。」と言い、決別する。そして、最後の教えが、「剣は斬り覚えよ(人を斬って覚えよ)。」である。その教えの通り、善鬼は人を斬りまくった。罪悪感を感じないのだろうかと言う位である。その罪悪感は、女を抱く事で流し去るのだ。その善鬼の「人斬り」修行である。向かってくる者はためらわず「斬る」。単純だが、そこに精神的駆け引きがある。そして、善鬼自身が「剣をある程度極めた」と思い、一刀斎と真向かった時・・・・。それは、師弟間の悲劇であり、新しい善鬼の誕生であった。峰隆一郎氏は「日本剣鬼伝」として、5冊の書下ろしを書かれているが、もし順番をつけて読むならば、「伊東一刀斎」・この「人斬り善鬼」・「柳生兵庫助」の順に読まれると、各人物の生きた時代が重なっている事と、それぞれの本の登場人物として、それぞれが書かれている事から、より面白く感じると思われる。小野善鬼、あるいは宮本武蔵の上を行く剣士かも知れない。

人斬り善鬼―日本剣鬼伝 小野次郎右衛門 (ノン・ポシェット) (詳細)

新装版 北斗の人(上) (講談社文庫)

・「剣豪
北斗七星を神と仰ぐ家に生まれ、剣豪になれなかった父の野望を引き継ぎ、剣の道を歩むしかなかった周作。

竹刀剣道という革新を行い、北辰一刀流を創始する。

負ければ死という戦いに挑み続け、新しい流派の興隆を目指す彼の青年期が描かれる。

周作の野心が乗り移ったかのような、勢いのある筆致で描かれ、非常におもしろい作品です。

新装版 北斗の人(上) (講談社文庫) (詳細)

人斬り以蔵 (新潮文庫)

・「司馬、初期頃の珠玉の短編集
昭和36年から41年(司馬37歳〜43歳当時)にかけて小説誌に発表された8編を収録した短編集である。

時代背景は大坂の役が3点、幕末が5点。いずれも歴史上は脇役といってよい男たちの生き様を史伝風につづっている。作家として独立して間もないころの作品が多く、後に司馬の代表作となる長編のモチーフがそこここに見られて興味深い。

中でも大村益次郎を扱った「鬼謀の人」は、後の長編「花神」に結実した。「花神」ではシーボルト・イネとのロマンスも交えて小説として豊かな装飾が施されたが、本書「鬼謀の人」ではそうした装飾がほとんどなく、天才的軍略家であった大村益次郎の奇人・変人ぶりがより鮮烈に描かれている。

表題作「人斬り以蔵」の岡田以蔵は「竜馬がゆく」の文庫版第4巻にも登場する。岡田以蔵の自白のために、竜馬の親友で土佐勤皇党の領袖、武市半平太は切腹して果てる。「竜馬がゆく」では以蔵が武市を裏切った理由には触れなかったが、本作では以蔵と武市の複雑な愛憎感情を描写していて見事である。

以下に参考までに収録作品の発表年と主人公を記す。

・おお、大砲(1961.4)〜幕末、家康以来の古式大砲を操って天誅組を撃退した中書新次郎。・売ろう物語(1961.7)〜大坂の役で豊臣方について真田幸村とともに戦った後藤又兵衛の「男」の売り方・言い触らし団右衛門(1961.7) 〜大阪の役で豊臣方について壮烈な戦死を飾った塙団右衛門の「男」の売り方。・太夫殿坂(1962.4) 〜幕末、新撰組に兄を暗殺された津山藩井沢斧八郎の仇討ち。淫靡な大坂の風俗。・割って、城を(1963) 〜大阪の役の頃、茶器の目利きであった古田織部正。・鬼謀の人(1964.2) 〜幕末、大村益次郎。・人斬り以蔵(1964.4) 〜幕末、岡田以蔵。・美濃浪人(1966.10) 〜幕末、井上馨の命を二度も救った適塾出身の所郁太郎の生涯。

・「過去と「ふれあえる」一冊
戦国期もの3作、幕末もの5作、計7作の短編集。司馬先生の凄さは、幕末という時代をあらゆる視点から見る事が出来るという点ではなかろうか、とこの一冊を読んで改めて思わざるを得ない。

表題にもなっている「人斬り以蔵」。幕末における彼の唯一の存在理由は、人を斬る事だった。稼業として殺人を繰り返す以蔵の生涯を描いた作品。

「人斬り」という言葉の持つ、暗く凄惨なイメージは彼の為にあり、また彼から生まれ出たものかもしれない。

・「思い出深い一冊。
私が中学生だった頃、「いい加減、漫画ばっかり読んでる訳にはいかんだろう。」と、初めて小説の文庫を買ったのがコレ。

歴史には凄く興味を持っていたし、当時、『るろうに剣心』という漫画が流行っていたので、とりあえず短編で読みやすそうなものを、と手にとってみたのですが、面白いの何のって、買ってすぐに一冊読みきってしまいました。

以来私は色々な歴史小説を読むようになったのですが、今思えば、最初がこの本で良かったですね。『竜馬がゆく』は、面白いけど結構長いので、私の様な文学少年もどきには向いてなかったろうし、まして、『翔ぶが如く』等みたく堅苦しくない。そこが、歴史小説ファンには物足りないのかもしれませんが、あえて☆5個。歴史小説だからって、敷居が高い必要はないですよね!

・「司馬遼太郎的短編の入門編
「司馬遼太郎」というと、馴染みのない人なら(馴染みのない人でも、か)「大河小説」とすぐ思い浮ぶはず、と私などは推量するわけですが、私のようにメチャクチャ馴染んでしまっている人間にしてみれば、大河小説はもとより「司馬遼太郎的短編」というのがその読書生活に欠くべからざるファクターになってしまっているわけです。「司馬遼太郎的短編」の魅力を簡潔に語ることはなかなかの難事ですが、あえてその一つを、誤解をおそれずざっくりと言ってしまうなら、「ヴァリエーション」、ということになるでしょうか。あるときは人物を点景として怜悧に歴史を観察し、またあるときは人物のエキセントリックな内面の遍歴を意地悪くなぞる。時代相に巻き込まれてゆく人物の一代記を描いたかと思えば、一転して平和な生活相から弾き出される人間の悲喜劇に筆を及ぼす。大河小説ではその舞台の大きさゆえにかすんでしまう物語の数々を、短編という小舞台に移し変え、さらに短切な文章で精彩を与える。そうして結晶したこれらの作品群を読むにつけ、私はただただ耽溺する想いに駆られるのです。「司馬遼太郎」に少しでも関心がある人には是非短編もススメたい!そこで! 数ある司馬先生の短編集の中でも私がお勧めするのがこの『人斬り以蔵』です。個人的には、この本が前記した「ヴァリエーション」を最も感じさせてくれる、味わえるつくりになっているように思うからです。異色作を集めた『果心居士の幻術』も捨てがたいのですが、「司馬遼太郎」に馴染みのない方にはこちらの方が、いくらか、とっつきやすいのではないでしょうか。……まぁ、老婆心ですけど。 

・「封建主義の滑稽さと恐ろしさ
司馬遼太郎らしい歴史の脇役たちの活躍を集めた名短編集で、どれも読み応えのある作品揃いです。中でも特に印象に残ったのが大坂ノ陣から幕末まで伝え続いたブリキトース砲にまつわる物語を描いた「おお、大砲」。無機物である大砲を通し、"封建制"という社会制度をおもしろおかしく描く様子はとても滑稽であり、また反面、制度でがんじがらめにされる社会の恐ろしさについても考えさせられる、非常に興味深い作品でした。

人斬り以蔵 (新潮文庫) (詳細)
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